JP5455007B2 - 画像形成装置 - Google Patents

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本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタなどの電子写真方式の画像形成装置に関するものである。
従来から、電子写真方式を用いた画像形成装置が広く知られている。この方式はカールソンプロセスと呼ばれ、潜像担持体表面に対して、帯電・露光・現像・転写・クリーニング・初期化の工程を繰り返すことで普通紙等の各種転写媒体にトナー像を得ている。そして転写されたトナー像を加熱溶融して当該転写媒体に定着し、最終画像を得るものである。従ってクリーニング工程は上記カールソンプロセスでは欠くことが出来ないものであった。クリーニング工程としては、潜像担持体表面に対してクリーニングブレードやクリーニングブラシ等のクリーニング部材を摺擦させることによって潜像担持体上の転写残トナーを除去するものが知られている。
このようなクリーニング部材を備える構成では、クリーニング部材の摺擦によって潜像担持体の表面が磨耗して潜像担持体の寿命が低下するという問題が生じる。また、クリーニング部材の摺擦によって潜像担持体の寿命が低下すること抑制するために、耐磨耗性の材料からなる潜像担持体を用いると、潜像担持体として光導電性を有しつつ、耐磨耗性に優れた材料を用いることになり、潜像担持体の材料選択の幅が狭まるという問題が生じる。
近年、このクリーニング工程で捨てていたトナーを再利用するクリーナレス方式を搭載した画像形成装置も散見される。このクリーナレス方式の特徴は、転写位置を通過後の転写残トナーが存在する潜像担持体表面をそのまま帯電・露光工程を通過させて現像工程で不要なトナーを回収するところにある。そこで、この方式は現像同時クリーニング方式と呼ばれることもある。このようなクリーナレス方式の画像形成装置としては、例えば、特許文献1に記載の画像形成装置がある。
しかしながら、転写工程を通過した後の感光体に残留したトナーは、その帯電極性が反転したトナーや弱帯電トナーが比較的多く存在するものである。このため転写残トナーは現像工程に対してそのまま好適に使えるトナーとは言い難い。したがって、従来のクリーナレス方式の画像形成装置では、現像工程で潜像担持体をクリーニングするために転写残トナーの帯電極性を正常に戻すトナー帯電極性制御用の帯電部材を新たに必要とするものである。このようなクリーナレス方式では、潜像担持体上にトナー像を形成するために必要な帯電とは別にトナー帯電極性制御用の帯電部材によって帯電を行うため、潜像担持体表面は帯電による静電ハザードによって潜像担持体の寿命が低下するという問題が生じる。また、帯電によるハザードに対する耐性のある材料からなる潜像担持体を用いると、上述した耐磨耗性の材料を用いる場合と同様に、潜像担持体の材料選択の幅が狭まるという問題が生じる。
このように、潜像担持体の表面に直接トナー像を形成する構成では、潜像担持体の寿命の低下や潜像担持体の材料選択の幅が狭まるといった問題が生じる。
本出願人は、潜像担持体の表面に直接にはトナー像を形成しない構成として、特願2008−238449号(以下、先願と呼ぶ)において、少なくとも現像によって潜像担持体上のトナー像が形成されるトナー像形成位置で潜像担持体表面を被覆するように、潜像担持体表面に被覆フィルムを巻きつけるように供給する構成を提案している。先願に記載された構成では、潜像担持体上に形成された静電潜像は被覆フィルムを介して現像され、表面にトナー像が形成された被覆フィルムは次回のトナー像が形成される前に潜像担持体表面から分離される。このため、トナーが潜像担持体表面に直接接触することがなく画像形成を行うことができ、上述した従来の潜像担持体の表面に直接トナー像を形成する構成で生じる問題を改善することができる。
また、上記先願には、潜像担持体表面に供給される前の被覆フィルムを軸部材に巻きつけてロール状に収容し、供給位置に向けて送り出す被覆フィルム供給装置と、潜像担持体表面から分離された後の被覆フィルムを軸部材で巻き取ってロール状に回収する被覆フィルム回収装置とを備えた画像形成装置が記載されている。この構成の画像形成装置では、使用開始当初は被覆フィルム供給装置の被覆フィルムのロールの巻き数が多く、被覆フィルム回収装置の被覆フィルムのロールの巻き数がほとんど無く略軸部材のみ状態である。この状態から、画像形成を行っていくことで、被覆フィルム供給装置の被覆フィルムの巻き数が減少し、被覆フィルム回収装置の被覆フィルムの巻き数が増加する。そして、被覆フィルム供給装置の被覆フィルムの巻きが無くなると、潜像担持体への被覆フィルムの供給が出来なくなる。
このため、被覆フィルム供給装置の被覆フィルムの巻きが無くなった場合、被覆フィルム供給装置及び被覆フィルム回収装置の軸部材と被覆フィルムとを交換する。軸部材と被覆フィルムとを交換するときには、被覆フィルム供給装置の被覆フィルムを巻いていた軸部材と、被覆フィルム回収装置のロール状の被覆フィルム及び軸部材とを装置本体から取り外す。そして、ロール状に被覆フィルムが巻かれた軸部材を被覆フィルム供給装置側に装着し、潜像担持体から分離後の被覆フィルムを巻き取る軸部材を被覆フィルム回収装置側に装着することで、上述した使用開始当初の状態となり、軸部材と被覆フィルムとを交換が終了する。
このような軸部材と被覆フィルムとの交換は、被覆フィルム供給装置の被覆フィルムの巻きが無くなる度に行うため、被覆フィルムを保持する構成には交換性の高い構成が求められる。
この要求は、潜像担持体に供給する前の被覆フィルム、あるいは、潜像担持体から分離して回収した後の被覆フィルムを保持する構成が、被覆フィルムを軸部材に巻きつける構成である場合に限るものではない。
本発明は以上の問題点に鑑みなされたものであり、その目的は、トナー像形成位置よりも潜像担持体の表面移動方向上流側で潜像担持体の表面に潜像担持体被膜フィルムを巻きつける構成で、潜像担持体に供給する前の被覆フィルムを保持する部材から被覆フィルムが無くなったときに、供給する前の被覆フィルムを保持する部材と回収した被覆フィルムを保持する部材とを容易に交換することができる画像形成装置を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1の発明は、表面移動する潜像担持体と、該潜像担持体表面を一様帯電する帯電手段と、該潜像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、該潜像担持体上に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成するトナー像形成手段とを備えた画像形成装置であって、少なくとも上記トナー像形成手段によってトナー像が形成されるトナー像形成位置で上記潜像担持体の表面を被覆する被覆フィルムを該潜像担持体表面に巻きつける被覆フィルム巻きつけ手段と、該被覆フィルムによって被覆された該潜像担持体表面が該被覆フィルム巻きつけ手段によって再び被覆フィルムを巻きつけられる位置に到達する前に、該潜像担持体表面を被覆した状態で該トナー像形成位置を通過した該被覆フィルムを該潜像担持体表面から分離させる被覆フィルム分離手段と、該トナー像形成位置で該被覆フィルム上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、該被覆フィルム巻きつけ手段によって該潜像担持体に巻きつけられる位置に供給する前の該被覆フィルムを保持する供給フィルム保持部材と、該被覆フィルム分離手段によって該潜像担持体表面から分離した該被覆フィルムを回収して保持する回収フィルム保持部材とを備え、該供給フィルム保持部材と該回収フィルム保持部材とを一体的に支持し、装置本体に対して着脱自在な被覆フィルム保持カートリッジを有し、上記被覆フィルム巻きつけ手段は、上記帯電手段によって一様帯電される前の上記潜像担持体表面に上記被覆フィルムを巻きつける構成であり、該被覆フィルム保持カートリッジは、上記潜像担持体の表面移動方向に該潜像担持体の表面上で直交する幅方向に引き出すことで装置本体から取り外す構成であることを特徴とするものである。
また、請求項2の発明は、請求項1の画像形成装置において、上記供給フィルム保持部材は、上記潜像担持体に供給する前の上記被覆フィルムを軸部に巻きつけて供給フィルムロールとして保持する供給フィルム巻きつけ軸であり、上記回収フィルム保持部材は、該潜像担持体から分離した後の該被覆フィルムを軸部で巻き取って回収し、ロール状の回収フィルムロールとして保持する回収フィルム巻き取り軸であることを特徴とするものである。
また、請求項3の発明は、請求項1または2の画像形成装置において、上記被覆フィルム保持カートリッジを装置本体に装着した状態で上記被覆フィルムに対して接触または近接する部材を、該被覆フィルム保持カートリッジを装置本体から取り外すときに該被覆フィルムから離間させることを特徴とするものである。
また、請求項4の発明は、請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記被覆フィルム保持カートリッジを装置本体から取り外すときに上記潜像担持体に対する上記被覆フィルムの密着を解除するフィルム密着解除手段を備えることを特徴とするものである。
また、請求項5の発明は、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、被覆フィルム保持カートリッジは装置本体から取り外した後に装置本体に装着する向きを変えて、上記供給フィルム保持部材と上記回収フィルム保持部材との位置を入れ替えた状態で装置本体に装着可能であることを特徴とするものである。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記被覆フィルムは上記潜像担持体表面から分離した後に記録媒体上にトナー像を定着する定着装置の定着部に記録媒体とともに進入し、該定着部を通過した後に記録媒体から分離することを特徴とするものである。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、上記供給フィルム保持部材が保持する上記被覆フィルムと上記回収フィルム保持部材が保持する該被覆フィルムとは連続しており、該供給フィルム保持部材から上記潜像担持体を被覆した後、該回収フィルム保持部材に至る画像形成時の該被覆フィルムの搬送に対して、逆方向の被覆フィルムの搬送が可能となるように構成したことを特徴とするものである。
本発明によれば、供給フィルム保持部材と回収フィルム保持部材とを一体的に支持し、装置本体に対して着脱自在な被覆フィルム保持カートリッジを有するため、被覆フィルム保持カートリッジを交換することで、供給フィルム保持部材と回収フィルム保持部材との交換が終わるため、供給フィルム保持部材と回収フィルム保持部材とを容易に交換することができるという優れた効果がある。
実施形態1に係る複写機全体の概略構成図。 実施形態1の複写機の画像形成部の拡大説明図。 実施形態1の複写機の画像形成部の転写位置で被覆フィルムとシートとが対向する状態の説明図。 実施形態1の構成で被覆フィルムに対して接触または近接する部材を被覆フィルムから離間させる工程の説明図。 実施形態1の構成で被覆フィルムのテンションが解除された状態の説明図。 実施形態1の構成で被覆フィルム保持カートリッジの取り替えの説明図。 実施形態1の構成で使用前カートリッジをカートリッジ取り付け位置に取り付けた状態の説明図。 実施形態1の構成で被覆フィルムに対して接触または近接する部材を被覆フィルムに接触または近接させる工程の説明図。 変形例1の複写機の感光体近傍である画像形成部の説明図。 変形例1の構成で被覆フィルムに対して接触または近接する部材を被覆フィルムから離間させる工程の説明図。 変形例1の構成で被覆フィルムの感光体に対する密着を解除する説明図。 変形例1の複写機で被覆フィルム保持カートリッジを装置本体に取り付けた状態の説明図。 変形例1の複写機で被覆フィルムを感光体に接触させる説明図。 変形例1の構成で被覆フィルムに対して接触または近接する部材を被覆フィルムに接触または近接させる工程の説明図。 変形例1の被覆フィルム保持カートリッジを持ち運ぶ状態のときの斜視図。 変形例1の被覆フィルム保持カートリッジを複写機に装着する状態のときの斜視図。 実施形態2に係る複写機全体の概略構成図。 実施形態2の複写機の画像形成部の拡大説明図。 実施形態2の複写機の画像形成部の転写位置で被覆フィルムとシートとが対向する状態の説明図。 実施形態2の構成で被覆フィルムに対して接触または近接する部材を被覆フィルムから離間させる工程の説明図。 実施形態2の構成で被覆フィルムのテンションが解除された状態の説明図。 実施形態2の構成で被覆フィルム保持カートリッジの取り替えの説明図。 実施形態2の構成で使用前カートリッジをカートリッジ取り付け位置に取り付けた状態の説明図。 実施形態2の構成で被覆フィルムに対して接触または近接する部材を被覆フィルムに接触または近接させる工程の説明図。
〔実施形態1〕
以下、本発明を、画像形成装置に適用した一つ目の実施形態(以下、実施形態1と呼ぶ)について図面を用いて説明する。なお、本発明の実施形態は以下述べるものに限定されず、その趣旨を逸脱しない範囲において種々変更が可能である。
図1は、実施形態1に係る画像形成装置としての複写機(以下、複写機500という)全体の概略構成図である。
複写機500は画像形成を行う複写機本体部100を給紙装置としてのシートバンク300の上に載置しており、複写機本体部100の上部に画像読取装置200が取り付けられている。また、画像読取装置200の上には、背面側を支点に上下に開閉自在の自動原稿搬送装置400が取り付けられている。
複写機本体部100には、内部に像担持体として、ドラム状の感光体10が設けられている。
図2は、実施形態1の複写機本体部100の感光体10近傍である画像形成部の拡大説明図であり、図3は、図2で示した画像形成部の転写位置Bで被覆フィルムFとシートSとが対向する状態の説明図である。
感光体10の周りには、感光体10の左側に帯電ローラ8を備える帯電装置が配置されている。感光体10の回りには、図中矢印Aで示す感光体10の表面移動方向(反時計方向)について、表面移動方向上流側から帯電ローラ8、現像装置12、及び転写装置13が順に配置されている。なお、複写機500は、感光体10をクリーニングするクリーニング装置は備えられてない。
また、現像装置12においては、現像ローラ4を用いることにより、詳細は後述する被覆フィルムF上にトナーを付着させて感光体10上の静電潜像を可視像化する。
また、転写装置13は上下に配置された第一張架ローラ15と第二張架ローラ16との間に転写ベルト17が張架されて構成されるとともに、転写位置Bで感光体10の周面に押圧されて当接される。なお転写位置Bでは転写ベルト17を挟んで感光体10と対向する転写ローラ7が配置されており、感光体10と転写ローラ7とが形成する転写ニップによって転写ベルト17が後述する被覆フィルムFを挟んで感光体10に当接する。
複写機本体部100には、現像ローラ4が感光体10の表面に対向する現像位置における感光体10の表面を被覆する「被覆フィルム」である被覆フィルムFを供給フィルムロール20rとして保持する供給フィルム巻きつけ軸20を備える。また、感光体10の表面から分離した被覆フィルムFを巻き取って回収し、回収フィルムロール19rとして保持する回収フィルム巻き取り軸19を備える。そして、本実施形態1の複写機500は、供給フィルム巻きつけ軸20と回収フィルム巻き取り軸19とを一体的に支持し、複写機500本体に対して着脱自在な被覆フィルム保持カートリッジ18を有する。
複写機500では、感光体10の表面移動に合わせて、被覆フィルム保持カートリッジ18に配置された供給フィルム巻きつけ軸20に巻きつけられた供給フィルムロール20rから感光体10の表面に新しい被覆フィルムFが供給される。
また、複写機本体部100の内部には、シートバンク300内の、後述するシートカセット61から送り出した記録媒体であるシートSを、転写位置Bを経てスタック位置まで下方から上方へと搬送するシート搬送装置Cを備える。シート搬送装置Cは、供給路R1、手差し供給路R2、および、シート搬送路Rを形成する。
そして、シート搬送路Rにおける、感光体10に対してシートSの搬送方向上流側の位置にレジストローラ21を配置している。また、感光体10の搬送方向下流側の位置には、熱定着装置22を配置している。熱定着装置22は、内部に熱源を有する加熱部材としての加熱ローラ30と加圧部材としての加圧ローラ32とを備える。
また、熱定着装置22のさらに搬送方向下流側には、排出ローラ35を配置し、さらにその先に、画像形成済みのシートをスタックする排出スタック部39を設ける。
現像装置12の図中左側には、レーザ書込装置47を備える。レーザ書込装置47には、不図示のレーザ光源、その他、走査用の回転多面鏡48、ポリゴンモータ49、fθレンズ等の走査光学系50などを備える。
画像読取装置200には、光源53、複数のミラー54、結像用光学レンズ55、CCD等のイメージセンサ56などを備える。そして、上面にはコンタクトガラス57を備える。
このコンタクトガラス57の上の自動原稿搬送装置400には、原稿の載置位置に不図示の原稿セット台を設けるとともに、排出位置に不図示の原稿スタック台を設ける。また、原稿シートを、原稿セット台から画像読取装置200のコンタクトガラス57上の読取位置を経て原稿スタック台まで搬送する不図示の原稿搬送路を有するシート搬送装置を備える。このシート搬送装置には、原稿シートを搬送する不図示のシート搬送ローラを複数備える。
シートバンク300には、内部に、記録媒体である転写紙やOHPフィルム等のシートSを収納するシートカセット61を多段に備える。各シートカセット61には、それぞれ対応して呼出ローラ62と、供給ローラ63と、分離ローラ64とを備える。多段に備えるシートカセット61の図中右側には、複写機本体部100のシート搬送路Rへと通じる供給路R1を形成する。供給路R1にも、回転することによりシートSに搬送力を付与し、シートSを搬送する複数のシート搬送ローラ66を備える。
複写機本体部100の図中右側面には、手差し給紙部68を備える。この手差し給紙部68には、手差しトレイ67を開閉自在に設けるとともに、手差しトレイ67上にセットした手差しのシートSをシート搬送路Rへと導く手差し供給路R2を備える。また、手差しトレイ67にもシートカセット61と同様に、呼出ローラ62と供給ローラ63と分離ローラ64とを配置している。
このような構成の複写機500を用いてコピーを行うときには、まず、不図示のメインスイッチをオンにするとともに、自動原稿搬送装置400の原稿セット台に原稿をセットする。ブック原稿のような場合には、自動原稿搬送装置400を開いて画像読取装置200のコンタクトガラス57上に直接原稿をセットし、自動原稿搬送装置400を閉じて原稿を押える。
そして、不図示のスタートスイッチを押すと、自動原稿搬送装置400に原稿をセットしたときには、原稿をシート搬送ローラにより原稿搬送路を通して、コンタクトガラス57上へと移動させてから画像読取装置200が駆動し、原稿内容を読み取って原稿スタック台上に排出する。一方、コンタクトガラス57上に直接原稿をセットしたときには、直ちに画像読取装置200が駆動して原稿内容を読み取る。
画像読取装置200が駆動すると、画像読取装置200は、光源53をコンタクトガラス57に沿って移動させるとともに、光源53からの光をコンタクトガラス57上の原稿面で反射し、その反射光を複数のミラー54で反射し、結像用光学レンズ55を経て、イメージセンサ56に入れ、イメージセンサ56で原稿内容を読み取る。
また、このとき同時に、静電潜像形成工程として不図示の感光体駆動モータで感光体10を回転し、帯電ローラ8を用いた帯電装置11で感光体10の表面を供給フィルムロール20rから供給された被覆フィルムFを介して一様に帯電する。次いで、画像読取装置200によって読み取った原稿内容に応じてレーザ光をレーザ書込装置47から照射して静電潜像形成工程を実行する。次に、現像装置12を用いて感光体10表面上を被覆する被覆フィルムF上に被覆フィルムFの下の感光体10上に形成された潜像に応じてトナーを付着させ、静電潜像の可視像化(現像)がなされる。
一方、スタートスイッチを押したと同時に、シートバンク300中の多段のシートカセット61のうち、選択されたサイズのシートSを収容するシートカセット61内から呼出ローラ62によってシートSが送り出される。呼出ローラ62によって送り出されたシートSは、呼出ローラ62に続く、供給ローラ63と分離ローラ64とによって1枚ずつ分離して搬送され、供給路R1に送られる。供給路R1に送られたシートSは、シート搬送ローラ66で搬送されてシート搬送路Rへと導かれ、レジストローラ21に突き当たって止められる。そして、感光体10表面の被覆フィルムF上に可視像化したトナー像とシートSとの転写位置Bに到達するタイミングが一致するように、レジストローラ21が回転し、シートSが感光体10の右側へと送り込まれる。
また、手差しトレイ67上にセットされた手差しのシートSに画像を形成する場合は、手差し給紙部68の手差しトレイ67上にセットされた手差しのシートSが手差し供給路R2に送られる。そして、上述したシートカセット61内のシートSに画像形成を行う場合と同様に、レジストローラ21で感光体10の回転にタイミングが合わせられて手差しのシートSが感光体10の右側へと送り込まれる。
感光体10の右側へと送り込まれたシートSは、転写位置Bで感光体10表面を被覆し、表面にトナー像が形成された被覆フィルムFと重なり合う。実施形態1の複写機500は、転写ローラ7には不図示のバイアス印加装置によって転写バイアスが印加されており、転写位置Bで感光体10との間に転写電界を形成している。このため、転写位置BでシートSと対向したトナー像は、図3に示すように、転写電界によって感光体10を被覆する被覆フィルムFの表面からシートSへと移動し、トナー像が被覆フィルムFの表面からシートSの表面へと転写される。トナー像が転写された後のシートSは、被覆フィルムFによって被覆された感光体10から離れて、熱定着装置22へと搬送される。
実施形態1の複写機500では転写位置Bよりも表面移動方向下流側の感光体10表面と回収フィルム巻き取り軸19の回収フィルムロール19rとの間で被覆フィルムFが張架されている。このため、被覆フィルムFはシートSの搬送方向(感光体10から熱定着装置22へと向かう方向)とは異なる方向に配置された回収フィルム巻き取り軸19の方向に引っ張られ、感光体10の表面に沿ってシートSから分離し、その後、感光体10の表面からも分離する。このような実施形態1の複写機500では、回収フィルム巻き取り軸19の回収フィルムロール19rと感光体10との間で被覆フィルムFを張架する構成が被覆フィルム分離手段として機能する。
なお、転写位置Bを通過し、被覆フィルムFが分離した感光体10の表面は不図示の除電装置によって残留電位が除去され、上述した帯電ローラ8から始まる次の画像形成に備える状態となる。
一方、トナー像が転写され、熱定着装置22へと搬送されたシートSは、加熱ローラ30と加圧ローラ32とによって形成される定着部としての定着ニップに通されて、これらのローラに搬送されながら、熱と圧力とが印加されてシートSに対してトナー像が定着される。
その後、トナー像が定着されたシートSは排出ローラ35を通過して、排出スタック部39上に排出されてスタックされる。
なお、本実施形態1の複写機500は、感光体と現像装置とをそれぞれ一つずつ備えるモノクロの画像形成装置であるが、一つの感光体に4つの現像装置を配置したフルカラーの画像形成装置であっても、感光体表面に被覆フィルムを巻きつける構成は適用可能である。
被覆フィルムFとしては、食品用ラップフィルムとして一般に使用されている食材や料理を包む為の厚さが十数[μm]程度の透明・軽量で柔軟な膜状素材のフィルムを使用することが出来る。これらのフィルムは耐熱性・耐水性に富み、摂氏マイナス60[℃]からプラス150[℃]前後までの温度に適応できるとされている。ラップフィルム材料としては、セロハン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、延伸ポリプロピレン(OPP)、ナイロン(NY)、ポリエチレン(PE)、ポリプロピレン(PP)、ポリ塩化ビニリデン(PVDC)、ポリビニルアルコール(PVA)、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリメチルペンテン(PMP)が挙げられる。さらに複合材からなる被覆フィルムとして、ポリエチレン+ポリプロピレン(PE+PP)や、ナイロン+ポリエチレン(NY+PE)なども使用することが可能である。
本実施形態1に使用できる被覆フィルムFとしては、光が透過すること、静電気を保持出来ること、ある程度の応力に耐えることができ、引っ張られてもフィルム状態を維持できること、ある程度は熱に熔けずにフィルム状態を維持できること、ある程度は水に溶けずにフィルム状態を維持できること、といった特性も求められる。これらの特性を備えているものであれば、本実施形態1に使用する被覆フィルムFとしては、先に述べた食品用ラップフィルムの例に限らないことは言うまでもない。
次に、被覆フィルムFの供給動作について、図2と図3とを用いて説明する。
供給フィルム巻きつけ軸20から供給された被覆フィルムFは、帯電ローラ8の表面を経て感光体10表面に供給される。すなわち、本実施形態1では、帯電ローラ8と感光体10とが対向する位置が被覆フィルム供給位置となる。被覆フィルムFはこの帯電ローラ8の押圧力と感光体帯電のために印加されるバイアス電荷により、感光体10に張り付いてそのまま下流へと搬送される。このとき感光体10の表面が一様帯電される。感光体10の回転に伴い、供給フィルム巻きつけ軸20に巻き込まれている被覆フィルムFが順次送り出される。次いでレーザ書込装置47から発せられた書き込み光3によって一様帯電された感光体10上に光像が書き込まれて静電潜像が形成される。この静電潜像は現像装置12により現像されて感光体10の表面を覆っている被覆フィルムFの上にトナー像がもたらされる。
そして、転写位置BでシートSと対向したトナー像は、転写バイアスによって図3に示すように、感光体10を被覆する被覆フィルムFの表面からシートSへと移動する。被覆フィルムFはシートSの搬送方向とは異なる方向に配置された回収フィルム巻き取り軸19によって引っ張られ、シートSから分離し、その後、感光体10の表面からも分離する。そして、回収フィルム巻き取り軸19で使用済み被覆フィルムとしてロール状に回収される。一方、トナー像が転写されたシートSは従来の画像形成装置と同様に熱定着装置22に搬送され、その表面にトナー像が定着された後に排出スタック部39に排出される。
本実施形態1の複写機500では、感光体10の表面移動方向について、現像装置12の現像ローラ4と感光体10表面とが対向する現像位置から転写位置Bまでの間は、感光体10の表面を被覆フィルムFが被覆している。そして、転写位置Bを通過したあとに、感光体10表面から被覆フィルムFが分離し、現像位置よりも感光体10の表面移動方向上流側に配置された帯電ローラ8によって現像前の感光体10の表面に被覆フィルムFを巻きつけている。このような構成により、複写機500ではトナー像は感光体10を被覆する被覆フィルムF上に形成され、感光体10の表面にトナーが直接付着することが無い。このため、本実施形態の複写機500は感光体10の表面をクリーニングする感光体クリーニング手段が不要である。
感光体クリーニング手段が不要な従来の画像形成装置の一例としては、特許文献1に、現像工程で不要なトナーを回収するクリーナレス方式で、転写残トナーの帯電効率を高め、かぶりトナーを効率的に除去して画像形成品質を高め得るクリーナレス方式の画像形成装置が開示されている。この装置では、感光体ドラムを囲んで帯電ローラ、現像装置、一次転写ローラ、帯電補助手段(帯電ブラシ)を配置する。現像装置は、負極性に帯電したトナーを回転スリーブからトナー像の形成領域に移動させつつ非形成領域から回転スリーブへ移動させて、現像同時クリーニングを行う。一次転写ローラの下流に帯電ブラシ帯電補助手段(帯電ブラシ)を配置して−1000[V]を印加することにより、感光体ドラム上の転写残トナーを負極性に帯電させる。感光体ドラムから中間転写ベルトへの一次転写において、トナー像が形成されない紙間スペースでは、トナー像の形成領域で印加する500[V]よりも高い700[V]の一次転写バイアス電圧を一次転写ローラに印加する、などによって 転写残トナーの不具合を防止するものである。
電子写真方式のクリーナレス方式を搭載した画像形成装置で、特許文献1に開示されるものにあってはクリーニング部材が完全に無くなった訳ではなく代替の部材を必要としている。
この理由は、「転写残トナーは、正規な帯電極性に帯電したトナーを記録材や中間転写ベルトに引き寄せる転写装置の転写バイアス電圧に逆らって像担持体に残留している。従って、転写残トナーの多くは、帯電が不足しているか、正規な帯電極性とは逆の極性に帯電しており、正規な帯電極性に帯電したトナーのようには、動的な現像によって現像部材へ回収されない」からであり、「特に、高温高湿環境下や耐久時、画像比率の高い画像形成が連続して行われてトナー補給が多い場合、帯電が不足したトナーの割合が高まり、いわゆるかぶりトナーとして像担持体に大量に付着する。現像装置内の電荷が低い状態であるため、電荷付与が厳しい状態であるような環境下だからである。そして、かぶりトナーが像担持体に大量に付着すると、像担持体の正常な帯電や露光を妨げて画像形成品質が低下する。 そこで、クリーナレス方式の画像形成装置では、転写装置の下流側に帯電補助手段を配置して、帯電が不足した転写残トナーや逆の極性に帯電した転写残トナーを正常な帯電極性に帯電させている。」ということが必要になる。つまり、クリーナレス方式とは言ってもクリーニング部材の機能を代替する部材を必要とするのである。
また、特許文献1のように転写装置の下流側に帯電補助手段を設ける構成では、トナー像の形成に必要な帯電及び露光とは別に潜像担持体表面に静電ハザードを与える構成となり、帯電補助手段を備えない構成に比して静電ハザードに起因する潜像担持体表面の光導電性の変化による潜像担持体の寿命の低下が生じ易い。
また、クリーニング部材の機能を代替する部材を設けたとしても、一度、感光体表面に直接付着したトナーを除去することには限界がある。
感光体クリーニング手段が不要な従来の画像形成装置の他の例としては、例えば実開平03−065146号公報にシートフィルムを繰り出して他の転写媒体と重ね合わせることで画像を得る装置が開示されている。この装置は、感光感圧紙であるマイクロカプセル紙のフィルムシートに画像露光して潜像を得た後、記録用紙となる顕色紙と重ね合わせて画像を得るものである。そして、この両者を圧力現像装置を通過させることにより、マイクロカプセル紙のマイクロカプセルが破壊されることで未露光部分の染料前躯体が記録用紙である顕色紙の表面に塗布されている顕色剤と反応して発色する。ついで熱定着装置により発色を促進して最終画像を得るという装置である。
この公報に記載の装置は、シートと記録用紙を重ね合わせて画像を得る装置の例があるが、これは電子写真方式を用いたものでは無く、トナーが残留したときのクリーニングの課題も無いため、本実施形態1の複写機500とは本質的に異なる画像形成装置である。
一方、本実施形態1の複写機500では、フィルム層である被覆フィルムFを介して電子写真感光体である感光体10上の静電潜像を現像し、次いでこのトナー像をシートSに転写し、被覆フィルムFを感光体10から分離する工程を繰り返すことにより、本質的にトナーが感光体10に残らないようにすることができる。このため、感光体10をクリーニングするクリーニング手段が不要である。
さらに、被覆フィルムFからなるフィルム層が感光体10の感光層を保護するので、機械的な摩耗の影響を避けることが出来るだけでなく、電気的な影響も小さくすることが出来るため、感光体10の耐久性が飛躍的に良くなる効果もある。
次に、感光体10の表面に形成された静電潜像に対応したトナー像を被覆フィルムF上に形成する現像装置12について説明する。
複写機500が備える現像装置12は磁性キャリアとトナーからなる二成分現像装置である。複写機500は現像装置12で使用するトナーを収容する不図示のトナーボトルを備え、トナーボトル内のトナーは不図示のトナー補給装置によって現像装置12に供給される。
トナー補給装置によって不図示のトナー補給口から供給されたトナーは、現像装置12のケーシングである現像容器12a内の磁性キャリアとトナーとからなる現像剤の上に供給される。供給されたトナーは、現像剤とともに螺旋形状の第二搬送スクリュ2で攪拌されながら図2中の紙面奥方向に搬送される。第二搬送スクリュ2を備える搬送路と第一搬送スクリュ1を備える搬送路とは、図2中の紙面奥方向端部と紙面手前方向端部とで連通している。そして、第二搬送スクリュ2によって図2中の紙面奥方向端部まで到達した現像剤は、第一搬送スクリュ1が配置された搬送路に移動し、第一搬送スクリュ1によって図2中の紙面奥方向から手前方向への搬送される。そして、第一搬送スクリュ1によって図2中の紙面手前方向端部まで到達した現像剤は、第二搬送スクリュ2が配置された搬送路に移動する。このように、現像装置12内では現像剤が循環している。
供給されたトナーが攪拌された現像剤は、第一搬送スクリュ1によって搬送される搬送路内で、磁石が内蔵されている現像ローラ4の磁力によって、現像ローラ4の表面に汲み上げられる。図中矢印Dで示すように、図中時計回りに回転している現像ローラ4の表面に磁力で吸着した現像剤は、現像ドクタ70で一定量に規制されるとともにトナーと磁性キャリアとが摩擦帯電される。
帯電した磁性キャリアとトナーとからなる現像剤は現像ローラ4の最大磁力強度の主極で穂立ちして感光体10の表面を被覆する被覆フィルムFに接触する。現像ローラ4にはバイアス電圧が印加されており、感光体10上の静電潜像により選択的にトナーが被覆フィルムFの表面に付着して現像される。なお、現像容器12a内の現像剤のトナー濃度は、トナー濃度センサ5によって監視している。トナー濃度が低い場合は、不図示のトナー補給装置を駆動して、不図示のトナーボトルからトナーを補給して、トナー濃度を一定に保つように制御する。
また、感光体10表面を覆う被覆フィルムF上にはトナーによって基準パターンが形成され、この基準パターンの反射濃度をパターン濃度センサ6が測定している。そしてこのパターン濃度センサ6の測定結果を基に、トナー濃度センサ5がどのような出力値の時にトナー補給動作を開始させれば良いかが自動的に選ばれるようになっている。
図2に示すように、トナー濃度センサ5は、現像剤を搬送する第二搬送スクリュ2の下に設置されており、現像剤の透磁率から現像剤のトナー濃度を測定している。トナー濃度が低くなると磁性体キャリアが密集してくるので透磁率が高くなる。このトナー濃度センサ5が検知した透磁率の値がある所定値(閾値)を超えれば、トナー濃度が低くなったと判断されて、所定のトナー濃度になるまで不図示の制御部からトナー補給装置へトナー補給動作のための信号が送られる。
このような補給制御によって、感光体10の表面を覆う被覆フィルムF上に形成される基準パターンの濃度を一定に保つように制御しているが、トナーボトル内のトナーがなくなった場合には、不図示の判断機構を用いて基準パターンの濃度を検知するパターン濃度センサ6とトナー濃度センサ5との両方の出力から、トナーがなくなったことを判断する。
本実施形態1では、トナーボトルからトナーが補給されるものである。また、複写機500に使用されるトナーは、ポリエステル樹脂を含有するトナーを好適に使用する事が出来るが、これに限定されるものではない。
次に、複写機500で用いるトナーについて説明する。
ポリエステル樹脂を含有するトナーのポリエステルは、多価アルコールと多価酸(大多数がジオール基を有する化合物と二酸(−(COOH))またはジエステル(−(COOR))を有する2酸化合物またはジエステル化合物)とを脱水(あるいは脱アルコール)縮合反応によってポリエステル化合物(未変性ポリエステル)とした未変性ポリエステル樹脂を用いる。また、ジイソシアネート(−NCO基を2個有する化合物)と活性水素化合物(特にジオール、ジオイックアシドまたはOH基とCOOH基との両方の基を有する化合物)との縮合反応によって得られる多価イソシアネート化合物とをさらに含む変性ポリエステル樹脂を含んでいてもよい。
多価イソシアネート化合物の比率は、イソシアネート基[NCO]と、水酸基を有するポリエステルの水酸基[OH]の当量比[NCO]/[OH]として、通常5/1〜1/1、好ましくは4/1〜1.2/1、さらに好ましくは2.5/1〜1.5/1である。
未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとを併用することで、低温定着性およびフルカラー画像形成装置に用いた場合の光沢性が向上するので、ウレア変性ポリエステルを単独で使用するよりも好ましい。なお、未変性ポリエステルは、ウレア結合以外の化学結合で変性されたポリエステルを含んでも良い。
未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとは、少なくとも一部が相溶していることが低温定着性、耐ホットオフセット性の面で好ましい。従って、未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとは類似の組成であることが好ましい。
また、未変性ポリエステルとウレア変性ポリエステルとの重量比は、通常20/80〜95/5程度である。
プレポリマーとして用いるウレア変性ポリエステル中には、ウレア結合と共にウレタン結合を含有していてもよい。ウレア結合含有量とウレタン結合含有量のモル比は、通常100/0〜10/90である。
なお、実施形態1の複写機500では、融点が約120[℃]のトナーを用い、定着温度は150[℃]に設定し、150[℃]以上に適応できる被覆フィルムFを用いる。
次に、供給フィルム巻きつけ軸20に巻きつけられた被覆フィルムFの供給フィルムロール20rの巻きが無くなった場合の被覆フィルムFの交換について説明する。
本実施形態1の複写機500では、被覆フィルム保持カートリッジ18の内部に供給フィルム巻きつけ軸20及び回収フィルム巻き取り軸19が配置されており、被覆フィルムFの交換時には被覆フィルム保持カートリッジ18のみを脱着することで交換可能となっている。
図4〜図8を用いて被覆フィルムFを交換する手順について説明する。
図4は、被覆フィルムFに対して接触または近接する部材を被覆フィルムFから離間させる工程の説明図である。図4中の矢印E、E及びEで示すように、現像装置12、転写装置13及び帯電ローラ8を被覆フィルムFから離間させる。なお、実施形態1の複写機500が備える現像装置12、転写装置13及び帯電ローラ8は不図示の移動構造によって被覆フィルムFに対して接離する方向に移動可能に構成されている。
図5は、被覆フィルムFのテンションが解除された状態の説明図である。
図4のように、被覆フィルムFに対して接触または近接する部材を被覆フィルムFから離間させることで、図5で示すように被覆フィルムFにかかる張力が弱まり、被覆フィルムFのテンションが解除された状態となって被覆フィルム保持カートリッジ18を取り外すことが可能な状態となる。
図6は、被覆フィルム保持カートリッジ18の取り替えの説明図である。
図5のように、被覆フィルムFのテンションを解除した被覆フィルム保持カートリッジ18を、使用済みカートリッジ18bとして図6中の矢印Hで示すように複写機500本体側のカートリッジ取り付け位置18cから取り外す。このときの使用済みカートリッジ18bが備える被覆フィルムFである使用済みフィルムFbはほとんど全てが回収フィルム巻き取り軸19に巻き取られた状態である。次に、未使用の被覆フィルムFである使用前フィルムFaを備える被覆フィルム保持カートリッジ18である使用前カートリッジ18aを図6中の矢印Hで示すように複写機500本体側のカートリッジ取り付け位置18cに取り付ける。このときの使用前カートリッジ18aが備える使用前フィルムFaはほとんど全てが供給フィルム巻きつけ軸20に巻きついた状態である。
図7は、図6に示す使用前カートリッジ18aをカートリッジ取り付け位置18cに取り付けた状態の説明図である。
図8は、被覆フィルムFに対して接触または近接する部材を被覆フィルムFに接触または近接させる工程の説明図である。
図7の状態から図8中の矢印I、I及びIで示すように、現像装置12、転写装置13及び帯電ローラ8を被覆フィルムFに接触させる。これにより、被覆フィルムFにテンションが掛かり、実施形態1の複写機500での被覆フィルムFの交換作業が終了する。
感光体10を被覆する被覆フィルムFの表面上にトナー像を形成する構成であれば、感光体10の表面をクリーニングする感光体クリーニング手段が不要であり、感光体10の耐久性の向上を図ることができる。しかしながら被覆フィルムFは薄く取り扱いが困難であるため、感光体10の表面に供給される前の被覆フィルムFを保持する供給フィルム保持部材と感光体10の表面から分離した後の被覆フィルムFを保持する回収フィルム保持部材とをそれぞれ個別に複写機500から脱着する構成では被覆フィルムFの交換作業が困難であった。しかし、本実施形態1の複写機500のように、供給フィルム巻きつけ軸20と回収フィルム巻き取り軸19とを一体的に支持する被覆フィルム保持カートリッジ18を複写機500本体に対して脱着することで交換作業が終了する構成であれば、簡単に交換可能とすることが出来る。
さらに、本実施形態1の複写機500では、供給フィルム巻きつけ軸20の供給フィルムロール20rの巻きが無くなり、回収フィルム巻き取り軸19に巻き取られ、被覆フィルムFの交換作業に入るときに、図4を用いて説明したように、複写機500本体側の被覆フィルムFに近接又は接触している部材を被覆フィルムFから離間させることができ、被覆フィルムFを交換しやすくなっている。
〔変形例1〕
複写機500では、被覆フィルムFの一部が被覆フィルム保持カートリッジ18から出ており、画像形成時にはその一部が感光体10の表面に密着した状態である。このため、被覆フィルム保持カートリッジ18を交換するときに、図4で示すように被覆フィルムFに対して接触または近接する部材を被覆フィルムFから離間させても、画像形成時に感光体10に密着していた部分で被覆フィルムFが感光体10に密着したままの状態となることがある。このように被覆フィルムFの一部が感光体10に密着したままの状態では、被覆フィルム保持カートリッジ18を複写機500本体から取り外すことは困難になる。
ここで、変形例1として、被覆フィルム保持カートリッジ18を複写機500本体から取り外すときに感光体10に対する被覆フィルムFの密着を解除するフィルム密着解除手段を備える構成について説明する。
図9は、変形例1の感光体10近傍である画像形成部の説明図である。
変形例1の複写機500は、図9に示すように、被覆フィルム保持カートリッジ18がフィルム密着解除部材14を備える構成が実施形態1の複写機500と相違するが、他の構成は共通するため、共通する構成についての説明は省略し、相違点について説明する。
図10〜図14を用いて変形例1の構成での被覆フィルムFを交換する手順について説明する。
図10は、変形例1の構成で被覆フィルムFに対して接触または近接する部材を被覆フィルムFから離間させる工程の説明図である。図10中の矢印E、E及びEで示すように、現像装置12、転写装置13及び帯電ローラ8を被覆フィルムFから離間させる。
図11は、変形例1で被覆フィルムFの感光体10に対する密着を解除する説明図である。
図10のように、被覆フィルムFに対して接触または近接する部材を被覆フィルムFから離間させることで、被覆フィルムFにかかる張力が弱まり、被覆フィルムFのテンションが解除された状態となるが、被覆フィルムFの一部が感光体10の表面に密着した状態である。そこで、フィルム密着解除部材14を図11中の矢印Jで示すようにスライドさせることによって、被覆フィルムFの感光体10に対する密着を解除することができる。
11の状態から被覆フィルム保持カートリッジ18を図中手前側に引き出すことで、供給フィルム巻きつけ軸20の供給フィルムロール20rの巻きが無くなった被覆フィルム保持カートリッジ18を複写機500本体から取り出すことができる。次に、供給フィルム巻きつけ軸20に供給フィルムロール20rが巻かれ、回収フィルム巻き取り軸19に回収フィルムロール19rの巻きが無い被覆フィルム保持カートリッジ18を複写機500本体に取り付けると図12で示す状態となる。
図12に示す状態からフィルム密着解除部材14を図13中の矢印kで示すようにスライドさせ、回収フィルム巻き取り軸19を図13中の反時計回り方向(画像形成時と同方向)に回転させることによって、被覆フィルムFを感光体10に接触させる。
図14は、変形例1で、被覆フィルム保持カートリッジ18を取り付けた後に、被覆フィルムFに対して接触または近接する部材を被覆フィルムFに接触または近接させる工程の説明図である。
図13で示すように、被覆フィルムFを感光体10に接触させた後、図14中の矢印I、I及びIで示すように、現像装置12、転写装置13及び帯電ローラ8を被覆フィルムFに接触させる。
これにより、変形例1の複写機での被覆フィルムFの交換作業が終了する。
変形例1の構成では、図9〜図14に示すように、被覆フィルムFの感光体10との密着を解除させるためのフィルム密着解除部材14を被覆フィルム保持カートリッジ18に配置し、脱着のときに被覆フィルムFを感光体10から接離させる。
図15及び図16は、変形例1の被覆フィルム保持カートリッジ18の斜視図であり、図15は、被覆フィルム保持カートリッジ18を持ち運ぶ状態のときの斜視図であり、図16は、被覆フィルム保持カートリッジ18を複写機500に装着する状態のときの斜視図である。なお、図15及び図16中の10aは、被覆フィルム保持カートリッジ18を複写機500本体に取り付けるときに感光体10が通過するように被覆フィルム保持カートリッジ18に設けられた感光体通過孔である。
未使用の被覆フィルム保持カートリッジ18を複写機500に取り付けるときには、図15に示す状態から、フィルム密着解除部材14を図15中の矢印Jで示すようにスライドさせることによって、被覆フィルムFが図16に示すように、感光体通過孔10aよりも外側に位置する状態になる。そして、図16に示す状態の被覆フィルム保持カートリッジ18を複写機500に取り付け、フィルム密着解除部材14を図15の位置(セット位置)に戻すことで、被覆フィルムFを感光体10に接触させ、図13で示した状態となる。
この状態から、被覆フィルムFから離間させていた現像装置12、転写装置13及び帯電ローラ8を被覆フィルムFに接触させて、作像可能状態となる。
なお、変形例1の被覆フィルム保持カートリッジ18は、上下方向に対称に構成されているため、被覆フィルム保持カートリッジ18をひっくり返して複写機500に再セットすることができる。供給フィルム巻きつけ軸20に巻きつけられた被覆フィルムFの供給フィルムロール20rの巻きが無くなり、被覆フィルムFが回収フィルム巻き取り軸19に巻き取られた状態で、被覆フィルム保持カートリッジ18をひっくり返して複写機500に再セットすることで、被覆フィルム保持カートリッジ18の再使用が可能となる。
変形例1の複写機500のように、複写機500内における供給フィルム巻きつけ軸20の位置と回収フィルム巻き取り軸19の位置とを入れ替え可能に構成することで、1度使用した被覆フィルムFを再使用することが出来、ランニングコストが削減できる。さらに、供給フィルム巻きつけ軸20の供給フィルムロール20rの巻きが無くなった被覆フィルム保持カートリッジ18を廃棄することなく、再利用することができるため、環境を考慮した画像形成装置を提供できる。
なお、変形例1のように供給フィルム巻きつけ軸20の位置と回収フィルム巻き取り軸19の位置とを入れ替える構成の場合、トナー像が転写され回収フィルム巻き取り軸19に巻き取られた被覆フィルムFの回収フィルムロール19rを供給フィルムロール20rとして感光体10に供給するため、被覆フィルムF上の転写残トナーの影響が懸念される。
このため、供給フィルム巻きつけ軸20の位置と回収フィルム巻き取り軸19の位置とを入れ替える構成の場合、感光体10から分離後、且つ、トナー像をシートSに転写した後の被覆フィルムFをクリーニングするフィルムクリーニング手段を設けても良い。このようなフィルムクリーニング手段を設けることで、クリーニングされた被覆フィルムFによって回収フィルムロール19rが形成されるため、供給フィルム巻きつけ軸20の位置と回収フィルム巻き取り軸19の位置とを入れ替えて供給フィルムロール20rとして感光体10に供給しても良好な画像形成を行うことができる。
また、被覆フィルムFは感光体に比べて、転写位置通過後の静電電荷が十分に小さいため、感光体10から分離した後の被覆フィルムF上のトナーはフィルムから容易に離間する。このため、被覆フィルムFをシートSとともに分離し後に被覆フィルムFとシートSとを分離する構成とすることで、被覆フィルムFからシートSへの転写性の向上を図ることができ、転写後の被覆フィルムF上の転写残トナーがほとんどない状態とすることができると考えられる。このような場合は、上述のフィルムクリーニング手段を備えない構成であっても、供給フィルム巻きつけ軸20の位置と回収フィルム巻き取り軸19の位置とを入れ替えて供給フィルムロール20rとして感光体10に供給しても良好な画像形成を行うことができる。
さらに、被覆フィルムFは潜像が形成されないため、転写率を上げるために転写ニップでの当接圧を高めても当接圧によるハザードで次回の画像形成における画像への影響が感光体10に比べて小さい。このため、被覆フィルムFをシートSとともに分離し後に被覆フィルムFとシートSとを分離する構成であれば、感光体10から分離した後に転写ニップを設けて、転写電界と従来よりも高い当接圧とで転写率を高めることができ、回収フィルム巻き取り軸19に巻き取られる被覆フィルムFにほとんど転写残トナーが無い状態とすることができる。
次に、感光体の表面を被覆フィルムで被覆した状態で現像ができることを確認した実験について説明する。
〔実験1〕
実験1では、画像形成装置として、imagio MP 5000(リコー製)を用いて以下に述べる実験を行った。
被覆フィルムとして厚さ10[μm]のPVDCフィルム、商品名:クレラップ(登録商標)を用意した。予め感光体ドラムにこのフィルムを巻きつけておく。そして画像形成装置に装着して画像形成させた。記録媒体である用紙の供給は行わないで感光体ドラムの1周分にトナー像が形成されるタイミングを見計らって、画像形成装置を停止させた。感光体ドラムを取り外し、観察したところ、画像が形成されていることを認めた。感光体ドラム表面からフィルムを引き剥がしてトナー面を用紙に合わせて貼り付けたところ、鮮明な画像であることが確認できた。
〔実験2〕
実験2では、画像形成装置として、imagio MP 5000(リコー製)を用いて以下に述べる実験を行った。
予め帯電した感光体ドラムを暗所で取り出し、上述したPVDC製のフィルムを感光体ドラムに巻きつけた。画像形成装置に装着して帯電装置は機能させないで画像形成させた。記録媒体である用紙の供給は行わないで感光体ドラムの1周分にトナー像が形成されるタイミングを見計らって、画像形成装置を停止する。感光体ドラムを取り外し、観察したところ、感光体ドラムを被覆するフィルムの表面に画像が形成されていることを認めた。表面からフィルムを引き剥がしてトナー面を用紙に合わせて貼り付けたところ、鮮明な画像であることが確認できた。
〔実験3〕
実験3では、画像形成装置として、imagio MP 5000(リコー製)を用いて以下に述べる実験を行った。
図2に示す複写機500と同様に、PVDC製のフィルムが巻き取られているフィルム供給装置を装着し、フィルムを感光体ドラムの周囲に回して定着装置まで配置して、通常のコピー動作を実行した。この実験3では、排出スタック部上には画像が定着されたフィルムで覆われた転写紙がスタックされたことを確認できた。
〔実験4〕
実験4では、画像形成装置として、imagio MP 5000(リコー製)を用いて以下に述べる実験を行った。
被覆フィルムとして厚さ7.5[μm]のポリメチルペンテン(PMP)フィルム、商品名:コープラップ(登録商標)を用意した。実験1及び実験2と同様の実験を行ったところいずれもフィルム表面上に画像形成できることが確認できた。
〔実験5〕
実験5では、画像形成装置として、imagio MP 5000(リコー製)を用いて以下に述べる実験を行った。
被覆フィルムの代わりとして、厚さが20[μm]で半透明の第二原図用紙を用意し実験2と同様の実験を行った。予め帯電した感光体ドラムに第二原図用紙を巻きつけておく。そして画像形成装置に装着し帯電装置は機能させて画像形成させた。用紙の供給は行わないで感光体ドラムの1周分にトナー像が形成されるタイミングを見計らって、画像形成装置を停止させた。感光体ドラムを取り外し、観察したところ、画像が形成されていることを認めた。表面から第二原図用紙を引き剥がしてトナー面を他の用紙に合わせて貼り付けたところ、若干不鮮明ではあるが画像の文字の認識に問題はなかった。
なお、実験1及び実験2と同様の実験としては、クレラップ(登録商標)及びコープラップ(登録商標)を含めた5種類の透明フィルムについて実施した。
実際の実験に用いた透明フィルムの各条件を表1に示す。
また、表1中の「公称値」は各透明フィルムの厚みの代表値であり、表1中の「厚み」は実際の計測値である。
Figure 0005455007
表1に示す5種類の透明フィルムのうち、厚さが100[μm]のプリンタック(登録商標)以外は画像形成が可能であることが確認された。このように、厚さが100[μm]のプリンタック(登録商標)では画像形成ができないのは、フィルムの厚みが厚すぎることによって、感光体ドラム上の静電潜像を形成する静電電荷に感応して静電潜像をその表面に保持することができないためと考えられる。
なお、本発明を適用した画像形成装置に使用できる被覆フィルムとしては、光が透過すること、潜像担持体上の静電電荷に感応して静電潜像をその表面に保持出来ること、ある程度の応力に耐えることが出来て、引っ張られてもフィルム状態を維持できること、ある程度は熱に熔けずにフィルム状態を維持できること、ある程度は水に溶けずにフィルム状態を維持できることが出来れば、上に挙げた食品用ラップフィルムの例に限らない事は言うまでもない。また、上述した半透明の第二原図用紙はこの条件の光が透過すること、潜像担持体上の静電電荷に感応することが出来たため、画像形成が可能になったものと言える。
〔実施形態2〕
上述した実施形態1の複写機500では、転写位置Bを通過した被覆フィルムFは記録媒体であるシートSと分離した後、感光体10の表面から分離する構成である。被覆フィルムFを備える構成としては、転写位置Bを通過した被覆フィルムFがシートSとともに感光体10の表面から分離する構成であってもよい。
以下、本発明を適用した画像形成装置として、被覆フィルムによって少なくとも現像位置では感光体表面を被覆し、転写位置を通過した被覆フィルムが記録媒体とともに潜像担持体の表面から分離する、本発明の2つ目の実施形態(以下、実施形態2と呼ぶ)について説明する。
図17は、実施形態2に係る複写機500全体の概略構成図である。図18は、実施形態2の複写機本体部100の感光体10近傍である画像形成部の転写位置Bで被覆フィルムFとシートSとが対向する状態の説明図である。また、図19は、実施形態3の複写機500が備える熱定着装置22の拡大説明図である。
実施形態2の複写機500は、感光体10から分離した被覆フィルムFが熱定着装置22を通過した後に回収フィルムロール19rとして回収フィルム巻き取り軸19に巻き取られる構成が実施形態1の複写機500と異なり、他の構成は共通するため、共通する構成についての説明は省略し、相違点について説明する。
実施形態2の複写機500は、実施形態1と同様に、感光体10の表面移動に合わせて、被覆フィルム保持カートリッジ18に配置された供給フィルム巻きつけ軸20に巻きつけられた供給フィルムロール20rから感光体10の表面に新しい被覆フィルムFが供給される。
供給フィルムロール20rから供給される被覆フィルムFは、帯電ローラ8の表面を経て感光体10表面に巻きつけられ、感光体10の表面を被覆する。すなわち、実施形態2も、実施形態1と同様に帯電ローラ8と感光体10とが対向する位置が被覆フィルム供給位置となる。被覆フィルムFはこの帯電ローラ8の押圧力と感光体帯電のために印加されるバイアス電荷により、感光体10に張り付いてそのまま下流へと搬送される。このとき感光体10の表面が一様帯電される。なお、感光体10の回転に伴い、供給フィルム巻きつけ軸20に巻き込まれている被覆フィルムFが順次送り出される。次いでレーザ書込装置47から発せられた書き込み光3によって一様帯電された感光体10上に光像が書き込まれて静電潜像が形成される。この静電潜像は現像位置で現像装置12により現像されて感光体10の表面を覆っている被覆フィルムFの上にトナー像がもたらされる。現像位置を通過した被覆フィルムFは、図18に示すように転写位置Bを通過して熱定着装置22の定着ニップも通過する。
実施形態2の複写機500を用いてコピーを行うときの原稿内容の読み込みから、感光体10表面上の被覆フィルムFの表面上にトナー像を形成するまでの工程は実施形態1の複写機500と同様である。また、シートカセット61内や手差しトレイ67上のシートSが、感光体10の右側へと送り込まれるまでの工程も実施形態1の複写機500と同様である。
感光体10の右側へと送り込まれたシートSは、転写位置Bで感光体10表面を被覆し、表面にトナー像が形成された被覆フィルムFと重なり合う。実施形態2の複写機500は、転写ローラ7には不図示のバイアス印加装置によって転写バイアスが印加されており、転写位置Bで感光体10との間に転写電界を形成している。転写位置BでシートSと対向したトナー像は、図19に示すように、被覆フィルムFとシートSとの間に挟まれた状態となるが、静電的には転写電界によって感光体10を被覆する被覆フィルムFの表面からシートSへと移動した状態となり、シートS上のトナー像が転写された状態となる。トナー像が転写された後のシートSは、被覆フィルムFとともに感光体10から離れて、熱定着装置22へと搬送される。
実施形態2の複写機500では感光体10表面と加熱ローラ30との間で被覆フィルムFが張架されている。このため、転写位置Bでは被覆フィルムFはシートSの搬送方向と同じ方向に配置された加熱ローラ30の方向に引っ張られ、シートSとともに感光体10の表面から分離する。このような実施形態2の複写機500では、加熱ローラ30と感光体10との間で被覆フィルムFを張架する構成が被覆フィルム分離手段として機能する。
なお、転写位置Bで被覆フィルムFが分離した感光体10の表面は不図示の除電装置によって残留電位が除去され、帯電ローラ8から始まる次の画像形成に備える状態となる。
一方、トナー像が転写され、被覆フィルムFとともに熱定着装置22へと搬送されたシートSは、被覆フィルムFとともに加熱ローラ30と加圧ローラ32とによって形成される定着ニップに通される。熱定着装置22では被覆フィルムF及びシートSがこれらのローラに搬送されながら、熱と圧力とが印加されてシートSに対してトナー像が定着される。
実施形態2の複写機500では定着ニップよりも表面移動方向下流側の加熱ローラ30の表面と回収フィルム巻き取り軸19の回収フィルムロール19rとの間で被覆フィルムFが張架されている。このため、被覆フィルムFはシートSの搬送方向(熱定着装置22から排出ローラ35に向かう方向)とは異なる方向に配置された回収フィルム巻き取り軸19の方向に引っ張られ、被覆フィルムFが加熱ローラ30の表面に沿ってシートSから分離する。定着ニップを通過して、被覆フィルムFと分離したシートSは排出ローラ35を通過して、排出スタック部39上に排出されてスタックされる。また、定着ニップを通過して、シートSと分離した被覆フィルムFは、回収フィルムロール19rとして回収フィルム巻き取り軸19に巻き取られる。
なお、供給フィルム巻きつけ軸20の供給フィルムロール20rと回収フィルム巻き取り軸19の回収フィルムロール19rとの間では、被覆フィルムFはテンションがかかっている状態であり、回収フィルム巻き取り軸19の巻き取る力によって、被覆フィルムFと加熱ローラ30とを分離する。
また、熱定着装置22では被覆フィルムFとシートSとの分離が行われるが、ラップフィルムは、テンションがかかった状態で加熱ローラ30に巻きつきているため、定着部において、一つの加熱ローラとみなすことができ、従来の熱定着方式で用いられている分離方法と同様に、分離爪、分離板等によって被覆フィルムFとシートSとを分離する事が可能である。
本実施形態2の複写機500では、感光体10の表面移動方向について、現像装置12の現像ローラ4と感光体10表面とが対向する現像位置からトナー像が感光体10の上からシートSに移動する転写位置Bまでの間は、感光体10の表面を被覆フィルムFが被覆している。そして、転写位置Bで被覆フィルムFは感光体10の表面からトナー像と共に分離する。また、感光体10の表面からトナー像とともに分離した被覆フィルムFは熱定着装置22を通過して回収フィルム巻き取り軸19に巻き取られる。このような構成により、複写機500ではトナー像は感光体10を被覆する被覆フィルムF上に形成され、感光体10の表面にトナーが直接付着することが無い。このため、感光体10の表面をクリーニングする感光体クリーニング手段が不要である。
なお、本実施形態2の複写機500は、感光体と現像装置とをそれぞれ一つずつ備えるモノクロの画像形成装置であるが、一つの感光体に4つの現像装置を配置したフルカラーの画像形成装置であっても、感光体表面に被覆フィルムを巻きつける構成は適用可能である。
次に、実施形態2の複写機500での被覆フィルムFの再利用作業の手順について図20〜図23を用いて説明する。
図20は、被覆フィルムFに対して接触または近接する部材を被覆フィルムFから離間させる工程の説明図である。供給フィルム巻きつけ軸20の供給フィルムロール20rを形成する被覆フィルムFを使いきったときには、図20中の矢印E、E及びEで示すように、画像形成時に被覆フィルムFに当接する現像装置12、転写装置13及び帯電ローラ8を被覆フィルムFから離間させる。また、実施形態2の複写機500では、熱定着装置22内の加熱ローラ30も被覆フィルムFと当接しているため、図20中の矢印Mで示すように加熱ローラ30も被覆フィルムFから離間させる。
なお、実施形態2の複写機500が備える現像装置12、転写装置13、帯電ローラ8及び加熱ローラ30は不図示の移動構造によって被覆フィルムFに対して接離する方向に移動可能に構成されている。
図21は、被覆フィルムFのテンションが解除された状態の説明図である。
図20のように、被覆フィルムFに対して接触または近接する部材を被覆フィルムFから離間させることで、図21で示すように被覆フィルムFにかかる張力が弱まり、被覆フィルムFのテンションが解除された状態となって被覆フィルム保持カートリッジ18を取り外すことが可能な状態となる。
図22は、被覆フィルム保持カートリッジ18の取り替えの説明図である。
図21のように、被覆フィルムFのテンションを解除した被覆フィルム保持カートリッジ18を、使用済みカートリッジ18bとして図22中の矢印Hで示すように複写機500本体側のカートリッジ取り付け位置18cから一度取り外す。このときの取り外した被覆フィルム保持カートリッジ18が備える使用済みフィルムFbはほとんど全てが回収フィルム巻き取り軸19に巻き取られた状態である。次に、使用済みカートリッジ18bとして複写機500から取り外した被覆フィルム保持カートリッジ18の複写機500本体に対する向きを反対側にして、使用前フィルムFaを備える使用前カートリッジ18aとして、図22中の矢印Hで示すように複写機500本体側のカートリッジ取り付け位置18cに再び取り付ける。このときの使用前カートリッジ18aである被覆フィルム保持カートリッジ18が備える使用前フィルムFaはほとんど全てが供給フィルム巻きつけ軸20に巻きついた状態である。
図23は、複写機500から取り外した被覆フィルム保持カートリッジ18の複写機500に対する向きを逆にして、再び複写機500に取り付けた状態の説明図である。
図24は、被覆フィルムFに対して接触または近接する部材を被覆フィルムFに接触または近接させる工程の説明図である。
図23の状態から図24中の矢印I、I及びIで示すように、現像装置12、転写装置13及び帯電ローラ8を被覆フィルムFに接触させるとともに、図24中の矢印Qで示すように熱定着装置22内の加熱ローラ30を被覆フィルムFに接触させる。これにより、被覆フィルムFが供給フィルム巻きつけ軸20に供給フィルムロール20rとして巻きつけられた状態に戻すことができ、被覆フィルムFを再び使用することができるようになり、実施形態2の複写機500での被覆フィルムFの再利用作業が終了する。
なお、被覆フィルムFの供給フィルムロール20rの巻きが無くなった状態での回収フィルム巻き取り軸19の回収フィルムロール19rを形成する被覆フィルムFを供給フィルムロール20rとして再使用する方法としては、被覆フィルム保持カートリッジ18を取り外して複写機500に対する向きを変えて装着することによって供給フィルム巻きつけ軸20と回収フィルム巻き取り軸19との位置を入れ替える構成に限るものではない。
例えば、被覆フィルムFの供給フィルムロール20rの巻きが無くなった場合に、供給フィルム巻きつけ軸20から感光体10を被覆した後に回収フィルム巻き取り軸19に至る画像形成時の被覆フィルムFの搬送に対して、逆方向の被覆フィルムFの搬送を行っても良い。
詳しくは、被覆フィルムFの供給フィルムロール20rの巻きが無くなった場合には、被覆フィルムFに当接している、加熱ローラ30、加圧ローラ32、転写ベルト17、感光体10、帯電ローラ8、及び、供給フィルム巻きつけ軸20を画像形成時の回転方向とは逆方向に回転させることにより、回収フィルム巻き取り軸19で回収フィルムロール19rを形成する被覆フィルムFを供給フィルム巻きつけ軸20に巻きつけられた供給フィルムロール20rに戻す。これにより、供給フィルム巻きつけ軸20側に被覆フィルムFを蓄えることができ、回収フィルム巻き取り軸19に巻き取られた被覆フィルムFを再び使用することができる。
なお、被覆フィルムFを画像形成時とは逆方向に搬送して、再利用する構成は、供給フィルム巻きつけ軸20と回収フィルム巻き取り軸19とを一体的に支持して複写機500本体から着脱自在にした構成に限らず、適用可能である。
また、実施形態2の複写機500のように、被覆フィルムFがシートSとともに熱定着装置22を通過し、定着ニップを通過後に被覆フィルムFとシートSとを分離させる構成は、供給フィルム巻きつけ軸20と回収フィルム巻き取り軸19とを一体的に支持して複写機500本体から着脱自在にした構成に限らず、オフセットを防止することができ、画質の向上を図ることができるものと考えられる。
上述した実施形態1及び2の複写機500では、感光体10の表面を被覆フィルムFで被覆した後、帯電ローラ8で一様帯電を行い、書き込み光3を照射して静電潜像を形成しているが、被覆フィルムFによる被覆、一様帯電、及び、静電潜像の形成の順番としてはこれに限るものではない。一様帯電後で静電潜像の形成前の感光体10の表面上を被覆フィルムFで被覆しても良いし、静電潜像の形成後で現像前の感光体10の表面上を被覆フィルムFで被覆しても良い。
以上、上述した各実施形態の画像形成装置である複写機500は、表面移動する潜像担持体である感光体10と、感光体10表面を一様帯電する帯電手段である帯電装置11と、感光体10上に静電潜像を形成する潜像形成手段であるレーザ書込装置47とを備える。さらに複写機500は、感光体10上に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成するトナー像形成手段である現像装置12と、感光体10上に形成されたトナー像を、記録媒体であるシートSに転写するトナー像転写手段を構成する転写装置13とを備える。また、感光体10の表面に潜像担持体被覆被覆フィルムである被覆フィルムFを供給する被覆フィルム供給手段である供給フィルム巻きつけ軸20を備える。そして、少なくとも現像装置12によってトナー像が形成されるトナー像形成位置である現像位置で感光体10表面を被覆フィルムFが被覆する。また、転写位置Bから次回の被覆フィルムFが供給される位置である被覆フィルム供給位置までの間で被覆フィルムFが感光体10表面から離脱する。
このように、フィルム層である被覆フィルムFを介して電子写真感光体である感光体10の静電潜像を現像し、次いでトナー像が形成された被覆フィルムFを感光体10から引き剥がす事を行えば、本質的にトナーが感光体10に残らないようにすることができるので、感光体10上に残留するトナーをクリーニングするためのクリーニング部材が不要になる。
また、供給フィルム保持部材である供給フィルム巻きつけ軸20と回収フィルム保持部材である回収フィルム巻き取り軸19とを一体的に支持し、複写機500装置本体に対して着脱自在な被覆フィルム保持カートリッジ18を有することにより、被覆フィルム保持カートリッジ18を交換することで、供給フィルム巻きつけ軸20と回収フィルム巻き取り軸19との交換が終わるため、供給フィルム巻きつけ軸20と回収フィルム巻き取り軸19とを容易に交換することができる。
また、本実施形態の複写機500が備える供給フィルム保持部材は、感光体10に供給する前の被覆フィルムFを軸部に巻きつけて供給フィルムロール20rとして保持しする供給フィルム巻きつけ軸20であり、回収フィルム保持部材は、感光体10から分離した後の被覆フィルムFを軸部で巻き取って回収し、ロール状の回収フィルムロール19rとして保持する回収フィルム巻き取り軸19である。そして、このような供給フィルム巻きつけ軸20と回収フィルム巻き取り軸19とを被覆フィルム保持カートリッジ18で一体的に支持することにより、薄いフィルムからなり取り扱いが困難な被覆フィルムFを保持する構成である供給フィルム巻きつけ軸20と回収フィルム巻き取り軸19との交換時の取り扱いが容易になり交換性が向上する。
また、本実施形態の複写機500では、被覆フィルム保持カートリッジ18を複写機500本体に装着した状態で被覆フィルムFに対して接触または近接する部材(帯電ローラ8、現像装置12及び転写装置13)を、被覆フィルム保持カートリッジ18を複写機500本体から取り外すときに被覆フィルムFから離間させることにより、被覆フィルム保持カートリッジ18の交換性を阻害するおそれがある被覆フィルムFと他部材との接触を防止し、被覆フィルム保持カートリッジ18の交換が容易になる。
また、実施形態1の複写機500は、被覆フィルム保持カートリッジ18を複写機500本体から取り外すときに感光体10に対する被覆フィルムFの密着を解除するフィルム密着解除手段であるフィルム密着解除部材14を備えることにより、被覆フィルム保持カートリッジ18の交換性を阻害するおそれがある被覆フィルムFと感光体10との密着を解除するので、被覆フィルム保持カートリッジ18の交換が容易になる。
また、変形例1や実施形態2の複写機500では、被覆フィルム保持カートリッジ18は複写機500本体から取り外した後に複写機500本体に装着する向きを変えて、供給フィルム巻きつけ軸20と回収フィルム巻き取り軸19との装着位置を入れ替えた状態で複写機500本体に装着可能であるため、供給フィルム巻きつけ軸20に巻きついた被覆フィルムFを使い切って被覆フィルムFが回収フィルム巻き取り軸19に巻き取られた被覆フィルム保持カートリッジ18を、供給フィルム巻きつけ軸20と回収フィルム巻き取り軸19との位置を逆にしてセットすることで、被覆フィルムFを再使用しリサイクルすることが出来るため、ランニングコストの低減が図れる。さらに、被覆フィルムFを含む被覆フィルム保持カートリッジ18を構成する部材を再利用できるため、環境への負荷を低減することができる。
また、実施形態2の複写機500では、被覆フィルムFは感光体10の表面から分離した後にシートS上にトナー像を定着する熱定着装置22の定着部にシートSとともに進入し、定着部を通過した後にシートSから分離することによって、オフセットなどの定着での異常画像の発生をなくすことができる。
また、本実施形態の複写機500のように、供給フィルム巻きつけ軸20が保持する被覆フィルムF(供給フィルムロール20r)と回収フィルム巻き取り軸19が保持する被覆フィルムF(回収フィルムロール19r)とが連続した構成であれば、供給フィルム巻きつけ軸20から感光体10を被覆した後、回収フィルム巻き取り軸19に至る画像形成時の被覆フィルムFの搬送に対して、逆方向の被覆フィルムFの搬送が可能となるように構成してもよい。
詳しくは、被覆フィルムFの供給フィルムロール20rの巻きが無くなった場合には、被覆フィルムFに当接している、加熱ローラ30、加圧ローラ32、転写ベルト17、感光体10、帯電ローラ8、及び、供給フィルム巻きつけ軸20を画像形成時の回転方向とは逆方向に回転させることにより、回収フィルム巻き取り軸19で回収フィルムロール19rを形成する被覆フィルムFを供給フィルム巻きつけ軸20に巻きつけられた供給フィルムロール20rに戻す。これにより、供給フィルム巻きつけ軸20側に被覆フィルムFを蓄えることができ、回収フィルム巻き取り軸19に巻き取られた被覆フィルムFを再び使用することができ、廃棄物、及び、ユーザーの経済的負荷を低減することができる。
1 第一搬送スクリュ
2 第二搬送スクリュ
3 書き込み光
4 現像ローラ
5 トナー濃度センサ
6 パターン濃度センサ
7 転写ローラ
8 帯電ローラ
10 感光体
11 帯電装置
12 現像装置
12a 現像容器
13 転写装置
15 第一張架ローラ
16 第二張架ローラ
17 転写ベルト
18 被覆フィルム保持カートリッジ
18a 使用前カートリッジ
18b 使用済みカートリッジ
18c カートリッジ取り付け位置
19 回収フィルム巻き取り軸
19r 回収フィルムロール
20 供給フィルム巻きつけ軸
20r 供給フィルムロール
21 レジストローラ
22 熱定着装置
30 加熱ローラ
32 加圧ローラ
35 排出ローラ
39 排出スタック部
47 レーザ書込装置
48 回転多面鏡
49 ポリゴンモータ
50 走査光学系
53 光源
54 ミラー
55 結像用光学レンズ
56 イメージセンサ
57 コンタクトガラス
61 シートカセット
62 呼出ローラ
63 供給ローラ
64 分離ローラ
66 シート搬送ローラ
67 手差しトレイ
68 手差し給紙部
70 現像ドクタ
100 複写機本体部
200 画像読取装置
300 シートバンク
400 自動原稿搬送装置
500 複写機
B 転写位置
C シート搬送装置
F 被覆フィルム
Fa 使用前フィルム
Fb 使用済みフィルム
S シート
R シート搬送路
R1 供給路
R2 手差し供給路
特開2008−032851号公報

Claims (7)

  1. 表面移動する潜像担持体と、
    該潜像担持体表面を一様帯電する帯電手段と、
    該潜像担持体上に静電潜像を形成する潜像形成手段と、
    該潜像担持体上に形成された静電潜像にトナーを供給してトナー像を形成するトナー像形成手段とを備えた画像形成装置であって、
    少なくとも上記トナー像形成手段によってトナー像が形成されるトナー像形成位置で上記潜像担持体の表面を被覆する被覆フィルムを該潜像担持体表面に巻きつける被覆フィルム巻きつけ手段と、
    該被覆フィルムによって被覆された該潜像担持体表面が該被覆フィルム巻きつけ手段によって再び被覆フィルムを巻きつけられる位置に到達する前に、該潜像担持体表面を被覆した状態で該トナー像形成位置を通過した該被覆フィルムを該潜像担持体表面から分離させる被覆フィルム分離手段と、
    該トナー像形成位置で該被覆フィルム上に形成されたトナー像を記録媒体に転写する転写手段と、
    該被覆フィルム巻きつけ手段によって該潜像担持体に巻きつけられる位置に供給する前の該被覆フィルムを保持する供給フィルム保持部材と、
    該被覆フィルム分離手段によって該潜像担持体表面から分離した該被覆フィルムを回収して保持する回収フィルム保持部材とを備え、
    該供給フィルム保持部材と該回収フィルム保持部材とを一体的に支持し、装置本体に対して着脱自在な被覆フィルム保持カートリッジを有し、
    上記被覆フィルム巻きつけ手段は、上記帯電手段によって一様帯電される前の上記潜像担持体表面に上記被覆フィルムを巻きつける構成であり、
    該被覆フィルム保持カートリッジは、上記潜像担持体の表面移動方向に該潜像担持体の表面上で直交する幅方向に引き出すことで装置本体から取り外す構成であることを特徴とする画像形成装置。
  2. 請求項1の画像形成装置において、
    上記供給フィルム保持部材は、上記潜像担持体に供給する前の上記被覆フィルムを軸部に巻きつけて供給フィルムロールとして保持する供給フィルム巻きつけ軸であり、
    上記回収フィルム保持部材は、該潜像担持体から分離した後の該被覆フィルムを軸部で巻き取って回収し、ロール状の回収フィルムロールとして保持する回収フィルム巻き取り軸であることを特徴とする画像形成装置。
  3. 請求項1または2の画像形成装置において、
    上記被覆フィルム保持カートリッジを装置本体に装着した状態で上記被覆フィルムに対して接触または近接する部材を、該被覆フィルム保持カートリッジを装置本体から取り外すときに該被覆フィルムから離間させることを特徴とする画像形成装置。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記被覆フィルム保持カートリッジを装置本体から取り外すときに上記潜像担持体に対する上記被覆フィルムの密着を解除するフィルム密着解除手段を備えることを特徴とする画像形成装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    被覆フィルム保持カートリッジは装置本体から取り外した後に装置本体に装着する向きを変えて、上記供給フィルム保持部材と上記回収フィルム保持部材との位置を入れ替えた状態で装置本体に装着可能であることを特徴とする画像形成装置。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記被覆フィルムは上記潜像担持体表面から分離した後に記録媒体上にトナー像を定着する定着装置の定着部に記録媒体とともに進入し、該定着部を通過した後に記録媒体から分離することを特徴とする画像形成装置。
  7. 請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置において、
    上記供給フィルム保持部材が保持する上記被覆フィルムと上記回収フィルム保持部材が保持する該被覆フィルムとは連続しており、
    該供給フィルム保持部材から上記潜像担持体を被覆した後、該回収フィルム保持部材に至る画像形成時の該被覆フィルムの搬送に対して、逆方向の被覆フィルムの搬送が可能となるように構成したことを特徴とする画像形成装置。
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