JP2014183133A - プリント基板検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】プリント基板を光センサで走査しながら変位を測定する検査装置において、走査するための動力源による振動の変位の測定に与える影響を防止する技術を提供する。
【解決手段】基台10、動力源23を抱えるステージ支持材24、XYステージ22(スキャンユニット20)のルートは剛性結合とし、基台10、基板1を支持する基板支持部材31(基板支持ユニット)間は弾性結合とすることで、スキャンユニットと基板支持ユニット間を振動的に分離する構造とするとともに、XY方向保持部材50で弾性結合によって生じかねない基板1と平行な方向への移動を規制することで、横方向への不安定さを防止する構造とした。
【選択図】図1

Description

本発明は、プリント基板(以下、「基板」と言う。)が保持された状態で、動力源によりその基板に平行に光センサを走査(スキャン)させて、その基板上のはんだの形状を検査する技術に関し、特に、その動力源からの振動による測定への影響を軽減した技術に関する。
従来、搬送されてきた基板を検査するために搬送機構上で停止させ、安定に固定保持して検査する技術がある(特許文献1を参照)。特許文献1の技術は、ベルトで搬送されて所定の検査位置で停止した基板の二つの辺を、搬送中は搬送の邪魔にならないように下げられていた基板の下にある下クランプを搬送停止時に上に駆動力で持ち上げることで基板を上クランプに押し付けて固定するものであった。このように基板が固定された状態で、基板の面を走査させつつ、基板1の面に送った光の反射光を受けて走査箇所における変位を測定する(いわゆる、三角測量)。そして、走査箇所の位置と測定した変位とから、はんだの形状を表すデータを算出し、基準データと比較し、合否判断することをしていた。
その構造の一断面をモデル的に表したのが図5である。図5は、搬送機構を示していないが、検査部200の制御部220で制御されたベルトを含む搬送機構が、基板1の両サイドの辺縁部を載せて、所定の検査位置までは搬送して(搬送方向は、図5の奥行方向)停止し、その基板1の辺縁部を上クランプ33と下クランプ32とで挟んで、その上クランプ33と下クランプ32を支持する基板支持部材31に固定し、保持する。これらの支持及び保持は、基板1の両側で行われる。これら、上クランプ33、下クランプ32及び基板支持部材31が基板1を直接的に支持する基板支持ユニット30を構成し、これらは金属で構成され、剛体である。そして、基板支持ユニット30の下部は、やはり剛体である基台10に固定される。基台10は、防振部材6を介して、床2などに固定される。
一方、搬送方向に沿って、かつ基板支持ユニット30を囲むようにその外側に、ステージ支持材24が設けられ、その上部には光センサ21bとそれを保持するセンサ保持機構21aを含むセンサヘッド21がX移動機構22bによりX方向に及びY移動機構22aによりY方向に移動可能に保持されている。これらのX移動機構22b及びY移動機構22aは、いわゆるXYステージ22を構成し、ステージ支持材24に備えられたモータ23を動力源として光センサ21bを移動させる。XYステージ22、及びステージ支持材24は、剛体である。ステージ支持材24の下部は、基台10に固定される。
このような構成で、検査部200の制御部220からの指示で基板1の搬送が停止され、基板1が上クランプ33と下クランプ32により固定、保持されたとき、制御部220は、モータ23によりXYステ−ジ22を動かして、基板1上においてセンサヘッド21をX方向及びY方向に走査させて、基板1の各位置における変位を測定させる。検査部200の評価部210は、その測定して得られた位置と変位のデータを受けて、はんだ形状を定量的に示す画像情報に変換し、基準(設計値)の画像情報を比較して良否判定することで検査する。
上記の検査において、床2を通して伝わる外部からの外部振動FVは防振部材6により軽減され、変位の測定に対する影響を防止できる。さらに、その振動成分として低周波成分が残留していたとしても、スキャンユニット20と、基板支持ユニット30は、平行に同時に動くため、基板1と光センサ21bとの間の間隔が一定を維持したまま、変わらないので、変位の測定に与える影響は少なかった。
特開2008−66630号公報
しかしながら、上記構成において、変位の測定時は、モータ23を駆動してセンサヘッド21を走査させる必要がある。その動力源であるモータ23による振動、及び、そのモータ23で駆動されるXYステージ22等に用いられるギヤによる振動を含む振動MVによる一種の微小振動が変位の測定に影響、つまり、測定値のゆらぎやドリフトがあった。
一般に、床2からの外部の振動FVに比較し、内部のモータ23等による振動MVは、高周波成分を含む傾向があるがその大きさ(強さ、或いは振幅)そのものが小さいため、変位の測定に与える影響は少ない。
そこで、基板1の静的な周波数応答特性F(f)を調べて、横軸を周波数f、縦軸を大きさ(Mag)の座標にプロットすると図6Aのような特性を示す。高周波領域の帯域が落ちる直前で共振特性(共振周波数fr)を示している。この帯域の特性及び共振周波数は、基板1の大きさや厚さ、さらには、はんだの形状や量により、変わる。
さらに、基板1の相対する2辺の辺縁部を固定保持して、周波数を変化させた振動を与えた動的な周波数応答特性Er(f)を調べてみると、図6Bの特性を示す。図6Bでは、基板1は辺縁部が固定保持されているため、共振周波数近くまでの特性は減衰しているものの、共振周波数fro(以下、固有振動数ということがある。)付近では、周囲の振動エネルギーを吸収して大きな値を示す傾向がある。
つまり、上記のように、内部のモータ23等によって生じる振動MVは、高周波成分を含むが大きさ(Mag)そのものが小さいため、変位の測定に与える影響はほとんどないが、変位の測定時における、検査対象とする基板1の固有振動数と同じ、或はその付近の周波数が振動MVの高周波成分に含まれていれば、基板1が固有振動数で共振状態となり、その共振による振動の影響が、変位の測定の測定値に影響する。
本発明の目的は、変位の測定時に走査等のために動作する動力源による振動の変位の測定に与える影響を防止する技術を提供することである。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、基台(10)と、該基台に搭載され、プリント基板(1)の辺縁部を支持し、かつ該プリント基板を水平に支持する基板支持ユニット(30)と、三角測量により変位の測定をするための光センサ(21b)と、動力源(23)と、該測定のとき該動力源により前記光センサを前記プリント基板の上方で平行にスキャンさせるXYステージ(22)と、を上部で前記基板支持ユニットの外側を通して保持し、下部を基台に固定されたスキャンユニット(20)と、を備え、前記プリント基板上のはんだの形状を検査するプリント基板検査装置であって、弾性を有し、前記基台の上に設けられ前記基板支持ユニットを下から支える防振部材(40)と、前記防振部材の周囲に設けられ、一端側が前記基台に固定され他端側が前記基板支持ユニットの下部の周囲の側部に近接して設けられることで、前記プリント基板と平行な方向への移動を規制するXY方向保持部材(50)と、を備えた。
請求項2に記載の発明は、基台(10)と、プリント基板(1)の下部の搬送の方向と直交する方向の相対する両サイドの2つの辺縁部を支持して検査位置へ搬送するベルト(91)と、該ベルトで搬送されてきた該プリント基板の前記辺縁部を挟み固定、保持するクランプ(32、33)と、を前記両サイドから支持する基板支持ユニット(30)と、光を前記プリント基板に照射しその反射を受けて変位の測定をするための光センサ(21b)と、動力源(23)と、該動力源により該測定のときに前記検査位置にある前記プリント基板の上方で前記光センサを平行にスキャンさせるXYステージ(22)と、を前記搬送ユニットの外側を通して保持し、前記光センサを保持する側と反対側が前記基台に固定して設けられたスキャンユニット(20)と、を備え、前記プリント基板上のはんだの形状を検査するプリント基板検査装置であって、弾性を有し、前記基台と前記搬送ユニットとの間に設けられ前記搬送ユニットを支える防振部材(40)と、一端側が前記基台に固定され他端側が前記基板支持ユニットの下部の周囲の側部に近接して設けられることで、前記プリント基板と平行な方向への移動を規制するXY方向保持部材(50)と、を備えた。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の発明において、前記基板支持ユニットは、前記両サイドに搬送路に沿って相対して直立した2つの基板支持部材(31)と、該基板支持部材のそれぞれの内側に、前記クランプとして、該搬送の方向に検査対象とするプリント基板の最大長さを有して固定された上クランプと、該上クランプの下側に該上クランプと平行に該最大長さを有し前記プリント基板の辺縁部を搭載して上下に移動可能に設けられた下クランプを有し、さらに、該下クランプの下側に上クランプと平行に該最大長さに亘る軸部材(92a)を中心に回転し該中心から離れた端部側が前記下クランプの下部に接触する回転部材(92b)を有し、該回転部材を回転させて前記下クランプを上に移動させることで前記プリント基板を前記上クランプに押圧させて固定させる昇降機構(92)、を備えた。
本発明によれば、基台、動力源を抱えるステージ支持材、XYステージ(スキャンユニット)のルートは剛性結合とし、基台、基板を支持する基板支持部材のルートは弾性結合とすることで、スキャンユニット(動力源側)と基板支持ユニット(基板側)との間を振動的に分離する構造にするとともに、XY方向保持部材で弾性結合によって生じかねない基板と平行な方向への移動を規制することで、横方向への不安定さを防止する構造としたので、基板の動力源による振動に共振する動作に基づく、変位の測定への影響を防止できる。
また、プリント基板は、その搬送方向の長さが変わっても検査対象とするプリント基板の最大長さに亘って平行に固定される構造であるから、振動に対して強く固定される。
本発明に係るプリント基板検査装置の構成を示す図である。 本発明に係る搬送装置を含む基板支持装置の構成を示す図である。 本発明に係る搬送装置を含む基板支持装置の構成を示す図で、図2の横から見た図である。 図2の本発明に係る基板支持装置の構成におけるクランプの構成を示す図である。 本発明における振動の伝達状況を説明するための図である。 図4Aについて振動の伝達状況を定量的に説明するための図である。 従来のプリント基板検査装置の構成を説明するための図である。 プリント基板の静的な周波数応答を説明するための図である。 プリント基板の測定時における動的な周波数応答を説明するための図である。
[第1の実施形態]
この実施形態では、本発明に係るプリント基板検査装置において、検査対象である基板1(プリント基板)が所定の検査位置まで搬送され、その検査位置で固定支持された状態で、説明する。つまり、基板1(プリント基板)を搬送する搬送機構を除いた状態で、主要構成を説明する。
なお、以下の記載で、図5と符号を同じにする構成の要部は、同一機能を有する。
図1はこの発明の一実施形態を説明するための図で、基板1が固定保持された状態での機構の一断面を示す図である。図1は、図5と防振部材40及びXY方向保持部材50を備えている点で異なる他は同じである。図1における各要部の動作は、基本的に図5の例と同じである。図5における検査部200の構成・動作は、図1及びその説明では省略しているが、同じく適用される。下記説明では、一部、図5の説明と重複するところがある。
検査部200の制御部220で制御されたベルトを含む搬送機構が、基板1の両サイドの辺縁部を載せて、所定の検査位置までは搬送して(搬送方向は、図1の奥行方向)停止し(以上の機構は、不図示)、その基板1の辺縁部を上クランプ33と下クランプ32とで挟んで基板支持部材31に固定、保持する。この保持動作は、基板1の両側で行われる。これら、上クランプ33、下クランプ32及び基板支持部材31が基板1を直接的に支持する基板支持ユニット30を構成し、剛体である。
基板支持ユニット30の下部は、防振部材40を間にして基台10の上に配置される。防振部材40は、弾性体で構成され、単純に、基板支持部材31を搭載している。基板支持部材31の底(基板支持ユニット30の下部)のまわりのところどころに配置され、例えば、その底面が四辺形であれば、少なくともその角々に複数配置される(なお、その四辺に沿って囲うように配置してもよい。)。これら複数の防振部材40は、上クランプ33、下クランプ32、基板支持部材31(これらを含む基板支持ユニット30)を搭載したとき、その上部に保持されている基板1の面を水平に維持するために、同一の弾力性、或は均一な弾力性を有することが望まれる。防振部材30の材質、硬さ等は、基板支持ユニット30の重量を考慮して、適宜選択する。
基台10は、防振部材6を介して、床2などに固定される。
一方、搬送方向に沿って、かつ基板支持ユニット30を囲むようにその外側に、ステージ支持材24が設けられ、その上部には光センサ21bとそれを保持するセンサ保持機構21aを含むセンサヘッド21が、X移動機構22bによりX方向に及びY移動機構22aによりY方向に移動可能に保持されている。これらのX移動機構22b及びY移動機構22aは、いわゆるXYステージ22を構成し、ステージ支持材24に備えられた2つのモータ23を動力源として光センサ21bを基板1上においてX方向及びY方向に移動(走査)させる。XYステージ22、及びステージ支持材24は、剛体である。ステージ支持材24の下部は、基台10に固定される。
上記構造とすることにより、防振部材40により動力源であるモータ23による振動MVを、基板支持ユニット30へ、強いては、基板1へ伝達するのを阻止或いは軽減することができる。
上記構造では、XYステージ22及びステージ支持材24は、基台10に剛体結合されるので安定に固定される。しかしながら、基板支持ユニット30は、防振部材40を介して基台10に軟結合されるため、防振効果を有するものの、そのままでは、基台10の面に平行な方向、つまり、基板1の平行方向に対して不安定である。言い換えると、変位の測定時には、モータ23によりXYステージ22でセンサヘッド21の基板1における位置(X、Y)を移動(走査)させつつ基板1の変位を測定し、その位置における変位をデータとして出力させるが、基板支持ユニット30の基板1の平行方向の位置が不安定であると、基板1とセンサヘッド21との相対位置が不安定となり、測定の位置の誤差になりかねない。
そこで、XY方向保持部材50を、基板支持ユニット30の基板支持部材31の下部の側面部に近接して設けることにより、基板支持部材31の位置を基台10に固定させている。このXY方向保持部材50を基板支持部材31の下部の四方の側面部に配置することで、基板支持ユニット30の基台10上の位置を、基台10の面に平行な方向(基板1の平行方向)に対して安定に維持させることができる。
このXY方向保持部材50は、図1では、例として断面がL型の形状したアングル(剛体)で形成されている。そのL型形状の上部である一端側が基板支持ユニット30の基板支持部材31の下側の側面部に近接、つまりほぼ接している状態にされ、そのL型形状の下部である他端側がその位置を基台10にネジ或いは他のロック手段で固定される。基板支持ユニット30の一端は、基板支持部材31の側面部にほぼ接する状態にされているが、その状態とは、一端側は、基板支持部材31の側面部には固定されていないで、かつその側面部を押圧することなく、近接して設けられていることで、振動による基板支持部材31の基板1と平行方向への移動を防止し、基板支持部材31の上下方向への微動を可能にしている状態である。そして基板支持部材31の四方の側面部に配置されたXY方向保持部材50の一端側は、共同してモータ23による振動MVによる基板支持ユニット30の上下方向の微動(振動に対する応答)をガイドしている状態である。そのため、基板支持ユニット30の一端と基板支持部材31の側面部とは、近接して配置され、上記のほぼ接する状態を形成するように構成されている。寸法的には、基板支持ユニット30の一端と基板支持部材31の側面部とは、50〜150ミクロン程度の隙間が設けられている。この隙間は、横方向へ移動の規制と、上記の振動による微動の上下方向のガイド(振動の吸収)と、を考慮して適切に決められる。
言い換えれば、XY方向保持部材50は、基板支持ユニット30、強いては基板1の横方向(基板1と平行な方向)への位置の変動を防止するとともに、防振部材40による振動MVを効率よく吸収するのに寄与している。
図4Aは、図1におけるモータ23によって生じる振動MVと、床2からの外部の振動FVとが基板1に作用し、測定に影響するまでの振動の伝達経路をブロック的に示す。図4Aで、基台10、ステージ支持部材24、基板支持ユニット30は、それぞれ剛体であるから、それぞれの振動の伝達特性B1、B2、B3は、ほぼ1と考えることができる。図4Aにおける基板1の振動に係る特性F(t)(tは時間)は、図6Aで示される特性F(f)(fは周波数)を時間領域に変換したものであり、同じものである。したがって、防振部材6、防振部材40のそれぞれの振動に係る伝達特性をH(t)、G(t)とすると、図4Aから、モータ23によって生ずる振動MVの基板1への影響は、MV×G(t)×F(t)で表され、外部の振動FVによる基板1への影響は、FV×H(t)×G(t)×F(t)で表せられる。
図4Bは、図4Aの各ブロックで伝達される振動がどのように変化するかを定量的に示す図である。図4Bにおいて、各振動により変位の測定への影響を示す、つまり測定誤差の要因となる誤差影響特性Err(t)(時間領域表示)は、次のように表される。
Err(t)=MV×G(t)×F(t)+FV×H(t)×G(t)×F(t)
図4Bにおける誤差影響特性Err(f)は、時間領域表示の誤差影響特性Err(t)を周波数領域に変換して表示したものである。誤差影響特性Err(f)は、本来、スペクトラムで離散的に示されるが、図4Bに示す誤差影響特性Err(f)は各スペクトラムのピーク値を結んで表示したものである。図4Bにおけるa、b、cの符号は、図4Aにおける経路のa、b、cを示すものである。
本発明を適用した場合の図4Bに示す誤差影響特性Err(f)と、図6Bにおける基板1の動的な周波応答特性Er(f)とを比較してみると、誤差影響特性Err(f)には、周波数応答特性Er(f)における共振特性(固有振動)が表れていない。この発明を適用しても基板1は、自身の特性として図6Bの周波数応答特性Er(f)、固有振動数を失うことなく潜在的に有している。しかしながら、防振部材40による弾性的な伝達G(t)により、モータ23の動作に基づく振動MVから、周波数応答特性Er(f)の共振特性をもたらす周波数fr付近の周波数成分(共振を引き起こす要因)を除去或は減衰させているので、その周波数fr付近の周波数成分を除去或は減衰した振動を受けた基板1では、共振(固有振動)を起こすことなく、図4Bの誤差影響特性Err(f)を示している。
[第2の実施形態]
第2の実施形態を図2、図3A,図3Bを基に説明する。図2、図3A,図3Bにおいて、図1、図5と符号を同一とする要部は、同一機能を有する。
実際に検査対象とする基板1の大きさは、基板1の種類に応じて大きさが異なるので、種々の大きさに対応して、安定に検査できることを、第2の実施形態を用いて説明する。特に、搬送機構、基板1の幅調整の機構、並びに、下クランプ32及び昇降機構による基板1の安定保持、の構成について詳細に説明するものであり、基本的な発明の主要部の構成は、第1の実施形態と同じである。
図2は図1と同様に搬送方向側から見た断面図で、図3Aは、図2の構成を横から見た図である。図3Bは、図3Aの下クランプ32を昇降させる昇降機構92の詳細を説明するための図で、図2の基板支持ユニット30の右側の片側を詳細に記載した図である。
図2、図3A、図3Bにおいて、基板1を搬送する搬送機構は、基板1を搬送する搬送路(図2の奥行方向)の搬送開始位置側と終了位置側に設けられたローラ91a、その間にローラ91aで無端回転可能に、搬送路の両サイドに張られた2つのベルト91で構成され、不図示の制御部220からの指示により、搬送用モータ(不図示)で駆動されてローラ91a及びベルト91が回転することで、基板1の搬送路の両サイド側の辺縁部がベルトで保持され、搬送される。
上クランプ33は、基板支持部材31の搬送される基板1の上方に固定されている。ベルト91は、下クランプ32に設けられた溝を貫通して張られており(図2参照)、かつ下クランプ32は昇降機構92により上下に移動(昇降)可能にされている。下クランプ32が下げられた状態のとき、基板1は搬送され、基板1が所定の検査位置に達したとき、ベルト91による搬送が停止し、下クランプ32が上方向に押し上げられることで、基板1が押圧される。その押圧により、基板1が基板支持部材31に対して固定され、保持される。
下クランプ32を上下させる昇降機構92の詳細を、図3Bを基に説明する。下クランプ32の下方には基板支持部材31に固定された軸支柱92cで保持された軸部材92aが設けられている。軸部材92aの軸長は搬送方向に沿って検査対象である基板1の最大長さに相当する長さを有し、軸支柱92cによって上クランプ33に対して平行に保持されている。軸部材92aには、搬送方向に長さを有する板状の回転部材92bがシーソー回転可能に設けられている。回転部材92bの図3Bの右の一片側が下クランプ32の下部にあり、軸部材92aを挟んだ反対側の他片側が、不図示の制御部220からの指示により、エアーシリンダ92dにより上下方向の圧力を受けて、回転部材92bがシーソー回転する構成とされている。ガイド92eは、下クランプ32が上下に移動するときの案内をするものである。そして、基板1の搬送時は、エア−シリンダ92dからの圧力はかからず、回転部材92bは、図3Bで軸部材92aを境に回転部材92bの左側が上がり、右側が下がり、下クランプ32はベルト91と共に下がるので、基板1は上クランプ33から離脱し搬送が可能になる。基板1が所定の検査位置に達したとき、エア−シリンダ92dからの圧力がかけられた回転部材92bは、図3Bで軸部材92aを境に左側が下がり、右側が上がり、下クランプ32はベルト91と共に上がるので、基板1は上クランプ33に押圧されて固定され保持される。
搬送路の両サイドにある2つの基板支持部材31の間隔は、後記するように基板1の幅に応じて調整されるが、基板1の搬送方向の長さに応じて調整する機構はない。この場合、例えば、下クランプ32が直接にエアーシリンダ92dのように一点に集中した圧力を受けて、基板1を押圧しようとすると、基板1の搬送方向の長さによっては、均一な圧力でクランプされないで長さ方向に斜めにクランプされることがある。そうすると、それによる誤差が生じるとともに、振動も受けやすくなる傾向があった。
そこで、上記構成において、上クランプ33、下クランプ32、昇降機構92及びそれを構成する軸部材92a、回転部材92bの搬送方向の長さは、検査対象とする基板1の最大長さとほぼ同じにされている(図3A参照)。昇降機構92は、エア-シリンダ92dからの圧力を、上クランプ33に平行にされている軸部材92a及び回転部材92bによって、前記基板1の最大長さに亘って均一に分散させて、下クランプ32を上クランプ33に対して平行な状態を維持したまま、上方向に移動させることで、基板1の長さに関係なく、上クランプ33に対して基板1を平行に押圧して固定させることで、安定に保持できるようにしたものである。そうすることで振動にも強くなる。
図2では、図1の基板支持ユニット30(或は基板支持部材31)の下部が、ベース60と間隔調整機構70に分けられた構成となっている。ベース部材60は、図1における基板支持ユニット30の底部と同じで、直接に、防振部材40とXY方向保持部材50によって基台10に取り付けられている。この防振部材40とXY方向保持部材50の作用・効果は図1の実施形態と同じである。
間隔調整機構70は、図2の基板1の両サイドにある2つの基板支持部材31の間隔を、検査対象とする基板1の幅(図2の左右方向の距離)に合わせる調整をするための機構である。例えば、間隔調整機構70は基板の幅方向の溝を有し、基板支持部材31の一方をベース60に対して固定させ、他方をその溝に沿って移動させることで、2つの基板支持部材31の間隔が、基板1を搬送、保持が可能な距離に調整され、調整された間隔の位置で固定してロックされる構成である。基板支持部材31の中段における間隔を維持するための横支柱80の幅もこのとき調整される。
図2におけるベース60の幅(図2の左右方向の長さ)は、2つの基板支持部材31が検査対象とする基板1の最大幅を搬送、保持するに十分な距離(間隔)とされている。そして、この距離は、実際の検査対象の基板1の幅が小さく、2つの基板支持部材31の間隔が狭くされた後も一定のままである。防振部材40及びXY方向保持部材50による、防振効果は、図2における上下方向の振動に対するものであるから、ベース60の幅が一定で、2つの基板支持部材31の間隔が変わっても、変わらない。また、図6Bのような基板1のエア-シリンダ92dからの圧力による自身における共振の大きさ(強さ)は、基板1が小さくなるほど小さい傾向にあり、検査対象とする基板1の最大幅で防振対策が施されていることが重要である。
1 基板(プリント基板)、 2 床、 6 防振部材、 10 基台
20 スキャンユニット
21 センサヘッド、 21a センサ保持機構、 21b 光センサ
22 XYステージ、 22a Y移動機構、 22b X移動機構
23 モータ、24 ステージ支持材
30 基板支持ユニット、 31 基板支持部材、32 下クランプ
33 上クランプ
40 防振部材
50 XY方向保持部材
60 ベース
70 間隔調整機構
80 横支柱
90 搬送機構、 91 ベルト、 91a ローラ
92 昇降機構 、 92a 軸部材、 92b 回転部材
92c 軸支柱、 92d エアーシリンダ 、 92e ガイド
200 検査部、 210 評価部、 220 制御部

Claims (3)

  1. 基台(10)と、
    該基台に搭載され、プリント基板(1)の辺縁部を支持し、かつ該プリント基板を水平に支持する基板支持ユニット(30)と、
    三角測量により変位の測定をするための光センサ(21b)と、動力源(23)と、該測定のとき該動力源により前記光センサを前記プリント基板の上方で平行にスキャンさせるXYステージ(22)と、を上部で前記基板支持ユニットの外側を通して保持し、下部を基台に固定されたスキャンユニット(20)と、を備え、前記プリント基板上のはんだの形状を検査するプリント基板検査装置であって、
    弾性を有し、前記基台の上に設けられ前記基板支持ユニットを下から支える防振部材(40)と、前記防振部材の周囲に設けられ、一端側が前記基台に固定され他端側が前記基板支持ユニットの下部の周囲の側部に近接して設けられることで、前記プリント基板と平行な方向への移動を規制するXY方向保持部材(50)と、を備えたことを特徴とするプリント基板検査装置。
  2. 基台(10)と、
    プリント基板(1)の下部の搬送の方向と直交する方向の相対する両サイドの2つの辺縁部を支持して検査位置へ搬送するベルト(91)と、該ベルトで搬送されてきた該プリント基板の前記辺縁部を挟み固定、保持するクランプ(32、33)と、を前記両サイドから支持する基板支持ユニット(30)と、
    光を前記プリント基板に照射しその反射を受けて変位の測定をするための光センサ(21b)と、動力源(23)と、該動力源により該測定のときに前記検査位置にある前記プリント基板の上方で前記光センサを平行にスキャンさせるXYステージ(22)と、を前記搬送ユニットの外側を通して保持し、前記光センサを保持する側と反対側が前記基台に固定して設けられたスキャンユニット(20)と、を備え、前記プリント基板上のはんだの形状を検査するプリント基板検査装置であって、
    弾性を有し、前記基台と前記搬送ユニットとの間に設けられ前記搬送ユニットを支える防振部材(40)と、一端側が前記基台に固定され他端側が前記基板支持ユニットの下部の周囲の側部に近接して設けられることで、前記プリント基板と平行な方向への移動を規制するXY方向保持部材(50)と、を備えたことを特徴とするプリント基板検査装置。
  3. 前記基板支持ユニットは、前記両サイドに搬送路に沿って相対して直立した2つの基板支持部材(31)と、該基板支持部材のそれぞれの内側に、
    前記クランプとして、該搬送の方向に検査対象とするプリント基板の最大長さを有して固定された上クランプと、該上クランプの下側に該上クランプと平行に該最大長さを有し前記プリント基板の辺縁部を搭載して上下に移動可能に設けられた下クランプを有し、さらに、
    該下クランプの下側に上クランプと平行に該最大長さに亘る軸部材(92a)を中心に回転し該中心から離れた端部側が前記下クランプの下部に接触する回転部材(92b)を有し、該回転部材を回転させて前記下クランプを上に移動させることで前記プリント基板を前記上クランプに押圧させて固定させる昇降機構(92)、を備えたことを特徴とする請求項2に記載のプリント基板検査装置。
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