JP5461387B2 - 特にマイクロリソグラフィ投影露光装置の照明デバイス又は投影対物器械である光学システム - Google Patents

特にマイクロリソグラフィ投影露光装置の照明デバイス又は投影対物器械である光学システム Download PDF

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Description

本発明は、光学システム、特に、マイクロリソグラフィ投影露光装置の照明デバイス又は投影対物器械に関する。特に、本発明は、偏光状態に対して比較的柔軟で迅速な影響を及ぼすことができる光学システムに関する。
特に、大きい開口数(例えば、1.3よりも大きい開口数)を有する投影対物器械を有する投影露光装置では、照明デバイス及び投影対物器械の両方における偏光状態のターゲットを定めた形成は、公知のように高分解能を得る目的のためには不可欠である。この場合、照明デバイス及び同じく投影対物器械において、各場合に最初に設定された偏光状態が、望ましくない方式で様々な効果による影響を受けるという問題が発生する。これらの影響は、特に、レンズ材料内に存在する応力複屈折(例えば、マウントによって誘起される力、圧密化、又は熱効果に起因する)、偏光によって誘起される複屈折、光学構成要素上の反射防止層又は高反射層内に存在する複屈折(形状複屈折又は直交する偏光状態における異なるフレネル反射及び透過に起因する)、又はそうでなければレンズ材料の固有の複屈折を含む。
用いられる光学材料、用いられる装着技術、及びコーティングの適切な選択によってこれらの影響の複雑で経費負担の高い管理が行われたとしても、依然として必要とされる厳密な偏光公差(一般的に約95%のIPS値、IPS=「好ましい状態における強度」)に対する準拠にはつながらないので、ターゲット方式で偏光状態に影響を及ぼすか又は存在する偏光分散の擾乱を補償するために、照明デバイス及び投影対物器械の両方において様々な手法が開発されている。
WO2005/083517A2は、特に、照明システムの瞳平面内で少なくとも1つの偏光補償器を用いることを開示しており、この補償器は、複屈折要素として形成することができる場所依存方式で偏光状態に影響を及ぼすための偏光変更手段を有し、特に積分器ロッドによって引き起こされる偏光変化の補償のためのこの偏光補償器は、異なる偏光変更効果を有する複数の区分を有することができる。
WO2005/031467A2は、投影露光装置において、1つ又はそれよりも多くの偏光マニピュレータデバイスを用いて偏光分散に影響を及ぼすことを開示しており、この偏光マニピュレータデバイスは、ビーム経路内に挿入することができる偏光影響光学要素として形成されるのに加えて複数の位置に配置することができ、この偏光影響要素の効果は、位置を変更すること、例えば、要素の回転、偏芯、又は傾斜によって変更することができる。
WO2006/077849A1は、特に、照明デバイスの瞳平面内、又はその近くに偏光状態の変換のための光学要素を配置することを開示しており、この要素は、入射する直線偏光光の偏光方向を可変方式で設定することができる回転角で回転することができる複数の可変光学回転器要素を有する。この回転器要素によって生じる可変回転角又は偏光状態は、特に、例えば、2つの異なるシステムを互いに適合させるために、偏光状態を測定するためのデバイスによって供給される測定結果に従って設定される。
DE195、35、392A1は、特に、ラムダ/2プレートのラスタを含む径偏光回転光学配置を開示している。半径方向又は接線方向に偏光された光を発生させるための複屈折材料から成るプレートの形態にある更に別の偏光器は、例えば、DE101、24、803A1に開示されている。
WO2007/031544A1は、いずれか望ましい偏光分散を発生させるために、各々が非球面表面を有する光学的単軸材料から成る3つの複屈折要素の群を用いることを開示している。
WO2005/083517A2 WO2005/031467A2 WO2006/077849A1 DE195、35、392A1 DE101、24、803A1 WO2007/031544A1
本発明の目的は、偏光状態への比較的柔軟で迅速な影響を可能にする光学システム、特に、マイクロリソグラフィ投影露光装置の照明デバイス又は投影対物器械を提供することである。
この目的は、独立請求項1の特徴に従って達成される。本明細書及び従属請求項から更に別の構成を集めることができる。
光学システム、特に、マイクロリソグラフィ投影露光装置の照明デバイス及び投影対物器械は、少なくとも1つの偏光修正部分要素を有する偏光補償器と、少なくとも1つの部分要素の位置を変更することができるマニピュレータとを有し、この光学システムでは、光軸に対して垂直な平面に属して光源からの光を用いて照明することができる領域にわたる強度が、この平面における最大強度の20%を超えない少なくとも1つの作動モードを設定することができ、このマニピュレータは、上記領域に配置される。
最初に、本発明は、照明デバイスでは、例えば、一般的に特定の平面(例えば、瞳平面)の最大可能領域が照らされるのではなく、各々具体的に局在化された瞳照明を有する特定の照明環境が用いられるという考察に基づいている。従来の照明環境は、例えば、照明領域が瞳直径と比較して小さく、特に位相シフトマスクとの併用に用いられる「小さいシグマ」を有する照明環境(図5a)、異なる配向の構造と併用される環状照明環境(図5b)、「C−クアッド」設定(瞳のx軸及びy軸上に極を有する、図5cを参照されたい)、又は「クエーサー」照明環境(瞳の±45°軸上に極を有する、図5dを参照されたい)である。これらの照明環境の場合には、光学システムに割り当てられた光源からの光を用いて照明することができる領域(例えば、瞳平面内の)は、各場合に少なくとも実質的に未照明のままに留まる。この少なくとも実質的に未照明の領域内にマニピュレータを配置することによって偏光状態への比較的柔軟で迅速な影響を発生させることができる。
図5a〜図5dから分るように、ある一定の設定において照らされる領域は、他の設定においては未照明のままに留まる。例えば、図5aの「小さいシグマ」設定における中心領域は、この設定において唯一照らされる(実質的に)領域であり、この領域は、例えば、図5c、図5dの四重極設定、又は図5bの環状設定では照らされない。更に、一般的にこれらの設定、並びに他の設定(例えば、定量的に修正された照明領域寸法を有する)の各々をマイクロリソグラフィ露光装置において用いることができ、1つの設定から他の設定への切り換えが行われる。
従来の手法は、上記異なる設定の間で切り換えを行う際に瞳平面のほぼ各領域が光学的使用領域に対応する可能性があるということに対処するために、光源を用いて照明することができる領域全体の外側にマニピュレータを配置するのに対して、本発明の概念は、マニピュレータ構成要素を元来照らされる可能性があるが、1つ又はそれよりも多くの特定の照明環境、又は実際に用いられる設定それぞれにおいて少なくとも実質的に未照明のままに留まる領域内に配置することによってこれらの手法とは異なる。従って、本発明は、ある一定の照明環境が、これまで又は他の照明環境において配置が「許され」なかったが(照明及び結像工程の妨害を回避するために)少なくとも実質的な光学的未使用領域の存在のおかげで可能になるある一定の領域にマニピュレータ構成要素を配置する可能性をもたらすことを利用する。
上述の「領域」は、必ずしも連続又は不断の領域である必要はなく、2つ又はそれよりも多くの部分領域又は部分区域によって形成することができる。更に、マニピュレータは、いくつかのマニピュレータ構成要素を含むことができ、ここではこれらを全体でマニピュレータと呼ぶ。
実施形態により、光学システムは、この第1のマニピュレータに加えて、この第1のマニピュレータを変更することができる第2のマニピュレータを含む。この第2のマニピュレータは、特に、上記光源を用いて照明することができる領域の外側に配置することができる。更に、光学的使用領域及びマニピュレータ構成要素を有する全体の配列は、交換可能に提供することができ(例えば、循環デバイス内で)、及び/又は変位可能又は回転可能にすることができる。
柔軟な方式でマニピュレータ構成要素を配置するためのある一定の領域の使用以外に、用いられる要素の位置をそれぞれの照明環境に柔軟に適合させることにより、偏光修正要素のサイズを制限し、それによって例えば希少及び/又は高価である可能性がある必要な材料(例えば、光学活性の)の量を制限することも可能になる。
マニピュレータが配置される上記領域にわたって強度が上記平面における最大強度の20%を超えないことを規定する上記基準は、それぞれの領域が完全に未照明である必要はなく、選択された作動モードにおいてそれぞれのモード又は照明環境に依存して一部の残存強度を依然として含むことができることを表している。同様に、本発明の概念を表す異なる手法により、本発明は、マニピュレータを光軸に対して垂直な平面に、この平面における照明光の合計強度の最大分率20%(より特定的には最大分率10%、更に特定的には最大分率5%)がこのマニピュレータ上に収まるように配置することを提案する。
原理的には、上述の平面は、光学システムにおいて光軸に対して垂直なあらゆる平面とすることができる。1つの好ましい実施形態によると、光軸に対して垂直な上述の平面は、光学システムの瞳平面である。本発明により1つ又はそれよりも多くのマニピュレータを配置するのに利用可能な領域は、この場合、比較的はっきりしている。
図5a〜図5dに示している照明環境の量的仕様では、図5aの照明環境は、σ≒0.15というσ値(又は「シグマ」、照明領域の小さい半径と実質的な未照明領域の大きい半径との比として定められる)を有することができる(又はσは、0.12と0.2との間の典型的な値を有することができる)。図5bの環状照明環境では、照明環状領域は、例えば、0.80と0.95のσ値に対応する0.10と0.15の間の範囲の典型的なΔσ値(例えば、Δσ≒0.12)によって表すことができる。図5c及び図5dの四重極又はクエーサー照明環境では、照明極領域は、20°から30°の範囲の典型的な値(例えば、25°)を有する極開口角、及び例えば0.80と0.95のσ値に対応する0.10と0.15の間の範囲の典型的なΔσ値(例えば、Δσ≒0.12)によって表すことができる。これは、1.44%の最小瞳充填度に対応する。
均一性、テレセントリック性、及び楕円率(例えば、瞳平面内で光が非対称に結合されることによって引き起こされる)に関する要件に依存して、更に別の量的基準は、光学的使用領域のうちの1%を超えない、好ましくは、0.2%を超えない、なお一層好ましくは、0.1%を超えない領域が、マニピュレータ(又はその構成要素)によって覆われることとすることができる。
実施形態により、少なくとも1つの部分要素は、複屈折材料から成る。
実施形態により、少なくとも1つの部分要素は、この部分要素を通過する光において、直交する偏光状態の振幅比を修正する。直交する偏光状態の振幅比(「二重減衰」とも呼ぶ効果)を修正するそのような要素は、一例として回折格子偏光器として設計することができる。更に、直交する偏光状態の振幅比を修正するそのような要素は、溶融シリカ(SiO2)のような誘電体で作られた傾斜プレートとして設計することができる(そのようなプレートは、付加的なコーティングを含むことも含まないこともある)。
実施形態により、少なくとも1つの部分要素は、この部分要素を通過する光において、直交する偏光状態の間の相対位相を修正し、この効果は、部分要素を複屈折材料で構成することで得ることができる。
更に、少なくとも1つの部分要素は、(a)直交する偏光状態の振幅比を変更するか、又は(b)直交する偏光状態の間の相対位相を変更するという上述の両方の効果がこの部分要素によって組み合わされるように設計することができる。
更に好ましい実施形態によると、光軸に対して垂直な上述の平面は、光学システムの視野平面とすることができる。それによって例えばスキャナでは、一般的に視野のうちのスロット領域のみしか用いられないことを利用することができ、1つ又はそれよりも多くのマニピュレータを視野のうちの未使用領域(スロットに対して「分離」された)内に導入することができる。
更に、本発明は、マイクロリソグラフィ投影露光装置、微細構造構成要素のマイクロリソグラフィ製造の方法、及び微細構造構成要素に関する。
本発明の第1の実施形態による異なる設定にある偏光補償器の概略図である。 本発明の第1の実施形態による異なる設定にある偏光補償器の概略図である。 本発明の第2の実施形態による異なる設定にある偏光補償器の概略図である。 本発明の第2の実施形態による異なる設定にある偏光補償器の概略図である。 更に別の実施形態による偏光補償器の機能を解説するための概略図である。 更に別の実施形態による偏光補償器の機能を解説するための概略図である。 更に別の実施形態による偏光補償器の機能を解説するための概略図である。 更に別の実施形態による偏光補償器の機能を解説するための概略図である。 更に別の実施形態による偏光補償器の機能を解説するための概略図である。 更に別の実施形態による偏光補償器の機能を解説するための概略図である。 更に別の実施形態による偏光補償器の機能を解説するための概略図である。 光学システムにおいて設定することができる異なる照明環境を解説するための図である。 光学システムにおいて設定することができる異なる照明環境を解説するための図である。 光学システムにおいて設定することができる異なる照明環境を解説するための図である。 光学システムにおいて設定することができる異なる照明環境を解説するための図である。 マイクロリソグラフィ投影露光装置の基本的構成の概略図である。 本発明の更に別の実施形態による偏光補償器に対するマニピュレータのモジュール式配列を説明する概略図である。 本発明の更に別の実施形態による偏光補償器に対するマニピュレータのモジュール式配列を説明する概略図である。 本発明によるマニピュレータの異なる実施形態を説明する概略図である。 本発明によるマニピュレータの異なる実施形態を説明する概略図である。 本発明によるマニピュレータの異なる実施形態を説明する概略図である。
本発明を好ましい実施形態に基づいて添付図面を参照して下記により詳細に説明する。図1a〜図1bは、本発明の第1の実施形態による偏光補償器100の概略図を示している。
この例示的な実施形態によると、偏光補償器100は、各場合に円形幾何学形状を有し、複屈折(光学的単軸)結晶材料から製造される4つの部分要素110、120、130、及び140を含む。この例示的な実施形態では、複屈折材料は石英結晶であるが、代替的に、フッ化マグネシウム(MgF2)又はサファイア(Al23)のような作動波長(例えば、193nm)の光に対して十分に光透過的ないずれか他の適切な材料とすることができる。図1a〜図1bには、個々の部分要素110〜140における複屈折の速軸の向きを各場合に示す双方向矢印によって示している。この場合、偏光補償器100又はその部分要素の厚みは、2つの直交する偏光状態の間で得られる位相差(いわゆる「遅延」)が、光学システム内のこの領域において発生する負の遅延であり、すなわち、この遅延を正確に補償するように選択される。
第1の例示的な実施形態によると、偏光補償器100は、マイクロリソグラフィ投影露光装置の照明デバイスの瞳平面に置かれ、これに対して、そのようなマイクロリソグラフィ投影露光装置の基本的な構成を略示している図6を参照して説明する。
マイクロリソグラフィ投影露光装置は、照明デバイス601及び投影対物器械602を有する。照明デバイス601は、例えば、193nmの作動波長におけるArFレーザ、157nmの作動波長を有するF2レーザ、又は126nmの作動波長におけるAr2レーザを含み、平行光束を発生させるビーム成形光学器械を更に含む光源ユニット604からの光を用いて構造担持マスク(レチクル)603を照明するように機能する。
この例示的な実施形態によると、光源ユニット604の平行光束は、最初に回折光学要素605(「瞳定義要素」とも呼ぶ)上に入射し、この回折光学要素605は、それぞれの回折表面構造によって定められる角放射特性によって瞳平面P1内に望ましい強度分散を発生させる。
光学ユニット606は、光伝播方向に回折光学要素605の下流に置かれ、可変直径を有する平行光束を発生させるズーム対物器械を有し、更にアキシコンを有する。上流の回折光学要素605と共にズーム対物器械を用いて、瞳平面P1内にズーム位置及びアキシコン要素の位置に依存して異なる照明構成が発生する。照明デバイス601において設定することができ、かつ例えば用いられるマスクに依存して好ましいものである典型的な照明環境を図5a〜図5dに略示しており、図5aは、いわゆる「小さいシグマ」を有する照明環境(「小さいシグマ」設定とも呼ぶ)を示し、図5bは、環状照明環境を示し、図5cは、「C−クアッド」設定とも呼ぶ四重極照明環境を示し、図5dは、四重極の4つの極が、各場合に「C−クアッド」設定と比較してx軸及びy軸に対して45°だけz軸回りに回転する方式で配置される「クエーサー」設定とも呼ぶ照明環境を示している。
図示の例では、光学ユニット606は、更に偏向ミラー607を含む。ビーム経路内には、光伝播方向に瞳平面P1の下流に光混合デバイス608が置かれ、この光混合デバイスは、例えば、光混合を得るのに適切なマイクロ光学要素配列を公知の方式で有することができる。光混合デバイス608の後には、光伝播方向にレンズ群609が続き、その下流には、レチクルマスキングシステム(REMA)を有する視野平面F1が置かれ、このレチクルマスキングシステム(REMA)は、光伝播方向に下流に置かれたREMA対物器械610により、視野平面F2に配置された構造担持マスク(レチクル)603上に結像され、それによってレチクル上で照らされる領域の境界が定められる。構造担持マスク603は、図示の例では2つの瞳平面PP1及びPP2を有する投影対物器械602により、感光層が設けられた基板611又はウェーハ上に結像される。
ここで、照明デバイス601及び/又は投影対物器械602において本発明による1つ又は複数の偏光マニピュレータをそれぞれの瞳平面に用いることができ、このマニピュレータの構成及び機能を下記により詳細に説明する。図6は、REMA対物器械610内に置かれた瞳平面P2内の1つの偏光補償器100の配列を単に例示的に示している。
再度図1a〜図1bを参照すると、偏光補償器100の4つの部分要素110〜140は、各場合に、瞳平面の残りの領域を覆う光不透過遮蔽体160に配置され、これらの部分要素が、照明デバイスの光学システム軸OA(示している座標システムではz方向に延びる)に対して平行な軸回りに回転することができるように、この遮蔽体内に装着される。部分要素110〜140の光学システム軸OAに対して平行なこれらの部分要素それぞれの回転軸回りの回転は、瞳平面の光不透過遮蔽体160によって覆れた瞳平面領域、すなわち、瞳平面の未使用領域に配置された図1a〜図1bには概略的にのみ示しているマニピュレータ150を用いて、個々の部分要素110〜140において互いに独立して実施することができる。
図1a〜図1bでは概略的に輪郭でのみ示しているマニピュレータ150は、原理的には、部分要素110〜140の互いに独立した回転を可能にするあらゆる望ましい方式で設計することができ、例えば、ベルト駆動体、固体の連接要素、圧電アクチュエータ、空気圧又は液圧駆動蛇腹、ローレンツコイル、又はこれら公知の構成要素の組合せを含むことができる。更に、別の実施形態では、外側(光学的使用領域の)から引くことができ、摩擦接続又は形状嵌合によって偏光修正要素の位置を変更するために必要な力を伝達することができるワイヤ又はバンドを用いて位置を変更することができる。そのようなワイヤ、バンドなどは、これらのものが、光学的使用領域を通過したとしても比較的少ない光量しか遮蔽しないように、特に小さい直径で達成することができるという点で有利である。
更に、光学的使用領域及びマニピュレータ構成要素を有する全体の配列は、例えば、循環デバイス内で交換可能にして達成することができ、及び/又は変位可能又は回転可能(例えば、角度45°、30°、及び/又は22.5°だけ)とすることができる。
マニピュレータの例示的な実施形態に対しては、後に図8〜図10を参照してより詳細に説明する。
図1a〜図1bに示している複屈折の速軸の向きから分るように、図1bは、4つの部分要素110〜140が、各場合に、図1aの開始配置と比較して、光学システム軸OAに対して平行なそれぞれの要素軸回りに異なる回転角だけ回転した位置にある偏光補償器100を示している。この回転は、偏光補償器100が、照明デバイスにおいて以前に測定された(又は照明デバイスの個々の構成要素又はモジュールの測定から判断された)実偏光分散に適合するように実施される。
この場合、偏光補償器100は、光伝播方向に対して、光学システムにおいて補償される偏光擾乱の下流及び上流の両方に配置することができ、上述の場合では、この偏光擾乱に対するバイアスが作り出される。
図1a〜図1bによる偏光補償器100の構成は、特に、図5cに概略的に例示しているように、照明デバイスにおいて設定される「C−クアッド」設定とも呼ぶ四重極照明環境との併用において適切である。偏光補償器100は、配列全体を45°だけ回転した時には、図5dに概略図に示すような、かつ四重極の4つの極が各場合にx軸及びy軸に対して45°だけz軸回りに回転する方式で構成された「クエーサー」設定とも呼ぶ照明環境との併用においても適切であることは言うまでもない。
図2a〜図2bは、本発明の第2の実施形態による偏光補償器200を示している。偏光補償器200は、円形幾何学形状の複屈折(光学的単軸)結晶材料(例えば、石英結晶)から成る第1の部分要素210を含み、更に、この第1の部分要素及び同じく光学システム軸OAに対して同心状に配置され、リング形幾何学形状を有し、このリングの内側直径が第1の部分要素210の外側直径に対応するような第2の部分要素220を含む。更に別の実施形態(例示していない)によると、第2の部分要素220は、第1の部分要素210と部分的に又は完全に重ね合わせることができ、すなわち、特に、同様に円盤として形成することもできる。
第1の部分要素210及び第2の部分要素220のそれぞれの単軸材料の光学結晶軸の向きは、図2a〜図2bに示す双方向矢印で前と同様に示している。
同様に、図2a〜図2bは、ここでもまた、瞳の部分領域を覆って、概略的にのみ示しているマニピュレータ250が上に配置された光不透過遮蔽体260を示している。マニピュレータ250を用いて、2つの部分要素210及び220を互いに独立して光学システム軸OA回りに回転させることができ、この場合マニピュレータ250は、原理的に図1による実施形態に類似してあらゆる望ましい方式で実施することができる。
図2に例示している偏光補償器200は、図5aによる「小さいシグマ」を有する照明環境(「小さいシグマ」設定とも呼ぶ)、又は図5bによる環状照明環境との併用において特に適切である。
図2aの図と2bの図との比較によって示しているように、図2bによる偏光補償器200の設定では、光学部分要素210及び220は、図2aに示している開始位置(各場合に光学結晶軸の水平向きを有する)と比較して、それぞれ異なる角度β1及びβ2だけ光学システム軸OA回りに回転される。この場合、図2bに例示している中心部分要素210及びそれに対して同心状に配置されたリング形部分要素220の向きは、ここでも、各場合に、照明デバイス又は投影対物器械における実偏光分散の測定に基づいて判断されるか又は個々の構成要素又はモジュールの実偏光効果の測定から判断された設定に対応する。
本発明による偏光補償器の構成は、図1及び図2に例示している対称構成に限定されない。むしろ偏光補償器のターゲット非対称構成は、特定の条件に依存して有利なものとすることができる。特に、好ましい実施形態によると、偏光補償器は、光学システム(すなわち、照明デバイス又は投影対物器械)内に存在する重力によって誘起される応力複屈折が、偏光補償器の適切な「バイアス」によって補償されるように構成することができる。この目的のために、偏光分散のシステムに固有の重力に依存する重力方向の変化に対処するように、例えば、偏光補償器のそれぞれの部分要素の光学的有効厚みを重力方向にターゲット方式で変更する(例えば、漸減する)ことができる。
図1及び図2に示している本発明による偏光補償器の構成は、各場合にそれぞれの部分要素が、比較的強い「統合的」要素を表す実施形態であり、ここでは、これは、これらの部分要素の偏光影響効果が、光学システム内で最終的に影響される又は補償される偏光分散の構造と比較して比較的大きい瞳平面の部分領域にわたって一定であることを意味すると理解すべきである。この影響は、一般的に偏光補償器が、光学システム内で瞳の1つの部分領域内に存在する偏光擾乱を弱めるが、その代わりに瞳の別の部分領域内ではこの擾乱を強めるということである。それにも関わらず引き続き行われるそのような比較的強い「統合的」要素の使用は、本発明者の以下の洞察に基づいている。
偏光補償器によってシステム内に導入される遅延Δφによって引き起こされるIPS値(IPS=「好ましい状態における強度」)の差を考えると、これに対して次式の2次関係が成り立つ。
ΔIPS=sin2(Δφ/2)*sin2(2*α) (1)
ここでΔφは、遅延を表し、αは、入射光の好ましい偏光方向に対する遅延の速軸の角度を表している。
一方で導入される遅延Δφと、他方でIPS値において得られる差との間の式(1)による2次関係に起因して、適切な場合には、瞳のある一定の領域内に存在する偏光擾乱の劣化を容認することができ、これは、この劣化が、瞳の他の領域内の改善によって十二分に補われることによる。例示的に、システム内に存在する偏光擾乱が、瞳の第1の領域内では0nmの遅延に対応し、瞳の第2の領域内では20nmの遅延に対応する場合には、式(1)による2次関係に起因して、例えば、本発明による偏光補償器の部分要素のうちの1つを用いた−10nmの一定の遅延の「統合的」導入は、確かにこの第1の部分領域内である一定の劣化を引き起こしはするが、第2の部分領域内では、この劣化を超える改善を引き起こす。得られる状況又は偏光特性は、領域的に高いIPS損失を有する元のIPS分散が、より低いIPS損失最大値を有するより均一な分散によって置換されている限り、開始状況と比較して有利である。
更に、本発明による偏光補償器は、図1及び図2を参照して説明したように、互いに独立して発生する偏光補償器の部分要素の回転に限定されない。図3及び図4を参照して下記に説明するように、各場合に用いられるマニピュレータの影響は、1つ又はそれよりも多くの部分要素の一時的な押し出し、それに続く変更された位置にある偏光補償器の関連部分要素の再度新たな押し込みから構成することができる。
従って、例えば、図3によると、各々正方形又は矩形の幾何学形状のものである4つの部分プレート310〜340で構成されて、図3aに示している開始位置では、複屈折の速軸が、その向き(図示の座標システムではx方向に延びる)に関して全ての部分プレート310〜340に適合する偏光補償器300の場合には、図3aによる第1の調節段階において、部分プレート310〜340が、図示の矢印P1〜P4の方向に互いから押し離され(図3a)、次に、例えば、3つの部分要素320、330、及び340が、それぞれの要素軸(z方向に対して平行な)回りに90°だけ回転され(図3b)、最後に、図3dに示している最終構成を得るために、部分要素310〜340は、再度押し合わせられる(図3c)。
この場合、図3dによる最終構成は、ここでもまた、光学システムにおいて測定されるか又は光学システムの個々の構成要素又はモジュールの測定から判断された実偏光分散に適合するように選択される。
図3a〜図3dによる偏光補償器300に類似して、各々正方形又は矩形の幾何学形状のものである4つの部分要素410〜440を同様に含む図4a〜図4cに例示している更に別の偏光補償器400の場合には、図4aによるマニピュレータ(この図には例示していない)を用いた2つの部分要素430及び440のそれぞれの要素軸回りの角度90°の回転(関連部分要素410〜440が先行して互いから押し離された後の)に加えて、部分要素420が、複屈折の速軸のずれた(図示の例では45°だけ)向きを有する部分要素420’と交換される。部分要素420が部分要素420’と置き換わった状態で、図4bによる部分要素410、420’、430、及び440は、マニピュレータを用いて光学システム軸の方向に再度押し合わせられ、それによって図4cに示している最終構成が生じる。この最終構成は、ここでも光学システムにおいて測定されるか又は光学システム内の個々の構成要素又はモジュールの測定から判断された実偏光分散に適合される。
本発明は、光学システム、特に、マイクロリソグラフィ投影露光装置の照明デバイス又は投影対物器械における偏光状態に対して比較的柔軟で迅速な影響を及ぼす可能性を提供する。この場合、本発明は、特に、特定の瞳領域内(他の瞳領域は比較的無視される)でターゲットを定めた補正を発生させることができることを利用して偏光状態の有利な影響をもたらすことができるという洞察を利用する。この洞察には、一方で光学システム内に導入された遅延と、他方でIPS値(IPS=「好ましい状態における強度」)の得られる変化との間に存在する2次関係に起因して、システム内に既に存在する偏光擾乱の激化又は劣化でさえも、他の瞳領域で得られるこの偏光擾乱の低下又は改善によって十二分に補うことができるという考察が伴っている。
例えば、図1a〜図1bの構成において適切なマニピュレータの機械的な実現のための実施形態を図8〜図10を参照して以下に説明する。
図8によると、偏光修正部分要素810、820、830、及び840は、ここでもまた、遮蔽体860(例えば、光不透過の)上に配置され、xy平面内で回転可能である。この目的のために、偏光修正部分要素810、820、830、及び840は、マニピュレータを形成するアクチュエータ851〜854によるタペット作動を受け、アクチュエータ851〜854によって作動される力の作用点は、この実施形態に用いられる四重極設定(図5cに示している)における光学的使用領域810a、820a、830a、840aの少なくとも実質的に外側にある。好ましくは、光学的使用領域全体の1%を超えない領域しかアクチュエータ851〜854によって覆われない。
図9は、光軸(z軸)の周囲の45°の回転の後のこの配列を示している。この回転は、図8〜図9には示しておらず、例えば、光源からの光を用いて照明することができる領域の外側に配置することができる更に別のマニピュレータによって実現することができる。
図10に例示している更に別の実施形態によると、偏光修正部分要素910、920、930、及び940は、マニピュレータを形成する歯車951a、951b、...によって実現される。確実な固定(形状嵌合)に向けて、要素910、920、930、及び940の周辺領域には、対応する歯(図10には示していない)を設けることができる。代替的に、偏光修正部分要素910、920、930、及び940にトルクを伝達するのに摩擦接続を用いることができる。ここでも、好ましくは、光学的使用領域全体の1%を超えない領域しかマニピュレータの構成要素(特にアクチュエータ951〜954)によって覆われない。
図7に概略的にのみ例示している本発明の更に別の実施形態では、少なくとも1つの偏光修正部分要素の位置を変更するためのマニピュレータに加えて、この第1のマニピュレータを変更することができる第2のマニピュレータを設けることができる。そのような「モジュール式」配列を図7a〜図7bに一般的に例示しており、図7aでは、ブロック「713」は、偏光修正部分要素を表し、ブロック「712」は、この要素の位置を変更するための第1のマニピュレータを表し、711は、この第1のマニピュレータ712の位置を変更するための(偏光修正部分要素と合わせて与えられた場合)第2のマニピュレータを表している。この概念の可能な実施例を図7bに示しており、偏光修正部分要素723は、第1のマニピュレータ722(例えば、図8〜図10の実施形態のうちの1つによる)を用いてxy平面内で回転することができ、この第1のマニピュレータ722の位置は、第1の照明極P1又は第2の照明極P2のいずれかを覆うように第1のマニピュレータ723を位置決めすることができるように、第2のマニピュレータ721を用いて変更することができる。従って、照明環境が変更された場合には、第1のマニピュレータ、第2のマニピュレータ、及び偏光修正部分要素の全体の配列は、機械式マニピュレータ構成要素がそれぞれの設定の各々における光学的使用領域の外側に配置されるように変更することができる。例えば、第2のマニピュレータは、上記光源を用いて照明することができる領域の外側に配置することができ、それに対して第1のマニピュレータは、この光源によって照明することができる領域に配置することができるが、特定の使用照明環境では少なくとも実質的に未照明のままに留まる。更に、別の実施形態では、図7a、図7bによるマニピュレータの配列を全体的に交換することができる。
本発明を特定的な実施形態に基づいて説明したが、例えば、個々の実施形態の特徴の組合せ及び/又は交換により、当業者によって数々の変形及び代替実施形態を導出することができる。従って、そのような変形及び代替実施形態も本発明よって含まれ、本発明の範囲が、特許請求の範囲及びその均等物の意味の範囲内でのみ制限されることは当業者には明らかである。
100 偏光補償器
110、120、130、140 部分要素
150 マニピュレータ
160 光不透過遮蔽体

Claims (23)

  1. 光軸(OA)を有する光学システム、特に、マイクロリソグラフィ投影露光装置の照明デバイス又は投影対物器械であって、
    少なくとも1つの偏光修正部分要素(110〜140、210〜240、310〜340、410〜440、723、810〜840、910〜940)を有する偏光補償器(100、200、300、400、800、900)と、
    前記少なくとも1つの部分要素(110〜140、210〜220、310〜340、410〜440、723、810〜840、910〜940)の位置を変更することができるマニピュレータ(150、250、722、851〜854、951a〜954a、951b〜954b)と、
    光学システムに偏光状態の擾乱をもたらす少なくとも1つの光学要素と、
    を含み、
    光学システムにおいて、少なくとも1つの照明環境(501〜504)であって、他の照明環境であれば光源からの光を用いて元来照らすことができる領域が、前記光軸(OA)に対して垂直な平面に属する領域にわたる強度が該平面における最大強度の20%を超えない限りにおいて、少なくとも実質的には未照明のままである、前記少なくとも1つの照明環境(501〜504)を設定することができ、
    前記マニピュレータ(150、250、722、851〜854、951a〜954a、951b〜954b)は、前記領域に配置され
    さらに、前記第1のマニピュレータ(722)に加えて、該第1のマニピュレータ(722)の位置を変更することができる第2のマニピュレータ(721)を含む、
    ことを特徴とする光学システム。
  2. 前記領域にわたって、前記強度は、前記照明環境では、前記平面における前記最大強度の10%を超えず、より好ましくは、5%を超えず、より一層好ましくは、2%を超えないことを特徴とする請求項1に記載の光学システム。
  3. 前記領域は、前記照明環境(501〜504)では未照明のままに留まることを特徴とする請求項2に記載の光学システム。
  4. 前記光軸(OA)に対して垂直な前記平面は、光学システムの瞳平面であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学システム。
  5. 前記光軸(OA)に対して垂直な前記平面は、光学システムの視野平面であることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光学システム。
  6. 前記少なくとも1つの部分要素(110〜140、210〜240、310〜340、410〜440、723、810〜840、910〜940)は、複屈折材料から成ることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の光学システム。
  7. 前記少なくとも1つの部分要素は、該部分要素を通過する光に対して、直交偏光状態の振幅の比を修正することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の光学システム。
  8. 前記少なくとも1つの部分要素は、該部分要素を通過する光に対して、直交偏光状態の間の相対位相を修正することを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の光学システム。
  9. 前記偏光補償器(100、200、300、400)は、少なくとも2つの偏光修正部分要素(110〜140、210〜240、310〜340、410〜440、810〜840、910〜940)を有することを特徴とする請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の光学システム。
  10. 前記2つの部分要素の互いに対する相対位置及び/又は相対方位は、前記マニピュレータ(150、250、851〜854、951a〜954a、951b〜954b)を用いて変更することができることを特徴とする請求項9に記載の光学システム。
  11. 前記偏光補償器(200)は、前記少なくとも2つの部分要素(210、220)を同心配置で有することを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の光学システム。
  12. 前記少なくとも2つの部分要素(210、220)は、前記光軸(OA)に対して同心状に配置されることを特徴とする請求項11に記載の光学システム。
  13. 前記少なくとも2つの部分要素(110〜140、310〜340、410〜440)は、多角形幾何学形状を有することを特徴とする請求項9から請求項12のいずれか1項に記載の光学システム。
  14. 前記マニピュレータ(150、250、851〜854、951a〜954a、951b〜954b)は、前記少なくとも1つの部分要素(110〜140、210〜220、310〜340、410〜440、810〜840、910〜940)の回転、変位、及び/又は傾斜に向けて形成されることを特徴とする請求項1から請求項13のいずれか1項に記載の光学システム。
  15. 前記第2のマニピュレータ(721)は、前記光源を用いて照明することができる領域の外側に配置されることを特徴とする請求項1に記載の光学システム。
  16. 前記偏光補償器(100、200、300、400、800、900)は、それが光学システムの瞳平面の第1の領域の前記擾乱を増強し、かつ該瞳平面の第2の領域でそれを弱めるように設定することができることを特徴とする請求項1に記載の光学システム。
  17. 重力誘起応力複屈折を有する少なくとも1つの光学要素が存在し、
    前記偏光補償器(100、200、300、400、800、900)は、それが該応力複屈折を少なくとも部分的に補償するように構成される、
    ことを特徴とする請求項1から請求項16のいずれか1項に記載の光学システム。
  18. 前記部分要素(110〜140、210〜220、310〜340、410〜440、810〜840、910〜940)の互いに対する前記方位に関して互いに異なる前記偏光補償器の少なくとも2つの設定を、前記マニピュレータ(150、250)を用いて生成することができ、この設定は、該部分要素(110〜140、210〜220、310〜340、410〜440、810〜840、910〜940)から成る該偏光補償器(100、200、300、400、800、900)の幾何学形状に関して適合することを特徴とする請求項9から請求項17のいずれか1項に記載の光学システム。
  19. 前記少なくとも1つの部分要素(110〜140、210〜220、310〜340、410〜440、810〜840、910〜940)は、システムの前記光軸(OA)に垂直な平面内で配向された光学結晶軸を有することを特徴とする請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の光学システム。
  20. 前記光源(604)は、250nmよりも短く、特に200nmよりも短く、より特定的には160nmよりも短い波長を有する光を発生させることを特徴とする請求項1から請求項19のいずれか1項に記載の光学システム。
  21. 光軸(OA)を有する光学システム、特に、マイクロリソグラフィ投影露光装置の照明デバイス又は投影対物器械であって、
    少なくとも1つの偏光修正部分要素(110〜140、210〜240、310〜340、410〜440、723、810〜840、910〜940)を有する偏光補償器(100、200、300、400、800、900)と、
    前記少なくとも1つの部分要素(110〜140、210〜220、310〜340、410〜440、723、810〜840、910〜940)の位置を変更することができるマニピュレータ(150、250、722、851〜854、951a〜954a、951b〜954b)と、
    光学システムに偏光状態の擾乱をもたらす少なくとも1つの光学要素と、
    を含み、
    光学システムにおいて、少なくとも1つの照明環境(501〜504)であって、他の照明環境であれば光源からの光を用いて元来照らすことができる領域が、前記光軸(OA)に対して垂直な平面に属する領域にわたる強度が該平面における最大強度の20%を超えない限りにおいて、少なくとも実質的には未照明のままである、前記少なくとも1つの照明環境(501〜504)を設定することができ、
    前記マニピュレータ(150、250、722、851〜854、951a〜954a、951b〜954b)は、前記領域に配置され、
    前記偏光補償器(100、200、300、400)は、少なくとも2つの偏光修正部分要素(110〜140、210〜240、310〜340、410〜440、810〜840、910〜940)を有し、
    前記偏光補償器(200)は、前記少なくとも2つの部分要素(210、220)を同心配置で有し、
    そして、前記少なくとも2つの部分要素(210、220)は、前記光軸(OA)に対して同心状に配置されることを特徴とする光学システム。
  22. 照明デバイス(601)と、
    投影対物器械(602)と、
    を含み、
    前記照明デバイス(601)又は前記投影対物器械(602)は、請求項1から請求項21のいずれか1項に従って形状される、
    ことを特徴とするマイクロリソグラフィ投影露光装置。
  23. 微細構造構成要素のマイクロリソグラフィ製造の方法であって、
    感光材料から成る層が少なくとも部分的に付加された基板(611)を準備する段階と、
    結像される構造を有するマスク(603)を準備する段階と、
    請求項22に記載のマイクロリソグラフィ投影露光装置を準備する段階と、
    前記投影露光装置を用いて前記マスク(603)の少なくとも一部を前記層のある一定の領域上に投影する段階と、
    を含むことを特徴とする方法。
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