JP5459609B2 - ベルト装置及び画像形成装置 - Google Patents

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この発明は、中間転写ベルト、転写搬送ベルト、感光体ベルト等のベルト部材の蛇行を補正する蛇行補正ローラと、ベルト部材上に形成された被検知物を検知する検知手段と、が設置されたベルト装置と、それを備えた複写機、プリンタ、ファクシミリ、又は、それらの複合機等の画像形成装置と、に関するものである。
従来から、複写機やプリンタ等の画像形成装置において、中間転写ベルト等のベルト部材の蛇行を補正するために蛇行補正ローラを設ける技術が知られている(例えば、特許文献1、2参照。)。
詳しくは、特許文献1の画像形成装置は、中間転写ベルト(ベルト装置)を備えたタンデム型のカラー画像形成装置である。中間転写ベルト(ベルト部材)に対向する位置には、4つの感光体ドラム(像担持体)が並設されている。これらの4つの感光体ドラムでは、それぞれ、ブラック(黒色)、イエロー、マゼンタ、シアンのトナー像が形成される。そして、各感光体ドラムで形成された各色のトナー像が、中間転写ベルト上に重ねて転写される。さらに、中間転写ベルト上に担持された複数色のトナー像は、カラー画像として記録媒体上に転写される。
このような画像形成装置では、中間転写ベルトの幅方向の変位を検知して、その検知結果に基づいて中間転写ベルトの蛇行(幅方向の変位)を補正している。
具体的に、中間転写ベルトを張架する蛇行補正ローラを駆動機構によって揺動させることで、蛇行補正ローラの回転軸の傾きを可変して中間転写ベルトの蛇行を補正している。
他方、特許文献3等には、中間転写ベルト上に形成されたトナー像(濃度検知用パターン)の画像濃度を、中間転写ベルトに対向するフォトセンサ(検知手段)で検知して、その検知結果に基いて像担持体上や中間転写ベルト上にトナー像を形成する際の画像形成条件を制御する技術が開示されている。また、中間転写ベルト上に形成されたトナー像(色ずれ補正用パターン)の位置をフォトセンサ(検知手段)で検知して、その検知結果に基いて像担持体上や中間転写ベルト上に形成するトナー像の主走査方向の位置補正(色ずれ補正)をおこなう技術が開示されている。
従来の画像形成装置は、蛇行補正ローラで蛇行補正される中間転写ベルト(ベルト部材)に対向する位置にフォトセンサ(検知手段)を設置して、フォトセンサ(検知手段)による検知結果に基づいて画像濃度補正や色ずれ補正を高精度におこなうことができなかった。
これは、蛇行補正ローラで中間転写ベルトの蛇行補正をおこなうことで、中間転写ベルトに対するフォトセンサの位置ズレが発生するためである。
なお、このような問題は、ベルト部材として中間転写ベルトを用いたベルト装置に限定されることなく、ベルト部材の蛇行補正をおこなうベルト装置であれば、ベルト部材として転写搬送ベルトを用いたベルト装置や、ベルト部材として感光体ベルトを用いたベルト装置でも共通するものである。
また、このような問題は、ベルト部材上に被検知物としてトナー像(検知用パターン)を適宜に形成して、被検知物を検知手段によって検知するベルト装置に限定されることなく、ベルト部材上に形成した被検知物を検知手段で検知するベルト装置であれば、ベルト部材上に予め被検知物(例えば、等間隔で形成された穴部や突起等である。)を形成して、被検知物を検知手段によって検知するベルト装置でも共通するものである。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、蛇行補正ローラで蛇行補正されるベルト部材上に形成される被検知物を検知手段によって高精度に検知することができる、ベルト装置及び画像形成装置を提供することにある。
この発明の請求項1記載の発明にかかるベルト装置は、複数のローラ部材に張架されるとともに、所定の走行方向に走行する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材に対向するとともに、前記ベルト部材上に形成された被検知物を検知する検知手段と、を備え、前記複数のローラ部材のうち少なくとも1つのローラ部材は、回転軸の傾きを可変して前記ベルト部材の蛇行を補正する蛇行補正ローラであって、前記蛇行補正ローラを回転軸方向の両端部の位置で直接的又は間接的に回転可能に支持する第1支持部材と、前記検知手段を支持する第2支持部材と、をさらに備え、前記第1支持部材は、前記蛇行補正ローラの一端側を固定端として支持して他端側を所定方向における正逆方向に移動可能に支持して、前記第2支持部材は、前記蛇行補正ローラの前記回転軸が前記固定端を中心にして回動する仮想平面に対して平行に回動するように前記第1支持部材に支持され、前記第1支持部材の前記一端側又は前記他端側の位置が位置決め主基準となるように前記仮想平面に対して直交する方向に延在する円形穴部又は主基準ピンと、前記第1支持部材の前記他端側又は前記一端側の位置が位置決め従基準となるように前記仮想平面に対して直交する方向に延在する長穴部又は従基準ピンと、を具備したものである。
また、請求項2記載の発明にかかるベルト装置は、前記請求項1に記載の発明において、前記第1支持部材は、前記蛇行補正ローラの一端側を第2の固定端としてさらに支持して他端側を前記所定方向とは異なる第2の所定方向における正逆方向に移動可能にさらに支持したものである。
また、請求項3記載の発明にかかるベルト装置は、前記請求項2に記載の発明において、前記第2支持部材は、前記蛇行補正ローラの前記回転軸が前記第2の固定端を中心にして回動する第2の仮想平面に対して平行に回動するように第1支持部材に支持されたものである。
また、請求項4記載の発明にかかるベルト装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記検知手段は、前記ベルト部材を介して前記蛇行補正ローラに対向するように前記第2支持部材上に配設されたものである。
また、請求項5記載の発明にかかるベルト装置は、前記請求項1〜請求項3のいずれかに記載の発明において、前記複数のローラ部材のうちの1つであって、前記蛇行補正ローラに対して前記ベルト部材の走行方向上流側又は下流側の近傍に配設された張架ローラを備え、前記検知手段は、前記蛇行補正ローラと前記張架ローラとの間で前記ベルト部材に対向するように前記第2支持部材上に配設され、前記第2支持部材は、前記第1支持部材とともに前記張架ローラに対して位置決めされたものである。
また、請求項6記載の発明にかかるベルト装置は、複数のローラ部材に張架されるとともに、所定の走行方向に走行する無端状のベルト部材と、前記ベルト部材に対向するとともに、前記ベルト部材上に形成された被検知物を検知する検知手段と、を備え、前記複数のローラ部材のうち少なくとも1つのローラ部材は、回転軸の傾きを可変して前記ベルト部材の蛇行を補正する蛇行補正ローラであって、前記蛇行補正ローラを回転軸方向の両端部の位置で直接的又は間接的に回転可能に支持する第1支持部材と、前記検知手段を支持する第2支持部材と、前記複数のローラ部材のうちの1つであって前記蛇行補正ローラに対して前記ベルト部材の走行方向上流側又は下流側の近傍に配設された張架ローラと、をさらに備え、前記検知手段は、前記蛇行補正ローラと前記張架ローラとの間で前記ベルト部材に対向するように前記第2支持部材上に配設され、前記第2支持部材は、前記第1支持部材とともに前記張架ローラに対して位置決めされたものである。
また、請求項7記載の発明にかかるベルト装置は、前記請求項5又は請求項6に記載の発明において、前記張架ローラは、前記ベルト部材を付勢して前記ベルト部材にテンションを与えるように構成され、前記第2支持部材は、前記張架ローラの付勢動作に追従するように前記張架ローラに対して位置決めされたものである。
また、請求項8記載の発明にかかるベルト装置は、前記請求項5〜請求項7のいずれかに記載の発明において、前記検知手段は、前記蛇行補正ローラと前記張架ローラとの間であって前記蛇行補正ローラに近い側で前記ベルト部材に対向するように前記第2支持部材上に配設されたものである。
また、請求項9記載の発明にかかる画像形成装置は、請求項1〜請求項8のいずれかに記載のベルト装置を備えたものである。
また、請求項10記載の発明にかかる画像形成装置は、前記請求項9に記載の発明において、前記ベルト部材は、複数の像担持体にそれぞれ形成されたトナー像が重ねて転写される中間転写ベルトであって、前記被検知物を、前記トナー像としたものである。
本発明は、検知手段を支持する第2支持部材を、蛇行補正ローラを回転可能に支持する第1支持部材に対して位置決めしているため、蛇行補正ローラで蛇行補正されるベルト部材上に形成される被検知物が検知手段によって高精度に検知される、ベルト装置及び画像形成装置を提供することができる。
この発明の実施の形態1における画像形成装置を示す全体構成図である。 図1の画像形成装置における作像部を示す断面図である。 図1の画像形成装置に設置されるベルト装置を示す構成図である。 ベルト装置の一部を幅方向にみた概略図である。 蛇行検知部の近傍を示す斜視図である。 蛇行補正ローラの近傍を奥側からみた斜視図である。 駆動側の第1支持部材の動作を示す模式図である。 第1支持部材と第2支持部材との近傍を示す正面図である。 この発明の実施の形態2におけるベルト装置の一部を示す正面図である。 図9のベルト装置における第1支持部材及び第2支持部材の近傍を示す側面図である。 図9のベルト装置において、蛇行補正ローラが上下動したときの状態を示す正面図である。 図9のベルト装置における第1支持部材及び第2支持部材の近傍を示す上面図である。 この発明の実施の形態3におけるベルト装置の一部を示す側面図である。 図13のベルト装置において、張架ローラが上下動したときの状態を示す側面図である。 別形態のベルト装置を示す構成図である。
以下、この発明を実施するための形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号を付しており、その重複説明は適宜に簡略化ないし省略する。
実施の形態1.
図1〜図8にて、この発明の実施の形態1について詳細に説明する。
まず、図1及び図2にて、画像形成装置全体の構成・動作について説明する。
図1は画像形成装置としてのプリンタを示す構成図であり、図2はその作像部を示す拡大図である。
図1に示すように、画像形成装置本体100の中央には、ベルト装置としての中間転写ベルト装置15が設置されている。また、中間転写ベルト装置15の中間転写ベルト8(ベルト部材)に対向するように、各色(イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック)に対応した作像部6Y、6M、6C、6Kが並設されている。
図2を参照して、イエローに対応した作像部6Yは、像担持体としての感光体ドラム1Yと、感光体ドラム21の周囲に配設された帯電部4Y、現像部5Y、クリーニング部2Y、除電部(不図示である。)等で構成されている。そして、感光体ドラム1Y上で、作像プロセス(帯電工程、露光工程、現像工程、転写工程、クリーニング工程)がおこなわれて、感光体ドラム1Y上にイエロー画像が形成されることになる。
なお、他の3つの作像部6M、6C、6Kも、使用されるトナーの色が異なる以外は、イエローに対応した作像部6Yとほぼ同様の構成となっていて、それぞれのトナー色に対応した画像が形成される。以下、他の3つの作像部6M、6C、6Kの説明を適宜に省略して、イエローに対応した作像部6Yのみの説明をおこなうことにする。
図2を参照して、感光体ドラム1Yは、不図示の駆動モータによって反時計方向に回転駆動される。そして、帯電部4Yの位置で、感光体ドラム1Yの表面が一様に帯電される(帯電工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、露光部7から発せられたレーザ光Lの照射位置に達して、この位置での露光走査によってイエローに対応した静電潜像が形成される(露光工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、現像部5Yとの対向位置に達して、この位置で静電潜像が現像されて、イエローのトナー像が形成される(現像工程である。)。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、中間転写ベルト8(ベルト部材)及び転写ローラ9Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上のトナー像が中間転写ベルト8上に転写される(1次転写工程である。)。このとき、感光体ドラム1Y上には、僅かながら未転写トナーが残存する。
その後、感光体ドラム1Yの表面は、クリーニング部2Yとの対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1Y上に残存した未転写トナーがクリーニングブレード2aによってクリーニング部2Y内に回収される(クリーニング工程である。)。
最後に、感光体ドラム1Yの表面は、不図示の除電部との対向位置に達して、この位置で感光体ドラム1上の残留電位が除去される。
こうして、感光体ドラム1Y上でおこなわれる、一連の作像プロセスが終了する。
なお、上述した作像プロセスは、他の作像部6M、6C、6Kでも、イエロー作像部6Yと同様におこなわれる。すなわち、作像部の上方に配設された露光部7から、画像情報に基いたレーザ光Lが、各作像部6M、6C、6Kの感光体ドラム1M、1C、1K上に向けて照射される。詳しくは、露光部7は、光源からレーザ光Lを発して、そのレーザ光Lを回転駆動されたポリゴンミラーで走査しながら、複数の光学素子を介して感光体ドラム上に照射する。
その後、現像工程を経て各感光体ドラム上に形成した各色のトナー像を、中間転写ベルト8上に重ねて転写する。こうして、中間転写ベルト8上にカラー画像が形成される。
ここで、中間転写ベルト装置15(ベルト装置)は、図3を参照して、中間転写ベルト8、4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ12A、2次転写対向ローラ12B、押圧ローラ12C、蛇行補正ローラ13、張架ローラ11、蛇行検知部80、検知手段としてのフォトセンサ90、中間転写クリーニング部10、等で構成される。中間転写ベルト8は、複数のローラ部材11、12A〜12C、13によって張架・支持されるとともに、1つのローラ部材(駆動ローラ)12Aの回転駆動によって図3中の矢印方向に無端移動される。
4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K との間に挟み込んで1次転写ニップを形成している。そして、転写ローラ9Y、9M、9C、9Kに、トナーの極性とは逆の転写電圧(転写バイアス)が印加される。
そして、中間転写ベルト8は、矢印方向に走行して、転写ローラ9Y、9M、9C、9Kの1次転写ニップを順次通過する。こうして、感光体ドラム1Y 、1M 、1C 、1K上の各色のトナー像が、中間転写ベルト8上に重ねて1次転写される。
その後、各色のトナー像が重ねて転写された中間転写ベルト8は、2次転写ローラ19との対向位置に達する。この位置では、2次転写対向ローラ12Bが、2次転写ローラ19との間に中間転写ベルト8を挟み込んで2次転写ニップを形成している。そして、中間転写ベルト8上に形成された4色のトナー像は、この2次転写ニップの位置に搬送された転写紙等の記録媒体P上に転写される。このとき、中間転写ベルト8には、記録媒体Pに転写されなかった未転写トナーが残存する。
その後、中間転写ベルト8は、中間転写クリーニング部10の位置に達する。そして、この位置で、中間転写ベルト8上の未転写トナーが除去される。
こうして、中間転写ベルト8上でおこなわれる、一連の転写プロセスが終了する。なお、ベルト装置としての中間転写ベルト装置15の構成・動作については、後で図3〜図8を用いてさらに詳しく説明する。
ここで、図1を参照して、2次転写ニップの位置に搬送された記録媒体Pは、装置本体100の下方に配設された給紙部26(又は、側方に配設された給紙部)から、給紙ローラ27やレジストローラ対28等を経由して搬送されたものである。
詳しくは、給紙部26には、転写紙等の記録媒体Pが複数枚重ねて収納されている。そして、給紙ローラ27が図1中の反時計方向に回転駆動されると、一番上の記録媒体Pがレジストローラ対28のローラ間に向けて給送される。
レジストローラ対28に搬送された記録媒体Pは、回転駆動を停止したレジストローラ対28のローラニップの位置で一旦停止する。そして、中間転写ベルト8上のカラー画像にタイミングを合わせて、レジストローラ対28が回転駆動されて、記録媒体Pが2次転写ニップに向けて搬送される。こうして、記録媒体P上に、所望のカラー画像が転写される。
その後、2次転写ニップの位置でカラー画像が転写された記録媒体Pは、定着部20の位置に搬送される。そして、この位置で、定着ベルト及び加圧ローラによる熱と圧力とにより、表面に転写されたカラー画像が記録媒体P上に定着される。
その後、記録媒体Pは、排紙ローラ対(不図示である。)によって装置外へと排出される。排紙ローラ対によって装置外に排出された被転写Pは、出力画像として、スタック部上に順次スタックされる。
こうして、画像形成装置における、一連の画像形成プロセスが完了する。
次に、図2にて、作像部における現像部の構成・動作について、さらに詳しく説明する。
現像部5Yは、感光体ドラム1Yに対向する現像ローラ51Yと、現像ローラ51Yに対向するドクターブレード52Yと、現像剤収容部内に配設された2つの搬送スクリュ55Yと、現像剤収容部に開口を介して連通するトナー補給経路43Yと、現像剤中のトナー濃度を検知する濃度検知センサ56Yと、等で構成される。現像ローラ51Yは、内部に固設されたマグネットや、マグネットの周囲を回転するスリーブ等で構成される。現像剤収容部内には、キャリアとトナーとからなる2成分現像剤が収容されている。
このように構成された現像部5Yは、次のように動作する。
現像ローラ51Yのスリーブは、図2の矢印方向に回転している。そして、マグネットにより形成された磁界によって現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、スリーブの回転にともない現像ローラ51Y上を移動する。ここで、現像装置5Y内の現像剤は、現像剤中のトナーの割合(トナー濃度)が所定の範囲内になるように調整される。
その後、現像剤収容部内に補給されたトナーは、2つの搬送スクリュ55Yによって、現像剤とともに混合・撹拌されながら、隔絶された2つの現像剤収容部を循環する(図2の紙面垂直方向の移動である。)。そして、現像剤中のトナーは、キャリアとの摩擦帯電によりキャリアに吸着して、現像ローラ51Y上に形成された磁力によりキャリアとともに現像ローラ51Y上に担持される。
現像ローラ51Y上に担持された現像剤は、図2中の矢印方向に搬送されて、ドクターブレード52Yの位置に達する。そして、現像ローラ51Y上の現像剤は、この位置で現像剤量が適量化された後に、感光体ドラム1Yとの対向位置(現像領域である。)まで搬送される。そして、現像領域に形成された電界によって、感光体ドラム1Y上に形成された潜像にトナーが吸着される。その後、現像ローラ51Y上に残った現像剤はスリーブの回転にともない現像剤収容部の上方に達して、この位置で現像ローラ51Yから離脱される。
次に、図3〜図8にて、本実施の形態1における中間転写ベルト装置15(ベルト装置)について詳述する。
図3は、ベルト装置としての中間転写ベルト装置15を示す構成図である。図4(A)は中間転写ベルト装置15の一部を幅方向にみた上面図であって、図4(B)は中間転写ベルト装置15の一部を幅方向にみた正面図である。図5は、中間転写ベルト装置15における蛇行検知部80の近傍を示す斜視図である。図6は、中間転写ベルト装置15における蛇行補正ローラ13の近傍(蛇行補正機構)を奥側からみた斜視図である。図7は、駆動側の第1支持部材(揺動板)31Bの動作を示す模式図である。図8は、第1支持部材31A、31Bと第2支持部材60との近傍を示す正面図である。
図3及び図4を参照して、中間転写ベルト装置15(ベルト装置)は、ベルト部材としての中間転写ベルト8、4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ12A、2次転写対向ローラ12B、押圧ローラ12C、蛇行補正ローラ13、張架ローラ11、蛇行検知部80、検知手段としてのフォトセンサ90、中間転写クリーニング部10、等で構成される。
ベルト部材としての中間転写ベルト8は、各色のトナー像をそれぞれ担持する4つの像担持体としての感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに対向するように配設された無端状ベルトである。中間転写ベルト8は、主として5つのローラ部材(駆動ローラ12A、2次転写対向ローラ12B、押圧ローラ12C、張架ローラ11、蛇行補正ローラ13である。)によって張架・支持されている。
本実施の形態1において、中間転写ベルト8は、PVDF(フッ化ビニルデン)、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PI(ポリイミド)、PC(ポリカーボネート)、等を単層又は複数層に構成して、カーボンブラック等の導電性材料を分散させたものである。中間転写ベルト8は、体積抵抗率が107〜1012Ωcm、ベルト裏面側の表面抵抗率が108〜1012Ωcmの範囲となるように調整されている。また、中間転写ベルト8は、厚さが80〜100μmの範囲となるように設定されている。本実施の形態1では、中間転写ベルト8の厚さが90μmに設定されている。
なお、必要に応じて中間転写ベルト8の表面に離型層をコートすることもできる。その際、コートに用いる材料として、ETFE(エチレン−四フッ化エチレン共重合体)、PTFE(ポリ四フッ化エチレン)、PVDF(フッ化ビニルデン)、PEA(パーフルオロアルコキシフッ素樹脂)、FEP(四フッ化エチレン−六フッ化プロピレン共重合体)、PVF(フッ化ビニル)、等のフッ素樹脂を使用できるが、これに限定されるものではない。
また、中間転写ベルト8の製造方法としては、注型法、遠心成形法、等があり、必要に応じてその表面を研磨する工程がおこなわれる。
転写ローラ9Y、9M、9C、9Kは、それぞれ、中間転写ベルト8を介して対応する感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに対向している。詳しくは、イエロー用の転写ローラ9Yは中間転写ベルト8を介してイエロー用の感光体ドラム1Yに対向し、マゼンタ用の転写ローラ9Mは中間転写ベルト8を介してマゼンタ用の感光体ドラム1Mに対向し、シアン用の転写ローラ9Cは中間転写ベルト8を介してシアン用の感光体ドラム1Cに対向し、ブラック用(黒色用)の転写ローラ9Kは中間転写ベルト8を介してブラック用(黒色用)の感光体ドラム1Kに対向している。
張架ローラ11は、4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9Kとともにケース(不図示である。)に保持されていて、中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kから離間させるように構成されている。
具体的に、張架ローラ11が4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9Kとともに図3の下方に移動することで、中間転写ベルト8が感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kから離間する(破線位置への移動である。)。このような中間転写ベルト8を感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kから離間させる動作は、中間転写ベルト8の磨耗劣化を軽減するためにおこなわれるものであって、非画像形成時等におこなわれる。また、図示は省略するが、モノクロ画像を形成するときには、張架ローラ11がカラー用の3つの転写ローラ9Y、9M、9Cとともに下方に移動することで、中間転写ベルト8をブラックの感光体ドラム1Kのみに当接させる。
駆動ローラ12Aは、不図示の駆動モータによって回転駆動される。これにより、中間転写ベルト8は所定の走行方向(図3の時計方向である。)に走行することになる。
2次転写対向ローラ12Bは、中間転写ベルト8を介して2次転写ローラ19に当接している。もう1つの押圧ローラ12Cは、中間転写ベルト8の外周面に当接して中間転写ベルト8にテンションを与えている。2次転写対向ローラ12Bと押圧ローラ12Cとの間に、中間転写クリーニング部10(クリーニングブレード)が設置されている。
ここで、本実施の形態1における中間転写ベルト装置15には、中間転写ベルト8の幅方向(図3の紙面垂直方向である。)の変位を検知する蛇行検知部80が設置されている。
詳しくは、図5を参照して、蛇行検知部80は、中間転写ベルト8の幅方向端部に当接する揺動部材82、揺動部材82の変位量を検知する測距センサ81、揺動部材82を中間転写ベルト8に当接させる方向に付勢するスプリング83、等で構成されている。
揺動部材82は、第1アーム部82a、回転支軸82b、第2アーム部82c等で構成されている。第1アーム部82aは、一端が中間転写ベルト8の幅方向端部に当接して、他端が回転支軸82bに固設されている。回転支軸82bは、中間転写ベルト装置15の筐体(不図示である。)に回転自在に支持されている。第2アーム部82cは、一端が回転支軸82bに固設されている。第2アーム部82cの中央には、スプリング83の一端が接続されている。スプリング83の他端は筐体に接続されている。
このような構成により、揺動部材82は、中間転写ベルト8の幅方向の変位(図5中の破線両矢印方向のベルト寄りである。)に追従して揺動することになる(図5中の実線両矢印方向の揺動である。)。なお、本実施の形態1では、中間転写ベルト8は、走行方向(図5の矢印方向である。)に400mm/秒で走行するように設定されている。
そして、揺動部材82の第2アーム部82cの他端の上方には、測距センサ81が設置されている(筐体に固設されている。)。測距センサ81は、主として、水平方向に離間して並設された発光素子(赤外発光ダイオード)と位置検出素子(PSD)とで構成されている。発光素子から射出された赤外光は、第2アーム部82c表面にて反射して、反射光となって位置検出素子に入射する。このとき、測距センサ81と第2アーム部82c表面との距離によって、位置検出素子に入射する反射光の入射位置が変化して、それに比例して受光素子(測距センサ81)の出力値が変化する。これにより、中間転写ベルト8の幅方向の変位量(第2アーム部82c表面との距離)を検知することができる。具体的に、測距センサ81で検知された距離が所定値よりも小さい場合には中間転写ベルト8は狙いの位置に対して図5の右側に変位していることになり、測距センサ81で検知された距離が所定値よりも大きい場合には中間転写ベルト8は狙いの位置に対して図5の左側に変位していることになる。
そして、蛇行検知部80によって中間転写ベルト8の変位(変位量)が検知されると、その検知結果に基いて蛇行補正ローラ13によって中間転写ベルト8の幅方向の変位が補正される
ここで、本実施の形態1では、蛇行補正ローラ13は、図3を参照して、感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kに対して中間転写ベルト8の走行方向上流側であって、中間転写ベルト8の内周面に接するように配設されている。そして、蛇行補正ローラ13は、図4及び図6を参照して、カム32の回動により揺動板31Bが揺動することにより、揺動中心W(軸受34を介して固定板31Aに回転可能に固定支持されている。)を中心にしてX1、X2方向(上下方向である。)に揺動するように構成されている。
このような構成により、図4(A)において中間転写ベルト8が右側に変位(ベルト寄り)したときには、その検知結果に基いて、蛇行補正ローラ13がX1方向に揺動されて中間転写ベルト8の変位補正(蛇行補正)がおこなわれる。これに対して、図4(A)において中間転写ベルト8が左側に変位したときには、その検知結果に基いて、蛇行補正ローラ13がX2方向に揺動されて中間転写ベルト8の変位補正(蛇行補正)がおこなわれる。これにより、中間転写ベルト8が蛇行走行する不具合や、中間転写ベルト8が幅方向に大きく変位(ベルト寄り)して他の部材に接触して中間転写ベルト8が破損する不具合、等が抑止される。
なお、上述した蛇行補正機構の構成・動作については、後で図6及び図7を用いて詳述する。
また、本実施の形態1における中間転写ベルト装置15は、図3、図4、図8を参照して、検知手段としてのフォトセンサ90が、中間転写ベルト8の外周面に対向する位置(中間転写ベルト8を介して蛇行補正ローラ13に対向する位置であって、幅方向中央の位置である。)に設置されている。ここで、フォトセンサ90は、中間転写ベルト8上に形成される被検知物としてのトナー像(パッチパターン)の位置や濃度を検知するものであって、作像条件を最適化するためのものである。具体的に、上述した作像プロセスを経て中間転写ベルト8上に形成した各色のトナー像(パッチパターン)の位置ズレをフォトセンサ90によって光学的に検知して、その検知結果に基いて露光部7による各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kへの露光タイミングや主走査方向の書込み位置を調整する。さらには、上述した作像プロセスを経て中間転写ベルト8上に形成したトナー像(パッチパターン)の濃度(トナー濃度)をフォトセンサ90のよって光学的に検知して、その検知結果に基いて現像部5内に収容された現像剤のトナー濃度を調整する。
このように中間転写ベルト8を介して蛇行補正ローラ13に対向する位置にフォトセンサ90(検知手段)を設置することで、蛇行補正ローラ13によって蛇行補正された直後のトナー像(パッチパターン)の位置を検知できるため、中間転写ベルト8の幅方向の位置調整に連動して露光部7による各感光体ドラム1Y、1M、1C、1Kへの主走査方向の書込み位置の調整を正確におこなうことができる。
本実施の形態1において、フォトセンサ90(検知手段)として、フォトダイオード等の発光素子と、フォトトランジスタ等の受光素子と、からなる公知のものを用いることができる。本実施の形態1では、正反射光と拡散反射光とを検知できるタイプのものを用いている(例えば、特開2006−139179等を参照できる。)。なお、フォトセンサ90(検知手段)として、正反射光のみを検知するタイプのものや、拡散反射光のみを検知するタイプのものを用いてもよい。
以下、中間転写ベルト装置15における蛇行補正機構の構成・動作について詳述する。
蛇行補正機構は、蛇行補正ローラ13の一端側(図4の右側であって、装置の手前側(操作側)である。)を固定端として他端側(図4の左側であって、装置の奥側である。)を所定方向(鉛直方向である。)において正逆方向に移動させることで、蛇行補正ローラ13の回転軸の傾きを可変して中間転写ベルト8の蛇行を補正する。図4及び図6を参照して、蛇行補正機構は、蛇行補正ローラ13(中間転写ベルト8を張架する複数のローラ部材のうちの1つである。)、第1支持部材としての揺動板31B、カム32、引張スプリング35、駆動モータ33、位置検知センサ39、等で構成されている。
蛇行補正ローラ13は、その回転軸方向の両端部の位置で、軸受34(ボールベアリング)を介して第1支持部材31A、31Bに間接的に回転可能に支持されている。詳しくは、第1支持部材31A、31Bは、蛇行補正ローラ13の一端側を固定端として支持して、蛇行補正ローラ13の他端側を上下方向に移動可能に支持している。
さらに具体的に、第1支持部材は、固定板31Aと揺動板31Bとで構成されている。蛇行補正ローラ13の一端側の軸部13aは、軸受34を介して固定板31A(側板)に回転可能に支持されている。蛇行補正ローラ13の他端側の軸部13bは、軸受34を介して揺動板31Bに回転可能に支持されている。
図6を参照して、揺動板31Bは、一端側が蛇行補正ローラ13の軸部13bにベアリング34を介して連結されている。また、揺動板31Bの他端側には、コの字状の当接部31aが形成されていて、カム32(当接部材)を正逆方向M1、M2に挟んでいる。さらに、揺動板31Bの中央部(当接部31a側であることが好ましい。)は、装置の側板(不図示である。)に回動自在に支持されていて、揺動板31Bの揺動中心31bとなっている。
また、本実施の形態1では、当接部31aと揺動中心31bとの間に、付勢部材としての引張スプリング35の一端が接続されている。引張スプリング35の他端は装置の筐体に接続されている。引張スプリング35を設置することで、揺動板31B(当接部31a)がカム32に確実に当接するように付勢される。
カム32は、走行方向に対する蛇行補正ローラ13の回転軸の傾きを可変して中間転写ベルト8の蛇行を補正するために、揺動板31B(当接部31a)に当接して揺動板31Bを正逆方向(図6のX1、X2方向、又は、M1、M2方向である。)に移動させる。
具体的に、カム32は、揺動板31B(当接部31a)に当接する円形状の外周面を具備していて、偏心回転することで揺動板31Bを正逆方向に移動させる。詳しくは、カム32の軸部32aは、偏心位置に配設されていて、ステッピングモータ33に接続されている。そして、ステッピングモータ33による回転駆動によって、カム32は軸部32aを中心に偏心回転することになる。
なお、本実施の形態1では、カム32の外周面がベアリング32bで形成されている。具体的に、カム32は、金属で形成されたカム主部上にベアリング32b(ボールベアリング)が圧入されたものである。このような構成により、金属材料で形成された揺動板31B(当接部31a)とカム32との当接による摩擦力が低下するために、双方の部材31B、32の磨耗劣化が低減される。
以上のように構成された蛇行補正機構は、図7に示すように動作する。
図7(A)に示すように、カム32が回転して軸部32aの位置がカム32の中心よりも下方にあるとき、揺動板31Bの当接部31aの上端にカム32が当接して当接部31aがM2方向(正方向)に押し上げられる。これにより、蛇行補正ローラ13は、揺動中心Wを中心にして図6のX2方向に移動する。
これに対して、図7(B)に示すように、カム32が回転して軸部32aの位置がカム32の中心よりも上方にあるとき、引張スプリング35の付勢力によって揺動板31Bの当接部31aの上端にカム32が当接した状態で当接部31aがM1方向(逆方向)に押し下げられる。これにより、蛇行補正ローラ13は、揺動中心Wを中心にして図6のX1方向に移動する。
ここで、図7(A)及び図7(B)を参照して、当接部31aとカム32との間には、微小ギャップδが設けられている。これにより、当接部31aにてカム32がかんだ状態になる不具合を抑止することができる。
また、図4(A)を参照して、カム32の外周面の一部には被検知板32cが設置されていて、装置15には位置検知センサ39が設置されている。そして、位置検知センサ39が被検知板32cの位置を光学的に検知することで、カム32の回転方向の姿勢を判断して、蛇行補正ローラ13のX1、X2方向の移動量を制御する。
さらに、本実施の形態1では、引張スプリング35の付勢力にかかわらず揺動板31Bがかんだ状態になっても、カム32が回転して軸部32aの位置がカム32の中心よりも上方にあるとき、揺動板31Bの当接部31aの下端にカム32が当接した状態で当接部31aがM1方向(逆方向)に押し下げられる。これにより、蛇行補正ローラ13は、揺動中心Wを中心にして図6のX1方向に移動することになる。
また、軸受34と第1支持部材31A、31Bとの間には僅かな隙間が設けられているため、関連する部材が変形することなく、上述した蛇行補正ローラ13の上下動が可能になる。また、本実施の形態1では、蛇行補正ローラ13の他端側(揺動板31Bが設置された側である。)の可動範囲が±3mm程度に設定されている。
なお、本実施の形態1では、蛇行補正ローラ13を軸受34を介して第1支持部材31A、31Bに間接的に回転可能に支持したが、蛇行補正ローラ13を軸受34を介すことなく第1支持部材31A、31Bに直接的に回転可能に支持することもできる。
以下、図8にて、本実施の形態1における中間転写ベルト装置15において特徴的な構成・動作について詳述する。
本実施の形態1では、検知手段としてのフォトセンサ90を支持する第2支持部材としてのセンサ支持板60(センサブラケット)が、蛇行補正ローラ13を支持する第1支持部材31A、31Bに対して位置決めされている。
詳しくは、図8(A)を参照して、第2支持部材としてのセンサ支持板60には、その幅方向中央部に、中間転写ベルト8に対向するようにフォトセンサ90(検知手段)が固設されている。そして、このセンサ支持板60(第2支持部材)は、蛇行補正ローラ13を支持する第1支持部材31A、31Bに対して、蛇行補正ローラ13の回転軸(一点鎖線で示している。)が固定端Wを中心にして回動する仮想平面(図8の紙面である。)に対して平行に回動するように支持されている。すなわち、図8(B)を参照して、蛇行補正ローラ13の他端側が一端側の支点Wを中心にして矢印X1で示す上方に回動したときに(又は、矢印X2で示す下方に回動したときに)、センサ支持板60は、中間転写ベルト8に対するフォトセンサ90の姿勢(対向距離やスキュー角度やあおり角度である。)を維持したまま、その回動動作に合わせて同じ方向に回動する。
さらに具体的に、センサ支持板60(第2支持部材)は、揺動板31Bの側(第1支持部材の他端側である。)の位置が位置決め主基準となるように、仮想平面(図8の紙面である。)に対して直交する方向に延在する円形穴部60aが形成されている。そして、このセンサ支持板60の円形穴部60aに、中継板37に形成された主基準ピン37aが係合する。なお、この中継板37は、揺動板31Bにネジ70によって固定されている。
また、センサ支持板60(第2支持部材)は、固定板31Aの側(第1支持部材の一端側である。)の位置が位置決め従基準となるように、仮想平面(図8の紙面である。)に対して直交する方向に延在する長穴部60bが形成されている。そして、このセンサ支持板60の長穴部60bに、中継板38に形成された従基準ピン38aが係合する。なお、この中継板38は、固定板31Aにネジ70によって固定されている。
このような構成により、蛇行補正ローラ13が図8(A)の状態から図8(B)の状態へと回動したときに、センサ支持板60は、位置決め主基準となる円形穴部60a(主基準ピン37a)を中心にして回動することになる。このとき、センサ支持板60の一端側では、長穴部60bを従基準ピン38aがスライドしながら、位置決め従基準となる。
このように、本実施の形態1では、中間転写ベルト8を蛇行補正するために蛇行補正ローラ13が上下方向に回動しても、その回動動作に合わせて、フォトセンサ90を支持するセンサ支持板60が平行に回動する。したがって、中間転写ベルト8に対するフォトセンサ90の姿勢(対向距離やスキュー角度やあおり角度である。)が常に一定に維持されて、フォトセンサ90による検知精度が安定化する。すなわち、フォトセンサ90によって、中間転写ベルト8上に形成される被検知物としてのトナー像(パッチパターン)の位置や濃度が高精度に検知されて、その検知結果に基づいて作像条件が最適化されることになる。
具体的に、本実施の形態1で用いているフォトセンサ90は、中間転写ベルト8との対向距離が±0.3mm変動すると、その出力値が±0.1V変動する。一方、先に説明したように、蛇行補正ローラ13の他端側(揺動板31Bが設置された側である。)の可動範囲は、±3mm程度に設定されている。したがって、フォトセンサ90を支持するセンサ支持板60が蛇行補正ローラ13の回動動作に連動しないとすると、フォトセンサ90が設置された幅方向中央部では対向距離が±1.5mm程度変動して、フォトセンサ90の出力変動が±0.5V程度生じてしまうことになる。この出力変動は、高精度な作像条件の調整をおこなうための出力変動の許容範囲(±0.3V程度である。)を超えるものであるため、本実施の形態1のようにフォトセンサ90を支持するセンサ支持板60を蛇行補正ローラ13の回動動作に連動させることが有用になる。
なお、上述した「対向距離」とは、フォトセンサ90の対向面(検知面)と中間転写ベルト8との最近接距離である。また、「スキュー角度」とは、中間転写ベルト8の幅方向からみて、フォトセンサ90の対向面において発光素子と受光素子とを結ぶ直線が、中間転写ベルト8に対してなす角度である(図8においてフォトセンサ90の対向面と中間転写ベルト8とがなす角度である。)。また、「あおり角度」とは、フォトセンサ90の対向面において発光素子と受光素子とを結ぶ直線に直交する直線が、中間転写ベルト8の走行方向に対してなす角度である(後述する図14の角度θである。)。
以上説明したように、本実施の形態1における中間転写ベルト装置15では、フォトセンサ90(検知手段)を支持するセンサ支持板60(第2支持部材)を、蛇行補正ローラ13を回転可能に支持する固定板31A及び揺動板31B(第1支持部材)に対して位置決めしているため、蛇行補正ローラ13で蛇行補正される中間転写ベルト8(ベルト部材)上に形成されるトナー像(被検知物)をフォトセンサ90によって高精度に検知することができる。
なお、本実施の形態1において、センサ支持板60(第2支持部材)を、固定板31Aの側(第1支持部材の一端側である。)の位置が位置決め主基準となり、揺動板31Bの側(第1支持部材の他端側である。)の位置が位置決め従基準となるように形成することもできる。
また、センサ支持板60(第2支持部材)に主基準ピンや従基準ピンを設けて、中継板37、38に円形穴部や長穴部を設けることもできる。
そして、これらの場合であっても、上述したものと同様の効果を得ることができる。
実施の形態2.
図9〜図12にて、この発明の実施の形態2について詳細に説明する。
図9は、実施の形態2における中間転写ベルト装置15の要部を示す正面図であって、前記実施の形態1における図8(A)に相当する図である。図10は、第1支持部材31A、31B及び第2支持部材60の近傍を示す側面図であって、中間転写ベルト装置15を図9の左方からみた図である。また、図11は、蛇行補正ローラ13が上下動したときの状態を示す正面図であって、前記実施の形態1における図8(B)に相当する図である。さらに、図12は、第1支持部材31A、31B及び第2支持部材60の近傍を示す上面図であって、中間転写ベルト装置15を図9の上方からみた図である。
本実施の形態2における中間ベルト装置15は、フォトセンサ90を支持する第2支持部材60が上下方向の他に水平方向にも回動可能に第1支持部材31A、31Bに支持されている点が、フォトセンサ90を支持する第2支持部材60が上下方向にのみ回動可能に第1支持部材31A、31Bに支持されている前記実施の形態1のものと相違する。
本実施の形態2における中間転写ベルト装置15も、前記実施の形態1のものと同様に、中間転写ベルト8(ベルト部材)、4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ12A、2次転写対向ローラ12B、押圧ローラ12C、蛇行補正ローラ13、張架ローラ11、蛇行検知部80、フォトセンサ90(検知手段)、中間転写クリーニング部10、等で構成される。
また、図9〜図11に示すように、本実施の形態2における中間転写ベルト装置15も、前記実施の形態1のものと同様に、検知手段としてのフォトセンサ90を支持する第2支持部材としてのセンサ支持板60が、蛇行補正ローラ13を支持する第1支持部材31A、31Bに対して位置決めされている。
詳しくは、図9、図11を参照して、第2支持部材としてのセンサ支持板60には、その幅方向中央部に、中間転写ベルト8に対向するようにフォトセンサ90(検知手段)が固設されている。そして、このセンサ支持板60(第2支持部材)は、蛇行補正ローラ13を支持する第1支持部材31A、31Bに対して、蛇行補正ローラ13の回転軸(一点鎖線で示している。)が固定端Wを中心にして回動する仮想平面(図9、図11の紙面である。)に対して平行に回動するように支持されている。すなわち、図11を参照して、蛇行補正ローラ13の他端側が一端側の支点Wを中心にして矢印X1で示す上方に回動したときに、センサ支持板60は、中間転写ベルト8に対するフォトセンサ90の姿勢を維持したまま、その回動動作に合わせて同じ方向に回動する。
さらに具体的に、センサ支持板60(第2支持部材)は、揺動板31Bの側(第1支持部材の他端側である。)の位置が位置決め主基準となるように、仮想平面(図9の紙面である。)に対して直交する方向に延在する円形穴部60aが形成されている。そして、このセンサ支持板60の円形穴部60aに、中継板37に形成された主基準ピン37aが係合する。
また、センサ支持板60(第2支持部材)は、固定板31Aの側(第1支持部材の一端側である。)の位置が位置決め従基準となるように、仮想平面(図9の紙面である。)に対して直交する方向に延在する長穴部60bが形成されている。そして、このセンサ支持板60の長穴部60bに、中継板38に形成された従基準ピン38aが係合する。
ここで、本実施の形態2における中間転写ベルト装置15は、前記実施の形態1のものとは異なり、第1支持部材31A、31Bが、蛇行補正ローラ13の一端側を第2の固定端としてさらに支持して、蛇行補正ローラ13の他端側を上下方向とは異なる第2の所定方向(水平方向である。)における正逆方向に移動可能にさらに支持している。
詳しくは、蛇行補正ローラ13を上下方向に揺動する蛇行補正機構とは別に、蛇行補正ローラ13を水平方向に揺動して中間転写ベルト8の斜行を補正する斜行補正機構が設置されている。この斜行補正機構は、蛇行補正ローラ13を揺動させる方向が異なる以外は、蛇行補正機構とほぼ同様に構成されているため、その図示と説明とを省略する。
そして、図10、図12を参照して、本実施の形態2における中間転写ベルト装置15では、このセンサ支持板60(第2支持部材)は、蛇行補正ローラ13を支持する第1支持部材31A、31Bに対して、蛇行補正ローラ13の回転軸(一点鎖線で示している。)が固定端を中心にして回動する第2の仮想平面(図12(A)の紙面である。)に対して平行に回動するように支持されている。すなわち、図12(B)を参照して、蛇行補正ローラ13の他端側が一端側の支点を中心にして図12の上方(又は下方)に回動したときに、センサ支持板60は、中間転写ベルト8に対するフォトセンサ90の姿勢を維持したまま、その回動動作に合わせて同じ方向に回動する。
さらに具体的に、センサ支持板60(第2支持部材)と固定板31Aとを中継する中継板38には、第2位置決め主基準となるように、第2の仮想平面(図12の紙面である。)に対して直交する方向に延在する第2円形穴部38bが形成されている。そして、この中継板38の第2円形穴部38bに、固定板31Aに形成された第2主基準ピン31A1が係合する。
また、センサ支持板60(第2支持部材)と揺動板31Bとを中継する中継板37には、第2位置決め従基準となるように、第2の仮想平面(図12の紙面である。)に対して直交する方向に延在する第2長穴部37bが形成されている。そして、この中継板37の第2長穴部37bに、揺動板31Bに形成された第2従基準ピン31B1が係合する。
このような構成により、蛇行補正ローラ13が図12(A)の状態から図12(B)の状態へと水平方向に回動したときに、センサ支持板60は、第2位置決め主基準となる第2円形穴部38b(第2主基準ピン31A1)を中心にして回動することになる。このとき、センサ支持板60の他端側では、第2長穴部37bを第2従基準ピン31B1がスライドしながら、第2の位置決め従基準となる。
このように、本実施の形態2では、中間転写ベルト8を斜行補正するために蛇行補正ローラ13が水平方向にも回動しても、その回動動作に合わせて、フォトセンサ90を支持するセンサ支持板60が平行に回動する。したがって、中間転写ベルト8に対するフォトセンサ90の姿勢(対向距離やスキュー角度やあおり角度である。)が常に一定に維持されて、フォトセンサ90による検知精度が安定化する。すなわち、フォトセンサ90によって、中間転写ベルト8上に形成される被検知物としてのトナー像(パッチパターン)の位置や濃度が高精度に検知されて、その検知結果に基づいて作像条件が最適化されることになる。
以上説明したように、本実施の形態2における中間転写ベルト装置15でも、前記実施の形態1のものと同様に、フォトセンサ90(検知手段)を支持するセンサ支持板60(第2支持部材)を、蛇行補正ローラ13を回転可能に支持する固定板31A及び揺動板31B(第1支持部材)に対して位置決めしているため、蛇行補正ローラ13で蛇行補正される中間転写ベルト8(ベルト部材)上に形成されるトナー像(被検知物)をフォトセンサ90によって高精度に検知することができる。
なお、本実施の形態2において、センサ支持板60(第2支持部材)を、固定板31Aの側(第1支持部材の一端側である。)の位置が第2位置決め従基準となり、揺動板31Bの側(第1支持部材の他端側である。)の位置が第2位置決め主基準となるように形成することもできる。
また、中継板37、38に第2主基準ピンや第2従基準ピンを設けて、第1支持部材31A、31Bに第2円形穴部や第2長穴部を設けることもできる。
そして、これらの場合であっても、上述したものと同様の効果を得ることができる。
実施の形態3.
図13及び図14にて、この発明の実施の形態3について詳細に説明する。
図13は、実施の形態3における中間転写ベルト装置15の要部を示す側面図である。また、図14は、図13の中間転写ベルト装置15において、張架ローラ11が上下動したときの状態を示す側面図である。
本実施の形態3における中間ベルト装置15は、フォトセンサ90を支持する第2支持部材60が第1支持部材31A、31Bと張架ローラ11とに位置決めされている点が、フォトセンサ90を支持する第2支持部材60が第1支持部材31A、31Bにのみ位置決めされている前記実施の形態1のものと相違する。
本実施の形態3における中間転写ベルト装置15も、前記実施の形態1のものと同様に、中間転写ベルト8(ベルト部材)、4つの転写ローラ9Y、9M、9C、9K 、駆動ローラ12A、2次転写対向ローラ12B、押圧ローラ12C、蛇行補正ローラ13、張架ローラ11、蛇行検知部80、フォトセンサ90(検知手段)、中間転写クリーニング部10、等で構成される。
ここで、図13を参照して、本実施の形態3における張架ローラ11は、蛇行補正ローラ13に対して中間転写ベルト8の走行方向下流側の近傍に配設されたローラ部材であって、その両端軸部が圧縮スプリング75に接続されている。このように構成された張架ローラ11は、中間転写ベルト8を付勢して中間転写ベルト8にテンションを与えるテンションローラとして機能するものである。
そして、図13に示すように、本実施の形態3における中間転写ベルト装置15は、前記実施の形態1のものとは異なり、検知手段としてのフォトセンサ90が、蛇行補正ローラ13と張架ローラ11との間で中間転写ベルト8に対向するようにセンサ支持板60(第2支持部材)上に配設されている。
さらに、検知手段としてのフォトセンサ90を支持するセンサ支持板60(第2支持部材)が、蛇行補正ローラ13を支持する第1支持部材31A、31Bと、張架ローラ11と、に対して位置決めされている。
詳しくは、図13に示すように、センサ支持板60の一端側では、前記実施の形態1と同様に、円形穴部60aが揺動板31Bに固設された中継板37の主基準ピン37aに係合して、長穴部60bが固定板31Aに固設された中継板38の従基準ピン38aに係合するように構成されている。これに対して、センサ支持板60の他端側では、張架ローラ11の両端軸部に常に当接するように構成されている。すなわち、センサ支持板60(第2支持部材)は、張架ローラ11の付勢動作に追従するように張架ローラ11に対して位置決めされている。
このような構成により、蛇行補正ローラ13と張架ローラ11との間で中間転写ベルト8に対向するように設置されたセンサ支持板60(第2支持部材)は、張架ローラ11が図13に示す状態から図14に示す状態に変位することにより中間転写ベルト8が変位しても、その変位に追従して回動する。したがって、中間転写ベルト8に対するフォトセンサ90の姿勢(特に、あおり角度θである。)が常に一定に維持されて、フォトセンサ90による検知精度が安定化する。すなわち、フォトセンサ90によって、中間転写ベルト8上に形成される被検知物としてのトナー像(パッチパターン)の位置や濃度が高精度に検知されて、その検知結果に基づいて作像条件が最適化されることになる。
なお、本実施の形態3では、フォトセンサ90が、蛇行補正ローラ13と張架ローラ11との間であって蛇行補正ローラ13に近い側で中間転写ベルト8に対向するように、センサ支持板60に配設されている。これにより、中間転写ベルト8に付与されるテンションが充分でなくて中間転写ベルト8に緩みが生じるような場合であっても、中間転写ベルト8の緩みがフォトセンサ90の検知精度に与える影響を最小限にすることができる。
また、本実施の形態3では、第1支持部材31A、31Bとともにセンサ支持板60の位置決めをする張架ローラ11を、蛇行補正ローラ13に対して中間転写ベルト8の走行方向下流側の近傍に配設したが、張架ローラ11を蛇行補正ローラ13に対して中間転写ベルト8の走行方向上流側の近傍に配設することもできる。
以上説明したように、本実施の形態3における中間転写ベルト装置15でも、前記各実施の形態のものと同様に、フォトセンサ90(検知手段)を支持するセンサ支持板60(第2支持部材)を、蛇行補正ローラ13を回転可能に支持する固定板31A及び揺動板31B(第1支持部材)に対して位置決めしているため、蛇行補正ローラ13で蛇行補正される中間転写ベルト8(ベルト部材)上に形成されるトナー像(被検知物)をフォトセンサ90によって高精度に検知することができる。
なお、前記各実施の形態では、ベルト部材として中間転写ベルト8を用いたベルト装置(中間転写ベルト装置15)に対して本発明を適用した。これに対して、ベルト部材として転写搬送ベルトを用いたベルト装置(ベルト部材上で記録媒体を搬送しながら記録媒体上に複数色のトナー像を転写するベルト装置である。)に対しても本発明を適用することができる。さらに、ベルト部材として感光体ベルト(前記各実施の形態における感光体ドラムと同等に機能するものであって、無端ベルト形状の感光体である。)を用いたベルト装置に対しても本発明を適用することができる。
さらに、前記各実施の形態では、中間転写ベルト8(ベルト部材)上に被検知物としてトナー像(検知用のパッチパターン)を適宜に形成して、被検知物をフォトセンサ90(検知手段)によって検知するベルト装置(中間転写ベルト装置15)に対して本発明を適用した。これに対して、ベルト部材上に形成した被検知物を検知手段で検知するベルト装置であれば、ベルト部材上に予め被検知物(例えば、中間転写ベルト8の幅方向端部に等間隔で形成された穴部や突起等である。)を形成して、その被検知物を検知手段によって検知するベルト装置に対しても本発明を適用することができる。
そして、これらの場合にも、検知手段を支持する第2支持部材を、蛇行補正ローラ13を支持する第1支持部材に対して位置決めすることで、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、本発明は、前記各実施の形態における中間転写ベルト装置15への適用に限定されることなく、例えば、図15に示すように蛇行補正ローラ13やフォトセンサ90が駆動ローラ12Aの下流側近傍に設置された中間転写ベルト装置15に対しても、当然に適用することができる。そして、このような場合にも、フォトセンサ90(検知手段)を支持する第2支持部材を、蛇行補正ローラ13を支持する第1支持部材に対して位置決めすることで、前記各実施の形態と同様の効果を得ることができる。
また、前記実施の形態1では、図7において蛇行補正機構(カム32)が揺動板31Bを直接揺動させる構成としたが、蛇行補正機構を揺動板31Bとは別の位置に設けて蛇行補正ローラを移動させる構成とし、蛇行補正機構が揺動板31Bを間接的に揺動してもよい。例えば、揺動板31Bの支持位置よりも外側(端部)の位置に蛇行補正機構を別個に設けてもよい。
また、本発明が前記各実施の形態に限定されず、本発明の技術思想の範囲内において、前記各実施の形態の中で示唆した以外にも、本実施の形態は適宜変更され得ることは明らかである。また、前記構成部材の数、位置、形状等は前記各実施の形態に限定されず、本発明を実施する上で好適な数、位置、形状等にすることができる。
1Y、1M、1C、1K 感光体ドラム(像担持体)、
8 中間転写ベルト(ベルト部材)、
11 張架ローラ(ローラ部材)、
12A〜12C ローラ部材、
13 蛇行補正ローラ(ローラ部材)、
13a、13b 軸部、
15 中間転写ベルト装置(ベルト装置)、
31A 固定板(第1支持部材)、 31A1 第2主基準ピン、
31B 揺動板(第1支持部材)、 31B1 第2従基準ピン、
37、38 中継板、
37a 主基準ピン、 37b 第2長穴部、
38a 従基準ピン、 38b 第2円形穴部、
60 センサ支持板(第2支持部材)、
60a 円形穴部、 60b 長穴部、
90 フォトセンサ(検知手段)、
100 画像形成装置本体(装置本体)。
特開2009−145765号公報 特開2007−15858号公報 特許第3820733号公報

Claims (10)

  1. 複数のローラ部材に張架されるとともに、所定の走行方向に走行する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材に対向するとともに、前記ベルト部材上に形成された被検知物を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記複数のローラ部材のうち少なくとも1つのローラ部材は、回転軸の傾きを可変して前記ベルト部材の蛇行を補正する蛇行補正ローラであって、
    前記蛇行補正ローラを回転軸方向の両端部の位置で直接的又は間接的に回転可能に支持する第1支持部材と、前記検知手段を支持する第2支持部材と、をさらに備え、
    前記第1支持部材は、前記蛇行補正ローラの一端側を固定端として支持して他端側を所定方向における正逆方向に移動可能に支持して、
    前記第2支持部材は、
    前記蛇行補正ローラの前記回転軸が前記固定端を中心にして回動する仮想平面に対して平行に回動するように前記第1支持部材に支持され、
    前記第1支持部材の前記一端側又は前記他端側の位置が位置決め主基準となるように前記仮想平面に対して直交する方向に延在する円形穴部又は主基準ピンと、
    前記第1支持部材の前記他端側又は前記一端側の位置が位置決め従基準となるように前記仮想平面に対して直交する方向に延在する長穴部又は従基準ピンと、
    を具備したことを特徴とするベルト装置。
  2. 前記第1支持部材は、前記蛇行補正ローラの一端側を第2の固定端としてさらに支持して他端側を前記所定方向とは異なる第2の所定方向における正逆方向に移動可能にさらに支持したことを特徴とする請求項1に記載のベルト装置。
  3. 前記第2支持部材は、前記蛇行補正ローラの前記回転軸が前記第2の固定端を中心にして回動する第2の仮想平面に対して平行に回動するように第1支持部材に支持されたことを特徴とする請求項2に記載のベルト装置。
  4. 前記検知手段は、前記ベルト部材を介して前記蛇行補正ローラに対向するように前記第2支持部材上に配設されたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のベルト装置。
  5. 前記複数のローラ部材のうちの1つであって、前記蛇行補正ローラに対して前記ベルト部材の走行方向上流側又は下流側の近傍に配設された張架ローラを備え、
    前記検知手段は、前記蛇行補正ローラと前記張架ローラとの間で前記ベルト部材に対向するように前記第2支持部材上に配設され、
    前記第2支持部材は、前記第1支持部材とともに前記張架ローラに対して位置決めされたことを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のベルト装置。
  6. 複数のローラ部材に張架されるとともに、所定の走行方向に走行する無端状のベルト部材と、
    前記ベルト部材に対向するとともに、前記ベルト部材上に形成された被検知物を検知する検知手段と、
    を備え、
    前記複数のローラ部材のうち少なくとも1つのローラ部材は、回転軸の傾きを可変して前記ベルト部材の蛇行を補正する蛇行補正ローラであって、
    前記蛇行補正ローラを回転軸方向の両端部の位置で直接的又は間接的に回転可能に支持する第1支持部材と、前記検知手段を支持する第2支持部材と、前記複数のローラ部材のうちの1つであって前記蛇行補正ローラに対して前記ベルト部材の走行方向上流側又は下流側の近傍に配設された張架ローラと、をさらに備え、
    前記検知手段は、前記蛇行補正ローラと前記張架ローラとの間で前記ベルト部材に対向するように前記第2支持部材上に配設され、
    前記第2支持部材は、前記第1支持部材とともに前記張架ローラに対して位置決めされたことを特徴とするベルト装置。
  7. 前記張架ローラは、前記ベルト部材を付勢して前記ベルト部材にテンションを与えるように構成され、
    前記第2支持部材は、前記張架ローラの付勢動作に追従するように前記張架ローラに対して位置決めされたことを特徴とする請求項5又は請求項6に記載のベルト装置。
  8. 前記検知手段は、前記蛇行補正ローラと前記張架ローラとの間であって前記蛇行補正ローラに近い側で前記ベルト部材に対向するように前記第2支持部材上に配設されたことを特徴とする請求項5〜請求項7のいずれかに記載のベルト装置。
  9. 請求項1〜請求項8のいずれかに記載のベルト装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記ベルト部材は、複数の像担持体にそれぞれ形成されたトナー像が重ねて転写される中間転写ベルトであって、
    前記被検知物は、前記トナー像であることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
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