JP5463495B2 - 蛍光体の製造方法及び発光装置 - Google Patents

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Description

本発明は、蛍光体の製造方法及びこれを用いた発光装置に関し、より詳しくは、緑色系蛍光体の製造方法及び得られた蛍光体を用いた発光装置に関する。
青色発光ダイオード(LED)や青色レーザー(LD)等を励起源とし、これを受けて黄色領域の蛍光を発光させ、演色性を図り、白色光を発光させる発光装置が、従来の蛍光灯等と比較して消費電力が低く長寿命であることから、種々利用されている。また、これらのLEDを用いた発光装置は、不要な紫外線や赤外線を含まない光が簡単に得られるため、紫外線に敏感な文化財や芸術作品、熱照射を嫌う物等の各種照明等にも好適である。かかる発光装置の蛍光体として、LEDによる発光効率がよく、LEDによる劣化が少ない(Y,Gd)3(Al,Ga)5O12:Ce3+等のいわゆるYAG:Ce系蛍光体が使用されている。この種の発光装置として、具体的には、例えば、(RE1-xSmx3(AlyGa1-y512:Ceで表され、式中、REは、Y、Gdから選択される少なくとも1種で青色LEDにより励起され黄緑色を発光する蛍光体をモールドした発光ダイオード(特許文献1〜3)等が報告されている。しかしながら、これらの発光ダイオードにおいては、青色と黄色の補色による白色であることから、充分な演色性が得られないという問題がある。
このような発光装置において、使用する蛍光体を組み合わせてその演色性を向上させるため、黄色系、赤色系、緑色系等の蛍光を発光する各種蛍光体の開発が行われている。かかる蛍光体として、例えば、CaAlSiN3結晶相中にMn、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Luから選ばれる1種または2種以上の元素が固溶してなるもの蛍光体(特許文献4)や、A2Si5-xAlxx8-x(ただし、Aは、Mg、Ca、Sr、またはBaから選ばれる1種または2種以上の元素の混合であり、xが、0.05以上0.8以下の値)で示される結晶に、金属元素M(ただし、Mは、Mn、Ce、Nd、Sm、Eu、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Ybから選ばれる1種または2種以上の元素)が固溶してなる無機化合物を主成分とする蛍光体(特許文献5)や、一般式MmAaBbOoNn:Zで表記される蛍光体であって(M元素はII価の価数をとる1種類以上の元素であり、A元素はIII価の価数をとる1種類以上の元素であり、B元素はIV価の価数をとる1種類以上の元素であり、Oは酸素であり、Nは窒素であり、Z元素は1種類以上の付活剤である。)、2.5 < (a + b)/m < 4.5 、0 < a/m < 2.0、2.0 < b/m < 4.0、0 < o/m < 1.0、o < n 、n = 2/3m + a + 4/3b - 2/3oである(特許文献6)等が報告されている。
しかし、上記蛍光体は黄色から赤色系蛍光体であり、緑色系蛍光を発光するものではない。また、青色LED等から発光される波長光エネルギーと、蛍光体が吸収する励起エネルギー間にずれがあり、更なる発光効率の向上が要請されている。
特許第2900928号 特許第2998696号 特許第2927279号 特開2005−235934 特開2006−89547 特開2006−307090
本発明の課題は、充分なバンドギャップを有し、緑色系の蛍光を発光し、特に、紫外から青色のLEDやLDによる発光効率がよく、発光波長がブロードの緑色系蛍光体を容易に効率よく製造することができる蛍光体の製造方法を提供することにある。また、本発明の課題は、演色性に優れ、色調の優れた白色蛍光を発光することができ、且つ、発光効率がよく、充分な発光強度を有し、消費電力の低減を図ることができ、照明用として好適な発光装置を提供することにある。
本発明者らは、青色LED等からの発光のエネルギーとその励起エネルギーが近似し、充分なバンドギャップを有し、しかも、励起により発光される蛍光波長が緑色系の蛍光体を見い出すべく鋭意研究を行った。その結果、特定の元素組成の蛍光体が、紫外から青色のLEDやLDの発光により発光ピーク強度が高い緑色領域の蛍光を発光することの知見を得た。かかる知見に基づき本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、組成式(1)
1-xxAlaSibcd (1)
(式中、AはCaを示し、LはEuを示し、xは0.005<x<0.20、aは1.0≦a≦4.0、bは0.5≦b≦2、cは1.5≦c≦2.0、dは2.6≦d≦3.0を満たす数値を示す。)で表され、300nm〜500nmの波長光である励起光により励起され450nm〜600nmの波長の蛍光を発光する蛍光体の製造方法であって、組成式(1)を構成する元素を含む化合物を、陽圧下で焼成することを特徴とする蛍光体の製造方法に関する。
また、本発明は、上記蛍光体の製造方法により得られた蛍光体を用いたことを特徴とする発光装置に関する。
本発明の蛍光体の製造方法により得られる蛍光体は、充分なバンドギャップを有し、緑色系の蛍光を発光し、特に、紫外から青色のLEDやLDによる発光効率がよい。
また、本発明の蛍光体の製造方法は、上記蛍光体を容易に効率よく製造することができる。
また、本発明の発光装置は、演色性に優れ、色調に優れた白色蛍光を発光することができ、且つ、発光効率がよく、充分な発光強度を有し、消費電力の低減を図ることができ、照明用として好適な発光装置を提供することにある。
本発明の蛍光体の製造方法は、組成式(1)
1-xxAlaSibcd (1)
で表される蛍光体の製造方法である。式(1)中、AはCaを示し、LはEuを示し、xは0.005<x<0.20、aは1.0≦a≦4.0、bは0.5≦b≦2、cは1.5≦c≦2.0、dは2.6≦d≦3.0を満たす数値を示す。
上記蛍光体は、Ca、Al、Si、O、Euを含み、Nを含むものである。上記蛍光体中、Ca及びEuの合計のモル数を1としたとき、Alのモル数は1モル以上4モル以下、Siのモル数は0.5モル以上2モル以下、Oのモル数は1.5モル以上2.0モル以下、Nのモル数は2.6モル以上3.0モル以下である。更に、Alのモル数は1.5モル以上3モル以下、Siのモル数は0.75モル以上1.5モル以下であることが好ましい。更に、Caは、0.7モル以上1.5モル以下含まれることが好ましい。
これらの元素が結晶を構成していることが好ましい。結晶性に優れた蛍光体においては、励起光による結晶格子欠損に起因するフォノンの生成を抑制し、蛍光の発光が阻害されるのを抑制させ得る。
組成式(1)で表される蛍光体は、波長300〜500nm光によって励起されるワイドバンドギャップを有する。かかる励起エネルギーを有する励起光を発光する励起源としては、紫外レーザー、紫外LED、青色レーザー、青色LED等を挙げることができる。上記紫外レーザーや紫外LEDとしては、GaNを用いることができ、青色レーザーや青色LEDとしては、InGaN等を用いることができる。
上記蛍光体は上記励起源により励起され、450nm〜600nmの緑色領域の蛍光を発光する。Euの賦活剤の含有量が増加するに伴い、本発明の蛍光体の発光強度は高くなる。尚、賦活剤の含有量が多くなりすぎると、濃度消光により発光強度は逆に低くなる。上記蛍光体は、YAG:Ce系蛍光体と比較して、ブロードな緑色光であるため、演色性に優れ、他の蛍光体と組み合わせて自然光に近似する色調の優れた白色光を得ることができる。
上記蛍光体を製造するには、目的とする元素組成に相当するように、各元素を含有する化合物を組み合わせ、陽圧下で焼成する方法を用いる。原料として、蛍光体に含まれる元素の酸化物や窒化物を用いることができる。具体的には、炭酸カルシウム(CaCO3)、窒化カルシウム(Ca3N2)、酸化アルミニウム (Al2O3)、窒化アルミニウム(AlN)、酸化ケイ素(SiO2)、窒化ケイ素(Si3N4)、酸化ユーロピウム(Eu2O3)、窒化ユーロピウム(EuN)等を用いることができる。更に、結晶性の優れた構造の蛍光体を形成するため、結晶構造中の欠陥を少なくするためにフラックス材を用いることも可能である。フラックス材は後述する焼成による各金属酸化物等の溶融時に、これらの元素の融合を促進させ、結晶格子欠陥を減少させ、結晶性に優れた蛍光体の形成を可能とする。フラックス材としフッ化アルミニウム(AlF3)や、塩化アンモニウム(NH4Cl)等のハロゲン化物を用いることができる。フラックス材の使用量としては、目的とする蛍光体を合成する原料混合物に対して、0.1質量%〜10質量%程度を挙げることができるが、最適な含有量を求めることが好ましい。
これら各原料を目的とする組成式に従って秤量、採取し、乾式または湿式で十分混合する。乾式混合の場合、Ca3N2は大気中の水分によっても容易に加水分解するため、乾燥した窒素若しくはアルゴン気流としたグローブボックス中で、アルミナ製やメノウ製の乳鉢と乳棒を用いて混合することが好ましい。湿式混合の場合は、エタノールやイソプロピルアルコール等のアルコール、アセトン等の水を含まない有機溶剤を用いることが好ましい。カルシウム化合物を除くアルミニウム化合物、ケイ素化合、ユーロピウム化合物等を秤量し、秤量した化合物と有機溶剤とを、セラミックス製等のボールミルにアルミナ若しくはジルコニア製などのボールと共に入れ、1時間から24時間混合することができる。その後、有機溶剤を乾燥除去し、得られた一次原料粉末とCa32等のカルシウム化合物とをグローブボックス中で混合し、二次原料粉末を得ることができる。
得られた二次原料粉末をカーボンルツボやカーボントレイ、窒化ホウ素ルツボ、窒化ホウ素トレイなどの耐熱容器に充填し焼成する。焼成温度は、例えば、1300〜1800℃が好ましく、より好ましくは1350〜1750℃、さらに好ましくは1400〜1700℃である。焼成時間は、例えば、3〜10時間とすることができる。上記焼成時の雰囲気としては、窒素ガス、アンモニア、窒素と水素の混合ガス等の還元雰囲気が好ましい。窒素と水素の混合ガスとしては、窒素と水素との容量比において、10〜90:90〜10であることが好ましく、窒素:水素が1:3であることが好ましい。
上記混合原料粉末の焼成雰囲気は陽圧とする。陽圧下で焼成することにより、Si34等の窒化物が分解するのを抑制し、目的とする組成の蛍光体を得ることができる。かかる焼成雰囲気の圧力としては、1.00〜1.50気圧が好ましく、より好ましくは1.02〜1.3気圧、更に好ましくは1.05〜1.2気圧である。焼成時の圧力が1.50気圧以下であれば、目的生成物である蛍光体が完全に焼結するのを抑制し、粉末化の際に強力な粉砕力を負荷して結晶を破壊し、蛍光体の発光効率が低下するのを抑制することができる。焼成は、焼成後、冷却し、再焼成することを反復し、複数回に亘って行うこともできる。得られた焼成物に対し、粉砕、洗浄、乾燥、篩い分け等を施して、粉末状の蛍光体とすると、LED素子等に好適である。
本発明の発光装置は、上記蛍光体を用いたものであれば、いずれであってもよい。例えば、本発明の発装置としては、300〜500nmの波長光を発光する半導体を有する発光ダイオード等のLED素子や、エレクトロルミネッセンス素子、カソードからの電子を蛍光体へ直接衝突させ発光させる電界放出型表示(FED)や、真空蛍光表示(VFD)、その他冷陰極蛍光ランプや熱陰極蛍光ランプ等の蛍光ランプ等を挙げることができる。
本発明の発光装置の一例として、図1の概略構成図に示すLED素子を挙げることができる。図1に示すLED素子には、主として、リフレクタの機能を有する筐体12と、該筐体に固定されたサブマウント(図示せず)上に固定されたLEDチップ13と、該LEDチップ13を包囲する透明樹脂14と、透明樹脂を覆うように蛍光体含有ガラスシート11とが設けられる。LEDチップ13は、Al23またはSIOの基板上にGaN等の300〜500nmの紫外から青色光を発する、例えば、半導体が積層された発光層を有するものが好ましい。LEDチップのLEDは配線15によりその電極がワイヤボンドされて図示しない電源に電気的に接続される。
上記透明樹脂はLEDチップの保護のため設けられ、LEDからの発光の透過性に優れ、そのエネルギーに対して耐性を有する、例えば、エポキシ樹脂、ユリア樹脂、シリコーン樹脂等が好適に用いられる。透明樹脂の上面に設けられる蛍光体含有ガラスシート11には上記蛍光体11aが含有される。本発明の緑色発光蛍光体を用いて、白色光を得るには、ガラスシート11にはその他、必要に応じて上記LEDにより励起され、赤色等の蛍光を発光する、例えば、SrS:Eu、CaS:Eu、CaAlSiN3:Eu等の蛍光体等が含有される。かかるガラスシートは、ガラスを構成するガラス成分と蛍光体とを溶融混合して薄膜状に形成することができる。また、蛍光体は透明樹脂中に含有させることもできる。
上記発光装置において、LEDから励起光が発光されると、ガラスシートに含有される蛍光体が励起され、緑色波長光を含んだ蛍光が発光される。蛍光体から発光されるワイドな波長の緑色光等と赤色光や、LEDからの青色光等が、ガラスシート内で拡散され混色され、ガラスシート表面から色調の優れた白色光が放出される。
本発明の発光装置の一例として、電界放出型表示(フィールド・エミッション・ディスプレイ:FED)装置を例示することができる。この種のFED装置としては、図2の部分略断面図に示すように、1対のガラス製等のアノード基板31とカソード基板32を備え、これらが図示しない支持枠により数mm以下の間隔で平行に配置され、内部が真空に保持されるようになっている。アノード基板31には、内面に透明なアノード電極31aを介して蛍光体31bが設けられ、蛍光体は赤色系蛍光体、青色系蛍光体、緑色系蛍光体等各画素が交互に付与されて形成される。これらの各蛍光体の各画素間にはこれらを隔離する黒色導電材からなる光吸収体が設けられていてもよい。緑色系蛍光体として上記蛍光体が用いられ、これとの組み合わせにおいて、各色系蛍光体が適宜選択される。一方、カソード基板32の内面にはカソード電極32aを介して炭素膜等からなる電子放出素子(エミッタ)32bが、各蛍光体の画素に対応して設けられる。各電子放出素子は支持枠に設けられる信号入力端子(図示せず)に接続されカソード基板に形成される図示しない配線によってそれぞれ電圧が印加されるようになっている。
このようなFED装置において、カソード電極32aとアノード電極31a間に電圧が印加されると、電子放出素子32bから電子が放出され、放出された電子は矢印Aに示すように、アノード電極31aに引き付けられ、蛍光体31bに衝突し、蛍光を発生させ、発生した蛍光は白色光となってアノード基板31から矢印Bに示すように、外部へ放出される。上記蛍光体を用いることにより、色調に優れた白色光を発光させることができる。更に、上記蛍光体表面を可視光領域で吸収がない透明な酸化インジウムや、酸化亜鉛等の導電性を有する微粒子や、これらの溶液により処理することにより、蛍光体表面を導電性とし、エミッタからの過剰な電子の衝突による蛍光体の帯電を抑制し、蛍光体表面の電荷により蛍光体と電子との衝突が阻害される事態を回避させることができ、逃げ場を失った電子とエミッタ間の異常放電を抑制することができる。
また、本発明の発光装置の一例として、真空蛍光表示(バキューム・フルオロセント・ディスプレイ:VFD)装置を例示することができる。この種のVFD装置としては、図3の部分略断面図に示すように、ガラス製等の基板41上に設けられた各配線42に絶縁体層43に設けられたスルーホール44を介してそれぞれ接続されるアノード45が設けられ、各アノード上には蛍光体層46a、46b、46cが形成される。蛍光体層46a、46b、46cは、それぞれ赤色系蛍光体、青色系蛍光体、緑色系蛍光体等を含有して交互に設けられる。緑色系蛍光体としては上記蛍光体が用いられ、これとの組み合わせにおいて、各色系蛍光体を適宜選択することができる。この蛍光体層を覆うように、上方にグリッド47が配置され、グリッド47は基板上に設けられた図示しない端子に導通するように設けられる。更に、グリッドの上方にフィラメント状のカソード48が基板両端に設けられた支持体に張架されて設けられ、これらが真空空間を形成する容器49内に設けられる。
このような真空蛍光表示装置においては、カソードからの電子を蛍光体に当てて蛍光体からの発光により表示を行い、環境温度、特に低温による発光強度の変動が少なく、上記蛍光体を含有することにより演色性を図り、蛍光体の導電性により異常放電を抑制し、一定の蛍光を継続して発生させることができる。
以下、本発明の蛍光体を実施例を挙げて更に詳細に説明する。
粉末原料として、Ca3N25.18g、AlN13.15g、Al2O35.45g、Si3N45.00g、Eu2O30.38gを秤量し、Ca3N2を除く原料を、アセトンとジルコニアボールと共にセラミックス製ボールミルに入れ、12時間混合した。混合した原料液からジルコニアボールを篩により除去し、アセトンを除去した後、混合物とCa3N2とを窒化ホウ素ルツボに充填し、電気炉にセットし、1.1気圧の窒素還元雰囲気中において1400℃で3時間焼成した。焼成後は徐冷して、得られた焼成物を粉砕混合した。その後、同様に1400℃で3時間再焼成施した。焼成物を粉砕混合、洗浄して、目的の(Ca0.97,Eu0.032Al4Si236の蛍光体を得た。
得られた蛍光体について、励起光(Photoluminescence Excitation:PLE)測定、フォトルミネッセンス(Photoluminescence:PL)測定を行った。
[PLE測定]
得られた蛍光体のPLE測定は、大気中室温雰囲気下で、励起光波長を変化させ、蛍光体からの発光ピーク波長をモニターして測定を行った。励起光波長に対するPLE強度(励起スペクトル)を図4中、破線で示す。蛍光体を励起可能な波長範囲は330nm近傍にピークを有し300〜500nmに及んだ。
[PL測定]
得られた蛍光体のPL測定は、励起光として450nmを用いて、大気中室温雰囲気下で行った。得られた蛍光体のPL強度(発光スペクトル)を図4中、実線で示す。発光は520nm近傍にピークを有し、450〜600nmに及んだ。発光スペクトルの半値幅を図4から求めた。結果を発光ピーク強度と共に、表1に示す。
[実施例2]
原料として、Ca3N25.18g、AlN8.77g、Al2O37.27g、Si3N45.00g、Eu2O30.38gを用いた他は、実施例1と同様にして、目的の(Ca0.97,Eu0.033Al6Si368の蛍光体を得た。得られた蛍光体について、実施例1と同様にして、PLE測定、PL測定を行った。図5に、励起光波長に対するPLE強度(励起スペクトル)を破線、PL強度(発光スペクトル)を実線で示し、発光スペクトルの半値幅を表1に示す。
[比較例]
比較例として、SrGa24:Euを用い、実施例1と同様にして、PLE測定、PL測定を行った。図6に、励起光波長に対するPLE強度(励起スペクトル)を破線、PL強度(発光スペクトル)を実線で示し、発光スペクトルの半値幅を表1に示す。
Figure 0005463495
結果から、組成式(1)で表される蛍光体において、励起源に対し発光効率がよく、ブロードな緑色系の蛍光を発光し、演色性に優れ、他の蛍光体と組み合わせて自然光に近似する色調の優れた白色光が得られることが明らかである。
本発明の発光装置の一例としてのLED素子の概略構成図を示す図である。 本発明の発光装置の一例としてのFED装置の概略断面図を示す図である。 本発明の発光装置の一例としてのVFD装置の概略構成図を示す図である。 本発明の蛍光体の一例のPLE強度(励起スペクトル)及びPL強度(発光スペクトル)を示す図である。 本発明の蛍光体の他の例のPLE強度(励起スペクトル)及びPL強度(発光スペクトル)を示す図である。 比較例のPLE強度(励起スペクトル)及びPL強度(発光スペクトル)を示す図である。
符号の説明
46a、46b、46c 蛍光体層
11a、31b 蛍光体

Claims (2)

  1. 組成式(1)
    1-xxAlaSibcd (1)
    (式中、AはCaを示し、LはEuを示し、xは0.005<x<0.20、aは1.0≦a≦4.0、bは0.5≦b≦2、cは1.5≦c≦2.0、dは2.6≦d≦3.0を満たす数値を示す。)で表され、300nm〜500nmの波長光である励起光により励起され450nm〜600nmの波長の蛍光を発光する蛍光体の製造方法であって、組成式(1)を構成する元素を含む化合物を、陽圧下で焼成することを特徴とする蛍光体の製造方法
  2. 請求項1に記載の蛍光体の製造方法により得られた蛍光体を用いたことを特徴とする発光装置。
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