JP5452898B2 - 電極装置及びその製造方法 - Google Patents
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Description
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、電極装置のオーム損等の損失を低減し、反応効率を向上させることを目的とする。
前記第1電極が、第1電極本体と、前記第1電極本体に二次元的に分布された複数の第1突起部を含み、
前記第2電極が、前記第1電極本体と対向する第2電極本体と、前記第2電極本体に二次元的に分布された複数の第2突起部を含み、
各第1突起部が互いに隣り合う2以上の第2突起部どうしの間に入り込み、各第2突起部が互いに隣り合う2以上の第1突起部どうしの間に入り込み、第1突起部の第2電極本体側の端部が第2突起部の第1電極本体側の端部より第2電極本体側に位置されていることを特許請求しない特徴とする。
これにより、第1電極の第1突起部と第2電極の第2突起部との対向距離を短くできる。よって、電極間の損失を低減でき、反応効率を向上できる。
ここで、「二次元的に分布」とは、複数の第1突起部又は複数の第2突起部が全体として面としての広がりを持つという意味である。各第1、第2突起部は、第1、第2電極本体と略直交する針状又は棒状になっていてもよく、幅方向を第1、第2電極本体と略直交する方向に向けた立板状になっていてもよい。各第1、第2突起部が立板状になっており、複数の立板状の第1、第2突起部が、互いに平行に並んでいてもよい。
また、本発明に係る電極装置は、第1電極と、第2電極と、を備え、これら第1、第2電極どうしの間には電解液又はその固化物が充填された電極装置において、前記第1電極が、第1電極本体と、前記第1電極本体に二次元的に分布された複数の第1突起部を含み、前記第2電極が、前記第1電極本体と対向する第2電極本体と、前記第2電極本体に二次元的に分布された複数の第2突起部を含み、各第1突起部が互いに隣り合う2以上の第2突起部どうしの間に入り込み、各第2突起部が互いに隣り合う2以上の第1突起部どうしの間に入り込み、第1突起部の第2電極本体側の端部が第2突起部の第1電極本体側の端部より第2電極本体側に位置されており、前記第2突起部における前記第1電極本体側の端部と前記第1電極本体との間に、前記第2突起部を前記第1電極から絶縁する第2絶縁部が介在され、前記第2絶縁部と前記第1電極本体とが結合又は接触され、前記電解液又はその固化物が、前記第1突起部の周面と前記第2突起部の周面の間に充填され、かつ前記第2絶縁部と接していることを特許請求する第1特徴とする。
更に、本発明に係る電極装置は、第1電極と、第2電極と、を備え、前記第1電極が、第1電極本体と、前記第1電極本体に二次元的に分布された複数の第1突起部を含み、前記第2電極が、前記第1電極本体と対向する第2電極本体と、前記第2電極本体に二次元的に分布された複数の第2突起部を含み、各第1突起部が互いに隣り合う2以上の第2突起部どうしの間に入り込み、各第2突起部が互いに隣り合う2以上の第1突起部どうしの間に入り込み、第1突起部の第2電極本体側の端部が第2突起部の第1電極本体側の端部より第2電極本体側に位置されており、前記第1電極における前記複数の第1突起部間に形成された凹部の底部分に、前記第2突起部を前記第1電極から絶縁する第2絶縁部が設けられ、前記第2突起部の前記第1電極本体側の端部が前記第2絶縁部に結合し、前記第2突起部の前記第2電極本体側の端部が前記第2電極本体に電気的に接触しており、前記第1突起部が第1の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2突起部が第2の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2絶縁部が第2の非導電性微粒子の凝集体を主要素としていることを特許請求する第2特徴とする。
ここで、前記第1電極の前記第2電極と対向する面の実表面積は、複数の第1突起部の総表面積と第1突起部間の凹部の底部分の総面積との和に等しく、概略各第1突起部の側面積の和に等しい。幾何面積は、複数の第1突起部を第1電極本体に投影した総面積と第1突起部間の凹部の底部分の総面積との和に等しい。
前記第2電極の前記第1電極と対向する面の実表面積は、複数の第2突起部の総表面積と第2突起部間の凹部の底部分の総面積との和に等しく、概略各第2突起部の側面積の和に等しい。幾何面積は、複数の第2突起部を第2電極本体に投影した総面積と第1突起部間の凹部の底部分の総面積との和に等しい。
前記第1電極における前記複数の第1突起部間に形成された凹部の底部分に、前記第2突起部を前記第1電極から絶縁する第2絶縁部が設けられ、前記第2突起部の前記第1電極本体側の端部が前記第2絶縁部に結合し、前記第2突起部の前記第2電極本体側の端部が前記第2電極本体に電気的に接触していてもよい。
第1又は第2の導電性微粒子として、例えば活性炭微粒子、導電性酸化チタン微粒子、ITO微粒子が挙げられる。電気二重層キャパシタの場合、活性炭微粒子を用いるのが好ましい。色素増感太陽電池の場合、不透明電極用には導電性酸化チタン微粒子を用いるとよく、透明電極にはITO微粒子を用いるとよい。導電性酸化チタン微粒子には色素を付着させておくとよい。透明電極用のITO微粒子に代えて、ガラス微粒子を用い、このガラス微粒子の表面にITO膜を被膜することにしてもよい。
第2の非導電性微粒子として、例えばアルミナ等のセラミックの微粒子や樹脂の微粒子が挙げられる。
第1、第2の導電性微粒子及び第2の非導電性微粒子の具体例は上述した通りである。第1の非導電性微粒子として、例えばアルミナ等のセラミックの微粒子や樹脂の微粒子が挙げられる。
本発明の電極装置によれば、電解液中のイオンの導電パスを短くでき、オーム損を確実に低減できる。また、電解液の充填量を低減することができる。
電解液は、流動性を有していればよく、液状に限られずゲル状であってもよい。電解液は、少なくとも充填時に流動性を有していればよく、充填の後、固化し、電極装置の使用時には固体であってもよい。
同種の修飾基に対し結合性又は親和性を有する第1修飾基で表面修飾された第1の導電性微粒子を凝集させた複数の第1導電性凝集体と、同種の修飾基に対し結合性又は親和性を有し、かつ第1修飾基に対し非結合性又は非親和性を有する第2修飾基で表面修飾された第2の非導電性微粒子を凝集させた複数の第2非導電性凝集体とを、互いに入り交じるように二次元的に分布させて前記第1電極本体に配置する配置工程と、
各第1導電性凝集体上に、第1修飾基で表面修飾された新たな第1導電性微粒子を凝集させ、第1導電性凝集体を成長させる第1凝集工程と、
各第2非導電性凝集体上に、第2修飾基で表面修飾された第2の導電性微粒子を凝集させ、第2導電性凝集体を形成する第2凝集工程と、
前記第2導電性凝集体を前記第1導電性凝集体より前記第1電極本体側とは反対側に突出するよう成長させる第2凝集体成長工程と、
前記第2電極本体を、前記第1電極本体と対向させ、かつ前記第2導電性凝集体と電気的に接触させて設置する第2本体設置工程と、
を実行し、前記第1導電性凝集体を前記第1突起部の主要素とし、前記第2導電性凝集体を前記第2突起部の主要素とすることを特徴とする。
これにより、各第1突起部が互いに隣り合う2以上の第2突起部どうしの間に入り込み、各第2突起部が互いに隣り合う2以上の第1突起部どうしの間に入り込み、第1突起部の第2電極本体側の端部が第2突起部の第1電極本体側の端部より第2電極本体側に位置されるようにすることができる。したがって、第1電極の第1突起部と第2電極の第2突起部との対向距離を短くできる。この結果、電極間の損失を低減でき電極間の反応効率を向上できる。
第1、第2の導電性微粒子及び第2の非導電性微粒子の具体例は上述した通りである。
第2非導電性凝集体は、第2導電性凝集体ひいては第2突起部を第1電極本体から絶縁する第2絶縁部の主要素となる。これによって、第2突起部と第1電極本体を確実に絶縁できる。
これにより、各第1導電性凝集体を確実に成長させることができる。
これにより、第1導電性微粒子を抗体抗原反応により凝集させることができる。
ここで、「特異的に結合」とは、同種の修飾基とは結合するが、異種の修飾基とは結合しないことを意味する。
例えば、第1修飾基としてC反応性蛋白(CRP)抗体が挙げられ、第1抗原としてC反応性蛋白(CRP)が挙げられる。
これにより、各第2非導電性凝集体上に第2導電性凝集体を確実に凝集させることができる。
これにより、第2導電性微粒子を抗体抗原反応により凝集させることができる。
例えば、第2修飾基としてヘモグロビンA1C抗体が挙げられ、第2抗原としてヘモグロビンA1Cが挙げられる。
前記第2本体設置工程で、前記第2電極本体を前記第1非導電性凝集体に接触させて配置することが好ましい。
前記第1非導電性凝集体は、前記第1導電性凝集体ひいては第1突起部を前記第2電極本体から絶縁する第1絶縁部の主要素となる。これによって、第1突起部と第2電極本体を確実に絶縁できる。
これにより、第1凝集工程では、第1導電性微粒子を、第2非導電性凝集体から離間させ、かつ配置工程で形成した第1導電性凝集体上に集まるようにできる。この結果、第1導電性凝集体を成長させることができる。
第2凝集工程では、第2導電性微粒子を、第1導電性凝集体から離間させ、第2非導電性凝集体上に集まるようにできる。この結果、第2非導電性凝集体上に第2導電性凝集体を形成することができる。第2凝集体成長工程では、第2導電性凝集体を更に成長させ、所望の突出量を得ることができる。
第1凝集体絶縁工程では、第1非導電性微粒子を、第2非導電性凝集体又は第2導電性微粒子から離間させ、かつ第1導電性凝集体上に集まるようにできる。この結果、第1導電性凝集体上に第1非導電性凝集体を形成することができる。
第1修飾基と第2修飾基の何れか一方を親水基とし、他方を疎水基として、配置工程で第1導電性微粒子と第2非導電性微粒子を共通の分散媒に分散させて第1導電性凝集体及び第2非導電性凝集体を形成する場合、前記分散媒は、親水基、疎水基の両方になじむ両親媒性であることが好ましい。
これにより、製造を効率化できる。
これにより、製造を効率化できる。
第1修飾基と第2修飾基の何れか一方を親水基とし、他方を疎水基として、前記第1凝集工程と前記第2凝集工程の同時実行、又は前記第1凝集体絶縁工程と前記第2凝集体成長工程の同時実行を行う場合、各微粒子を分散させる分散媒は親水基、疎水基の両方になじむ両親媒性であることが好ましい。
これにより、各凝集体の凝集度を高めることができる。第1、第2導電性凝縮体については導電性を高めることができる。
抗体としての修飾基や抗原は有機物であり、酸素雰囲気下で加熱することで容易に除去できる。
前記修飾基の除去は、焼き飛ばし(昇華等)、化学的処理(オゾンによる酸化等)、洗浄液による洗浄等により行うことにしてもよい。
これによって、第1導電性凝集体及び第2非導電性凝集体の配置精度を高めることができる。
スポッティング手段として、例えばインクジェットプリンタや、マイクロノズルを備えたスポッタが挙げられる。
本発明方法では、電解液の充填量を低減できる。また、電解液中を移動するイオンの導電パスを短くでき、オーム損を確実に低減できる。
本発明の電極装置は、例えば電気二重層キャパシタや、色素増感太陽電池に適用できる。
図1は、本発明の電極装置1の基本構造を模式的に示したものである。電極装置1は、第1電極10と、第2電極20を備えている。これら電極10,20間に電解液2が充填されている。
突起部12,22の対向距離L1は、1mm以下であり、好ましくは0.1mm〜10nmである。
これにより、電解液2中のイオンの導電パスを確実に短縮でき、オーム損を確実に低減できる。
実表面積を幾何面積より大きくすることにより、電極装置1の反応性を高めることができる。
第2突起部22は、第2電極本体21と一体の同一材料で構成されていてもよく、或いは第2電極本体21とは別体の材料で構成されていてもよい。別体の第2電極本体21と第2突起部22は、化学的または物理的な結合力によって結合していてもよく、単に接触しているだけでもよい。
第1突起部12と第1絶縁部13は、化学的または物理的な結合力によって結合していてもよく、単に接触しているだけでもよい。同様に、第1絶縁部13と第2電極本体21、第1電極本体11と第2絶縁部23、第2絶縁部23と第2突起部22についても、それぞれ化学的または物理的な結合力によって結合していてもよく、単に接触しているだけでもよい。
電極装置1の製造方法の一例を説明する。
[配置工程]
図5及び図6に示すように、第1電極本体11の表面に2種類の凝集体31,46を配置する。第1導電性凝集体31は、多数の第1導電性微粒子32を凝集させたものである。第1導電性微粒子32の平均粒径は例えば0.1μm程度である。
次に、分散液50(図7)を用意する。分散液50は、分散媒51に第1導電性微粒子32と第2導電性微粒子42を分散させたものである。第2導電性微粒子42の平均粒径は例えば0.1μm程度である。分散媒51(分散液50の液成分)として、例えば水を用いる。分散液50中の第1導電性微粒子32には、上記配置工程と同様に第1修飾基33を予め表面修飾しておく。同様に第2導電性微粒子42にも予め第2修飾基43を表面修飾しておく。表面修飾の方法は上記配置工程での表面修飾方法と同様でよい。
色素増感太陽電池の場合、同じく第1抗原35として例えばC反応性蛋白(CRP)を用い、第2抗原45として例えばヘモグロビンA1Cを用いる。
次に、上記第1、第2凝集工程で使用した分散液50とは別の分散液60(図10)を用意する。分散液60は、分散媒61に第1非導電性微粒子37と第2導電性微粒子42を分散させたものである。分散媒61すなわち分散液60の液成分として、例えば水を用いる。第1非導電性微粒子37の平均粒径は例えば0.1μm程度である。第1非導電性微粒子37には第1修飾基33を予め表面修飾しておく。同様に第2導電性微粒子42にも予め第2修飾基43を表面修飾しておく。表面修飾の方法は上記配置工程での表面修飾方法と同様でよい。
色素増感太陽電池の場合も第1抗原35として例えばC反応性蛋白(CRP)を用い、第2抗原45として例えばヘモグロビンA1Cを用いる。
さらに、図12に示すように、第1凝集体31,36から第1抗原35及び第1修飾基33を除去し、かつ第2凝集体41,46から第2抗原45及び第2修飾基43を除去する。抗原35,45及び修飾基33,43は有機物であるから、第1電極本体11を酸素雰囲気下で加熱することにより容易に除去できる。
次に、図13に示すように、第2電極本体21を第1電極本体11の上方に対向させて設置する。第2電極本体21の面21aを第1非導電性凝集体36の上端と第2導電性凝集体41の上端に接触させる。第1導電性凝集体31を主要素とする第1突起部12は、第1非導電性凝集体36によって第2電極本体21から絶縁される。第2導電性凝集体41を主要素とする第2突起部22は、第2電極本体21と接触して電気的に導通する。第1非導電性凝集体36と第2導電性凝集体41の上端部の高さがほぼ揃えられているから、第2電極本体21を第1電極本体11と平行に配置できる。
なお、色素増感太陽電池の第2電極本体21は、ITO膜等の透明材料で構成する。
次に、第1電極本体11と第2電極本体21との間、ひいては第1突起部12と第2突起部22の間の隙間に電解液2を充填する。
図14は、電極装置1の製造方法の他の態様を示したものである。この態様では、第1凝集工程及び第2凝集工程において、分散液50中の第2導電性微粒子42の分散量を第1導電性微粒子32より多くする。或いは、分散液50への第2抗原45の混入量を第1抗原35より多くする。そうすることで第2導電性凝集体41を第1導電性凝集体31より大きく成長させる。これにより、分散液50の塗布により第2凝集工程に引き続いて第2凝集体成長工程を実行でき、分散液60の塗布を省略できる。第1凝集体絶縁工程は省略できる。
電解液2の充填は、図13と同様に第2電極本体21の設置前に行なってもよく設置後に行なってもよい。
電極装置1の製造方法の他の態様として、第1修飾基33と第2修飾基43の何れか一方が、親水基であり、他方が、疎水基であってもよい。例えば、第1修飾基33としてカルボキシル基(COOH)又はアミノ基(NH2)等の親水基を用いる。第2修飾基43としてC6H13又はC12H25をはじめとするアルキル基等の疎水基を用いる。
例えば、本発明の電極装置は、電気二重層キャパシタや色素増感太陽電池に限られず、一対の電極間に電解液が充填される電解液電池にも適用可能であり、さらには、電極間に電解液が充填されることのない電極装置にも適用可能である。
第2修飾基43どうしが、抗原45等を介さずに直接的に結合するようになっていてもよい。
第1凝集工程と第2凝集工程を別々に実行してもよい。第1凝集工程の実行後に第2凝集工程を実行してもよく、第2凝集工程の実行後に第1凝集工程を実行してもよい。
第1凝集体絶縁工程と第2凝集体成長工程を別々に実行してもよい。第1凝集体絶縁工程の実行後に第2凝集体成長工程を実行してもよく、第2凝集体成長工程の実行後に第1凝集体絶縁工程を実行してもよい。
第2電極本体21の設置工程の後、修飾基除去工程を行なってもよい。
電解液2の充填工程の後、第2電極本体21の設置工程を行なってもよい。
製造態様(1),(2)の第1、第2凝集工程において抗原35,45を分散液50に同時に混入するのに代えて、先ず第1抗原35を混入し、次に第2抗原45を混入することにしてもよい。そうすると、先ず第1凝集工程が実行され、次に第2凝集工程が実行されることになる。或いは、先ず第2抗原45を混入し、次に第1抗原35を混入することにしてもよい。そうすると、先ず第2凝集工程が実行され、次に第1凝集工程が実行されることになる。
製造態様(3)において、第1修飾基33が疎水基であり、第2修飾基43が親水基であってもよい。
2 電解液
10 第1電極
10a 対向面
10b 隣り合う第1突起部間の凹部
11 第1電極本体(集電電極)
11a 第1面
12 第1突起部
13 第1絶縁部
20 第2電極
20a 対向面
20b 隣り合う第2突起部間の凹部
21 第2電極本体(集電電極)
21a 第2面
22 第2突起部
23 第2絶縁部
31 第1導電性凝集体
32 第1導電性微粒子
33 第1修飾基
35 第1抗原
37 第1非導電性微粒子
36 第1非導電性凝集体(第1絶縁部)
41 第2導電性凝集体
42 第2導電性微粒子
43 第2修飾基
45 第2抗原
46 第2非導電性凝集体(第2絶縁部)
47 第2非導電性微粒子
50 第1凝集工程及び第2凝集工程の分散液
51 分散媒(分散液の液成分)
60 第1凝集体絶縁工程及び第2凝集体成長工程の分散液
61 分散媒(分散液の液成分)
Claims (22)
- 第1電極と、第2電極と、を備え、これら第1、第2電極どうしの間には電解液又はその固化物が充填された電極装置において、
前記第1電極が、第1電極本体と、前記第1電極本体に二次元的に分布された複数の第1突起部を含み、
前記第2電極が、前記第1電極本体と対向する第2電極本体と、前記第2電極本体に二次元的に分布された複数の第2突起部を含み、
各第1突起部が互いに隣り合う2以上の第2突起部どうしの間に入り込み、各第2突起部が互いに隣り合う2以上の第1突起部どうしの間に入り込み、第1突起部の第2電極本体側の端部が第2突起部の第1電極本体側の端部より第2電極本体側に位置されており、前記第2突起部における前記第1電極本体側の端部と前記第1電極本体との間に、前記第2突起部を前記第1電極から絶縁する第2絶縁部が介在され、前記第2絶縁部と前記第1電極本体とが結合又は接触され、前記電解液又はその固化物が、前記第1突起部の周面と前記第2突起部の周面の間に充填され、かつ前記第2絶縁部と接していることを特徴とする電極装置。 - 前記第2絶縁部が、前記第1電極における前記複数の第1突起部間に形成された凹部の底部分に設けられ、前記第2突起部の前記第1電極本体側の端部が前記第2絶縁部に結合し、前記第2突起部の前記第2電極本体側の端部が前記第2電極本体に電気的に接触していることを特徴とする請求項1に記載の電極装置。
- 第1電極と、第2電極と、を備え、
前記第1電極が、第1電極本体と、前記第1電極本体に二次元的に分布された複数の第1突起部を含み、
前記第2電極が、前記第1電極本体と対向する第2電極本体と、前記第2電極本体に二次元的に分布された複数の第2突起部を含み、
各第1突起部が互いに隣り合う2以上の第2突起部どうしの間に入り込み、各第2突起部が互いに隣り合う2以上の第1突起部どうしの間に入り込み、第1突起部の第2電極本体側の端部が第2突起部の第1電極本体側の端部より第2電極本体側に位置されており、前記第1電極における前記複数の第1突起部間に形成された凹部の底部分に、前記第2突起部を前記第1電極から絶縁する第2絶縁部が設けられ、前記第2突起部の前記第1電極本体側の端部が前記第2絶縁部に結合し、前記第2突起部の前記第2電極本体側の端部が前記第2電極本体に電気的に接触しており、前記第1突起部が第1の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2突起部が第2の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2絶縁部が第2の非導電性微粒子の凝集体を主要素としていることを特徴とする電極装置。 - 前記第1電極の第2電極と対向する面又は前記第2電極の第1電極と対向する面の実表面積が幾何面積の2倍以上であることを特徴とする請求項1〜3の何れか1項に記載の電極装置。
- 隣り合う第1突起部と第2突起部の周側面どうし間の距離が、前記第1電極本体と第2電極本体の間の距離の2分の1以下であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の電極装置。
- 隣り合う第1突起部と第2突起部の周側面どうし間の距離が1mm以下であることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の電極装置。
- 前記第1突起部と前記第2電極本体との間には、前記第1突起と第2電極本体とを絶縁する第1絶縁部が設けられ、前記第1絶縁部が、前記第1突起部の前記第2電極本体側の端部に結合し、かつ前記第2電極本体に接触していることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の電極装置。
- 前記第1突起部が第1の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第1絶縁部が第1の非導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2突起部が第2の導電性微粒子の凝集体を主要素とし、前記第2絶縁部が第2の非導電性微粒子の凝集体を主要素としていることを特徴とする請求項7に記載の電極装置。
- 前記第1電極と第2電極との間に電解液又はその固化物が充填されていることを特徴とする請求項3に記載の電極装置。
- 第1電極本体及び複数の第1突起部を有する第1電極と、第2電極本体及び複数の第2突起部を有する第2電極とを備えた電極装置を製造する方法であって、
同種の修飾基に対し結合性又は親和性を有する第1修飾基で表面修飾された第1の導電性微粒子を凝集させた複数の第1導電性凝集体と、同種の修飾基に対し結合性又は親和性を有し、かつ第1修飾基に対し非結合性又は非親和性を有する第2修飾基で表面修飾された第2の非導電性微粒子を凝集させた複数の第2非導電性凝集体とを、互いに入り交じるように二次元的に分布させて前記第1電極本体に配置する配置工程と、
各第1導電性凝集体上に、第1修飾基で表面修飾された新たな第1導電性微粒子を凝集させ、第1導電性凝集体を成長させる第1凝集工程と、
各第2非導電性凝集体上に、第2修飾基で表面修飾された第2の導電性微粒子を凝集させ、第2導電性凝集体を形成する第2凝集工程と、
前記第2導電性凝集体を前記第1導電性凝集体より前記第1電極本体側とは反対側に突出するよう成長させる第2凝集体成長工程と、
前記第2電極本体を、前記第1電極本体と対向させ、かつ前記第2導電性凝集体と電気的に接触させて設置する第2本体設置工程と、
を実行し、前記第1導電性凝集体を前記第1突起部の主要素とし、前記第2導電性凝集体を前記第2突起部の主要素とすることを特徴とする電極装置の製造方法。 - 前記第1凝集工程において、第1導電性微粒子を分散させた第1分散液を前記第1電極本体に塗布し、その後、前記第1分散液の液成分を気化させることを特徴とする請求項10に記載の電極装置の製造方法。
- 前記塗布後かつ前記気化前の前記第1分散液に、第1修飾基を抗体として該第1修飾基と特異的に結合する第1の抗原を混入することを特徴とする請求項11に記載の電極装置の製造方法。
- 前記第2凝集工程又は前記第2凝集体成長工程において、第2導電性微粒子を分散させた第2分散液を前記第1電極本体に塗布し、その後、前記第2分散液の液成分を気化させることを特徴とする請求項10〜12の何れか1項に記載の電極装置の製造方法。
- 前記塗布後かつ前記気化前の前記第2分散液に、第2修飾基を抗体として該第2修飾基と特異的に結合する第2の抗原を混入することを特徴とする請求項13に記載の電極装置の製造方法。
- 前記第1凝集工程の後、前記第1導電性凝集体上に、第1修飾基で表面修飾された第1の非導電性微粒子を凝集させ、第1非導電性凝集体を形成する第1凝集体絶縁工程を実行し、
前記第2本体設置工程で、前記第2電極本体を前記第1非導電性凝集体に接触させて配置することを特徴とする請求項10〜14の何れかに1項に記載の電極装置の製造方法。 - 第1修飾基と第2修飾基の何れか一方が、親水基であり、他方が、疎水基であることを特徴とする請求項10〜15の何れか1項に記載の電極装置の製造方法。
- 前記第1凝集工程と前記第2凝集工程を同時に実行し、この同時実行の際、前記第1導電性微粒子及び第2導電性微粒子を分散させた分散液を前記第1電極本体に塗布し、その後、前記分散液の液成分を気化させることを特徴とする請求項10〜16の何れか1項に記載の電極装置の製造方法。
- 前記第1凝集体絶縁工程と前記第2凝集体成長工程とを同時に実行し、この同時実行の際、前記第1非導電性微粒子及び第2導電性微粒子を分散させた分散液を前記第1電極本体に塗布し、その後、前記分散液の液成分を気化させることを特徴とする請求項15に記載の電極装置の製造方法。
- 前記第2本体設置工程の前又は後に、前記各凝集体から第1修飾基又は第2修飾基を除去する修飾基除去工程を実行することを特徴とする請求項10〜18の何れか1項に記載の電極装置の製造方法。
- 前記修飾基除去工程において、酸素雰囲気下で前記各凝集体を加熱することを特徴とする請求項19に記載の電極装置の製造方法。
- 前記配置工程において、第1導電性凝集体及び第2非導電性凝集体の第1電極本体への配置をスポッティング手段にて行なうことを特徴とする請求項10〜20の何れか1項に記載の電極装置の製造方法。
- 前記第2本体設置工程の前又は後に、前記第1突起部と前記第2突起部の間の隙間に少なくとも充填時に流動性を有する電解液を充填する充填工程を実行することを特徴とする請求項10〜21の何れか1項に記載の電極装置の製造方法。
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