JP5459928B2 - 表示制御装置及び表示装置 - Google Patents

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Description

本発明は、表示制御装置及び表示装置に関し、特に、複数の表示装置を組合せて1画面の表示を行うために用いて好適なものである。
従来から、複数のディスプレイユニットを組合せて大画面を構成し、その大画面に画像の表示を行う表示システムとして、業務用のマルチスクリーンディスプレイ装置が知られている。この業務用のマルチスクリーンディスプレイ装置は、ビルの屋上等に設置する超大画面のディスプレイ装置等の用途で実現され、企業広告等、各種の動画像を表示する。ここで、大画面を構成する方法は、画素を直接敷き詰める方法と、前述した複数のディスプレイユニットを組合せる方法とに大別される。
複数のディスプレイユニットを組合せる方法を更に説明する。
表示パネルは、プロジェクタやCRT(Cathode Ray Tube)等、各種の方式の複数のディスプレイユニットを互いに隣接させて積み重ねることにより構成される。映像コンテンツのデータは、展開後に各ディスプレイユニットの表示担当領域毎の画像に分割される。これにより、各ディスプレイユニットの表示データが生成される。表示データの生成は、マルチディスプレイサーバを設けて行う場合と、各ディスプレイユニット内で行う場合とがある。
マルチディスプレイサーバで表示データを生成する場合を説明する。マルチディスプレイサーバは、映像コンテンツの供給機器に接続されると共に、複数のディスプレイユニットにも接続されている。供給機器から入力された映像コンテンツのデータは、マルチディスプレイサーバ内で展開された後にディスプレイユニット毎の画像に分割され、それぞれの表示を担当するディスプレイユニットに伝送される。各ディスプレイユニットは、受信したデータをそのまま表示するだけで、超大画面の表示を行うことができる。
マルチディスプレイサーバで表示データを生成し、その表示データに基づく画像の表示を複数のディスプレイユニットで実現する従来の技術としては、以下のものがある。
(1) まず、特許文献1に記載の技術がある。かかる技術では、マルチディスプレイサーバは、ディスプレイユニットで表示可能な画素数となるように画像データの解像度を変換し、解像度を変換して拡大した画像データを、マルチディスプレイを構成する複数のディスプレイユニットに応じて切り出す。そして、マルチディスプレイサーバは、切り出した画像データを、対応するディスプレイユニットに送信する。各ディスプレイユニットは、マルチディスプレイサーバから送信された画像データを表示する。
(2) また、特許文献2に記載の技術がある。かかる技術では、マルチディスプレイサーバは、各ディスプレイユニットに対応した画像データを、IDを付して送出する。各ディスプレイユニットは、自身のIDが付された画像データをフレームメモリに取り込み、取り込んだ画像データを表示する。
次に、各ディスプレイユニット内で表示データを生成する場合を説明する。各ディスプレイユニットは、映像コンテンツのデータを入力し、入力したデータを表示担当領域に応じて切り出す。その後、表示パネルの解像度に合わせた拡大縮小等の処理を、切り出したデータに対して行い、表示を行う。尚、このようにして各ディスプレイユニット内で表示データを生成する際の構成として、圧縮されたデータからの展開をサーバ機器が行う構成や、制御処理コマンドの生成と発行とをサーバ機器が行う構成等、各種の構成が提案されている。
ディスプレイユニット側で表示データを生成してマルチディスプレイ表示を実現する技術としては、以下のものがある。
(3) まず、特許文献3に記載の技術がある。かかる技術では、マルチディスプレイサーバは、画像表示領域設定用データ及び表示画像拡縮処理用データを含む画像データ処理用の制御信号を各ディスプレイユニットに送信する。各ディスプレイユニットは、ディスプレイユニットから受信した制御信号を適用して自装置に表示すべき画像データの生成を行う。
(4) また、特許文献4に記載の技術がある。かかる技術では、ディスプレイユニットは、画像データと表示範囲情報とを各ディスプレイユニットに送信する。各ディスプレイユニットは、表示範囲情報を参照して、自画面の表示領域と隣接領域とに含まれる部分の画像データを切り抜き、切り抜いた画像データを自画面の座標系に変換して表示する。
(5) また、特許文献5に記載の技術がある。かかる技術では、各ディスプレイユニットは、画像を任意の位置に表示させる制御コマンドをディスプレイユニットから受信し、受信した制御コマンドに規定された一連の複数の制御動作を順次実行する。
(6) 更に、特許文献6に記載の技術がある。かかる技術では、各ディスプレイユニッチは、ディスプレイユニットから発せられる特定の識別IDを識別することにより、識別IDに一致したディスプレイユニットの画面のみを更新するようにしている。ここで、ディスプレイユニットは、各ディスプレイユニットを識別する識別IDの後に、画像情報そのものでなく描画コマンドのパケットを続いて伝送するようにしている。
特開平8−328519号公報 特開2003−316340号公報 特開2003−280623号公報 特開2001−350458号公報 特開2000−330534号公報 特開2000−132370号公報
しかしながら、前述した従来の技術では、大画面を表示するために大規模なハードウェア資源が必要になるという問題があった。
従来の技術(1)〜(2)では、サーバ機器は非常に高い処理能力が必要であった。サーバ機器は、データの展開−描画−画像処理−レイアウト−分割−伝送を担当する。コンテンツの画質や解像度が高くなればなる程、サーバ機器の負担は重くなっていた。
また、従来の技術(3)〜(6)では、サーバ機器の負担は軽くなる。しかしながら、各ディスプレイユニットに大規模なハードウェア資源が必要になるという問題があった。また、各ディスプレイユニットは、自装置の表示担当領域の画像を切り出すために、大容量の描画コマンドを受信しなければならない。従って、各ディスプレイユニットは、大量のバッファメモリを持つ必要があった。また、各ディスプレイユニットは、明らかにレンダリングする必要のない図形についてもレンダリングを行う必要があった。従って、大画面に画像を表示する際の処理速度が低下したり、大画面に画像を表示する際の処理速度の低下を防止するために大きなハードウェア資源が必要となったりする問題があった。
本発明は、このような問題点に鑑みてなされたものであり、複数の表示装置を用いて構成された大画面に画像を表示するために必要なハードウェア資源を低減させることを目的とする。
本発明の表示制御装置は、1つの表示画面を構成する複数の表示装置に画像を表示させるための処理を行う表示制御装置であって、前記画像の描画コマンドを複数に分割する分割手段と、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、前記分割手段により分割された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを生成する手段と、前記分割手段により分割された描画コマンドの中に、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを含めて、該描画コマンドを、前記1つの表示画面を構成する複数の表示装置のそれぞれに送信する描画コマンド送信手段とを有し、前記座標データは、当該座標データで示される位置にあるオブジェクトが、前記表示装置の表示担当領域に含まれるか否かを前記表示装置が判定するために用いられるデータであることを特徴とする。
本発明の表示装置は、複数の表示装置で構成される1つの表示画面に画像を表示するために用いられる、当該複数の表示装置のうちの1つの表示装置であって、前記画像の表示担当領域として、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の座標の範囲をメモリに記憶する記憶手段と、前記画像の一部の描画コマンドであって、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを含む描画コマンドを表示制御装置から入力する入力手段と、前記入力手段により入力された前記座標データに基づいて、前記入力手段により入力された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトが、前記メモリに記憶された表示担当領域に含まれるか否かを判定する判定手段と、前記入力手段により入力された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトが、前記メモリに記憶された表示担当領域に含まれることが、前記判定手段により判定された場合に、該入力された描画コマンドを受け付ける受付手段と、前記受付手段により受け付けられた描画コマンドに従って描画を行う描画手段と、前記描画手段により描画された結果に基づいて、前記表示担当領域の画像を表示する表示手段とを有することを特徴とする。
本発明の表示制御装置の制御方法は、1つの表示画面を構成する複数の表示装置に画像を表示させるための処理を行う表示制御方法であって、前記画像の描画コマンドを複数に分割する分割ステップと、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、前記分割ステップにより分割された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを生成するステップと、前記分割ステップにより分割された描画コマンドの中に、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを含めて、該描画コマンドを、前記1つの表示画面を構成する複数の表示装置のそれぞれに送信する描画コマンド送信ステップとを有し、前記座標データは、当該座標データで示される位置にあるオブジェクトが、前記表示装置の表示担当領域に含まれるか否かを前記表示装置が判定するために用いられるデータであることを特徴とする。
本発明の表示装置の制御方法は、複数の表示装置で構成される1つの表示画面に画像を表示するために用いられる、当該複数の表示装置のうちの1つの表示装置の制御方法であって、前記画像の表示担当領域として、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の座標の範囲をメモリに記憶する記憶ステップと、前記画像の一部の描画コマンドであって、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを含む描画コマンドを表示制御装置から入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された前記座標データに基づいて、前記入力ステップにより入力された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトが、前記メモリに記憶された表示担当領域に含まれるか否かを判定する判定ステップと、前記入力ステップにより入力された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトが、前記メモリに記憶された表示担当領域に含まれることが、前記判定ステップにより判定された場合に、該入力された描画コマンドを受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより受け付けられた描画コマンドに従って描画を行う描画ステップと、前記描画ステップにより描画された結果に基づいて、前記表示担当領域の画像を表示装置に表示する表示ステップとを有することを特徴とする。
本発明のプログラムは、1つの表示画面を構成する複数の表示装置に画像を表示させるための処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記画像の描画コマンドを複数に分割する分割ステップと、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、前記分割ステップにより分割された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを生成するステップと、前記分割ステップにより分割された描画コマンドの中に、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを含めて、該描画コマンドを、前記1つの表示画面を構成する複数の表示装置のそれぞれに送信する描画コマンド送信ステップとをコンピュータに実行させ、前記座標データは、当該座標データで示される位置にあるオブジェクトが、前記表示装置の表示担当領域に含まれるか否かを前記表示装置が判定するために用いられるデータであることを特徴とする。
本発明のプログラムの他の態様では、複数の表示装置で構成される1つの表示画面に画像を表示するために用いられる、当該複数の表示装置のうちの1つの表示装置を制御することをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、前記画像の表示担当領域として、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の座標の範囲をメモリに記憶する記憶ステップと、前記画像の一部の描画コマンドであって、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを含む描画コマンドを表示制御装置から入力する入力ステップと、前記入力ステップにより入力された前記座標データに基づいて、前記入力ステップにより入力された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトが、前記メモリに記憶された表示担当領域に含まれるか否かを判定する判定ステップと、前記入力ステップにより入力された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトが、前記メモリに記憶された表示担当領域に含まれることが、前記判定ステップにより判定された場合に、該入力された描画コマンドを受け付ける受付ステップと、前記受付ステップにより受け付けられた描画コマンドに従って描画を行う描画ステップと、前記描画ステップにより描画された結果に基づいて、前記表示担当領域の画像を表示装置に表示する表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とする。
本発明によれば、1つの表示画面を構成する各表示装置が、不要な描画コマンドを受け付けてしまうことを防止でき、不要な描画処理を行ってしまうことを防止できる。従って、複数の表示装置を用いて構成された1画面に画像を表示するために必要なハードウェア資源を低減できる。
また、表示装置に描画コマンドを送信する表示制御装置側で、描画コマンドの送信先を振分ける処理が不要になるので、表示装置の構成(組合せ)を容易に変更できる。
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して、本発明の第1の実施形態を詳細に説明する。
本実施形態では、マルチディスプレイシステムは、画像コンテンツの描画コマンドを供給するマルチディスプレイサーバと、それぞれが画像コンテンツの一部分を表示し、全体で画像コンテンツの全てを表示する複数のディスプレイユニットとを備えて構成される。描画コマンドは複数に分割され、パケットデータの形態で、マルチディスプレイサーバからディスプレイユニットへ供給される。各ディスプレイユニットは、マルチディスプレイサーバから供給されたパケットデータに含まれる描画コマンドが自身の表示担当領域のものであるか否かを判定する。各ディスプレイユニットは、自身の表示担当領域の描画コマンドのみを受け付け、受け付けた描画コマンドに従ってレンダリングを行い、自身の表示担当領域の画像を画面に表示する。本実施形態では、このようなマルチディスプレイシステムについて説明する。
<マルチディスプレイシステムの構成の説明(図1)>
図1は、マルチディスプレイシステムの全体の概略構成の一例を示す図である。
図1において、マルチディスプレイシステム61は、外部のコンテンツサーバから画像コンテンツのデータを入力して表示を行う。表示は、3行×3列のディスプレイユニット(Disp11〜Disp33)71〜79を組合せた画面で行われる。
マルチディスプレイシステム61において、ディスプレイサーバ63は、画像コンテンツの描画コマンドを生成し、生成した描画コマンドをパケット化し、パケット化した描画コマンドを含む画像データパケットを、各ディスプレイユニット71〜79へ供給する。通信路64は、画像データパケットを各ディスプレイユニット71〜79に供給するための通信路である。通信路64は、例えば、LAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、又はインターネット等のネットワークで構成される。
ディスプレイユニット71〜79は、ディスプレイサーバ63から、パケット化された描画コマンドを含む画像データパケットの供給を受ける。このとき、各ディスプレイユニット71〜79は、自身の表示担当領域に対する描画コマンドを含む画像データパケットのみを受け付ける。各ディスプレイユニット71〜79は、受け付けた画像データパケットに含まれる描画コマンドに従ってレンダリングを行い画像コンテンツの一部分を表示する。ディスプレイユニット71〜79は、LCD(Liquid Crystal Display)、又はプラズマディスプレイ等、各種の方式の表示パネルを備えて構成される。尚、ディスプレイユニット71〜79の少なくとも1つが他のディスプレイユニットと異なる方式の表示パネルであってもよい。ディスプレイユニット71〜79の表示面を大きくしたり、組合せるディスプレイユニットの数を増やしたりすることにより、より大きな画面サイズでの表示が可能になる。
各ディスプレイユニット71〜79の表示担当領域を設定する方法には様々な方法があり、任意の方法を用いることができる。最も簡単な方法としてユーザが明示的に設定する方法がある。各ディスプレイユニット71〜79に設けられたスイッチ等をユーザが操作することにより、そのスイッチが設けられているディスプレイユニットの表示担当領域を設定できる。この他、各ディスプレイユニット71〜79の表示担当領域を指示するための情報を、例えば外部のクライアント端末装置からディスプレイサーバ63に送信し、ディスプレイサーバ63が、各ディスプレイユニット71〜79の表示担当領域を設定してもよい。
また、ディスプレイユニット71〜79を、枠状のガイド部材に取付けることができる。ユーザは、3×3(3行3列)に配置されたディスプレイユニット71〜79を支持できるようなガイド部材にディスプレイユニット71〜79を嵌め込む。更にユーザは、これらディスプレイユニット71〜79に電源や信号線を接続する。これによりディスプレイユニット71〜79による大画面が構成される。ディスプレイユニット71〜79の取付け位置に応じて、ディスプレイユニット71〜79にユニークな識別子を割当てておくことで、各ディスプレイユニット71〜79の識別と、各ディスプレイユニット71〜79の位置の特定とを行える。また、各ディスプレイユニット71〜79の結合面にセンサを設けておき、そのセンサの検出結果から、各ディスプレイユニット71〜79の位置を特定できるようにしてもよい。例えば、ディスプレイユニット71〜79の結合可能な4方向(例えば上面、下面、両側面)にセンサを設けておく。ディスプレイユニット71〜79が結合されると、各ディスプレイユニット71〜79は、センサを用いて結合相手とIDを交換する。このようにして各ディスプレイユニット71〜79が保持したIDを集計することにより、各ディスプレイユニット71〜79の位置を特定できる。
<マルチディスプレイシステムの表示例(図2)>
図2は、マルチディスプレイシステム61(ディスプレイユニット71〜79)における表示例を示す図である。
図2(a)は、描画コマンドをレンダリングした画像コンテンツの一例を表す図である。画像コンテンツ50は、矩形を描画する描画コマンドと三角形を描画する描画コマンドとをレンダリングすることによって得られる。即ち、画像コンテンツ50は、矩形のオブジェクトと三角形のオブジェクトとから構成されている。
図2(b)は、画像コンテンツ50をディスプレイユニット71〜79で表示した場合の表示例である。表示画面51〜59は、それぞれディスプレイユニット71〜79の表示画面である。図2(b)では、9つのディスプレイユニット71〜79を組合せて、3×3(3行3列)の一つの表示画面を構成する。
図2(b)は、このようにして9つのディスプレイユニット71〜79を組合せて構成した表示画面に、図2(a)に示す画像コンテンツ50を表示させた例を示す。各ディスプレイユニット71〜79は、それぞれの表示担当領域に応じた描画コマンドをレンダリングし、レンダリングした結果に基づいて、元の画像コンテンツ50の一部を表示する。
例えば、ディスプレイユニット79は、矩形の右下部分を表示画面59に表示する。ディスプレイユニット73は、自身の表示担当領域にどの描画コマンドも含まれないため、図形を表示画面53に表示しない。ディスプレイユニット71〜79の表示画面51〜59を図2(b)のようにして組合せることで、元の画像コンテンツ50の全体の描画コマンドをレンダリングでき、元の画像コンテンツ50の全体を1画面に表示できる。
<画像データパケットの構成(図3)>
マルチディスプレイシステム61内の伝送に用いる画像データパケットの構成を説明する。図3は、画像データパケットの構成の一例を示す図である。
図3(a)は、画像データパケット90を示す図である。図3(b)は、画像データパケット90の構成を示す図である。図3(b)に示すように、画像データパケット90は、パケットヘッダ91と描画コマンド92とを有している。
図3(c)は、パケットヘッダ91と描画コマンド92の構成を示す図である。パケット識別情報部93は、パケット種別を示す。このパケット種別情報部93には、自身が描画コマンドをパケット化したものか否かを識別するためのID情報や、バージョン情報等が格納されている。更に、パケット長やチェックサム等のパケット処理に必要な情報がパケット種別情報部93に格納されていてもよい。
同期データ部94には、描画コマンド92をレンダリングした結果を表示する時刻等の各種のタイムスタンプが格納される。
描画図形部95には、描画する図形の種類が格納される。描画図形部95には、例えば、直線、三角形、矩形、楕円、及び矩形の何れかの図形の種類が格納される。輪郭色データ部96には、輪郭色に関するデータが格納される。輪郭色とは、図形の輪郭の色である。輪郭色データ部96には、例えば、RGBを各8ビットで表した合計24ビットのデータが格納される。
塗りつぶし色データ部97には、塗りつぶし色に関するデータが格納される。塗りつぶし色とは、例えば三角形、矩形、楕円の様な閉じた図形における閉じた領域の色である。塗りつぶし色データ部97には、例えば、RGBを各8ビットで表した合計24ビットのデータが格納される。座標データ部98には、図形の位置を表す座標データが格納される。例えば、図形が、直線、三角形、矩形であれば、座標データ部98には、図形の該当する部分の頂点の個数分だけ、頂点の座標(X座標、Y座標)が格納される。また、図形が楕円であれば、座標データ部98には、例えば、楕円に接する矩形領域(バウンディングボックス)の該当する部分の座標(X座標、Y座標)が格納される。
ビットマップデータ部99には、矩形領域内に表示されるビットマップデータが格納される。本実施形態では、例えば、非圧縮のビットマップデータがビットマップデータ部99に格納される。ただし、ビットマップデータは圧縮されたデータであっても、非圧縮のピクセルデータであってもよい。
<ディスプレイサーバ63の内部構成と動作(図4、図5)>
図4は、マルチディスプレイシステム61の詳細な構成の一例を示す図である。図4を参照しながら、ディスプレイサーバ63の構成について説明する。
図4において、ディスプレイサーバ63は、描画コマンドを生成する。次にディスプレイサーバ63は、生成した描画コマンドをパケット化する。更にディスプレイサーバ63は、パケット化した描画コマンドを各ディスプレイユニット71〜79に送信する。
マルチディスプレイ制御部1は、マルチディスプレイシステム61全体の制御を行う。マルチディスプレイ制御部1は、例えば、CPU、ROMやRAM等のメモリ、バス、及び各種インタフェース等を備えて構成されている。CPUが、ROMに記録されているプログラムを、RAMを用いる等して実行することにより全体の制御を行う。ディスプレイサーバ制御部2は、ディスプレイサーバ63を構成する各要素の制御を行う。
描画コマンド生成部5は、ディスプレイユニット71〜79に表示する内容を描画コマンドとして生成する。描画コマンド生成部5は、描画コマンドの生成と同時に、又は描画コマンドの生成と前後して、描画コマンドに基づく画像をいつ表示するのかを表すタイムスタンプ情報も生成する。描画コマンド生成部5は、生成したタイムスタンプ情報を同期制御部12に供給する。
パケット送信部6は、描画コマンドのデータサイズ(データ量)に応じて描画コマンドを分割し、分割した描画コマンドをパケット化して画像データパケット90を生成する。パケット送信部6の詳細については後述する。送信インタフェース(送信I/F)7は、画像データパケット90をディスプレイユニット71〜79へ送信する。画像データパケット90は、ディスプレイサーバ63と相互に接続されている各ディスプレイユニット71〜79に対してブロードキャスト(broadcast)される。また、送信インタフェース7は、マルチディスプレイ制御部1で作成した各種制御データも別途にディスプレイユニット71〜79に送信する。
パケット送信部6において、データ分割部10は、描画コマンドのデータサイズ(データ量)に応じて、描画コマンドを複数に分割する。同期制御部12は、描画コマンド生成部5により生成されたタイムスタンプ情報に基づいて、内部の同期制御データを作成する。この同期制御データには、各ディスプレイユニット71〜79への送信時刻、各ディスプレイユニット71〜79の処理開始時刻、各ディスプレイユニット71〜79表示時刻等の時間情報が含まれている。この同期制御部12で生成された同期制御データは、図3(c)に示した同期データ部94にタイムスタンプとして格納される。尚、同期制御データは、前述したものに限定されず、各ディスプレイユニット71〜79で処理を開始するタイミングや、各ディスプレイユニット71〜79で表示を行うタイミング等を特定できる時間情報であれば、どのような情報を同期制御データとしてもよい。
パケット生成部11は、データ分割部10で分割された描画コマンドのそれぞれについて、同期制御部12で生成されたタイムスタンプ等を用いて、図3に示した構造の画像データパケット90を生成する。
以上のようにディスプレイサーバ63を構成することで、描画コマンドを生成し、生成した描画コマンドを分割してパケット化し、パケット化した描画コマンドを各ディスプレイユニット71〜79へ送信できる。
次に、図5のフローチャートを参照しながら、ディスプレイサーバ63の動作の一例を説明する。
まず、ステップS1において、描画コマンド生成部5は、例えば外部のコンテンツサーバから、ネットワークを介して、表示対象の画像コンテンツのデータが入力されるまで待機する。画像コンテンツのデータが入力されると、ステップS2に進む。ステップS2に進むと、描画コマンド生成部5は、入力された画像コンテンツのデータに基づく描画コマンドと、その描画コマンドに対するタイムスタンプ情報とを生成する。
次に、ステップS3において、データ分割部10は、描画コマンドのデータサイズ(データ量)に応じて、描画コマンドを複数に分割する。
次に、ステップS4において、同期制御部12は、ステップS2で描画コマンド生成部5により生成されたタイムスタンプ情報に基づいて、内部の同期制御データを作成する。
次に、ステップS5において、パケット生成部11は、データ分割部10で分割された描画コマンドのそれぞれについて、図3に示した構造の画像データパケット90を生成する。ここで、パケット生成部11は、ステップS2で生成された描画コマンドの内容に基づき、描画図形部95、輪郭色データ部96、塗りつぶし色データ部97、座標データ部98、及びビットマップデータ部99に格納するデータを生成する。更に、パケット生成部11は、ステップS4で生成された同期制御データに基づき、同期データ部94に格納するデータを生成する。
次に、ステップS6において、サーバ全体制御部2は、送信インタフェース7に、ステップS5で生成された画像データパケット90の送信を指示する。これにより、画像データパケット90が各ディスプレイ71〜79に送信される。
<ディスプレイユニットの内部構成と動作(図4、図6)>
次に、図4を参照しながら、ディスプレイユニット71〜79の構成について説明する。尚、各ディスプレイユニット71〜79の構成は同じであるので、ここでは、ディスプレイユニット71の構成のみを説明し、その他のディスプレイユニット72〜79の構成の説明を省略する。
図4において、ディスプレイユニット71は、ディスプレイサーバ63から送信された画像データパケット90が、自身の表示担当領域のものであるか否かを判定する。ディスプレイユニット71は、この判定の結果に基づいて、自身の表示担当領域の画像データパケット90を受け付け、自身の表示担当領域の描画コマンドをレンダリングして表示を行う。
ディスプレイユニット全体制御部20は、ディスプレイユニット71を構成する各要素の制御を行う。ディスプレイユニット全体制御部20は、例えば、CPU、ROMやRAM等のメモリ、バス、及び各種インタフェース等を備えて構成されている。CPUが、ROMに記録されているプログラムを、RAMを用いる等して実行することにより全体の制御を行う。
受信インタフェース(受信I/F)21は、ディスプレイサーバ63から送られてくる画像データパケット90の入力を行う。また、受信インタフェース(受信I/F)21は、画像パケット90だけでなく、マルチディスプレイ制御部1で生成された制御データ等の入力も行う。
パケット受信部22は、画像データパケット90が自身の表示担当領域のものである可能性があるか否かを判定し、自身の表示担当領域のものである可能性がある画像データパケットであれば、画像データパケット90をバッファメモリ23に格納する。尚、パケット受信部22の詳細については後述する。
バッファメモリ23は、パケット受信部22で受信された画像データパケット(パケット化された描画コマンド)90を一時的に格納する。パケット解析部24は、パケット受信部22で受信された画像データパケット90に含まれるパケットヘッダ91の情報に従って処理の振分けを行う。
レンダラ115は、パケット受信部22で受信された画像データパケット90に含まれる描画コマンド92に従って描画(レンダリング)を行い、表示画像データを生成する。尚、レンダラ115は、描画対象の図形の拡大/縮小/並行移動等を変形パラメータ記憶部116に記憶されている変形パラメータに従って行う。変形パラメータは、自身の表示担当領域に応じてユニット全体制御20により設定される。
尚、各ディスプレイユニット71〜79の表示担当領域の境界と、パケット受信部22で受信された画像データパケット90に含まれる描画コマンド92に従って描画(レンダリング)された表示画像データの境界とが異なる場合が生じる。即ち、レンダラ115が、各ディスプレイユニット71〜79の表示担当領域外の部分を描画する場合が生じる。この場合、境界を接する2つのディスプレイユニットの双方が、表示担当領域の境界部分の画像データパケット90を受信することになる。そこで、このような場合、これら2つのディスプレイユニットのレンダラ115は、描画(レンダリング)した表示画像データのうち、自身の表示担当領域以外の部分を廃棄する。
表示制御部26は、表示パネル28の駆動制御を行う。表示制御部26は、例えば、水平同期信号・垂直同期信号や、データ転送クロック等の駆動信号に同期させて、レンダラ115で生成された表示画像データを表示パネル28に出力する。尚、表示画像データは不図示のVRAMに格納されており、前記駆動信号のタイミングに同期して読み出され、表示パネル28に出力される。
同期制御部27は、レンダラ115で生成された表示画像データが、指示された時刻に表示されるように、画像データパケット90内の同期データ部94に格納されている同期制御データ(タイムスタンプ)に基づいて、表示制御部26を制御する。表示パネル28としては、前述したように、例えば、LCD、プラズマディスプレイ、又は投射型ディスプレイ等、任意の方式の表示デバイスを使用することができる。表示パネル28は、レンダラ115で生成された表示画像データに基づく画像(画像コンテンツのうち、自身の表示担当領域に該当する部分)の表示を行う。表示パネル28としては、前述したように、例えば、LCD、プラズマディスプレイ、又は投射型ディスプレイ等、任意の方式の表示デバイスを使用することができる。
次に、パケット受信部22の構成を詳細に説明する。前述したように、パケット受信部22は、画像データパケット90が自身の表示担当領域のものである可能性があるか否かを判定する。そして、パケット受信部22は、自身の表示担当領域のものである可能性がある画像データパケット90のみを受け付けて(受信して)バッファメモリ23に格納する。
担当領域記憶部31は、自身の表示担当領域を識別するために、自身の表示担当領域に属する座標範囲を記憶する。表示担当領域の設定は、前述したように任意の方法で行うことができる。
ヘッダID解析部30は、到着した画像データパケット90から、パケットヘッダ91に格納されているID情報を取出してパケットヘッダ91の情報を確認した後に、座標データ部98に格納されている座標データを取出す。
担当領域比較部32は、到着した画像データパケット90の座標データ部98に格納されている座標データが、自身の表示担当領域(表示担当領域記憶部31に記憶されている座標範囲)に含まれる可能性があるか否かを判定する。到着した画像データパケット90の座標データ部98に格納されている座標データが、自身の表示担当領域に含まれる可能性がある場合、担当領域比較部32は、到着した画像データパケット90の取込みを取込み制御部33に指示する。一方、到着した画像データパケット90の座標データ部98に格納されている座標データが、自身の表示担当領域に含まれる可能性がない場合、担当領域比較部32は、到着した画像データパケット90を受け付けずに廃棄する。
取込み制御部33は、表示担当領域比較部32から書き込み指示の出た画像データパケット90を受信し(取り込み)、バッファメモリ23に書き込む。
次に、ディスプレイユニット71における制御の簡単な具体例を説明する。例えば、図1に示したように9つのディスプレイユニット71〜79を用いてマルチディスプレイシステム61を構成する。そして、図2(b)に示したように3×3の表示画面51〜59にハイビジョン画像の解像度(1920×1080画素)で画像コンテンツ50を表示する場合を想定する。即ち、各ディスプレイユニット71〜79は、ハイビジョン画像(1920×1080画素)を表示することが可能である場合を想定する。
各ディスプレイユニット71〜79は、それぞれが(640×360)画素を有する9つの領域を表示することになる。
ディスプレイユニット71の表示担当領域は、(0,0)以上(640,360)未満の画素の領域となる。ディスプレイユニット72の表示担当領域は、画像コンテンツ50の(640,0)以上(1280,360)未満の画素の領域となる。ディスプレイユニット75の表示担当領域は、(640,360)以上(1280,720)未満の画素の領域となる。各ディスプレイユニット71〜79のレンダラ115は、このような表示担当領域の描画コマンド92を描画(レンダリング)することになる。例えば、ディスプレイユニット72の担当領域記憶部31には、自身の表示担当領域が(640,0)以上(1280,360)未満の画素の領域であることが記憶されている。また、ディスプレイユニット72の変形パラメータ記憶部116には、x座標を−640した後にx座標、y座標とも3倍するという変形パラメータが記憶されている。
ディスプレイユニット75の表示担当領域記憶部31には、自身の表示担当領域が(640,360)以上(1280,720)未満の画素の領域であることが記憶されている。また、ディスプレイユニット75の変形パラメータ記憶部116には、x座標を−640、y座標を−360した後にx座標、y座標とも3倍するという変形パラメータが記憶されている。
表示担当領域比較部32は、例えば、描画コマンド92の座標データ部98に記憶されている座標データから算出したバウンディングボックスの座標が、担当領域記憶部31に記憶されている表示担当領域と重なるか否かを判定する。ここで、バウンディングボックスは、次のようにして得られる。即ち、対象となる図形のX軸での最小値、X軸での最大値、Y軸での最小値、Y軸での最大値を求める。このようにして求めたX軸での最小値及びY軸での最小値より得られる座標(X軸での最小値,Y軸での最小値)から、X軸での最大値及びY軸での最大値より得られる座標(X軸での最大値,Y軸での最大値)までの矩形領域がバウンディングボックスとなる。
例えば、画像コンテンツ50に含まれる三角形の頂点の座標がそれぞれ(600,300)、(200,700)及び(1000,600)であるとすると、バウンディングボックスは(200,300)から(1000,700)までの矩形領域である。従って、ディスプレイユニット72、75の表示担当領域比較部32は、自身の表示対象領域に、この三角形が含まれていると判定する。
また、例えば、画像コンテンツ50に含まれる矩形の左上の頂点座標と右下の頂点座標とがそれぞれ(800,500)と(1600,900)とであるとすると、バウンディングボックスは、(800,500)から(1600,900)までの矩形領域である。従って、このとき、ディスプレイユニット72の表示担当領域比較部32は、自身の表示対象領域に、この矩形は含まれていないと判定する。一方、ディスプレイユニット75の表示担当領域比較部32は、自身の表示対象領域に、この矩形が含まれていると判定する。
以上のようにしてディスプレイユニット71〜79を構成することで、各ディスプレイユニット71〜79は、自身の表示担当領域に該当する描画コマンド92を選択して描画(レンダリング)を行い、画像コンテンツ50を復元・表示することができる。
次に、図6のフローチャートを参照しながら、ディスプレイユニット71の動作の一例を説明する。
まず、ステップS11において、ディスプレイユニット全体制御部20は、受信インタフェース21がディスプレイサーバ63から送られてくる画像データパケット90を入力するまで待機する。受信インタフェース21が画像データパケット90を入力すると、ステップS12に進む。ステップS12に進むと、表示担当領域比較部32は、ステップS11で入力したと判定された画像データパケット90の座標データ部98に格納されている座標データを用いて、バウンディングボックスを求める。
次に、ステップS13において、表示担当領域比較部32は、ステップS12で求めたバウンディングボックスの座標が、担当領域記憶部31に記憶されている座標範囲と重なるか否かを判定する。この判定の結果、ステップS12で求めたバウンディングボックスの座標が、担当領域記憶部31に記憶されている座標範囲と重ならず、入力された画像データパケット90が、自身の表示担当領域のものでない場合には、後述するステップS19に進む。一方、ステップS12で求めたバウンディングボックスの座標が、担当領域記憶部31に記憶されている座標範囲と重なり、入力された画像データパケット90が、自身の表示担当領域のものである場合には、ステップS14に進む。
ステップS14に進むと、表示担当領域比較部32は、取込み制御部33に画像データパケット90の取込みを指示する。これにより、取込み制御部33は、ステップS11で入力したと判定された画像データパケット90を取込む。
次に、ステップS15において、取込み制御部33は、ステップS14で取込んだ画像データパケット90をバッファメモリ23に一時的に格納する。
次に、ステップS16において、ディスプレイユニット全体制御部20は、自身の表示担当領域に属する画像データパケット90の全てが、取込み制御部33により取込まれたか否かを判定する。この判定の結果、自身の表示担当領域に属する画像データパケット90の全てが、取込み制御部33により取込まれていない場合には、ステップS11に戻り、画像データパケット90が入力されるまで待機する。
一方、自身の表示担当領域に属する画像データパケット90の全てが、取込み制御部33により取込まれている場合には、ステップS17に進む。そして、レンダラ115は、ステップS15でバッファメモリ23に格納された画像データパケット90に含まれる描画コマンド92に基づく描画(レンダリング)を、変形パラメータ記憶部116に記憶されている変形パラメータに従って行う。これにより、表示画像データが生成される。尚、前述したように、各ディスプレイユニット71〜79の表示担当領域外の部分を描画(レンダリング)した場合、レンダラ115は、自身の表示担当領域以外の部分を廃棄する。
次に、ステップS18において、表示制御部26は、同期制御部27による表示タイミミングの制御に従って、ステップS17で生成された表示画像データを表示パネル28に表示する。
ステップS13において、ステップS12で求めたバウンディングボックスの座標が、担当領域記憶部31に記憶されている座標範囲と重ならず、入力された画像データパケット90が、自身の表示担当領域のものでない場合には、ステップS19に進む。ステップS19に進むと、表示担当領域比較部32は、ステップS11で入力したと判定された画像データパケット90を受け付けずに(受信しないで)廃棄する。
以上説明したように本実施形態では、ディスプレイサーバ63は、描画コマンドを描画コマンドのデータサイズに応じて複数に分割し、分割した描画コマンドのそれぞれについて画像データパケット90を生成してディスプレイユニット71〜79に送信する。ディスプレイサーバ63は、分割した描画コマンドにより描画することが指示されるオブジェクトが画像コンテンツ内のどの位置にあるのかを示す座標データを、各画像データパケット90に格納する。ディスプレイユニット71〜79は、画像データパケット90に含まれる座標データが、自身の表示担当領域を示す座標範囲に含まれている場合に限り、その画像データパケット90を受け付ける(受信する)。ディスプレイユニット71〜79は、受け付けた(受信した)画像データパケット90に含まれる描画コマンドに従って描画(レンダリング)を行い、画像コンテンツ50の表示担当領域分の画像を表示する。
以上のように、各ディスプレイユニット71〜79が自身の表示担当領域に属する描画コマンド92を選択して、レンダリングを行うようにした。従って、送信側の機器であるディスプレイサーバ63は、ディスプレイ71〜79のレイアウト等を考慮した処理を行う必要がなくなる。更に、各ディスプレイユニット71〜79は、画像コンテンツ全体から、自身の表示担当領域の画像を切り出す必要がないので、大容量の描画コマンドを受信する必要がなくなる。よって、従来よりも少ないハードウェア資源で大画面の表示が可能になる。また、描画コマンドの送信先を、送信側の機器であるディスプレイサーバ63で振分ける必要がないから、ディスプレイユニット71〜79の構成(数及び配置等)の変更を容易に行える。
尚、本実施形態では、ディスプレイユニット71〜79を相互に接続する通信路64が有線ネットワークである場合を例に挙げて説明したが、通信路64は、ディスプレイユニット71〜79をバス形式で相互に接続する形態であってもよい。また、通信路64は、任意の伝送方式を採ることができる。さらに、画像コンテンツの表示に必要な帯域を確保できれば、通信路64として無線通信路を用いてもよい。
また、本実施形態では、各ディスプレイユニット71〜79間を物理的に結合した場合を例に挙げて説明したが、これらを物理的に結合しなくともよい。各ディスプレイユニット71〜79をそれぞれ近傍に設置し、各ディスプレイユニット71〜79が無線通信でデータ伝送を行うようにしてもよい。
更に本実施形態では、ディスプレイサーバ63の内部で描画コマンドが生成される場合を例に挙げて説明したが、描画コマンドは外部装置からディスプレイサーバ63に入力されてもよい。また、このように外部装置から描画コマンドが入力される場合、ディスプレイサーバ63は、入力された描画コマンドを、ディスプレイユニット71〜79内で処理可能な描画コマンドに変換してもよい。
(第2の実施形態)
次に、本発明の第2の実施形態を詳細に説明する。
前述した第1の実施形態では、各ディスプレイユニット71〜79の表示画面51〜59の全体に、描画コマンドに従ってレンダリングされた画像コンテンツ50を表示する場合を説明した。これに対し、本実施形態では、各ディスプレイユニット71〜79の表示画面51〜59の一部に画像コンテンツ50を表示する場合について説明する。具体的に本実施形態では、ディスプレイサーバ63は、画像コンテンツのレイアウトを指定する。そして、各ディスプレイユニット71〜79は、指定されたレイアウトを用いて、自身の表示担当領域を算出し、算出した表示担当領域に、画像データパケット90が属するか否かを判定する。このように、本実施形態と前述した第1の実施形態とは、画像コンテンツを表示させるためのソフトウェアの処理の一部が主として異なる。従って、本実施形態の説明において、前述した第1の実施形態と同一の部分については、図1〜図6に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
<マルチディスプレイシステムの表示例(図7)>
図7は、マルチディスプレイシステム61(ディスプレイユニット71〜79)における表示例を示す図である。本実施形態では、ユーザからの指示に基づいてマルチディスプレイサーバ63により指定された位置に画像コンテンツをレイアウトして表示する。
図7(a)は、画像コンテンツの一例を表す図である。図2(a)と同様に、画像コンテンツ50は、矩形のオブジェクトと三角形のオブジェクトとから構成されている。
図7(b)は、画像コンテンツ50の配置例である。図8(7)では、画像コンテンツ50を縮小したコンテンツウインドウ101が、表示画面100の右下寄りに配置される場合を例に挙げて示している。
図7(c)は、画像コンテンツ50をマルチディスプレイユニット71〜79で表示した場合の表示例である。表示画面51〜59は、それぞれディスプレイユニット71〜79の表示画面である。前述した第1の実施形態と同様に、図7(c)では、9つのディスプレイユニット71〜79の表示画面51〜59を組合せて、3×3(3行3列)の一つの表示画面を構成する。各ディスプレイユニット71〜79はそれぞれの表示担当領域に応じて、元の画像コンテンツ50の一部を表示する。この場合、マルチディスプレイサーバ63により指定されたレイアウトによって、各ディスプレイユニット71〜79の表示担当領域が変化する。例えば、図7(c)において、コンテンツウインドウ101の左上角の一部分のみがディスプレイユニット71の表示担当領域となる。以上のように、ディスプレイユニット71〜79の表示画面51〜59を図7(c)のようにして組合せ、画像コンテンツ50をレイアウト通りに配置して表示することにより、元の画像コンテンツ50の全体が表示されることになる。
<ディスプレイサーバ63の内部構成と動作(図8)>
図8は、マルチディスプレイシステム61の詳細な構成の一例を示す図である。図8を参照しながら、ディスプレイサーバ63の構成について説明する。
マルチディスプレイシステム63全体の制御を行うマルチディスプレイ制御部1は、図4に示したサーバ全体制御部2の他に、レイアウト制御部110を備える。レイアウト制御部110は、画像コンテンツのレイアウトの指示情報(レイアウトコマンド)を、ユーザ(例えば外部のクライアント端末装置又はコンテンツサーバ)から入力して記憶する。レイアウト制御部110は、送信インタフェース7を用いて、画像コンテンツのレイアウトの指示情報を各ディスプレイユニット71〜79へ送信する。画像コンテンツのレイアウトの指示情報としては、例えば、画像コンテンツが配置される領域の位置座標が挙げられる。この場合、レイアウト制御部110は、例えば図7の表示画面100に表示されるコンテンツウインドウ101の縮小画像101の左上座標(Xmin,Ymin)と右下座標(Xmax,Ymax)とを、画像コンテンツのレイアウトの指示情報とすればよい。また、図7の表示画面100に表示されるコンテンツウインドウ101の左上の座標と、コンテンツウインドウ101のサイズとを、画像コンテンツのレイアウトの指示情報としてもよい。
画像コンテンツ50を、回転や変形を行って配置する場合、レイアウト制御部110は、その回転や変形を行うために必要なパラメータを、画像コンテンツ50のレイアウトの指示情報として、各ディスプレイユニット71〜79へ送信する。画像コンテンツ50を回転する場合には、例えば回転角度を画像コンテンツのレイアウトの指示情報とすればよい。画像コンテンツ50を変形する場合には、例えば、縦横それぞれの縮小倍率や、アフィン変換の行列を画像コンテンツ50のレイアウトの指示情報とすればよい。
尚、ディスプレイサーバ63の動作は、図5に示したフローチャートにおいて、レイアウト制御部110は、画像コンテンツのレイアウトの指示情報を、ステップS6の処理の前(例えばステップS1の処理の前)に入力して記憶する。そして、レイアウトレイアウト制御部110は、記憶した画像コンテンツのレイアウトの指示情報を、ステップS6の処理の前(例えばステップS1の前)に各ディスプレイユニット71〜79へ送信する。この他のディスプレイサーバ63動作の一例は図5に示したものと同じであるので説明を省略する。
尚、以下の説明では、画像コンテンツのレイアウトの指示情報を、必要に応じてレイアウト指示情報と称する。
<ディスプレイユニット71〜79の内部構成と動作(図8)>
次に、図8を参照しながら、ディスプレイユニット71〜79の構成について説明する。尚、各ディスプレイユニット71〜79の構成は同じであるので、ここでは、ディスプレイユニット71の構成のみを説明し、その他のディスプレイユニット72〜79の構成の説明を省略する。
図8において、ディスプレイユニット71は、ディスプレイサーバ63から送信されたレイアウト指示情報に基づいて、自身の表示担当領域となる描画コマンドの座標範囲を算出する。その後、ディスプレイユニット71は、ディスプレイサーバ63から送信された画像データパケット90の座標データ部98に格納されている座標データと、算出した座標範囲とが重なるか否かを判定する。ディスプレイユニット71は、この判定結果に基づいて、自身の表示担当領域の画像データパケット90である可能性があるもののみを受け付ける(受信する)。そして、受け付けた画像データパケット90に含まれる描画コマンド92に従って描画(レンダリング)を行い、画像コンテンツの一部を復元・表示する。
ディスプレイユニット全体制御部20は、レイアウト記憶部111と、担当領域算出部112とを新たに備える。
レイアウト記憶部111は、ディスプレイサーバ63のレイアウト制御部110から送信されたレイアウト指示情報を記憶する。表示担当領域算出部112は、レイアウト記憶部111に記憶されたレイアウト指示情報に基づいて、自身の表示担当領域を示す座標範囲を算出し、算出した座標範囲を表示担当領域記憶部31へ書き込む。このように、表示担当領域算出部112により算出される表示担当領域は、第1の実施形態において表示担当領域記憶部31に記憶される表示担当領域を、レイアウト指示情報の内容に応じて補正したものとなる。
パケット受信部22は、自身の表示担当領域を示す座標範囲を用いて、ディスプレイサーバ63から送信された画像データパケット90が自身の表示担当領域内のものである可能性があるか否かを判定する。この判定は、第1の実施形態と同様にバウンディングボックスを用いて行われる。即ち、担当領域比較部32は、ディスプレイサーバ63から送信された画像データパケット90の座標データ部98に格納されている座標データを用いてバウンディングボックスを求める。担当領域比較部32は、求めたバウンディングボックスの座標が、表示担当領域算出部112により算出され、担当領域記憶部31に記憶された座標範囲と重なるか否かを判定する。
バウンディングボックスの座標が、担当領域記憶部31に記憶された座標範囲と重なり、ディスプレイサーバ63から送信された画像データパケット90が自身の表示担当領域内のものである可能性がある場合、その画像データパケット90は受け付けられる。一方、バウンディングボックスの座標が、担当領域記憶部31に記憶された座標範囲と重ならず、ディスプレイサーバ63から送信された画像データパケット90が自身の表示担当領域内のものである可能性がある場合、その画像データパケット90は廃棄される。
バッファメモリ23は、パケット受信部22で受信された画像データパケット90を一時的に格納する。パケット解析部24は、矩形タイル状の画像コンテンツのデータ(ペイロード92)を画像データパケット90から取出す。そして取出した矩形タイル状の画像コンテンツのデータに対する処理を、パケットヘッダ91の情報に従って振分ける。
レンダラ115は、パケット受信部22で受信された画像データパケット90に含まれる描画コマンド92に従って描画(レンダリング)を行い、表示画像データを生成する。尚、レンダラ115は、自身の表示担当領域に応じて描画される図形の拡大/縮小/並行移動等を変形パラメータ記憶部116に記憶されている変形パラメータに従って行う。変形パラメータ記憶部116に記憶される変形パラメータは、自身の表示担当領域に応じてユニット全体制御20により設定される。特に本実施形態では、レイアウト記憶部111に記憶されたレイアウト指示情報に基づくレイアウトの内容が反映された変形パラメータが、変形パラメータ記憶部116に記憶される。
表示制御部26では、同期制御部27が出力する同期信号に合わせて表示パネル28に表示画像データを出力する。これにより、描画コマンドに従ってレンダリングされた画像が、レイアウト指示情報に基づいてレイアウトされて表示される。
尚、ディスプレイユニット71〜79の動作は、図6に示したフローチャートにおいて、ステップS13よりも前に、レイアウト記憶部111が、ディスプレイサーバ63から送信されたレイアウト指示情報を記憶する。更に、ステップS13よりも前に、表示担当領域算出部112は、レイアウト記憶部111に記憶されたレイアウト指示情報に基づいて、自身の表示担当領域を表す座標範囲を算出し、算出した結果を表示担当領域記憶部31に格納する。そして、ステップS13において、表示担当領域比較部32は、ステップS12で求められたバウンディングボックスの座標が、表示担当領域算出部112で算出された座標範囲と重なるか否かを判定する。
また、ステップS17において、レンダラ115は、バッファメモリ23に格納された画像データパケット90に含まれる描画コマンド92に基づく描画(レンダリング)を、変形パラメータ記憶部116に記憶されている変形パラメータに従って行う。本実施形態では、レイアウト記憶部112に記憶されたレイアウト指示情報に基づいて変形パラメータが設定されるので、レイアウト指示情報に基づくレイアウトで描画(レンダリング)が行われる。
この他のディスプレイユニット71〜79の動作は、図6に示したものと同じであるので説明を省略する。
以上のようにしてディスプレイユニット71〜79を構成することで、レイアウトの指定に応じた表示担当領域に位置する可能性のある画像データパケット90のみを受け付け、画像コンテンツをレイアウトの指定に従って復元・表示することができる。
以上説明したように本実施形態では、ディスプレイサーバ63は、画像コンテンツのレイアウトを指示するレイアウト指示情報を生成して各ディスプレイユニット71〜79に送信する。各ディスプレイユニット71〜79は、レイアウト指示情報に基づいて、自身の表示担当領域を表す座標範囲を算出する。ディスプレイユニット71〜79は、画像データパケット90に含まれる座標データに基づくバウンディングボックスが、算出した座標データと重なる場合に限り、その画像データパケット90を受け付ける(受信する)。そして、ディスプレイユニット71〜79は、受け付けた(受信した)画像データパケット90に含まれる描画コマンドと、レイアウト指示情報とに従って、描画(レンダリング)を行う。これにより、画像コンテンツの表示担当領域分の画像が、レイアウト指示情報に基づくレイアウトで表示される。
従って、第1の実施形態で説明した効果に加え、画像コンテンツを表示する際のレイアウトをより自由に設定できるという効果が得られる。
また、本実施形態では、画像コンテンツ50を1つ表示する場合を例に挙げて説明したが、複数の画像コンテンツを同時に表示することもできる。
尚、本実施形態においても、第1の実施形態で説明した種々の変形例を採ることができる。
(第3の実施形態)
次に、本発明の第3の実施形態を詳細に説明する。前述した第2の実施形態では、ディスプレイサーバ63から伝送されるレイアウト指示情報に従って、ディスプレイユニット71〜79がレイアウトを行って画像コンテンツを表示する場合を例に挙げて説明した。これに対し本実施形態では、レイアウト指示情報もパケット化してディスプレイサーバ63からディスプレイユニット71〜79に送信する場合を例に挙げて説明する。
ここで、レイアウト指示情報をパケット化したレイアウトコマンドパケットのペイロードには、レイアウトコマンドが格納されている。また、レイアウトコマンドパケットのパケットヘッダには、レイアウトコマンドの適用対象となる領域の範囲を示すフィールドがある。
各ディスプレイユニット71〜79は、ディスプレイサーバ63から送信されたレイアウトコマンドパケットの適用対象となる領域が、自身の表示担当領域に含まれるか否かを判定する。そして、自身の表示担当領域内を適用対象としているレイアウトコマンドパケットのみを受け付けて(受信して)、そのレイアウトコマンドパケットに基づいて画像コンテンツのレイアウトを行う。
以上のように、本実施形態と前述した第1及び第2の実施形態とは、画像コンテンツに対するレイアウトを行うためのソフトウェアの処理の一部が主として異なる。従って、本実施形態の説明において、前述した第1及び第2の実施形態と同一の部分については、図1〜図8に付した符号と同一の符号を付す等して詳細な説明を省略する。
<マルチディスプレイシステムの表示例(図9)>
図9は、マルチディスプレイシステム61(ディスプレイユニット71〜79)における表示例を示す図である。本実施形態では、複数の画像コンテンツを指定された位置にレイアウトして表示する。
図9(a)及び図9(b)は、画像コンテンツの一例を表す図である。図9(a)に示す画像コンテンツ50は、図2(a)や図7(a)で示した画像コンテンツと同様に、三角形のオブジェクトと矩形のオブジェクトとで構成されており、ファイル名が"triangle_and_rectangle.mpg"である。一方、図9(b)に示す画像コンテンツ120は、丸のオブジェクトで構成されており、ファイル名が"circle.mpg"である。
図9(c)は、画像コンテンツ50、120の配置例である。図9(c)では、画像コンテンツ50、120を縮小したコンテンツウインドウ122、123が表示画面121に表示されている場合を例に挙げて示している。
図9(d)は、画像コンテンツ50、120をマルチディスプレイユニット71〜79で表示した場合の表示例である。表示画面51〜59は、それぞれディスプレイユニット71〜79の表示画面である。前述した第1及び第2の実施形態と同様に、図9(d)では、9つのディスプレイユニット71〜79を組合せて、3×3(3行3列)の一つの表示画面を構成する。
この場合、マルチディスプレイサーバ63により指定されたレイアウトに応じて各ディスプレイユニット71〜79の表示担当領域が変化する。例えば、図9(d)において、ディスプレイユニット71は、コンテンツウインドウ122の左上の一部分のみが表示担当領域となる。
<マルチディスプレイパケットの構成(図10)>
図10は、マルチディスプレイパケットの構成の一例を示す図である。以下では、図11を用いて、マルチディスプレイシステム61内の伝送に用いるパケットの構成の一例を説明する。本実施形態のマルチディスプレイパケットは、画像データパケットとレイアウトコマンドパケットとの二種類で構成される。レイアウトコマンドパケットのペイロード132には、レイアウトコマンドが格納される。パケットヘッダ131には、レイアウトコマンドによりレイアウトが行われる座標範囲を示すフィールドがある。
図10(a)は、マルチディスプレイパケット130を示す図である。図10(b)は、マルチディスプレイパケット130の構成を説明する図である。図10(b)に示すように、マルチディスプレイパケット130は、パケットヘッダ131とペイロード132とを有している。ペイロード132には、描画コマンド95〜99、又はレイアウトコマンド136が格納される。
図10(c)は、画像データパケットのヘッダ構成の一例を示す図である。前述した第1及び第2の実施形態で説明した画像データパケット90と、パケット識別情報部の内容が異なる。図10(c)において、パケット識別情報部133には、マルチディスプレイパケットか否かを識別するためのID情報や、バージョン情報等が格納されている。更に、パケット識別情報部133には、画像データパケットであるか、それともレイアウトコマンドパケットであるかを識別するためのID情報も格納される。図10(c)は画像データパケットのヘッダ構成を示しているので、図10(c)に示すパケット識別情報部133には、画像データパケットであることを識別するためのID情報が格納される。
図10(d)は、レイアウトコマンドパケットのヘッダ構成の一例を示す図である。図10(d)に示すパケット識別情報部133には、レイアウトコマンドパケットであることを識別するためのID情報が格納される。
同期データ部134には、描画コマンドの処理開始時刻及び処理終了時刻等の時間情報を示す各種のタイムスタンプが格納される。
図10(e)は、座標範囲部135の構成の一例を示す図である。図10(e)に示すように、座標範囲部134は、Xmin座標138、Ymin座標139、Xmax座標140、及びYmax座標141の4つのフィールドで構成され、それぞれに該当する座標が格納される。本実施形態では、レイアウトコマンドパケットは、コンテンツウインドウ122のレイアウトコマンドを含む第1のレイアウトコマンドパケットと、コンテンツウインドウ123のレイアウトコマンドを含む第2のレイアウトコマンドとに分割される。
よって、第1のレイアウトコマンドパケットのXmin座標138には、コンテンツウインドウ122のX軸方向の最小値が格納され、Ymin座標139には、コンテンツウインドウ122のY軸方向の最小値が格納される。また、第1のレイアウトコマンドパケットのXmax座標140には、コンテンツウインドウ122のX軸方向の最大値が格納され、Ymax座標141には、コンテンツウインドウ122のY軸方向の最大値が格納される。
同様に、第2のレイアウトコマンドパケットのXmin座標138には、コンテンツウインドウ123のX軸方向の最小値が格納され、Ymin座標139には、コンテンツウインドウ123のY軸方向の最小値が格納される。また、第2のレイアウトコマンドパケットのXmax座標140には、コンテンツウインドウ123のX軸方向の最大値が格納され、Ymax座標141には、コンテンツウインドウ123のY軸方向の最大値が格納される。
以上のようにしてレイアウトコマンドパケットを構成することにより、各ディスプレイユニット71〜79は、座標範囲部135を参照するだけで、レイアウトコマンドパケットが自身の表示担当領域のものか否かを判断できる。即ち、各ディスプレイユニット71〜79は、自身の表示担当領域のレイアウトコマンドパケットのみを受信して、レイアウト処理を行えばよい。
<ディスプレイサーバ63の内部構成と動作(図11)>
図11は、マルチディスプレイシステム61の詳細な構成の一例を示す図である。図11を参照しながら、ディスプレイサーバ63の構成について説明する。
図11において、ディスプレイサーバ63は、レイアウト指示情報(レイアウトコマンド)をパケット化して伝送する。図8に示した第2の実施形態とは、レイアウト制御部150及びパケット生成部151の動作が異なる。レイアウト制御部150は、レイアウトコマンドをパケット生成部151へ出力する。
パケット生成部151は、図10に示した構成のマルチディスプレイパケット130を生成する。パケット生成部151は、画像コンテンツのデータの場合は画像データパケットを、レイアウトコマンドの場合はレイアウトコマンドパケットを生成する。また、パケット送信部6は、複数の画像コンテンツを並列に処理できるように構成されている。ただし、パケット送信部6は、各画像コンテンツを時分割で処理するようにしてもよいし、パケット送信部6を複数備えて並列処理するようにしてもよい。
マルチディスプレイパケット130をディスプレイサーバ63からディスプレイユニット71〜79に送信する場合、最初にレイアウトコマンドに関するマルチディスプレイパケット130を作成してディスプレイユニット71〜79に送信する。その後、各ディスプレイユニット71〜79に対してレイアウトの設定が済んでから、画像コンテンツのデータに関するマルチディスプレイパケット130の送信を開始する。
尚、ディスプレイサーバ63の動作は、図5に示したフローチャートにおいて、ステップS6の処理の前(例えばステップS1の処理の前)に以下の処理を行う。まず、レイアウト制御部150は、画像コンテンツのレイアウトコマンドを入力する。そして、パケット生成部151は、レイアウトコマンドをパケット化し、レイアウトコマンドに関するマルチディスプレイパケット130を生成する。そして、送信インタフェース7は、レイアウトコマンドに関するマルチディスプレイパケット130を各ディスプレイユニット71〜79に送信する。そして、図5のステップS1〜S6の処理を行って、画像コンテンツのデータに関するマルチディスプレイパケット130を各ディスプレイユニット71〜79に送信する。
<ディスプレイユニットの内部構成と動作(図11)>
次に、図11を参照しながら、ディスプレイユニット71〜79の構成について説明する。尚、各ディスプレイユニット71〜79の構成は同じであるので、ここでは、ディスプレイユニット71の構成のみを説明し、その他のディスプレイユニット72〜79の構成の説明を省略する。
図11において、ディスプレイユニット71は、レイアウト指示をレイアウトコマンドパケットとして入力し、入力したレイアウトコマンドパケットに基づいて表示画面のレイアウト処理を行う。レイアウトコマンドパケットを入力すると、ディスプレイユニット71は、レイアウトコマンドパケットの対象領域が自身の表示担当領域内か否かを判定し、自身の表示担当領域内のレイアウトコマンドパケットのみを受け付ける(受信する)。
図11において、図8に示した第2の実施形態のディスプレイユニット71とは表示担当領域比較部152、及びパケット解析部153の動作が異なる。
表示担当領域比較部152は、レイアウトコマンドパケットと画像データパケットとが自身の表示担当領域内のものであるか否かを判定する。レイアウトコマンドパケットに対しては、レイアウトコマンドパケットの適用対象となる領域が、自身に割当てられた表示担当領域に含まれているか否かを判定する。即ち、レイアウトコマンドパケットにおける座標範囲部134の値が、第1の実施形態で説明したようにして表示担当領域記憶部31に設定された座標範囲と重なるか否かを判定する。
一方、画像データパケットの座標データ部98に格納されている座標データに基づいて求めたバウンディングボックスの座標が、レイアウトコマンドパケットに基づいて表示担当領域算出部112で算出(補正)された座標範囲と重なるか否かを判定する。尚、バウンディングボックスの座標については、第1及び第2の実施形態と同様にして求めることができる。
パケット解析部153は、バッファメモリ23からマルチディスプレイパケット130のデータを取出す。そして、取出したマルチディスプレイパケット130のデータに対する処理をパケットヘッダ131の情報に従って振分ける。マルチディスプレイパケット130がレイアウトコマンドパケットの場合、パケット解析部153は、マルチディスプレイパケット130のデータをレイアウト記憶部111へ出力する。レイアウト記憶部111は、レイアウトコマンドパケットに基づくレイアウトコマンドを記憶する。
一方、マルチディスプレイパケット130が画像データパケットの場合、パケット解析部153は、マルチディスプレイパケット130のデータを拡大縮小処理部113へ出力する。
また、レンダラ115、ユニット全体制御部20、及びパケット受信部22は、複数のコンテンツウインドウ122、123に対する処理を並列に行えるに構成されている。ただし、レンダラ115、ユニット全体制御部20、及びパケット受信部22は、各ウインドウ122、123コンテンツを時分割で処理するようにしてもよい。更に、レンダラ115、ユニット全体制御部20、及びパケット受信部22を、複数備えて並列処理するようにしてもよい。
以上のように構成することで、各ディスプレイユニット71〜79は、自身の表示担当領域内のレイアウトコマンドパケットのみを受信し、受信したレイアウトコマンドパケットに基づいてレイアウトを行って画像コンテンツ50を表示することができる。
尚、ディスプレイユニット71〜79の動作は、図6に示したフローチャートにおいて、ステップS34よりも前に、受信インタフェース21がレイアウトコマンドパケットを入力する。そして、表示担当領域比較部152は、入力したレイアウトコマンドパケットの適用対象となる領域が自身の表示担当領域に含まれているか否かを判定する。この判定は、レイアウトコマンドパケットの座標範囲部135に格納された座標範囲と、担当領域記憶部31に記憶された座標範囲とを比較することにより行われる。
そして、取込み制御部33は、自身の表示担当領域を適用対象としているレイアウトコマンドパケットのみを受け付け(受信し)、その他のレイアウトコマンドパケットを廃棄する。その後、パケット解析部153は、受け付けられた(受信された)レイアウトコマンドパケットを解析し、解析した結果に基づいて、レイアウト指示情報(レイアウトコマンド)をレイアウト記憶部111に記憶する。更に、表示担当領域算出部112は、レイアウト記憶部111に記憶されたレイアウトコマンドに基づいて、自身の表示担当領域を算出し、算出した結果に基づいて、表示担当領域記憶部31に格納されている座標範囲を書き換える。
そして、ステップS13において、表示担当領域比較部32は、ステップS12で求められたバウンディングボックスの座標が、表示担当領域算出部112で算出された座標範囲と重なるか否かを判定する。
また、ステップS17において、レンダラ115は、バッファメモリ23に格納された画像データパケット90に含まれる描画コマンド92に基づく描画(レンダリング)を、変形パラメータ記憶部116に記憶されている変形パラメータに従って行う。本実施形態では、レイアウト記憶部112に記憶されたレイアウトコマンドに基づいて変形パラメータが設定されるので、レイアウトコマンドに基づくレイアウトで描画(レンダリング)が行われる。
この他のディスプレイユニット71〜79の動作は、図6に示したものと同じであるので説明を省略する。
以上説明したように本実施形態では、ディスプレイサーバ63は、画像コンテンツのレイアウトを指示するレイアウト指示情報(レイアウトコマンド)をパケット化したレイアウトコマンドパケットを生成して各ディスプレイユニット71〜79に送信する。各ディスプレイユニット71〜79は、レイアウトコマンドパケットに基づいて、画像コンテンツの表示担当領域を表す座標範囲を算出する。ディスプレイユニット71〜79は、画像データパケット90に含まれる座標データに基づくバウンディングボックスが、算出した座標データと重なる場合に限り、その画像データパケット90を受け付ける(受信する)。そして、ディスプレイユニット71〜79は、受け付けた(受信した)画像データパケット90に含まれる描画コマンドと、レイアウト指示情報とに従って、描画(レンダリング)を行う。これにより、画像コンテンツの表示担当領域分の画像が、レイアウトコマンドに基づくレイアウトで表示される。
このように、画像コンテンツのデータとレイアウトコマンドとを同じ通信方式のパケット通信により送信したので、画像コンテンツのデータとレイアウトコマンドとを同じパケット処理系で扱える。従って、前述した第2の実施形態で説明した効果に加え、インタフェースを簡素化できるという効果が得られる。
尚、本実施形態では、レイアウトコマンドパケットをコンテンツウインドウ122、123毎に分割したが、分割せずにパケット化してもよい。このようにした場合、各ディスプレイユニット71〜79は、レイアウトコマンドパケットの全てを受け付け(受信し)、自身の表示担当領域に該当するコマンドのみを取出して処理するようにすればよい。
また、画像データパケットにレイアウトコマンドを持たせるようにしてもよい。例えば、画像データパケット内のその他ID96にレイアウトコマンドコマンドを記述すればよい。こうすることで、レイアウトコマンドに関するマルチディスプレイパケットが遅延した場合に画像データパケットを受信できなくなるのを防げる。
また、本実施形態においても、第1及び第2の実施形態で説明した種々の変形例を採ることができる。
(本発明の他の実施形態)
前述した実施形態の機能を実現するべく各種のデバイスを動作させるように、該各種デバイスと接続された装置あるいはシステム内のコンピュータに対し、前記実施形態の機能を実現するためのソフトウェアのプログラムコードを供給してもよい。そのシステムあるいは装置のコンピュータ(CPUあるいはMPU)に格納されたプログラムに従って前記各種デバイスを動作させることによって実施したものも、本発明の範疇に含まれる。
また、この場合、前記ソフトウェアのプログラムコード自体が前述した実施形態の機能を実現することになる。また、そのプログラムコード自体、及びそのプログラムコードをコンピュータに供給するための手段、例えば、かかるプログラムコードを格納した記録媒体は本発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記録媒体としては、例えばフレキシブルディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用いることができる。
また、コンピュータが供給されたプログラムコードを実行することにより、前述の実施形態の機能が実現されるだけでない。そのプログラムコードがコンピュータにおいて稼働しているオペレーティングシステムあるいは他のアプリケーションソフト等と共同して前述の実施形態の機能が実現される場合にもかかるプログラムコードは本発明の実施形態に含まれることは言うまでもない。
さらに、供給されたプログラムコードがコンピュータの機能拡張ボードに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボードに備わるCPUが実際の処理の一部または全部を行う。その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
また、供給されたプログラムコードがコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そのプログラムコードの指示に基づいて機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行う。その処理によって前述した実施形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれることは言うまでもない。
尚、前述した各実施形態は、何れも本発明を実施するにあたっての具体化の例を示したものに過ぎず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈されてはならないものである。すなわち、本発明はその技術思想、またはその主要な特徴から逸脱することなく、様々な形で実施することができる。
本発明の第1の実施形態を示し、マルチディスプレイシステムの全体の概略構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、マルチディスプレイシステム(ディスプレイユニット)における表示例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、画像データパケットの構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、マルチディスプレイシステムの詳細な構成の一例を示す図である。 本発明の第1の実施形態を示し、ディスプレイサーバの動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第1の実施形態を示し、ディスプレイユニットの動作の一例を説明するフローチャートである。 本発明の第2の実施形態を示し、マルチディスプレイシステム(ディスプレイユニット)における表示例を示す図である。 本発明の第2の実施形態を示し、マルチディスプレイシステムの詳細な構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態を示し、マルチディスプレイシステム(ディスプレイユニット)における表示例を示す図である。 本発明の第3の実施形態を示し、マルチディスプレイパケットの構成の一例を示す図である。 本発明の第3の実施形態を示し、マルチディスプレイシステムの詳細な構成の一例を示す図である。
符号の説明
6 パケット送信部
10 データ分割部
11、151 パケット生成部
22 パケット受信部
24、153 パケット解析部
26 表示制御部
27 同期制御部
28 表示パネル
31 表示担当領域記憶部
32、152 表示担当領域比較部
33 取込み制御部
50 画像オブジェクト
51〜59 表示画面
61 マルチディスプレイシステム
63 ディスプレイサーバ
64 通信路
71〜79 ディスプレイユニット
90 画像データパケット
101、122、123 コンテンツウインドウ
110、150 レイアウト制御部
111 レイアウト記憶部
112 表示担当領域算出部
115 レンダラ
116 変形パラメータ記憶部

Claims (9)

  1. 1つの表示画面を構成する複数の表示装置に画像を表示させるための処理を行う表示制御装置であって、
    前記画像の描画コマンドを複数に分割する分割手段と、
    前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、前記分割手段により分割された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを生成する手段と、
    前記分割手段により分割された描画コマンドの中に、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを含めて、該描画コマンドを、前記1つの表示画面を構成する複数の表示装置のそれぞれに送信する描画コマンド送信手段とを有し、
    前記座標データは、当該座標データで示される位置にあるオブジェクトが、前記表示装置の表示担当領域に含まれるか否かを前記表示装置が判定するために用いられるデータであることを特徴とする表示制御装置。
  2. 前記分割手段により分割された描画コマンドに従う処理に関する時間情報を生成する手段を有し、
    前記描画コマンド送信手段は、前記分割手段により分割された描画コマンドの中に、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標示す座標データと、該描画コマンドに従う処理に関する時間情報とを含めて、該描画コマンドを、前記1つの表示画面を構成する複数の表示装置のそれぞれに送信することを特徴とする請求項1に記載の表示制御装置。
  3. 前記分割手段は、前記画像の描画コマンドのデータ量に応じて、該描画コマンドを複数に分割することを特徴とする請求項1又は2に記載の表示制御装置。
  4. 前記画像のレイアウトに関する指示情報を、前記複数の表示装置のそれぞれに送信する指示情報送信手段を有することを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の表示制御装置。
  5. 複数の表示装置で構成される1つの表示画面に画像を表示するために用いられる、当該複数の表示装置のうちの1つの表示装置であって、
    前記画像の表示担当領域として、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の座標の範囲をメモリに記憶する記憶手段と、
    記画像の一部の描画コマンドであって、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標示す座標データを含む描画コマンドを表示制御装置から入力する入力手段と、
    前記入力手段により入力された前記座標データに基づいて、前記入力手段により入力された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトが、前記メモリに記憶された表示担当領域に含まれるか否かを判定する判定手段と、
    前記入力手段により入力された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトが、前記メモリに記憶された表示担当領域に含まれることが、前記判定手段により判定された場合に、該入力された描画コマンドを受け付ける受付手段と、
    前記受付手段により受け付けられた描画コマンドに従って描画を行う描画手段と、
    前記描画手段により描画された結果に基づいて、前記表示担当領域の画像を表示する表示手段とを有することを特徴とする表示装置。
  6. 1つの表示画面を構成する複数の表示装置に画像を表示させるための処理を行う表示制御方法であって、
    前記画像の描画コマンドを複数に分割する分割ステップと、
    前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、前記分割ステップにより分割された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを生成するステップと、
    前記分割ステップにより分割された描画コマンドの中に、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを含めて、該描画コマンドを、前記1つの表示画面を構成する複数の表示装置のそれぞれに送信する描画コマンド送信ステップとを有し、
    前記座標データは、当該座標データで示される位置にあるオブジェクトが、前記表示装置の表示担当領域に含まれるか否かを前記表示装置が判定するために用いられるデータであることを特徴とする表示制御装置の制御方法。
  7. 複数の表示装置で構成される1つの表示画面に画像を表示するために用いられる、当該複数の表示装置のうちの1つの表示装置の制御方法であって、
    前記画像の表示担当領域として、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の座標の範囲をメモリに記憶する記憶ステップと、
    記画像の一部の描画コマンドであって、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標示す座標データを含む描画コマンドを表示制御装置から入力する入力ステップと、
    前記入力ステップにより入力された前記座標データに基づいて、前記入力ステップにより入力された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトが、前記メモリに記憶された表示担当領域に含まれるか否かを判定する判定ステップと、
    前記入力ステップにより入力された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトが、前記メモリに記憶された表示担当領域に含まれることが、前記判定ステップにより判定された場合に、該入力された描画コマンドを受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップにより受け付けられた描画コマンドに従って描画を行う描画ステップと、
    前記描画ステップにより描画された結果に基づいて、前記表示担当領域の画像を表示装置に表示する表示ステップとを有することを特徴とする表示装置の制御方法。
  8. 1つの表示画面を構成する複数の表示装置に画像を表示させるための処理をコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記画像の描画コマンドを複数に分割する分割ステップと、
    前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、前記分割ステップにより分割された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを生成するステップと、
    前記分割ステップにより分割された描画コマンドの中に、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標を示す座標データを含めて、該描画コマンドを、前記1つの表示画面を構成する複数の表示装置のそれぞれに送信する描画コマンド送信ステップとをコンピュータに実行させ、
    前記座標データは、当該座標データで示される位置にあるオブジェクトが、前記表示装置の表示担当領域に含まれるか否かを前記表示装置が判定するために用いられるデータであることを特徴とするプログラム。
  9. 複数の表示装置で構成される1つの表示画面に画像を表示するために用いられる、当該複数の表示装置のうちの1つの表示装置を制御することをコンピュータに実行させるためのプログラムであって、
    前記画像の表示担当領域として、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の座標の範囲をメモリに記憶する記憶ステップと、
    記画像の一部の描画コマンドであって、前記1つの表示画面を1つの座標系で表した場合の、該描画コマンドに従って描画されるオブジェクトの座標示す座標データを含む描画コマンドを表示制御装置から入力する入力ステップと、
    前記入力ステップにより入力された前記座標データに基づいて、前記入力ステップにより入力された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトが、前記メモリに記憶された表示担当領域に含まれるか否かを判定する判定ステップと、
    前記入力ステップにより入力された描画コマンドに従って描画されるオブジェクトが、前記メモリに記憶された表示担当領域に含まれることが、前記判定ステップにより判定された場合に、該入力された描画コマンドを受け付ける受付ステップと、
    前記受付ステップにより受け付けられた描画コマンドに従って描画を行う描画ステップと、
    前記描画ステップにより描画された結果に基づいて、前記表示担当領域の画像を表示装置に表示する表示ステップとをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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