JP5991600B2 - 光学システム、特にマイクロリソグラフィ投影露光装置の照明システム又は投影対物器械 - Google Patents

光学システム、特にマイクロリソグラフィ投影露光装置の照明システム又は投影対物器械 Download PDF

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Description

本発明は、光学システム、特にマイクロリソグラフィ投影露光装置の照明システム又は投影対物器械に関する。特に、本発明は、望ましい偏光分布を与える上で高度な柔軟性を可能にする偏光制御光学配置を有するマイクロリソグラフィ投影露光装置の照明システム又は投影対物器械に関する。
マイクロリソグラフィは、例えば、集積回路又はLCDのような微細構造構成要素の製造に用いられる。マイクロリソグラフィ工程は、照明システム及び投影対物器械を有する投影露光装置と呼ばれるものにおいて実施される。この場合には、照明システムを用いて照らされるマスク(=レチクル)の像が、投影対物器械により、感光層(フォトレジスト)で被覆されて投影対物器械の像平面に配置された基板(例えば、シリコンウェーハ)上に投影され、それによってマスク構造が、基板上の感光コーティング上に転写される。
結像コントラストを最適化するために、照明システムにおける瞳平面及び/又はレチクル内で所定の偏光分布を具体的に設定するための様々な手法は公知である。
WO2005/069081A2は、光学活性結晶を含み、結晶の光軸の方向に変化する厚み分布を伴う偏光制御光学要素を開示している。
特に、WO2006/077849A1から、偏光状態の変換のために、入射する直線偏光光の偏光方向を可変調節可能な回転角で回転することができる複数の可変光学回転子要素を有する光学要素を照明システムの瞳平面内又はその近くに配置することは公知である。これらの回転子要素によって与えられる可変回転角又は偏光状態はまた、特に、例えば2つの異なるシステムを互いに適応させるために、偏光状態を測定するためのデバイスによって供給される測定結果に従っても調節される。
WO2005/031467A2は、投影露光装置において、複数の位置に配置することもでき、かつビーム経路内に導入することができる偏光制御光学要素の形態とすることができる1つ又はそれよりも多くの偏光マニピュレータデバイスを用いて偏光分布に影響を与えることを開示しており、これらの偏光制御要素の作用は、要素の位置、例えば、回転、偏芯、又は傾斜を変更することによって変更することができる。
WO2005/069081A2 WO2006/077849A1 WO2005/031467A2 WO03/077011A1
本発明の目的は、望ましい偏光分布をもたらす上で高度な柔軟性を有する光学システム、及び特にマイクロリソグラフィ投影露光装置の照明システム又は投影対物器械を提供することである。
この目的は、独立請求項1の特徴によって達せられる。
本発明による光学システム、特にマイクロリソグラフィ投影露光装置の照明システム又は投影対物器械は、光学活性物質の少なくとも2つの偏光制御光学要素を有する少なくとも1つの偏光制御光学配置を含み、偏光制御要素のうちの少なくとも1つは回転可能に配置される。
本発明によると、光学活性物質の少なくとも2つの偏光制御光学要素が提供され、これらの偏光制御要素のうちの少なくとも1つが回転可能に配置されるということにより、光学システムにおける必要に応じた回転によってこれらの偏光制御光学要素を可変的に位置決めし、場合によってビーム経路内でこれらの要素の相互の重ね合わせを異なる程度に形成する可能性がもたらされ、それによって偏光分布の調節性に関して高レベルの柔軟性がもたらされる。これに関して、特に、入射光が両方の偏光制御光学要素を通過するか、これらの要素のうちの片方のみを通過するか、又はこれらの要素のいずれをも通過しないかということに依存して、これらの要素の重ね合わせによって与えられる、光学活性物質の全体的な厚みに依存する異なる全体回転効果を生成するために、単純に要素を回転することによってビーム経路内の2つの偏光制御光学要素の重畳領域を作成、回避、又は特に変更することができる。
本発明による配置の更に別の利点は(例えば、互いに対して変位可能な楔部材を有する構成との比較で)、実質的に瞳平面にわたって望ましい所定の偏光状態又は所定の偏光分布を得ることができるようにほぼ全体の瞳区域を用いることができる点である。
好ましい実施形態によると、上述の偏光制御要素の各々は、回転可能に配置される。特に、偏光制御要素は、互いに独立して回転可能に配置することができる。
好ましい実施形態によると、少なくとも2つの偏光制御光学要素の各々は、ここでもまた、好ましくは、これらの要素の各々が直線偏光光の偏光方向の90°又はその奇数倍数の回転を引き起こすように選択された一定の厚みのものである。従って、この場合には、両方の偏光制御要素を通過する際に、偏光状態は180°回転される。この構成では、偏光制御要素のそれぞれの回転位置の変化は、一定の偏光方向を有する最初の直線偏光光から複数の異なる偏光分布を作り出すことを可能にし、これに関して瞳の個々の領域は、これらの領域の偏光方向に関して異なるように90°回転するか(要素のうちの1つのみを通過する時)、又は変更せずに留めるか(両方の要素を通過し、又はいずれの要素も通過しない時)のいずれかとすることができる。
好ましい実施形態によると、偏光制御光学配置は、光学システムの瞳平面の少なくとも直近に配置される。
好ましい実施形態によると、偏光制御光学配置において少なくとも1つの中立位置が存在し、この中立位置では、少なくとも2つの偏光制御光学要素は、配置を通過する光の偏光状態を実質的に未変更のままに残す。これは、例えば、偏光状態において変化が望ましくない場合には、配置全体を光学システム内で常設的に留めることができるという利点を有する。
好ましい実施形態によると、偏光制御光学配置上に当たる直線偏光光の好ましい偏光方向が90°回転されるこの配置に対する少なくとも1つの位置が存在する。これは、光学システムの2つの部分の間の偏光制御光学配置の作用によってそれぞれの部分において発生する(例えば、ミラーにおける反射現象の結果として)位相の急変の補償を実施するのに適する90°遅延器としての設定を柔軟に選択することを可能にする。この場合には、第2の部分における位相の急変の総和が、第1の部分における同じものを正確に相殺するように、2つの互いに垂直な偏光状態は、90°遅延器としての本発明による偏光制御光学配置の作用によって置換される。
好ましい実施形態によると、少なくとも2つの偏光制御光学要素は、光学システムのビーム経路内のこの要素の光学活性表面が、円の扇形、好ましくは、半円形の形状にあるそれぞれの幾何学形状のものであるように配置される。この場合に、ここでもまた、好ましくは、少なくとも2つの偏光制御光学要素は、これらの要素の光学活性表面が、これらの要素の少なくとも1つの回転位置において互いに補足し合い、円形表面全体を構成する(平面図において、又は投影面として)ように回転可能に配置される。偏光制御要素のそれぞれの光学活性表面の半円形幾何学形状の結果、これらの要素の適切な回転により、円の切片の形状にあり、互いに異なる偏光方向を有する幾何学形状領域を生成することが可能になる。これらの偏光分布は、最初に、第一近似において接線を成す偏光分布において、X方向に好ましい偏光方向を有する光成分と、Y方向に好ましい偏光方向を有する光成分とを含む「疑似接線」偏光分布と呼ばれる(「X−Y偏光」とも呼ばれる)ものを含み、これらの2つの光成分は、特に、光ビーム断面内で占有するこれらの光成分の全体表面積、及び同じくこれらの光成分の強度の両方に関して対応するものとすることができる(ここではX軸及びY軸が、直交座標システムの互いに垂直な軸であり、X軸及びY軸に対して垂直なZ軸は、光学システム軸又は光伝播方向に対して平行に延びると仮定する)。
一方では、生成することができる偏光分布はまた、上記に定めた分布に対して変更された垂直及び水平極の大きさを有する偏光分布を含むことができ、従って、これに関して、X方向に好ましい偏光方向を有する光成分とY方向に好ましい偏光方向を有する光成分とは、光ビーム断面内で占有するこれらの光成分の合計面積、及びこれらの光成分の強度それぞれに関して対応しない。言い換えれば、本発明による偏光制御光学配置は、偏光分布に関して光ビーム断面内に存在する区域の相対サイズ関係を一定の好ましい偏光方向を有しながら連続的に変更することができる偏光分布を作り出すことができる。
更に別の好ましい構成によると、偏光制御光学配置は、光学システム軸に対して垂直に配向された光学結晶軸を有する複屈折結晶材料の更に別の光学要素を有する。好ましくは、この更に別の光学要素は、光学システム軸回りに回転可能に配置される。更に、この更に別の光学要素は、好ましくは、ラムダ/4プレート又はラムダ/4プレート配置を有する。この更に別の光学要素は、好ましくは、偏光制御光学配置を通過する光ビームの中心部分領域内にのみ配置される。
この設計構成は、円偏光光又は更に有効に偏光されていない光が、瞳の中心領域(この領域のサイズは、更に別の光学要素の範囲に依存する)内に生成される偏光分布を生成することを可能にする。
これに関して、本発明は、円偏光状態が光学活性物質の固有状態を表すので、本発明による配置では、円偏光光が、偏光状態に関して影響を受けない条件で光学活性物質を通過するという事実を利用する。更に、上述の更に別の光学要素(ラムダ/4プレート)の回転により、この光学要素の光学結晶軸の配向を配置に当たる光の偏光方向に対して調節することができる、言い換えれば、ラムダ/4プレートは、それが線形入射偏光を円偏光へと変換する位置と、線形入射偏光を未変更のままに残す位置との間で変位することができる。
更に別の実施形態によると、上述の更に別の光学要素は、ラムダ/4プレートのマトリックス状又はチェス盤状配置を有することができる。この場合には、このマトリックス又はチェス盤状配置の個々の領域は、問題とするこれらの領域が、直線入射偏光をそれぞれ右回り円偏光光及び左回り円偏光光へと変換するように、互いに対して90°だけ回転される光学結晶軸を有することができ、結像過程において構成要素を重ね合わせることにより、これらの偏光光から、瞳領域の中心領域内で非偏光光が再度設定される。
円偏光光が、円偏光状態としての偏光状態に関して影響を受けることなく光学活性物質を通過するという上述の一般的な原理の利用は、光学活性物質の固有状態が本発明による偏光制御配置に制限されず、他の配置又は光学システムにおいて一般的に実施することができることを表している。
更に別の態様によると、本発明は、更に、マイクロリソグラフィ投影露光装置の照明システムに関し、照明システムにおいて異なる照明環境を設定することができ、少なくとも1つの光学要素の回転により、照明システム内に存在する偏光分布をそれぞれ設定された照明環境に適応させることができる。
この場合には、これらの照明環境は、生成される照明極のサイズ及び/又は形状によって異なるものとすることができ、この場合、偏光分布をこれらの照明極のサイズ及び/又は形状に連続的に適応させることができる。
好ましい実施形態によると、これらの照明環境のうちの少なくとも1つは、環状照明環境である。
好ましい実施形態によると、少なくとも1つの光学要素は、光学活性物質から作られる。
更に別の態様によると、本発明はまた、特に、上述の特徴を有する光学システム又は照明システムにおける少なくとも1つの照明極内で偏光分布を設定する方法に関し、偏光分布の設定は、少なくとも1つ光学要素の回転によって行われる。
更に別の態様によると、本発明はまた、光学活性物質の少なくとも1つの光学要素を含む光学システム、特に、マイクロリソグラフィ投影露光装置の照明システム又は投影対物器械に関し、この光学要素は、光学システムの作動において、それが円偏光光によって少なくとも領域別に照射されるように配置される。
更に別の態様によると、本発明はまた、光学システム、特にマイクロリソグラフィ投影露光装置の照明システム又は投影対物器械を作動させる方法に関し、このシステムは、光学活性物質の少なくとも1つの光学要素を有し、この光学システムは、円偏光光で少なくとも領域別に照射される。
本発明は、更に、マイクロリソグラフィ投影露光装置、微細構造構成要素のマイクロリソグラフィ生産の方法、及び微細構造構成要素に関する。
本発明の更に別の構成を本明細書及び特許請求の範囲に示す。
以下では、一例として添付図面に示す実施形態を用いて本発明をより詳細に説明する。
本発明によるマイクロリソグラフィ投影露光装置の照明システムの構造の模式図である。 本発明による偏光制御光学配置の構造の模式的側面図である。 所定の入射偏光分布を示す模式図である。 所定の入射偏光分布(図3a)に対して図2の偏光制御光学要素の異なる回転位置によって得ることができる偏光分布を示す模式図である。 所定の入射偏光分布(図3a)に対して図2の偏光制御光学要素の異なる回転位置によって得ることができる偏光分布を示す模式図である。 所定の入射偏光分布(図3a)に対して図2の偏光制御光学要素の異なる回転位置によって得ることができる偏光分布を示す模式図である。 所定の入射偏光分布(図3a)に対して図2の偏光制御光学要素の異なる回転位置によって得ることができる偏光分布を示す模式図である。 所定の入射偏光分布(図3a)に対して図2の偏光制御光学要素の異なる回転位置によって得ることができる偏光分布を示す模式図である。 所定の入射偏光分布(図3a)に対して図2の偏光制御光学要素の異なる回転位置によって得ることができる偏光分布を示す模式図である。 所定の入射偏光分布(図3a)に対して図2の偏光制御光学要素の異なる回転位置によって得ることができる偏光分布を示す模式図である。 所定の入射偏光分布(図3a)に対して図2の偏光制御光学要素の異なる回転位置によって得ることができる偏光分布を示す模式図である。 所定の入射偏光分布(図3a)に対して図2の偏光制御光学要素の異なる回転位置によって得ることができる偏光分布を示す模式図である。 所定の入射偏光分布(図3a)に対して図2の偏光制御光学要素の異なる回転位置によって得ることができる偏光分布を示す模式図である。 更に別の実施形態における本発明による偏光制御光学配置の構造を示す模式的側面図である。 所定の入射偏光分布を示す模式図である。 所定の入射偏光分布(図5a)に対して図4の偏光制御光学要素の異なる回転位置によって得ることができる偏光分布を示す模式図である。 所定の入射偏光分布(図5a)に対して図4の偏光制御光学要素の異なる回転位置によって得ることができる偏光分布を示す模式図である。 本発明による偏光制御光学配置の更に別の構成を示す模式図である。 更に別の実施形態における本発明による偏光制御光学配置の構造を示す模式図である。 更に別の実施形態における本発明による偏光制御光学配置を用いて生成することができる出射偏光分布を示す模式図である。 更に別の実施形態における本発明による偏光制御光学配置を用いて生成することができる出射偏光分布を示す模式図である。 光学システムにおいて設定することができる異なる照明環境を示す模式図である。 光学システムにおいて設定することができる異なる照明環境を示す模式図である。
図1は、本発明の実施形態によるマイクロリソグラフィ露光装置の照明システムの原理における構造を示す模式図である。
照明システム1は、例えば、193nmの作業波長におけるArFレーザ、及び平行光ビームを発生させるビーム形成光学システムを含む光源ユニット(示していない)からの光による構造担持マスク(レチクル)2の照明のための役割を達成する。
例示している実施形態によると、光源ユニットの平行光ビームは、最初に、瞳平面P1内のそれぞれの回折表面構造によって定められる角放射特性によって望ましい強度分布(例えば、双極分布又は四重極分布)を生成する回折光学要素3(「瞳形成要素」とも呼ばれる)に当たる。図1の示しているように、光伝播方向に回折光学要素3の下流には、可変直径を有する平行光ビームを生成するズーム対物器械、及びaxiconを有する光学ユニット4が配置される。ズーム対物器械をその上流に配置された回折光学要素3と共に用いて、それぞれのズーム位置及びaxicon要素の位置に依存して、異なる照明構成が瞳平面P1内に生成される。光学ユニット4は、更に方向変更ミラー4aを含む。
この実施形態によると、偏光制御光学配置5は、瞳平面P1内に配置される。この配置は、以下に説明する偏光制御光学配置の構成のいずれかを含むことができる。
ビーム経路における光伝播方向に偏光制御光学配置5の下流には、混合光を生成するのに適するマイクロ光学素子をそれ自体公知の方式で有する光混合デバイス6が配置される。代替的に、光混合デバイスは、ハニカム集光器、又は例えば石英ガラス又は同じくフッ化カルシウム結晶のような作業波長の光に対して透過的な材料の棒状集積器を含むことができる。
光伝播方向光に混合デバイス6の後には、レンズ群7が続き、その下流にはレチクルマスクシステム(REMA)を有する視野平面F1があり、光伝播方向に下流の位置にあるREMA対物器械8により、視野平面F2に配置された構造担持マスク(レチクル)2の上にこのレチクルマスクシステム(REMA)の像が生成され、それによってレチクル2上の照明領域の範囲が定められる。構造担持マスク2は、投影対物器械(ここでは示していない)により、感光層が設けられたウェーハ又は基板上に結像される。
図2を参照すると、ここには偏光制御光学配置200の簡単な模式的側面図が示されている。偏光制御光学配置200は、共通回転軸(例示している実施形態では光学システム軸OAと対応する)回りに互いに独立して回転可能に配置された第1の偏光制御光学要素210及び第2の偏光制御光学要素220を含む。この回転可能配置の実装は、例えば、光学要素210、220が各々光学使用区域を超えてそれぞれの範囲を含み、更にこれらの光学要素の光学的に用いられないそれぞれの領域内で、回転デバイス(好ましくは、作動可能な)を用いて回転することができる保持要素内に例えばクランプ締め又は接着によって保持することによって行うことができる。更に、別の実施形態によると、偏光制御光学要素210及び220の一方のみが回転可能に配置される。
2つの偏光制御光学要素210及び220は、各々、光学活性石英結晶から平面プレートの形態で製造され、それぞれの結晶材料の光学結晶軸は、上述の回転軸と(すなわち、例示している座標システムのz軸に対応する光学システム軸とも)平行関係に配向される。更に、例示している実施形態における偏光制御光学要素210、220は、各々、一定の厚みを有する平面プレートの形態にあり、厚みは、要素210、220が直線偏光光の偏光方向の90°又はその奇数倍数の回転を生成するように選択される。193nmの波長及び21.6℃の温度において約323.1°/mmの特定の回転機能αを有する光学活性合成石英結晶を用いる場合には、この条件は、偏光制御光学要素210、220の278.5μm又はその奇数倍数の厚みに対応する。比較目的で自然の石英に対して、例えば、Oa(自然石英)=325.2±0.5°/mmに関して光学活性を特定し、20℃と25℃の間の雰囲気温度において、ΔOa/ΔT=2.37mrad/(mm℃)±0.14mrad/(mm℃)の温度依存性を確認した。
基本的に必要に応じて選択することができる幾何学形状を有する(例えば、円形プレート又は矩形プレートの形態で)偏光制御光学要素210及び220は、偏光状態のビーム経路内でのこれらの要素210、220の各々の光学有効表面がそれぞれ半円形幾何学形状のものであるように、例示している実施形態に従ってビーム経路内で配置される。図3b〜図3kの模式図では、要素210、220のそれぞれの光学有効表面を互いに異なるハッチングで示しており、個々の要素210、220のそれぞれの回転位置に依存して存在する重畳領域を対応するダブルハッチングによって区別している。またこれらの図は、要素210、220の作用によって光伝播方向に偏光制御光学配置200の下流に設定される偏光分布をそれぞれの好ましい偏光方向を示す矢印の方向によってより具体的に示している。従って、実際の回転角をより明瞭に例示するために、ここではこれらの矢印を単方向矢印(双方向矢印ではなく)としてのみ示しているが、これに関して、例えば、180°の回転角による入射偏光の回転は、結局は偏光分布を未変更のままに残す。
それぞれ図3b及び図3cに示している配置310及び配置320では、偏光制御要素210及び220は、互いに完全に重畳するように位置決めされる。従って、結果として、偏光制御光学配置200の後に入射偏光(図3aでY方向に向いている)に対して変更されない偏光方向を有するそれぞれ半円形領域311及び321が存在し、更にまた偏光方向が180°だけ回転されたそれぞれ半円形領域312及び322が存在する。従って、結果として図3bに示している設定及び同じく図3cに示している設定の両方で、偏光制御光学配置200の作用に関して出射偏光分布は入射偏光分布に対応し、これから各場合において配置200の偏光分布を変更しない中立位置を含むことができる。
図3d及び図3eでは、偏光制御光学要素210及び220の位置は、これらの要素の光学有効表面が重畳せず、円形の表面全体を賄うように互いに補足し合う(平面図において、又は投影面として)ように選択される。その結果、偏光方向の90°の回転は、各々、2つのそれぞれの半円形領域331及び332内、並びにそれぞれ341及び342内において発生する。特に、そのような設定は、偏光制御光学配置の作用が、光学システムの2つの部分の間で光学システムのそれぞれの部分で発生する位相の急変の補償を行うように計画される時に適している。この場合には、第2の部分における位相の急変の総和が、第1の部分におけるものと正確に相殺されるように、2つの互いに垂直の偏光状態は、90°遅延器としての本発明による偏光制御光学配置の作用によって置換される。望ましくない偏光状態変化を低減/補償する原理は、例えば、WO03/077011A1から公知であり、従って、本発明による偏光制御光学配置においても実施することができる。
偏光制御光学要素210及び220の図3gに示している配置360は、Y方向に(すなわち、垂直に)互いに対向する関係にある2つの領域362及び364内で重畳しないように(各場合に偏光方向の90°の回転が発生するように)選択される。それとは対照的に、2つの要素210と220は、領域363内で重畳し、それによってこの領域内で偏光方向は180°だけ回転される。X方向に領域363とは反対の関係にある領域361内では、それぞれ要素210及び220のいずれもこのビーム経路内には存在せず、それによってこの領域内では偏光方向のいかなる回転も全く発生しない。得られる偏光分布は、第一近似では、X方向に好ましい偏光方向を有する光成分とY方向に好ましい偏光方向を有する光成分とを有する接線偏光分布を含むので、「疑似接線」又は「X−Y偏光」と呼ばれる。図3gの配置360の場合には、これらの2つの光成分は、光ビーム断面内で占めるこれらの光成分の合計表面、及び同じくこれらの光成分の強度の両方に関して対応している。
図3f及び図3hに示している配置の各々は、要素210、220の重畳領域、及び要素210又は220それぞれのいずれによっても覆われない領域が、要素210、220のうちの片方だけによってそれぞれ覆われる領域(すなわち、図3fでは領域352及び354であり、図3hでは領域372及び374である)よりもそれぞれ小さいか(図3fの領域351、353)又は大きい(図3hの領域371、373を参照されたい)ように選択される。その結果、X方向に好ましい偏光方向を有する光成分とY方向に好ましい偏光方向を有する光成分とは、光ビーム断面内で占めるそれぞれこれらの光成分の合計面積及びこれらの光成分の強度に関して対応しない。それぞれ重畳領域353及び373のマグニチュードを変更することにより、個々の極のサイズ又は光ビーム断面内に存在する面積を一定の好ましい偏光方向を有しながら連続的に変更することが可能になる。
図3jに示している要素210及び220の配置390では、要素210及び220の非重畳領域は、X方向に対向する関係で水平に配置され、これに対して垂直に対向して配置された領域392及び394内では、要素210及び220は、重畳するか(領域394)又は全く存在しないか(領域392)のいずれかである。その結果、図3jの配置390は、それぞれX軸及びY軸における好ましい偏光方向が光学システム軸OAに向う半径と平行な関係で方向付けられる「疑似放射状」偏光分布と呼ばれるものを生成する。上述の図3f及び図3hの実施形態と同様に、図3i及び図3kの実施形態は、光ビーム断面内に存在してそれぞれX方向及びY方向において対向する関係にある極サイズ又は表面積が一定の好ましい偏光方向を有しながら変更される方法で、上述の図3jの配置390に関して修正される。
本発明による偏光制御光学配置の更に別の実施形態を以下に説明するために、ここで図6及び図7を参照する。この配置は、合計で6つの偏光制御要素が光学システム軸OAに沿って連続して配置され、光学システム軸OA(共通回転軸を形成する)回りに回転可能に配置されることにおいて、図2及び図3を参照して説明した偏光制御配置200とは異なっている。これらの要素(ここでもまた、光学システム軸OAに対して平行な光学結晶軸を有する光学活性石英結晶から作られた)の各々は、ここでもまた、一定の厚みのものであり、図2及び図3とは異なり、半円ではなく、四分円の形状にある。これに対応する配置を例えば図7a(同様に図7c、図7e等)に平面図として示しており、これに関して、「1」、「1+2」、「2+3」等は、問題とする円の扇形内に存在するそれぞれの要素又はこの扇形内で重畳する要素を区別している。図2及び図3の例で既にそうであったように、個々の要素の回転は、関係する完全円の中心点回りで発生する。個々偏光制御要素の厚みは、光伝播方向に最初にある2つの要素それぞれが、直線偏光光の偏光方向の45°又はその奇数倍数の回転を生成するように選択される。光伝播方向に続く次の2つの要素(すなわち、配置の第3及び第4の要素)は、直線偏光光の偏光方向の90°の回転を生成するような厚みのものである。光伝播方向に更に続く2つの要素(すなわち、配置の第5及び第6の要素)は、それぞれ、直線偏光光の偏光方向の135°の回転を引き起こす。
図2及び図3の例を用いて既に説明されているように、偏光状態は、複数のプレートを通過する時に、光がそれぞれ通過するプレートの個々の回転の総和によって回転される。
この配置は、以下に説明するように望ましい偏光状態をもたらすという点で柔軟性において更なる改善を遂げる。最初に、図6は、2つのそれぞれの重ね合わせ要素の組合せによって得ることができる、得られる回転全体の概要を示している。この場合には、個々の偏光制御要素には、連続して「1」から「6」の番号が振られており、光がこれらの2つのプレートを通過する際に生じる回転角を度で明示し、また矢印記号の形態でも明示している。
ここで図7aから図7pは、偏光制御光学配置のこれらの実施形態に対して、6つの偏光制御光学要素の合計で8つの異なる構成をそれぞれ生成した出射偏光分布と共に示している。これに関して、図7bは、図7aの構成に関連する出射偏光分布を示しており、図7dは、図7cの構成に関連する出射偏光分布を示しており、以降同様に続く。全ての場合で、それぞれの入射偏光分布は、それぞれ図3a及び図5aのもの、すなわち、Y方向に好ましい偏光方向を有する直線偏光分布に対応する。
それぞれ図7a及び図7cの構成は、それぞれ図3g及び図3jとの比較において、それぞれ、理想的な接線偏光分布及び放射状偏光分布に更に良好に近似した疑似接線偏光分布(図7a、図b)及び疑似放射状偏光分布(図7c、図7d)を生成するのに適している。
図7e〜図7fの構成は、結果として偏光状態に影響を与えない中立位置に対応する。図7g〜図7hの構成は、好ましい偏光方向の90°の標準回転に対応し、従って、上述の図3d及び図3eの構成と同様に、非偏光作動における残存偏光の残留程度を最小にするのに適している。
図7i〜7jの構成は、図3gの実施形態と同様に、疑似接線X−Y偏光の生成に対応し、図7k〜図7lの更に可能な構成によって光学システム軸OA回りに45°回転して生成することができる。
相応に、それぞれ図7m〜図7n及び図7o〜図7pの構成は、それぞれ、好ましい偏光方向の45°(図7m〜図7n)及び135°(図7o〜図7p)の均一な回転に対応する。
以下に図4及び図5a〜図5cを参照して、本発明の更に別の実施形態による偏光制御光学配置を説明する。最初に、この偏光制御光学配置400は、図2及び図3の配置200の2つの偏光制御光学要素210及び220を有する。しかし、更に、配置400の部分構成要素として、光伝播方向に(例示している座標システムではz軸に沿って)上記配置200の上流に配置された複屈折結晶材料の更に別の光学要素410が存在し、この複屈折結晶材料では、要素210及び220とは対照的に、光学結晶軸は、光学システム軸OAに対して垂直に配向される。例示している実施形態によると、更に別の光学要素410は、ラムダ/4プレートの形態にあり、また要素210及び220の回転軸(例示している実施形態では、ここでもまた、光学システム軸OAと対応する)回りに、要素210及び220とは独立して回転可能に配置される。更に、要素410は、円形幾何学形状を含み、例示している実施形態では、配置を通過する光ビームの直径の約50%の直径のものである(すなわち、例えば、最大瞳直径の約50%)。
図5a〜図5cに示しているように、図4の配置400によると、一定の偏光方向を有する元の線形入射偏光分布(図5aを参照されたい)から、瞳の中心領域(光学要素410の範囲に依存するサイズを有する)内にあるラムダ/4プレートの作用によって円偏光光を生成する出射偏光分布を生成することができる。これに関して、有用になる効果は、この円偏光状態が光学活性物質の固有状態を表すので、ラムダ/4プレートによって生成される円偏光光が、偏光状態に影響を与えることなくその後の要素210、220を通過することである。線形入射偏光分布から円偏光光を生成する上述の作用は、要素410における光学結晶軸が、線形入射偏光分布における好ましい偏光方向に対して実質的に45°の角度にあることを前提とするので、円偏光を生成するという上述の効果は、光学システム軸OA回りの要素410の回転によって修正又は抑制することができる。特に、例示している実施形態では、要素410における光学結晶軸が、線形入射偏光の好ましい偏光方向(すなわち、例示している座標システムのy方向)に対して平行である場合には、この偏光方向が、ここでもまた、ラムダ/4プレートの複屈折材料に関連して固有状態を形成するので、光学要素410は、いかなる偏光制御作用も持たない。
この意味において、プレートの回転位置及び同じく出射偏光分布を図3の見方と同様に例示している図5bに示す構成は、図3gと同様の疑似接線偏光分布の生成に対応するが、瞳の中心領域515内では円偏光分布を有する。図5に示している配置520は、図3fと同様に、垂直極522、524と比較して水平極521、523に関して異なるサイズを有する同じく疑似接線の偏光分布の生成に対応し、更に、瞳の中心領域525に円偏光分布を有する。同様に、図2及び図3を参照して既に説明した構成の全てにおいて図4の偏光制御光学配置400を用いると、瞳の中心領域内に円偏光を含む対応する出射偏光分布を生成することができ、すなわち、瞳の中心領域内のこの円偏発光は、他の偏光制御要素又は回転子プレートの位置とは独立して行われる。
更に、各場合に瞳の中心領域において円偏光分布を同様に有する図7a〜図7pに詳細に示す出射偏光分布を生成するために、光の伝播方向に偏光回転子又は偏光制御要素の上流に配置されたラムダ/4プレートの原理を図6及び図7を参照して説明した配置に対して適用することができることが認められるであろう。
更に別の実施形態によると、図5dの模式図に示しているように、更に別の光学要素410は、ラムダ/4プレートの場所にマトリックス状又はチェス盤状のラムダ/4プレート配置570を有することができ、この場合には、互いに隣接して配置されたこのマトリックス状配置のラムダ/4プレートは、それぞれ、互いに対して90°だけ回転された光学結晶軸を有し、更に、図4と同様に、この配置は、例えば、光伝播方向に偏光制御配置200(図5dでは560によって区別されている)の上流に位置決めされ、好ましくは、更に、Z方向に延びる光学システム軸OA回りに回転可能に配置される。更に、別の実施形態によると、更に別の光学要素410は、偏光制御要素のマトリックス状又はチェス盤状分布を含むことができ、この場合には、この分布内のそれぞれの隣接する要素は、ラムダ/4及び(3*ラムダ/4)の遅延を交互に生成する。
好ましくは、上述のマトリックス状配置では、「逆」複屈折領域が、瞳中心の回りに点対称に配置される。結像過程における個々の構成要素の重ね合わせの結果、両方の構成のそれぞれは、瞳の中心領域内での疑似非偏光光の生成を可能にする。また、これらの構成では、マトリックス形態配置の上述の作用は、回転軸を形成する光学システム軸に関する約45°の回転によってそれぞれ開始及び停止することができる。ラムダ/4−プレート(又は(3*ラムダ/4)−プレート)のマトリックス状又はチェス盤状配置を有するこの構成は、前に説明した(図2、図3、及び図6、図7のそれぞれを参照して)偏光制御配置の各々と組み合わせることができる。
図8a〜図8eは、光学システム、例えば、図1に示しているような照明システムにおいて設定することができ、かつ例えば用いられるそれぞれのマスクに従って好ましいものである典型的な照明環境を示しており、図8aは、いわゆる「小シグマ」を有する照明環境(小シグマ設定とも呼ばれる)を示し、図8bは、環状照明環境を示し、図8cは、Cクアド設定とも呼ばれる四重極照明環境を示し、図8dは、四重極の4つの極がCクアド設定に対して各場合にそれぞれx軸及びy軸に関してz軸回りに45°だけ回転させて配置されたquasar設定とも呼ばれる照明環境を示している。図8eは、図8cと同様であるが、x方向に対向する関係で配置された極(「水平」極)のサイズが変更された照明環境を示している。本発明による偏光制御光学配置は、特に、偏光制御光学要素のうちの少なくとも1つを回転することにより、照明システムにおいてそれぞれ設定されたか又は存在する偏光分布を、極サイズに関して、それぞれ設定された照明環境、すなわち、照明極のサイズ及び/又は形状へと連続的に適応させるために用いることができる。
今後特定的な実施形態を参照して本発明を説明する場合には、例えば、個々の実施形態の特徴の組合せ及び/又は置換によって当業者には数々の変形及び別の構成が明らかであろう。従って、そのような変形及び別の構成も同様に本発明によって包含され、本発明の範囲は、特許請求の範囲及びその均等物によってのみ限定されることが当業者には明らかであろう。
1 照明システム
2 構造担持マスク(レチクル)
4 光学ユニット
3 回折光学要素
P1 瞳平面

Claims (6)

  1. マイクロリソグラフィ投影露光装置の照明システムであって、
    異なる照明環境を照明システムに設定することができ、
    前記照明システムは、光学活性物質の平面プレートである少なくとも2つの偏光制御光学要素(210、220)を有する少なくとも1つの偏光制御光学配置を備え、
    照明システムに存在する偏光分布を少なくとも1つの前記偏光制御光学要素の回転によってそれぞれに設定された照明環境に適応させることができ、
    前記偏光制御光学要素の重畳領域が、前記回転によって可変であり、前記重畳領域は、光学システムを通過する光の光ビームが該重畳領域内で両方の偏光制御光学要素(210、220)を通過することによって形成される、
    ことを特徴とする照明システム。
  2. 前記照明環境は、生成される照明極のサイズ及び/又は形状によって異なり、
    前記偏光分布は、前記照明極の前記サイズ及び/又は前記形状に連続的に適応させることができる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の照明システム。
  3. 前記照明環境の少なくとも1つは、環状照明環境であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明システム。
  4. 前記少なくとも1つの光学要素は、光学活性物質から作られることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の照明システム。
  5. 請求項1又は請求項2に記載の照明システムにおいて、少なくとも1つの照明極における偏光分布を設定する方法であって、前記偏光分布を設定する段階が、少なくとも1つの光学要素の回転によって達成される、
    ことを特徴とする方法。
  6. 前記少なくとも1つの照明極は、環状照明環境の照明極であることを特徴とする請求項に記載の方法。
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