JP5466584B2 - 光トリガ型パラレル−シリアル変換回路 - Google Patents

光トリガ型パラレル−シリアル変換回路 Download PDF

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Description

本発明は、光トリガ型パラレル−シリアル変換回路に関する。
近年、インターネットに代表されるデータ通信の爆発的増加に伴い、光通信の高速化と大容量化の要求が高まっている。さらに、今後の光通信ネットワークは、様々なネットワークサービスに対応可能な柔軟性、及びサービスの種類とユーザーの増大に対応可能な拡張性が必要となってくる。
上記の課題に対して、光パケットを用いた通信は、細かなデータ粒度により、最も帯域利用効率、柔軟性、拡張性が高いネットワークを実現することができる。光パケット通信の実現には幾つかの機能が必要であるが、まず、もとの信号である非同期バースト光パケットの生成が必要である。
このパケット生成動作においては、もとのパケットデータが保持されているメモリー媒体は、シリコン系Random Access Memory(RAM)が主流であるが、シリコンRAM自身のインターフェイス速度は1Gbpsあたりの制限があるので、メモリー媒体から直接パケット信号を出力するのは困難である。
そこで、パケット信号の生成には、データを複数の低速なパラレル電気信号としてメモリー媒体から出力し、高速電子回路技術を用いた電気クロック信号発生器と電気パラレル−シリアル変換器により、パラレル電気信号を高速なシリアル電気信号に変換することが考えられている。そして、その後の電光変換により、光パケット信号が生成される。
しかし、このように複数の低速な信号を高速の信号に変換する場合、低速な電気信号を順次倍の速度に逓倍する(すなわち、数100MHz→・・・→20GHz→40GHzとする)必要があるため、かなりの段数が必要となり、また、それぞれの段におけるクロック生成が必要となる。さらに、それぞれの段に対する入力パラレル信号の位相ずれの問題がある。
これに対して、位相制御を行うSerdes−Framer Interface(SFI)の規格などあるが、この制御を実行する電子回路技術は非常に複雑であり、デバイス数(Flip−Flop)も多くなることから、デバイス全体の消費電力が大きくなってしまう。さらに、本制御方式はそれぞれのパラレル信号に対してクロック再生を行っているが、非同期バースト的に入力する信号に対しては、瞬時にクロックを抽出することができない。
これらの問題を解決する方法として、光クロック型トランジスタアレイ(OCTA)光電子回路が開発され、電光パラレル−シリアル変換器を実現されている(下記非特許文献1参照)。
図7は、従来の光クロック型トランジスタアレイ(OCTA)の構成を示した模式図である。なお、図7において、(M)はMSM−PD(Metal−Semiconductor−Metal Photo Detector)、(VM)はMSM−PDバイアス電圧、(RM)は入力抵抗、(CM)は充電用キャパシタ、(Tr)はトランジスタ、(P)は光パルス、(Vb)はバイアス電圧、(Rb)は並列抵抗、(SON)はON信号、(SP)は入力パラレル電気信号、(SS)は出力シリアル電気信号を示す。
図7に示すように、従来のOCTAは、N個の光トリガ型トランジスタ回路1〜Nが一つの伝送線路10に並列に取り付けられており、それぞれの光トリガ型トランジスタ回路1〜Nは、主にトランジスタ(Tr1〜TrN)とトランジスタ(Tr1〜TrN)のゲート端子に取り付けられたMSM−PD(M1〜MN)から構成されている。
パケットデータは、CMOSメモリーから入力パラレル電気信号(SP1〜SPN)として出力され、それぞれがトランジスタ(Tr1〜TrN)のドレイン端子に供給される。トランジスタ(Tr1〜TrN)のゲート端子には、バイアス電圧(Vb)を与えることでノーマリオフの状態に設定されており、入力パラレル電気信号(SP1〜SPN)は、伝送線路10に流れ込まないようになっている。
次に、MSM−PD(M1〜MN)に光パルス(P1〜PN)を照射すると、そこで発生した電気パルスがゲート電圧の閾値を超えるまで上昇し、トランジスタ(Tr1〜TrN)をONとするため、電気パルスが消滅する間(すなわち、トランジスタ(Tr1〜TrN)がONである間)は、入力パラレル電気信号(SP1〜SPN)が伝送線路10上に出力される。この時、入力された入力パラレル電気信号(SP1〜SPN)が“1”の場合は電気パルスが伝送線路10上を伝播し、“0”の場合は出力されないこととなる。
したがって、N個のMSM−PD(M1〜MN)に、一定の時間差τを与えて光パルス(P1〜PN)を順次照射することにより、CMOSメモリから出力されたN個の入力パラレル電気信号(SP1〜SPN)と同じデータを有する出力シリアル電気信号(SS)へ変換されることとなる。
出力された出力シリアル電気信号(SS)は、光変調器等を用いて電気−光変換することにより、シリアル光信号に変換される。さらに、各光トリガ型トランジスタ回路1〜Nにおける光パルス(P1〜PN)の照射、及び入力パラレル電気信号(SP1〜SPN)のビット入力を一定の周期(T=Nxτ)で繰り返すことにより、任意長のバースト光パケットを生成することができる。
通常、MSM−PD(M1〜MN)を動作させる場合、一方の電極に直流電圧を印加して光パルス(P1〜PN)を照射することにより、電気パルスを発生させるが、この場合、正孔移動度が極めて遅いため、電気パルスの立ち上がりは急峻なものの、極めて遅いテールが発生し、光トリガ型トランジスタ回路1〜Nの高速な開閉を実現することができなくなってしまう。
従来のOCTAでは、MSM−PD(M1〜MN)とMSM−PDバイアス電圧(VM)印加用端子との間に、大きな入力抵抗(RM)とキャパシタ(CM)を挿入することにより、この問題を克服している(下記非特許文献2参照)。
従来のOCTAの動作原理は以下のとおりである。
まず、MSM−PDバイアス電圧(VM)が印加されると、大きな入力抵抗(RM)を介してゆっくりとキャパシタ(CM)に電荷が充電される。次に、MSM−PD(M1〜MN)に光パルス(P1〜PN)が照射されると、光伝導効果によりMSM−PD(M1〜MN)の抵抗が急激に減少するため、キャパシタ(CM)に蓄積されていた電荷はMSM−PD(M1〜MN)を通って高速に放電され、並列抵抗(Rb)に流れるため、電気パルスが発生する。
この時の応答速度は、「キャパシタ(CM)×並列抵抗(Rb)」のCR時定数で決まるため、遅い正孔の影響を受けることなく極めて高速な電気パルスを発生することができるようになり、極めて単純、かつ低消費電力な回路でパラレル−シリアル変換動作を実現することができる。
しかし、従来のOCTAには、未だ、以下のような問題が残っている。
第1に、より高速化を実現するためには、キャパシタ(CM)及び抵抗(Rb)を小さく設定する必要があるため、MSM−PD(M1〜MN)の出力電気パルスの振幅が小さくなり、伝送線路10上の出力電気パルスの振幅が小さくなってしまう。
第2に、応答速度を回路パラメータに依存しているため、デバイス作製時の誤差により、特性がばらついてしまう。
第3に、各光トリガ型トランジスタ回路1〜Nに対する繰り返し速度(1/T)が制限されてしまうことにより、より高速なパケット信号の生成が困難となる。
第4に、伝送線路10から出力される出力シリアル電気信号(SS)は、光信号に変換する前に、一定の振幅の電気信号に整形するために、コンパレータ等の閾値素子を通す必要があるが、MSM−PD(M1〜MN)に照射する光パルス(P1〜PN)のエネルギーが変動した場合には、出力電気パルスの振幅が同様に変動するため、コンパレータの閾値を超える部分のパルス幅が大きく変動し、出力シリアル電気信号(SS)の品質が劣化してしまう。
Ryohei Urata、外4名、"An Optically Clocked Transistor Array FOR High-Speed Asynchronous Label Swapping: 40 Gb/s AND Beyond"、IEEE、JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY、VOL.26、NO.6、2008年3月15日、p.692−703 K.Takahata、外4名、"3.3ps electrical pulse generation from a discharge−Based metal−semiconductormetal photodetector"、Electronics LETTERS、IEEE、VOL.41、No.1、2005年1月6日、p.38,39
上述したように、低速なシリコン系のCMOSメモリから、高速な非同期任意長光パケット信号を生成するには、インターフェイスとしてパラレル−シリアル変換器が必要である。しかし、従来のInPやGaAs系高速電子回路を用いると、極めて消費電力が大きくなる上、非同期バーストパケットへの対応が困難となる。また、これらの問題を解決するために、光トリガ型トランジスタアレイを用いた超低消費電力パラレル−シリアル変換器を開発されているものの、上述したいくつかの問題が残されていた。
以上のことから、本発明は、回路パラメータのばらつき(すなわち、作製誤差)や、光パルスエネルギーの変動に影響されにくい一定なパルス幅を有するシリアル電気パルスを伝送線路上に出力すること、及びその動作のさらなる高速化を実現する光トリガ型パラレル−シリアル変換回路を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するための第1の発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、
出力シリアル電気信号を伝播させる伝送線路と、
前記伝送線路に並列に接続され、該伝送線路を介して外部に出力するNビットの出力シリアル電気信号を構成する互いに異なる特定の1ビットの電気信号を前記伝送線路に出力するN個の光トリガ型トランジスタ回路と
を備え、
前記光トリガ型トランジスタ回路は、
前記伝送線路にソース端子が接続され、初期状態がOFF状態に設定されたトランジスタと、
前記トランジスタのゲート端子に接続され、パラレル−シリアル変換用の光パルスを受光して、該トランジスタをON状態にするための電気パルスを発生するための光電変換器と、
を備え、
Nビットの出力シリアル電気信号に変換するためのN個の入力パラレル電気信号は、N個の前記光トリガ型トランジスタ回路にそれぞれ入力され、
隣接する前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器には、所定の時間差を設けた前記光パルスが順次照射され、
k番目(ここで、k=1〜N−1)の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器にk番目の前記光パルスが照射されると、該光トリガ型トランジスタ回路内の前記トランジスタがONとなり、k番目の前記入力パラレル電気信号が該トランジスタを介して前記伝送線路に出力され、
k+1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器にk+1番目の前記光パルスが照射されると、該光電変換器の出力k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路にフィードバックされ、前記伝送線路に流れ出ていたk番目の前記入力パラレル電気信号の情報を持った電気パルスを消滅させ、該伝送線路を伝搬する出力シリアル電気信号の各ビットのパルス幅を、前記k番目とk+1番目の光パルスの時間差により決定する
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第2の発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、
出力シリアル電気信号を伝播させる伝送線路と、
前記伝送線路に並列に接続され、該伝送線路を介して外部に出力するNビットの出力シリアル電気信号を構成する互いに異なる特定の1ビットの電気信号を前記伝送線路に出力するN個の光トリガ型トランジスタ回路と
を備え、
前記光トリガ型トランジスタ回路は、
前記伝送線路にソース端子が接続された第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタのゲート端子に接続され、パラレル−シリアル変換用の光パルスを受光して、該第1のトランジスタをON状態にするための正の電気パルスを発生するための光電変換器と、
前記第1のトランジスタのゲート端子に接続され、該第1のトランジスタの初期状態をOFFにするためのゲート電圧にバイアス電圧を与えるための並列抵抗と、
前記第1のトランジスタのゲート端子にドレインが接続され、前記ゲート電圧をOFF状態にするための第2のトランジスタと、
前記第2のトランジスタのゲート端子に接続され、該第2のトランジスタのゲート電圧のレベルを調整するためのレベルシフタと
を備え、
k番目(ここで、k=1〜N−1)の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記レベルシフタの入力は、k+1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器の出力と接続されており、
N番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記レベルシフタの入力は、第N+1番目の前記光電変換器と接続されており、
Nビットの出力シリアル電気信号に変換するためのN個の入力パラレル電気信号は、N個の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第1のトランジスタのドレイン端子にそれぞれ入力され、
k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器にk番目の前記パルスが照射されると、該光電変換器から出力電気パルスが生成され、
前記第1のトランジスタのゲート端子に入力されることにより該第1のトランジスタがONとなり、前記k番目の入力パラレル電気信号が前記第1のトランジスタを介して前記伝送線路に出力され、
次に、前記k+1番目の光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器に、出力シリアル電気信号のビット間隔に相当する時間差を設けてk+1番目の前記光パルスが照射されると、該光電変換器から出力電気パルスが生成され、該電気パルスの一部は、k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記レベルシフタを通過して前記第2のトランジスタのゲート端子に入力されることにより、該第2のトランジスタがONとなり、前記第1のトランジスタはゲート電圧が消滅するためにOFFとなり、前記伝送線路に流れ出ていたk番目の入力パラレル電気信号は出力されなくなるとともに、
k+1番目の前記光パルスによって発生した電気パルスの一部は、前記第1のトランジスタのゲート端子に入力されることにより該第1のトランジスタがONとなり、k+1番目の入力パラレル電気信号が前記第1のトランジスタを介して前記伝送線路に出力され、
最後に、N+1番目の前記光電変換器にN+1番目の前記光パルスが照射されると、発生した電気パルスはN番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタをONに切り替え、同様に前記伝送線路に流れ出ていたN番目の入力パラレル電気信号は出力されなくなり、
このように、ビット間隔に相当する時間差を設けたN+1個の前記光パルスを、k=1番目からN+1番目までN+1個の前記光電変換器に順次照射することにより、N個の入力パラレル電気信号と同じ情報を有するNビットの出力シリアル電気信号を前記伝送線路に出力する
ことを特徴とする光トリガ型パラレルーシリアル変換回路。
上記の課題を解決するための第3の発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、第2の発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路において、
前記光電変換器は、
前記光パルスを受光し、電気パルスを発生するためのMSM−PDと、
前記MSM−PDの入力に接続され、該MSM−PDのバイアス電圧を与えるための入力抵抗と充電用キャパシタと
により構成され、
前記レベルシフタは、
前記第2のトランジスタのゲート端子にカソード端子が接続されたレベル変換ダイオードと、
前記第2のトランジスタのゲート端子に接続され、ゲート端子の初期電圧を設定するための抵抗と
を備える
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第4の発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、
出力シリアル電気信号を伝播させる伝送線路と、
前記伝送線路に並列に接続され、該伝送線路を介して外部に出力するNビットの出力シリアル電気信号を構成する互いに異なる特定の1ビットの電気信号を前記伝送線路に出力するN個の光トリガ型トランジスタ回路と
を備え、
前記光トリガ型トランジスタ回路は、
前記伝送線路にソース端子が接続された第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタのゲート端子に接続され、パラレル−シリアル変換用の光パルスを受光して、正及び負の電気パルスを正及び負の電気パルス出力端子のそれぞれから出力するための光電変換器と、
前記第1のトランジスタのゲート端子に接続され、該第1のトランジスタの初期状態をOFFにするためのゲート端子にバイアス電圧を与えるための並列抵抗と、
前記第1のトランジスタのドレイン端子にソース端子が接続され、初期状態をON状態に設定された第2のトランジスタと
を備え、
k番目(ここで、k=1〜N−1)の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタのゲート端子は、k+1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器の負の電気パルス出力端子と接続されており、
N番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタのゲート端子は、第N+1番目の前記光電変換器の負の電気パルス出力端子と接続されており、
Nビットの出力シリアル電気信号に変換するためのN個の入力パラレル電気信号は、N個の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタのドレイン端子にそれぞれ入力され、
k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器にk番目の前記光パルスが照射されると、該光電変換器の正及び負の電気パルス出力端子から正及び負の出力電気パルスがそれぞれ出力され、前記正の電気パルスが前記第1のトランジスタのゲート端子に入力されることにより該第1のトランジスタがONとなり、k番目の入力パラレル電気信号が前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの両方を介して前記伝送線路に出力され、
次に、k+1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器に、出力シリアル電気信号のビット間隔に相当する時間差を設けてk+1番目の前記光パルスが照射されると、該光電変換器の正及び負の電気パルス出力端子から正及び負の出力電気パルスがそれぞれ出力され、
前記負の電気パルスは、k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタのゲート端子に入力されることにより、該第2のトランジスタがOFFとなり、前記伝送線路に流れ出ていたk番目の入力パラレル電気信号は出力されなくなるとともに、
k+1番目の前記光パルスによって発生した正の電気パルスは、前記第1のトランジスタのゲート端子に入力されることにより該第1のトランジスタがONとなり、k+1番目の入力パラレル電気信号が前記第1のトランジスタと第2トランジスタの両方を介して前記伝送線路に出力され、
最後に、N+1番目の前記光電変換器にN+1番目の前記光パルスが照射されると、発生した負の電気パルスはN番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタをOFFに切り替え、同様に前記伝送線路に流れ出ていたN番目の入力パラレル電気信号は出力されなくなり、
このように、ビット間隔に相当する時間差を設けたN+1個の前記光パルスを、k=1番目からN+1番目までのN+1個の前記光電変換器に順次照射することにより、N個の入力パラレル電気信号と同じ情報を有するNビットの出力シリアル電気信号を前記伝送線路に出力する
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第5の発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、第4の発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路において、
前記光電変換器は、
前記光パルスを受光し、正及び負の電気パルスを正及び負の電気パルス出力端子のそれぞれから出力するためのMSM−PDと、
前記MSM−PDの入力に接続され、該MSM−PDに正のバイアス電圧を与えるための入力抵抗と、
隣接した前記第2のトランジスタのゲート端子と該MSM―PDのバイアス端子との間に接続され、直流成分を除去し、負の電気パルスのみを通過させるためのキャパシタと、
隣接した前記第2のトランジスタの初期状態をONに設定するためのゲート電圧を与えるための入力抵抗と
により構成される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第6の発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、
出力シリアル電気信号を伝播させる伝送線路と、
前記伝送線路に並列に接続され、該伝送線路を介して外部に出力するNビットの出力シリアル電気信号を構成する互いに異なる特定の1ビットの電気信号を前記伝送線路に出力するN個の光トリガ型トランジスタ回路と
を備え、
前記光トリガ型トランジスタ回路は、
前記伝送線路にソース端子が接続されたトランジスタと、
前記トランジスタのゲート端子に接続され、パラレル−シリアル変換用の光パルスを受光して、正及び負の電気パルスを正及び負の電気パルス出力端子のそれぞれから出力するための光電変換器と、
前記トランジスタのゲート端子に接続され、該トランジスタの初期状態をOFFにするためのゲート端子にバイアス電圧を与えるための並列抵抗と
を備え、
k番目(ここで、k=1〜N−1)の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記トランジスタのゲート端子は、k+1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器の負の電気パルス出力端子と接続されており、
N番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記トランジスタのゲート端子は、第N+1番目の前記光電変換器の負の電気パルス出力端子と接続されており、
Nビットの出力シリアル電気信号に変換するためのN個の入力パラレル電気信号は、N個の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記トランジスタのドレイン端子にそれぞれ入力され、
k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器にk番目の前記光パルスが照射されると、該光電変換器の正及び負の電気パルス出力端子から正及び負の出力電気パルスがそれぞれ出力され、前記正の電気パルスが前記トランジスタのゲート端子に入力されることにより該トランジスタがONとなり、k番目の入力パラレル電気信号が前記トランジスタを介して前記伝送線路に出力され、
次に、k+1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器に、出力シリアル電気信号のビット間隔に相当する時間差を設けてk+1番目の前記光パルスが照射されると、該光電変換器の正及び負の電気パルス出力端子から正及び負の出力電気パルスがそれぞれ出力され、
前記負の電気パルスは、k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記トランジスタのゲート端子に入力されることにより、該トランジスタがOFFとなり、前記伝送線路に流れ出ていたk番目の入力パラレル電気信号は出力されなくなるとともに、
k+1番目の前記光パルスによって発生した正の電気パルスは、前記トランジスタのゲート端子に入力されることにより該トランジスタがONとなり、k+1番目の入力パラレル電気信号が前記トランジスタを介して前記伝送線路に出力され、
最後に、N+1番目の前記光電変換器にN+1番目の前記光パルスが照射されると、発生した負の電気パルスはN番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記トランジスタをOFFに切り替え、同様に前記伝送線路に流れ出ていたN番目の入力パラレル電気信号は出力されなくなり、
このように、ビット間隔に相当する時間差を設けたN+1個の前記光パルスを、k=1番目からN+1番目までのN+1個の前記光電変換器に順次照射することにより、N個の入力パラレル電気信号と同じ情報を有するNビットの出力シリアル電気信号を前記伝送線路に出力する
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第7の発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、第2,3の発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路において、
1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器の出力の一部がN番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタのゲート端子に接続され、
Nxビット間隔の周期を有するN個の入力パラレル電気信号が、N個の前記光トリガ型トランジスタ回路にそれぞれ入力され、
それぞれの前記光電変換器又は前記MSM−PDは、Nxビット間隔の周期を有する前記光パルスの光パルス列が照射されることにより、
Nビットの出力シリアル電気信号が連続的に繰り返し前記伝送線路に出力される
ことを特徴とする。
上記の課題を解決するための第8の発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、第4、5の発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路において、
1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器の出力の一部である負の出力がN番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタのゲート端子に接続され、
Nxビット間隔の周期を有するN個の入力パラレル電気信号が、N個の前記光トリガ型トランジスタ回路にそれぞれ入力され、
それぞれの前記光電変換器又は前記MSM−PDは、Nxビット間隔の周期を有する前記光パルスの光パルス列が照射されることにより、
Nビットの出力シリアル電気信号が連続的に繰り返し前記伝送線路に出力される
ことを特徴とする。
本発明によれば、回路パラメータのばらつき(すなわち、作製誤差)や、光パルスエネルギーの変動に影響されにくい一定なパルス幅を有するシリアル電気パルスを伝送線路上に出力すること、及びその動作のさらなる高速化を実現する光トリガ型パラレル−シリアル変換回路を提供することができる。
本発明の第1の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を示した模式図である。 本発明の第2の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を示した模式図である。 本発明の第3の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を示した模式図である。 本発明の第4の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を示した模式図である。 本発明の第5の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を示した模式図である。 本発明の第6の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を示した模式図である。 従来の光クロック型トランジスタアレイ(OCTA)の構成を示した模式図である。
以下、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路を実施するための形態について説明する。
上述したように、図7に示す従来の光クロック型トランジスタアレイ(OCTA)では、伝送線路に出力されるシリアル電気信号の各ビットの電気パルスは、照射する光パルスのタイミングで高速に立ち上がる一方、立ち下がりは、回路パラメータ及び光パルス強度に依存して立ち下る。
そのため、上述したように、その後のコンパレータ回路での閾値を越えるタイミングは一定であるが、閾値を下回るタイミングが変動するため、パルス幅の変動が発生する。この問題を解決するための基本的な考え方は、立ち上がり及び立ち下りのタイミングを両方共に、光パルスによって与えることである。
最も容易な方法は、それぞれの光トリガ型トランジスタ回路の中に、トランジスタをOFFするための電気パルスを発生するもう一つ別のMSM−PDを導入することである。この方法では、これら2つのMSM−PDに照射する2つの光パルスの時間差を変えることで、伝送線路上に出力される電気パルスの幅を自由に設定することができる。しかし、Nビットのシリアル電気パルスを発生するためには、2N個のPDが必要となり、サイズ及び消費電力の面で劣化する。
本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路においては、それぞれの光トリガ型トランジスタ回路の中に2個のMSM−PDを用いるのではなく、隣接した光トリガ型トランジスタ回路内のMSM−PDから発生した電気パルスを有効に活用することを考える。このとき、大きく分けて2つの方法が考えられる。
第1の方法は、k番目の光トリガ型トランジスタ回路内のMSM−PDでトランジスタをONにした後、k+1番目の光トリガ型トランジスタ回路内のMSM−PDの出力の一部をk番目の光トリガ型トランジスタ回路内にフィードバックして、トランジスタをOFFにする方法である。
第2の方法は、MSM−PDから出力される負の電気パルスを隣接した光トリガ型トランジスタ回路にフィードバックする方法である。基本的に、PDからは正のパルスと負のパルスの両方が同時にPDの両側から別々に発生するが、通常はどちらか一方のみが利用され、片方の電気パルスは捨てられることになる。
第2の方法では、第1の方法のようにMSM−PDからの電気パルスを分岐する必要がなく、これまで捨てていた負の電気パルスを有効に活用して動作させることができる。このように、第1と第2の方法により、k番目の光トリガ型トランジスタ回路から伝送線路上に出力される電気パルスの幅は、k番目とk+1番目のMSM−PDに照射される光パルスの時間差によって決定されることになる。最後のN番目の光トリガ型トランジスタ回路をOFFにするためには、N+1番目のMSM−PDが必要となるが、2N個のPDを用いるよりは、サイズ及び消費電力の点で有利である。
更に長いパケットを生成するためには、Nビットの電気パルスを伝送線路上に繰り返し出力する必要がある。この場合は、N番目の光トリガ型トランジスタ回路が1番目の光トリガ型トランジスタ回路と隣接するように、例えば、伝送線路の周囲を囲むように配置することを考える。これにより、N番目の光トリガ型トランジスタ回路をOFFにするためのフィードバック用の電気パルスは、1番目のMSM−PDから供給可能となり、N+1番目のMSM−PDを用いることなく、連続した電気パルス列(Nビットの整数倍)を発生させることができる。
以下、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の第1の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施例は請求項2に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路に対応する。
図1は、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を示した模式図である。なお、図1において、(OE)は光電変換器、(Tr)はトランジスタ、(L)はレベルシフタ、(P)は光パルス、(Vb)はバイアス電圧、(Rb)は並列抵抗、(Voff)はバイアス電位、(SON)はON信号、(SOFF)はOFF信号、(SP)は入力パラレル電気信号、(SS)は出力シリアル電気信号を示す。
図1に示すように、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路においては、N個の低速な入力パラレル電気信号(SP1〜SPN)を、伝送線路10上に並列に取り付けられたN個の光トリガ型トランジスタ回路1〜Nに入力し、生成するNビットの出力シリアル電気信号(SS)のビット間隔τに相当する時間差を設けた光パルス(P1〜PN+1)を光電変換器(OE1〜OEN+1)に順次照射する。
光電変換器(OE1〜OEN+1)を構成する受光素子は、MSM−PDやPIN−PD等の様々なタイプのPDが考えられる。また、初期条件としては、全ての光トリガ型トランジスタ回路1〜N内の第1のトランジスタ(Tr1,1〜TrN,1)及び第2のトランジスタ(Tr1,2〜TrN,2)は、ノーマリオフ状態に設定する。
最初に、1番目の光トリガ型トランジスタ回路1の光電変換器(OE1)に光パルス(P1)が照射されると、そこから発生した電気パルスは第1のトランジスタ(Tr1,1)のゲート電圧を上昇させ、ドレイン・ソース間をONにするため、入力パラレル電気信号(SP1)が「1」である場合には、伝送線路10に電気パルスが生成される。
次に、時間差τが経過した後に、2番目の光トリガ型トランジスタ回路2内の光電変換器(OE2)に光パルス(P2)が照射されると、そこから発生した電気パルスは二つに分岐され、一方は同じ2番目の光トリガ型トランジスタ回路2内の第1のトランジスタ(Tr2,1)をONにすることにより、入力パラレル電気信号(SP2)の情報を持った電気パルスを伝送線路10に出力させると共に、他方は1番目の光トリガ型トランジスタ回路1内のレベルシフタ(L1)により直流成分が調整された後、その中の第2のトランジスタ(Tr1,2)も同様にONにする。
この時、1番目の光トリガ型トランジスタ回路1内の第1のトランジスタ(Tr1,1)のゲート電圧がバイアス電位(Voff)に引き込まれ、第1のトランジスタ(Tr1,1)をOFFにするため、伝送線路10に流れ出ていた入力パラレル電気信号(SP1)の電気パルスはOFFとなる。
この後も同様に、k番目(ここで、k=1〜N−1)の光パルス(Pk)を光電変換器(OEk)に照射すると、第1のトランジスタ(Trk,1)がONとなるため、入力パラレル電気信号(SPk)の情報を持った電気パルスが伝送線路10に流れ出し、k+1番目の光パルス(Pk+1)を光電変換器(OEk+1)に照射すると、k番目の光トリガ型トランジスタ回路k内の第2のトランジスタ(Trk,2)がONになることにより第1のトランジスタ(Trk,1)がOFFとなるため、伝送線路10に流れ出ていた入力パラレル電気信号(SPk)の情報を持った電気パルスが消滅することとなる。
したがって、伝送線路10に伝搬する出力シリアル電気信号(SS)の各ビットのパルス幅は、照射する光パルス(P1〜PN+1)の間隔によって決定される。なお、最後のN番目の光トランジスタ回路NをOFFにするための電気パルスは、別途取り付けられた光電変換器(OEN+1)によって供給される。
以下、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の第2の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施例は請求項3に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路に対応する。
図2は、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を示した模式図である。なお、図2における3つの光トリガ型トランジスタ回路(k−1、k、k+1)は、図1における1〜NのN個の光トリガ型トランジスタ回路の中から隣接した3個の光トリガ型トランジスタ回路を具体的に構成したものであり、kは2〜N−1の値をとる。
また、図2において、(M)はMSM−PD(Metal−Semiconductor−Metal Photo Detector)、(VM)はMSM−PDバイアス電圧、(RM)は入力抵抗、(CM)は充電用キャパシタ、(Tr)はトランジスタ、(D)はレベル変換ダイオード、(P)は光パルス、(Vb)はバイアス電圧、(Rb)は並列抵抗、(Voff)はバイアス電位、(Vb2)は第2のバイアス電圧、(Rb2)は第2の並列抵抗、(SON)はON信号、(SOFF)はOFF信号、(SP)は入力パラレル電気信号、(SS)は出力シリアル電気信号を示す。
図2に示すように、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、第1の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路とパラレル−シリアル変換の原理は同様であるが、第1の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路における光電変換器(OE1〜OEN+1)を、MSM−PD(M)、入力抵抗(RM)及び充電用キャパシタ(CM)により構成することとした。
また、MSM−PD(Mk-1〜Mk+1)からの電気パルスの発生原理は、図7に示した従来の光クロック型トランジスタアレイ(OCTA)と同様であるが、従来は高速な立下りを得るために、並列抵抗(Rb)の値を大きく取れなかった(すなわち、電気パルス振幅が大きく取れなかった)。
これに対し、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路においては、出力シリアル電気信号(SS)のパルス幅(特に、立下りのタイミング)は、MSM−PD(Mk-1〜Mk+1)からの電気パルス幅に依存しないため、並列抵抗(Rb)の値を大きく取ることができ、出力電気パルスの振幅を大きくすることができる。また、出力シリアル電気信号(SS)にそれほどの高速性が要求されない場合には、入力抵抗(RM)及び充電用キャパシタ(CM)は取り去ることもできる。
さらに、第1の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路におけるレベルシフタ(L1〜LN)は、レベル変換用ダイオード(D)及びバイアス用抵抗(Rb2)により構成し、第2のバイアス電圧(Vb2)を調整することにより直流成分の調整を可能としている。
なお、本実施例においては、レベル変換ダイオード(Dk-1〜Dk+1)を用いたが、レベル変換ダイオード(Dk-1〜Dk+1)の代わりに、直列に挿入したキャパシタにより、一旦直流成分を除去した後に、バイアス電圧(Vb2)でレベル調整することもできる。
以下、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の第3の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施例は請求項4に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路に対応する。
図3は、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を示した模式図である。なお、図3において、(OE)は光電変換器、(Tr)はトランジスタ、(P)は光パルス、(Vb)はバイアス電圧、(Rb)は並列抵抗、(SON)はON信号、(SOFF)はOFF信号、(SP)は入力パラレル電気信号、(SS)は出力シリアル電気信号を示す。
図3に示すように、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、第1の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路と同様に、生成する出力シリアル電気信号(SS)のビット間隔τに相当する時間差を設けた光パルス(P1〜PN+1)を、光電変換器(OE1〜OEN+1)に順次照射する。光電変換器(OE1〜OEN+1)を構成する受光素子は、MSM−PDやPIN−PD等の様々なタイプのPDが考えられる。
全ての光トリガ型トランジスタ回路1〜N内の第1のトランジスタ(Trk,1)(ここで、k=1〜N)と、第2のトランジスタ(Trk,2)(ここで、k=1〜N)は直列に接続されており、初期条件としては、第1のトランジスタ(Trk,1)はノーマリOFFの状態に、第2のトランジスタ(Trk,2)はノーマリONの状態に設定する。さらに、入力パラレル電気信号(SP1〜SPN)は、第2のトランジスタ(Trk,2)のドレイン端子から入力される。
最初に、1番目の光トリガ型トランジスタ回路1の光電変換器(OE1)に光パルス(P1)が照射されると、そこから発生した電気パルスは第1のトランジスタ(Tr1,1)のゲート電圧を上昇させ、ドレイン・ソース間をONにするため、入力パラレル電気信号(SP1)が「1」である場合には、第2のトランジスタ(Tr1,2)及び第1のトランジスタ(Tr1,1)を介して伝送線路10に電気パルスが生成される。
次に、時間差τが経過した後に、2番目の光トリガ型トランジスタ回路2内の光電変換器(OE2)に光パルス(P2)が照射されると、正と負の二つの電気パルスが両側から生成される。発生した正の電気パルスは、同じ2番目の光トリガ型トランジスタ回路2内の第1のトランジスタ(Tr2,1)をONにすることにより、入力パラレル電気信号(P2)の情報を持った電気パルスを伝送線路10に出力させると共に、負の電気パルスは1番目の光トリガ型トランジスタ回路1内の第2のトランジスタ(Tr1,2)を逆にOFFにするため、伝送線路10に流れ出ていた入力パラレル電気信号(SP1)の電気信号はOFFとなる。
この後も同様に、k番目(ここで、k=1〜N−1)の光パルス(Pk)を光電変換器(OEk)に照射すると、発生した正の電気パルスが第1のトランジスタ(Trk,1)をONとするため、入力パラレル電気信号(SPk)の情報を持った電気パルスが伝送線路10に流れ出し、k+1番目の光パルス(Pk+1)を光電変換器(OEk+1)に照射すると、発生した負の電気パルスがk番目の光トリガ型トランジスタ回路k内の第2のトランジスタ(Trk,2)をOFFにすることにより、伝送線路10に流れ出ていた入力パラレル電気信号(SPk)の情報を持った電気パルスが消滅することとなる。
このように、光電変換器(OEk,OEk+1)から発生する正と負の電気パルスの両者を利用することにより、伝送線路10に伝搬する出力シリアル電気信号(SS)の各ビットのパルス幅は、照射する光パルス(P1〜PN+1)の間隔によって決定される。なお、最後のN番目の光トランジスタ回路NをOFFにするための電気パルスは、別途取り付けられた光電変換器(OEN+1)によって供給される。
以下、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の第4の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施例は請求項5に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路に対応する。
図4は、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を示した模式図である。なお、図4における3つの光トリガ型トランジスタ回路(k−1、k、k+1)は、図3における1〜NのN個の光トリガ型トランジスタ回路の中から隣接した3個の光トリガ型トランジスタ回路を具体的に構成したものであり、kは2〜N−1の値をとる。
また、図4において、(M)はMSM−PD(Metal−Semiconductor−Metal Photo Detector)、(VM)はMSM−PDバイアス電圧、(RM)は入力抵抗、(Cb)はキャパシタ、(Tr)はトランジスタ、(P)は光パルス、(Vb)はバイアス電圧、(Rb)は並列抵抗、(Vb2)は第2のバイアス電圧、(Rb2)は第2の並列抵抗、(SON)はON信号、(SOFF)はOFF信号、(SP)は入力パラレル電気信号、(SS)は出力シリアル電気信号を示す。
図4に示すように、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、第3の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路とパラレル−シリアル変換の原理は同様であるが、第3の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路における光電変換器(OE1〜OEN+1)を、MSM−PD(M)、バイアス抵抗(RM)、キャパシタ(Cb)及びバイアス抵抗(Rb2)により構成することとした。
そして、MSM−PD(Mk-1〜Mk+1)にバイアス抵抗(RM)を介して正のバイアス電位(VM)を印加した状態で光パルス(Pk-1〜Pk+1)が照射されると、右側に正の電気パルスと左側に負の電気パルスが発生する。
負の電気パルスは、キャパシタ(Cb)を介して交流成分のみが通過し、第2のバイアス電圧(Vb2)によってバイアスされる。このとき、第2のトランジスタ(Trk,2)がONとなるように閾値以上に第2のバイアス電圧(Vb2)は設定される。
入力パラレル電気信号(SPk)は、k番目のMSM−PD(Mk)から発生した正の電気パルスが第1のトランジスタ(Trk,1)をONにするタイミングで伝送線路10に流れ出し、k+1番目のMSM−PD(Mk+1)から発生した負の電気パルスが第2のトランジスタ(Trk,2)をOFFにするタイミングで立ち下がることとなる。
以下、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の第5の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施例は請求項6に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路に対応する。
本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、第4の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路と同様に、負の電気パルスを利用する別の形態を有する。
図5は、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を示した模式図である。なお、図5における3つの光トリガ型トランジスタ回路(k−1、k、k+1)は、図2および図4と同様に、1〜NのN個の光トリガ型トランジスタ回路の中から隣接した3個の光トリガ型トランジスタ回路を具体的に構成したものであり、kは2〜N−1の値をとる。
また、図5において、(M)はMSM−PD(Metal−Semiconductor−Metal Photo Detector)、(VM)はMSM−PDバイアス電圧、(RM)は入力抵抗、(Cb)はキャパシタ、(Tr)はトランジスタ、(P)は光パルス、(Vb)はバイアス電圧、(Rb)は並列抵抗、(SON)はON信号、(SOFF)はOFF信号、(SP)は入力パラレル電気信号、(SS)は出力シリアル電気信号を示す。
図5に示すように、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路においては、k番目のMSM−PD(Mk)から発生した正の電気パルスでトランジスタ(Trk)をONにし、時間差τが経過した後に、k+1番目のMSM−PD(Mk+1)から発生した負の電気パルスをトランジスタ(Trk)のゲートに合流させることにより、このトランジスタ(Trk)を再びOFFにする。
そして、k−1〜k+1番目のMSM−PD(Mk-1〜Mk+1)に時間差τを与えて光パルス(Pk-1〜Pk+1)を順次照射し、差動型動作で各トランジスタ(Trk-1〜Trk+1)を開閉することにより、N個の入力パラレル電気信号(SP1〜SPN)はNビットの出力シリアル電気信号(SS)として伝送線路10に出力されることとなる。
上述したように、第1から第5の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路において、伝送線路10に出力される出力シリアル信号(SS)の各ビット幅は、隣接するMSM−PD(Mk-1〜Mk+1)から発生する2つの電気パルスのタイミングによって決定される。このため、照射される光パルス(Pk-1〜Pk+1)の強度の変動耐性を向上させることができる。
さらに、照射する光パルス(Pk-1〜Pk+1)の間隔τを変更することにより、一定の出力振幅を維持したまま出力シリアル電気信号(SS)の高速化を実現することか可能である。このため、一つの回路で広い範囲のビット速度に容易に対応することができ、従来大きな問題点となっていた出力振幅と速度のトレードオフ関係から解放される。
以下、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の第6の実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、本実施例は請求項7,8に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路に対応する。
図6は、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を示した模式図である。
第1〜の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路では、ビット数Nが大きい場合の対応が困難である。このため、図6に示すように、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路においては、N個の光トリガ型トランジスタ回路1〜Nを伝送線路の周囲に周回状に配置し、1番目の光電変換器(OE1)からの電気パルス(すなわち、図1,2においては分岐した正の電気パルス、図3,4においては負の電気パルス)をN番目の光トリガ型トランジスタ回路N内の第2のトランジスタ(TrN,2)に入力させる。
なお、本実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成については、第4の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路の構成を基にして説明したが、他の実施例に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路であっても同様に実現することができる。
これにより、全光トリガ型トランジスタ回路1〜Nは周回的に接続されることとなる。入力パラレル電気信号(SP1〜SPN)として、Nxτの周期の電気信号を入力し、さらに、各MSM−PD(M1〜MN)にもNxτの周期の光パルス列(PL)を照射させることにより、連続的に低速な入力パラレル電気信号(SP1〜SPN)から高速な出力シリアル電気信号(SS)へ変換することができる。
以上説明したように、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、MSM−PDとトランジスタ回路を用いた極めて簡便な構成により、入力パラレル電気信号の高速シリアル変換を実現することができる。
また、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、ほとんどの部分が高インピーダンス回路により設計されているため、消費電力を極めて小さくすることができる。
さらに、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、差動型動作の導入により、出力シリアル信号の各ビット幅は隣接するMSM−PDへ照射する光パルスの時間差にのみ対応することができる。
したがって、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路は、作製した回路のパラメータのばらつき(すなわち、作製誤差)や照射する光パルス強度の変動に対し、極めて大きな耐性を有することとなる。
また、従来、所望の動作速度に対応した最適な設計及び作製が必要であったが、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路によれば、同一の素子を用いて、光パルス照射の間隔τを減らすだけで高速化を図ることできる。
さらに、本発明に係る光トリガ型パラレル−シリアル変換回路を適用したパラレルーシリアル変換器をCMOSメモリーとのインターフェイスに用いることにより、高品質な非同期バースト光パケット信号の生成を実現することができる。
本発明は、例えば、電子回路から出力される並列電気信号を高速非同期バーストシリアル光信号に変換するパラレル−シリアル変換器において利用することが可能である。
1 1番目の光トリガ型トランジスタ回路
2 2番目の光トリガ型トランジスタ回路
3 3番目の光トリガ型トランジスタ回路
k−1 k−1番目の光トリガ型トランジスタ回路
k k番目の光トリガ型トランジスタ回路
k+1 k+1番目の光トリガ型トランジスタ回路
N−2 N−2番目の光トリガ型トランジスタ回路
N−1 N−1番目の光トリガ型トランジスタ回路
N N番目の光トリガ型トランジスタ回路
10 伝送線路

Claims (8)

  1. 出力シリアル電気信号を伝播させる伝送線路と、
    前記伝送線路に並列に接続され、該伝送線路を介して外部に出力するNビットの出力シリアル電気信号を構成する互いに異なる特定の1ビットの電気信号を前記伝送線路に出力するN個の光トリガ型トランジスタ回路と
    を備え、
    前記光トリガ型トランジスタ回路は、
    前記伝送線路にソース端子が接続され、初期状態がOFF状態に設定されたトランジスタと、
    前記トランジスタのゲート端子に接続され、パラレル−シリアル変換用の光パルスを受光して、該トランジスタをON状態にするための電気パルスを発生するための光電変換器と、
    を備え、
    Nビットの出力シリアル電気信号に変換するためのN個の入力パラレル電気信号は、N個の前記光トリガ型トランジスタ回路にそれぞれ入力され、
    隣接する前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器には、所定の時間差を設けた前記光パルスが順次照射され、
    k番目(ここで、k=1〜N−1)の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器にk番目の前記光パルスが照射されると、該光トリガ型トランジスタ回路内の前記トランジスタがONとなり、k番目の前記入力パラレル電気信号が該トランジスタを介して前記伝送線路に出力され、
    k+1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器にk+1番目の前記光パルスが照射されると、該光電変換器の出力k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路にフィードバックされ、前記伝送線路に流れ出ていたk番目の前記入力パラレル電気信号の情報を持った電気パルスを消滅させ、該伝送線路を伝搬する出力シリアル電気信号の各ビットのパルス幅を、前記k番目とk+1番目の光パルスの時間差により決定する
    ことを特徴とする光トリガ型パラレルーシリアル変換回路。
  2. 出力シリアル電気信号を伝播させる伝送線路と、
    前記伝送線路に並列に接続され、該伝送線路を介して外部に出力するNビットの出力シリアル電気信号を構成する互いに異なる特定の1ビットの電気信号を前記伝送線路に出力するN個の光トリガ型トランジスタ回路と
    を備え、
    前記光トリガ型トランジスタ回路は、
    前記伝送線路にソース端子が接続された第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタのゲート端子に接続され、パラレル−シリアル変換用の光パルスを受光して、該第1のトランジスタをON状態にするための正の電気パルスを発生するための光電変換器と、
    前記第1のトランジスタのゲート端子に接続され、該第1のトランジスタの初期状態をOFFにするためのゲート電圧にバイアス電圧を与えるための並列抵抗と、
    前記第1のトランジスタのゲート端子にドレインが接続され、前記ゲート電圧をOFF状態にするための第2のトランジスタと、
    前記第2のトランジスタのゲート端子に接続され、該第2のトランジスタのゲート電圧のレベルを調整するためのレベルシフタと
    を備え、
    k番目(ここで、k=1〜N−1)の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記レベルシフタの入力は、k+1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器の出力と接続されており、
    N番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記レベルシフタの入力は、第N+1番目の前記光電変換器と接続されており、
    Nビットの出力シリアル電気信号に変換するためのN個の入力パラレル電気信号は、N個の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第1のトランジスタのドレイン端子にそれぞれ入力され、
    k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器にk番目の前記パルスが照射されると、該光電変換器から出力電気パルスが生成され、
    前記第1のトランジスタのゲート端子に入力されることにより該第1のトランジスタがONとなり、前記k番目の入力パラレル電気信号が前記第1のトランジスタを介して前記伝送線路に出力され、
    次に、前記k+1番目の光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器に、出力シリアル電気信号のビット間隔に相当する時間差を設けてk+1番目の前記光パルスが照射されると、該光電変換器から出力電気パルスが生成され、該電気パルスの一部は、k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記レベルシフタを通過して前記第2のトランジスタのゲート端子に入力されることにより、該第2のトランジスタがONとなり、前記第1のトランジスタはゲート電圧が消滅するためにOFFとなり、前記伝送線路に流れ出ていたk番目の入力パラレル電気信号は出力されなくなるとともに、
    k+1番目の前記光パルスによって発生した電気パルスの一部は、前記第1のトランジスタのゲート端子に入力されることにより該第1のトランジスタがONとなり、k+1番目の入力パラレル電気信号が前記第1のトランジスタを介して前記伝送線路に出力され、
    最後に、N+1番目の前記光電変換器にN+1番目の前記光パルスが照射されると、発生した電気パルスはN番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタをONに切り替え、同様に前記伝送線路に流れ出ていたN番目の入力パラレル電気信号は出力されなくなり、
    このように、ビット間隔に相当する時間差を設けたN+1個の前記光パルスを、k=1番目からN+1番目までN+1個の前記光電変換器に順次照射することにより、N個の入力パラレル電気信号と同じ情報を有するNビットの出力シリアル電気信号を前記伝送線路に出力する
    ことを特徴とする光トリガ型パラレルーシリアル変換回路。
  3. 前記光電変換器は、
    前記光パルスを受光し、電気パルスを発生するためのMSM−PDと、
    前記MSM−PDの入力に接続され、該MSM−PDのバイアス電圧を与えるための入力抵抗と充電用キャパシタと
    により構成され、
    前記レベルシフタは、
    前記第2のトランジスタのゲート端子にカソード端子が接続されたレベル変換ダイオードと、
    前記第2のトランジスタのゲート端子に接続され、ゲート端子の初期電圧を設定するための抵抗と
    を備える
    ことを特徴とする請求項2に記載の光トリガ型パラレルーシリアル変換回路。
  4. 出力シリアル電気信号を伝播させる伝送線路と、
    前記伝送線路に並列に接続され、該伝送線路を介して外部に出力するNビットの出力シリアル電気信号を構成する互いに異なる特定の1ビットの電気信号を前記伝送線路に出力するN個の光トリガ型トランジスタ回路と
    を備え、
    前記光トリガ型トランジスタ回路は、
    前記伝送線路にソース端子が接続された第1のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタのゲート端子に接続され、パラレル−シリアル変換用の光パルスを受光して、正及び負の電気パルスを正及び負の電気パルス出力端子のそれぞれから出力するための光電変換器と、
    前記第1のトランジスタのゲート端子に接続され、該第1のトランジスタの初期状態をOFFにするためのゲート端子にバイアス電圧を与えるための並列抵抗と、
    前記第1のトランジスタのドレイン端子にソース端子が接続され、初期状態をON状態に設定された第2のトランジスタと
    を備え、
    k番目(ここで、k=1〜N−1)の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタのゲート端子は、k+1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器の負の電気パルス出力端子と接続されており、
    N番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタのゲート端子は、第N+1番目の前記光電変換器の負の電気パルス出力端子と接続されており、
    Nビットの出力シリアル電気信号に変換するためのN個の入力パラレル電気信号は、N個の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタのドレイン端子にそれぞれ入力され、
    k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器にk番目の前記光パルスが照射されると、該光電変換器の正及び負の電気パルス出力端子から正及び負の出力電気パルスがそれぞれ出力され、前記正の電気パルスが前記第1のトランジスタのゲート端子に入力されることにより該第1のトランジスタがONとなり、k番目の入力パラレル電気信号が前記第1のトランジスタと前記第2のトランジスタの両方を介して前記伝送線路に出力され、
    次に、k+1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器に、出力シリアル電気信号のビット間隔に相当する時間差を設けてk+1番目の前記光パルスが照射されると、該光電変換器の正及び負の電気パルス出力端子から正及び負の出力電気パルスがそれぞれ出力され、
    前記負の電気パルスは、k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタのゲート端子に入力されることにより、該第2のトランジスタがOFFとなり、前記伝送線路に流れ出ていたk番目の入力パラレル電気信号は出力されなくなるとともに、
    k+1番目の前記光パルスによって発生した正の電気パルスは、前記第1のトランジスタのゲート端子に入力されることにより該第1のトランジスタがONとなり、k+1番目の入力パラレル電気信号が前記第1のトランジスタと第2トランジスタの両方を介して前記伝送線路に出力され、
    最後に、N+1番目の前記光電変換器にN+1番目の前記光パルスが照射されると、発生した負の電気パルスはN番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタをOFFに切り替え、同様に前記伝送線路に流れ出ていたN番目の入力パラレル電気信号は出力されなくなり、
    このように、ビット間隔に相当する時間差を設けたN+1個の前記光パルスを、k=1番目からN+1番目までのN+1個の前記光電変換器に順次照射することにより、N個の入力パラレル電気信号と同じ情報を有するNビットの出力シリアル電気信号を前記伝送線路に出力する
    ことを特徴とする光トリガ型パラレルーシリアル変換回路。
  5. 前記光電変換器は、
    前記光パルスを受光し、正及び負の電気パルスを正及び負の電気パルス出力端子のそれぞれから出力するためのMSM−PDと、
    前記MSM−PDの入力に接続され、該MSM−PDに正のバイアス電圧を与えるための入力抵抗と、
    隣接した前記第2のトランジスタのゲート端子と該MSM―PDのバイアス端子との間に接続され、直流成分を除去し、負の電気パルスのみを通過させるためのキャパシタと、
    隣接した前記第2のトランジスタの初期状態をONに設定するためのゲート電圧を与えるための入力抵抗と
    により構成される
    ことを特徴とする請求項4に記載の光トリガ型パラレルーシリアル変換回路。
  6. 出力シリアル電気信号を伝播させる伝送線路と、
    前記伝送線路に並列に接続され、該伝送線路を介して外部に出力するNビットの出力シリアル電気信号を構成する互いに異なる特定の1ビットの電気信号を前記伝送線路に出力するN個の光トリガ型トランジスタ回路と
    を備え、
    前記光トリガ型トランジスタ回路は、
    前記伝送線路にソース端子が接続されたトランジスタと、
    前記トランジスタのゲート端子に接続され、パラレル−シリアル変換用の光パルスを受光して、正及び負の電気パルスを正及び負の電気パルス出力端子のそれぞれから出力するための光電変換器と、
    前記トランジスタのゲート端子に接続され、該トランジスタの初期状態をOFFにするためのゲート端子にバイアス電圧を与えるための並列抵抗と
    を備え、
    k番目(ここで、k=1〜N−1)の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記トランジスタのゲート端子は、k+1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器の負の電気パルス出力端子と接続されており、
    N番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記トランジスタのゲート端子は、第N+1番目の前記光電変換器の負の電気パルス出力端子と接続されており、
    Nビットの出力シリアル電気信号に変換するためのN個の入力パラレル電気信号は、N個の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記トランジスタのドレイン端子にそれぞれ入力され、
    k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器にk番目の前記光パルスが照射されると、該光電変換器の正及び負の電気パルス出力端子から正及び負の出力電気パルスがそれぞれ出力され、前記正の電気パルスが前記トランジスタのゲート端子に入力されることにより該トランジスタがONとなり、k番目の入力パラレル電気信号が前記トランジスタを介して前記伝送線路に出力され、
    次に、k+1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器に、出力シリアル電気信号のビット間隔に相当する時間差を設けてk+1番目の前記光パルスが照射されると、該光電変換器の正及び負の電気パルス出力端子から正及び負の出力電気パルスがそれぞれ出力され、
    前記負の電気パルスは、k番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記トランジスタのゲート端子に入力されることにより、該トランジスタがOFFとなり、前記伝送線路に流れ出ていたk番目の入力パラレル電気信号は出力されなくなるとともに、
    k+1番目の前記光パルスによって発生した正の電気パルスは、前記トランジスタのゲート端子に入力されることにより該トランジスタがONとなり、k+1番目の入力パラレル電気信号が前記トランジスタを介して前記伝送線路に出力され、
    最後に、N+1番目の前記光電変換器にN+1番目の前記光パルスが照射されると、発生した負の電気パルスはN番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記トランジスタをOFFに切り替え、同様に前記伝送線路に流れ出ていたN番目の入力パラレル電気信号は出力されなくなり、
    このように、ビット間隔に相当する時間差を設けたN+1個の前記光パルスを、k=1番目からN+1番目までのN+1個の前記光電変換器に順次照射することにより、N個の入力パラレル電気信号と同じ情報を有するNビットの出力シリアル電気信号を前記伝送線路に出力する
    ことを特徴とする光トリガ型パラレルーシリアル変換回路。
  7. 1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器の出力の一部がN番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタのゲート端子に接続され、
    Nxビット間隔の周期を有するN個の入力パラレル電気信号が、N個の前記光トリガ型トランジスタ回路にそれぞれ入力され、
    それぞれの前記光電変換器又は前記MSM−PDは、Nxビット間隔の周期を有する前記光パルスの光パルス列が照射されることにより、
    Nビットの出力シリアル電気信号が連続的に繰り返し前記伝送線路に出力される
    ことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の光トリガ型パラレルーシリアル変換回路。
  8. 1番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記光電変換器の出力の一部である負の出力がN番目の前記光トリガ型トランジスタ回路内の前記第2のトランジスタのゲート端子に接続され、
    Nxビット間隔の周期を有するN個の入力パラレル電気信号が、N個の前記光トリガ型トランジスタ回路にそれぞれ入力され、
    それぞれの前記光電変換器又は前記MSM−PDは、Nxビット間隔の周期を有する前記光パルスの光パルス列が照射されることにより、
    Nビットの出力シリアル電気信号が連続的に繰り返し前記伝送線路に出力される
    ことを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の光トリガ型パラレルーシリアル変換回路。
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