JP5463997B2 - 電池要素体並びに電池部品製造装置及び電池部品製造方法 - Google Patents

電池要素体並びに電池部品製造装置及び電池部品製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、電池要素体並びに電池部品製造装置及び電池部品製造方法に関する。
双極型電池には、複数の単電池が存在する。単電池に含まれる電解質(電解液)が漏れて、単電池同士で液絡することがないように、単電池をシールで密封している。このような双極型電池が特許文献1に記載されている。
特開平9−232003号公報
しかしながら、特許文献1の双極型電池は、生産性がよくないということが本件発明者によって知見された。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、電池の生産性を向上できる電池要素体並びに電池部品製造装置及び電池部品製造方法を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。
本発明の電池要素体は、表裏面に正極及び負極が形成される集電体と、前記集電体の表裏面に設けられ、電解質の漏れを防止できる一対のシールと、前記集電体の片面に設けられ、電解質を保持できるセパレーターと、を含む単位構成が複数積層された電池要素体である。そして、前記積層される複数の単位構成は、積層方向から見られたときにすべての単位構成の少なくともシールの一部分が直接目視されるように、手前側の単位構成のシールのほうが奥側の単位構成のシールよりも大きく切り欠かれることを特徴とする。
本発明によれば、積層方向から見られたときに直接目視される部分に、電解質吐出体(電解質ノズル)を押し当てて、単位構成間に隙間をあけることが可能になる。したがって、電池要素体を製造した後で、電解質を注入でき、電池の生産性が向上する。
本発明による電池要素体の第1実施形態を示す図である。 第1実施形態の電池要素体の製造方法を説明する図である。 第1実施形態の電池要素体の製造方法を説明する図である。 第1実施形態の電池部品の製造方法を説明する図である。 第2実施形態の電池要素体の製造方法を説明する図である。 第2実施形態の電池部品の製造方法を説明する図である。 第2実施形態の電池要素体の効果を説明する図である。 第3実施形態の電池部品の製造方法を説明する図である。 電池要素体のその他の実施形態を示す図である。
以下では図面等を参照して本発明を実施するための形態について、さらに詳しく説明する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による電池要素体の第1実施形態を示す図であり、図1(A)は正面図、図1(B)は図1(A)のB−B断面図である。
電池要素体1は、集電体11とシール12とセパレーター13とを含む単位構成10が複数積層されて形成される。電池要素体1に対して電解質が注入されて電池部品2が製造される。そして電池部品2が、所定数積層されて電池になる。
集電体11は、主成分である金属粉末に、バインダー(樹脂)及び溶剤を混ぜた金属ペーストが加熱されて成形される。金属粉末は、たとえば、アルミニウム、銅、チタン、ニッケル、ステンレス鋼(SUS)、これらの合金などである。これらの金属粉末は、1種が単独で用いられてもよいし、2種以上が混合されて用いられてもよい。また異なる金属粉末が多層に積層されてもよい。バインダーは、たとえば、エポキシ樹脂などの従来公知の樹脂バインダー材料である。またバインダーは、導電性高分子材料であってもよい。集電体11の厚さは、特に限定されないが、通常は1〜100μm程度である。集電体11の表裏面には、正極11a及び負極11bが形成される。
正極11aは、正極活物質を含む。正極活物質は、特にリチウム−遷移金属複合酸化物が好ましい。具体的には、たとえば、LiCoO2などのLi・Co系複合酸化物,LiNiO2などのLi・Ni系複合酸化物,スピネルLiMn24などのLi・Mn系複合酸化物,LiFeO2などのLi・Fe系複合酸化物などである。また、LiFePO4などの遷移金属とリチウムのリン酸化合物や硫酸化合物でもよい。さらに、V25,MnO2,TiS2,MoS2,MoO3などの遷移金属酸化物や硫化物でもよい。また、PbO2,AgO,NiOOHなどでもよい。このような正極活物質は、容量、出力特性に優れた電池を構成できる。
正極活物質の粒径は、正極材料をペースト化してスプレーコートなどによって製膜できる程度であればよいが、小さいほうが電極抵抗を低減できる。具体的には、正極活物質の平均粒径が0.1〜10μmであるとよい。
正極活物質は、この他にもイオン伝導性を高めるために、電解質、リチウム塩、導電助剤などを含んでもよい。特に、正極又は負極の少なくとも一方に、電解質、特に固体高分子電解質が含まれることが好ましい。なお双方に含まれれば、電池の性能がさらに向上するので好適である。導電助剤は、一例を挙げれば、アセチレンブラック、カーボンブラック、グラファイトなどである。
正極活物質、電解質(好ましくは固体高分子電解質)、リチウム塩、導電助剤の配合量は、電池の使用目的(出力重視、エネルギー重視など)、イオン伝導性が考慮されて設定される。たとえば、電解質、特に固体高分子電解質の配合量が過少であると、活物質層内でのイオン伝導抵抗やイオン拡散抵抗が大きくなり、電池性能が低下する。一方、電解質、特に固体高分子電解質の配合量が過多であると、電池のエネルギー密度が低下する。したがって、これらが考慮されて、具体的な配合量が設定される。
正極11aの厚さは、特には限定されない。電池の使用目的(出力重視、エネルギー重視など)、イオン伝導性などが考慮されて設定される。一般的な正極の厚さは1〜500μm程度である。
負極11bは、負極活物質を含む。負極11bは、具体的には、金属酸化物,リチウム−金属複合酸化物金属,カーボン,チタン酸化物,リチウム−チタン複合酸化物などである。特に、カーボン,遷移金属酸化物,リチウム−遷移金属複合酸化物が好ましい。なかでもカーボン又はリチウム−遷移金属複合酸化物は、電池を高容量化、高出力化できる。これらが1種単独で用いられてもよいし、2種以上併用されて用いられてもよい。
シール12は、電解液の液漏れを防止する。シール12は、集電体11の表裏面の外周に設けられる。シール12は、たとえば樹脂製である。
樹脂材料は、たとえば、加圧加熱されて集電体2に融着(接着)する素材である。熱融着性の樹脂材料には、ポリプロピレン(PP:融点160〜170℃,熱膨張係数8.5×10-5/℃),ポリエチレン(PE:融点(直鎖状低密度のもので)130℃程度,熱膨張係数16〜18×10-5/℃)、ポリウレタン(融点:105℃又は130℃,熱膨張係数10〜20×10-5/℃)などの汎用プラスチックや熱可塑オレフィンゴムなど,ポリアミド系樹脂(たとえばナイロン6(ナイロンは登録商標、以下同じ)(融点225℃,熱膨張係数8〜13×10-5/℃),ナイロン66(融点267℃、熱膨張係数10〜15×10-5/℃)),ポリテトラフルオロエチレン(PTFE:融点320℃,熱膨張係数8.3〜10.5×10-5/℃),ポリスチレン(融点230℃,熱膨張係数6〜8×10-5/℃)などがある。このような樹脂材料を用いてシール12を集電体11に形成するには、樹脂材料の前駆体を集電体11に印刷し、その後、加熱する。このようにすれば、樹脂が可塑化する。そして冷めると硬化してシール12が集電体11に形成される。
また樹脂材料は、加熱されると硬化する熱硬化性樹脂でもよい。熱硬化性樹脂は、常温では液状の前駆体であり、数分から数時間、加圧加熱されることで硬化して集電体2に接着する。熱融着性のある熱硬化性樹脂材料には、フェノール樹脂,レゾルシノール樹脂,フェノールーレゾルシノール樹脂,ユリア樹脂,ポリエステル,シリコーン,ポリイソシアネート樹脂,ウレタン,エポキシ樹脂などがある。硬化条件は、モノマー若しくはオリゴマーの分子量,組成,又は硬化剤,触媒の種類によって異なるので、比較的低い温度(常温)から高い温度(200℃程度)まで設計することができる。熱硬化性樹脂は、耐熱性に優れる。また熱硬化性樹脂は、硬化前は常温で液状であるので、ディスペンサー、スクリーン印刷機などの塗布装置を用いて集電体11に塗布できるため、容易にシール12を形成でき、生産性がよい。
なおシール12の樹脂材料は、絶縁性微粒子を含有してもよい。絶縁性微粒子が含まれれば、シール12自体の絶縁性がよい。また絶縁性微粒子が含まれれば、シール12を形成するために樹脂材料を塗布するときに、塗布ムラがあって局所的に薄くなる領域があっても、絶縁性微粒子よりも薄くはなることがない。したがって、隣接する集電体同士が確実に絶縁される。絶縁性微粒子は、たとえば、シリコーン粒子,ガラスビーズである。絶縁性微粒子は、必ずしも球体でなくてもよいが、最大となる部分の大きさが集電体の間隔よりも小さいことが望ましい。絶縁性微粒子が大きい場合は、シール12を介して集電体11を積層したときに、微粒子によって、集電体周辺部が持ち上がったり、隙間ができるからである。
またシール12は、多層構造であってもよい。たとえば3層構造とする場合は、融点の高いナイロンの中間層の両面にポリプロピレンを形成する。そして、外層のポリプロピレンの融点よりも高く、ナイロンの融点よりも低い温度で加熱すれば、ポリプロピレンが集電体11に溶着するが、中間層のナイロンは融けない。したがってこのような3層構造にすれば、シール12同士を熱融着のときに、シール12が融けすぎてしまうことを防止できる。
セパレーター13は、集電体11の片面に設けられる。セパレーター13は、流動性のある電解質(電解液)を保持する。セパレーター13は、ポリアミド製不織布、ポリエチレン不織布、ポリプロピレン不織布、ポリイミド不織布、ポリエステル不織布、アラミド不織布などの不織布である。また、セパレーター13は、フィルムが延伸されて細孔が形成された微多孔膜フィルムでもよい。このようなフィルムは、既存のリチウムイオン電池用セパレーターとして使用される。またポリエチレン、ポリプロピレン、ポリイミドフィルムやあるいはこれらを積層したものであってもよい。セパレーター13の厚さは、特には限定されない。しかしながら、薄いほうが電池がコンパクトになる。そこでセパレーター13は、性能を確保できる範囲で、できるだけ薄いことが望ましい。一般的にはセパレーター13の厚さは10〜100μm程度である。ただし一定厚でなくてもよい。
ここで電解質(電解液)についても説明しておく。電解質は、たとえば、ポリマー骨格中に数重量%〜99重量%程度電解液を保持させたゲル電解質である。特に高分子ゲル電解質がよい。高分子ゲル電解質は、たとえば、イオン導伝性を有する固体高分子電解質に、通常リチウムイオン電池で用いられる電解液を含んだものである。また、リチウムイオン導伝性を持たない高分子の骨格中に、通常リチウムイオン電池で用いられる電解液を保持させたものでもよい。
高分子ゲル電解質は、高分子電解質100%でできたもの以外のものであって、電解液をポリマー骨格に含ませたものであればよい。特に、電解液とポリマーとの比率(質量比)は、20:80〜98:2程度が好ましい。このような比率であれば、電解質による流動性と、電解質としての性能と、が両立される。
ポリマー骨格は、熱硬化性ポリマー及び熱可塑性ポリマーのいずれでもよい。具体的には、たとえば、ポリエチレンオキシドを主鎖又は側鎖に持つ高分子(PEO),ポリアクリロニトリル(PAN),ポリメタクリル酸エステル,ポリフッ化ビニリデン(PVDF),ポリフッ化ビニリデンとヘキサフルオロプロピレンの共重合体(PVDF−HFP),ポリメチルメタクリレート(PMMA)などである。ただし、これらに限られない。
高分子ゲル電解質に含まれる電解液(電解質塩及び可塑剤)は、通常リチウムイオン電池で用いられるものである。たとえば、LiPF6,LiBF4,LiClO4、LiAsF6、LiTaF6、LiAlCl4、Li210Cl10等の無機酸陰イオン塩、LiCF3SO3、Li(CF3SO2)2N、Li(C25SO2)2N等の有機酸陰イオン塩の中から選ばれる、少なくとも1種類のリチウム塩(電解質塩)を含み、プロピレンカーボネート、エチレンカーボネート等の環状カーボネート類である。ジメチルカーボネート、メチルエチルカーボネート、ジエチルカーボネート等の鎖状カーボネート類でもよい。テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、1,2−ジメトキシエタン、1,2−ジブトキシエタン等のエーテル類でもよい。γ−ブチロラクトン等のラクトン類でもよい。アセトニトリル等のニトリル類でもよい。プロピオン酸メチル等のエステル類でもよい。ジメチルホルムアミド等のアミド類でもよい。酢酸メチル及び蟻酸メチルの中から選ばれる少なくとも1種類以上を混合した非プロトン性溶媒等の有機溶媒(可塑剤)を用いたものでもよい。ただし、これらに限られない。
図2〜図3は、第1実施形態の電池要素体の製造方法を説明する図である。
最初に図2(A)に示すように、樹脂シート20を準備する(樹脂シート準備工程#101)。なお打ち抜き予定ラインを図中の破線で示す。
次に図2(B)に示すように、樹脂シート20を打ち抜いてベースシール120を形成する(ベースシール形成工程#102)。
続いて図2(C)に示すように、ベースシール120から、小シール121と、中シール122と、大シール123とを形成する(シール形成工程#103)。なお大シール12は、ベースシール120と同じ大きさである。中シール122は、大シール123に対して上辺縁をカットしたものである。そのため大シール123の上に中シール122を重ねて積層方向から見ると、大シール123の上縁123aを目視可能である。小シール121は、さらに上辺縁をカットしたものである。そのため中シール122の上に小シール121を重ねて積層方向から見ると、中シール122の上縁122aを目視可能である。
次に図3(A)に示すように、大シール123の上に、集電体11、大シール123、セパレーター13、中シール122、集電体11、中シール122、セパレーター13、小シール121、集電体11、小シール121を、この順番で積層する(積層工程#104)。
そして図3(B)に示すように、シールの3辺を熱圧着する(熱圧着工程#105)。なお破線BLが熱圧着ラインである。これにより電池要素体1が完成する。
図4は、第1実施形態の電池部品の製造方法を説明する図である。
次に電池要素体1を立てる。ここで電池要素体1を積層方向から見ると、すべての単位構成の少なくとも一部分、すなわち小シール121の全部、中シール122の上縁122a、大シール123の上縁123aが直接目視される。
そして図4(A)の破線で示すように、電解質を吐出する電解質ノズル50の先端50aが、小シール121の上辺よりも高く、中シール122の上辺よりも低い位置になるようにセットする。そして図4(A)に白抜き矢印で示すように、電解質ノズル50を小シール側から水平移動させる。すると、電解質ノズル50が小シール121の上を通過して、中シール122の上縁122aを押圧する。すると小シール121と中シール122との間に隙間ができる。なお図面では、実施形態の理解を容易にするために、隙間がデフォルメされて描かれている。そして電解質ノズル50が電解質を吐出する(電解質注入工程#106)。注入された電解質は、セパレーター13に含浸する。
続いて図4(B)に示すように、電解質ノズル50の先端50aが、中シール122の上辺よりも高く、大シール123の上辺よりも低い位置になるようにセットする。そして、電解質ノズル50を大シール側に水平移動させる。すると、電解質ノズル50が中シール122の上を通過して、大シール123の上縁123aを押圧する。すると中シール122と大シール123との間に隙間ができる。そして電解質ノズル50が電解質を吐出する(電解質注入工程#107)。注入された電解質は、セパレーター13に含浸する。
最後に図4(C)に示すように、シールの上辺を熱圧着して封止する(封止工程#108)。破線BLが熱圧着ラインである。これにより電池部品2が完成する。
必要があれば、さらに外形が整形される。たとえば、すべてのシールが同一形状にカットされる。そして所定数積層されて電池になる。
本実施形態によれば、電解質ノズル50で隣接した単位構成10の一方を押圧して、単位構成間に隙間をあけ、電解質を注入できる。したがって、100μm程度と非常に薄い電極やセパレーターが重なっている電池要素体1を製造した後であっても、電解質を注入できる。ゆえに電池を製造しやすくなり、電池の生産性が向上する。
(第2実施形態)
図5は、第2実施形態の電池要素体の製造方法を説明する図である。
なお以下では前述と同様の機能を果たす部分には同一の符号を付して重複する説明を適宜省略する。
図5(A)に示されるシール形成工程#103で、本実施形態のシールを形成する。なお本実施形態のシールは、2箇所切欠シール121と、1箇所切欠シール122と、無切欠シール123とである。
無切欠シール123は、ベースシール120と同じ大きさである。
1箇所切欠シール122は、無切欠シール123に対して上縁に切り欠きaを形成したものである。なお切り欠きの寸法は、一辺3mm〜10mm程度が適切であって、小さいほど望ましい。そのため無切欠シール123の上に1箇所切欠シール122を重ねて積層方向から見ると、無切欠シール123の上縁部分123aを目視可能である。
2箇所切欠シール121は、さらに上縁に切り欠きbを形成したものである。1箇所切欠シール122の上に2箇所切欠シール121を重ねて積層方向から見ると、1箇所切欠シール122の上縁部分122aを目視可能である。また切り欠きaの位置が一致する。
そして、第1実施形態(図3(A))のように、無切欠シール123の上に、集電体11、無切欠シール123、セパレーター13、1箇所切欠シール122、集電体11、1箇所切欠シール122、セパレーター13、2箇所切欠シール121、集電体11、2箇所切欠シール121を、この順番で積層し(積層工程#104)、シールの3辺を熱圧着する(熱圧着工程#105)。なお図5(B)の破線BLが熱圧着ラインである。これによって電池要素体1が完成する。
図6は、第2実施形態の電池部品の製造方法を説明する図である。
電池要素体1に電解質を注入するときは、まず電池要素体1を立てる。ここで電池要素体1を積層方向から見ると、すべての単位構成の少なくとも一部分、すなわち2箇所切欠シール121の全部、1箇所切欠シール122の上縁部分122a、無切欠シール123の上縁部分123aが直接目視される。
そして図6(A)に破線で示しように、電解質を吐出する電解質ノズル50の先端50aが、電池要素体1の切り欠きbの正面になるようにセットする。そして図6(A)に白抜き矢印で示すように、電解質ノズル50を2箇所切欠シール側から水平移動させる。すると、電解質ノズル50が2箇所切欠シール121の切り欠きbを通過して、1箇所切欠シール122の上縁部分122aを押圧する。すると2箇所切欠シール121と1箇所切欠シール122との間に隙間ができる。なお図面では、実施形態の理解を容易にするために、隙間がデフォルメされて描かれている。そして電解質ノズル50が電解質を吐出する(電解質注入工程#106)。注入された電解質は、セパレーター13に含浸する。
続いて電解質ノズル50の先端50aが、電池要素体1の切り欠きaの正面になるようにセットする。そして図6(B)に白抜き矢印で示すように、電解質ノズル50を無切欠シール側に水平移動させる。すると、電解質ノズル50が2箇所切欠シール121及び1箇所切欠シール122の切り欠きaを通過して、無切欠シール123の上縁部分123aを押圧する。すると1箇所切欠シール122と無切欠シール123との間に隙間ができる。そして電解質ノズル50が電解質を吐出する(電解質注入工程#107)。注入された電解質は、セパレーター13に含浸する。
そして第1実施形態(図4(C))と同様に、シールの上辺を熱圧着して封止する(封止工程#108)、電池部品が完成する。必要があれば、さらに外形が整形され、所定数積層されて電池になる。
本実施形態のようにしても、電解質ノズル50で隣接した単位構成10の一方を押圧して、単位構成間に隙間をあけ、電解質を注入できる。したがって、電池要素体1を製造した後で、電解質を注入でき、電池を製造しやすくなり、電池の生産性が向上する。
また本実施形態によれば、図7に示すように、切り欠きによってシールの一部分の幅L1が、他の部分の幅L2よりも小さくなる。その部分L1は、シール強度が弱くなるので、たとえば異常時にガスが発生して内圧が上昇したときに圧力逃がし弁として機能する。
(第3実施形態)
図8は、第3実施形態の電池部品の製造方法を説明する図である。
本実施形態の電池部品製造装置は、図5(B)に示された電池要素体1に対して電解質を注入する。電池部品製造装置は、電解質ノズル51と電解質ノズル52とを備える。電解質ノズル51の先端51aは、初期状態で、電池要素体1の切り欠きaの正面に位置する。電解質ノズル52の先端52aは、初期状態で、電池要素体1の切り欠きbの正面に位置する。電解質ノズル52は、電解質ノズル51よりも2箇所切欠シール側に配置されている。電解質ノズル51及び電解質ノズル52は、一緒に移動する。
そして水平移動して、電解質ノズル51が無切欠シール123の上縁部分123aに当接すると同時に、電解質ノズル52が1箇所切欠シール122の上縁部分122aに当接する。すると、1箇所切欠シール122と無切欠シール123との間に隙間ができるとともに、2箇所切欠シール121と1箇所切欠シール122との間にも隙間ができる。そして電解質ノズル51及び電解質ノズル52が電解質を注入する。
本実施形態によれば、電解質ノズル51が無切欠シール123の上縁部分123aに当接して1箇所切欠シール122と無切欠シール123との間に隙間ができるとともに、電解質ノズル52が1箇所切欠シール122の上縁部分122aに当接して2箇所切欠シール121と1箇所切欠シール122との間にも隙間ができる。このため製造タクト時間を短縮できる。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることが明白である。
たとえば、シールの具体的な形状は、上記実施形態の形状に限定されない。一例を挙げれば、図9のように、上縁の横方向の切り欠き形状を変えてもよい。このようにしても上記と同様の効果を得ることができる。
また上記実施形態では、電解質ノズルがシールを押圧するようにしたが、単位構成の他の部材、すなわち集電体又はセパレーターを押圧するようにしてもよい。
1 電池要素体
10 単位構成
11 集電体
11a 正極
11b 負極
12 シール
120 ベースシール
121 小シール,2箇所切欠シール
122 中シール,1箇所切欠シール
122a 上縁 ,上縁部分
123 大シール,無切欠シール
123a 上縁 ,上縁部分
13 セパレーター
2 電池部品
50,51,52 電解質ノズル(電解質吐出体)
#101 樹脂シート準備工程
#102 ベースシール形成工程
#103 シール形成工程
#104 積層工程
#105 熱圧着工程
#106 電解質注入工程
#107 電解質注入工程
#108 封止工程

Claims (9)

  1. 表裏面に正極及び負極が形成される集電体と、
    前記集電体の表裏面に設けられ、電解質の漏れを防止できる一対のシールと、
    前記集電体の片面に設けられ、電解質を保持できるセパレーターと、
    を含む単位構成が複数積層された電池要素体であって、
    前記積層される複数の単位構成は、積層方向から見られたときにすべての単位構成の少なくともシールの一部分が直接目視されるように、手前側の単位構成のシールのほうが奥側の単位構成のシールよりも大きく切り欠かれる、
    ことを特徴とする電池要素体。
  2. 請求項1に記載の電池要素体において、
    前記積層される複数の単位構成は、積層状態で立てられて積層方向から見られたときに、前記奥側の単位構成の少なくともシールの一部分が直接目視されるように、手前側の単位構成のシールのほうが奥側の単位構成のシールよりも高さが低くなるように切り欠かれる、
    ことを特徴とする電池要素体。
  3. 請求項1に記載の電池要素体において、
    前記積層される複数の単位構成は、積層状態で立てられて積層方向から見られたときに、前記奥側の単位構成の少なくともシールの一部分が直接目視されるように、同じ大きさの切り欠きが、前記手前側の単位構成のシールのほうが前記奥側の単位構成のシールよりも多い、
    ことを特徴とする電池要素体。
  4. 請求項1に記載の電池要素体において、
    前記積層される複数の単位構成は、積層状態で立てられて積層方向から見られたときに、前記奥側の単位構成の少なくともシールの一部分が直接目視されるように、前記手前側の単位構成のシールのほうが前記奥側の単位構成のシールよりも上部の切り欠き幅が大きくなるように切り欠かれる、
    ことを特徴とする電池要素体。
  5. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の電池要素体に対して電解質を注入して電池部品を製造する装置であって、
    立設された前記電池要素体に対して、積層方向から見られたときに直接目視される部分を押して単位構成間に隙間をつくって電解質を注入する電解質吐出体を含む、
    ことを特徴とする電池部品製造装置。
  6. 請求項に記載の電池部品製造装置において、
    前記電解質吐出体は、一旦電解質を注入した後、上昇して、次の単位構成間に隙間をつくって電解質を注入する、
    ことを特徴とする電池部品製造装置。
  7. 請求項に記載の電池部品製造装置において、
    前記電解質吐出体は、一旦電解質を注入した後、横方向に移動して、次の単位構成間に隙間をつくって電解質を注入する、
    ことを特徴とする電池部品製造装置。
  8. 請求項に記載の電池部品製造装置において、
    前記電解質吐出体は、複数個であって、それぞれの電解質吐出体で、積層方向から見られたときに直接目視されるそれぞれの部分を同時に押して単位構成間に隙間をつくって電解質を注入する、
    ことを特徴とする電池部品製造装置。
  9. 請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の電池要素体に対して電解液を注入して電池部品を製造する方法であって、
    立設された前記電池要素体に対して、積層方向から見られたときに直接目視される部分を押して単位構成間に隙間をつくって電解質を注入する電解質注入工程を含む、
    ことを特徴とする電池部品製造方法。
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