JP4545570B2 - 内圧検査装置および内圧検査方法 - Google Patents

内圧検査装置および内圧検査方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4545570B2
JP4545570B2 JP2004347249A JP2004347249A JP4545570B2 JP 4545570 B2 JP4545570 B2 JP 4545570B2 JP 2004347249 A JP2004347249 A JP 2004347249A JP 2004347249 A JP2004347249 A JP 2004347249A JP 4545570 B2 JP4545570 B2 JP 4545570B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
carton case
internal pressure
upper lid
case
carton
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2004347249A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006038826A (ja
Inventor
淳 大久保
英雄 伊東
直樹 西村
満男 横山
毅 渡辺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Universal Can Corp
Original Assignee
Universal Can Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Universal Can Corp filed Critical Universal Can Corp
Priority to JP2004347249A priority Critical patent/JP4545570B2/ja
Publication of JP2006038826A publication Critical patent/JP2006038826A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4545570B2 publication Critical patent/JP4545570B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Examining Or Testing Airtightness (AREA)

Description

本発明は、ケース内に梱包された缶の内圧を検査するのに好適な、内圧検査装置および内圧検査方法に関するものである。
従来から、ミルク入りコーヒー等の低酸性飲料は、アルミニウム製の陽圧缶(液体窒素充填)あるいはスチール製の負圧缶に充填、密封され、レトルト殺菌をした後に、段ボール紙からなるカートンケースに梱包されてパレットに積み込まれる。そして、ケース詰めされた缶は、7日程度放置した後、カートンケース毎にいわゆる打検による缶内圧検査を行い、漏れがないか確認が行われている。これは、万一、缶に微細なピンホールがある場合、スローリークするため充填直後に缶内圧を測定しても、缶内圧が充填前とさほど変わらず、リークの有無が分らないという問題があるからである。なお、内容物が低酸性飲料の場合は、一般に、缶に内容物を充填した後、窒素ガスを充填し、内容物の酸化防止を図っている。
ところで、前記打検により缶内圧を検査する手段としては、内容物が充填、密封された缶を、この缶の内部のうち底部側に空間が形成されるように逆立ち姿勢とさせた状態で、この缶の底部のうち平滑面とされた径方向中央部を電磁誘導作用によって強制励振させ、この際の缶からの反響音を捉えて算出された、例えばピーク周波数と、予め設定された缶内圧値とピーク周波数との相関とに基づいて缶の内圧を検査する方法が知られている(例えば特許文献1参照)。
そして、この検査方法の実施に当たっては、複数の缶を前記逆立ち姿勢とさせた状態でカートンケースに梱包し、このカートンケースの外側から、この缶の底部を強制励振させ、このときの反響音を捉えて内圧検査する方法が採られている。
ところで、前記打検は一般に、缶が前述のように複数梱包されたカートンケースを積み重ねた状態で数日(7日間程度)放置した後に実施されるので、缶の底部に形成された缶軸方向下方に突出した接地部にカートンケースの上蓋部がめり込み、缶底部の表面にカートンケースの内表面が当接する場合があった。この場合、缶底部の自由振動がカートンケースの上蓋部により阻害されることにより、高精度な内圧検査を実施することが困難となる場合があった。
この問題を解決するための手段として、前記打検をする際に予め、カートンケースの上蓋を持ち上げ、前記めり込み状態を解除することにより、缶底部とカートンケースの内表面とを非接触状態にしておき、その後、前記打検を行う方法が知られている(例えば特許文献2および3参照)。
特開昭49−34376号公報 特開平10−246681号公報 特開平11−94685号公報
しかしながら、前記従来では、前記めり込み状態を解除した後に、前記打検を実施するので、前記めり込み状態解除後に、このケースを搬送して打検器の配設位置に到達させるまでの間に、搬送路上の振動等によって、前記めり込みによって形成されたカートンケースの上蓋部の溝部に再度、缶の接地部が入り込み、缶底部の表面にカートンケースの内表面が当接する場合があった。すなわち、打検時において、カートンケースの内表面と缶底部との引離しを確実に実現することが困難であるという問題があった。
このような問題は、筒状体の一方の開口部に底蓋が巻締められ、他方の開口部に缶蓋が巻締められた構成の、いわゆる3ピースの缶や、絞り、しごき加工により形成された有底筒状体の開口部に缶蓋が巻締められた構成の、いわゆる2ピースの缶や、筒状体の一方の開口部に底蓋が巻締められ、他方の開口部にキャップが螺着された構成の、キャップとボトル缶と底蓋とからなる3ピースのキャップ付ボトル缶や、有底筒状体の開口部にキャップが螺着された構成の、キャップとボトル缶とからなる2ピースのキャップ付ボトル缶の別を問わず生じ得るものであった。
また、前記検査形態に代えて、いわゆるキャップ付ボトル缶のキャップ天面部を前記強制励振させることにより内圧を検査する方法を採用した場合には、キャップ天面部が缶軸方向における最も高所に位置し、かつ平坦面であることから、カートンケース上蓋部との接触が特に生じ易い。このため、前記従来の装置および方法では、キャップ天面部を前記強制励振させることによって内圧を検査する場合には、カートンケース上蓋部との非接触状態を実現することが特に困難であるという問題があった。
本発明は前記状況に鑑みてなされたもので、各種缶の内圧を高精度に検査することができる内圧検査装置および内圧検査方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決して、このような目的を達成するために、本発明は以下の手段を提案している。
請求項1に係る発明は、内容物が充填、密封された缶を複数梱包したカートンケースを搬送する搬送手段と、該搬送手段に沿って配設され、前記カートンケース内の缶を強制励振させるとともに、この際の当該缶からの反響音を捉える構成とされた打検器とを備える内圧検査装置であって、搬送方向における前記打検器の配設位置と略同一位置には、前記打検器により前記缶を強制励振させるとともに、このときの当該缶からの反響音を捉える際に、前記カートンケースの上蓋部を、当該カートンケースを搬送させた状態で、前記缶から引離す引離し手段が配設されており、前記引離し手段は、前記カートンケースの上蓋部を吸引する吸引部を備え、該吸引部は、前記打検器の配設位置を基準にして搬送方向前側および後側に各別に配設されてなり、前記吸引部は、前記カートンケース内の缶のうち、搬送方向に交差する方向に複数連続して配置された缶と各別に対向するように、搬送方向に交差する方向に複数連設されてなることを特徴とする。
この内圧検査装置では、前記引離し手段を備えているので、カートンケースの上蓋部を缶から引離した状態で、打検器によりこの缶を強制励振させるとともに、このときの反響音を捉えることが可能になる。したがって、缶を強制励振させた際に、この缶を確実に自由振動させることが可能になり、高精度な内圧検査を実現することができる。さらに、カートンケースを搬送させた状態で、検査対象となる缶からカートンケースの上蓋部を引離すことが可能になるので、高精度な内圧検査を高効率に実施することができる。
この内圧検査装置では、打検対象となる缶が打検器と対向したときに、カートンケース上蓋部のうち、この缶と対向する部分を基準として搬送方向前側および後側の双方を吸引することが可能になり、缶とカートンケース上蓋部との非接触状態を確実に実現することができる。
特に、前記各別に配設された吸引部の距離や寸法を適切に設定することにより、カートンケースに梱包された缶のうち、搬送方向前方端および後方端にそれぞれ位置する缶についても、前述と同様にして、カートンケース上蓋部のうち、この缶と対向する部分を基準として搬送方向前側および後側の双方を吸引することが可能になる。したがって、カートンケース内に梱包された全ての缶について、前記非接触状態を確実に実現することができる。
この内圧検査装置では、カートンケース上蓋部の外表面が、うねりや凹凸等で平坦面となっていない場合においても、カートンケース上蓋部のうち、少なくとも検査対象となる缶と対向する部分の周辺部分は、前記吸引部を当接させることが可能になり、この缶とカートンケース上蓋部との非接触状態を確実に実現することができる。
請求項2に係る発明は、請求項1に記載の内圧検査装置において、前記引離し手段は、前記吸引部と該吸引部と連通された真空排気手段とを備えてなり、前記吸引部は、円筒体および該円筒体の両端開口部を閉塞する第1の端面板と第2の端面板を備えた中空円柱状のシリンダ本体と、該シリンダ本体内に該シリンダ本体内を前記第1の端面板側の第1の中空部と、前記第2の端面板側の第2の中空部とに区画して、前記円筒体の軸線方向に移動自在なピストンと、該ピストンに前記軸線方向に向けて突出するように固定され、前記第1の端面板に形成された貫通孔を通して外部に突出するピストンロッドと、該ピストンロッドに固定され、その先端面に吸引口を有するとともに、該先端面が前記カートンケースの前記上蓋部の保持面とされたバキュームパッドと、前記第2の中空部内と前記吸引口とを連通させる吸引通路部とを備えてなり、前記シリンダ本体に前記第1の中空部と連通する外気導入用貫通孔が形成された構成とされ、前記真空排気手段は、前記第2の中空部内を負圧吸引する構成とされたことを特徴とする。
この内圧検査装置では、カートンケースの上蓋部がバキュームパッドの先端面に当接した際、真空排気手段によって、該先端面に設けた吸引口が前記上蓋部を吸い上げる。その際、該上蓋部の外表面が前記吸引口を閉塞するため、前記吸引通路部および該吸引通路部に連通する第2の中空部内が負圧となる。この負圧となった第2の中空部と、外気導入用貫通孔により大気圧に保持されている第1の中空部との差圧により、これら2つの中空部を区画するピストンが上方に移動する。それと同時にピストンにピストンロッドを介して連結されたバキュームパッドの先端面に吸着された前記上蓋部が持ち上げられることになる。
請求項3に係る発明は、請求項2記載の内圧検査装置において、前記バキュームパッドは、その軸線に対して傾き自在とされて前記ピストンロッドに支持されていることを特徴とする。
この内圧検査装置では、バキュームパッドがその軸線に対して傾き自在とされてピストンロッドに支持されているので、カートンケース上蓋部の外表面が、うねりや凹凸等で平坦面となっていない場合でも、バキュームパッドの先端面をカートンケースの上蓋部外表面に沿うように傾かせることが可能になり、バキュームパッドの先端面を前記上蓋部の外表面に一様に当接させることができる。したがって、バキュームパッドの前記吸引口をカートンケースの上蓋部外表面により確実に閉塞することが可能になる。
ところで、カートンケースが、前記上蓋部の幅方向中央部で分割された構成の場合、前記引離し手段による該上蓋部の前記吸引の際に、この上蓋部のうち前記幅方向中央部が最も大きく持ち上げられて側面視逆V字状となり、バキュームパッドの前記先端面とカートンケース上蓋部の外表面との間に特に隙間が生じ易いこととなる。しかしながら、本発明のようにバキュームパッドがその軸線に対して傾き自在とされているので、カートンケース上蓋部が前記逆V字状に変形した場合においても、バキュームパッドの前記先端面を該上蓋部のこのような変形に追従させることが可能になり、バキュームパッドの先端面を前記上蓋部の外表面に一様に当接させることができて、バキュームパッドの前記吸引口をカートンケースの上蓋部外表面により確実に閉塞することが可能になる。
請求項4に係る発明は、内容物が充填、密封された缶を複数梱包したカートンケースを搬送する搬送手段と、該搬送手段に沿って配設され、前記カートンケース内の缶を強制励振させるとともに、この際の当該缶からの反響音を捉える構成とされた打検器とを備える内圧検査装置であって、前記引離し手段は、前記搬送手段の、搬送方向に交差する方向の両端部に配設されるとともに、前記打検器の配設位置を基準に搬送方向上流側から下流側にかけた所定長さ領域にわたって延在した一対のエア供給部と、該エア供給部にエアを供給するエア供給源とを備え、前記エア供給部の外表面のうち、互いが対向する表面には、前記エア供給源と連通するとともに、前記搬送手段に向ってエアを噴射するエア噴射孔が形成され、該エア噴射孔により、前記カートンケース内にエアを供給する構成とされており、前記一対のエア供給部のうち少なくとも一方は、弾性部材により前記搬送手段に向って進退自在に支持されてなることを特徴とする。
この内圧検査装置では、カートンケース内にエアが供給されることにより、カートンケース上蓋部が膨出変形し、カートンケースの上蓋部を缶から引離した状態で、打検器によりこの缶を強制励振させるとともに、このときの反響音を捉えることが可能になる。したがって、したがって、缶を強制励振させた際に、この缶を確実に自由振動させることが可能になり、高精度な内圧検査を実現することができる。
この内圧検査装置では、一対のエア供給部同士の距離を、搬送方向に沿った方向における搬送方向と交差する方向のカートンケースの大きさより小さく設定した場合や、エア供給部を搬送手段に向って進退可能に支持した構成を採用した場合に、エア供給部と搬送されるカートンケースとの衝突を緩和させることが可能になるとともに、エア供給部をカートンケースに密接させることが可能になる。したがって、カートンケースの搬送を阻害したり、このケースが破損したりすることなく、カートンケース上蓋部を良好に膨出変形させることが可能になる。
請求項5に係る発明は、請求項1から4のいずれかに記載の内圧検査装置において、前記搬送方向における前記打検器および前記引離し手段の配設位置と略同一位置には、前記カートンケースを搬送させた状態で、当該カートンケースの、前記上蓋部側に位置する上部側面を、前記上蓋部の表面に沿った方向における該カートンケースの内側へ向けて押圧し、その変形を矯正するカートンケース矯正手段を備えることを特徴とする。
この内圧検査装置では、カートンケース矯正手段を備えているので、いわゆる打検による缶の内圧検査を高精度かつ確実に実施することが可能になる。すなわち、この内圧検査は、前述のように、複数の缶が梱包されたカートンケースを積み重ねた状態で数日放置した後に、このカートンケース内の缶を強制励振させてその際の反響音を捉えることにより内圧を検査することがなされているが、前記積み重ねた状態で放置したことによって、カートンケースがその厚さ方向に潰され、内圧検査時にはカートンケースの上蓋部の内面と缶とが密接しているおそれがある。この場合、前記引離し手段によりカートンケースの上蓋部と缶とを非接触にしようとしても、該上蓋部を缶から十分に引離すことができず、内圧検査時に前記上蓋部と缶とが接触し、缶を自由振動させることができないおそれがある。しかしながら、本発明のように、カートンケース矯正手段が備えられていると、内圧検査時にカートンケースの前記潰された変形、すなわちカートンケースの前記上部側面が、前記上蓋部の外表面に沿った方向におけるカートンケースの外方へ拡がった変形が矯正されて、前記上蓋部の内面と缶との密接を解除することが可能になり、前記引離し手段によるカートンケースの上蓋部と缶との非接触状態を確実に実現することができる。
請求項6に係る発明は、請求項1から5のいずれかに記載の内圧検査装置において、前記搬送路上に、前記打検器と前記カートンケースの上蓋部との接触を防止する打検器保護部材が配設されていることを特徴とする。
この内圧検査装置では、前記打検器保護部材が備えられているので、前記引離し手段によりカートンケース上蓋部を缶から引離すことによって、該上蓋部の外表面と、前記打検器の先端面とが接触することを回避することが可能になり、内圧検査を高精度に実施することが可能になる。
ここで、前記打検器を用いた缶の内圧検査は一般に次のようにしてなされている。まず、打検器により缶を前記強制励振させると、この缶に発生した振動によってカートンケース上蓋部の内面と缶との間に位置する空気が振動し、この空気振動によりカートンケース上蓋部が振動する。そしてさらに、この上蓋部の振動により該上蓋部外表面と前記打検器の先端面との間の空気が振動し、この空気振動を前記打検器が検知して、この結果に基づいて缶内圧を測定するようになっている。
このため、前記引離し手段の前記引離しによって、前記打検器の先端面と前記カートンケースの上蓋部の外表面とが接触すると、この上蓋部の振動が阻害されて、該上蓋部の外表面と前記打検器の先端面との間の空気振動が小さくなる等の理由により、内圧検査を高精度に実施することが困難になるおそれがある。
しかしながら、本発明では、前記打検器保護部材が備えられているので、内圧検査時に、カートンケース上蓋部は少なくとも前記打検器により阻害されることなく振動することが可能になり、前記上蓋部の外表面と打検器先端面との間の空気を必要十分に振動させることができる。
請求項7に係る発明は、カートンケース内に、内容物を充填、密封した缶を複数梱包した状態で、前記缶を強制励振させ、この際の当該缶からの反響音を捉えて缶内圧を検査する内圧検査方法であって、請求項1から6のいずれかに記載された内圧検査装置を用いて、前記缶を強制励振させ、この際の当該缶からの反響音を捉える際に、前記カートンケースを搬送した状態で、前記カートンケースの上蓋部を当該缶から引離すことを特徴とする。
この内圧検査方法では、缶を強制励振させ、この際の缶からの反響音を捉えるときに、この缶とカートンケース上蓋部とを確実に非接触状態にすることができるので、この缶を自由振動させることが可能になり、高精度な内圧検査を実現することができる。さらに、カートンケースを搬送させた状態で、検査対象となる缶からカートンケースの上蓋部を引離すことが可能になるので、高精度な内圧検査を高効率に実施することができる。
この発明に係る内圧検査装置および内圧検査方法によれば、缶の内圧検査を高精度にかつ高効率に行うことができる。
以下、本発明に係る内圧検査装置および内圧検査方法の好適な実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1は本発明に係る内圧検査装置の第1実施形態を示す概略構成図である。
この内圧検査装置(以下、単に「検査装置」という)1は、搬入路(搬送手段)2と、内圧検査手段3と、排斥部4と、搬出路5と、排出路6と、制御手段7と、引離し手段8とを備える概略構成とされている。
搬入路2、搬出路5、および排出路6はそれぞれ、例えば無端ベルト21を図示しない駆動モータにて周回させるコンベアによって形成される。図示の例で、搬入路2、および搬出路5は、無端ベルト21の上面が図中の左側から右側へと移動され、排出路6は、無端ベルト21の上面が図中の上側から下側へと移動される。
排斥部4は、カートンケース23が配置搬送される搬送路と、図示しない排斥駆動部とを備えた概略構成とされており、前記排斥駆動部は例えばエアシリンダーにより構成され、前記搬送路に対して進退可能に支持された構成となっている。そして、カートンケース23が前記搬送路上で搬送される過程において、カートンケース23内の内圧値が後述するように適正範囲外にあると判定された場合には、前記排斥駆動部が前進駆動されることによって、カートンケース23は排出路6に移動される。
搬入路2の搬送方向上流側には、例えば段ボール紙からなるカートンケース23が載せられる。カートンケース23には、例えばミルク入りコーヒー等の低酸性飲料の製品(内容物)を充填、密封したキャップ付ボトル缶25が、図示の例では、搬送方向に6個、およびこの方向に交差する方向に4個、すなわち4行6列の合計24個収容されている。なお、一般に、これらの缶が陽圧缶の場合は液体窒素が充填され、さらに内容物が低酸性飲料の場合は窒素ガスが充填され、この内容物の酸化防止が図られている。
ここで、本実施形態における内圧検査対象としてのキャップ付ボトル缶25を図2に従い説明する。
このキャップ付ボトル缶25は、図2に示すように、ボトル缶26とキャップ27とを備える概略構成とされ、これら26、27は、アルミニウム、アルミニウム合金、またはスチールにより形成されている。
なお、ボトル缶26は、本実施形態では、前記金属からなる板状体に、絞り加工、しごき加工を施して有底筒状体を形成した後に、この有底筒状体の開口部にネックイン加工、ねじ切加工、およびカール部形成加工等を施して形成される。
ボトル缶26は、大径の胴部26aと、この胴部26aの缶軸方向上端に、径方向外方へ凸とされた凸曲面状の連結部26bを介して連設されるとともに、缶軸方向上方へ向かうに従い漸次縮径した肩部26cと、この肩部26cの缶軸方向上端部と連設されるとともに、缶軸方向上方へ延在した口金部26dとを有する概略構成とされている。この口金部26dには雄ねじ部26eが形成されるとともに、この缶軸方向上端部は径方向外方へ折返されたカール部26fが形成されている。
キャップ27は、平坦面とされた天面部27a(強制励振部)と、この天面部27aの外周縁部から略垂下してなる側面部27bと、天面部27aの内側に配設されたライナー27cとを有する概略構成とされている。なお、キャップ27の側面部27bの外径は例えば28mm以上42mm以下に設定されている。
そして、キャップ27は、ボトル缶口金部26dの雄ねじ部26eに、このキャップ27のライナー27cがボトル缶口金部26dのカール部26fの上端部と密接した状態で螺着されている。
以上のように構成されたキャップ付ボトル缶25は全て、カートンケース23内に、ボトル缶口金部26d側の内部に空間25aが形成されるように正立姿勢で収容されている。この正立姿勢において、キャップ付ボトル缶25の内部には、前述した内容物が、ボトル缶の連結部26bより缶軸方向上方位置に至るまで、本実施形態では、肩部26cの缶軸方向上部に至るまで充填されている。
次に、カートンケース23について説明する。
図3にカートンケース23の展開図、すなわち缶収納用カートン40を示す。
この図において、缶収納用カートン40は、上蓋41と、上蓋41と連設される第1の側面部42と、第1の側面部42と連設される底蓋43と、底蓋43と連設される第2の側面部44と、第2の側面部44と連設される折り返し部45とを備えるとともに、折り返し部45を除く各部41〜44と各別に連設される端面部46を備える概略構成とされている。これら各部41〜46は、折曲線47を介して前述のように連設された構成となっている。
このように構成された缶収納用カートン40は、底蓋43にキャップ付ボトル缶25を前記正立姿勢となるように載置した状態で、折り返し部45が上蓋41の内側に位置するように、上蓋41、第1の側面部42、第2の側面部44、折り返し部45、および端面部46をそれぞれ、折曲線47を角部として折曲げ、折り返し部45と上蓋41とを接着することにより、カートンケース23が形成される構成となっている。
そして、このカートンケース23にキャップ付ボトル缶25が収納された状態では、図4に示すように、上蓋41と折り返し部45とがキャップ天面部27aと対向することになり(以下説明の便宜のため、上蓋41と折り返し部45とを「カートンケース上蓋部23a」という)、底蓋43が、図示はしていないが、キャップ付ボトル缶25の底面と対向することになる。また、端面部46により形成されるこのカートンケース23の端面には、図5に示すように、梱包されたキャップ付ボトル缶23の缶軸方向中央部位置に、この缶軸方向と交差する方向に延びる間隙23bが形成されており、カートンケース23の内部と外部とが連通状態となっている。
ここで、本実施形態では、図3および図4に示すように、キャップ天面部27aと対向する折り返し部45の表面のうち、キャップ天面部27aを覆う部分に、平面視半円状の切欠き部45aが形成されている。この切欠き部45aにより、図4に示すように、カートンケース上蓋部23aとキャップ天面部27aとの非接触状態を容易に実現できるようになっている。
内圧検査手段3は、図1に示すように、搬入路2の下流側に配設されており、カートンケース23が搬送されている状態で、このカートンケース23内の全てのキャップ付ボトル缶25の内圧を順次各別に検査できるようになっている。
この内圧検査手段3は、図6に示すように、キャップ天面部27aの径方向中央部を強制励振させる加振部11、およびこの加振部11によるキャップ天面部27aからの反響音を捉えるマイクロフォン12を備える打検器13を備えている。そして、打検器13は、搬送方向に対して交差する方向に連続して4個配設されており、図1において、紙面の上側から下側に向って順次、搬送方向上流側から下流側へ位置をずらして配設されている。すなわち、打検器13の連設方向(複数の打検器13が配列された方向)と、搬送方向に直交する方向とは所定の角度を有しており、この角度は、マイクロフォン12が、隣に位置する缶25のキャップ天面部27aからの反響音を拾わないような時間間隔となるように、例えばカートンケース23の搬送速度や、キャップ27の材質や大きさ等により決定される。
内圧検査手段3のマイクロフォン12により得られたキャップ天面部27aの反響音は、図1に示す制御手段7に送信され、この制御手段7の演算部7aによりキャップ付ボトル缶25の内圧値を算出し、そして、この内圧値は合否判定部7bに送信され、この判定部7bでキャップ付ボトル缶25の内圧値が適正か否かの判定を行う。そして、この判定結果は制御部7cに送信され、ここで排斥部4に配設された図示しない排斥駆動部を制御するようになっている。すなわち、合否判定部7bによりカートンケース23内のキャップ付ボトル缶25全ての内圧値が適正であると判定した場合は、前記排斥駆動部は駆動せず、カートンケース23は搬入路2により搬送され続け、その後、搬出路5上へ至り次工程へ搬送され、カートンケース23内のキャップ付ボトル缶25のうち1本でも内圧値が不適正であると判定した場合には、前記排斥駆動部を駆動させ、カートンケース23を排出路6上に移動し排出するようになっている。
なお、演算部7aは、マイクロフォン12により得られた反響音から例えばピーク周波数を算出し、このピーク周波数と、予め設定された缶内圧値とピーク周波数との相関とに基づいてキャップ付ボトル缶25の内圧値を算出するようになっている。
また、合否判定部7bは、演算部7aにより算出された内圧値と、予め設定された適正内圧値とを比較し、算出された内圧値が適正内圧値の範囲内にない場合に不合格と判定し、この範囲内にある場合に合格と判定するようになっている。
引離し手段8は、図1に示すように、搬入路2の表面の上方に、搬送方向における打検器13の配設位置と略同一位置に配設されており、打検器13の配設位置を基準に搬送方向上流側から下流側にかけた所定長さ領域にわたって配設されている。
具体的には、引離し手段8は、図示しない真空排気手段にそれぞれ連通した8個の吸引部8aを備え、これらの吸引部8aは、図1に示すように、各打検器13の配設位置を基準にして、搬送方向前側および後側にそれぞれ配設されている。また、これらの吸引部8aは、カートンケース23内のキャップ付ボトル缶25のうち、搬送方向に交差する方向(本実施形態では搬送方向に直交する方向)に複数連続して配置された缶25と、カートンケース上蓋部23aを介して各別に対向するように、搬送方向に交差する方向に複数連設、つまり複数連続して配設されている。
吸引部8aは、図6に示すように、円筒体51、およびこの円筒体51の両端開口部を閉塞する第1の端面板52と第2の端面板53を備えた中空円柱状のシリンダ本体50と、シリンダ本体50内にこのシリンダ本体50内を第1の端面板52側の第1の中空部54と、第2の端面板53側の第2の中空部55とに区画して、円筒体51の軸線方向に移動自在なピストン56と、ピストン56に軸線方向に向けて突出するように固定され、第1の端面板52に形成された貫通孔52aを通して外部に突出するピストンロッド57と、ピストンロッド57に固定され、その先端面58aに吸引口58bを有するとともに、該先端面58aがカートンケース23の上蓋部23aの保持面とされたバキュームパッド58と、第2の中空部55内と吸引口58bとを連通させる吸引通路部59とを備える概略構成とされている。なお、ピストンロッド57の内部には、この軸線方向に連通するロッド貫通孔が穿設されており、この貫通孔が吸引通路部59の一部を構成している。そして、シリンダ本体50には、第1の中空部54と連通する外気導入用貫通孔60が形成され、また、前記真空排気手段は、第2の中空部55内を負圧吸引する構成となっている。
吸引部8aと打検器13との搬送方向における距離、および外径等の寸法は、カートンケース23内に収納されたキャップ付ボトル缶25のうち、搬送方向最先端部、および最後端部に収納されたものも含めてこのケース23内の全てのキャップ付ボトル缶25の内圧を検査するに際して、キャップ天面部27aとケース上蓋部23aの内表面との非接触状態を実現できるような大きさに設定されている。すなわち、カートンケース23内の搬送方向最先端部、および最後端部に位置するキャップ付ボトル缶25についても、打検器13を基準にして搬送方向前側および後側にそれぞれ配設された吸引部8aの双方により、ケース上蓋部23aの外表面を吸引できるようになっている。
なお、それぞれの打検器13および吸引部8aは、カートンケース23が搬送される過程において、このケース23内の全てのキャップ付ボトル缶25の缶軸方向直上方に順次各別に位置するように配設されるとともに、搬送方向に交差する方向で隣合う各バキュームパッド58は、その外周面同士が所定の間隙を有するように配設されている。
これらのバキュームパッド58は、搬入路2の表面に対して進退自在に支持されており、搬入路2の表面に対して前進端に位置した際の、各バキュームパッド58の先端面58aと、搬入路2の表面との距離は、カートンケース23の高さより若干小さくなっている。なお、各バキュームパッド58は、比較的硬度が高く、かつ摩擦係数の小さい樹脂材料として、例えばポリ4フッ化エチレンを重合した合成樹脂により、円板状に形成されており、このバキュームパッド58の先端面58aには、大径の孔58cが形成されるとともに、この孔58cの底面における径方向中央部に吸引口58bが配設された構成となっている。また、バキュームパッド58の先端部の外周面は、この先端面58aに向うに従い漸次縮径されたテーパ形状とされている。
以上のように構成された内圧検査装置により、缶の内圧を検査する方法について説明する。
まず、搬入路2によりカートンケース23を搬送し、このカートンケース23を搬入路2に沿って配設された内圧検査手段3の配設位置に至らせる。この際、カートンケース23内に収容されたキャップ付ボトル缶25全てが、図2に示すように、これらのキャップ付ボトル缶25の口金部26d側の内部に空間25aが形成されるように正立姿勢となっている。
また、カートンケース23の搬送方向最先端部が、各バキュームパッド58の、テーパ形状とされた先端部外周面と衝突し、さらにカートンケース23が搬送され続けることにより、このカートンケース23の前記最先端部がバキュームパッド58の前記テーパ形状に沿うことによって、バキュームパッド58は徐々に搬入路2表面から離間する方向に移動され、ケース上蓋部23aの外表面に至ることになる。そして、さらに搬送を続け、バキュームパッド先端面58aの全面がカートンケース上蓋部23a外表面と当接すると、この際既に、バキュームパッド58にバキュームエアを供給しておくことにより、第2の中空部55および吸引通路部59を介して吸引口58bからエアを吸引することによって、ケース上蓋部23aは吸引口58bから吸い上げられるエアとともに吸い上げられ、バキュームパッド58の先端面58aに吸着される。
この際、吸引口58bは、カートンケース23の上蓋部23aにより閉塞され、前記真空排気手段により真空排気されているため、吸引通路部59内は負圧となり、これに連通する第2中空部55内も負圧となる。
一方、第1中空部54内は、これに連通する外気導入用貫通孔60により外気と連通されているので、大気圧のまま保持されている。
したがって、ピストン56の上面側の第2中空部55と下面側の第1中空部54に圧力差が生じ、これにより、ピストン56は負圧側である第2中空部55に向って移動する。これに伴い、ピストン56に固定されたピストンロッド57やバキュームパッド58も上方へ移動することによって、バキュームパッド58の先端面58aに吸着されたケース上蓋部23aも上方へ移動することになる。以上により、カートンケース上蓋部23aをキャップ天面部27aから引離すことが可能になる。
次に、前記非接触状態を維持した状態で、カートンケース23を搬送することにより、4個の打検器13のうち最も搬送方向上流側に位置する打検器13の配設位置に、ケース23内の搬送方向最前列に配置された4個のキャップ付ボトル缶25のうちの1つが到達したときに、加振部11によりキャップ天面部27aを電磁誘導作用によって強制励振させる。そして、この際のキャップ天面部27aからの反響音をマイクロフォン12により捉える。その後、この反響音を制御手段7の演算部7aに送信し、この演算部7aにより、例えばピーク周波数を算出する。そして、このピーク周波数と、予め設定されていた缶内圧値とピーク周波数との相関とに基づいてキャップ付ボトル缶25の内圧値を算出し、その後、この内圧値を合否判定部7bに送信し、この判定部7bにより、送信された缶内圧値と予め設定された適正内圧値とを比較し、缶内圧値が適正内圧値の範囲内にあるか否かを判定する。
以上の前記強制励振から缶内圧値の判定までを、カートンケース23を前記非接触状態を維持した状態で搬送しながら、前記最前列のキャップ付ボトル缶25のうち残りの缶のみならず、この列より搬送方向上流側に位置するキャップ付ボトル缶25についても同様に実施することにより、カートンケース23に収容された全てのキャップ付ボトル缶25について実施する。
ここで、カートンケース23を前記非接触状態を維持しながら搬送する際、吸引部8aは定位置に固定されたままであり、カートンケース23は、これらのパッド58の先端面58aをこのケース上蓋部23aの外表面が滑りながら搬送される。これにより、カートンケース23を搬送した状態でこのケース上蓋部23aとキャップ天面部27aとの非接触状態が実現される。
そして、キャップ付ボトル缶25のうち1つでも缶内圧値が適正内圧値の範囲外にあると判定した場合には、排斥部4の排斥駆動部を駆動し、このカートンケース23を排出路6に移動させ、この排出路6よりカートンケース23を排出する。
カートンケース23に収容された全てのキャップ付ボトル缶25の内圧値が適正範囲内にあると判定した場合には、排斥部4の排斥駆動部を駆動させず、このカートンケース23を搬出路5に至らせ、次工程に搬出する。
以上説明したように、本実施形態による内圧検査装置および検査方法によれば、引離し手段8を備えているので、カートンケース上蓋部23aをキャップ天面部27aから引離した状態で、打検器に13よりこの天面部27aを強制励振させるとともに、このときの反響音を捉えることが可能になる。したがって、キャップ天面部27aを強制励振させた際に、この天面部27aを確実に自由振動させることが可能になり、高精度な内圧検査を実現することができる。
また、引離し手段8の吸引部8aは、各打検器13の搬送方向前側および後側それぞれに配設されているので、カートンケース23内の搬送方向最先端部、および最後端部に位置するキャップ付ボトル缶25についても、前記前側および後側の吸引部8aの双方により、ケース上蓋部23aの外表面を吸引できるようになっているため、ケース上蓋部23aの内表面とカートンケース23内の全てのキャップ天面部27aとの非接触状態を確実に実現することができる。
さらに、吸引部8aは、カートンケース23内のキャップ付ボトル缶25のうち、搬送方向に交差する方向に複数連続して配置された缶25と各別に対向するように、搬送方向に交差する方向に複数連設されているので、カートンケース上蓋部23aの外表面が、うねりや凹凸等で平坦面となっていない場合においても、カートンケース上蓋部23aのうち、少なくとも検査対象となるキャップ天面部27aと対向する部分の周辺部分は、吸引部8aを当接させることが可能になり、この天面部27aとカートンケース上蓋部23aとの非接触状態を実現することができる。
特に、前述した内圧検査は、カートンケース23内にキャップ付ボトル缶25を梱包した後に、このケース23を積み重ねた状態で7日間程度放置し、その後、実施されるため、カートンケース上蓋部23aの外表面のうち、キャップ天面部27aを覆う部分は凹み易いが、このような場合においても、前記非接触状態を確実に実現することができる。
また、カートン40の折曲げ部45のうち、キャップ天面部27aを覆う部分に、切欠き部45aが形成されているので、内圧検査装置1が引離し手段8を備えていることと相俟って、カートンケース23内の全てのキャップ天面部27aと、カートンケース上蓋部23aとの非接触状態を確実に実現することが可能になり、内圧検査を高精度に行うことができる。
さらに、カートンケース23を搬送させた状態で、キャップ天面部27aからカートンケース上蓋部23aを引離すことが可能になるので、高精度な内圧検査を高効率に実施することができる。
ところで、カートンケース23を前述のように積み重ねる際に、荷崩れ発生を防止するために、ケース上蓋部23aの外表面の中央部に接着剤を塗布し、この上にカートンケース23を積むことがなされている。したがって、前述した内圧を検査する際、ケース上蓋部23aの外表面の中央部に接着剤が固着している場合があり、この部分にバキュームパッド先端面58aが当接すると、該先端面58aが傾く等して、前記吸引口58bがカートンケース23の上蓋部23aにより閉塞されず、前記非接触状態を実現できないおそれがある。しかしながら、前記実施形態の引離し手段8のバキュームパッド58は、カートンケース23内のキャップ付ボトル缶25の缶軸方向直上方に位置するように配設されるとともに、隣合う各バキュームパッド58の外周面同士は、所定の間隙を有して配設されているので、前記接着剤の固着部分を避けて、バキュームパッド58の先端面58aをケース上蓋部23aの外表面に当接させることが可能になる。
次に本発明に係る内圧検査方法および装置の第2実施形態について図7から図9にしたがって説明するが、前記実施形態と同様の部位には同一符号を付し、この説明は省略する。
本実施形態は、搬送方向に対するカートンケース23の配置向きと、引離し手段8によってキャップ天面部27aとカートンケース上蓋部23aの内表面とを非接触にする方法および手段とが前記実施形態と異なる。
まず、搬送方向に対するカートンケース23の配置向きについては、図7から図9に示すように、搬送方向に4個、およびこの方向に交差する方向に6個、すなわち6行4列の配列となるようにカートンケース23が搬入路2上に配置され搬送されるようになっている。すなわち、前記実施形態における搬送方向に対するカートンケース23の配置向きに対して、本実施形態では、これから約90°だけ搬入路2の表面に沿った方向に回転移動させた状態となっている。これにより、カートンケース23は、図5に示すカートンケース23の間隙23bが、搬入路2の、搬送方向に交差する方向の両側に向くように搬入路2上に配置されている。
次に、本実施形態に係る引離し手段8について説明する。
この引離し手段8は、図に示すように、搬送方向における打検器13の配設位置と略同一位置に、搬入路2の搬送方向に交差する方向の両端部に、打検器13の配設位置を基準に搬送方向上流側から下流側にかけた所定長さ領域にわたって配設された一対のエア供給部9と、このエア供給部9に連通しこの供給部9にエアを供給する図示しないエア供給源とを備えた概略構成とされている。
エア供給部9は搬送方向に延在した構成とされ、この長さは、搬送されるカートンケース23の搬送方向における長さの2倍強とされており、打検器13の配設位置を基準にして搬送方向前側および後側にそれぞれ、カートンケース23の搬送方向における長さより若干長く延在した構成とされている。また、一対のエア供給部9が互いに対向する表面(以下、単に「エア供給部9の表面」という)のうち、搬送方向前側および後側の端部は、それぞれの端に向うに従い漸次この幅が薄くなる勾配形状とされるとともに、これらの各端部を除く部分には、前記エア供給源と連通する図示しないエア供給孔が穿設されている。そして、このエア供給孔の搬入路2表面からの高さ位置は、搬送されるカートンケース23の間隙23bの搬入路2表面からの高さ位置と略同一となっている。また、エア供給部9は、比較的硬度が高く、かつ摩擦係数の小さい材料としての樹脂材料、例えばポリ4フッ化エチレンを重合した合成樹脂、またはセラミック材料等の磁性を帯びない材質により形成されている。さらに、一対のエア供給部9のうち一方は搬入路2に固定された状態で配設され、他方は弾性部材9aにより、搬送されるカートンケース23に向って進退自在に支持された状態で配設されている。
なお、一対のエア供給部9の前記表面同士の距離は、カートンケース23の幅(搬送方向に沿った方向における搬送方向と略直交する方向の大きさ)より、若干小さくされている。
以上のように構成された内圧検査装置により、キャップ付ボトル缶25の内圧を検査する方法について説明する。
まず、前記実施形態と同様にして、搬入路2によりカートンケース23を搬送し、このカートンケース23の搬送方向最先端部がエア供給部9の配設位置に到達すると、このカートンケース23の前記最先端部の端面が、勾配形状とされたエア供給部9の搬送方向後方端部と衝突し、さらにカートンケース23が搬送され続けることにより、このカートンケース23の端面がエア供給部9の前記勾配形状に沿うことによって、前記他方のエア供給部9は、弾性部材9aが徐々に縮小変形するに伴い、搬入路2から離間する方向に移動することになる。そして、カートンケース23内のキャップ付ボトル缶25のうち、搬送方向最前列に6個配置された缶25が、打検器13の配設位置に到達すると、図8に示すように、カートンケース23の端面は全長にわたって、弾性部材9aにより搬入路2に向って付勢された他方のエア供給部9と、搬入路2に固定された状態で配設された一方のエア供給部9とによって狭持されることになる。この際、エア供給部9に形成されたエア供給孔とカートンケース23の間隙23bとが連通状態となるとともに、カートンケース23の内部が前記エア供給孔を除く外部に対して密封された状態となる。
ここで予め、前記エア供給源を駆動しておき、全ての前記エア供給孔からエアを噴射しておくことによって、カートンケース23の端面が全長にわたってエア供給部9により狭持されると、カートンケース23の間隙23bを介して、このカートンケース23内にエアが密封状態で供給される。これより、カートンケース上蓋部23aが膨らみ、カートンケース23内のキャップ天面部27aとカートンケース上蓋部23aの内表面とが非接触状態となる。
そして、この非接触状態を維持しつつ、すなわちカートンケース23の端面をエア供給部9の前記表面により狭持し、かつ前記エア供給孔からエアを噴射した状態で、このカートンケース23を搬送させ、キャップ付ボトル缶25が打検器13と対向する度に、前記実施形態と同様にして、打検器13によりキャップ天面部27aを強制励振させることによって缶内圧を検査する。これにより、カートンケース23内のキャップ付ボトル缶25全てについて、搬送状態で缶内圧を検査し、この内圧値が一本でも適正範囲外にある場合には、排斥部4の前記排斥駆動部を駆動し、このカートンケース23を排出路6を介して排出し、また、全てのキャップ付ボトル缶25の内圧値が適正であった場合には、排斥部4の前記排斥駆動部を駆動させず、搬出路5に至らせ次工程へ搬出する。
以上説明したように、本実施形態による内圧検査装置および内圧検査方法によれば、カートンケース23内にエアが供給されることによって、カートンケース上蓋部23aが膨出変形し、カートンケース上蓋部23aをキャップ天面部27aから引離した状態で、打検器13によりこの天面部27aを強制励振させるとともに、このときの反響音を捉えることが可能になる。したがって、キャップ天面部27aを強制励振させた際に、この天面部27aを確実に自由振動させることが可能になり、高精度な内圧検査を実現することができる。
また、一対のエア供給部9のうち他方は、弾性部材9aにより、搬送されるケース23に向って進退自在に支持されているので、カートンケース23の搬送を阻害したり、このケース23を破損したりすることなく、このケース23を搬送している状態で、エア供給部をカートンケース23に密接させることが可能になる。したがって、カートンケース23を搬送している状態で、このケース23の内部に確実にエアを供給し、ケース上蓋部23aとキャップ天面部27aとの非接触状態を実現することができる。
さらに、カートンケース23を搬送させた状態で、キャップ天面部27aからカートンケース上蓋部23aを引離すことが可能になるので、高精度な内圧検査を高効率に実施することができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、測定対象のキャップ付ボトル缶25として、胴部と一体に形成されてなる底部を有する缶を示したが、底蓋を巻締めた構成の缶であっても適用可能である。
また、内圧検査装置1は、キャップ天面部27aを強制励振させて内圧を検査する場合に限らず、いわゆる缶の底部を強制励振させて内圧を検査する場合にも適用可能である。
しかしながら、キャップ天面部27aは平坦面とされるとともに、缶軸方向における最も高所に位置しているので、カートンケース上蓋部23aの内表面と特に接触し易く、このキャップ天面部27aを強制励振させるときに、この天面部27aの自由振動を阻害する可能性が極めて高いため特に著しい効果を奏することになる。
さらに、前記第2実施形態では、一対のエア供給部9それぞれから、カートンケース23内にエアを供給する構成を示したが、これに限らず、それぞれのエア供給部9によりカートンケース23を密封した状態で、一方のみからエアを供給するようにしてもよい。
また、測定対象の缶の本数および打検器13の個数は前記実施形態に限らない。
さらにまた、前記各実施形態では、電磁誘導作用によってキャップ付ボトル缶25を強制励振させ、この際のキャップ天面部27aからの反響音を捉えて算出されたピーク周波数と、予め設定された缶内圧値とピーク周波数との相関とに基づいて、缶内圧値を算出し、この値から缶の内圧を検査する方法を示したが、これに限らず、キャップ付ボトル缶25を強制励振させることによって得られた反響音に基づいて缶内圧を検査する方法であれば本発明を適用することは可能である。例えば、前記反響音からピーク周波数を算出するのではなく、周波数に対するデジット値の面積値を算出し、この面積値に基づいて缶内圧を検査してもよく、また、缶内圧値を算出しないで、ピーク周波数若しくは前記面積値から直接、缶内圧が適正か否かを判定し検査してもよい。
ところで、前記第1実施形態において、一つの真空吸引手段に前記複数の吸引部8aがそれぞれ連通された構成とした場合、カートンケース23の搬送方向最先端部における上蓋部23aが、複数の吸引部8aのうち搬送方向最後端部に配置された吸引部8aと対向する際に、バキュームエアを前記複数の吸引部8a全てに供給しておくと、ケース上蓋部23aと対向した吸引部8aに十分な負圧吸引力を発生させることができず、ケース上蓋部23aとキャップ天面部27aとの引離しが不十分になるおそれがある。
すなわち、ケース上蓋部23aと対向していない吸引部8aにもバキュームエアが供給されると、この吸引部8aがいわゆる空吸いをすることになるため、前記真空吸引手段と前記複数の吸引部8aとを連結する配管内の圧力を低下させることができず、前記負圧吸引力が低下するおそれがある。
このような問題を解決するために、以下のような手段を採用するのが望ましい。すなわち、図10に示すように、真空吸引手段31と前記複数の吸引部8aとの間それぞれに、各吸引部8aと真空吸引手段31とを連通、遮断させる開閉弁32を設けるとともに、これらの開閉弁32の開閉動作を各別に制御する弁制御部33を設け、該弁制御部33により、前記複数の吸引部8aのうち、ケース上蓋部23aと対向したものに連結された開閉弁32のみを開いて、この吸引部8aを真空吸引手段10と連通させる一方、ケース上蓋部23aと対向していないものに連結された開閉弁32は閉じて、この吸引部8aを真空吸引手段31に対して遮断させるのが望ましい。この場合において、吸引部8aとケース上蓋部23aとが対向したときとは、図6に示す例では、バキュームパッド先端面58aに形成された孔58cの開口面全体がケース上蓋部23aと対向した状態をいう。
ここで、開閉弁32を開閉させて、真空吸引手段31と個々の吸引部8aとを各別に連通、遮断させるには、以下のような手段を採用するのが望ましい。すなわち、搬送路2にカートンケース検出手段を配設するとともに、前記弁制御部33にタイマーを備えさせ、前記検出手段により搬送中にあるカートンケース23を検出したときに、この検出信号を弁制御部33に送信し、この弁制御部33が検出信号を受信したときから前記タイマーを作動させる。そして、個々の吸引部8aごとに予め設定されていた時間が経過したときに、弁制御部33から対応する開閉弁32に信号を出力してこれを開閉させ、吸引部8aと真空吸引手段31との間を連通、遮断させる。以上により、前述の空吸いをする吸引部8aの発生を抑制することが可能になり、前記負圧吸引力の低下を抑えることができる。
さらに、前記第1実施形態においては、内圧検査手段3により缶内圧が検査される過程において、カートンケース23は、その上蓋部23aがバキュームパッド先端面58aに摺接しながら搬送されることになる。したがって、この搬送過程において、カートンケース上蓋部23aと前記先端面58aとの間の摩擦力によって、カートンケース23の搬送速度が遅くなる場合があり、このため、複数の打検器13の各加振部11を作動させるタイミングを、予め設定していた時間が経過したときとする構成を採用した場合には、前記予め設定していた時間では短く、未だキャップ天面部27aと打検器13とが対向していないときに加振部11が作動し、したがってキャップ天面部27aが強制励振されず、内圧検査できないおそれがある。この問題は、前記第2実施形態についても同様に生じ得るものであるが、図1に示すような、キャップ付ボトル缶25の搬送方向における連立本数が多い場合において、搬送方向後側に位置するキャップ付ボトル缶25の内圧を検査するときに特に著しい。
また、前述した開閉弁32と弁制御部33とが設けられ、開閉弁32を開閉させるタイミングをタイマーにより決定する手段を採用した場合も、カートンケース23の搬送速度の低下によって、ケース上蓋部23aと対向していない吸引部8aにもバキュームエアが供給されたり、これとは逆に吸引部8aが未だケース上蓋部23aと対向しているにもかかわらず、バキュームエアの供給が停止されたりして、前述した空吸いのみならず、ケース上蓋部23aとキャップ天面部27aとの非接触状態を実現できないおそれもある。
このような問題を解決するために、以下のような手段を採用するのが望ましい。すなわち、搬送路2上にゴムシート等の高摩擦材を張着したり、あるいは搬送路2自体を高摩擦材により形成する。これにより、カートンケース23の下面と搬送路2上との摩擦力が高められ、搬送路2によってカートンケース23をいわゆる空送りさせることなく良好に搬送することが可能になり、カートンケース23の搬送速度の低下を抑制することができる。また、搬送路2とは別に、カートンケース23に搬送方向前側に向けた推力を作用させる手段、例えばプッシャーを設ける。そして、内圧検査手段3により缶内圧が検査される過程において、このプッシャーを搬送路2の搬送速度と略同等の前進速度で搬送方向前側へ向けて移動させ、このプッシャーにより、カートンケース23aに前記先端面58aとケース上蓋部23aとの間に発生する摩擦力より大きい力を作用させる。これにより、前記先端面58aとケース上蓋部23aとの間に発生する摩擦力にかかわらず、カートンケース23の搬送速度の低下を確実に抑制することができる。
ところで、前記内圧検査がされる前に、カートンケース23が例えば高湿度下で放置されると、カートンケース上蓋部23aの外表面のうねりや凹凸等の大きさが大きくなり、前記第1実施形態の場合、バキュームパッド先端面58aが前記上蓋部23aの外表面に一様に当接することができず、前記吸引口58bおよび前記孔58cを前記上蓋部23aの外表面により閉塞することが困難になるおそれがある。つまり、前記上蓋部23aの内面とキャップ天面部27aとを引離すことができる十分な負圧吸引力を前記吸引部8aに発生させることができないおそれがある。
特に、カートンケース23が、前記実施形態に代えて、その上蓋部23aの幅方向(前記搬送方向に直交する方向)中央部で分割された構成の場合には、前記引離し手段8による該上蓋部23aの前記吸引の際に、この上蓋部23aのうち前記幅方向中央部が最も大きく持ち上げられて側面視逆V字状となるため、前記閉塞を実現することがより一層困難になるおそれがある。
このため、バキュームパッド58がその軸線に対して傾き自在とされてピストンロッド57に支持されていることが望ましい。
この場合、カートンケース上蓋部23aの外表面が、うねりや凹凸等で平坦面となっていない場合でも、バキュームパッド先端面58aをカートンケース上蓋部23aの外表面に沿うように追従させて傾かせることが可能になり、バキュームパッド先端面58aを前記上蓋部23aの外表面に一様に当接させることができる。したがって、前記吸引口58bおよび前記大径の孔58cをカートンケース上蓋部23aの外表面により確実に閉塞することが可能になる。
このような構成の具体例として、例えば次の2つが考えられる。
まず1つ目は、図12に示すように、バキュームパッド58を、前記第1実施形態と同様に、前記先端面58aおよび大径の孔58cが形成された前記樹脂材料からなる円板状の本体部58dと、可撓性のある例えばゴム材料からなるドーナツ状のフレキシブル板58fとにより構成するとともに、フレキシブル板58fを、その軸線が本体部58dの軸線と略一致するように、本体部58dの後端面58eに配設する。
ここで、本体部58dの径方向中央部には、前記大径の孔58cの底面(図示の例では上面)に開口する貫通孔58gが穿設されており、該貫通孔58gおよび前記ドーナツ状とされたフレキシブル板58fの内面に、前記ピストンロッド57の先端部を、その先端面が前記孔58cの内部に位置するように挿入して配置する。また、ピストンロッド57の外周面に嵌合されたスリーブ61(図6参照)の下面と、フレキシブル板58fの上面との間に、ばね部材62を、その内側にピストンロッド57を挿入した状態で配設する。そして、このばね部材62の反発力によって、バキュームパッド58を前記先端面58a側に付勢するとともに、このばね部材62の下端部内側とピストンロッド57の外周面との間に、フレキシブル板58fの内径部の全周を挟み込み、バキュームパッド58の後端部側における密封状態を実現する。さらに図示の例では、フレキシブル板58fの外周部を複数のボルト58hにより本体部58dの後端面58eに固定する。
ところで、本体部58dの前記貫通孔58gの内径は、ピストンロッド57の先端部外径よりも大きくされており、前記貫通孔58gの内周面とピストンロッド57の外周面との間の隙間により、本体部58dがピストンロッド57に対して傾くと、これに追従して、ばね部材62が伸縮するとともに、フレキシブル板58fが撓むようになっている。以上により、バキュームパッド58がその軸線に対して傾き自在とされてピストンロッド57に支持される。
次に2つ目の具体例について図13に従い説明するが、図12に示す1つ目の具体例と異なる点のみ説明する。
バキュームパッド本体部58dをその厚さ方向で2分割し、前記先端面58aおよび大径の孔58cを有する第1本体部58iと、バキュームパッド本体部58dの前記後端面58eを有する第2本体部58jとにより構成する。第1、第2本体部58i、58jの径方向中央部には貫通孔がそれぞれ穿設されており、第1本体部58iの前記貫通孔は、先端面58aおよび大径の孔58cから離間する方向に漸次その内径が増大するようなテーパ面58kとされ、また、第2本体部58jの前記貫通孔の前記第1本体部58i側は、径方向外方へ凹とされた曲面58mとされている。ここで、このようなバキュームパッド本体部58dの内部に位置するピストンロッド57の先端部57aは球形状とされて、この球形状の外表面が、前記テーパ面58kに線接触するとともに、曲面58mに面接触することにより、バキュームパッド本体部58dが、球形状とされたピストンロッド先端部57aの径方向中央部を中心に3次元的に所定角度だけ回転移動自在とされた構成となっている。これにより、バキュームパッド本体部58dがピストンロッド57に対して傾き、かつこの傾きに追従して、ばね部材62が伸縮するとともに、フレキシブル板58fが撓むことによって、バキュームパッド58がその軸線に対して傾き自在とされてピストンロッド57に支持される。
ところで、この内圧検査では、前述のように、カートンケース23を積み重ねた状態で数日放置した後に、このカートンケース23内の缶を強制励振させてその際の反響音を捉えることがなされているが、前記積み重ねた状態で放置したことによって、図5の鎖線で示されるように、カートンケース23がその厚さ方向に潰されて、該ケース23の上蓋部23a側に位置する該ケース23の上部側面23cが、前記上蓋部23aの外表面に沿った方向におけるカートンケース23の外方へ拡がって変形し、これにより、内圧検査時にはカートンケース上蓋部23aの内面と缶とが密接しているおそれがある。この場合、第1、第2実施形態で示した前記引離し手段8によりカートンケース上蓋部23aと缶とを非接触にしようとしても、該上蓋部23aを缶から十分に引離すことができず、内圧検査時に前記上蓋部23aと缶とが接触して、缶を自由振動させることができないおそれがある。
このため、内圧検査装置1に、前記搬送方向における打検器13および前記引離し手段8の配設位置と略同一位置に、カートンケース23を搬送させた状態で、当該カートンケース23の、前記上蓋部23a側に位置する上部側面23cを、前記上蓋部23aの表面に沿った方向における該カートンケース23の内側へ向けて押圧し、その変形を矯正するカートンケース矯正手段10を設けることが望ましい。
この場合、内圧検査時にカートンケース23の前記潰された変形を矯正して、前記上蓋部23aの内面と缶との密接を解除した状態で、前記引離し手段8による前記引離しを実施することが可能になり、前記引離し手段8によるカートンケース上蓋部23aと缶との非接触状態を確実に実現することができる。
このような構成の具体例としては、図14に示すように、前記搬送方向における打検器13および前記引離し手段(図示略)の配設位置と略同一位置に、カートンケース矯正手段10を配設する。この矯正手段10としては例えば、搬入路2の搬送方向に略直交する方向の両端部に、打検器13の配設位置を基準に搬送方向上流側から下流側にかけた所定長さ領域にわたって延在した一対の押圧部10aにより構成する。この一対の押圧部10aの前記延在した長さは、搬送されるカートンケース23の搬送方向における長さの2倍強とされており、打検器13の配設位置を基準にして搬送方向前側および後側にそれぞれ、カートンケース23の搬送方向における長さより若干長く延在した構成とされている。
また、一対の押圧部10aの互いに対向する表面(以下、「押圧部10aの表面」という)のうち、搬送方向前側および後側の端部は、それぞれの端に向うに従い漸次その幅(前記搬送方向と略直交する方向の大きさ)が小さくなる勾配形状とされる。さらに、押圧部10aは、比較的硬度が高く、かつ摩擦係数の小さい材料としての樹脂材料、例えばポリ4フッ化エチレンを重合した合成樹脂、またはセラミック材料等の磁性を帯びない材質により形成される。また、一対の押圧部10aのうち一方は搬入路2に固定され、他方は弾性部材10bにより、搬送されるカートンケース23に向って進退自在に支持される。そして、前記押圧部10aの表面同士の距離は、カートンケース23の幅(搬送方向に沿った方向における搬送方向と略直交する方向の大きさ)より、若干小さくされている。また、前記押圧部10aの表面は、搬送路2により搬送されているカートンケース23の上端を含めた前記上部側面23cと対向するように配設されている。
以上の構成において、搬入路2によりカートンケース23を搬送し、このカートンケース23の搬送方向最先端部が押圧部10aの配設位置に到達すると、このカートンケース23の前記最先端部の端面が、勾配形状とされた押圧部10aの搬送方向後方端部と衝突し、さらにカートンケース23が搬送され続けることにより、このカートンケース23の前記端面が押圧部10aの前記勾配形状に沿うことによって、前記他方の押圧部10aは、弾性部材10bが徐々に縮小変形するに伴い、搬入路2から離間する方向に移動することになる。そして、カートンケース23内の缶のうち、搬送方向最前列に配置された缶が、打検器13の配設位置に到達したときに、図14に示すように、前記搬送方向に延びる、カートンケース23の前記上部側面23cは、前記搬送方向における全長にわたって、弾性部材10bにより搬入路2に向って付勢された他方の押圧部10aと、搬入路2に固定された一方の押圧部10aとによって狭持される。これにより、前記上部側面23cがカートンケース23の内側へ向けて押圧されて前記変形が矯正され、前記ケース上蓋部23aの内面と缶との密接が解除される。
この状態で、カートンケース23を、前記上部側面23cを前記押圧部10aの表面に摺接させながら搬送し続けることによって、該ケース23内の全ての缶の内圧を検査する過程において、押圧部10aによる前記上部側面23cの全長にわたった前記押圧を維持して、前記ケース上蓋部23aの内面と缶との密接を解除し続ける。これにより、前記ケース23内の全ての缶の内圧を検査する過程において、前記引離し部によるカートンケース上蓋部23aの内面と缶との非接触状態が確実に実現される。
なお、カートンケース矯正手段10は、前記第1、第2実施形態で示した各引離し手段8の双方について適用可能である。第2実施形態においては、エア供給部9より上方で、かつカートンケース23の前記上部側面23cと対向する位置に前記押圧部10aを配設することにより、エア供給部9とカートンケース矯正手段10とを併設することが可能である。
ところで、前述した内圧検査では、まず、打検器13により缶を前記強制励振させると、この缶に発生した振動によってカートンケース上蓋部23aの内面と缶との間に位置する空気が振動し、この空気振動によりカートンケース上蓋部23aが振動する。そしてさらに、この上蓋部23aの振動により該上蓋部23aの外表面と打検器13の先端面(前記第1、第2実施形態では、加振部11の先端面)との間の空気が振動し、この空気振動を打検器13(本実施形態ではマイクロフォン12)が検知して、この結果に基づいて缶内圧を測定するようになっている。
このため、前記引離し手段8の前記引離しによって、打検器13の先端面とカートンケース上蓋部23aの外表面とが接触すると、この上蓋部23aの振動が阻害されて、該上蓋部23aの外表面と打検器13の先端面との間の空気振動が小さくなる等の理由により、内圧検査を高精度に実施することが困難になるおそれがある。
したがって、搬送路2上に、打検器13とカートンケース上蓋部23aとの接触を防止する打検器保護部材を配設するのが望ましい。
この場合、引離し手段8によりカートンケース上蓋部23aを缶から引離したことによって、該上蓋部23aの外表面と、打検器13の先端面とが接触することを回避することが可能になり、内圧検査を高精度に実施することが可能になる。すなわち、内圧検査時に、カートンケース上蓋部23aは少なくとも打検器13により阻害されることなく振動することが可能になり、前記上蓋部23aの外表面と打検器13の先端面との間の空気を必要十分に振動させることができる。
このような打検器保護部材14の具体例としては、図15(a)に示すように、内圧検査装置1の平面視において、打検器13の外方部に、該打検器13を基準にして対向する位置に設けられた一対の板状体14aにより構成する。
これらの板状体14aの下面は、図15(b)に示すように、少なくとも打検器13の先端面(図示の例では、加振部11の先端面)より下方に位置されるのが望ましい。この場合、カートンケース上蓋部23aの外表面と打検器13の先端面との間を、少なくとも前記板状体14aの下面と打検器13の先端面との距離だけ確保することが可能になり、打検器13により検知される、振動する空気層の大きさを必要十分確保することができる。
また、板状体14aとして、図15に示すように、カートンケース23の搬送方向(図示の矢印が指す方向)に沿った方向に延びる構成を採用し、前記引離し時に、この板状体14aの下面を、カートンケース上蓋部23aの外表面のうち、内圧検査装置1を平面視して、該打検器13を挟んで対向した部分に面接触させるのが望ましい。この場合、カートンケース上蓋部23aと打検器13の下面との接触を確実に防止することができる。
また、板状体14aの下面は、前記第1実施形態では、前記引離し時におけるバキュームパッド先端面58aより上方に位置されるのが望ましい。この場合、打検器保護部材14が、引離し手段8の前記吸引部8aによるカートンケース上蓋部23aの前記引離しを阻害することはない。また、一対の板状体14aは、内圧検査装置1を平面視して、前記搬送方向に直交する方向において、各打検器13を基準にして互いが対向する位置に各別に配設される。さらに、一対の板状体14aは、前記平面視において、バキュームパッド先端面58aと打検器13の先端面とを回避した位置に、前記搬送方向に延在し、かつ搬送方向前端部は、搬送路2の上面から離間する方向に向けて立上がるように折り返された折り返し部14bとされている。そして、搬送路2の上面と平行に延びる、折り返し部14bを除いた板状体14aの下面(以下、「板状体14aの下面」という)により、打検器13の先端面が前記引離されたカートンケース上蓋部23aの外表面と非接触となるように保護される。以上のように構成された一対の板状体14aが各打検器13について設けられている。
なお、前記板状体14aの下面の前記搬送方向における長さは、打検器13の先端面の直径と同じかそれ以上となっている。また、図15では、打検器保護手段14を前記第1実施形態に適用した構成を示したが、前記第2実施形態においても適用可能である。
さらに、前記各実施形態における前記真空吸引手段として、その構成は特に限定されるものではないが、例えば図11に示すように、圧縮空気供給手段31aと、該圧縮空気供給手段31aと前記複数の吸引部8aとの間それぞれに設けられた複数の真空エジェクタ31bとを備える構成を採用してもよい。真空エジェクタ31bは、圧縮空気供給手段31aから供給された圧縮空気によって、その内部空間の圧力が低下し、その際の差圧によって外気を吸引する構成とされたものである。このような真空吸引手段31を採用した場合には、前述した空吸いの問題を解決できる構成の構成要素の一つとしての前記開閉弁32を、前記真空吸引手段31と前記吸引部8aとの間、具体的には、圧縮空気供給手段31aと前記複数のエジェクタ31bとの間それぞれに配設し、弁制御部33により各開閉弁32の開閉を制御するようにしてもよい。そして、各真空エジェクタ31bへの圧縮空気の供給を制御して、それぞれの吸引部8aによる前記負圧吸引を制御するようにしてもよい。このような構成においても、前述の空吸いをする吸引部8aの発生を抑制することが可能になり、前記負圧吸引力の低下を抑えることができる。
内容物が充填された缶の内圧を高精度にかつ高効率に検査することができる。
本発明に係る検査装置の第1実施形態として示した概略構成図である。 図1に示すカートンケースおよび缶の拡大断面図である。 図1に示すカートンケースの展開図である。 図1に示すカートンケースおよび缶の断面図である。 図1に示すカートンケースの側面図である。 図1に示すカートンケース、引離し手段の吸引部、および打検器を示す拡大断面図である。 本発明に係る検査装置の第2実施形態として示した概略構成図であって、第1工程図である。 本発明に係る検査装置の第2実施形態として示した概略構成図であって、第2工程図である。 本発明に係る検査装置の第2実施形態として示した概略構成図であって、第3工程図である。 本発明に係る検査装置における真空吸引手段の第1実施形態を示す概略図である。 本発明に係る検査装置における真空吸引手段の第2実施形態を示す概略図である。 図6に示す引離し手段の吸引部の先端部を示す第2実施形態である。 図6に示す引離し手段の吸引部の先端部を示す第3実施形態である。 本発明に係る検査装置の第3実施形態として示した概略構成図である。 本発明に係る検査装置の第4実施形態として示した概略構成図である。
符号の説明
1 内圧検査装置
2 搬送手段
8 引離し手段
8a 吸引部
9 エア供給部
9a 弾性部材
10 カートンケース矯正手段
13 打検器
14 打検器保護部材
23 カートンケース
23a カートンケースの上蓋部
23c カートンケースの上部側面
25 キャップ付ボトル缶(缶)
50 シリンダ本体
51 円筒体
52 第1の端面板
52a 貫通孔
53 第2の端面板
54 第1の中空部
55 第2の中空部
56 ピストン
57 ピストンロッド
58 バキュームパッド
58a 先端面
59 吸引通路部
60 外気導入用貫通孔

Claims (7)

  1. 内容物が充填、密封された缶を複数梱包したカートンケースを搬送する搬送手段と、該搬送手段に沿って配設され、前記カートンケース内の缶を強制励振させるとともに、この際の当該缶からの反響音を捉える構成とされた打検器とを備える内圧検査装置であって、
    搬送方向における前記打検器の配設位置と略同一位置には、前記打検器により前記缶を強制励振させるとともに、このときの当該缶からの反響音を捉える際に、前記カートンケースの上蓋部を、当該カートンケースを搬送させた状態で、前記缶から引離す引離し手段が配設されており、
    前記引離し手段は、前記カートンケースの上蓋部を吸引する吸引部を備え、該吸引部は、前記打検器の配設位置を基準にして搬送方向前側および後側に各別に配設されてなり、
    前記吸引部は、前記カートンケース内の缶のうち、搬送方向に交差する方向に複数連続して配置された缶と各別に対向するように、搬送方向に交差する方向に複数連設されてなることを特徴とする内圧検査装置。
  2. 請求項1記載の内圧検査装置において、
    前記引離し手段は、前記吸引部と該吸引部と連通された真空排気手段とを備えてなり、 前記吸引部は、円筒体および該円筒体の両端開口部を閉塞する第1の端面板と第2の端面板を備えた中空円柱状のシリンダ本体と、
    該シリンダ本体内に該シリンダ本体内を前記第1の端面板側の第1の中空部と、前記第2の端面板側の第2の中空部とに区画して、前記円筒体の軸線方向に移動自在なピストンと、
    該ピストンに前記軸線方向に向けて突出するように固定され、前記第1の端面板に形成された貫通孔を通して外部に突出するピストンロッドと、
    該ピストンロッドに固定され、その先端面に吸引口を有するとともに、該先端面が前記カートンケースの前記上蓋部の保持面とされたバキュームパッドと、
    前記第2の中空部内と前記吸引口とを連通させる吸引通路部とを備えてなり、
    前記シリンダ本体に前記第1の中空部と連通する外気導入用貫通孔が形成された構成とされ、
    前記真空排気手段は、前記第2の中空部内を負圧吸引する構成とされたことを特徴とする内圧検査装置。
  3. 請求項2記載の内圧検査装置において、
    前記バキュームパッドは、その軸線に対して傾き自在とされて前記ピストンロッドに支持されていることを特徴とする内圧検査装置。
  4. 内容物が充填、密封された缶を複数梱包したカートンケースを搬送する搬送手段と、該搬送手段に沿って配設され、前記カートンケース内の缶を強制励振させるとともに、この際の当該缶からの反響音を捉える構成とされた打検器とを備える内圧検査装置であって、
    前記引離し手段は、前記搬送手段の、搬送方向に交差する方向の両端部に配設されるとともに、前記打検器の配設位置を基準に搬送方向上流側から下流側にかけた所定長さ領域にわたって延在した一対のエア供給部と、該エア供給部にエアを供給するエア供給源とを備え、
    前記エア供給部の外表面のうち、互いが対向する表面には、前記エア供給源と連通するとともに、前記搬送手段に向ってエアを噴射するエア噴射孔が形成され、
    該エア噴射孔により、前記カートンケース内にエアを供給する構成とされており、
    前記一対のエア供給部のうち少なくとも一方は、弾性部材により前記搬送手段に向って
    進退自在に支持されてなることを特徴とする内圧検査装置。
  5. 請求項1から4のいずれかに記載の内圧検査装置において、
    前記搬送方向における前記打検器および前記引離し手段の配設位置と略同一位置には、 前記カートンケースを搬送させた状態で、当該カートンケースの、前記上蓋部側に位置する上部側面を、前記上蓋部の表面に沿った方向における該カートンケースの内側へ向けて押圧し、その変形を矯正するカートンケース矯正手段を備えることを特徴とする内圧検査装置。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の内圧検査装置において、
    前記搬送路上に、前記打検器と前記カートンケースの上蓋部との接触を防止する打検器保護部材が配設されていることを特徴とする内圧検査装置。
  7. カートンケース内に、内容物を充填、密封した缶を複数梱包した状態で、前記缶を強制励振させ、この際の当該缶からの反響音を捉えて缶内圧を検査する内圧検査方法であって、
    請求項1から6のいずれかに記載された内圧検査装置を用いて、前記缶を強制励振させ、この際の当該缶からの反響音を捉える際に、前記カートンケースを搬送した状態で、前記カートンケースの上蓋部を当該缶から引離すことを特徴とする内圧検査方法。
JP2004347249A 2003-12-26 2004-11-30 内圧検査装置および内圧検査方法 Expired - Fee Related JP4545570B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2004347249A JP4545570B2 (ja) 2003-12-26 2004-11-30 内圧検査装置および内圧検査方法

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003435371 2003-12-26
JP2004184160 2004-06-22
JP2004347249A JP4545570B2 (ja) 2003-12-26 2004-11-30 内圧検査装置および内圧検査方法

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010125906A Division JP2010185887A (ja) 2003-12-26 2010-06-01 内圧検査装置および内圧検査方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006038826A JP2006038826A (ja) 2006-02-09
JP4545570B2 true JP4545570B2 (ja) 2010-09-15

Family

ID=35903957

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2004347249A Expired - Fee Related JP4545570B2 (ja) 2003-12-26 2004-11-30 内圧検査装置および内圧検査方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4545570B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103196627A (zh) * 2013-03-28 2013-07-10 广州坚诺机械设备有限公司 一种整箱容器真空度快速无损检测设备及检测方法

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5454750B2 (ja) 2008-03-05 2014-03-26 東洋製罐株式会社 缶詰の内圧検査方法及びその装置
JP5723684B2 (ja) * 2011-06-09 2015-05-27 ユニバーサル製缶株式会社 内圧検査装置及び内圧検査方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3802252A (en) * 1972-06-09 1974-04-09 Benthos Inc Pressure and vacuum monitoring apparatus
JP3777704B2 (ja) * 1997-03-04 2006-05-24 三菱マテリアル株式会社 缶の内圧検査装置および缶の内圧検査方法
JPH1194685A (ja) * 1997-09-24 1999-04-09 Daiwa Can Co Ltd 密封容器の内圧検査方法およびその装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103196627A (zh) * 2013-03-28 2013-07-10 广州坚诺机械设备有限公司 一种整箱容器真空度快速无损检测设备及检测方法
CN103196627B (zh) * 2013-03-28 2015-03-18 广州坚诺机械设备有限公司 一种整箱容器真空度快速无损检测设备及检测方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006038826A (ja) 2006-02-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI469897B (zh) 外包裝容器之吹氣模製襯墊及其製造方法
JP2010185887A (ja) 内圧検査装置および内圧検査方法
US20040020268A1 (en) Leakage detecting device for sealed packages
JP5863007B2 (ja) 容器の液漏れ検査装置
JP4545570B2 (ja) 内圧検査装置および内圧検査方法
US7011307B2 (en) Paper sheet detection apparatus
JPH04231836A (ja) 容器の漏れ探知方法およびその装置
JP4854989B2 (ja) 内圧検査方法および内圧検査装置
JP5760520B2 (ja) リーク検査装置
US7722309B2 (en) Apparatus for picking and placing workpiece
JP5271865B2 (ja) 内圧検査方法及び内圧検査装置
JPH04339751A (ja) カップ状容器
JP3399848B2 (ja) 液体製品の製造方法及び製造ライン
JP2005172605A (ja) 内圧検査方法および内圧検査装置並びに缶収納用カートン
JP5723684B2 (ja) 内圧検査装置及び内圧検査方法
JP4364623B2 (ja) 缶の内圧検査方法および内圧検査装置
CN116601092A (zh) 将多个用于包装物品的包装坯件单体化的方法和系统
JPH1194685A (ja) 密封容器の内圧検査方法およびその装置
JP3749556B2 (ja) カップ味噌の包装方法
CN113039420A (zh) 泄漏探测
JP3713853B2 (ja) 物品搬送装置
KR100827205B1 (ko) 렌즈 포장용 봉투의 자동 봉인 장치
CN1823257A (zh) 带孔容器的孔检查系统
JPS60193818A (ja) 被貼合わせ体の検知装置
JPH07159271A (ja) 密封包装体のピンホール検査装置

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20060519

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20060613

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20070314

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090327

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100406

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100601

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100622

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100630

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4545570

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130709

Year of fee payment: 3

R370 Written measure of declining of transfer procedure

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees