JP2005172606A - 内圧測定装置 - Google Patents

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淳 大久保
Minoru Iwase
実 岩瀬
Mitsuo Yokoyama
満男 横山
Hideyasu Muto
英泰 武藤
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Abstract

【課題】 容器の内圧測定を高精度に行う。
【解決手段】 モータを回転駆動させることによって、搬送路20a上に配置された容器50を搬送する構成とされた搬送手段20と、搬送方向と交差する方向における容器50の外表面との距離を測定する距離測定手段22とを備え、予め設定された前記距離と容器50内圧値との相関と、距離測定手段22により得られた前記距離とに基づいて、容器50の内圧を測定する構成とされた内圧測定装置10であって、距離測定手段22は、搬送手段20と非接触状態で独立して配設された基台30に設けられている。
【選択図】 図1

Description

本発明は、容器を搬送しながら非接触状態でこの容器の内圧を測定する構成とされた内圧測定装置に関するものである。
従来から、例えば缶,キャップ付ボトル缶,あるいはペットボトルなどの容器に清涼飲料などの内容物を充填した後に、出荷に先立ってこの容器の内圧を測定,検査することが行われている。
この内圧を測定する方法としては、金属製の容器の場合、内容物が充填,密封された容器を、この容器の底部側の内部に空間が形成されるように逆立ち姿勢とさせた状態で、この容器の底部のうち平滑面とされた径方向中央部を電磁誘導作用によって強制励振させ、この際の容器からの反響音を捉えて算出されたピーク周波数と、予め設定された内圧値とピーク周波数との相関とに基づいて容器の内圧を測定,検査する方法(例えば特許文献1参照)と、容器全てに適用可能な方法として、容器を搬送しながら、搬送方向と交差する方向における容器外表面との距離を測定し、この際に得られた測定値に基づいて、この容器の内圧を測定する方法とが知られている。
そして、前記後者の測定方法を実施する装置としては、容器を搬送する搬送手段と、この搬送手段に直接配設されたブラケットに設けられた距離測定手段とを備えた構成が一般に知られている。
特開昭49−34376号公報
ところで、前記従来の内圧測定装置では、距離測定手段が前記ブラケットを介して搬送手段にいわば直接的に配設されているので、搬送手段の有する駆動源が発生する振動によって、前記ブラケットを介して距離測定手段も振動することになり、容器外表面と距離測定手段との距離を高精度に測定することができず、したがって、高精度な容器内圧値を得ることが困難であるという問題があった。
特に、搬送される容器がアルミニウム,アルミニウム合金,あるいはスチールからなる缶等であって、かつ、前記搬送手段の駆動源としてモータが採用された場合には、モータの回転駆動によって搬送手段に生ずる振動数と、容器,および前記ブラケットの固有振動数とが接近することがあり得、この場合、容器およびブラケットが共振するため、内圧測定そのものを実施することが困難である場合があった。
本発明は前記状況に鑑みてなされたもので、容器の内圧測定を高精度に実施することができる内圧測定装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、搬送路上に配置された容器を搬送する搬送手段と、搬送方向と交差する方向における前記容器外表面との距離を測定する距離測定手段とを備え、前記距離測定手段により得られた前記距離に基づいて、前記容器の内圧を測定する構成とされた内圧測定装置であって、前記距離測定手段は、前記搬送手段と非接触状態で独立して配設された基台に設けられていることを特徴とする。
この缶の内圧測定装置では、距離測定手段が搬送手段と非接触状態で独立して配設された基台に設けられているので、搬送手段の駆動源により発生する振動から、距離測定手段を分離独立させることが可能になる。したがって、距離測定手段が前記駆動源により発生する振動に従って振動することを抑制することができ、距離測定手段と容器外表面との距離を高精度に測定することが可能になり、これにより、容器内圧値を高精度に測定することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1記載の内圧測定装置において、前記基台は、前記容器の固有振動数の10分の1以下の固有振動数を有する振動吸収体に設けられていることを特徴とする。
この内圧測定装置では、基台が前記振動吸収体に設けられているので、例えば、この測定装置が配設されている近くで容器が梱包されたケースの積降作業等がなされ、この際の振動が基台に伝播しようとした状況でも、この振動は前記振動吸収体により吸収され、基台に伝播することを抑制することができる。あるいは、基台が、前記搬送手段の配設されている支持体に設けられている構成であっても、搬送手段の駆動源が生じさせる振動が支持体を介して基台に伝播しようとする状況であっても、この振動は前記振動吸収体により吸収され、基台に伝播することを抑制することができる。以上により、高精度な前記距離測定,および内圧測定を確実に実現することができる。
請求項3に係る発明は、請求項1または2に記載の内圧測定装置において、前記基台の固有振動数は、前記容器の固有振動数の10倍以上に設定されていることを特徴とする。
この内圧測定装置では、容器が共振する振動数と、基台が共振する振動数とを引離すことが可能になり、この装置全体に発生する振動によって、これら容器および基台が同時に共振することを抑制することが可能になる。また、基台の剛性自体が高まることになり、この基台が振動することを抑制することが可能になる。以上により、容器内圧値を高精度に測定することができる。
請求項4に係る発明は、請求項1から3のいずれかに記載の内圧測定装置において、前記搬送手段は、モータを回転駆動させることによって前記容器を搬送する構成とされ、前記モータの回転駆動により前記搬送手段に発生する振動数は、前記容器の固有振動数の10倍以上あるいは10分の1倍以下に設定されていることを特徴とする。
この内圧測定装置では、前記モータにより搬送手段に発生する振動数と、容器が共振する振動数とを引離すことが可能になり、搬送時に容器が共振することを抑制することができ、容器内圧値を高精度に測定することができる。
請求項5に係る発明は、請求項4記載の内圧測定装置において、ケース内に前記容器が複数梱包され、該ケースは、前記容器の軸方向と前記搬送路の表面とが交差するように前記搬送路上に配置され、前記搬送手段は、前記モータに回転可能に支持された減速手段と、該減速手段に巻回された無端ベルトとを備え、該無端ベルトにより前記ケースの両側面を狭持した状態で、当該無端ベルトを前進移動させることによって前記ケースを搬送する構成とされ、搬送方向に沿った方向における前記距離測定手段の配設位置に位置する前記無端ベルトを前記ケースに向けて押圧する押圧手段を備えることを特徴とする。
この内圧測定装置では、前記押圧手段を備えているので、距離測定手段の前記配設位置にケース内の容器が到達したときに、この容器がケース内で、軸方向および搬送方向にそれぞれ交差する方向に位置ずれしていたり、傾いていたとしても、この位置ずれ等を矯正することが可能になる。したがって、容器の外表面と距離測定手段との距離を測定する際に、この距離を容器外表面のうち所定位置におけるものに略限定することが可能になり、高精度な距離測定および内圧値測定を実現することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1から5のいずれかに記載の内圧測定装置において、前記基台は、前記搬送手段の搬送方向に交差する方向における両端部外方位置に立設された支柱部と、前記搬送手段の搬送路の上方に設けられ、前記支柱部同士を架橋する第1の架け橋部と、前記搬送路の下方に設けられ、前記支柱部同士を架橋する第2の架け橋部とを備え、前記距離測定手段は、前記第1,第2の架け橋部にそれぞれ設けられ、これらの架け橋部同士の間に搬送された容器外表面との距離をそれぞれ測定し、これらの測定値に基づいて容器の内圧値を測定する構成とされたことを特徴とする。
この内圧測定装置では、基台がいわゆる門型構造とされ、この門型構造のうち第1,第2の架け橋部にそれぞれ距離測定手段が配設されているので、この内圧測定装置が配設された環境温度の変動により熱変形しても、第1,第2の架け橋部同士の間の距離は略変動することはないので、容器内圧の測定を高精度に実施することが可能になる。
この発明に係る内圧測定装置によれば、容器の内圧測定を高精度に実施することができる。
以下、本発明に係る内圧測定装置の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。図1から図3は本発明に係る内圧測定装置の一実施形態を示す概略構成図である。
この内圧測定装置10は、図示しないモータを回転駆動させることによって、搬送路20a上のケース51(容器)を搬送する構成とされた搬送手段20と、搬送方向と交差する方向における容器50の外表面との距離を測定する距離測定手段22と、この測定手段22により得られた前記距離に基づいて、容器50の内圧を算出する図示しない制御部とを備えた概略構成とされている。
図示の例では、容器50として内容物が充填,密封されたキャップ付ボトル缶を示しており、このキャップ付ボトル缶50が、キャップ側(ボトル缶では口金部側)に空間が形成されるように正立姿勢で、搬送方向に6個,およびこの方向に交差する方向に4個、すなわち4行6列の合計24個ケース51内に収容されている。このケース51は、収容された全てのキャップ付ボトル缶50が前記正立姿勢となるように、搬送方向上流側に位置する搬送路20a上に載せられ、搬送手段20により搬送されるようになっている。
なお、キャップ付ボトル缶50は、キャップおよびボトル缶ともにアルミニウム,アルミニウム合金,若しくはスチールにより形成されている。
搬送手段20は、前記モータに回転可能に支持された図示しない減速手段と、この減速手段に巻回された無端ベルト21a,21bと、ケース51を配置する搬送路20aとを備えた概略構成とされている。この無端ベルト21a,21bは、搬送路20aの、搬送方向と交差する方向における両端部にそれぞれ設けられており、搬送路20a側の表面が図1および図3の左側から右側へ移動可能になっている。そして、これらの無端ベルト21a,21bが、ケース51の側面のうち搬送方向に延びる両側面を狭持するとともに、前記モータおよび減速手段を介して前進移動されることによって、ケース51が搬送される構成となっている。
ここで、搬送手段20のうち、距離測定手段22a,22bの配設位置を基準とした搬送方向前後の所定長さ部分は、平面視矩形状とされた支持体60の上に、容器としてのキャップ付ボトル缶50を構成するキャップおよびボトル缶の固有振動数の10分の1以下の固有振動数を有する振動吸収体31を介して配設されており、これにより、搬送手段20の前記モータの回転駆動によって発生する振動(15Hz以上の振動)が支持体60に伝播することを抑制している。そして、支持体60は、前記キャップおよびボトル缶の固有振動数の10分の1以下の固有振動数を有する空気ばね32を介して床面上に配設されており、これにより、床面から支持体60に伝わる振動(3.5Hz以上の振動)が吸収されるようになっている。なお、振動吸収体31としてはゴム部材、空気ばねなどがあり、好ましく防振ゴムが適用可能である。
なお、前記モータの回転駆動により搬送手段20に発生する振動数は、前記減速手段のギヤ比を適宜変更することによって、変更設定することが可能であり、本実施形態では、搬送手段20に発生する振動数は、容器としてのキャップ付ボトル缶50を構成するキャップおよびボトル缶の固有振動数の10分の1以下に設定されている。
ここで、距離測定手段22a,22bの配設位置を基準とした搬送方向前後の所定長さ領域における搬送路20aの上方には、図1および図2に示すように、搬送方向に沿って板状体23が配設されている。この板状体23は、弾性ばね26により搬送路20aの表面に対して進退自在に支持されている。また、板状体23は、距離測定手段22a,22bの配設位置より搬送方向後側に配設された第1の板状体23aと、距離測定手段22a,22bの配設位置より搬送方向前側に配設された第2の板状体23bとを備え、これら第1,第2の板状体23a,23b同士の間には間隙が形成されており、この間隙により、距離測定手段22aがケース51の上蓋に直接対向できるようになっている。また、この板状体23は、本実施形態では、搬送方向に交差する方向に4つ連設されており、これらの板状体23はそれぞれ、搬送されるケース51内のキャップ付ボトル缶50のうち、搬送方向に連続して位置する6個のキャップ付ボトル缶50の、ケース51の上蓋を介した直上方に配設された構成となっている。
第1,第2の板状体23a,23bそれぞれの搬送方向後側端部は、この搬送方向後方端に向うに従い漸次厚さが薄くなるテーパ面形状とされている。また、ケース51が板状体23の配設位置に到達していない状態で、板状体23の搬送路20aと対向する表面と、搬送路20aの表面との距離は、搬送されるケース51の高さより小さく設定されている。
以上により、ケース51が搬送され、このケース51の搬送方向前方端部が第1の板状体23aの搬送方向後方端部に到達すると、ケース51は、第1の板状体23aの前記テーパ面に案内されるように搬送され続けることによって、第1の板状体23aは徐々に弾性ばね26が縮小することにより上方へ移動されることになる。したがって、ケース51が板状体23の配設位置に到達した後に、距離測定手段22a,22bによる測定が完了するまでの間は、ケース51の上蓋は弾性ばね26により付勢された板状体23によって押圧されるようになっている。
また、搬送路20aの搬送方向と交差する方向における両端部には、無端ベルト21a,21bの、ケース51の側面と対向する表面と反対側の表面のうち、距離測定手段22a,22bの配設位置に到達した部分をケース51の側面に向けて押圧する押圧手段24が配設されている(図3参照)。なお、押圧手段24の配設位置は図示する部分に限らず、距離測定手段22a,22bの配設位置を基準にして搬送方向の前後のうちいずれか一方、あるいは両方に配設してもよい。
この押圧手段24は、図1および図3に示すように、弾性ばね24aと、この弾性ばね24aの一方の端部に支持された押えプレート24bと、弾性ばね24aの他方の端部と搬送手段20とを連結するブラケット24cとを備えている。以上により、押えプレート24bは弾性ばね24aによりケース51の側面に向けて付勢され、この押えプレート24bにより無端ベルト21a,21bを介してケース51の両側面をこのケース51の内側に向けて押圧することができるようになっている。
距離測定手段22は、門型構造とされた基台30に4組配設されている。この距離測定手段22としては、例えばレーザ光を利用したレーザセンサ、あるいは単なる光を照射して反射させるビーム式のセンサから構成されているが、この他には、本実施形態のようにアルミニウムなどの導体からなる容器50が近づくと、この容器50に発生する渦電流によって磁束が生じてコイルのインピーダンスが変化することから、容器50との距離を測定できる渦電流式で構成してもよい。
ここで、距離測定手段22が配設されている基台30は、図1に示すように、搬送手段20の搬送方向と交差する方向における両端部外方位置にそれぞれ立設された支柱部30aと、搬送路20aの上方にこれらの支柱部30a同士を架橋する第1の架け橋部30bと、搬送路20aの下方にこれらの支柱部30a同士を架橋する第2の架け橋部30cとを備えた門型構造とされている。すなわち、基台30は、搬送手段20と非接触状態で独立して配設されており、また、第1,第2の架け橋部30b,30cは、互いが搬送路20aを挟んで対向した構成となっている。
そして、これらの第1,第2の架け橋部30b,30cにそれぞれ、4個の距離測定手段22a,22bが配設されており、第1の架け橋部30bに配設された上側距離測定手段22aは全て搬送路20aの表面との距離が同一とされるとともに、第2の架け橋部30cに配設された下側距離測定手段22は全て搬送路20aの裏面との距離が同一とされた構成となっている。以上のように配設された距離測定手段22のうち、搬送路20aを介して互いが対向した2個の測定手段22a,22bを1組として、合計4組の距離測定手段22a,22bが配設された構成となっている。これら4組の距離測定手段22a,22bによって、搬送路20a上で搬送されるケース51内のキャップ付ボトル缶50のうち、搬送方向に対して交差する方向に連続して配置されている4個のキャップ付ボトル缶50の缶軸方向における高さを各別に同時に測定できるようになっている。
また、基台30の支柱部30aは、支持体60の上に振動吸収体31を介して配設されている。さらに、基台30の固有振動数は、容器としてのキャップ付ボトル缶50を構成するキャップおよびボトル缶の固有振動数の10倍以上に設定されている。すなわち、本実施形態では、基台30は、例えば一般構造用炭素鋼鋼材により形成されており、前記キャップおよびボトル缶と共振しない構成となっている。
以上のように構成された内圧測定装置10により容器50の内圧を測定する方法について説明する。
まず、搬送手段20の無端ベルト21a,21bによりケース51の両側面を狭持した状態でこのケース51を搬送し、図2および図3に示すように、このケース51を距離測定手段22の配設位置に至らせる。そして、このケース51のうち搬送方向最先端部に、この搬送方向に交差する方向に連続して配置された4個のキャップ付ボトル缶50(以下、単に「最前列の容器50」という)の天面および底面と、4組の距離測定手段22a,22bとがそれぞれ対向したときの測定手段22a,22bの出力信号を図示しない制御手段の演算部に送信する。
そして、この演算部において、前記出力信号から距離測定手段22a,22bとキャップ付ボトル缶50との距離、すなわち、上側距離測定手段22aとキャップ天面との距離、および下側距離測定手段22bとボトル缶底面との距離をそれぞれ算出する。次に、予め測定された上側距離測定手段22aと下側距離測定手段22bとの距離から、前記各測定手段22a,22bにより得られた距離を差し引くことにより、キャップ付ボトル缶50の全長を算出する。
さらに、算出された全長と、予め設定されたキャップ付ボトル缶の全長と内圧値との相関とから、キャップ付ボトル缶50の内圧値を算出する。
そして、得られた内圧値は、制御手段の有する合否判断部に送信され、この判断部において、キャップ付ボトル缶50の内圧値と、予め設定された適正内圧値とを比較し、内圧値が適正内圧値の範囲内にない場合に不合格と判定し、この範囲内にある場合に合格と判定する。
以上の内圧測定を搬送手段20を停止させず搬送状態で実施し、ケース51内に梱包されたキャップ付ボトル缶50の全数について内圧を測定する。
ここで、以上の本実施形態による内圧測定装置10により、同一のケース51を10回搬送し、この際、距離測定手段22により得られた各容器50ごとの出力値のばらつき量を測定した。また、比較例として従来の内圧測定装置、すなわち距離測定手段22を搬送手段20に直接配設したブラケットに設け、押圧手段24を有さず、さらに振動吸収体31および空気ばね32を有さない装置により、同一のケース51を10回搬送し、この際、距離測定手段22により得られた各容器50ごとの出力値のばらつき量を測定した。結果を図4に示す。図4(a)が従来の内圧測定装置により得られた結果を示し、図4(b)が本実施形態による内圧測定装置により得られた結果を示す。これらの結果から、本実施形態による内圧測定装置では、距離測定を高精度に行うことが可能になり、したがって、内圧測定を高精度に実施できることが確認できた。
以上説明したように、本実施形態による内圧測定装置10によれば、距離測定手段22が搬送手段20と非接触状態で独立して配設された基台30に設けられているので、距離測定手段22をモータにより発生する振動とは独立させることが可能になる。したがって、距離測定手段22がモータにより発生する振動に従って振動することを抑制することができ、距離測定手段22と容器50の外表面との距離を高精度に測定することが可能になり、これにより、容器50の内圧値を高精度に測定することができる。
また、搬送手段20のうち、距離測定手段22a,22bの配設位置を基準とした搬送方向前後の所定長さ部分、および基台30が、振動吸収体31に配設されているので、搬送手段20の前記モータを回転駆動することにより、搬送手段20に発生した振動を振動吸収体31により吸収することができ、この振動が支持体60に伝播することを抑制することが可能になる。仮に搬送手段20に発生した振動が支持体60に伝播しても、基台30が配設された振動吸収体31により、この振動を吸収することが可能になる。
また、この測定装置10が配設されている近くの床面上でケース51の積降作業等がなされ、この際の振動が支持体60を介して基台30に伝播しようとした状況でも、この振動は空気ばね32により吸収することができ、仮に支持体60に伝播しても、基台30が配設された振動吸収体31により、この振動を吸収することが可能になる。
以上により、基台30に伝播する種々の振動を最小限に抑制することが可能になり、高精度な前記距離測定,および内圧値測定を確実に実現することができる。
さらに、基台30の固有振動数は、容器50としてのキャップ付ボトル缶を構成するキャップおよびボトル缶の固有振動数の10倍以上に設定されているので、キャップおよびボトル缶が共振する振動数と、基台30が共振する振動数とを引離すことが可能になり、したがって、この装置10全体に発生する振動によって、容器50および基台30が同時に共振することを抑制することができる。また、基台30の剛性自体が高まることになり、この基台30が振動することを抑制することが可能になる。以上により、容器内圧値を高精度に測定することができる。
また、前記モータの回転駆動により搬送手段20に発生する振動数は、前記キャップおよびボトル缶の固有振動数の10分の1倍以下に設定されているので、前記モータの回転駆動により搬送手段20に発生する振動数と、容器50が共振する振動数とを引離すことが可能になり、搬送時に容器50が共振することを抑制することができ、容器50の内圧値を高精度に測定することができる。
さらに、搬送路20aの上方における所定位置に板状体23が配設されているので、ケース51は、このケース51の上蓋が板状体23に押え付けられながら搬送されることになる。したがって、キャップ付ボトル缶50が傾いた状態でケース51内に梱包されていた場合でも、この缶50の傾きを矯正する、すなわちキャップ付ボトル缶50の缶軸方向を、上側距離測定手段22aと下側距離測定手段22bとが対向する方向と平行にすることが可能になる。
また、押圧手段24を備えているので、距離測定手段22の配設位置に容器50が到達したときに、無端ベルト21によるケース51の狭持などに起因して、容器50がケース51内で位置ずれしていたり、傾いていたとしても、ケース51の側面が押圧手段24によりプレート23に向けて押圧されることにより、この位置ずれ等を矯正する、すなわち上側距離測定手段22aと下側距離測定手段22bとが対向する対向軸線を、キャップ付ボトル缶50の径方向における所定位置に略限定して位置させることが可能になる。
以上により、高精度な距離測定,および内圧値測定を実現することができる。
さらに、基台30が門型構造とされ、この門型構造のうち第1,第2の架け橋部30b,30cにそれぞれ距離測定手段22が配設されているので、この内圧測定装置が配設された環境温度の変動により熱変形しても、第1,第2の架け橋部30b,30c同士の間の距離は略変動することはないので、容器内圧の測定を高精度に実施することが可能になる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、複数の容器50をケース51に梱包した状態で、これらの容器50のうち、所定本数の容器50の内圧を検査する方法を示したが、これに限らず、例えば、1個の容器50であっても適用可能であり、また、容器50の本数および距離測定手段22の組数はいずれであってもよい。
また、容器50として、キャップ付ボトル缶を示したが、いわゆる2ピース缶,3ピース缶,若しくはペットボトルであっても適用可能である。
さらに、容器50をケースに複数梱包した状態で、この容器50の高さを算出し、この算出値から容器内圧を算出する構成を示したが、容器の胴部の膨らみ具合を算出する場合にも適用可能である。すなわち、容器単体を、搬送手段20の搬送方向に交差する方向における両端部に、天面および底面が向くように寝かせた状態で、この容器を缶軸回りに回転させながら搬送することによって、容器胴部の外表面と距離測定手段との距離を容器の全周にわたって測定することにより、胴部の膨出量を算出し、この膨出量から容器内圧値を算出する場合にも適用可能である。
また、前記実施形態では、容器の軸方向における全長から容器の内圧値を算出する構成を示したが、容器外表面のうち所定位置における距離測定手段との距離のみから容器の内圧値を算出する場合にも適用可能である。
さらに、前記実施形態では、前記モータの回転駆動により搬送手段20に発生する振動数を、容器としてのキャップ付ボトル缶50を構成するキャップおよびボトル缶の固有振動数の10分の1倍以下となるように、前記減速手段のギヤ比を設定したが、搬送手段20に発生する振動数を、キャップおよびボトル缶の固有振動数の10倍以上となるように前記減速手段を設定することも可能である。すなわち、これらの振動数同士を引離すことができればよい。
また、床面上に空気ばね32を介して配設された支持体60上に、振動吸収体31を介して基台30を配設した構成を示したが、これに限らず、支持体60および空気ばね32を除いて、基台30を振動吸収体31を介して床面上に直接配設してもよい。
容器の内圧測定を高精度に行うことができる内圧測定装置を提供することができる。
本発明に係る内圧測定装置の一実施形態として示した概略正面図である。 図1に示す内圧測定装置の側面図である。 図1に示す内圧測定装置の一部拡大平面図である。 図1に示す内圧測定装置により得られた出力値のばらつきを示すグラフ、および従来の内圧測定装置により得られた出力値のばらつきを示すグラフである。
符号の説明
10 内圧測定装置
20 搬送手段
20a 搬送路
21a,21b 無端ベルト
22 距離測定手段
24 押圧手段
30 基台
30a 支柱部
30b 第1の架け橋部
30c 第2の架け橋部
31 振動吸収体
50 キャップ付ボトル缶(容器)
51 ケース
60 支持体

Claims (6)

  1. 搬送路上に配置された容器を搬送する搬送手段と、
    搬送方向と交差する方向における前記容器外表面との距離を測定する距離測定手段とを備え、
    前記距離測定手段により得られた前記距離に基づいて、前記容器の内圧を測定する構成とされた内圧測定装置であって、
    前記距離測定手段は、前記搬送手段と非接触状態で独立して配設された基台に設けられていることを特徴とする内圧測定装置。
  2. 請求項1記載の内圧測定装置において、
    前記基台は、前記容器の固有振動数の10分の1以下の固有振動数を有する振動吸収体に設けられていることを特徴とする内圧測定装置。
  3. 請求項1または2に記載の内圧測定装置において、
    前記基台の固有振動数は、前記容器の固有振動数の10倍以上に設定されていることを特徴とする内圧測定装置。
  4. 請求項1から3のいずれかに記載の内圧測定装置において、
    前記搬送手段は、モータを回転駆動させることによって前記容器を搬送する構成とされ、
    前記モータの回転駆動により前記搬送手段に発生する振動数は、前記容器の固有振動数の10倍以上あるいは10分の1倍以下に設定されていることを特徴とする内圧測定装置。
  5. 請求項4記載の内圧測定装置において、
    ケース内に前記容器が複数梱包され、
    該ケースは、前記容器の軸方向と前記搬送路の表面とが交差するように前記搬送路上に配置され、
    前記搬送手段は、前記モータに回転可能に支持された減速手段と、該減速手段に巻回された無端ベルトとを備え、
    該無端ベルトにより前記ケースの両側面を狭持した状態で、当該無端ベルトを前進移動させることによって前記ケースを搬送する構成とされ、
    搬送方向に沿った方向における前記距離測定手段の配設位置に位置する前記無端ベルトを前記ケースに向けて押圧する押圧手段を備えることを特徴とする内圧測定装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の内圧測定装置において、
    前記基台は、前記搬送手段の搬送方向に交差する方向における両端部外方位置に立設された支柱部と、前記搬送手段の搬送路の上方に設けられ、前記支柱部同士を架橋する第1の架け橋部と、前記搬送路の下方に設けられ、前記支柱部同士を架橋する第2の架け橋部とを備え、
    前記距離測定手段は、前記第1,第2の架け橋部にそれぞれ設けられ、これらの架け橋部同士の間に搬送された容器外表面との距離をそれぞれ測定し、これらの測定値に基づいて容器の内圧値を測定する構成とされたことを特徴とする内圧測定装置。

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