JP5458913B2 - 三次元クロマトグラム用データ処理方法及びデータ処理装置 - Google Patents

三次元クロマトグラム用データ処理方法及びデータ処理装置 Download PDF

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Description

本発明は、ガスクロマトグラフ(GC)や液体クロマトグラフ(LC)等のクロマトグラフと質量分析装置とを組み合わせたクロマトグラフ質量分析装置や、検出器としてフォトダイオードアレイ検出器などを用いた液体クロマトグラフなど、時間、強度のほかにm/zや波長等の第3のディメンジョンを有する三次元クロマトグラムデータを取得することが可能なクロマトグラフのためのデータ処理方法及びデータ処理装置に関する。
ガスクロマトグラフ質量分析装置(GC/MS)や液体クロマトグラフ質量分析装置(LC/MS)は、GCもしくはLCのカラムで試料成分を時間的に分離し、分離された各成分をそれぞれイオン化した後に各種イオンをm/zに応じて分離して検出する構成を有している。ここで、特定の時間に着目してm/zを横軸に、強度を縦軸にとることによりマススペクトルが作成され、特定の1つのm/zに着目して時間を横軸に、強度を縦軸にとることによりマスクロマトグラムが作成される。また、これらを統合することで、時間、強度(イオン強度)、m/zを軸とする三次元クロマトグラムを作成することができる。
また、GC分析装置やLC分析装置は、GCカラムもしくはLCカラムに一定流量で移動相を流しておき、該移動相中に試料を注入し、カラムを通過する間に各成分毎に時間的に分離してカラムから溶出する試料を検出器で検出する構成を有している。ここで、検出器として例えばフォトダイオードアレイを備えた検出器(以下、「PDA検出器」という)等を用いることで、時間、強度(試料成分の吸光度、蛍光強度、発光強度など)、波長を軸とする三次元クロマトグラムを作成することができる。
これらの三次元クロマトグラムでは、一般的に試料成分毎に最大の強度が現われる波長やm/zが相違している。そこで、従来のクロマトグラフ用データ処理装置において三次元クロマトグラムから目的成分の定量分析を行なう際には、該目的成分の最大強度が現れる特定の波長又はm/zの二次元クロマトグラムを描出し、該二次元クロマトグラムのピークを波形処理により分離して、各々のピーク強度(ピークの高さや面積)を算出することが行われる。
一方、複数の試料に対してそれぞれ取得された三次元クロマトグラムを用い、それらの試料に含まれる成分(ピーク)の比較や成分量(ピーク強度)の変化等を解析したい場合がある。このような例として、加熱や紫外線照射などによる加速劣化試験における前後比較や、製品検査や受け入れ検査における良不良品判別、品質予測モデル構築、不良品の原因究明、同業他社製品比較、食品の産地判別等がある。これらの検査や判別においては、特徴的なピークを示す成分だけでなく全体の類似性を比較する必要がある。しかしながら、上記のように三次元クロマトグラム全体の中から主たる複数のピークのみを取り上げ、それらの特定の波長やm/zの二次元クロマトグラムのみを描出するのでは、微細な変化を見逃してしまうことがある。また、1つの試料に対して作成される二次元クロマトグラムの数が多くなると、計算時間が増加すると共に解析が困難になってしまう。
これに対し、例えば非特許文献1では、PDA検出器により得られた三次元クロマトグラムから、所定の波長範囲(400-600nm)の中で各保持時間における最大の強度(吸光度)をプロットした二次元クロマトグラムを各々の試料に対して作成することで、複数の試料間の成分比較を行っている。ここで、この所定の波長範囲において各保持時間の最大強度を示す波長(質量分析計を備えた分析装置ではm/z)における強度をプロットした二次元クロマトグラムは、一般的に「マックスプロット」と呼ばれている。このマックスプロットの二次元クロマトグラムは、三次元クロマトグラムの微細な変化も捉えることができると共に、1つの試料に対して1つしか作成されないため、複数の試料間の解析に適している。
「高速高分離分析の応用(その5)合成着色料の分析」島津アプリケーションニュース No.L349、[Online]、株式会社島津製作所、[平成22年1月18日検索]、インターネット〈URL:https://solutions.shimadzu.co.jp/cgi/ac?cmd=1&url=/solnavi/s/apl/a-news/1/l/pdf/l349.pdf〉
複数の試料間の成分比較を行う場合、まず各々の試料で検出された未知成分が同一であるか否かを確認する必要がある。非特許文献1での各試料についてのマックスプロット間の比較においても、この確認は、各々の試料に対して検出されたピークのピークトップにおける時間を比較し、そのずれが所定の許容範囲内に含まれているか否かを判定することにより行われる。しかしながら、この判定方法では、ピークトップ時間が同じ又は極めて近い異なる成分を同一成分と見なしてしまうことがあり、誤同定の原因となっていた。
本発明が解決しようとする課題は、複数の試料の成分比較において、誤同定を防止することができる三次元クロマトグラム用データ処理方法及びデータ処理装置を提供することである。
上記課題を解決するために成された本発明に係る三次元クロマトグラム用データ処理方法は、
複数の試料からそれぞれ取得された、時間、強度の他に第3の変化量を有する三次元クロマトグラム用のデータ処理方法であって、
a)複数の試料の中から選択された1つの試料の三次元クロマトグラムに対し、各保持時間の強度の最大値をプロットすることにより二次元クロマトグラムを作成するマックスプロット描出過程と、
b)前記二次元クロマトグラムからピークを検出し、各ピークのピークトップ時間及びピーク強度を取得するピーク情報取得過程と、
c)前記選択された試料の三次元クロマトグラムにおいて、前記各ピークトップ時間毎に、強度が極大及び/又は極小となる第3の変化量の値を取得する極点情報取得過程と、
d)前記選択された試料に対し、各ピークのピークトップ時間、前記極点情報取得過程で得られた第3の変化量の値、の情報を少なくとも含む第1のピークリストを作成する第1ピークリスト作成過程と、
e)前記第1ピークリストの各ピークを異なる試料間で比較し、該比較したピークが同一成分のピークであるか否かを、該ピークのピークトップ時間及び極点情報取得過程で得られた第3の変化量の値に基づいて判別するリスト比較過程と、
f)前記リスト比較過程において同一成分のピークであると判断された各試料のピークを1つにまとめ、該各試料のピーク強度をリスト化した第2のピークリストを作成する第2ピークリスト作成過程と、
を有することを特徴とする。
また、上記課題を解決するために成された本発明に係る三次元クロマトグラム用データ処理装置は、
複数の試料からそれぞれ取得された、時間、強度の他に第3の変化量を有する三次元クロマトグラム用のデータ処理装置であって、
a)複数の試料の中から選択された1つの試料の三次元クロマトグラムに対し、各保持時間の強度の最大値をプロットすることにより二次元クロマトグラムを作成するマックスプロット描出手段と、
b)前記二次元クロマトグラムからピークを検出し、各ピークのピークトップ時間及びピーク強度を取得するピーク情報取得手段と、
c)前記選択された試料の三次元クロマトグラムにおいて、前記各ピークトップ時間毎に、強度が極大及び/又は極小となる第3の変化量の値を取得する極点情報取得手段と、
d)前記選択された試料に対し、各ピークのピークトップ時間、前記極点情報取得手段で得られた第3の変化量の値、の情報を少なくとも含む第1のピークリストを作成する第1ピークリスト作成手段と、
e)前記第1ピークリストの各ピークを異なる試料間で比較し、該比較したピークが同一成分のピークであるか否かを、該ピークのピークトップ時間及び極点情報取得手段で得られた第3の変化量の値に基づいて判別するリスト比較手段と、
f)前記リスト比較手段により同一成分のピークであると判断された各試料のピークを1つにまとめ、該各試料のピーク強度をリスト化した第2のピークリストを作成する第2ピークリスト作成手段と、
を有することを特徴とする。
なお、本発明における「三次元クロマトグラム」とは、PDA検出器から得られるクロマトグラムのように、第3の変化量の軸方向に連続的に(若しくはほぼ連続的に)得られているものであっても良いし、少数のクロマトグラムが第3の変化量の軸方向に断続的に並んでいるものであっても良い。また、前記第3の変化量とは、典型的には上記した波長やm/zが挙げられる。また、本発明における「ピーク強度」とは、ピーク面積及び/又はピーク高さである。
また、本発明に係る三次元クロマトグラム用データ処理方法及びデータ処理装置では、第2ピークリスト作成過程で作成された第2ピークリストを基に多変量解析を行うことが望ましい。多変量解析の手法としては、主成分分析、PLS回帰分析、判別分析、クラスター分析を好適に用いることができる。また、多変量解析以外の手法として重回帰分析を用いることもできる。
本発明に係る三次元クロマトグラム用データ処理方法及びデータ処理装置によれば、複数の試料間におけるピークの比較において、ピークトップ時間と該ピークトップ時間において三次元クロマトグラムの強度が極大及び/又は極小となる第3の変化量の値とを判定に用いている。この判定に用いる第3の変化量の値は、第3の変化量の軸方向における波形情報を表しており、各成分に固有のものであるため、ピークトップ時間のみを用いるよりも誤同定を防止することが可能となる。
本発明に係る三次元クロマトグラム用データ処理装置の一実施例を備えた分析システムの全体構成図。 三次元クロマトグラムの一例を示す図(a)、該三次元クロマトグラムから作成したマックスプロットを示す図(b)、及び該三次元クロマトグラムの特定の時間におけるスペクトル波形を示す図(c)。 本実施例におけるデータ処理の手順を示すフローチャート。 本実施例により作成される第1ピークリストの一例を示す図(a)、及び該第1ピークリストから作成される第2ピークリストの一例を示す図(b)。 試料として用いた3種類のコーヒー飲料のそれぞれに対して作成したマックスプロットを示すグラフ。 従来の方法により作成される各試料の第1ピークリストを示す図。 従来の方法により作成される第2ピークリストを示す図。 本実施例により作成される各試料の第1ピークリストを示す図。 本実施例により作成される第2ピークリストを示す図。 本実施例により作成された第2ピークリストを基に主成分解析を行った結果を示すグラフ。
本発明に係る三次元クロマトグラム用データ処理装置を、PDA検出器を検出器として用いた液体クロマトグラフ分析装置に適用した場合を例に挙げて説明する。図1は本実施例の分析システムの全体構成図である。
図1の分析システムは大別して、分析装置10とデータ処理装置20とから成る。分析装置10は、溶離液(移動相)を貯留する溶離液槽11と、溶離液槽11から移動相を吸引する送液ポンプ12と、送液ポンプ12により吸引された移動相に分析対象の試料液を注入するインジェクタ13と、ガードカラム14及び主カラム15を内装するカラムオーブン16と、主カラム15の出口に設けられたPDA検出器17と、増幅器やA/D変換器等を含むインターフェース(I/F)18と、上記各部の動作を制御する制御部19と、から構成されている。
一方、データ処理装置20は、例えば専用の制御・データ処理プログラムがインストールされたパーソナルコンピュータにより具現化され、CPUやROMを含む主処理部21に、ハードディスク等の大容量記憶装置から成る記憶部22が接続されると共に、入出力制御部23を介して、LCD(Liquid Crystal Display)等から成るモニタ(表示部)24と、キーボードやマウス等から成る入力部25とが接続されている。また、記憶部22には三次元クロマトグラム記憶部221、制御・データ処理プログラム222が設けられている。
上記分析システムにおいてクロマトグラフ分析を行う際には、まず、送液ポンプ12により移動相を一定流量で主カラム15に流しておき、インジェクタ13より該移動相中に試料液を注入して主カラム15に送り込む。注入された試料が主カラム15を通過する間に、該試料中の各成分は異なる保持時間をもって分離される。PDA検出器17は主カラム15から溶出した各成分の吸光度、蛍光強度、発光強度などを所定時間間隔毎に波長方向に分散して、各波長における検出信号として検出する。この検出信号はI/F18でデジタル信号に変換されて主処理部21へ送られ、例えば所定の演算処理によって図2(a)のような時間、吸光度(強度)、波長から成る三次元クロマトグラムが作成され、そのデータが記憶部22内の三次元クロマトグラム記憶部221に格納される。これらの処理が複数の試料に対して順次行われ、各々の三次元クロマトグラムを構成するデータが各試料毎にデータファイルとして三次元クロマトグラム記憶部221内に保管される。
また、本実施例のデータ処理装置20では、本発明に特徴的な機能として、マックスプロット描出部31、ピーク情報取得部32、極点情報取得部33、第1ピークリスト作成部34、リスト比較部35、第2ピークリスト作成部36を備えている。これらは主処理部21が制御・データ処理プログラム222を実行することによりソフトウエア的に実現され、三次元クロマトグラム記憶部221にデータファイルとして保管された複数の試料の三次元クロマトグラムに対し、図3のフローチャートに沿ってデータ処理を実行する。以下、このデータ処理の手順について、図3のフローチャートを用いて説明する。
まず、主処理部21は、複数の試料に対してそれぞれ作成された三次元クロマトグラムのデータファイルのうち1つを選択し、記憶部22から読み出す(ステップS1)。そして、この選択された三次元クロマトグラムに対し、マックスプロット描出部31は、ユーザが設定した所定の波長範囲において各保持時間の最大強度をプロットし、二次元クロマトグラムを作成する(ステップS2)。これにより、三次元クロマトグラムを時間軸及び強度軸を含む面に投影したような二次元クロマトグラム(マックスプロット)を得ることができる(図2(b))。ここで、マックスプロットを作成する波長範囲としては、試料に含まれうる成分に応じてユーザが適宜選択できる。また、液体クロマトグラフを用いた場合で、移動相にギ酸や酢酸などの有機系緩衝液を用いた場合は、短波長領域で移動相による吸収が起こるため、この場合は短波長領域を避けることが好ましい。
なお、マックスプロットを描出する際、上記したように、所定の波長範囲で各時刻毎の最大強度のプロットを行うが、ノイズの除去等を目的として最大強度を示す波長の近傍における強度の平均値をプロットすることもある。
ステップS3では、ステップS2で作成された二次元クロマトグラムに現れる各ピークがピーク情報取得部32により検出され、その保持時間(ピークトップ時間)とピーク強度(ピーク面積及び/又はピーク高さなど)が取得される。
ステップS4では、ステップS1で読み出された三次元クロマトグラムに対してステップS3で取得された各保持時間毎に二次元グラフ(図2(c)に示すスペクトル波形)を切り出し、極点情報取得部33により該二次元グラフにおいて強度が極大となる波長(以下、「極大波長」と称す)が取得される。ステップS3及びステップS4で得られた結果は、第1ピークリスト作成部34によりリスト化され、図4(a)に示すような各ピークの保持時間及び極大波長の情報を有する第1ピークリストが作成される(ステップS5)。なお、図4(a)に示す第1ピークリストでは、各ピークの保持時間(第2列目)及び極大波長(第3列目)に加え、各試料のピーク強度(第4列目)も記載している。
なお、前記極大波長は、図4(a)に示すように1つのピークに対して複数個得られる場合もある。また、本実施例では極大波長のみを取得するものとしたが、特定の保持時間における波長の極小点(以下、「極小波長」と称す)のみを取得しても良い。また、極大波長と極小波長の両方を取得するようにしても良い。
次に、ステップS6において、全ての試料の三次元クロマトグラムに対して第1ピークリストが作成されたか否かを判定し、まだリスト化されていないデータファイルが存在すれば、残りのデータファイルに対して同様にステップS1〜S5の処理を行う。
ステップS7では、ステップS1〜S6で作成された第1ピークリストの各ピークを異なる試料間で比較し、比較したピーク同士が同一成分のピークであるか否かの判定を行う。この判定方法について、図4の表を例に説明する。図4(a)に示す表では、試料Aに対してch1〜ch3のピークが検出され、試料Bに対してch4〜ch6のピークが検出されている。ここでリスト比較部35は、試料Aの各ピークに該当する成分が、試料Bに含まれているか否かを判定する。なお、判定に用いる保持時間のずれの許容範囲は0.1minとし、極大波長のずれの許容範囲は3nmとする。
まず、試料Aのch1の保持時間と試料Bのch4〜ch6の保持時間をそれぞれ比較すると、ch1の保持時間と最も近い保持時間を有する試料Bのピークはch4であり、且つch1とch4の保持時間のずれが許容範囲内に含まれていることが分かる。ここでch1とch4の極大波長を比較すると、これらのピークに対して得られている極大波長の数は共に1つであり、且つ極大波長のずれが許容範囲に含まれている。従って、試料Aのch1のピークと試料Bのch4のピークは同一成分のピークであると判定される。
次に、試料Aのch2の保持時間と試料Bの残りのピーク(ch5及びch6)の保持時間をそれぞれ比較する。その結果、ch2の保持時間と最も近い保持時間を有する試料Bのピークはch5であり、且つch1とch4の保持時間のずれが許容範囲内に含まれていることが分かる。ここでch2とch5の極大波長を比較すると、これらのピークに対して得られている極大波長の数は共に2つであり、且つ各々の極大波長のずれが許容範囲に含まれている。従って、ch2とch5のピークについても同一成分であると判定される。
最後に、試料Aのch3の保持時間と試料Bのch6の保持時間をそれぞれ比較すると、これらの保持時間についてもそのずれが許容範囲内に含まれている。しかしながら、ch3の極大波長の数は1つである一方、ch6の極大波長の数は2つである。ch3の極大波長はch6の極大波長の一方と極めて近い値を示しているが、ch6のもう一方に対応する極大波長が存在しないため、これらは別の成分であると判定される。
以上のように、ステップS7における、各試料についての第1ピークリスト中の各ピークが同一成分のピークであるか否かの判定は、ピークトップ時間及び極点情報取得部33で得られた極大及び/又は極小となる第3の変化量の値に基づいて行われる。すなわち、比較するリストにおけるピーク同士のピークトップ時間及び前記第3の変化量の各々のずれが、所定の許容範囲内にあるか否かにより行われる。
以上がリスト比較部35による判定方法である。この結果は第2ピークリスト作成部36によりまとめられ、その結果、図4(b)に示す第2ピークリストが作成される(ステップS8)。この図4(b)の第2ピークリストでは、ch1及び4が同一成分のピークとして1つの行にまとめられ、ch2及び5も同様に同一成分のピークとして1つの行にまとめられている。一方、ch3とch6は異なる成分のピークであると判定されたため、別の行に分かれている。なお、ch3のピークに対応する成分は試料Bには存在しないため、試料Bにおけるch3のピーク強度は0と入力される。同様に、試料Aにおいてもch6のピーク強度は0と入力される。
ch3とch6のピークは、従来の保持時間についてのみ行う判定では、同一成分と判定されてしまうピークである。本発明のデータ処理装置では、このような誤同定され易いピークに対しても、適切に別成分と判定することができる。
本実施例のデータ処理装置に特徴的な処理は以上であるが、ステップS8で作成された第2ピークリストを基に、さらに多変量解析などのデータ解析手法を用いることもできる。本実施例のデータ処理装置で作成された第2ピークリストは、従来のデータ処理装置よりも適切に成分間の比較が為されているため、その後の解析において解析精度を向上させることができる。
次に、本実施例のデータ処理装置で作成される各ピークリストについて、実際の実験データを参照しつつ、従来の方法で作成されるピークリストとの比較を行う。この実験では3種類のコーヒー飲料(フリーズドライ溶解液、缶飲料、豆抽出液)を用意し、それぞれのコーヒー飲料に含まれる成分の比較を行った。なお、分析条件は以下の通りである。
使用した液体クロマトグラフ分析装置は、Prominence UFLCシリーズ(島津製作所製)である。移動相として10mMのりん酸緩衝液/AcNを用い、その比率を、分析開始から5min経過するまでを90/10、5minから15minまでを70/30、15minから18minまでを30/70、18minから25minまでを90/10とした。また、流量は1.0mL/minとした。主カラム15にはShim-pack VP-ODS(島津製作所製、4.6mmI.D.×150mmL., 5μm)を用い、ガードカラム14にはShim-pack GVP-ODS(島津製作所製、4.6mmI.D.×10mmL.)を用いた。また、カラムオーブン16の温度は40℃とした。さらに、PDA検出器17の検出波長範囲を190-800nm、バンド幅を4nmとした。
3種類のコーヒー飲料に対して上記の分析条件で分析を行い、各々の試料で作成された三次元クロマトグラムに対してマックスプロット描出を行った結果を図5に示す。なお、マックスプロットの波長範囲は220-400nmとした。また、マックスプロット作成には、液体クロマトグラフ用LCワークステーションである、LC Solution(島津製作所製)を使用した。
この図5の各マックスプロット(二次元クロマトグラム)に対し、従来の方法では図6に示すような第1ピークリストが作成される。この図6に示す第1ピークリストは、本実施例の第1ピークリストにおいて極大波長の欄を有していないリストである。従来の方法では、図6のように作成された第1ピークリストから各ピークを試料間で比較し、保持時間のずれが許容範囲に含まれるか否かによって比較したピーク同士が同一成分のピークであるか否かを判定し、1つのピークリストに統合する。図7は、保持時間のずれの許容範囲を0.1minとした場合に作成される第2ピークリストである。この図7に示す従来の方法により作成された第2ピークリストでは、3種類のコーヒー飲料に合計31種類の成分が含まれていると判定されていることが分かる。
なお、図6に示す各試料の第1ピークリストのch番号と図7に示す第2ピークリストのch番号は特に対応するものではない。図7の第2ピークリストのch番号は、第1ピークリストを1つのリストにまとめた際に各ピークを保持時間の順に並べ、1から順に番号を附しただけのものである。
一方、本実施例の方法では、各保持時間における極大波長のデータも第1ピークリストに入力される。図8は、本実施例の方法で作成される各試料の第1ピークリストである。また、これら3つの第1ピークリストをステップS6で示した判定方法により互いに比較し、1つのリストにまとめた結果が図9である。
なお、ステップS6における判定条件は、保持時間のずれの許容範囲を0.1min、極大波長のずれの許容範囲を3nmとした。また、図9の第2ピークリストには、図7及び8のピークリストとの対応関係が理解しやすいよう、保持時間と極大波長の欄も加えている。さらに、図9のch番号は、図7のピークリストと同様、図8の第1ピークリストを1つのリストにまとめた際に保持時間の順に1から番号を附し直しただけのものであり、図7のch番号と特に対応するものではない。
図9の第2ピークリストに示すように、本実施例のデータ処理装置20では3種類のコーヒー飲料に36種類の成分が含まれていると判定されており、従来の方法では10個の成分を5個の成分と誤同定していることが分かる。具体的には、本実施例で作成された図9の第2ピークリストのch4及び5のピークが、図7のピークリストでは同一成分のピークと判定されている(図7のch4に対応)。他に図9のch8,9,12,13,16,17,18,19が図7のピークリストでは誤同定されている。
さらに、この図9の第2ピークリストを基に、多変量解析の一つである主成分分析を行った結果を図10に示す。ここで、図10(a)のスコアプロットは各試料の差を示している。図10(a)では、第一主成分の方向に缶飲料、フリーズドライ溶解液、豆抽出液の順に並んでいることが分かる。この結果は、3種類のコーヒー飲料の中で缶飲料と豆抽出液が成分的には最も異なっており、フリーズドライ溶解液はその中間であることを示している。なお第一主成分および第二主成分の寄与率はそれぞれ70.2%、29.8%であったことから第一主成分が大きな寄与を示していることが分かる。
また、図10(b)に示したローディングプロットは各ピークの各主成分の差を示している。なお、図10(b)の各番号は、図9の第2ピークリストのch番号に対応している。図10(b)に示すように、第一主成分の正側に多くのピークが現れている。これらのピークに対応する成分は、図10(a)から缶飲料に多く豆抽出液には少ない成分であることが分かる。
なお、図10(b)に示すch17の成分は、保持時間のみでは誤同定されてしまうピークである。保持時間のみで同定を行った場合、このように特徴的なピークを見落とし、本来の差異を見落としてしまう恐れがあることが、これらの結果から理解される。
なお、上記実施例では、ステップS6における判定条件において、保持時間のずれの許容範囲を0.1min、極大波長のずれの許容範囲を3nmとしたが、これらは分析条件によるところが大きいため、得られた結果に応じて適宜変更することが可能である。
10…分析装置
11…溶離液槽
12…送液ポンプ
13…インジェクタ
14…ガードカラム
15…主カラム
16…カラムオーブン
17…PDA検出器
18…インターフェース(I/F)
19…制御部
20…データ処理装置
21…主処理部
22…記憶部
221…三次元クロマトグラム記憶部
222…制御・データ処理プログラム
23…入出力制御部
24…モニタ(表示部)
25…入力部
31…マックスプロット描出部
32…ピーク情報取得部
33…極点情報取得部
34…第1ピークリスト作成部
35…リスト比較部
36…第2ピークリスト作成部

Claims (8)

  1. 複数の試料からそれぞれ取得された、時間、強度の他に第3の変化量を有する三次元クロマトグラム用のデータ処理方法であって、
    a)複数の試料の中から選択された1つの試料の三次元クロマトグラムに対し、各保持時間の強度の最大値をプロットすることにより二次元クロマトグラムを作成するマックスプロット描出過程と、
    b)前記二次元クロマトグラムからピークを検出し、各ピークのピークトップ時間及びピーク強度を取得するピーク情報取得過程と、
    c)前記選択された試料の三次元クロマトグラムにおいて、前記各ピークトップ時間毎に、強度が極大及び/又は極小となる第3の変化量の値を取得する極点情報取得過程と、
    d)前記選択された試料に対し、各ピークのピークトップ時間、前記極点情報取得過程で得られた第3の変化量の値、の情報を少なくとも含む第1のピークリストを作成する第1ピークリスト作成過程と、
    e)前記第1ピークリストの各ピークを異なる試料間で比較し、該比較したピークが同一成分のピークであるか否かを、該ピークのピークトップ時間及び極点情報取得過程で得られた第3の変化量の値に基づいて判別するリスト比較過程と、
    f)前記リスト比較過程において同一成分のピークであると判断された各試料のピークを1つにまとめ、該各試料のピーク強度をリスト化した第2のピークリストを作成する第2ピークリスト作成過程と、
    を有することを特徴とする三次元クロマトグラム用データ処理方法。
  2. 前記第3の変化量が、波長又はm/zであることを特徴とする請求項1に記載の三次元クロマトグラム用データ処理方法。
  3. 前記第2ピークリストに基づいて多変量解析を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の三次元クロマトグラム用データ処理方法。
  4. 前記第2ピークリストに基づいて重回帰分析を行うことを特徴とする請求項1又は2に記載の三次元クロマトグラム用データ処理方法。
  5. 複数の試料からそれぞれ取得された、時間、強度の他に第3の変化量を有する三次元クロマトグラム用のデータ処理装置であって、
    a)複数の試料の中から選択された1つの試料の三次元クロマトグラムに対し、各保持時間の強度の最大値をプロットすることにより二次元クロマトグラムを作成するマックスプロット描出手段と、
    b)前記二次元クロマトグラムからピークを検出し、各ピークのピークトップ時間及びピーク強度を取得するピーク情報取得手段と、
    c)前記選択された試料の三次元クロマトグラムにおいて、前記各ピークトップ時間毎に、強度が極大及び/又は極小となる第3の変化量の値を取得する極点情報取得手段と、
    d)前記選択された試料に対し、各ピークのピークトップ時間、前記極点情報取得手段で得られた第3の変化量の値、の情報を少なくとも含む第1のピークリストを作成する第1ピークリスト作成手段と、
    e)前記第1ピークリストの各ピークを異なる試料間で比較し、該比較したピークが同一成分のピークであるか否かを、該ピークのピークトップ時間及び極点情報取得手段で得られた第3の変化量の値に基づいて判別するリスト比較手段と、
    f)前記リスト比較手段により同一成分のピークであると判断された各試料のピークを1つにまとめ、該各試料のピーク強度をリスト化した第2のピークリストを作成する第2ピークリスト作成手段と、
    を有することを特徴とする三次元クロマトグラム用データ処理装置。
  6. 前記第3の変化量が、波長又はm/zであることを特徴とする請求項5に記載の三次元クロマトグラム用データ処理装置。
  7. 前記第2ピークリストに基づいて多変量解析を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の三次元クロマトグラム用データ処理装置。
  8. 前記第2ピークリストに基づいて重回帰分析を行うことを特徴とする請求項5又は6に記載の三次元クロマトグラム用データ処理装置。
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