JP5461227B2 - サスペンションサポート - Google Patents

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本発明は、自動車などの車両のサスペンション機構におけるショックアブソーバのピストンロッドを、車体に対して弾性的に結合するためのサスペンションサポートに関するものである。
従来、自動車のサスペンション機構においては、車輪側から車体側への振動の伝達を抑制するために、ショックアブソーバのピストンロッドの上端部が挿通固定される内側部材と、該内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられる外側部材と、これら内側部材と外側部材との間に介在する環状の弾性部材とを備えてなるサスペンションサポートが用いられている。
上記弾性部材としては、一般にゴム材料が用いられているが、近年、発泡ウレタンなどの連続気泡構造を持つ弾性発泡材料の採用が試みられている(下記特許文献1,2参照)。発泡ウレタンは、その材料特性上、ゴム材料に比べて、動倍率を抑えながら減衰性能を大きくすることができ、乗り心地性を向上することができる。
例えば、特許文献1には、原形状がストレートな円筒状の発泡ウレタンからなる弾性部材の内側に内側部材を圧入し、得られた組付け体を外側部材の内側に収容するとともに、弾性部材の上下両端部を外側部材の上下の壁部により径方向内方に押し倒して断面コの字状に形成することで、サスペンションサポートを組み立てる構成が開示されている。この文献では、弾性部材に対する内側部材の位置決めを行うとともに、内側部材と弾性部材との軸方向における滑りを防止するため、内側部材の円筒状の外周面に複数の突条を軸方向に並べて設けた構成が開示されている。
特開2003−184937号公報 特開2008−174155号公報
図16は、上記特許文献2に開示された構成に類似するものとして比較例に係るサスペンションサポートを示したものである。このサスペンションサポートでは、ピストンロッド側の内側部材101に軸直角方向外方側に張り出すフランジ部102が設けられ、該フランジ部102を包むようにコの字状の断面形状を持つ弾性部材103が設けられ、該弾性部材103が発泡ウレタン成形体で形成されるとともに、車体側の外側部材104が該弾性部材103を収容するように容器状に設けられている。弾性部材103は、外側部材104の上側壁部105とフランジ部102との間で挟圧される上側弾性部106と、外側部材104の下側壁部107とフランジ部102との間で挟圧される下側弾性部108とが、発泡樹脂により別々に成形されて、内側部材101と外側部材104との間で一体に組み立てられてなる。
上記サスペンションサポートでは、図16(a)に示す初期荷重状態から内側部材101に対して軸方向Xの振動入力が負荷されたとき、図16(b)に示すように、内側部材101と弾性部材103との間で滑りが発生し、内側部材101のみが動く(弾性部材103は外側部材104側に残る)場合がある。このような滑りが発生すると、弾性部材103が内側部材101との接触面で摩耗することになるので、摩耗により軸方向におけるバネ定数が経時変化し、耐久性が損なわれる問題がある。
このような問題に対し、上記特許文献1に記載されたような滑り止め構造では、内側部材の外周面に複数の突条を設けるため、内側部材には軸方向に大きな厚みを確保する必要があり、そのため、内側部材の上下の弾性部において外側部材の上下の壁部との間での予圧縮率が高くなりすぎてしまい、発泡ウレタン特有の高い減衰性能を確保することが難しくなる。
本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであり、発泡ウレタンなどの発泡樹脂成形体からなる弾性部材を用いたサスペンションサポートにおいて、弾性部材の軸方向における予圧縮率を下げつつ、弾性部材と内側部材との間で軸直角方向において予圧縮をかけることにより両者間の滑りを防止して耐久性を向上することを目的とする。
本発明に係るサスペンションサポートは、ショックアブソーバのピストンロッドの上端部が挿通固定されるものであって、前記ピストンロッドの軸直角方向外方側に張り出すフランジ部を備えた内側部材と、前記内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられるものであって、前記フランジ部の上下に間隔をおいて対向配置される上側壁部及び下側壁部を備えた外側部材と、前記内側部材と前記外側部材との間に介在する発泡樹脂成形体からなるものであって、前記フランジ部と前記上側壁部との間で挟圧される上側弾性部と前記フランジ部と前記下側壁部との間で挟圧される下側弾性部を備えた環状の弾性部材と、を備えてなる。そして、前記フランジ部が、前記上側壁部及び前記下側壁部との間でそれぞれ前記上側弾性部及び前記下側弾性部を軸方向に予圧縮する横壁部を備えるとともに、前記横壁部の内周側に軸方向に立設されて前記上側弾性部と前記下側弾性部の少なくとも一方の弾性部を拡径状態に保持することで当該弾性部を軸直角方向に予圧縮する縦壁部を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、内側部材のフランジ部に設けた縦壁部によって弾性部材に対して軸直角方向に予圧縮をかけることができるので、軸方向での入力負荷時に、弾性部材と内側部材との間での摩擦力が向上して、弾性部材と内側部材との間の滑りを抑制することができる。そのため、内側部材に対して弾性部材が追従して動くので、両者間の摩耗が低減され、よって耐久性を向上することができる。また、内側部材のフランジ部は、軸方向での予圧縮を付与する横壁部を設けた上で、その内周側に上記軸直角方向での予圧縮を付与する縦壁部を設けたので、横壁部においてその軸方向厚みを大きく設定する必要がなくなり、よって、横壁部において軸方向での予圧縮率を過剰に大きくすることなく、縦壁部において弾性部材と内側部材との間での滑りを防止することができる。
第1実施形態に係るサスペンションサポートの縦断面図 該サスペンションサポートの分解縦断面図 図2の要部拡大図 図1の要部拡大図 第2実施形態に係るサスペンションサポートの縦断面図 第2実施形態に係るサスペンションサポートの分解縦断面図 第3実施形態に係るサスペンションサポートの縦断面図 第3実施形態に係るサスペンションサポートの分解縦断面図 図8の要部拡大図 図7の要部拡大図 第4実施形態に係るサスペンションサポートの縦断面図 第4実施形態に係るサスペンションサポートの分解縦断面図 図12の要部拡大図 図11の要部拡大図 実施例と比較例の耐久試験結果を示すグラフ (a)比較例のサスペンションサポートの縦断面図、(b)その入力負荷時の図
図1〜4を参照して第1実施形態に係るサスペンションサポート10について説明する。このサスペンションサポート10は、自動車のストラットマウントであり、ショックアブソーバのピストンロッド1の上端部1Aが挿通固定される金属製の内側部材12と、その外周を取り囲み車体パネル2に取り付けられる金属製の外側部材14と、これら内側部材12と外側部材14との間に介在して内側部材12を外側部材14に対して防振的に支持する環状の弾性部材16とを備えてなる。サスペンションサポート10は、ピストンロッド1の軸方向Xを上下方向として設けられている。
内側部材12は、ピストンロッド1の上端部1Aが下方から差し入れられる円筒状の内筒部18と、内筒部18の上端部においてピストンロッド1の軸直角方向外方側Yoに張り出すリング板状のフランジ部20とからなる。
外側部材14は、弾性部材16を内包するとともに内側部材12を同芯状に取り囲む円筒状の周壁部22と、該周壁部22の軸方向Xの両端部において軸直角方向Yで内向きYiに形成されて弾性部材16を軸方向Xにて挟圧する上側壁部24及び下側壁部26とを備えてなり、弾性部材16を内部に収容する容器状に形成されている。周壁部22は、フランジ部20の外周を間隔をおいて取り囲む。上側壁部24と下側壁部26は、フランジ部20の上面20Aと下面20Bに対してそれぞれ間隔をおいて対向配置されており、ともにリング板状をなして、中央部に円形の開口部28,30を備える。
外側部材14は、この例では、下方に開口する伏せ椀状の第1外側部材32と、その下面開口を覆う平板状の第2外側部材34とからなり、第1外側部材32で上記周壁部22と上側壁部24が形成され、第2外側部材34で上記下側壁部26が形成されている。
第1外側部材32は、図2に示すように、軸方向Xに外径が略一定(詳細には、上方ほどわずかに先細のテーパ筒状)の周壁部22と、その上端において内向きYiにフランジ状に延設された上側壁部24と、周壁部22の下端において外方側Yoに延設された上側取付フランジ36とからなる。第2外側部材34は、開口部30周りの中央部が上記下側壁部26とされ、その外周に下側取付フランジ38が設けられている。そして、車体パネル2の下面に対して、上側取付フランジ36と下側取付フランジ38とを重ね合わせてボルト3及びナット4で締結することにより、外側部材14は車体パネル2に固定されるように構成されている。また、下側壁部26の開口部30には、不図示のバウンドストッパを保持するための保持金具40がかしめ固定されている。
弾性部材16は、連続気泡構造を持つ発泡ウレタン成形体(ポリウレタンフォーム)からなり、内側部材12のフランジ部20を外側から包むように、即ち、フランジ部20の上面20A、下面20B及び外周面20Cを覆うように、内向きYiに開かれた断面コの字状に形成されている。
弾性部材16は、フランジ部20の上下両側で2つに分割して設けられた2ピースタイプである。詳細には、弾性部材16は、フランジ部20と上側壁部24との間で軸方向Xに挟圧保持される環状の上側弾性部42と、フランジ部20と下側壁部26との間で軸方向Xに挟圧保持される環状の下側弾性部44とからなり、これらが発泡ウレタン材料のモールド成形により別々に成形されて、内側部材12と外側部材14との間で一体に組み立てられてなる。
内側部材12のフランジ部20は、図4に拡大して示すように、外側部材14の上側壁部24及び下側壁部26との間でそれぞれ上側弾性部42及び下側弾性部44を軸方向Xに予圧縮する横壁部46を確保した上で、その内周側(即ち、横壁部46の軸直角方向内方側Yi)に、縦壁部48が軸方向Xに立設させて形成されている。
横壁部46は、フランジ部20の外周側部分を構成する水平な壁部であり、フランジ部20の全周にわたって環状に形成されている。
縦壁部48は、この例では、フランジ部20の上下両面20A,20Bにそれぞれ設けられており、上側弾性部42と下側弾性部44を各別に拡径状態に保持することで、これら弾性部42,44を軸直角方向(径方向)Yに予圧縮するように構成されている。上下の縦壁部48,48は、フランジ部20の上下両面20A,20Bから軸方向Xに円筒状に立設されており、縦壁部48は横壁部46に対して垂直に設けられている。
図3に示すように、上側弾性部42の下面と下側弾性部44の上面には、それぞれフランジ部20が嵌り込む平面視円形の嵌合凹所50,50が形成されており、これにより、図1に示す組み付け状態において、フランジ部20の外周には、上下の弾性部42,44を繋ぐ連結壁部52(図4参照)が全周にわたって形成されている。
また、各嵌合凹所50,50にはそれぞれ、上記円筒状の縦壁部48,48を受け入れる環状凹溝54,54が設けられている。図3に示すように、環状凹溝54は、その外周側の溝壁面54Aの直径d1が縦壁部48の外径d2よりも小さく(d1<d2)、かつ内周側の溝壁面54Bの直径d3が縦壁部48の内径d4よりも大きく設定されている(d3>d4)。これにより、環状凹溝54に縦壁部48を圧入したときに、環状凹溝54よりも外周側の弾性部16Aは、縦壁部48により拡径方向に圧縮されるようにして軸直角方向Yに予圧縮される(図4参照)。また、環状凹溝54よりも内周側の弾性部16Bは、縦壁部48により縮径方向に圧縮されるようにして軸直角方向Yに予圧縮される。なお、このような軸直角方向Yにおける予圧縮率については特に限定されないが、例えば5〜20%程度に設定することができる。
また、この例では、フランジ部20の外径(即ち、横壁部46の外径)d5が、上記嵌合凹所50の内径d6よりも大きく設定されている(d5>d6)。これにより、嵌合凹所50にフランジ部20を圧入したときに、上記連結壁部52を構成する弾性部16Cがフランジ部20により押し広げられることで軸直角方向Yに予圧縮される。
このように上記構成では、内側部材12に対して上側弾性部42と下側弾性部44を組み付けた状態で、即ち外側部材14に対する組付け前の状態で、これら弾性部42,44に軸直角方向Yにおける予圧縮が付与されている。
なお、上側弾性部42と下側弾性部44は、同一形状に形成されており、部品の共通化が図られている。
サスペンションサポート10を組み立てる際には、内側部材12の上下両側から上側弾性部42と下側弾性部44を上記のように圧入により装着し、これを外側部材14の第1外側部材32と第2外側部材34で上下から挟み込み(図2参照)、両部材の取付フランジ36,38を車体パネル2の下面に重ねてボルト3及びナット4を用いて締結固定するとともに、ピストンロッド1の上端部1Aをナット5を用いて内側部材12に挿通固定することにより、図1に示すようにサスペンションサポート10が組み立てられる。これにより、別体に成形された上側弾性部42と下側弾性部44は、内側部材12と外側部材14との間で一体の弾性部材16として組み立てられ、弾性部材16は、外側部材14により軸方向Xにおいて圧縮された状態に保持される。なお、弾性部材16の上下方向(軸方向X)における圧縮率は、特に限定されないが、通常は15〜50%程度に設定される。
本実施形態によれば、内側部材12のフランジ部20に設けた縦壁部48によって弾性部材16に対して軸直角方向Yに予圧縮がかけられているので、弾性部材16と内側部材12との間での摩擦力が高い。そのため、内側部材12に対する軸方向Xにおける入力負荷時に、弾性部材16と内側部材12との間の滑りが抑制され、内側部材12に対して弾性部材16が追従して動くので、両者間の摩耗が低減され、耐久性を向上することができる。
また、内側部材12のフランジ部20は、軸方向Xでの予圧縮を付与する横壁部46を外周側に確保した上で、その内周側に軸直角方向Yでの予圧縮を付与する縦壁部48を設けたので、横壁部46の軸方向厚みを小さくして弾性部材16の軸方向Xでの予圧縮率が過剰に大きくなるのを防ぎながら、縦壁部48において弾性部材16と内側部材12との間での滑りを防止することができる。よって、発泡ウレタン特有の高い減衰性能を確保しつつ、弾性部材16−内側部材12間での滑りを抑制して耐久性を向上することができる。
図15は、上記実施形態に係るサスペンションサポート(実施例)と、図16に示す比較例に係るサスペンションサポートについて、軸方向Xにおける繰り返し入力負荷による耐久試験を行ったときの入力回数(耐久回数)とバネ定数変化率(静バネ定数Ks変化率)との関係を示したグラフである。静バネ定数の変化率は、初期値に対する経時変化率(%)である。同グラフに示されているように、実施例では、比較例に対して、バネ定数の経時変化を抑えることができた。
図5,6は、第2実施形態に係るサスペンションサポート10Aに関するものである。第2実施形態は、内側部材12の構成が第1実施形態とは異なる。
この例では、内側部材12のフランジ部20において縦壁部48を設けるために、別途金具を用いている。即ち、内側部材12は、内筒部18と、その上端部において軸直角方向外方側Yoに張り出すフランジ部20とからなる本体金具60と、周縁部が上方に折曲形成されて上側の縦壁部48を構成する上側金具62と、周縁部が下方に折曲形成されて下側の縦壁部48を構成する下側金具64とからなり、これらが溶接等により一体に結合されている。
このようにフランジ部20の縦壁部48は別金具により形成されていてもよく、このように形成した方が第1実施形態に比べて内側部材12を製造しやすいというメリットがある。その他の構成及び作用効果は第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
図7〜10は、第3実施形態に係るサスペンションサポート10Bに関するものである。第3実施形態も内側部材12の構成が第1実施形態とは異なる。
この例では、内側部材12のフランジ部20は、その内周側部分66が、外周側の横壁部46に対して、軸方向Xの両側で増厚することで厚肉状に形成されており、この内周側部分66と横壁部46との段差部によって、横壁部46から垂直に立ち上がる縦壁部48が形成されている。
上側弾性部42と下側弾性部44の嵌合凹所50,50にはそれぞれ、上記縦壁部48(即ち、厚肉状の内周側部分66の外周部)が嵌り込む平面視円形の第2嵌合凹所68,68が設けられている。第2嵌合凹所68,68は、上側弾性部42と下側弾性部44の内周面に沿って設けられている。
そして、図9に示すように、縦壁部48の外径d2は、嵌合する各弾性部42,44の内径d7(即ち、この例では、第2嵌合凹所68の直径)よりも大きく設定されている(d2>d7)。これにより、縦壁部48を上下の弾性部42,44の内側(即ち、第2嵌合凹所68の内側)に圧入したときに、図10に示すようにその外周側の弾性部16Dは、縦壁部48により拡径方向に圧縮されるようにして軸直角方向Yに予圧縮される。
このように縦壁部48は、横壁部46の内周側に設けられていれば、上記実施形態のような円筒状に立設した壁部に限定されるものではない。その他の構成及び作用効果は第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
図11〜14は、第4実施形態に係るサスペンションサポート10Cを示したものである。第4実施形態も内側部材12の構成が第1実施形態とは異なる。
この例では、内側部材12には、縦壁部48がフランジ部20の上面20Aのみに立設されており、下面20Bには設けられていない。すなわち、縦壁部48は、上側弾性部42を拡径状態に保持することで当該上側弾性部42を軸直角方向Yに予圧縮するために設けられており、下側弾性部44に対しては縦壁部は設けられていない。
また、この例において、縦壁部48は、第1実施形態と同様に、フランジ部20の上面20Aから円筒状に立設されているが、上側弾性部42の嵌合凹所50には該縦壁部48を受け入れる環状凹溝54は設けられておらず、縦壁部48は、上側弾性部42の内周面に圧入されるように構成されている。
そして、図13に示すように、縦壁部48の外径d2が、上側弾性部42の内径d7よりも大きく設定され(d2>d7)、これにより、縦壁部48を上側弾性部42の内側に圧入したときに、図14に示すように上側弾性部42が縦壁部48により拡径方向に圧縮されるようにして軸直角方向Yに予圧縮される。
これに対し、下側弾性部44については、フランジ部20の外径(即ち、横壁部46の外径)d5を嵌合凹所50の内径d6よりも大きく設定したことにより(d5>d6)、軸直角方向Yに予圧縮されるだけであり、縦壁部48による予圧縮構成は設けられていない。
このように縦壁部48による予圧縮構成は、上下の弾性部42,44のうち、少なくとも一方で採用されていれば、本発明に含まれる。このように上側弾性部42のみでも耐久性の向上効果が得られるのは次の理由による。外側部材14の周壁部22は、上記のように厳密には上方ほどわずかに先細のテーパ筒状をなしているため、上側弾性部42は、下側弾性部44よりも、該周壁部22による拘束がより大きく、よって内側部材12の軸方向Xにおける動きに対してより追従しにくい。つまり、弾性部材16と内側部材12との間の滑りは上側弾性部42においてより発生しやすいので、耐久性の問題が生じやすいのは上側弾性部42であり、よって、上側弾性部42での滑りを抑えるだけでも、耐久性の向上効果は得られる。その他の構成及び作用効果は第1実施形態と同じであり、説明は省略する。
以上の実施形態では、上側弾性部42と下側弾性部44について、ともに単なる1層構造のものを用いたが、本発明において、上側弾性部42及び下側弾性部44はそれぞれ、発泡率等が異なる上下2層又はそれ以上の多層構造としてもよい。その場合、少なくとも1層が発泡樹脂成形体であれば、未発泡の樹脂成形体(例えば、未発泡ウレタン成形体)からなる層を有するものであってもよく、そのような態様も本発明に係る発泡樹脂成形体からなる弾性部材に含まれる。その他、一々説明しないが、本発明の趣旨を逸脱しない限り、種々の変更が可能である。
1…ヒストンロッド、 1A…上端部、 2…車体パネル、
10,10A,10B,10C…サスペンションサポート、
12…内側部材、 14…外側部材、 16…弾性部材、
20…フランジ部、 24…上側壁部、 26…下側壁部、
42…上側弾性部、 44…下側弾性部、
46…横壁部、 48…縦壁部、
54…環状凹溝、 54A…外周側の溝壁面、54B…内周側の溝壁面、
X…軸方向、 Y…軸直角方向、 Yo…軸直角方向外方
d1…外周側の溝壁面の直径、 d2…縦壁部の外径
d2…内周側の溝壁面の直径、 d4…縦壁部の内径
d7…上側弾性部と下側弾性部の内径

Claims (4)

  1. ショックアブソーバのピストンロッドの上端部が挿通固定される内側部材であって、前記ピストンロッドの軸直角方向外方側に張り出すフランジ部を備えた内側部材と、
    前記内側部材の外周を取り囲み車体側に取り付けられる外側部材であって、前記フランジ部の上下に間隔をおいて対向配置される上側壁部及び下側壁部を備えた外側部材と、
    前記内側部材と前記外側部材との間に介在する発泡樹脂成形体からなる環状の弾性部材であって、前記フランジ部と前記上側壁部との間で挟圧される上側弾性部と前記フランジ部と前記下側壁部との間で挟圧される下側弾性部を備えた弾性部材と、
    を備えてなり、
    前記フランジ部は、前記上側壁部及び前記下側壁部との間でそれぞれ前記上側弾性部及び前記下側弾性部を軸方向に予圧縮する横壁部を備えるとともに、前記横壁部の内周側に軸方向に立設されて前記上側弾性部と前記下側弾性部の少なくとも一方の弾性部を拡径状態に保持することで当該弾性部を軸直角方向に予圧縮する縦壁部を備えた
    ことを特徴とするサスペンションサポート。
  2. 前記縦壁部が前記フランジ部の上下少なくとも一方面から軸方向に円筒状に立設されてなる請求項1記載のサスペンションサポート。
  3. 前記少なくとも一方の弾性部に前記円筒状の縦壁部を受け入れる環状凹溝が設けられ、前記環状凹溝は外周側の溝壁面の直径が前記縦壁部の外径よりも小さく、かつ内周側の溝壁面の直径が前記縦壁部の内径よりも大きく設定され、これにより前記環状凹溝に前記縦壁部を圧入することで前記環状凹溝よりも外周側の弾性部と前記環状凹溝よりも内周側の弾性部がそれぞれ軸直角方向に予圧縮されたことを特徴とする請求項2記載のサスペンションサポート。
  4. 前記縦壁部の外径が前記少なくとも一方の弾性部の内径よりも大きく設定され、これにより前記縦壁部を前記少なくとも一方の弾性部の内側に圧入することで当該弾性部が軸直角方向に予圧縮されたことを特徴とする請求項1又は2記載のサスペンションサポート。
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