JP5454750B2 - 缶詰の内圧検査方法及びその装置 - Google Patents
缶詰の内圧検査方法及びその装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5454750B2 JP5454750B2 JP2008054448A JP2008054448A JP5454750B2 JP 5454750 B2 JP5454750 B2 JP 5454750B2 JP 2008054448 A JP2008054448 A JP 2008054448A JP 2008054448 A JP2008054448 A JP 2008054448A JP 5454750 B2 JP5454750 B2 JP 5454750B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- internal pressure
- canned
- depth
- total
- displacement
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- G—PHYSICS
- G01—MEASURING; TESTING
- G01M—TESTING STATIC OR DYNAMIC BALANCE OF MACHINES OR STRUCTURES; TESTING OF STRUCTURES OR APPARATUS, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
- G01M3/00—Investigating fluid-tightness of structures
- G01M3/02—Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum
- G01M3/36—Investigating fluid-tightness of structures by using fluid or vacuum by detecting change in dimensions of the structure being tested
Landscapes
- Physics & Mathematics (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Examining Or Testing Airtightness (AREA)
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
Description
更に、固形物が入った内容物や粘度が高い内容物の場合は、これらの内容物が缶詰のボトムに付着するため、缶詰内圧に応じたピーク周波数の打検音が得られない。また、付着量によっては打検音そのものが小さくなり判定できない。つまり、打検方式では缶詰内圧の良否を正確に判定することが出来ないという問題がある。
缶詰にピンホールが空いている時、生産後の数日間で細菌などがそのピンホールを介して内部に浸入し、内容物が腐敗する事がある。腐敗するとガスが発生し缶詰内部に放出されるが、缶詰に空いたピンホールが極めて小さいか、或いはピンホールが腐敗した内容物で遮蔽される場合は、このガスは缶詰内部に蓄積することになる。そしてガスの放出が少ない場合は、缶詰内圧が上昇するため、打検音のピーク周波数の下限閾値で検出される。
ところが、缶詰が陽圧になった場合は、陰圧とは逆に缶詰内圧が高いほど打検音のピーク周波数は高くなる。従って、当初は陰圧であっても、腐敗が進みガスが大量に缶詰内に放出されると缶詰内圧は陰圧から陽圧に転じることになる。その結果、缶詰内圧の上昇に伴って打検音のピーク周波数も高い値を示すようになる。即ち、この陽圧に転じた状態では穴が空いた不良缶詰であるにも拘らず、缶詰内圧が高くなったために、打検音のピーク周波数は(下限閾値以上の)良品範囲に入り、その結果、穴が空いた不良品であるにも拘わらず良品と判定されてしまう。つまり、腐敗した内容物でピンホールが遮蔽されているような缶詰に対しては、ケース打検器は有効に機能せずに見逃してしまう虞れがある。
このような不都合を防ぐため、ケース打検器には缶ボトムの高さを測定する変位センサが備わり、直下に来た缶詰の缶ボトム(または缶蓋)までの距離を測定している。これは、腐敗ガスによって缶詰内圧が陽圧化した缶では、膨張によって缶蓋または缶ボトムが凸になるためである。従って、この変位センサで缶蓋または缶ボトムまでの距離を測定し、一定値より小さい値を示したもの(凸状態を示したもの)は打検音のピーク周波数が正常であっても膨張缶として排斥している。
上述した通り、打検中の缶詰が隣の缶詰から受ける押圧によって打検音のピーク周波数が変化することがある。また、保管中の積載により缶蓋または缶ボトムがカートンケース底部内面に強く押し当てられ、カートンケースに凹みが出た場合、打検時に缶詰から出てくる音量が不足する場合がある。また、このようにカートンケースが凹んだ場合は、正常な場合と比べると、缶詰と変位センサの相対位置がずれるため、膨張缶の検出機能が正しく働かない場合がある。その一方で、このような不都合を防ぐため、カートンケースの打検音に与える影響を軽減する発明が知られている(例えば、特許文献1を参照。)。この発明は、缶詰の入ったカートンケースにエアを吹込んで、缶蓋または缶ボトムからカートンケースを引離すアイディアである。カートンケースの打検音に与える影響を軽減するにはよい方法ではあるが、費用が嵩むことやエアを吹込む際にかかる時間が必要なため、検査処理速度が低下してしまうデメリットがある。
また、缶に充填する内容物としてコーンポタージュスープのように固形物が入っていたり、汁粉のように粘度が高い内容物が入っていたりする場合、これらが缶詰のボトムに付着してパネル部分の実効質量を増大させ、缶詰内圧に応じた打検音の周波数スペクトルが得られないことがある。これはカートンケースの凹みによる影響とは異なり、エアを吹き込むことにより軽減することは困難である。
ところで、渦電流式変位センサの測定原理は、高周波の磁束(磁場)を測定対象物に作用し、測定対象物(導電体)の表面に渦電流を誘起させ、この渦電流が発生する磁束によって変位センサ(コイル)自身のインピーダンス(≒コイルの誘導リアクタンス)が変化するという相互誘導現象を利用したものである。すなわち、このインピーダンスの変化量は、変位センサから測定対象物に到る距離に強く依存する。従って、このインピーダンスの変化量を電気信号として取り出すことにより、センサから測定対象物に到る距離を求めることが可能となる。従って、測定対象物に対しては、センサとの間で電磁的に干渉し合う範囲に位置していることに加え、その磁束が十分に通過(透磁)するだけのある程度の(有効)面積が必要となる。従って、缶蓋の巻締め上端部等の径方向の厚みが小さい部位、すなわち径方向の断面積が小さい部位に対しては、センサが発する磁束が測定対象部位を十分に透磁することが出来ないため、センサからその部位に到る正確な距離を求めることは困難であると考えられる。また、下記特許文献2に見られるように、缶蓋の上部かつ径方向に渦電流式変位センサを並列に3個配置して、中心のセンサが缶蓋の中心部までの距離を、その両側のセンサが缶蓋の巻締め上端部までの距離を同時に計測する場合は、各センサの磁束が相互に干渉し合うため、同様に各センサから各測定対象部位までの正確な距離の測定は困難であると考えられる。
また、缶詰の打検音ではなく、缶蓋中央部の巻締め上端部(基準位置)からの変位量に基づいて、缶詰内圧の良否を判定する内圧検査方法では、缶蓋の変位量は、缶詰内容物の性状、隣接する缶詰との密着状態、缶詰のカートンケース底部内面へのめり込み状態等に影響されることはないが、変位センサが電磁式の場合は、そもそも基準位置となる巻締め上端部までの距離を精度良く計測することが難しいという問題がある。
他方、変位の基準位置として、上記従来技術に見られるように、巻締め上端部ではなく、巻締め上端部より内側の点を採用することにより、缶蓋中央部の変位量を求めることは可能である。
しかし、この場合の缶蓋中央部の変位量は、基準位置を巻締め上端部とする場合に比べ極めて小さいため、その缶蓋の変位量から缶詰内圧の良否を正確に判定することは難しいものと考えられる。
そこで、本発明は、かかる従来技術の問題点に鑑みなされたものであって、その目的は充填直後のインライン上の缶詰に対しては内容物の性状に依存することなく、又、ケースに入った各缶詰に対しては、隣接する他の缶詰との密着状態、ケース底部内面へのめり込み状態、更には缶詰内容物の性状に依存することなく、缶詰の変位量に基づいて缶詰内圧の良否を正確に判定することが出来る缶詰の内圧検査方法及びその装置を提供することにある。
前記缶詰の上端から下端に到る高さ(Hc)が既知の時、一対の変位計を前記缶詰の軸方向に一定の距離(Hp)を隔てて対向する形態で、且つ軸心を一致させて各々配設し、
一方の前記変位計から前記トップパネルに到る距離(Lt)と、他方の前記変位計から前記ボトムパネルに到る距離(Lb)とを前記変位計により各々計測し、前記デプス合計をDs=(Lt+Lb)-(Hp-Hc)によって求め、前記デプス合計判定基準に基づいて各缶詰の内圧の良否を判定することを特徴とする。
上述した通り、缶詰内圧が低下するに従って缶蓋(トップパネル)およびボトムパネルは内側に引き込まれるため、缶の上端からトップパネルに到るトップデプス(Dt)と缶詰内圧との関係、ならびに缶の下端からボトムパネルに到るボトムデプス(Db)と缶詰内圧との関係には、ある相関関係が各々有ることは広く知られている。しかし、本願発明者は、これらトップデプス(Dt)とボトムデプス(Db)とを加えたデプス合計(Ds)と缶詰内圧との間にもある一定の相関関係が有り、前2つのデプスに係る相関関係よりも更に強い相関関係を有することを見出した。
しかし、これらトップデプス(Dt)、ボトムデプス(Db)はそれぞれ缶詰の上端、下端(缶詰の巻締め上端部、同下端部)を変位の基準位置にしている。つまり、変位センサとして電磁式センサが用いられる場合、これらの部位は透磁面積(測定有効面積)としては極めて狭小であり、従って、これらの部位を電磁式変位センサによって直接かつ正確に計測することは極めて難しいと考えられる。
そこで、本願発明者は、詳細については後述するが、缶詰の上端および下端を直接に計測せずに、十分な測定有効面積を有するトップパネル及びボトムパネルまでの距離のみを、変位センサによって計測することにより、デプス合計(Ds)を正確に求める方法を考案した。
しかも、このデプス合計(Ds)は、もともと缶の上端および缶の下端を基準にしているため、例えば缶詰がカートンケース底部内面にめり込み缶の高さ方向(垂直方向)の位置が変動する場合であっても、このデプス合計は変動することはない。更に、このデプス合計は、いわゆる長さ(距離)であるから、打検音の周波数スペクトルのように隣接する缶詰同士の接触状態(密着状態)、ケース底部内面へのめり込み状態あるいは缶に充填された内容物に影響されることはない。
そこで、上記缶詰の内圧検査方法では、上記トップデプス(Dt)と上記ボトムデプス(Db)とを加えたデプス合計(Ds)と、缶詰内圧との相関関係に基づいて、良品の缶詰内圧に対応するデプス合計判定基準を予め設定しておき、搬送されて来る各缶詰のデプス合計を各々求め、そのデプス合計判定基準に基づいて各缶詰の内圧を検査することにより、隣接する缶詰同士の接触状態、缶詰のカートンケースに対するめり込み状態、更には缶詰内容物の性状に依存することなく、缶詰の変位量に基づいて缶詰内圧の良否を正確に判定することが出来る。
また、缶詰が倒立した状態でケース底部内面にt[mm]めり込み、上記LbがLb→Lb+tと変動する場合は、逆に上記LtはLt→Lt−tと変動する。つまり、デプス合計DsをDs=(Lt+Lb)-(Hp-Hc)によって求めることにより、デプス合計が缶詰の高さ方向の位置変動に影響されないようになる(変動値tが自動的に相殺されることになる。)。従って、求めたデプス合計を上記デプス合計判定基準に適用することによって、缶詰が高さ方向に変動する場合であっても缶詰内圧の良否を正確に判定することが出来るようになる。
上記缶詰の内圧検査方法では、缶蓋およびボトルパネルの最も変位した部位までの距離を同一のタイミングで各々計測することが可能となる。その結果、搬送されて来る缶詰のデプス合計を精度良く求め、各缶詰の内圧の良否を正確に判定することが可能となる。
上記缶詰の内圧検査方法では、缶詰を上記形態で配設することにより、例えば缶詰がケースに入れられて搬送される場合、缶詰の重さでケース底部へめり込み、その結果、変位計に対する感度が低い部位が変位計により近接し、より正確な距離データ(Lt, Lb)を得ることが出来るようになる。
前記缶詰の軸方向に一定の距離(Hp)を隔てて対向する形態で配設され軸芯が一致するように配設されている一対の変位計を備え、
前記缶詰の上端から下端に到る高さ(Hc)が既知の時、一方の変位計から前記トップパネルに到る距離(Lt)と、他方の変位計から前記ボトルパネルに到る距離(Lb)とを各々計測し、前記デプス合計(Ds)をDs=(Lt+Lb)-(Hp-Hc)によって求め、前記デプス合計判定基準に基づいて各缶詰の内圧の良否を判定することを特徴とする。
上記缶詰の内圧検査装置では、上記請求項1に記載の缶詰の内圧検査方法を好適に実施することが出来る。
上記缶詰の内圧検査装置では、上記請求項2に記載の缶詰の内圧検査方法を好適に実施することが出来る。
また、本発明に係る上記デプス合計(Ds)を求める方法は、缶詰の高さ方向が変動する場合であっても、その高さ方向の変動分を相殺するように構成されている。
更に、缶詰の上端からトップパネルまでの距離と同下端からボトムパネルまでの距離は、従来の変位量を基にする缶詰内圧検査方法と同様に、それぞれ缶詰の巻締め部(上端、下端)を変位量の基準位置とする。しかし、本発明では、変位計(センサ)が実際に計測するのは有効面積の大きいトップパネルに到る距離(Lt)と、同じく有効面積の大きいボトムパネルに到る距離(Lb)であり、これらの距離のみでデプス合計(Ds)を求めることが出来るように構成されている。加えて、従来の変位量を基にする缶詰内圧検査方法では、計測される変位量は、缶詰上端からトップパネルまでの距離であるが、本発明はこれに缶詰下端からボトムパネルまでの距離(Db)を加えた値を缶詰内圧に応じた変位量(=デプス合計(Ds))としている。従って、従来の変位量を基にする缶詰内圧検査方法に比べ、計測される変位量が大きく、その結果、缶詰内圧に応じた変位量(=デプス合計(Ds))を精度良く求めことが出来る。
その結果、本発明は、従来の打検音(ピーク周波数)を基にした缶詰内圧検査方法の問題点であるところの、缶詰内容物が固形物や高粘性物の場合は缶詰内圧に応じたピーク周波数の打検音が得られないという問題点、または缶詰がカートンケースに入った状態で搬送される場合は、隣接する缶詰との密着状態、缶詰のカートンケース底部内面へのめり込み状態(カートンケースの凹み状態)によっては、同様に缶詰内圧に応じたピーク周波数が得られないとする問題点を好適に解決することが出来る。また、従来の変位量を基にする缶詰内圧検査方法の問題点であるところの、変位センサが電磁式の場合は基準位置となる巻締め上端部までの距離を精度良く計測することが難しいという問題点を好適に解決することが出来る。従って、本発明の缶詰の内圧検査方法は、缶詰がケースに入っているか否かに拘わらず、並びに缶詰内容物の性状に拘わらず各缶詰の内圧の良否を正確に判定することが出来る。
また、本発明の内圧検査装置は、本発明の缶詰の内圧検査方法を好適に実施することができ、更に打検装置に比べ機構が簡素であるため、低コストで製作することが可能である。
このケース入り缶詰の内圧検査装置100は、カートンケースCを所定の位置へ搬送するローラコンベア1と、缶詰Kのボトルパネルまでの距離を計測する第1変位センサ2と、缶詰Kのタブまでの距離を計測する第2変位センサ3と、複数の変位センサを固定する変位センサ取付けブラケット4と、カートンケース端を検出する光電スイッチ5と、ローラの回転角に応じたパルス信号を出力するロータリエンコーダ6と、第1変位センサ2および第2変位センサ3の計測データを取り込み所定の処理を実行するデータ処理装置7とを具備して構成されている。なお、詳細については、図3から図8を参照しながら後述するが、このケース入り缶詰の内圧検査装置100は、カートンケースC内の各缶詰Kの中心が一対の変位センサ2,3の中心を通過するタイミングで、第1変位センサ2および第2変位センサ3の各計測データを取り込み、そして各缶詰Kのデプス合計(Ds)(缶詰Kの上端からタブに到るトップデプス(Dt)と同下端からボトムパネルに到るボトムデプス(Db)とを加えた値)を各々算出し、そして各算出結果を缶詰内圧とデプス合計値(Ds)との相関データ(缶詰内圧とデプス合計との相関関係を示すデータ)の内で、良品の缶詰内圧に対応する良品判定基準(デプス合計判定基準)に当てはめ、ケース内の各缶詰Kの缶詰内圧を精度良く検査し、各缶詰内圧の良否を正確に判定する。
缶の上側にはアルミ蓋が巻き締められている。缶の上端から蓋面までの深さをDt(トップデプス)とする。飲料缶の場合、アルミ蓋にはタブが付けられているので、この場合のトップデプスはトップパネル上端からタブまでの距離となる。一方、缶の下端からボトムパネルまでの深さをDb(ボトムデプス)とする。缶が3ピース缶の場合、ボトム側にスチール蓋が巻き閉められているため、蓋のパネルまでの深さとなる。
一方、トップデプスDtとボトムデプスDbの和(=デプス合計Ds)を考えてみる。図4のグラフから内圧による深さの値はデプス合計Dsの方がトップデプスDt、ボトムデプスDb単体より大きく変化しており、缶詰内圧検査に向いた値といえる。従って、本実施の形態ではこのデプス合計Dsを測定することによって缶詰の缶詰内圧を検査し漏洩の有無の判定(良品か否かの判定)を行う。
図5から図7の各部寸法の内容は下記のとおりである。
Hp:一対の変位センサ2,3の間隔
Hc:缶詰Kの高さ
Lt:タブKtから第2変位センサ3までの距離
Lb:ボトムパネルKbから第1変位センサ2までの距離
=(Lt+Lb)−(Hp-Hc)
となる。
カートンケースCの状態(凹み具合)が変わり、缶詰Kがt[mm]だけカートンケース底部にめり込んだとする(下方向にt[mm]だけ移動したとする)。この時のデプス合計Dstの値は、
Dst=((Lt-t)+(Lb+t))−(Hp-Hc)=(Lt+Lb)−(Hp-Hc)=Ds
と求められる。
このように、カートンケースCの影響などで缶の高さ方向の位置が変わったとしても、原理的にデプス合計Dsの値は変わらないので、正確なデプス合計の測定が行える。
また、実際の変位センサの計測ポイントは十分な測定面積を有するトップパネル及びボトムパネルであるため、変位センサが渦電流式の場合であっても正確なデプス合計の測定が行える。
今、良品の缶詰内圧範囲を-10[kPa]から-40[kPa]とすると、それに対応するデプス合計Dsの範囲(良品判定基準)は、図8のグラフから7.6(下限)から8.8(上限)[mm]となる。検査装置の上下限設定にこの値を入力し、この範囲を超えたもの(デプス合計がこの範囲を超える缶詰)を排斥すれば、不良品を排除することができる。
このケース入り缶詰の良品判定基準の上限値および下限値は、データとしてデータ処理装置7に内蔵される一方、データ処理装置7は、缶詰Kの中心が一対の変位センサ2,3の中心と一致するタイミングでこれら変位センサ2,3からの計測データを取り込み、そしてこれら計測データを基に各缶詰Kについてのデプス合計Dsを算出する。そして算出したデプス合計Dsをこの良品判定基準に当てはめて、ケース入り缶詰の缶詰内圧を検査し漏洩の有無の判定を行う。
このケース入り缶詰の内圧検査装置200は、搬送されて来るケース入り缶詰のデプス合計Dsを一対の変位センサ2,3によって求め、そのデプス合計Dsを図8に示す良品判定基準(缶詰内圧とデプス合計との相関関係)に適用し、ケースに入った各缶詰の缶詰内圧を検査し、缶詰内圧の良否を正確に判定する点においては上記ケース入り缶詰の内圧検査装置100と共通する。
しかし、このケース入り缶詰の内圧検査装置200では、カートンケースCを入れる部分(ローラコンベア)にはサイドガイド8,9(ガイドレール)がついており、投入時の横方向のずれを規制して一対の変位センサの中心に缶詰Kの中心が確実に来るように構成されている。検査後のカートンケースCはさらに左方向に送られる。ここで不良品が入ったケースは、エアシリンダ11により駆動される排斥プッシャ12によって排斥シュート10ヘ送られ、良品と区別される。良品はローラコンベアでそのまま後工程に搬送される。
この缶詰内圧検査装置300は、缶詰Kの外径より小さい距離を隔てて2台のチェーンコンベア13,13を並列に配設し、これらのコンベア間に一対の変位センサ2,3を配設した構成である(なお、一対の変位センサ2,3以外の他のセンサ、データ処理装置、及び変位センサ固定手段等については省略してある。)。また、缶詰内圧の良否を判定する方法については、上記ケース入り缶詰の内圧検査装置100,200と同様に、缶詰Kのデプス合計Dsを一対の変位センサ2,3によって求め、そして求めたデプス合計Dsを図8に示す良品判定基準に当てはめることにより行われる。従って、この缶詰内圧検査装置300は、缶詰単体の内圧検査、例えば内容物を充填・密封しレトルト殺菌した直後の缶詰内圧を検査するインライン缶詰検査装置として使用することが可能である。
2 第1変位センサ
3 第2変位センサ
4 変位センサ取付けブラケット
5 光電スイッチ
6 ロータリエンコーダ
7 データ処理装置
8 サイドガイド(右)
9 サイドガイド(左)
10 排斥シュート
11 エアシリンダ
12 排斥プッシャ
100,200 ケース入り缶詰の内圧検査装置
300 缶詰内圧検査装置
Claims (5)
- 缶詰の上端からトップパネルまでの距離と該缶詰の下端からボトムパネルまでの距離とを加えたデプス合計(Ds)と、該缶詰内圧との相関関係に基づいて、良品の缶詰内圧に対応するデプス合計判定基準を予め設定しておき、各缶詰に対し、該缶詰のデプス合計を各々求め、前記デプス合計判定基準に基づいて各缶詰の内圧の良否を判定することからなり、
前記缶詰の上端から下端に到る高さ(Hc)が既知の時、一対の変位計を前記缶詰の軸方向に一定の距離(Hp)を隔てて対向する形態で、且つ軸心を一致させて各々配設し、
一方の前記変位計から前記トップパネルに到る距離(Lt)と、他方の前記変位計から前記ボトムパネルに到る距離(Lb)とを前記変位計により各々計測し、前記デプス合計をDs=(Lt+Lb)-(Hp-Hc)によって求め、前記デプス合計判定基準に基づいて各缶詰の内圧の良否を判定することを特徴とする缶詰の内圧検査方法。 - 前記一対の変位計の軸芯と前記缶詰の軸芯とが一致するタイミングで該変位計の各計測データを取り込む請求項1に記載の缶詰の内圧検査方法。
- 前記缶詰の缶蓋と缶底において互いに異金属から成る場合、前記変位計に対する感度が相対的に低い金属から成る部位が下側に位置するようにして前記缶詰を配設する請求項1又は2に記載の缶詰の内圧検査方法。
- 缶詰の上端からトップパネルまでの距離と該缶詰の下端からボトムパネルまでの距離とを加えたデプス合計(Ds)を計測する計測手段と、該デプス合計と該缶詰内圧との相関関係に基づいて定められたデプス合計判定基準とを備え、各缶詰のデプス合計を各々求め、前記デプス合計判定基準に基づいて各缶詰の内圧の良否を判定することからなり、
前記缶詰の軸方向に一定の距離(Hp)を隔てて対向する形態で配設され軸芯が一致するように配設されている一対の変位計を備え、
前記缶詰の上端から下端に到る高さ(Hc)が既知の時、一方の変位計から前記トップパネルに到る距離(Lt)と、他方の変位計から前記ボトルパネルに到る距離(Lb)とを各々計測し、前記デプス合計(Ds)をDs=(Lt+Lb)-(Hp-Hc)によって求め、前記デプス合計判定基準に基づいて各缶詰の内圧の良否を判定することを特徴とする缶詰の内圧検査装置。 - 前記一対の変位計の軸芯(中心)と前記缶詰の軸芯(中心)とが一致するように、搬送されて来る前記缶詰を案内するガイドレールを備えた請求項4に記載の缶詰の内圧検査装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008054448A JP5454750B2 (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 缶詰の内圧検査方法及びその装置 |
US12/867,904 US8554508B2 (en) | 2008-03-05 | 2009-02-16 | Method and apparatus for inspecting internal pressure of can of canned goods |
CN2009801076486A CN101960279B (zh) | 2008-03-05 | 2009-02-16 | 罐头的内压检查方法及其装置 |
PCT/JP2009/052506 WO2009110295A1 (ja) | 2008-03-05 | 2009-02-16 | 缶詰の内圧検査方法及びその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008054448A JP5454750B2 (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 缶詰の内圧検査方法及びその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009210451A JP2009210451A (ja) | 2009-09-17 |
JP5454750B2 true JP5454750B2 (ja) | 2014-03-26 |
Family
ID=41055856
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008054448A Active JP5454750B2 (ja) | 2008-03-05 | 2008-03-05 | 缶詰の内圧検査方法及びその装置 |
Country Status (4)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8554508B2 (ja) |
JP (1) | JP5454750B2 (ja) |
CN (1) | CN101960279B (ja) |
WO (1) | WO2009110295A1 (ja) |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5707932B2 (ja) * | 2010-12-27 | 2015-04-30 | 東洋製罐株式会社 | 密封容器検査方法及び密封容器検査装置 |
JP5847536B2 (ja) | 2011-10-28 | 2016-01-27 | 大和製罐株式会社 | 密封容器の内圧検査装置および内圧検査方法 |
JP6169341B2 (ja) * | 2012-10-24 | 2017-07-26 | 大和製罐株式会社 | 密封容器の内圧検査装置および方法 |
CN103076139A (zh) * | 2012-12-26 | 2013-05-01 | 奥瑞金包装股份有限公司 | 一种食品容器的内压检测方法和装置 |
JP6352765B2 (ja) * | 2014-10-14 | 2018-07-04 | 日清食品株式会社 | 缶体の上面形状検出システム。 |
WO2017065036A1 (ja) * | 2015-10-14 | 2017-04-20 | 東洋製罐株式会社 | 内圧検査システム |
JP6877060B1 (ja) * | 2020-02-20 | 2021-05-26 | 株式会社立川製鑵 | 容器の漏れの検査装置及び検査方法 |
Family Cites Families (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63302337A (ja) | 1987-06-03 | 1988-12-09 | Ueno Hiroshi | 密封容器内圧検査装置 |
JP3140890B2 (ja) * | 1993-08-20 | 2001-03-05 | 日本精密電気株式会社 | 缶内圧検査装置 |
JPH08219915A (ja) | 1995-02-20 | 1996-08-30 | Mitsubishi Materials Corp | 缶内圧検査装置 |
JP3409692B2 (ja) * | 1998-04-17 | 2003-05-26 | 東洋製罐株式会社 | 缶打検システム |
JP3489477B2 (ja) * | 1999-03-19 | 2004-01-19 | 東洋製罐株式会社 | 缶内圧判別方法及びその装置 |
JP2005172606A (ja) * | 2003-12-10 | 2005-06-30 | Mitsubishi Materials Corp | 内圧測定装置 |
JP4545570B2 (ja) | 2003-12-26 | 2010-09-15 | ユニバーサル製缶株式会社 | 内圧検査装置および内圧検査方法 |
SE527639C2 (sv) | 2004-06-17 | 2006-05-02 | Oxypharma Ab | Alkylsubstituerade indolokinoxaliner |
EP1813540A1 (en) * | 2006-01-30 | 2007-08-01 | Impress Group B.V. | Can end for a can and such can |
-
2008
- 2008-03-05 JP JP2008054448A patent/JP5454750B2/ja active Active
-
2009
- 2009-02-16 US US12/867,904 patent/US8554508B2/en not_active Expired - Fee Related
- 2009-02-16 WO PCT/JP2009/052506 patent/WO2009110295A1/ja active Application Filing
- 2009-02-16 CN CN2009801076486A patent/CN101960279B/zh not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
US20100318317A1 (en) | 2010-12-16 |
CN101960279B (zh) | 2013-06-05 |
JP2009210451A (ja) | 2009-09-17 |
WO2009110295A1 (ja) | 2009-09-11 |
CN101960279A (zh) | 2011-01-26 |
US8554508B2 (en) | 2013-10-08 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5454750B2 (ja) | 缶詰の内圧検査方法及びその装置 | |
JP3856478B2 (ja) | 閉じられた容器中のパラメータ、例えば、充填レベル、圧力またはガス組成を決定するための方法 | |
JP4829883B2 (ja) | 管を非破壊検査するための方法及び装置 | |
US8552718B2 (en) | Method for the nondestructive testing of pipes | |
KR101582338B1 (ko) | 밀봉 용기의 내압 검사 장치 및 내압 검사 방법 | |
US6237418B1 (en) | Method and apparatus for detecting misapplied caps on containers | |
US20230366770A1 (en) | System for online testing of packaging tightness of cigarette boxes | |
JP4188553B2 (ja) | 栓を備えた容器を検査する方法 | |
KR100552105B1 (ko) | 밀봉한 용기 감시 방법 | |
JP6526978B6 (ja) | レーザー式検査装置 | |
JP3409692B2 (ja) | 缶打検システム | |
JP2005009931A (ja) | シール不良検査装置 | |
JP5707932B2 (ja) | 密封容器検査方法及び密封容器検査装置 | |
EP0693010A1 (en) | METHOD FOR CONTROLLING THE CONTAINER OF A CONTAINER, AND LOCKING MACHINE FOR CARRYING OUT THE METHOD | |
JP6820461B2 (ja) | 内圧検査システム | |
JP3489477B2 (ja) | 缶内圧判別方法及びその装置 | |
JP2013186068A (ja) | 缶底深さ測定方法及びその装置並びに缶詰の内圧検査方法及びその装置 | |
MXPA99003978A (en) | Method for determining parameters, for example level, pressure, gas composition in closed containers | |
JP2004294391A (ja) | 缶のピンホール検査方法 | |
JPH057654B2 (ja) |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20110204 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20130313 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20130510 |
|
A711 | Notification of change in applicant |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712 Effective date: 20130510 |
|
RD03 | Notification of appointment of power of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423 Effective date: 20130522 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20131211 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20131224 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5454750 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |