JP5462384B1 - 光トリガ型パラレルシリアル変換回路 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】差動トリガ方式の光トリガ型パラレルシリアル変換回路10において、パラレル電気信号SP1〜SPNを切り出してシリアル電気信号SS1〜SSNを出力するラインには、第1のトランジスタTr11〜TrN1のみを配置する。一方、光電変換素子M1〜MNのバイアス電圧を第2のトランジスタTr12〜TrN2で制御する。これによりサンプリングされる信号は、信号入力端子から信号出力ラインまでの間に一つのトランジスタのみを経由することとなり、サンプリングされた信号出力を増大させることができる。
【選択図】図1
Description
更にそれを発展させ、差動トリガを用いて光パワー変動耐性を高めることを実現した光トリガ型サンプリングを応用したパラレルシリアル変換回路(例えば、特許文献2、非特許文献2参照)も提案されている。
この光トリガ型パラレルシリアル変換回路100は、N対1のパラレルシリアル変換を行うものであり、第1チャンネルから第Nチャンネルまで順に並んだN個(Nは2以上の整数)の光トリガ型トランジスタ回路100−1〜100−Nが、伝送線路Lに並列に接続されて構成されている。
更に詳述すると、第1のトランジスタTr111〜Tr1N1は、その出力端子(ソース端子)が伝送線路Lに接続されている。第2のトランジスタTr112〜Tr1N2は、その出力端子(ソース端子)が第1のトランジスタTr111〜Tr1N1の入力端子(ドレイン端子)に接続され、その入力端子(ドレイン端子)が信号入力端子t101〜t10Nに接続されている。
第1のトランジスタTr111〜Tr1N1の制御端子(ゲート端子)と、第2のトランジスタTr112〜Tr1N2の制御端子(ゲート端子)の接続状態は後述する。
MSM−PD M101〜M10Nの他方の端子(図3では左側の端子)には、充電用キャパシタC101〜C10Nと、バイアス抵抗R113〜R1N3と、バイアス抵抗R114〜R1N4が接続されている。
充電用キャパシタC101〜C10Nと、バイアス抵抗R114〜R1N4は、レベル変換回路としても機能するものである。なおレベル変換動作については後述する。
バイアス抵抗R114〜R1N4に入力される正のバイアス電圧VNHは、第2のトランジスタTr112〜Tr1N2をノーマリオンにする電圧値に設定されている。
このような接続により、第1チャンネルから第Nチャンネルまで順に並んだN個の光トリガ型トランジスタ回路100−1〜100−Nによる、ループ状の接続が形成されるのである。
なお、時間間隔τは、光トリガ型シリアルパラレル変換回路100から出力されるシリアル電気信号SS(詳細は後述)のユニットインターバルに相当するものである。
・第1チャンネルの光トリガ型トランジスタ回路100−1の光電変換部OE101に光トリガパルスP1が入射されてから、時間間隔τが経過した時点で、第2チャンネルの光トリガ型トランジスタ回路100−2の光電変換部OE102に光トリガパルスP2が入射され、
・第2チャンネルの光トリガ型トランジスタ回路100−2の光電変換部OE102に光トリガパルスP2が入射されてから、時間間隔τが経過した時点で、第3チャンネルの光トリガ型トランジスタ回路100−3の光電変換部OE103に光トリガパルスP3が入射され、
・以降は同様に、時間間隔τごとに、並び順がより上位の光トリガ型トランジスタ回路の光電変換部に光トリガパルスが順次入射され、
・第Nチャンネルの光トリガ型トランジスタ回路100−Nの光電変換部OE10Nに光トリガパルスPNが入射されてから、時間間隔τが経過した時点で、第1チャンネルの光トリガ型トランジスタ回路100−1の光電変換部OE101に光トリガパルスP1が入射されていく、
という具合に、光トリガパルスP1〜PNが順次且つ周回的に照射される。
また正のバイアス電圧VMSMにより、充電用キャパシタC101に電荷が充電される。
その反射的動作として、MSM−PD M101の他方の端子(図3では左側の端子)から負の電気パルスが発生する。
このため、第1チャンネルの信号入力端子t101に入力されたパラレル電気信号SP1が、ノーマリオンになっている第2のトランジスタTr112及びオン状態になった第1のトランジスタTr111を通って、伝送線路Lに向かって流れ始める。
その反射的動作として、MSM−PD M102の他方の端子(図3では左側の端子)から負の電気パルスが発生する。
このため、第1チャンネルの信号入力端子t101から第2のトランジスタTr112及び第1のトランジスタTr111を通って伝送線路Lに向かって流れていた電気信号が遮断される。
このため、時間間隔τごとに、第2〜第Nチャンネルの光トリガ型トランジスタ回路100−2〜100−Nから伝送線路Lに、1ビット分のシリアル電気信号SS2〜SSNが出力される。
このようにして、低速な複数のパラレル電気信号SP1〜SPNを高速なシリアル電気信号SSに変換することができる。
この光トリガ型パラレルシリアル変換回路100Aには、LVDS(Low Voltage Differential Signaling:小振幅差動信号方式)で用いているような差動信号となっている、パラレル電気信号SP1-1,SP1-2〜SPN-1,SPN-2が入力される。
このため、各チャンネルの光トリガ型トランジスタ回路100−1〜100−Nには、信号入力端子t101-1,t101-2〜t10N-1,t10N-2や、終端抵抗r101-1,r101-2〜r10N-1,r10N-2や、信号入力用トランジスタTr113〜Tr1N3等により構成された、差動信号入力用の信号終端回路が備えられている。
伝送線路と、
第1チャンネルから第Nチャンネルまで順に並んで前記伝送線路に並列に接続されており、第1チャンネルから第Nチャンネルに対して予め決めた一定の時間間隔をあけてチャンネルの順番に沿い光トリガパルスが順次且つ周回的に照射されるN個の光トリガ型トランジスタ回路を備えており、
前記光トリガ型トランジスタ回路は、それぞれ、
入力端子にパラレル電気信号が入力されるとともに、出力端子が前記伝送線路に接続されている第1のトランジスタと、
一方の端子が前記第1のトランジスタの制御端子に接続されるとともに、前記光トリガパルスが照射される光電変換素子と、
一方の端子が前記光電変換素子の他方の端子に接続されている充電用キャパシタと、
前記第1のトランジスタの制御端子に負のバイアス電圧を印加して、前記第1のトランジスタをノーマリオフ状態にする並列抵抗と、
前記光電変換素子の他方の端子及び前記充電用キャパシタの一方の端子に接続されて、第1の正のバイアス電圧を印加する第1のバイアス抵抗と、
前記光電変換素子に対して前記第1の正のバイアス電圧を印加する経路に介在された第2のトランジスタと、
前記充電用キャパシタの他方の端子に接続されて、第2の正のバイアス電圧を印加する第2のバイアス抵抗とを有し、
前記第2の正のバイアス電圧を印加する前記第2のバイアス抵抗は、更に、当該光トリガ型トランジスタ回路に対して並び順が一つ下位の光トリガ型トランジスタ回路の前記第2のトランジスタの制御端子に接続されて当該第2のトランジスタをノーマリオン状態にすることを特徴とする。
前記光電変換素子は、前記光トリガパルスが照射されると抵抗値が減少して、その一方の端子から正の電気パルスを発生して前記第1のトランジスタをオン状態にするとともに、その他方の端子から負の電気パルスを発生して前記第2のトランジスタをオフ状態にすることを特徴とする。
前記光電変換素子は、MSM−PDまたはpinフォトダイオードまたはアバランシェフォトダイオードのいずれかであることを特徴とする。
前記第1のトランジスタと第2のトランジスタは、HEMTまたはCMOSまたはバイポーラトランジスタのいずれかであることを特徴とする。
前記第1のトランジスタの入力端子には、差動信号入力用の信号終端回路が備えられていることを特徴とする。
本発明では、光電変換素子のバイアス電圧を第2のトランジスタで制御することにより、サンプリングされる信号が、信号入力端子から信号出力ラインまでの間に一つの第1のトランジスタのみを経由する構成とした。
このため、サンプリングされた信号出力を増大せしめるとともに、より小さな電圧振幅ないし電流振幅の入力信号を扱うことが可能となり、本回路の消費電力を減少させることを可能とする優れた効果を奏する。
図1は本発明の実施例1に係る、モノリシック集積して構成された差動トリガ方式の光トリガ型パラレルシリアル変換回路10を示す。
この光トリガ型パラレルシリアル変換回路10は、N対1のパラレルシリアル変換を行うものであり、第1チャンネルから第Nチャンネルまで順に並んだN個(Nは2以上の整数)の光トリガ型トランジスタ回路10−1〜10−Nが、伝送線路Lに並列に接続されて構成されている。
第1のバイアス抵抗R13〜RN3は、MSM−PD M1〜MNの他方の端子(図1では左側の端子)及び充電用キャパシタC1〜CNの一方の端子(図1では右側の端子)に接続されている。
第2のバイアス抵抗R14〜RN4は、充電用キャパシタC1〜CNの他方の端子(図1では左側の端子)に接続されている。
なお充電用キャパシタC1〜CNと、バイアス抵抗R14〜RN4は、レベル変換回路としても機能するものである。なおレベル変換動作については後述する。
この場合、第1の正のバイアス電圧VMSMの値は、第2の正のバイアス電圧VNHの値よりも大きくなっている。
第1のバイアス抵抗R13〜RN3に入力される第1の正のバイアス電圧VMSMは、充電用キャパシタC1〜CNに印加され、充電用キャパシタC1〜CNに電荷が充電される。この場合、充電用キャパシタC1〜CNの一方の端子(図1では右側の端子)側が正となり、他方の端子(図1では左側の端子)側が負となる状態で、充電用キャパシタC1〜CNに電荷が充電される。
第2のバイアス抵抗R14〜RN4に入力される第2の正のバイアス電圧VNHは、第2のトランジスタTr12〜TrN2をノーマリオンにする電圧値に設定されている。
なお、第2のトランジスタTr12〜TrN2を、第1のバイアス抵抗R13〜RN3とMSM−PD M1〜MNの他方の端子(図1では左側の端子)との間の位置に介在するようにしてもよい。
このような接続により、第1チャンネルから第Nチャンネルまで順に並んだN個の光トリガ型トランジスタ回路10−1〜10−Nによる、ループ状の接続が形成されるのである。
なお、時間間隔τは、光トリガ型シリアルパラレル変換回路10から出力されるシリアル電気信号SS(詳細は後述)のユニットインターバルに相当するものである。
・第1チャンネルの光トリガ型トランジスタ回路10−1の光電変換部OE1に光トリガパルスP1が入射されてから、時間間隔τが経過した時点で、第2チャンネルの光トリガ型トランジスタ回路10−2の光電変換部OE2に光トリガパルスP2が入射され、
・第2チャンネルの光トリガ型トランジスタ回路10−2の光電変換部OE2に光トリガパルスP2が入射されてから、時間間隔τが経過した時点で、第3チャンネルの光トリガ型トランジスタ回路10−3の光電変換部OE3に光トリガパルスP3が入射され、
・以降は同様に、時間間隔τごとに、並び順がより上位の光トリガ型トランジスタ回路の光電変換部に光トリガパルスが順次入射され、
・第Nチャンネルの光トリガ型トランジスタ回路10−Nの光電変換部OENに光トリガパルスPNが入射されてから、時間間隔τが経過した時点で、第1チャンネルの光トリガ型トランジスタ回路10−1の光電変換部OE1に光トリガパルスP1が入射されていく、
という具合に、光トリガパルスP1〜PNが順次且つ周回的に照射される。
また正のバイアス電圧VMSMにより、充電用キャパシタC1に電荷が充電される。
その反射的動作として、MSM−PD M1の他方の端子(図1では左側の端子)から負の電気パルスが発生する。
このため、第1チャンネルの信号入力端子t1に入力されたパラレル電気信号SP1が、オン状態になった第1のトランジスタTr11を通って、伝送線路Lに向かって流れ始める。
その反射的動作として、MSM−PD M2の他方の端子(図1では左側の端子)から負の電気パルスが発生する。
このため、第1チャンネルの信号入力端子t1から第1のトランジスタTr11を通って伝送線路Lに向かって流れていた電気信号が遮断される。
このため、時間間隔τごとに、第2〜第Nチャンネルの光トリガ型トランジスタ回路10−2〜10−Nから伝送線路Lに、1ビット分のシリアル電気信号SS2〜SSNが出力される。
このようにして、低速な複数のパラレル電気信号SP1〜SPNを高速なシリアル電気信号SSに変換することができる。
このため、サンプリングされた信号出力を増大せしめるとともに、より小さな電圧振幅ないし電流振幅の入力信号を扱うことが可能となり、本回路の消費電力を減少させることを可能とするという優れた効果を奏する。
また、第1のトランジスタと第2のトランジスタは、HEMTのみならず、CMOSまたはバイポーラトランジスタを使用することもできる。
更に、上記の光トリガ型パラレルシリアル変換回路10は、モノリシック集積して構成したが、モノリシック集積でない実施形態でも同様な効果がある。
なお、図1に示す光トリガ型パラレルシリアル変換回路10を差動入力型としたものが、図2に示す光トリガ型パラレルシリアル変換回路10Aである。
この光トリガ型パラレルシリアル変換回路10Aには、LVDS(Low Voltage Differential Signaling:小振幅差動信号方式)で用いているような差動信号となっている、パラレル電気信号SP1-1,SP1-2〜SPN-1,SPN-2が入力される。
このため、各チャンネルの光トリガ型トランジスタ回路10−1〜10−Nには、信号入力端子t1-1,t1-2〜tN-1,tN-2や、終端抵抗r1-1,r1-2〜rN-1,rN-2や、信号入力用トランジスタTr13〜TrN3等により構成された、差動信号入力用の信号終端回路が備えられている。
10−1、10−2、10−k、10−N 光トリガ型トランジスタ回路
Tr11、Tr21、Trk1、TrN1 第1のトランジスタ
Tr12、Tr22、Trk2、TrN2 第2のトランジスタ
Co1、Co2、Cok、CoN トランジスタ制御回路
OE1、OE2、OEk、OEN 光電変換部
M11、M21、MK1、MN1 MSM−PD
R11、R21、RK1、RN1、R12、R22、RK2、RN2 並列抵抗
R13、R23、RK3、RN3 第1のバイアス抵抗
R14、R24、RK4、RN4 第2のバイアス抵抗
t1、t2、tk、tN、t1-1、t1-2、t2-1、t2-2、tk-1、tk-2、tN-1、tN-2 信号入力端子
C1、C2、CK、CN 充電用キャパシタ
L 伝送線路
P1、P2、Pk、PN 光トリガパルス
SP1、SP2、SPk、SPN パラレル電気信号
SS1、SS2、SSk、SSN 1ビット分のシリアル電気信号
SS Nビットのシリアル電気信号
Claims (5)
- 伝送線路と、
第1チャンネルから第Nチャンネルまで順に並んで前記伝送線路に並列に接続されており、第1チャンネルから第Nチャンネルに対して予め決めた一定の時間間隔をあけてチャンネルの順番に沿い光トリガパルスが順次且つ周回的に照射されるN個の光トリガ型トランジスタ回路を備えており、
前記光トリガ型トランジスタ回路は、それぞれ、
入力端子にパラレル電気信号が入力されるとともに、出力端子が前記伝送線路に接続されている第1のトランジスタと、
一方の端子が前記第1のトランジスタの制御端子に接続されるとともに、前記光トリガパルスが照射される光電変換素子と、
一方の端子が前記光電変換素子の他方の端子に接続されている充電用キャパシタと、
前記第1のトランジスタの制御端子に負のバイアス電圧を印加して、前記第1のトランジスタをノーマリオフ状態にする並列抵抗と、
前記光電変換素子の他方の端子及び前記充電用キャパシタの一方の端子に接続されて、第1の正のバイアス電圧を印加する第1のバイアス抵抗と、
前記光電変換素子に対して前記第1の正のバイアス電圧を印加する経路に介在された第2のトランジスタと、
前記充電用キャパシタの他方の端子に接続されて、第2の正のバイアス電圧を印加する第2のバイアス抵抗とを有し、
前記第2の正のバイアス電圧を印加する前記第2のバイアス抵抗は、更に、当該光トリガ型トランジスタ回路に対して並び順が一つ下位の光トリガ型トランジスタ回路の前記第2のトランジスタの制御端子に接続されて当該第2のトランジスタをノーマリオン状態にすることを特徴とする光トリガ型パラレルシリアル変換回路。 - 請求項1において、
前記光電変換素子は、前記光トリガパルスが照射されると抵抗値が減少して、その一方の端子から正の電気パルスを発生して前記第1のトランジスタをオン状態にするとともに、その他方の端子から負の電気パルスを発生して前記第2のトランジスタをオフ状態にすることを特徴とする光トリガ型パラレルシリアル変換回路。 - 請求項1または請求項2において、
前記光電変換素子は、MSM−PDまたはpinフォトダイオードまたはアバランシェフォトダイオードのいずれかであることを特徴とする光トリガ型パラレルシリアル変換回路。 - 請求項1ないし請求項3のいずれか一項において、
前記第1のトランジスタと第2のトランジスタは、HEMTまたはCMOSまたはバイポーラトランジスタのいずれかであることを特徴とする光トリガ型パラレルシリアル変換回路。 - 請求項1ないし請求項4のいずれか一項において、
前記第1のトランジスタの入力端子には、差動信号入力用の信号終端回路が備えられていることを特徴とする光トリガ型パラレルシリアル変換回路。
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