JP5453680B2 - 二次電池容器用積層材、二次電池容器及び二次電池容器の製造方法 - Google Patents
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Description
また、道路走行中の振動により、外装積層材に亀裂が入ったり、破れたりして、電解液のもれが起きたり、電解液が飛散する恐れがある。
(1)破断強度、破断伸度
引張り試験機(テンシロン)を用いてクロスヘッドスピード300mm/分、幅10mm、試料長50mmとしてフィルムの長手方向、幅方向について、25℃、65%RHの環境下にてJIS−K7127(1999年)に準拠して、破断強度、破断伸度を測定した。評価は長手方向、幅方向それぞれの破断強度、破断伸度を各5回ずつ測定し、長手方向と幅方向の平均値を用いた。
電子マイクロメータ(アンリツ株式会社製 商品名「K−312A型」)を用いて針圧30gにてフィルム厚み、アルミニウム箔の厚みを測定した。
A/B/C/D積層材の小片(2mm×2mm)をエポキシ樹脂(リファインテック(株)製の商品名「エポマウント」)中に包埋し、ミクロトームを用いて包埋樹脂ごと50nm厚さにスライスし、透過型光学顕微鏡(株式会社 ニコン インスツルメントカンパニー製“エクリプスE100”)により倍率500倍で観察して求めた。
本発明の積層材をポリエチレンテレフタレート等フィルム(A)が外側になるように金型により絞り成型を行った。成型の大きさは3cm×5cmのサイズ(金型の凹部の形状)として、成形時の絞り深さを3mmから1mmずつ深くして成型を行い、積層材が破損しない最大絞り深さにより評価を行った。金型は、コーナー2mm、ダイス肩R1.2mm、ポンチ肩0.5mmとし、プレス圧力14kg/cm2とした。
本発明のカバーフィルム付の積層材から20cm×15cmの積層材片を2枚切り出し、1枚の積層材より10cm×5cm、奥行き5mmの発電要素を封入するための絞り成型部をポリエステルフィルム(A)が外側になるように長辺10cm、短辺5cm、コーナー2mm、ダイス肩R1.2mm、ポンチ肩0.5mmの金型を用いてプレス圧力14kg/cm2の圧力をかけ、成形深さ5mmの容器状に成形し、その後、カバーフィルム(E)を外し、その容器部に、下記試験液を20g入れ、電池構成体模擬体としてアルミニウム板(3mm厚さ×6cm×5cm)を入れた後、他方のカバーフィルム(E)を外した非成形積層材を、ポリプロピレンフィルム(D)が内側になるように重ね、四辺をヒートシールにより融着して容器を作成した。試験液はエチレンカーボネート/エチレンメチルカーボネート=1/1(重量比)に六フッ化リン酸リチウム塩( 濃度1.5mol/L)を加えたものを使用した。本ヒートシールサンプルを用いて振動試験機(アイデックス株式会社製 “BF−50UD”)に固定し、室温で、振幅0.75mm(縦方向)、10Hz→55Hz→10Hzを60秒で掃引、これを1サイクルとして8時間行った後の、ヒートシールサンプルの破れ、液漏れの状態を目視で観察し、以下の基準で評価し、○、○〜△および△は実用範囲、×および××は実用範囲外とした。
○: 破れ、液漏れ変化が観察されず。
○〜△:容器に液漏れはないが、わずかに亀裂が見られる。
△: 袋に目視できる亀裂、破れはないが、液もれが、わずかに観察される。
×:袋に亀裂が明らかに見られ、そこから液漏れが発生している。
××:袋が破れて液の大部分が漏れている。
前記振動試験を行った後に、試験液中にエルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミドが検出されるか分析し、電解液汚染性をみた。分析は、ガスクロマトグラフ質量分析手法(GC/MS)により行った。株式会社島津製作所製「ガスクロマトグラフ質量分析計」GCMS-QP2010Plusを用い、試験後電解液をガスクロマトグラフの注入口に注入し、キャリアガスに窒素を用い、電解液成分の化合物の保持時間の差を用いて電解液内成分の分離を行い、質量分析(MS)で分離された各成分の分析を行った。
キャリアガス:窒素
キャリアガス流量:1.0ml/分
検出器:FID(水素炎イオン化検出器)
注入口温度:300℃
検出器温度:300℃
分析の前の試験液にエルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミドを、それぞれ別々に10重量ppm加え、GC−MSに注入し、各成分の保持時間、マススペクトルを得て、検出基本データとした。試験液中から、各成分が明らかに検出されたときを×とし、検出がなかったときを○とし、わずかに成分が検出されたときを△とした。○から△は実用的に電解液汚染性が無いと考えられる。
厚さ12μm、破断強度が240MPa、破断伸度が118%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)(東レ株式会社製「ルミラー」(登録商標)P60)と、厚さ15μm、破断強度が103MPa、破断伸度が398%の無延伸ナイロン6フィルム(B)(東レフィルム加工株式会社製「レイファン」(登録商標)NO 1401)をドライラミネート法によって、三井化学ポリウレタン株式会社製の“タケラック A−910(ポリオール系主剤)”/“タケネート A−3(イソシアネート系硬化剤)”二液タイプ(100重量部/10重量部)接着剤を用いてA/B積層材を作成した。ここで、接着剤塗布量は固形分としてA側に5g/m2とし、A/B貼り合わせ後、40℃、72時間のエージング処理を行った。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)のかわりに、厚さ15μm、破断強度が160MPa、破断伸度が128%の二軸延伸ポリ乳酸フィルム(ユニチカ株式会社製“テラマック”TF)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として厚さ25μm、破断強度が225MPa、破断伸度が150%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(ユニチカ株式製“エンブレット”)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として厚さ38μm、破断強度が216MPa、破断伸度が110%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績株式製“エステルフィルム E5100”)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)のかわりに、厚さ35μm、破断強度が150MPa、破断伸度が120%の二軸延伸ポリ乳酸フィルム(ユニチカ株式会社製“テラマックTF”)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として厚さ6.5μm、破断強度が275MPa、破断伸度が118%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レフィルム加工株式会社製「ルミラー」(登録商標)P375)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として厚さ4.5μm、破断強度が271MPa、破断伸度が106%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東レ株式会社製「ルミラー」(登録商標)F53)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、変性ポリオレフィンのサンドイッチ層の厚みを30μmとしたこと以外は同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、変性ポリオレフィンとして、三井化学式会社製接着性ポリエチレン(官能基グラフト変性ポリエチレン)“アドマー NE827”に変え、サンドイッチ層厚みを30μmとしたこと以外は同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、変性ポリオレフィンとして三井・デュポン・ポリケミカル株式会社製エチレン・酢酸ビニル共重合体“エバフレックスEV550”に変え、サンドイッチ層厚みを40μmとしたこと以外は同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、変性ポリオレフィンとして、住友化学株式会社製特殊エチレン系コポリマー(エチレン/メタクリレートジメタクリレート/アクリル酸メチル=70/3/27wt%)“ボンドファスト 7L”に変え、溶融温度を105℃としたこと以外は同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、変性ポリオレフィンを、東洋紡績株式会社製、ポリオレフィン用ホットメルト接着剤、“トーヨータック M100”に変え、溶融温度を160℃としたこと以外は同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、変性ポリオレフィンを、三菱化学株式会社製ポリプロピレン系接着性樹脂(官能基グラフト変性ポリプロピレン“モディック P553A”に変え、溶融温度を168℃、サンドイッチ層厚みを50μmとしたこと以外は同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、変性ポリオレフィンとして、三菱化学株式会社製ポリプロピレン系接着性樹脂(官能基グラフト変性ポリプロピレン“モディック P553A”を用いて、溶融温度を168℃、サンドイッチ層厚みを60μmとしたこと以外は同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、変性ポリオレフィンとして、三菱化学株式会社製ポリプロピレン系接着性樹脂(官能基グラフト変性ポリプロピレン“モディック P553A”を用い、溶融温度を168℃、サンドイッチ層厚みを6μmとしたこと以外は同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、変性ポリオレフィンとして、三菱化学株式会社製低密度線状ポリエチレン系接着性樹脂(官能基グラフト変性ポリエチレン“モディック M502”を用いて、溶融温度を124℃としたこと以外は同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)のかわりに、厚さ12μm、破断強度が310MPa、破断伸度が85%の二軸延伸ポリエチレンナフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製“テオネックス”Q51)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として、厚さ12μm、破断強度が235MPa、破断伸度が95%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績株式会社製“エステルフィルム”E5100)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として、厚さ16μm、破断強度が285MPa、破断伸度が125%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製“テイジンテトロンフィルム”G2)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Aとして、厚さ12μmの破断強度が205MPa、破断伸度が95%の二軸延伸ポリエステルフィルム(A)(東洋紡績株式会社製“エステルフィルム E7700”)を用いた。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、A/B/C積層材とDの間に、厚さ30μmの変性ポリプロピレンフィルム(東セロ株式会社製“アドマーフィルム QE−060C”)を重ね合わせ、合わせて、Dの外側に厚さ12μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(E)(東レ株式会社製「ルミラー」(登録商標)S10を重ね合わせて、ロール温度150℃、ロール圧力30kg/cm、送り速度20m/分で熱ラミネート法により熱圧着して、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Cとして、厚さを15μmとしたこと以外は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Cとして、厚さを80μmとしたこと以外は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として厚さ50μm、破断強度が60MPa、破断伸度が365%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(帝人デュポンフィルム株式会社製“テフレックス FT7”)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)として厚さ14μm、破断強度が70MPa、破断伸度が88%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(東洋紡績株式会社製“ティアファイン TF110”)を使用したこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1においてカバーフィルム(E)として厚さが55μmの二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムにシリコーン系粘着財が塗布されたカバーフィルム(E)(株式会社 寺岡製作所製“ポリエステルフィルムテープ”No.646S)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1においてカバーフィルム(E)として厚さが50μmの二軸延伸ポリプロピレンフィルムにアクリル系粘着財が塗布されたカバーフィルム(E)(株式会社 寺岡製作所製“フィルムマスキングテープ”No.465)を用いたこと以外は実施例1と同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にエルカ酸アミドのみを8重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にオレイン酸アミドのみを9重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にステアリン酸アミドのみを10重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にエチレンビスオレイン酸アミドのみを7重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にエルカ酸アミドを2重量ppm、エチレンビスオレイン酸アミドを7重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にエルカ酸アミドを2重量ppm、オレイン酸アミドを8重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にエルカ酸アミドを2重量ppm、ステアリン酸アミドを5重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にステアリン酸アミドを8重量ppm、オレイン酸アミドを8重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にエチレンビスオレイン酸アミドを8重量ppm、オレイン酸アミドを8重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にステアリン酸アミドを8重量ppm、エチレンビスオレイン酸アミドを9重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にエルカ酸アミドを10重量ppm、エチレンビスオレイン酸アミドを10重量ppm添加した。また、カバーフィルムEを用いなかった。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にエルカ酸アミドを8重量ppm、オレイン酸アミドを2重量ppm、ステアリン酸アミドを8重量ppm、エチレンビスオレイン酸アミドを2重量ppm添加とした。また、カバーフィルムEを用いなかった。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、ナイロンフィルム(B)として延伸ナイロンフィルム(東洋紡績株式会社製二軸延伸フィルム“ハーデンフィルム N1100”)を用いた。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、変性ポリオレフィンを用いず、かわりに、宇部興産株式会社製高密度ポリエチレン“UBEポリエチレンL719”を用いて、溶融温度を108℃としたこと以外は同様にして、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、ポリプロピレンフィルム(D)として厚さ60μmの延伸ポリプロピレンフィルム(東レ株式会社製二軸延伸ポリプロピレンフィルム「トレファン」(登録商標)2500H)を用いた。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。ヒートシールが出来ず、袋が作成できず、二次電池用容器が作成できなかった。
実施例1において、ポリエステルフィルム(A)を用いなかった。A/B積層材を作成せずに、その他は実施例1と同様にし、B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1においてA/B積層材とCとを、AとCとを重ね合わせ、実施例1の接着剤、接着剤塗布量、エージング処理を同様にして、B/A/C積層材を作成した。後は実施例1と同様にしてB/A/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
厚さ12μm、破断強度が240MPa、破断伸度が118%の二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルム(A)(東レ株式会社製「ルミラー」(登録商標)P60)と、厚さ40μmのアルミニウム箔(C)(住軽アルミ箔株式会社製“ベスパ”8021)を、ドライラミネート法によって、三井化学ポリウレタン株式会社製の“タケラック A−910(ポリオール系主剤)”/“タケネート A−3(イソシアネート系硬化剤)”二液タイプ(100重量部/10重量部)接着剤を用いてA/C積層材を作成した。ここで接着剤塗布量はA側に固形分として6g/m2とし、A/C貼り合わせ後、45℃、80時間のエージング処理を行った。
厚さ70μmの前記無延伸ポリプロピレンフィルム(D)と、厚さ15μm、破断強度が103MPa、破断伸度が398%の無延伸ナイロン6フィルム(B)(東レフィルム加工株式会社製「レイファン」(登録商標) NO 1401)をドライラミネート法によって、三井化学ポリウレタン株式会社製の“タケラック A−910(ポリオール系主剤)”/“タケネート A−3(イソシアネート系硬化剤)”二液タイプ(100重量部/10重量部)接着剤を用いてD/B積層材を作成した。ここで、接着剤塗布量は固形分としてB側に5g/m2とし、D/B貼り合わせ後、40℃、72時間のエージング処理を行った。
実施例1において、Dのフィルム製造時にエルカ酸アミドを25重量ppm添加とした。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にオレイン酸アミドを23重量ppm添加とした。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にエチレンビスオレイン酸アミドを24重量ppm添加とした。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時のエルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミドの添加量をそれぞれ0.02重量ppmとした。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成したがC/D/Eのラミネート時にしわが長手方向に非常に多数入り、積層材A/B/C/D/Eから成形性、耐振動性評価用容器には加工できなかった。
実施例1において、Dのフィルム製造時にエルカ酸アミド、オレイン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミドを添加しなかった。フィルム(D)はすべりが悪くしわが多くフィルム平面性が不良であった。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成したがC/D/Eのラミネート時にしわが長手方向に非常に多数入り、積層材A/B/C/D/Eを作成できなかった。
実施例1において、Dのフィルム製造時にステアリン酸アミドを25重量ppm添加とした。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成した。特性は表1に示す。
実施例1において、Dのフィルム製造時にエルカ酸アミドのみを0.07重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成したがC/D/Eのラミネート時にしわが長手方向に非常に多数入り、積層材A/B/C/D/Eから成形性、耐振動性評価用容器には加工できなかった。
実施例1において、Dのフィルム製造時のオレイン酸アミドのみを0.06重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成したがC/D/Eのラミネート時にしわが長手方向に非常に多数入り、積層材A/B/C/D/Eから成形性、耐振動性評価用容器には加工できなかった。
実施例1において、Dのフィルム製造時のステアリン酸アミドのみを0.08重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成したがC/D/Eのラミネート時にしわが長手方向に非常に多数入り、積層材A/B/C/D/Eから成形性、耐振動性評価用容器には加工できなかった。
実施例1において、Dのフィルム製造時のエチレンビスオレイン酸アミドのみを0.08重量ppm添加した。その他は実施例1と同様にし、A/B/C/D/E積層材を作成したがC/D/Eのラミネート時にしわが長手方向に非常に多数入り、積層材A/B/C/D/Eから成形性、耐振動性評価用容器には加工できなかった。
Claims (9)
- ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ乳酸から選択される少なくとも一種のフィルム(A)、ナイロン6フィルム(B)、アルミニウム箔(C)、ポリプロピレンフィルム(D)がこの順に積層されたA/B/C/D積層材であって、BおよびDが無延伸フィルムであり、CとDの間に変性ポリオレフィン層が設けられており、かつ、Dは、エルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミドから選択される少なくとも1種を0.1〜20重量ppm含有することを特徴とする二次電池容器用積層材。
- 前記変性ポリオレフィン層がグラフト変性ポリプロピレンからなることを特徴とする請求項1記載の二次電池容器用積層材。
- フィルム(A)の破断強度が150〜250MPa、破断伸度が100〜150%であることを特徴とする請求項1または2に記載の二次電池容器用積層材。
- ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリ乳酸から選択される少なくとも一種の二軸延伸フィルム(A)、無延伸のナイロン6フィルム(B)、アルミニウム箔(C)をこの順に積層し、A/B/C積層材とし、次いで、エルカ酸アミド、オレイン酸アミド、ステアリン酸アミド、エチレンビスオレイン酸アミドから選択される少なくとも1種を0.1〜20重量ppm含有する無延伸のポリプロピレンフィルム(D)を設けてA/B/C/D積層材とし、CとDの間に変性ポリオレフィン層を設けることを特徴とする二次電池容器用積層材の製造方法。
- 前記変性ポリオレフィン層がグラフト変性ポリプロピレンからなることを特徴とする請求項4記載の二次電池容器用積層材の製造方法。
- 二軸延伸フィルム(A)の破断強度が150〜250MPa、破断伸度が100〜150%であることを特徴とする請求項4または5に記載の二次電池容器用積層材の製造方法。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の二次電池容器用積層材によって形成した二次電池容器。
- 請求項1〜3のいずれかに記載の二次電池容器用積層材のD側表面にカバーフィルム(E)を設けて、二次電池容器を形成することを特徴とする二次電池容器の製造方法。
- カバーフィルム(E)が二軸延伸ポリエチレンテレフタレートフィルムにアクリル系又はシリコーン系粘着剤が設けられた製造工程用粘着テープであることを特徴とする請求項8に記載の二次電池容器の製造方法。
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