JP5452741B1 - Vr型レゾルバ、vr型レゾルバのステータの中心軸位置調整方法 - Google Patents

Vr型レゾルバ、vr型レゾルバのステータの中心軸位置調整方法 Download PDF

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Abstract

【課題】調芯専用のロータを用いることなく、容易にステータの中心軸をロータの回転軸に合わせることを可能としたVR型レゾルバ、およびVR型レゾルバのステータの中心軸位置調整方法、を提供する。
【解決手段】VR型レゾルバの励磁巻線に、コイル巻線の電圧を測定するための中間端子ピンを設ける共に、磁束を与えながらロータを回転させることによってコイル巻線に生じる誘起電圧を前記中間端子ピンを用いて測定し、測定値を指標にしてステータの中心軸をロータの回転軸に合わせる調芯を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、磁気式の回転角度検出器、特にバリアブルリラクタンス型レゾルバに係り、特にステータの中心軸位置調整に関する。
回転角度を測定する回転角度検出器のひとつにバリアブルリラクタンス型(VR型)レゾルバがある。
VR型レゾルバはステータとロータで構成され、ロータの外形形状に複数の凹凸部を設けてステータとロータとのギャップがロータ回転角度に応じて周期的に変化するようになっている。ステータに施された励磁巻線と出力巻線はロータを介して磁気的に繋がっており一種のトランスとなっている。励磁巻線に交流電流を通電すると出力巻線に誘起電圧が発生するが、ロータの回転角度によってギャップが変化するためトランスの変圧比が変化し、ロータの回転角度に応じて誘起電圧が変動する。ロータ回転角度に対する誘起電圧の変化は2相の出力巻線で異なり、それぞれロータの回転角度に対してCOS状、SIN状に誘起電圧が変化するように設計されている。従って、2相の電圧からロータ回転角度のCOS,SINの比率が得られ、ロータ回転角度を求めることができる。
ところが、VR型レゾルバにおいては、ロータ回転軸に対しステータ軸心がずれる偏心状態となっていると、出力巻線の誘起電圧にノイズが重畳し回転角度検出精度が低下するという問題がある。ロータやステータが取り付けられる部材を高精度にすることで軸ずれを減らすことはできるが、高精度な加工にはコストを要してしまうという問題がある。
そこで、ステータ位置を調整してロータ回転軸と軸心を合わせる「調芯」を実施することで軸ずれを解消し、角度検出誤差を低減する方法が取られることがある。調芯するためには位置合わせするための指標が必要であり、下記特許文献1では調芯用のロータを用いてステータの信号波形を参照することで調芯時の指標とする方法が示されている。
特許第4656378号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されている従来技術では、調芯時に専用のロータを用いる必要があった。
この発明は、調芯専用のロータを用いることなく、容易にステータの調芯を可能とするVR型レゾルバ等を提供することを目的とする。
この発明は、軸倍角が2以上の凹凸を外周に設けたロータと、前記ロータの回転軸の軸方向に磁束を与える磁束発生部と、前記ロータの外側に沿って前記凹凸に対向するようにティースを設けた4以上のティース数のステータと、前記ステータのティースのそれぞれに巻かれたコイル巻線を接続してなる励磁巻線および出力巻線と、を備え、前記励磁巻線が、前記ロータの凹凸の位相が同一となる位置にある所望のティースに巻かれた一対のコイル巻線を隣同士に直列に接続した少なくとも2組の前記一対のコイル巻線を含めて、全てのティースのコイル巻線が直列に接続され、各一対のコイル巻線の誘起電圧を測定するための中間端子ピンをそれぞれに設け、一対のコイル巻線のコイル巻線間を結ぶ直線が平行でない、ことを特徴とするVR型レゾルバ等にある。
この発明では、調芯専用のロータを用いることなく、ステータの調芯が可能となる。
この発明の実施の形態1によるVR型レゾルバの概略的構成を示す図である。 この発明の実施の形態1における励磁巻線の接続模式図である。 一般的なVR型レゾルバの励磁巻線の接続模式図である。 この発明の実施の形態1における測定される誘起電圧の変化を示した図である。 この発明の実施の形態2における励磁巻線の接続模式図である。 この発明の実施の形態2における測定される誘起電圧の変化を示した図である。 この発明の実施の形態3における励磁巻線の接続模式図である。
以下、この発明によるVR型レゾルバ等を各実施の形態に従って図面を用いて説明する。なお、各実施の形態において、同一もしくは相当部分は同一符号で示し、重複する説明は省略する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるVR型レゾルバの概略的構成を示す図である。ここでは、ステータのティース数TNが4以上でかつ奇数の2倍(TN=(2n−1)2:但しn≧2)であり、かつ、ロータの軸倍角AA(レゾルバの実際の機械角に対するレゾルバ出力の一周期分の角度の比)が偶数の場合の例を示す。図1では一例として、ティース数TNが10、軸倍角AAが8の場合のものを示す。すなわち、図1のロータ102の外周には8個の凸部を有する凹凸が設けられ、ステータ101にはロータ102の外側に沿って凹凸に対向するように10個のティースが設けられている。
ステータ101の各ティース1〜10には励磁巻線が1相、出力巻線が2相施される。それぞれの巻線はインシュレータに設けた一方の巻線端端子ピン103にそのコイルの一端を接続され、その近傍にあるステータティース1から巻線を実施し、ひとつのティースの巻線が完了すると隣のティースの巻線に移っていき、必要な全ティースの巻線を完了する。最後のティースの巻線が完了した後に他方の巻線端端子ピン104にコイル終端を接続する。すなわち、励磁巻線および出力巻線はそれぞれ一本の導線からなり、その両端が巻線端端子ピン103,104に固定され、ティースに巻回した複数のコイル巻線が巻線端端子ピン間に配置されている。また、励磁巻線においては、巻線端端子ピン103,104間に直列に複数接続されているコイル巻線の間に中間端子ピン105,106が設けられている。
なお、この発明におけるステータの中心軸位置調整(調芯)においては出力巻線は特に関係がないため、以降、図示や説明等を省略する。
図2にこの実施の形態1における励磁巻線の接続模式図を示す。図中の丸抜きの1〜10は図1のティース1〜10に巻回したコイル巻線を示す。各コイル巻線に示した矢印は各コイル巻線のティースに対する巻回方向を示したものである。例えばティース1のコイル巻線とティース2のコイル巻線では、ティースに対する巻方向が逆になっている。なお、励磁巻線において各コイル巻線のコイル巻数は同一である。
励磁巻線はまず、巻線端端子ピン103に巻き付けられ、そこから最初のティース1に巻線され、次に4つのティース2〜5を飛ばしてティース6に巻線され(A参照)、中間端子ピン105に巻き付けられている。中間端子ピン105に接続後、引き続きティース2、3、5、7、8、10の順に巻線される。そしてティース10に巻線した後、中間端子ピン106に接続され、さらにその後ティース4、9の順に巻線をおこない(B参照)、最後に巻線端端子ピン104に接続されている。
比較のために一般的なVR型レゾルバの励磁巻線は、図3に示すように巻線端端子ピン103,104間にティースの並び順に巻回方向が交互に入れ替わるように巻かれている。この発明のVR型レゾルバでは、各ティースのコイル巻数、巻線方向は従来例と同じであるが、巻線端端子ピン103,104間に直列に複数接続されているコイル巻線の間に中間端子ピン105,106を設け、コイル巻線の接続順序を調芯用途に適した順序に変えている。
コイル巻線の順番が異なっているが、全てのコイル巻線が直列に接続されていることに変わりはないため、両端の巻線端端子ピン103,104間に所定の励磁電流を通電したときに各コイル巻線に流れる電流は従来と同じである。また、各コイル巻線の巻線方向も従来と同じであるから、レゾルバの角度検出のための励磁巻線としての機能は従来と全く同じである。コイル間を引き回す渡り線が長くなっているが、コイル部のインピーダンスのほうが遥かに大きいので影響はない。
中間端子ピン105,106を設けたことによって、巻線端端子ピン103と中間端子ピン105との間を測定することにより、ティース1のコイル巻線とティース6のコイル巻線(以下、例えばティース1のコイル巻線をコイル巻線(1)とする、他も同様)を直列に接続したコイル群の両端電圧を測定することができる。さらに巻線端端子ピン104と中間端子ピン106を用いるとコイル巻線(4)とコイル巻線(9)のコイル群の両端電圧も測定できる。
次に、ステータの調芯方法を説明する。調芯を実施するには、まずロータ回転軸の軸方向に磁束を与える必要がある。磁束を与える方法としては例えばロータ軸端(ロータ102の軸方向の端部)に電磁石または永久磁石等を設置する方法がある。また、回転子にコイルを組み込んである回転電機にレゾルバが取り付けられている場合には、回転子にあるコイルに通電することで軸方向の磁束を得ることができる。なお上述の電磁石、永久磁石、回転子にあるコイルは磁束発生部を構成する。
以上のような方法でロータ回転軸に軸方向の磁束を付与すると、磁束はロータ102を経由してステータ101へ漏洩する。角度検出のためにロータ外形は凹凸が設けてあり、ステータとロータとのギャップは一定ではない。そのため、漏洩磁束はロータ102が凸でギャップが小さい箇所で大きくなり、逆にロータ102が凹でギャップが大きい場所では少なくなる。
この状態でロータ回転軸を回転させる。回転させるには、レゾルバが組み込まれた回転電機を駆動させる方法や、外部動力を用いてロータ回転軸を駆動する方法がある。ロータ回転軸を回転させると上述のように漏洩磁束がロータ形状によって増減するため、ステータ101に巻線されたコイル巻線に誘起電圧が発生する。
このとき、巻線端端子ピン103と中間端子ピン105との間で電圧を測定すると、コイル巻線(1)とコイル巻線(6)に生じる誘起電圧の和の値が得られる。コイル巻線(1)とコイル巻線(6)はステータ101の中心軸に関して対称の位置で互いに巻線方向が逆であり、一方、ロータ102の軸倍角は偶数であるからロータ形状も軸心に関して対称形状となっている。従って軸ずれがない場合にはコイル巻線(1)とコイル巻線(6)に生じる誘起電圧は絶対値が等しく符号が逆であり、誘起電圧の和はゼロとなる。軸ずれがある場合にはティース先端からロータまでの距離が異なるため、誘起電圧の絶対値に差異が生じ、誘起電圧の和がゼロにならない。
このときの誘起電圧変化を示したのが図4である。横軸はロータ回転軸に対するステータ位置(ステータ中心軸のずれ量)で、正の値になるとステータ101のコイル巻線(1)側がロータ102(の回転軸)に近づき、負の値になるとコイル巻線(6)側がロータ102に近づいていることを表している。縦軸はコイル巻線に生じる誘起電圧の振幅で、曲線Cはコイル巻線(1)の誘起電圧、曲線Dはコイル巻線(6)の誘起電圧であり、曲線Eはそれらの和であり、巻線端端子ピン103と中間端子ピン105間で測定される値である。
軸ずれがあるとコイル巻線(1)とコイル巻線(6)の誘起電圧の絶対値が異なるため、それらの和である曲線Eはゼロにならない。そこで、ステータ101位置をコイル巻線(1)とコイル巻線(6)を結ぶ直線方向に移動させて巻線端端子ピン103と中間端子ピン105間で測定される誘起電圧がゼロになるようにすることで、コイル巻線(1)とコイル巻線(6)を結ぶ直線方向における調芯ができる。
1方向の調芯だけではステータ101の中心位置が定まらないため、巻線端端子ピン104と中間端子ピン106を用いて同様の調芯を実施する。これによりコイル巻線(4)とコイル巻線(9)を結ぶ直線方向にも調芯できる。このようにしてステータ101の中心軸の位置をロータ回転軸に一致させることができる。なお、調芯後には当該位置にステータ101を固定する必要があり、ネジ止めや接着、または溶接といった方法でステータ101を固定する。
なお、励磁巻線は、ロータ102の凹凸の位相が同一となる位置にある所望のティースに巻かれた一対のコイル巻線を隣同士に直列に接続した少なくとも2組の一対のコイル巻線を含めて、全てのティースのコイル巻線が直列に接続され、各一対のコイル巻線の誘起電圧を測定するための中間端子ピンをそれぞれに設け、一対のコイル巻線のコイル巻線間を結ぶ直線が平行であってはいけない。
以上で説明したように、巻線端端子ピンと中間端子ピン間に配置した2つのコイル巻線の誘起電圧の和を指標にしてステータの調芯が可能となり、これにより、VR型レゾルバの角度検出精度を高めることができる。
この実施の形態ではティース数10のVR型レゾルバにおいて、コイル巻線(1)とコイル巻線(6)、コイル巻線(4)とコイル巻線(9)という2つの組み合わせを用いて調芯する例を示したが、コイル巻線の組み合わせは対向する2つがセット(一対)になっているならば、組み合わせは他のコイル巻線でも構わない。ただし、組み合わせるコイル巻線として励磁巻線の巻始めおよび巻き終わりのコイル巻線を含めることで、上述の実施の形態のように、励磁巻線両端の巻線端端子ピンを調芯時の誘起電圧測定端子すなわち中間端子ピンとして用いることができるので、中間端子ピンの数を最小限にすることができる。
これにより例えば、ステータのティース数が6以上であり、中間端子ピンが2箇所に設けられ、励磁巻線端と中間端子ピンとの間にそれぞれ一対のコイル巻線が配置されたもの、あるいは、ステータのティース数が4であり、中間端子ピンが1箇所に設けられ、励磁巻線端と中間端子ピンとの間にそれぞれ一対のコイル巻線が配置されているもの、を構成することができる。
また、コイル群(誘起電圧を測定する対のコイル巻線)の選び方として、対になる2つのコイル巻線を結ぶ直線の方向に調芯することになるので、2組のコイル巻線対のコイル巻線対のコイル巻線同士を結ぶ直線の成す角度が90度に近い方が調芯精度を向上させることができる(平行であった場合には1方向の調芯となる)。さらに3セット(対)以上のコイル巻線対で同様な調芯を行うようにしてもよい。
実施の形態2.
上述の実施の形態1ではロータの軸倍角が偶数、ステータのティース数が4以上でかつ奇数の2倍である例を示した。この場合には対向する2つのティースのコイル巻線に生じる誘起電圧が互いに逆符号となるため、これらの誘起電圧の和がゼロになるように調芯すればよい。
この実施の形態では、ロータの軸倍角AAは実施の形態1と同じく偶数であるが、ステータのティース数TNをaを偶数として2aで表される場合、つまりティース数が4の倍数(TN=4n:但しn≧1)である場合を示す。
励磁巻線は隣接するコイル巻線は互いに逆方向に巻線するため、ティース数が4の倍数である場合には対向する2つのコイル巻線は同方向の巻線となる。従って、対向する2つのコイルに生じる誘起電圧は同符号となり、これらの和は常に正または負の値を採る。
一例としてステータのティース数12、軸倍角が8の場合で説明する。図5にはこの実施の形態2における励磁巻線の接続模式図を示す。実施の形態1と同様に励磁巻線の途中に2箇所の中間端子ピン105,106を設け、対向する2つのコイル巻線の誘起電圧の和を測定し、これを指標として調芯を実施する。
励磁巻線はまず、巻線端端子ピン103に巻き付けられ、そこから最初のティース1に巻線され、次に5つのティース2〜6を飛ばしてティース7に巻線され(J参照)、中間端子ピン105に巻き付けられている。中間端子ピン105に接続後、引き続きティース2、3、5、6、8、9、11、12の順に巻線される。そしてティース12に巻線した後、中間端子ピン106に接続され、さらにその後ティース4、10の順に巻線をおこない(K参照)、最後に巻線端端子ピン104に接続されている。巻線端端子ピン103と中間端子ピン105を用いてコイル巻線(1)とコイル巻線(7)の誘起電圧の和を、中間端子ピン106と巻線端端子ピン104を用いてコイル巻線(4)とコイル巻線(10)の誘起電圧の和を測定する。
ここではコイル巻線(1)とコイル巻線(7)の誘起電圧の和を用いた場合での調芯方法を説明する。図6はこの場合の、ステータ101の中心軸とロータ102の回転軸の軸ずれ量に対する2つのコイル巻線の誘起電圧の変化を表したものである。横軸がロータ回転軸に対するステータ位置(ステータ中心軸のずれ量)で、正の値はステータ101のコイル巻線(1)側がロータ102(の回転軸)に近づき、負の値では逆にコイル巻線(7)側が近づいていることを示す。曲線Fはコイル巻線(1)の誘起電圧、曲線Gはコイル巻線(7)の誘起電圧、曲線Hはそれら2つの和を表している。軸ずれがない状態では2つのコイルの誘起電圧の和、すなわち巻線端端子ピン103と中間端子ピン105で測定される電圧の絶対値が最小値となる。軸ずれがある場合には、それより必ず大きな値となる。
従って、ステータ101を移動させながら誘起電圧を測定し、その絶対値が最小値となる位置が当該ティース方向においてロータ102とステータ101との軸心が一致した位置となる。ここで、調芯の指標としては振幅の最小値以外に、振幅変化率がマイナスからプラスになる、つまり振幅変化の微分係数の符号も用いることができる。
また、1方向の調芯だけではステータ101の中心位置が定まらないため、上記実施の形態と同様に、巻線端端子ピン104と中間端子ピン106を用いて同様の調芯を実施する。
実施の形態3.
この発明は、ロータを回転させながら磁束をステータに漏洩させてステータの励磁巻線に誘起電圧を発生させ、励磁巻線に中間端子ピンを設けることによって励磁巻線の特定の2つ(一対)のコイル巻線の誘起電圧の和を測定可能とし、この測定値を指標として調芯をおこなうものである。上述の各実施の形態ではステータ中心軸に関して対称の位置にある2つのコイル巻線を組み合わせて誘起電圧を測定する例を示したが、2つのコイル巻線に生じる誘起電圧の絶対値の変化が同じであれば、必ずしも対向するコイル巻線同士ではなくても調芯可能である。
そのためにはステータのティース数と軸倍角との間に1以外の公約数が存在している必要がある。公約数が存在している、つまり互いに素ではない場合には、ステータのティースとロータ間のギャップが周期的に変化する際に同位相となるティースが複数存在することになる。同位相となるティースのコイル巻線同士を組み合わせることで、実施の形態1または実施の形態2に示したように誘起電圧の和を指標としてステータの調芯が可能である。例えば実施の形態2で示したティース数12、軸倍角8の場合、図7で示すような接続もできる。
図7では、励磁巻線はまず、巻線端端子ピン103に巻き付けられ、そこから最初のティース1に巻線され、次に2つのティース2,3を飛ばしてティース4に巻線され(L参照)、中間端子ピン105に巻き付けられている。中間端子ピン105に接続後、引き続きティース2、3、6、7、9、10、11、12の順に巻線される。そしてティース12に巻線した後、中間端子ピン106に接続され、さらにその後ティース5、8の順に巻線をおこない(M参照)、最後に巻線端端子ピン104に接続されている。
この場合、コイル巻線同士を結ぶ直線は必ずしも中心軸を通るとは限らないが、調芯は可能である。ただし、2つのコイル巻線ができるだけ離れた位置にある場合、つまり2つのコイル巻線を結ぶ直線ができるだけ中心軸に近い方が調芯の精度は向上する。
また以上の各実施の形態では中間端子ピンを励磁巻線の途中に設ける場合を説明した。これは励磁巻線を構成する各ティースのコイル巻数が等しいので、調芯ができている状態であれば2つのコイル巻線の誘起電圧の和がゼロまたは絶対値が最小値となるためである。巻数が等しくないコイル巻線を組み合わせると調芯位置において誘起電圧の和はゼロあるいは最小値とはならない。
VR型レゾルバの出力巻線は一般的にティースごとにコイル巻数が異なっているため、任意の2つのコイル巻線を組み合わせることはできない。ただし、巻数が同じコイル巻線の組み合わせがあり、かつ、その位置が上述の各実施の形態でのコイル位置の制約に合致している場合には出力巻線の途中に調芯用の中間端子ピンを設けることもできる。
また、軸倍角AAとステータのティース数TNは、上述の、ステータのティース数と軸倍角との間に1以外の公約数が存在しているという条件から、いずれか一方または両方が奇数となる場合もある。
例えば軸倍角AAが奇数の場合として、
軸倍角3でティース数6,12,18,…、
軸倍角5でティース数10,20,30,…、
ティース数TNが奇数の場合として、逆パターンの
ティース数5で軸倍角10,20,30,…、
ティース数7で軸倍角14,28,42,…、
相方が奇数の場合として、
軸倍角3でティース数9,15,21,…、
軸倍角5でティース数5,15,25,…、
等があるが、VR型レゾルバのステータのティース数は通常、偶数である。
なお、この発明は上記各実施の形態に限定されるものではなく、各実施の形態の可能な組み合わせを全て含むことは云うまでもない。
1〜12 ティース、101 ステータ、102 ロータ、103,104 巻線端端子ピン、105,106 中間端子ピン。

Claims (9)

  1. 軸倍角が2以上の凹凸を外周に設けたロータと、
    前記ロータの回転軸の軸方向に磁束を与える磁束発生部と、
    前記ロータの外側に沿って前記凹凸に対向するようにティースを設けた4以上のティース数のステータと、
    前記ステータのティースのそれぞれに巻かれたコイル巻線を接続してなる励磁巻線および出力巻線と、
    を備え、
    前記励磁巻線が、
    前記ロータの凹凸の位相が同一となる位置にある所望のティースに巻かれた一対のコイル巻線を隣同士に直列に接続した少なくとも2組の前記一対のコイル巻線を含めて、全てのティースのコイル巻線が直列に接続され、
    各一対のコイル巻線の誘起電圧を測定するための中間端子ピンをそれぞれに設け、
    一対のコイル巻線のコイル巻線間を結ぶ直線が平行でない、
    ことを特徴とするVR型レゾルバ。
  2. 前記ステータのティース数と前記ロータの軸倍角との間に1以外の公約数が存在していることを特徴とする請求項1に記載のVR型レゾルバ。
  3. 前記励磁巻線が、全てのコイル巻線を直列に接続した両端に巻線端端子ピンを有し、前記一対の中間端子ピンの一方を前記巻線端端子ピンの一方としたことを特徴とする請求項1または2に記載のVR型レゾルバ。
  4. 前記ステータのティース数が6以上であり、前記中間端子ピンが2箇所に設けられ、前記励磁巻線端と前記中間端子ピンとの間にそれぞれ前記一対のコイル巻線が配置されていることを特徴とする請求項3に記載のVR型レゾルバ。
  5. 前記ステータのティース数が4であり、前記中間端子ピンが1箇所に設けられ、前記励磁巻線端と前記中間端子ピンとの間にそれぞれ前記一対のコイル巻線が配置されていることを特徴とする請求項3に記載のVR型レゾルバ。
  6. VR型レゾルバのステータに設けられた励磁巻線にコイル巻線の電圧を測定するための中間端子ピンを設け、磁束を与えながらロータを回転させることによってコイル巻線に生じる誘起電圧を前記中間端子ピンを用いて測定し、測定値を指標にして前記ロータに対する前記ステータの調芯を行うことを特徴とするVR型レゾルバのステータの中心軸位置調整方法。
  7. 軸倍角が2以上の凹凸を外周に設けた前記ロータと、前記ロータの外側に沿って前記凹凸に対向するようにティースを設けた4以上のティース数の前記ステータと、前記ステータのティースのそれぞれに巻かれた前記コイル巻線を接続してなる励磁巻線と、を有し、前記励磁巻線が、前記ロータの凹凸の位相が同一となる位置にある所望のティースに巻かれた一対のコイル巻線を隣同士に直列に接続した少なくとも2組の前記一対のコイル巻線を含めて、全てのティースのコイル巻線が直列に接続され、一対のコイル巻線のコイル巻線間を結ぶ直線が平行でないVR型レゾルバに対し、
    前記ロータの回転軸の軸方向に磁束を与える工程と、
    前記ロータを回転させる工程と、
    各一対のコイル巻線の誘起電圧を測定する工程と、
    測定された誘起電圧に従って前記ロータに対する前記ステータの調芯を行う工程と、
    を備えたことを特徴とする請求項6に記載のVR型レゾルバのステータの中心軸位置調整方法。
  8. 前記ステータのティース数と前記ロータの軸倍角との間に1以外の公約数が存在していることを特徴とする請求項7に記載のVR型レゾルバのステータの中心軸位置調整方法。
  9. 前記ステータの調芯を行う工程において、一対のコイル巻線同士の前記ティースへの巻線方向が、異なる場合には一対のコイル巻線の誘起電圧をゼロに近づけるように調整し、同じ場合には一対のコイル巻線の誘起電圧の絶対値を最小値に近づけるように調整する、ことを特徴とする請求項7または8に記載のVR型レゾルバのステータの中心軸位置調整方法。
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