JP5452898B2 - 電極装置及びその製造方法 - Google Patents

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Description

この発明は、互いに対向する第1電極と第2電極を含む電極装置及びその製造方法に関し、例えば電気二重層キャパシタや色素増感太陽電池等に適した電極装置及びその製造方法に関する。
電気二重層キャパシタや色素増感太陽電池等の電極装置は、一対の電極を有している。電極どうし間には電解液が充填されている。各電極は、多孔質にしたり凹凸を設けたりすることで表面積を大きくし、反応性を確保している。
特許文献1では、電気二重層キャパシタの一対の分極性電極をそれぞれ活性炭繊維の集合体で構成し、更に活性炭繊維の表面にカーボンナノチューブを設け、比表面積を増大させ、キャパシタ容量を増大させている。一対の活性炭繊維集合体は、互いに離間し、両者間に平らな濾紙が介在され、かつ電解液が充填されている。
特許文献2では、色素増感太陽電池の一方の透明導電層上に導電性金属酸化物を設け、この導電性金属酸化物を複数の柱状構造にしている。導電性金属酸化物と他方の平らな導電層との間には電解液が充填されている。電解液は、導電性金属酸化物の柱状構造体どうし間の凹部に入り込んでいる。
特開2007−194354号公報 特開2007−087854号公報
上掲特許文献1,2等の電極構造では、電極の実表面積は大きくなっているが、イオンが電解液中を一方の電極から他方の電極まで移動する行程(イオンの導電パス)はあまり短縮されていない。したがって、オーム損は改善されていない。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電極装置のオーム損等の損失を低減し、反応効率を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る電極装置は、第1電極と、第2電極と、を備え、
前記第1電極が、第1電極本体と、前記第1電極本体に二次元的に分布された複数の第1突起部を含み、
前記第2電極が、前記第1電極本体と対向する第2電極本体と、前記第2電極本体に二次元的に分布された複数の第2突起部を含み、
各第1突起部が互いに隣り合う2以上の第2突起部どうしの間に入り込み、各第2突起部が互いに隣り合う2以上の第1突起部どうしの間に入り込み、第1突起部の第2電極本体側の端部が第2突起部の第1電極本体側の端部より第2電極本体側に位置されていることを特許請求しない特徴とする。
これにより、第1電極の第1突起部と第2電極の第2突起部との対向距離を短くできる。よって、電極間の損失を低減でき、反応効率を向上できる。
ここで、「二次元的に分布」とは、複数の第1突起部又は複数の第2突起部が全体として面としての広がりを持つという意味である。各第1、第2突起部は、第1、第2電極本体と略直交する針状又は棒状になっていてもよく、幅方向を第1、第2電極本体と略直交する方向に向けた立板状になっていてもよい。各第1、第2突起部が立板状になっており、複数の立板状の第1、第2突起部が、互いに平行に並んでいてもよい。
また、本発明に係る電極装置は、第1電極と、第2電極と、を備え、これら第1、第2電極どうしの間には電解液又はその固化物が充填された電極装置において、前記第1電極が、第1電極本体と、前記第1電極本体に二次元的に分布された複数の第1突起部を含み、前記第2電極が、前記第1電極本体と対向する第2電極本体と、前記第2電極本体に二次元的に分布された複数の第2突起部を含み、各第1突起部が互いに隣り合う2以上の第2突起部どうしの間に入り込み、各第2突起部が互いに隣り合う2以上の第1突起部どうしの間に入り込み、第1突起部の第2電極本体側の端部が第2突起部の第1電極本体側の端部より第2電極本体側に位置されており、前記第2突起部における前記第1電極本体側の端部と前記第1電極本体との間に、前記第2突起部を前記第1電極から絶縁する第2絶縁部が介在され、前記第2絶縁部と前記第1電極本体とが結合又は接触され、前記電解液又はその固化物が、前記第1突起部の周面と前記第2突起部の周面の間に充填され、かつ前記第2絶縁部と接していることを特許請求する第1特徴とする。
更に、本発明に係る電極装置は、第1電極と、第2電極と、を備え、前記第1電極が、第1電極本体と、前記第1電極本体に二次元的に分布された複数の第1突起部を含み、前記第2電極が、前記第1電極本体と対向する第2電極本体と、前記第2電極本体に二次元的に分布された複数の第2突起部を含み、各第1突起部が互いに隣り合う2以上の第2突起部どうしの間に入り込み、各第2突起部が互いに隣り合う2以上の第1突起部どうしの間に入り込み、第1突起部の第2電極本体側の端部が第2突起部の第1電極本体側の端部より第2電極本体側に位置されており、前記第1電極における前記複数の第1突起部間に形成された凹部の底部分に、前記第2突起部を前記第1電極から絶縁する第2絶縁部が設けられ、前記第2突起部の前記第1電極本体側の端部が前記第2絶縁部に結合し、前記第2突起部の前記第2電極本体側の端部が前記第2電極本体に電気的に接触しており、前記第1突起部が第1の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2突起部が第2の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2絶縁部が第2の非導電性微粒子の凝集体を主要素としていることを特許請求する第2特徴とする。
前記第1電極の第2電極と対向する面又は前記第2電極の第1電極と対向する面の実表面積は幾何面積の好ましくは2倍以上であり、より好ましくは10倍から1000倍である。
ここで、前記第1電極の前記第2電極と対向する面の実表面積は、複数の第1突起部の総表面積と第1突起部間の凹部の底部分の総面積との和に等しく、概略各第1突起部の側面積の和に等しい。幾何面積は、複数の第1突起部を第1電極本体に投影した総面積と第1突起部間の凹部の底部分の総面積との和に等しい。
前記第2電極の前記第1電極と対向する面の実表面積は、複数の第2突起部の総表面積と第2突起部間の凹部の底部分の総面積との和に等しく、概略各第2突起部の側面積の和に等しい。幾何面積は、複数の第2突起部を第2電極本体に投影した総面積と第1突起部間の凹部の底部分の総面積との和に等しい。
隣り合う第1突起部と第2突起部の周側面どうし間の距離は、前記第1電極本体と第2電極本体の間の距離の好ましくは2分の1以下であり、より好ましくは10分の1〜1000分の1である。
隣り合う第1突起部と第2突起部の周側面どうし間の距離は、好ましくは1mm以下であり、より好ましくは0.1mm〜10nmである。
前記第1突起部の前記第1電極本体側の端部は、前記第1電極本体に結合していてもよく、接触していてもよい。ここで、「結合」とは、2つの物体間に化学的結合力又は物理的結合力が作用している状態をいう。前記第1突起部の前記第2電極本体側の端部は、前記第2電極本体から電気的に離間していなければならない。
前記第1電極における前記複数の第1突起部間に形成された凹部の底部分に、前記第2突起部を前記第1電極から絶縁する第2絶縁部が設けられ、前記第2突起部の前記第1電極本体側の端部が前記第2絶縁部に結合し、前記第2突起部の前記第2電極本体側の端部が前記第2電極本体に電気的に接触していてもよい。
前記第1突起部が第1の導電性微粒子の凝集体を主要素としていてもよい。前記第2突起部が第2の導電性微粒子の凝集体を主要素としていてもよい。前記第2絶縁部が第2の非導電性微粒子の凝集体を主要素としていてもよい。
第1又は第2の導電性微粒子として、例えば活性炭微粒子、導電性酸化チタン微粒子、ITO微粒子が挙げられる。電気二重層キャパシタの場合、活性炭微粒子を用いるのが好ましい。色素増感太陽電池の場合、不透明電極用には導電性酸化チタン微粒子を用いるとよく、透明電極にはITO微粒子を用いるとよい。導電性酸化チタン微粒子には色素を付着させておくとよい。透明電極用のITO微粒子に代えて、ガラス微粒子を用い、このガラス微粒子の表面にITO膜を被膜することにしてもよい。
第2の非導電性微粒子として、例えばアルミナ等のセラミックの微粒子や樹脂の微粒子が挙げられる。
前記第1突起部と前記第2電極本体との間には、前記第1突起と第2電極本体とを絶縁する第1絶縁部が設けられ、前記第1絶縁部が、前記第1突起部の前記第2電極本体側の端部に結合し、かつ前記第2電極本体に接触していることが好ましい。
前記第1突起部が第1の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第1絶縁部が第1の非導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2突起部が第2の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2絶縁部が第2の非導電性微粒子の凝集体を主要素としていてもよい。
第1、第2の導電性微粒子及び第2の非導電性微粒子の具体例は上述した通りである。第1の非導電性微粒子として、例えばアルミナ等のセラミックの微粒子や樹脂の微粒子が挙げられる。
前記第1電極と第2電極との間に電解液が充填されていることが好ましい。
本発明の電極装置によれば、電解液中のイオンの導電パスを短くでき、オーム損を確実に低減できる。また、電解液の充填量を低減することができる。
電解液は、流動性を有していればよく、液状に限られずゲル状であってもよい。電解液は、少なくとも充填時に流動性を有していればよく、充填の後、固化し、電極装置の使用時には固体であってもよい。
本発明方法は、第1電極本体及び複数の第1突起部を有する第1電極と、第2電極本体及び複数の第2突起部を有する第2電極とを備えた電極装置を製造する方法であって、
同種の修飾基に対し結合性又は親和性を有する第1修飾基で表面修飾された第1の導電性微粒子を凝集させた複数の第1導電性凝集体と、同種の修飾基に対し結合性又は親和性を有し、かつ第1修飾基に対し非結合性又は非親和性を有する第2修飾基で表面修飾された第2の非導電性微粒子を凝集させた複数の第2非導電性凝集体とを、互いに入り交じるように二次元的に分布させて前記第1電極本体に配置する配置工程と、
各第1導電性凝集体上に、第1修飾基で表面修飾された新たな第1導電性微粒子を凝集させ、第1導電性凝集体を成長させる第1凝集工程と、
各第2非導電性凝集体上に、第2修飾基で表面修飾された第2の導電性微粒子を凝集させ、第2導電性凝集体を形成する第2凝集工程と、
前記第2導電性凝集体を前記第1導電性凝集体より前記第1電極本体側とは反対側に突出するよう成長させる第2凝集体成長工程と、
前記第2電極本体を、前記第1電極本体と対向させ、かつ前記第2導電性凝集体と電気的に接触させて設置する第2本体設置工程と、
を実行し、前記第1導電性凝集体を前記第1突起部の主要素とし、前記第2導電性凝集体を前記第2突起部の主要素とすることを特徴とする。
これにより、各第1突起部が互いに隣り合う2以上の第2突起部どうしの間に入り込み、各第2突起部が互いに隣り合う2以上の第1突起部どうしの間に入り込み、第1突起部の第2電極本体側の端部が第2突起部の第1電極本体側の端部より第2電極本体側に位置されるようにすることができる。したがって、第1電極の第1突起部と第2電極の第2突起部との対向距離を短くできる。この結果、電極間の損失を低減でき電極間の反応効率を向上できる。
第1、第2の導電性微粒子及び第2の非導電性微粒子の具体例は上述した通りである。
第2非導電性凝集体は、第2導電性凝集体ひいては第2突起部を第1電極本体から絶縁する第2絶縁部の主要素となる。これによって、第2突起部と第1電極本体を確実に絶縁できる。
前記第1凝集工程において、第1導電性微粒子を分散させた第1分散液を前記第1電極本体に塗布し、その後、前記第1分散液の液成分を気化させることが好ましい。
これにより、各第1導電性凝集体を確実に成長させることができる。
前記塗布後かつ前記気化前の前記第1分散液に、第1修飾基を抗体として該第1修飾基と特異的に結合する第1の抗原を混入することにしてよい。
これにより、第1導電性微粒子を抗体抗原反応により凝集させることができる。
ここで、「特異的に結合」とは、同種の修飾基とは結合するが、異種の修飾基とは結合しないことを意味する。
例えば、第1修飾基としてC反応性蛋白(CRP)抗体が挙げられ、第1抗原としてC反応性蛋白(CRP)が挙げられる。
前記第2凝集工程又は前記第2凝集体成長工程において、第2導電性微粒子を分散させた第2分散液を前記第1電極本体に塗布し、その後、前記第2分散液の液成分を気化させることが好ましい。
これにより、各第2非導電性凝集体上に第2導電性凝集体を確実に凝集させることができる。
前記塗布後かつ前記気化前の前記第2分散液に、第2修飾基を抗体として該第2修飾基と特異的に結合する第2の抗原を混入することにしてもよい。
これにより、第2導電性微粒子を抗体抗原反応により凝集させることができる。
例えば、第2修飾基としてヘモグロビンA1C抗体が挙げられ、第2抗原としてヘモグロビンA1Cが挙げられる。
前記第1凝集工程の後、前記第1導電性凝集体上に、第1修飾基で表面修飾された第1の非導電性微粒子を凝集させ、第1非導電性凝集体を形成する第1凝集体絶縁工程を実行し、
前記第2本体設置工程で、前記第2電極本体を前記第1非導電性凝集体に接触させて配置することが好ましい。
前記第1非導電性凝集体は、前記第1導電性凝集体ひいては第1突起部を前記第2電極本体から絶縁する第1絶縁部の主要素となる。これによって、第1突起部と第2電極本体を確実に絶縁できる。
第1修飾基と第2修飾基の何れか一方が、親水基であり、他方が、疎水基であってもよい。
これにより、第1凝集工程では、第1導電性微粒子を、第2非導電性凝集体から離間させ、かつ配置工程で形成した第1導電性凝集体上に集まるようにできる。この結果、第1導電性凝集体を成長させることができる。
第2凝集工程では、第2導電性微粒子を、第1導電性凝集体から離間させ、第2非導電性凝集体上に集まるようにできる。この結果、第2非導電性凝集体上に第2導電性凝集体を形成することができる。第2凝集体成長工程では、第2導電性凝集体を更に成長させ、所望の突出量を得ることができる。
第1凝集体絶縁工程では、第1非導電性微粒子を、第2非導電性凝集体又は第2導電性微粒子から離間させ、かつ第1導電性凝集体上に集まるようにできる。この結果、第1導電性凝集体上に第1非導電性凝集体を形成することができる。
第1修飾基と第2修飾基の何れか一方を親水基とし、他方を疎水基として、配置工程で第1導電性微粒子と第2非導電性微粒子を共通の分散媒に分散させて第1導電性凝集体及び第2非導電性凝集体を形成する場合、前記分散媒は、親水基、疎水基の両方になじむ両親媒性であることが好ましい。
前記第1凝集工程と前記第2凝集工程を同時に実行し、この同時実行の際、前記第1導電性微粒子及び第2導電性微粒子を分散させた分散液を前記第1電極本体に塗布し、その後、前記分散液の液成分を気化させることが好ましい
これにより、製造を効率化できる。
前記第1凝集体絶縁工程と前記第2凝集体成長工程とを同時に実行し、この同時実行の際、前記第1非導電性微粒子及び第2導電性微粒子を分散させた分散液を前記第1電極本体に塗布し、その後、前記分散液の液成分を気化させることにしてもよい。
これにより、製造を効率化できる。
第1修飾基と第2修飾基の何れか一方を親水基とし、他方を疎水基として、前記第1凝集工程と前記第2凝集工程の同時実行、又は前記第1凝集体絶縁工程と前記第2凝集体成長工程の同時実行を行う場合、各微粒子を分散させる分散媒は親水基、疎水基の両方になじむ両親媒性であることが好ましい。
前記第2本体設置工程の前又は後に、前記各凝集体から第1修飾基又は第2修飾基を除去する修飾基除去工程を実行することが好ましい。
これにより、各凝集体の凝集度を高めることができる。第1、第2導電性凝縮体については導電性を高めることができる。
前記修飾基除去工程において、酸素雰囲気下で前記各凝集体を加熱することが好ましい。
抗体としての修飾基や抗原は有機物であり、酸素雰囲気下で加熱することで容易に除去できる。
前記修飾基の除去は、焼き飛ばし(昇華等)、化学的処理(オゾンによる酸化等)、洗浄液による洗浄等により行うことにしてもよい。
前記配置工程において、第1導電性凝集体及び第2非導電性凝集体の第1電極本体への配置をスポッティング手段にて行なうことが好ましい。
これによって、第1導電性凝集体及び第2非導電性凝集体の配置精度を高めることができる。
スポッティング手段として、例えばインクジェットプリンタや、マイクロノズルを備えたスポッタが挙げられる。
前記第2本体設置工程の後、前記第1突起部と前記第2突起部の間の隙間に電解液を充填する充填工程を実行することが好ましい。前記充填工程を前記第2本体設置工程の前に行なうことにしてもよい。
本発明方法では、電解液の充填量を低減できる。また、電解液中を移動するイオンの導電パスを短くでき、オーム損を確実に低減できる。
本発明によれば、第1電極の第1突起部と第2電極の第2突起部との対向距離を短くできる。よって、電極間の損失を低減でき、電極装置の能力を向上できる。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
本発明の電極装置は、例えば電気二重層キャパシタや、色素増感太陽電池に適用できる。
図1は、本発明の電極装置1の基本構造を模式的に示したものである。電極装置1は、第1電極10と、第2電極20を備えている。これら電極10,20間に電解液2が充填されている。
第1電極10は、第1電極本体11と、複数の第1突起部12を含む。第1電極本体11は、導電性を有し、平らな薄板状または薄膜状になっている。第1電極本体11は、電気二重層キャパシタや色素増感太陽電池の集電電極を構成する。
第1電極本体11の後記第2電極本体21と対向する第1面11a(図1において上面)から第1突起部12が突出されている。各第1突起部12は、導電性を有し、第1電極10と電気的に導通している。図2に示すように、複数の第1突起部12は、第1電極本体11の面11a内に二次元的に分布されている。
第2電極20は、第2電極本体21と、複数の第2突起部22を含む。第2電極本体21は、導電性を有し、平らな薄板状または薄膜状になっている。第1電極本体11と第2電極本体21は互いに平行に対向している。第2電極本体21は、第1電極本体11と対をなす集電電極を構成する。例えば、第1電極本体11が陽極になり、第2電極本体21が陰極になる。勿論、第1電極本体11が陰極になり、第2電極本体21が陽極になってもよい。
第2電極本体21の第1電極本体11と対向する第2面21a(図1において下面)から第2突起部22が突出されている。各第1突起部12は、導電性を有し、第1電極10と電気的に導通している。複数の第2突起部22は、第2電極本体21の面21a内に二次元的に分布されている。
第1突起部12と第2突起部22は、縦横2方向に交互に配置されている。各第1突起部12が第2突起部22,22…どうしの間の凹部20bに入り込んでいる。各第2突起部22が第1突起部12,12…どうしの間の凹部10bに入り込んでいる。第1突起部12の先端部(第2電極本体21側の端部)が、第2突起部22の先端部(第1電極本体11側の端部)より第2電極本体21側に位置されている。
これによって、第1突起部12と第2突起部22の周側面どうしを対向させ、かつ、これら第1突起部12と第2突起部22の周側面どうし間の対向距離L1を短くできる。したがって、電解液2中のイオンの導電パスを短縮でき、オーム損を低減できる。よって、電極の反応性を向上できる。
突起部12,22の対向距離L1は、第1電極本体11と第2電極本体21との間の距離L2の好ましくは2分の1以下であり、より好ましくはL2×(1/10)≧L1≧L2×(1/1000)である。
突起部12,22の対向距離L1は、1mm以下であり、好ましくは0.1mm〜10nmである。
これにより、電解液2中のイオンの導電パスを確実に短縮でき、オーム損を確実に低減できる。
第1電極10の第2電極20との対向面10aの実表面積は、対向面10aの幾何面積の好ましくは2倍以上であり、より好ましくは10〜1000倍である。面10aの実表面積は、第1突起部12の総表面積と、凹部10bの底部分の総面積との和である。対向面10aの幾何面積は、第1突起部12を第1面11aに投影した総面積と、凹部10bの底部分の総面積との和であり、第1面11aの面積に等しい。
第2電極20の第1電極10との対向面20aの実表面積は、対向面20aの幾何面積の好ましくは2倍以上であり、より好ましくは10〜1000倍である。面20aの実表面積は、第2突起部22の総表面積と、凹部20bの底部分の総面積との和である。対向面20aの幾何面積は、第2突起部22を面21aに投影した総面積と、凹部20bの底部分の総面積との和であり、面21aの面積に等しい。
実表面積を幾何面積より大きくすることにより、電極装置1の反応性を高めることができる。
図1において、突起部12,22の形状は錐状になっているが、これに限られず、例えば図3に示すような柱状でもよく、或いは球状でもよく、さらには不定形の塊状でもよい。
図3に示すように、第1突起部12の先端部(第2電極本体21側の端部)と第2電極本体21との間に第1絶縁部13が介在されていてもよい。第2突起部22の先端部(第1電極本体11側の端部)と第1電極本体11との間に第2絶縁部23が介在されていてもよい。
図4に示すように、第1絶縁部13と第2絶縁部23のうち一方だけが設けられ、他方は省略されていてもよい。図4では、第2絶縁部23だけが設けられ、第1絶縁部13が省略されている。第1突起部12の先端部は第2電極本体21から離れ、両者12,21間に隙間が形成されている。
第1突起部12は、第1電極本体11と一体の同一材料で構成されていてもよく、或いは第1電極本体11とは別体の材料で構成されていてもよい。別体の第1電極本体11と第1突起部12は、化学的または物理的な結合力によって結合していてもよく、単に接触しているだけでもよい。
第2突起部22は、第2電極本体21と一体の同一材料で構成されていてもよく、或いは第2電極本体21とは別体の材料で構成されていてもよい。別体の第2電極本体21と第2突起部22は、化学的または物理的な結合力によって結合していてもよく、単に接触しているだけでもよい。
第1突起部12と第1絶縁部13は、化学的または物理的な結合力によって結合していてもよく、単に接触しているだけでもよい。同様に、第1絶縁部13と第2電極本体21、第1電極本体11と第2絶縁部23、第2絶縁部23と第2突起部22についても、それぞれ化学的または物理的な結合力によって結合していてもよく、単に接触しているだけでもよい。
電気二重層キャパシタの場合、突起部12,22は、例えば活性炭微粒子の凝集体を主要素とする。絶縁部13,23は、例えばセラミックの微粒子の凝集体を主要素とする。
色素増感太陽電池の場合、電極10,20のうち少なくとも一方の電極本体及び突起部を透明な材料で構成する。透明材料として、例えばITOが挙げられる。突起部12,22のうち、対応する電極本体11,21が透明な突起部は、例えばITOの微粒子の凝集体を主要素とする。突起部12,22のうち、対応する電極本体11,21が不透明な突起部は、例えば導電性酸化チタン微粒子の凝集体を主要素とする。導電性酸化チタン微粒子には色素が付着されている。ひいては、突起部12,22のうち、対応する電極本体11,21が透明な突起部には色素が付着されている。上記ITOの微粒子に代えて、ガラスの微粒子を用い、このガラスの微粒子の表面にITOを被膜することにしてもよい。絶縁部13,23は、例えばアルミナの微粒子の凝集体、又は樹脂微粒子の凝集体を主要素とする。
・電極装置1の製造方法の態様(1)
電極装置1の製造方法の一例を説明する。
[配置工程]
図5及び図6に示すように、第1電極本体11の表面に2種類の凝集体31,46を配置する。第1導電性凝集体31は、多数の第1導電性微粒子32を凝集させたものである。第1導電性微粒子32の平均粒径は例えば0.1μm程度である。
第1導電性微粒子32には予め第1修飾基33を表面修飾しておく。第1修飾基33を混ぜた生理食塩水に第1導電性微粒子32を混入することで表面修飾がなされる。第1修飾基33は、同種の修飾基に対し結合性又は親和性を有し、異種の修飾基に対し非結合性又は非親和性を有している。第1修飾基33として、有機物の抗体を用いるとよい。
電気二重層キャパシタの場合、第1導電性微粒子32として例えば活性炭の微粒子を用い、第1修飾基33として例えばC反応性蛋白(CRP)抗体を用いる。
色素増感太陽電池の場合、第1導電性微粒子32として例えば導電性酸化チタンの微粒子を用い、第1修飾基33として例えばC反応性蛋白(CRP)抗体を用いる。導電性酸化チタン微粒子には色素を付着させておく。
第2非導電性凝集体46は、多数の第2非導電性微粒子47を凝集させたものである。第2非導電性微粒子47の平均粒径は例えば0.1μm程度である。
第2非導電性微粒子47には第2修飾基43を表面修飾しておく。第2修飾基43を混ぜた生理食塩水に第2非導電性微粒子47を混入することで表面修飾がなされる。第2修飾基43は、同種の修飾基に対し結合性又は親和性を有し、異種の修飾基に対し非結合性又は非親和性を有している。したがって、第1修飾基33と第2修飾基43は、互いに相手側に対し非結合性又は非親和性を有している。
電気二重層キャパシタの場合、第2非導電性微粒子47として例えばアルミナ等のセラミックの微粒子を用い、第2修飾基43として例えばヘモグロビンA1C抗体を用いる。
色素増感太陽電池の場合、第2非導電性微粒子47として例えば樹脂の微粒子又はアルミナ等のセラミックの微粒子を用い、第2修飾基43として例えばヘモグロビンA1C抗体を用いる。
凝集体31,46の第1電極本体11への配置は、スポッティング手段を用いて行なうとよい。スポッティング手段として、例えばインクジェットプリンタが挙げられる。インクタンクの1つに、第1導電性微粒子32を分散させた分散液を充填する。別のインクタンクに第2非導電性微粒子47を分散させた分散液を充填する。各微粒子32,42を分散させる分散媒としては例えば水を用いるとよい。上記の2種類のインクタンクをインクジェットプリンタに装着する。このインクジェットプリンタを用い、紙に印刷する要領で、第1電極本体11の面11a上に、導電性微粒子32の分散液と非導電性微粒子47の分散液を点状かつ互いに入り交じるように二次元的に分布させて塗布する。ここでは、2種類の分散液を、直交する2方向にそれぞれ交互に整列させる。
その後、各分散液の液成分すなわち分散媒(水)を気化させ、凝集体31,46を得る。各凝集体31,46は、第1電極本体11の面11aに付着する。
スポッティング手段として、インクジェットプリンタに代えて、第1、第2のマイクロノズルを備えたスポッタを用いてもよい。第1マイクロノズルは、第1導電性微粒子32を分散させた分散液を吐出する。第2マイクロノズルは、第2非導電性微粒子47を分散させた分散液を吐出する。吐出後、各分散液の液成分を気化させる点は、上記インクジェットプリンタを用いる場合と同じである。
各凝集体31,46の大きさは、例えば直径D1=25μm程度とする。凝集体31,46の面積が互いに異なっていてもよい。凝集体31,46は、図6では円形になっているが、四角形等の多角形でもよく、不定形でもよい。凝集体31,46は、互いに入り交じって二次元的に好ましくは略均一に分布されていればよい。図6では、第1導電性凝集体31と第2非導電性凝集体46を2方向に交互に配列している。隣り合う凝集体31,46どうしの間隔D2は例えばD2=100μm程度である。各凝集体31,46の厚さは、例えば500μm程度である。
[第1凝集工程及び第2凝集工程]
次に、分散液50(図7)を用意する。分散液50は、分散媒51に第1導電性微粒子32と第2導電性微粒子42を分散させたものである。第2導電性微粒子42の平均粒径は例えば0.1μm程度である。分散媒51(分散液50の液成分)として、例えば水を用いる。分散液50中の第1導電性微粒子32には、上記配置工程と同様に第1修飾基33を予め表面修飾しておく。同様に第2導電性微粒子42にも予め第2修飾基43を表面修飾しておく。表面修飾の方法は上記配置工程での表面修飾方法と同様でよい。
電気二重層キャパシタの場合、第1導電性微粒子32及び第1修飾基33として上記配置工程と同じものを用いるとよい。すなわち、第1導電性微粒子32として例えば活性炭の微粒子を用い、第1修飾基33として例えばC反応性蛋白(CRP)抗体を用いる。更に電気二重層キャパシタの場合、第2導電性微粒子42として例えば活性炭の微粒子を用い、第2修飾基43として例えばヘモグロビンA1C抗体を用いる。
色素増感太陽電池の場合、第1導電性微粒子32及び第1修飾基33として上記配置工程と同じものを用いるとよい。すなわち、第1導電性微粒子32として例えば色素が付着した導電性酸化チタンの微粒子を用い、第1修飾基33として例えばC反応性蛋白(CRP)抗体を用いる。更に色素増感太陽電池の場合、第2導電性微粒子42として例えば透明なITOの微粒子を用い、第2修飾基43として例えばヘモグロビンA1C抗体を用いる。第2導電性微粒子42として、ITO微粒子に代えて、ITO膜を被膜したガラス微粒子を用いてもよい。
図7に示すように、分散液50を第1電極本体11の面11aに塗布する。塗布後の分散液50中に抗原35,45(図8(a)及び同図(b))を混入する。第1抗原35は、第1修飾基33を抗体として該抗体33と特異的に結合する。第2抗原45は、第2修飾基43を抗体として該抗体34と特異的に結合する。第1抗原35と第2修飾基43とは結合しない。第2抗原45と第1修飾基33とは結合しない。
電気二重層キャパシタの場合、第1抗原35として例えばC反応性蛋白(CRP)を用い、第2抗原45として例えばヘモブロビンA1Cを用いる。
色素増感太陽電池の場合、同じく第1抗原35として例えばC反応性蛋白(CRP)を用い、第2抗原45として例えばヘモグロビンA1Cを用いる。
図8(a)に示すように、第1抗原35の分散液50への混入により、第1修飾基33と第1抗原35とが抗原抗体反応により特異的に結合する。これにより、分散液50中の第1導電性微粒子32どうしが、第1修飾基33及び第1抗原35を介して結合する。さらには、配置工程で形成した第1導電性凝集体31を構成する第1導電性微粒子32と分散液50中の第1導電性微粒子32どうしが、第1修飾基33及び第1抗原35を介して結合する。これにより、図9に示すように、配置工程で形成した第1導電性凝集体31上に新たな第1導電性微粒子32が凝集する。この結果、第1導電性凝集体31が成長する(第1凝集工程)。
併行して、図8(b)に示すように、第2抗原45の分散液50への混入により、第2修飾基43と第2抗原45とが抗原抗体反応により特異的に結合する。これにより、分散液50中の第2導電性微粒子42どうしが、第2修飾基43及び第2抗原45を介して結合する。さらには、配置工程で形成した第2非導電性凝集体46を構成する第2非導電性微粒子47と分散液50中の第2導電性微粒子42どうしが、第2修飾基43及び第2抗原45を介して結合する。これにより、図9に示すように、第2非導電性凝集体46上に第2導電性微粒子42からなる第2導電性凝集体41が形成される(第2凝集工程)。
分散液50中の導電性微粒子32,44の量、及び混入する抗原35,45等を調節することで、第1導電性凝集体31と第2導電性凝集体41の高さをほぼ揃えることができる。
この製造態様では、第1凝集工程と第2凝集工程とは同時に実行される。分散液50は、第1凝集工程における第1分散液として機能するとともに、第2凝集工程における第2分散液として機能する。
その後、分散媒51を気化させる。このとき、第1電極本体11を加熱すると分散媒51の気化を促進させることができる。
[第1凝集体絶縁工程及び第2凝集体成長工程]
次に、上記第1、第2凝集工程で使用した分散液50とは別の分散液60(図10)を用意する。分散液60は、分散媒61に第1非導電性微粒子37と第2導電性微粒子42を分散させたものである。分散媒61すなわち分散液60の液成分として、例えば水を用いる。第1非導電性微粒子37の平均粒径は例えば0.1μm程度である。第1非導電性微粒子37には第1修飾基33を予め表面修飾しておく。同様に第2導電性微粒子42にも予め第2修飾基43を表面修飾しておく。表面修飾の方法は上記配置工程での表面修飾方法と同様でよい。
電気二重層キャパシタの場合、第1非導電性微粒子37として例えばアルミナ等のセラミックの微粒子を用い、第1修飾基33として例えばC反応性蛋白(CRP)抗体を用い、第2導電性微粒子42として例えば活性炭の微粒子を用い、第2修飾基43として例えばヘモグロビンA1C抗体を用いる。
色素増感太陽電池の場合、第1非導電性微粒子37として例えば樹脂の微粒子又はアルミナ等のセラミックの微粒子を用い、第1修飾基33として例えばC反応性蛋白(CRP)抗体を用い、第2導電性微粒子42として例えば透明なITOの微粒子を用い、第2修飾基43として例えばヘモグロビンA1C抗体を用いる。第2導電性微粒子42として、ITO微粒子に代えて、ITO膜を被膜したガラス微粒子を用いてもよい。
図10に示すように、分散液60を第1電極本体11の面11aに塗布する。塗布後の分散液60中に抗原35,45を混入する。抗原35,45は、上記第1、第2凝集工程と同じものを用いるとよい。
すなわち、電気二重層キャパシタの場合、第1抗原35として例えばC反応性蛋白(CRP)を用い、第2抗原45として例えばヘモブロビンA1Cを用いる。
色素増感太陽電池の場合も第1抗原35として例えばC反応性蛋白(CRP)を用い、第2抗原45として例えばヘモグロビンA1Cを用いる。
第1抗原35の分散液60への混入により、第1修飾基33と第1抗原35が抗原抗体反応により特異的に結合する。これにより、分散液60中の第1非導電性微粒子37どうしが、第1修飾基33及び第1抗原35を介して結合する。さらには、第1導電性凝集体31の第1導電性微粒子32と分散液60中の第1非導電性微粒子37どうしが、第1修飾基33及び第1抗原35を介して結合する。これにより、図11に示すように、第1導電性凝集体31上に第1非導電性微粒子37からなる第1非導電性凝集体36が形成される(第1凝集体絶縁工程)。なお、第1非導電性微粒子37は、第1導電性凝集体31の表面全体に付着し得るが、図11では便宜的に第1導電性凝集体31の上端部にのみ付着した状態で模式化している。
第2抗原45の分散液60への混入により、第2修飾基43と第2抗原45が抗原抗体反応によって特異的に結合する。これにより、分散液60中の第2導電性微粒子42どうしが、第2修飾基43及び第2抗原45を介して結合する。さらには、第2凝集工程で形成した第2導電性凝集体41を構成する第2導電性微粒子42と、分散液60中の第2導電性微粒子42どうしが、第2修飾基43及び第2抗原45を介して結合する。これにより、図11に示すように、第2凝集工程で形成した第2導電性凝集体41上に新たな第2導電性微粒子42が凝集し、第2導電性凝集体41が更に成長する(第2凝集体成長工程)。この結果、第2導電性凝集体41が、第1導電性凝集体31より上(第1電極10側とは反対側)に突出する。第2導電性凝集体41の上端部と第1非導電性凝集体36の上端部は、ほぼ同じ高さに揃えられる。なお、新たな第2導電性微粒子42は、第2導電性凝集体41の表面全体に付着し得るが、図11では便宜的に第2導電性凝集体41の上端部にのみ付着した状態で模式化している。
この製造態様では、第1凝集体絶縁工程と第2凝集体成長工程とは同時に実行される。分散液60は、第1凝集体絶縁工程における第1分散液として機能するとともに、第2凝集体成長工程における第2分散液として機能する。
その後、分散媒61を気化させる。第1電極本体11を加熱すると分散媒61の気化を促進させることができる。
[修飾基除去工程]
さらに、図12に示すように、第1凝集体31,36から第1抗原35及び第1修飾基33を除去し、かつ第2凝集体41,46から第2抗原45及び第2修飾基43を除去する。抗原35,45及び修飾基33,43は有機物であるから、第1電極本体11を酸素雰囲気下で加熱することにより容易に除去できる。
第1抗原35及び第1修飾基33の除去によって凝集体31,36の凝集密度を高くすることができる。第1導電性凝集体31は第1突起部12の主要素となる。第1導電性凝集体31の凝集密度が高くなることにより、第1突起部12の導電性を高くすることができる。第1導電性凝集体31は第1電極本体11と導通する。第1非導電性凝集体36は第1絶縁部13の主要素となる。
第2修飾基43及び第2抗原45の除去によって第2凝集体41,46の凝集密度を高くすることができる。第2非導電性凝集体46は、第2絶縁部23の主要素となる。第2導電性凝集体41の凝集密度が高くなることにより、第2突起部22の導電性を高くすることができる。第2導電性凝集体41は、第2突起部22の主要素となり、第2突起部22を第1電極本体11から絶縁する。
[第2本体設置工程]
次に、図13に示すように、第2電極本体21を第1電極本体11の上方に対向させて設置する。第2電極本体21の面21aを第1非導電性凝集体36の上端と第2導電性凝集体41の上端に接触させる。第1導電性凝集体31を主要素とする第1突起部12は、第1非導電性凝集体36によって第2電極本体21から絶縁される。第2導電性凝集体41を主要素とする第2突起部22は、第2電極本体21と接触して電気的に導通する。第1非導電性凝集体36と第2導電性凝集体41の上端部の高さがほぼ揃えられているから、第2電極本体21を第1電極本体11と平行に配置できる。
なお、色素増感太陽電池の第2電極本体21は、ITO膜等の透明材料で構成する。
[電解液充填工程]
次に、第1電極本体11と第2電極本体21との間、ひいては第1突起部12と第2突起部22の間の隙間に電解液2を充填する。
このようにして製造された電極装置1は、図3に示す構造になる。
・製造方法の態様(2)
図14は、電極装置1の製造方法の他の態様を示したものである。この態様では、第1凝集工程及び第2凝集工程において、分散液50中の第2導電性微粒子42の分散量を第1導電性微粒子32より多くする。或いは、分散液50への第2抗原45の混入量を第1抗原35より多くする。そうすることで第2導電性凝集体41を第1導電性凝集体31より大きく成長させる。これにより、分散液50の塗布により第2凝集工程に引き続いて第2凝集体成長工程を実行でき、分散液60の塗布を省略できる。第1凝集体絶縁工程は省略できる。
その後、修飾基除去工程を経て、図15に示すように、第2本体設置工程を行なう。これにより、第2電極本体21と第2導電性凝集体41を接触させ電気的に導通させることができる。かつ第2電極本体21と第1導電性凝集体31を離して絶縁することができる。
電解液2の充填は、図13と同様に第2電極本体21の設置前に行なってもよく設置後に行なってもよい。
このようにして製造された電極装置1は、図4に示す構造になる。
・製造方法の態様(3)
電極装置1の製造方法の他の態様として、第1修飾基33と第2修飾基43の何れか一方が、親水基であり、他方が、疎水基であってもよい。例えば、第1修飾基33としてカルボキシル基(COOH)又はアミノ基(NH)等の親水基を用いる。第2修飾基43としてC13又はC1225をはじめとするアルキル基等の疎水基を用いる。
配置工程では、第1導電性微粒子32に親水基を表面修飾しておく。第2非導電性微粒子47に疎水基を表面修飾しておく。これら微粒子32,47をそれぞれ含む液をインクジェットプリンタのインクタンクに充填し、第1電極本体11に塗布する。
配置工程は、上記のインクジェットプリンタ等のスポッティング手段を用いて行なってもよく、次のようにして行なってもよい。すなわち、親水基で表面修飾した第1導電性微粒子32と疎水基で表面修飾した第2非導電性微粒子47を共通の分散媒に混入し、分散液を得る。共通の分散媒として、例えばアセトンやテトラヒドロフラン(THF)等の両親媒性の液体を用いる。これにより、第1導電性微粒子32と第2非導電性微粒子47を分散液中に均一に分散できる。この分散液を第1電極本体11に塗布する。続いて、分散媒を気化させる。すると、親水基で修飾された第1導電性微粒子32と、疎水基43で修飾された第2非導電性微粒子47とが互いに離間しつつ、同種の微粒子32,47ごとに凝集し、第1電極本体11に付着する。この場合、突起部12,22の分布はランダムになる。
第1凝集工程及び第2凝集工程では、第1導電性微粒子32に親水基を表面修飾しておき、第2導電性微粒子42に疎水基を表面修飾しておく。分散媒51として、上述したアセトンやテトラヒドロフラン(THF)等の両親媒性の液体を用いる。これにより、第1導電性微粒子32と第2導電性微粒子42を分散液50中に均一に分散できる。この分散液50を上記配置工程後の第1電極本体11に塗布する。
続いて、分散液50を気化させる。分散液50の気化に伴なって、親水基で表面修飾された第1導電性微粒子32どうしが凝集しながら、配置工程で形成した第1導電性凝集体31の上に積層される。また、疎水基で表面修飾された第2導電性微粒子42どうしが凝集しながら、配置工程で形成した第2非導電性凝集体46の上に積層される。
第1凝集体絶縁工程及び第2凝集体成長工程では、第1非導電性微粒子37に親水基を表面修飾しておき、第2導電性微粒子42に疎水基を表面修飾しておく。分散媒61として、第1凝集工程及び第2凝集工程と同様にアセトンやテトラヒドロフラン(THF)等の両親媒性の液体を用いる。これにより、第1非導電性微粒子37と第2導電性微粒子42を分散液60中に均一に分散できる。この分散液50を第1電極本体11に塗布する。
続いて、分散液60を気化させる。分散液60の気化に伴なって、親水基で表面修飾された第1非導電性微粒子37どうしが凝集しながら第1導電性凝集体31上に積層される。これにより、第1非導電性凝集体36を得ることができる。また、疎水基で表面修飾された第2導電性微粒子42どうしが凝集しながら、第2凝集工程で形成した第2導電性凝集体41上に積層される。これにより、第2導電性凝集体41を更に成長させ、第1導電性凝集体31より上へ突出させることができる。
その後、既述の態様と同様に、電極装置1を酸素雰囲気下で加熱する。上記の親水基及び疎水基は共に有機物であるから、酸素雰囲気下での加熱により容易に除去できる。これにより、各凝集体31,36,41,46の凝集度を高くできる。第1導電性凝集体31は、第1突起部12の主要素となる。第1非導電性凝集体36は、第1絶縁部13の主要素となる。第2導電性凝集体41は、第2突起部22の主要素となる。第2非導電性凝集体46は、第2絶縁部23の主要素となる。
この発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、種々の改変をなすことができる。
例えば、本発明の電極装置は、電気二重層キャパシタや色素増感太陽電池に限られず、一対の電極間に電解液が充填される電解液電池にも適用可能であり、さらには、電極間に電解液が充填されることのない電極装置にも適用可能である。
第1突起部12と第2突起部22は、二方向に交互に整列されていなくてもよく、一方向にだけに交互に配置され、その直交方向には同じ突起部が一列に並んでいてもよい。第1突起部12と第2突起部22は、二次元的に互いに入り交じって分布されていればよく、規則的に整列しておらず、ランダムに配置されていてもよい。
第1修飾基33どうしが、抗原35等を介さずに直接的に結合するようになっていてもよい。
第2修飾基43どうしが、抗原45等を介さずに直接的に結合するようになっていてもよい。
電極装置1の製造方法は、適宜変更してもよい。
第1凝集工程と第2凝集工程を別々に実行してもよい。第1凝集工程の実行後に第2凝集工程を実行してもよく、第2凝集工程の実行後に第1凝集工程を実行してもよい。
第1凝集体絶縁工程と第2凝集体成長工程を別々に実行してもよい。第1凝集体絶縁工程の実行後に第2凝集体成長工程を実行してもよく、第2凝集体成長工程の実行後に第1凝集体絶縁工程を実行してもよい。
第2電極本体21の設置工程の後、修飾基除去工程を行なってもよい。
電解液2の充填工程の後、第2電極本体21の設置工程を行なってもよい。
製造態様(1),(2)の第1、第2凝集工程において抗原35,45を分散液50に同時に混入するのに代えて、先ず第1抗原35を混入し、次に第2抗原45を混入することにしてもよい。そうすると、先ず第1凝集工程が実行され、次に第2凝集工程が実行されることになる。或いは、先ず第2抗原45を混入し、次に第1抗原35を混入することにしてもよい。そうすると、先ず第2凝集工程が実行され、次に第1凝集工程が実行されることになる。
製造態様(1)の第1凝集体絶縁工程及び第2凝集体成長工程において抗原35,45を分散液60に同時に混入するのに代えて、先ず第1抗原35を混入し、次に第2抗原45を混入することにしてもよい。そうすると、先ず第1凝集体絶縁工程が実行され、次に第2凝集体成長工程が実行されることになる。或いは、先ず第2抗原45を混入し、次に第1抗原35を混入することにしてもよい。そうすると、先ず第2凝集体成長工程が実行され、次に第1凝集体絶縁工程が実行されることになる。
製造態様(3)において、態様(2)と同様に、分散液50の塗布により第2凝集工程に引き続いて第2凝集体成長工程が実行されるようにし、分散液60の塗布及び第1凝集体絶縁工程を省略してもよい。
製造態様(3)において、第1修飾基33が疎水基であり、第2修飾基43が親水基であってもよい。
本発明は、例えば電気二重層キャパシタや色素増感太陽電池に適用可能である。
本発明に係る電極装置の一態様を示す断面図である。 図1のII−II線に沿う平面断面図である。 本発明に係る電極装置の他の一態様を示す断面図である。 本発明に係る電極装置の他の一態様を示す断面図である。 本発明の電極装置の製造方法の一態様における配置工程を説明した解説断面図である。 上記配置工程の解説平面図である。 本発明の電極装置の製造方法の一態様における第1凝集工程及び第2凝集工程の分散液塗布段階を説明した解説断面図である。 上記第1凝集工程の抗体抗原反応を模式化した解説図である。 上記第2凝集工程の抗体抗原反応を模式化した解説図である。 本発明の電極装置の製造方法の一態様における第1凝集工程及び第2凝集工程の凝集段階を説明した解説断面図である。 本発明の電極装置の製造方法の一態様における第1凝集体絶縁工程及び第2凝集体成長工程の分散液塗布段階を説明した解説断面図である。 本発明の電極装置の製造方法の一態様における第1凝集体絶縁工程及び第2凝集体成長工程の凝集段階を説明した解説断面図である。 本発明の電極装置の製造方法の一態様における修飾基除去工程を説明した解説断面図である。 本発明の電極装置の製造方法の一態様における第2本体設置工程及び電解液充填工程を説明した解説断面図である。 本発明の電極装置の製造方法の他の一態様における第2凝集工程及び第2凝集体成長工程を説明した解説断面図である。 図14の態様における第2本体設置工程及び電解液充填工程を説明した解説断面図である。
符号の説明
1 電極装置
2 電解液
10 第1電極
10a 対向面
10b 隣り合う第1突起部間の凹部
11 第1電極本体(集電電極)
11a 第1面
12 第1突起部
13 第1絶縁部
20 第2電極
20a 対向面
20b 隣り合う第2突起部間の凹部
21 第2電極本体(集電電極)
21a 第2面
22 第2突起部
23 第2絶縁部
31 第1導電性凝集体
32 第1導電性微粒子
33 第1修飾基
35 第1抗原
37 第1非導電性微粒子
36 第1非導電性凝集体(第1絶縁部)
41 第2導電性凝集体
42 第2導電性微粒子
43 第2修飾基
45 第2抗原
46 第2非導電性凝集体(第2絶縁部)
47 第2非導電性微粒子
50 第1凝集工程及び第2凝集工程の分散液
51 分散媒(分散液の液成分)
60 第1凝集体絶縁工程及び第2凝集体成長工程の分散液
61 分散媒(分散液の液成分)

Claims (22)

  1. 第1電極と、第2電極と、を備え、これら第1、第2電極どうしの間には電解液又はその固化物が充填された電極装置において、
    前記第1電極が、第1電極本体と、前記第1電極本体に二次元的に分布された複数の第1突起部を含み、
    前記第2電極が、前記第1電極本体と対向する第2電極本体と、前記第2電極本体に二次元的に分布された複数の第2突起部を含み、
    各第1突起部が互いに隣り合う2以上の第2突起部どうしの間に入り込み、各第2突起部が互いに隣り合う2以上の第1突起部どうしの間に入り込み、第1突起部の第2電極本体側の端部が第2突起部の第1電極本体側の端部より第2電極本体側に位置されており、前記第2突起部における前記第1電極本体側の端部と前記第1電極本体との間に、前記第2突起部を前記第1電極から絶縁する第2絶縁部が介在され、前記第2絶縁部と前記第1電極本体とが結合又は接触され、前記電解液又はその固化物が、前記第1突起部の周面と前記第2突起部の周面の間に充填され、かつ前記第2絶縁部と接していることを特徴とする電極装置。
  2. 前記第2絶縁部が、前記第1電極における前記複数の第1突起部間に形成された凹部の底部分に設けられ、前記第2突起部の前記第1電極本体側の端部が前記第2絶縁部に結合し、前記第2突起部の前記第2電極本体側の端部が前記第2電極本体に電気的に接触していることを特徴とする請求項1に記載の電極装置。
  3. 第1電極と、第2電極と、を備え、
    前記第1電極が、第1電極本体と、前記第1電極本体に二次元的に分布された複数の第1突起部を含み、
    前記第2電極が、前記第1電極本体と対向する第2電極本体と、前記第2電極本体に二次元的に分布された複数の第2突起部を含み、
    各第1突起部が互いに隣り合う2以上の第2突起部どうしの間に入り込み、各第2突起部が互いに隣り合う2以上の第1突起部どうしの間に入り込み、第1突起部の第2電極本体側の端部が第2突起部の第1電極本体側の端部より第2電極本体側に位置されており、前記第1電極における前記複数の第1突起部間に形成された凹部の底部分に、前記第2突起部を前記第1電極から絶縁する第2絶縁部が設けられ、前記第2突起部の前記第1電極本体側の端部が前記第2絶縁部に結合し、前記第2突起部の前記第2電極本体側の端部が前記第2電極本体に電気的に接触しており、前記第1突起部が第1の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2突起部が第2の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2絶縁部が第2の非導電性微粒子の凝集体を主要素としていることを特徴とする電極装置。
  4. 前記第1電極の第2電極と対向する面又は前記第2電極の第1電極と対向する面の実表面積が幾何面積の2倍以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電極装置。
  5. 隣り合う第1突起部と第2突起部の周側面どうし間の距離が、前記第1電極本体と第2電極本体の間の距離の2分の1以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電極装置。
  6. 隣り合う第1突起部と第2突起部の周側面どうし間の距離が1mm以下であることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の電極装置。
  7. 前記第1突起部と前記第2電極本体との間には、前記第1突起と第2電極本体とを絶縁する第1絶縁部が設けられ、前記第1絶縁部が、前記第1突起部の前記第2電極本体側の端部に結合し、かつ前記第2電極本体に接触していることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の電極装置。
  8. 前記第1突起部が第1の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第1絶縁部が第1の非導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2突起部が第2の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2絶縁部が第2の非導電性微粒子の凝集体を主要素としていることを特徴とする請求項7に記載の電極装置。
  9. 前記第1電極と第2電極との間に電解液又はその固化物が充填されていることを特徴とする請求項に記載の電極装置。
  10. 第1電極本体及び複数の第1突起部を有する第1電極と、第2電極本体及び複数の第2突起部を有する第2電極とを備えた電極装置を製造する方法であって、
    同種の修飾基に対し結合性又は親和性を有する第1修飾基で表面修飾された第1の導電性微粒子を凝集させた複数の第1導電性凝集体と、同種の修飾基に対し結合性又は親和性を有し、かつ第1修飾基に対し非結合性又は非親和性を有する第2修飾基で表面修飾された第2の非導電性微粒子を凝集させた複数の第2非導電性凝集体とを、互いに入り交じるように二次元的に分布させて前記第1電極本体に配置する配置工程と、
    各第1導電性凝集体上に、第1修飾基で表面修飾された新たな第1導電性微粒子を凝集させ、第1導電性凝集体を成長させる第1凝集工程と、
    各第2非導電性凝集体上に、第2修飾基で表面修飾された第2の導電性微粒子を凝集させ、第2導電性凝集体を形成する第2凝集工程と、
    前記第2導電性凝集体を前記第1導電性凝集体より前記第1電極本体側とは反対側に突出するよう成長させる第2凝集体成長工程と、
    前記第2電極本体を、前記第1電極本体と対向させ、かつ前記第2導電性凝集体と電気的に接触させて設置する第2本体設置工程と、
    を実行し、前記第1導電性凝集体を前記第1突起部の主要素とし、前記第2導電性凝集体を前記第2突起部の主要素とすることを特徴とする電極装置の製造方法。
  11. 前記第1凝集工程において、第1導電性微粒子を分散させた第1分散液を前記第1電極本体に塗布し、その後、前記第1分散液の液成分を気化させることを特徴とする請求項10に記載の電極装置の製造方法。
  12. 前記塗布後かつ前記気化前の前記第1分散液に、第1修飾基を抗体として該第1修飾基と特異的に結合する第1の抗原を混入することを特徴とする請求項11に記載の電極装置の製造方法。
  13. 前記第2凝集工程又は前記第2凝集体成長工程において、第2導電性微粒子を分散させた第2分散液を前記第1電極本体に塗布し、その後、前記第2分散液の液成分を気化させることを特徴とする請求項10〜12の何れか1項に記載の電極装置の製造方法。
  14. 前記塗布後かつ前記気化前の前記第2分散液に、第2修飾基を抗体として該第2修飾基と特異的に結合する第2の抗原を混入することを特徴とする請求項13に記載の電極装置の製造方法。
  15. 前記第1凝集工程の後、前記第1導電性凝集体上に、第1修飾基で表面修飾された第1の非導電性微粒子を凝集させ、第1非導電性凝集体を形成する第1凝集体絶縁工程を実行し、
    前記第2本体設置工程で、前記第2電極本体を前記第1非導電性凝集体に接触させて配置することを特徴とする請求項10〜14の何れかに1項に記載の電極装置の製造方法。
  16. 第1修飾基と第2修飾基の何れか一方が、親水基であり、他方が、疎水基であることを特徴とする請求項10〜15の何れか1項に記載の電極装置の製造方法
  17. 前記第1凝集工程と前記第2凝集工程を同時に実行し、この同時実行の際、前記第1導電性微粒子及び第2導電性微粒子を分散させた分散液を前記第1電極本体に塗布し、その後、前記分散液の液成分を気化させることを特徴とする請求項10〜16の何れか1項に記載の電極装置の製造方法。
  18. 前記第1凝集体絶縁工程と前記第2凝集体成長工程とを同時に実行し、この同時実行の際、前記第1非導電性微粒子及び第2導電性微粒子を分散させた分散液を前記第1電極本体に塗布し、その後、前記分散液の液成分を気化させることを特徴とする請求項15に記載の電極装置の製造方法。
  19. 前記第2本体設置工程の前又は後に、前記各凝集体から第1修飾基又は第2修飾基を除去する修飾基除去工程を実行することを特徴とする請求項10〜18の何れか1項に記載の電極装置の製造方法。
  20. 前記修飾基除去工程において、酸素雰囲気下で前記各凝集体を加熱することを特徴とする請求項19に記載の電極装置の製造方法。
  21. 前記配置工程において、第1導電性凝集体及び第2非導電性凝集体の第1電極本体への配置をスポッティング手段にて行なうことを特徴とする請求項10〜20の何れか1項に記載の電極装置の製造方法。
  22. 前記第2本体設置工程の前又は後に、前記第1突起部と前記第2突起部の間の隙間に少なくとも充填時に流動性を有する電解液を充填する充填工程を実行することを特徴とする請求項10〜21の何れか1項に記載の電極装置の製造方法。
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