JP5460573B2 - 鞍乗型車両用油圧緩衝器 - Google Patents
鞍乗型車両用油圧緩衝器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5460573B2 JP5460573B2 JP2010293387A JP2010293387A JP5460573B2 JP 5460573 B2 JP5460573 B2 JP 5460573B2 JP 2010293387 A JP2010293387 A JP 2010293387A JP 2010293387 A JP2010293387 A JP 2010293387A JP 5460573 B2 JP5460573 B2 JP 5460573B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- dust cover
- cylinder
- piston rod
- shock absorber
- type vehicle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Axle Suspensions And Sidecars For Cycles (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
引けがでないように、樹脂成形型に工夫を凝らす必要があり、樹脂成形型が複雑になる。
製造コストの低減が要求される中、簡単な樹脂成形型で製造可能なダストカバーの構造が求められる。
本発明では、凹路の外周面が凸状のガイド部とされ、このガイド部でスプリングをガイドする。ダストカバーの円周部を折り曲げ形状にすることで、円周部に凹路を形成することができる。すなわち、凹路及び凸状のガイド部を形成するにあたり、ダストカバーの肉厚をほとんど変える必要がない。
肉厚が一様であれば、樹脂成形欠陥が出にくいので、樹脂成形型が簡素化できる。
そして凹路と凸路が表裏の関係で一体で成形されるので、構造がシンプルになり、型のコストも低減できる。
さらに、ダストカバーとスプリングガイドが一体に形成されるので、部品点数を削減することができる。
加えて、凹状の凹路及び凸状のガイド部が、リブの役割を果たすのでダストカバー全体の剛性を向上させることができる。
さらに、ダストカバーの全長に亘って凹路が形成されるので、射出成形においてスライド型が必要なく、より簡素な金型による成形が可能になる。
図1に示されるように、鞍乗型車両10は、ヘッドパイプ11に操舵可能に取付けられるハンドル12と、ヘッドパイプ11の下端に取付けられ左右一対のフロントフォーク13の上端を支持するボトムブリッジ14と、ヘッドパイプ11の上方に配置され車両前方に向かって点灯する前照灯15と、フロントフォーク13に支持され上方がフロントフェンダ16に覆われる前輪17とを備える。
ヘッドパイプ11、メインフレーム21、シートレール22等から車体フレーム20が構成される。
さらに、懸架部材31の後部とシートレール22の間に後輪32への衝撃を吸収する鞍乗型車両用油圧緩衝器50が設けられている。
車体フレーム20には、車体フレーム20、エンジン25、燃料タンク36及び収納ボックス37を覆う車体カバー40が取り付けられる。
図2に示されるように、鞍乗型車両用油圧緩衝器50は、いわゆる正立タイプの鞍乗型車両用油圧緩衝器50であって、シリンダ51と、このシリンダ51内を摺動するピストンロッド(詳細後述)と、このピストンロッド側のロッドバネ受け部62とシリンダ51側のシリンダバネ受け部52の間に装着されるスプリング53と、ロッドバネ受け部62からシリンダ51の軸に沿って延びるダストカバー80(詳細後述)とを備える。
図3に示されるように、シリンダ51では、懸架側取付部材54に外筒55及び内筒56が同心円状に設けられ、内筒56の上端にピストンロッド61をガイドするロッドガイド57が内筒56を塞ぐようにして設けられ、このロッドガイド57の上方にて外筒55の内側にピストンロッド61の摺動によりオイルが漏れないようにシールするオイルシール58が設けられ、このオイルシール58の上方にて外筒55の上端にエンドプレート59が設けられている。
図4に示されるように、ダストカバー80の内側に、ダストカバー80、車体側取付部材63及びシリンダ51で囲まれ空気が入り込んでいるカバー内空間81を有する。
また、ロッドバネ受け部62とスプリング53との間に径方向外側に延びるフランジ部82、82が、ダストカバー80に一体的に形成されている。
ダストカバー80下端の開口87には、シリンダ51が挿入されている。ダストカバー80とシリンダ51との間に僅かな隙間88、88を有する。
図5に示されるように、シリンダ51及びピストンロッド61の外周を覆うようにしてダストカバー80が設けられている。シリンダ51の全周に亘りダストカバー80との間に隙間88が形成されている。
凹路92の幅Wは、凹路92の深さLより大きい。
図6に示されるように、ダストカバー80は、径方向内側面91において円周方向等間隔に4本の凹路92を有する。凹路92は、図上下方向に直線的に形成されている。さらにこれらの凹路92に連通して連通路84が径方向外側に延ばされている。
図7に示されるように、ダストカバー用の樹脂成形型としての金型100は、下型101及び上型102から構成されている。下型101は、固定側型板103と、この固定側型板103に凹状に形成されたキャビティ側の面104と、このキャビティ側の面104の底に形成された位置決め凹部105とを有する。
図8(a)に示されるように、鞍乗型車両用油圧緩衝器50に衝撃が加えられると、シリンダ51が、矢印(1)のように上昇することで、カバー内空間81の容積が小さくなる。
図9(a)は比較例のダストカバーの断面図であり、油圧緩衝器200は、シリンダ201の外側にダストカバー202が配置され、このダストカバー202の外側にスプリング203が配置されている。
ダストカバー202は、内周方向に突出した内側凸部205と外周方向に突出したガイド部206とを有するので、W1が大きくなる。結果、シリンダ201の外径d1が小さくするか、または、スプリング203の外径を大きくする必要がある。
ダストカバー80は、凹路92に対応する位置にガイド部86があるため、W2を小さくすることができる。結果、シリンダ51の外径d2を大きくし、シリンダ51の能力を向上させることができる。または、スプリング53の外径D2を小さくし、鞍乗型車両用油圧緩衝器50の径方向の小型化を図ることができる。
図4に示されるように、鞍乗型車両用油圧緩衝器50は、ダストカバー80を備え、このダストカバー80は、ダストカバー80の径方向内側面に形成されピストンロッド61に沿って延びる凹状の凹路92と、この凹路92に対応してダストカバー80の径方向外周面85に形成され凹路92に沿って延びる凸状のガイド部86とを備えている。ダストカバー80にシリンダ51が進入する際に、ダストカバー80内の空気が凹路92を通じてダストカバー80外へ排出され、シリンダ51の円滑な移動が保たれる。
肉厚が一様であれば、樹脂成形欠陥が出にくいので、図7に示す樹脂成形型100が簡素化できる。
そして凹路92と凸路が表裏の関係で一体で成形されるので、構造がシンプルになり、型のコストも低減できる。
さらに、ダストカバー80とガイド部86が一体に形成されるので、部品点数を削減することができる。
さらに、ダストカバー80の全長に亘って凹路92が形成されるので、射出成形においてスライド型が必要なく、図7に示すようにより簡素な金型100による成形が可能になる。
Claims (3)
- 車体フレーム(20)に揺動可能に支持される懸架部材(31)と、この懸架部材(31)に一端が揺動可能に取り付けられているシリンダ(51)と、このシリンダ(51)内を摺動するようにして前記車体フレーム(20)に一端が揺動可能に取り付けられているピストンロッド(61)と、このピストンロッド(61)側のロッドバネ受け部(62)と前記シリンダ(51)側のシリンダバネ受け部(52)の間に装着されるスプリング(53)と、一端が前記シリンダ(51)との間に隙間(88)を空け、前記ピストンロッド(61)の外周を覆うようにして前記ロッドバネ受け部(62)から前記ピストンロッド(61)に沿って延びるダストカバー(80)と、を備えた鞍乗型車両用油圧緩衝器(50)において、
前記ダストカバー(80)の径方向内側面(91)に形成され前記ピストンロッド(61)に沿って延びる凹状の凹路(92)と、
前記凹路(92)の前記ダストカバー(80)の径方向外周面(85)に形成され前記凹路(92)に沿って延びる凸状のガイド部(86)と、
前記ダストカバー(80)に一体的に形成され前記ロッドバネ受け部(62)と前記スプリング(53)との間にて径方向外側に延びるフランジ部(82)と、
このフランジ部(82)の上面(83)に前記凹路(92)と連通して形成され外部へ空気を通す連通路(84)とを備えていることを特徴とする鞍乗型車両用油圧緩衝器。 - 前記凹路の幅(W)は、前記凹路の深さ(L)より大きいことを特徴とする請求項1記載の鞍乗型車両用油圧緩衝器。
- 前記凹路(92)は、前記隙間(88)を形成する前記ダストカバー(80)の開口(87)から前記ピストンロッド(61)の一端に向けて延びるように形成されていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の鞍乗型車両用油圧緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010293387A JP5460573B2 (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | 鞍乗型車両用油圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010293387A JP5460573B2 (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | 鞍乗型車両用油圧緩衝器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012141004A JP2012141004A (ja) | 2012-07-26 |
JP5460573B2 true JP5460573B2 (ja) | 2014-04-02 |
Family
ID=46677468
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010293387A Expired - Fee Related JP5460573B2 (ja) | 2010-12-28 | 2010-12-28 | 鞍乗型車両用油圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5460573B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104455158A (zh) * | 2014-11-25 | 2015-03-25 | 重庆耀勇减震器有限公司 | 摩托车后减震调节结构及其减震器 |
JP7220306B2 (ja) * | 2019-12-11 | 2023-02-09 | 日立Astemo株式会社 | 緩衝器 |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS59174435U (ja) * | 1983-05-09 | 1984-11-21 | 株式会社 昭和製作所 | 油圧緩衝器のダストシ−ル構造 |
JPS59193108U (ja) * | 1983-06-10 | 1984-12-21 | 株式会社 コバヤシ | 納豆等食品用丸型容器 |
JPS6054851U (ja) * | 1983-09-21 | 1985-04-17 | 川崎重工業株式会社 | リヤサスペンシヨン |
JP2585423Y2 (ja) * | 1993-04-02 | 1998-11-18 | カヤバ工業株式会社 | ガススプリング装置 |
JP3995937B2 (ja) * | 2002-01-10 | 2007-10-24 | 株式会社ショーワ | 油圧緩衝器 |
-
2010
- 2010-12-28 JP JP2010293387A patent/JP5460573B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012141004A (ja) | 2012-07-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US8955633B2 (en) | Two-wheeled motor vehicle | |
JP4847379B2 (ja) | フロントフォーク | |
JP2011185369A (ja) | 車両の緩衝器 | |
JP2008069830A (ja) | フロントフォーク | |
CA2977784A1 (en) | Adjustable seat tube structure and bicycle | |
JP5460573B2 (ja) | 鞍乗型車両用油圧緩衝器 | |
JP2017180689A (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP3995937B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
US20140182984A1 (en) | Shock absorber, front fork, and saddle-ride type vehicle | |
JP3233380B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
EP2072854B1 (en) | Suspension and straddle-type vehicle | |
JP6533026B1 (ja) | 緩衝器 | |
JP5607128B2 (ja) | アウターチューブの製造方法、及び、軸受付きアウターチューブの製造方法 | |
JP2008256059A (ja) | 懸架装置およびそれを備えた車両 | |
JP5634833B2 (ja) | フロントフォーク | |
CN210912747U (zh) | 一种避震前叉的线控油压棒 | |
TWI813707B (zh) | 前叉 | |
JP4584491B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
WO2016158617A1 (ja) | フロントフォーク | |
JP3160359U (ja) | サスペンションおよび鞍乗型車両 | |
JP3157630U (ja) | 車両 | |
JP2013068329A (ja) | バルブシート体 | |
JP7181748B2 (ja) | フロントフォーク | |
JP2009101863A (ja) | 車両 | |
JP3719487B2 (ja) | フロントフォーク |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20121127 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20130919 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20131001 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20131129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140107 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140114 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5460573 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |