JP5452249B2 - 塗料組成物と塗装品並びに塗装方法 - Google Patents
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Description
<実施例1>
(配合成分)
各配合成分は以下のものを用いた。
(A)成分:テトラエトキシシラン(モメンティブパフォーマンスマテリアルズ社製 TSL8124)
(B)成分:微粒子酸化チタン及び微粒子シリカ
微粒子酸化チタン:アルカリ性酸化チタンゾル(テイカ社製 TK/1086)(粒径30〜50nm)
微粒子シリカ(1):コロイダルシリカ(日産化学工業社製 ST−O)(粒径10〜20nm)
微粒子シリカ(2):コロイダルシリカ、日産化学工業社製 ST−OL)(粒径40〜50nm)
(C)成分:イソプロパノール
(D)成分:表面張力調整剤(デグサ社製 BYK−346)
(塗料組成物の調製)
(A)成分5部に(C)成分80部を加えたものに、(B)成分を表1の添加量となるように調製して加えて、ディスパーを用いて良く混合した。
(実施例2)
実施例1において、(B)成分が、(A)成分と(B)成分の合計質量に対し、固形分換算した質量比で0.7((A):(B)比率が質量比で30:70)となるように添加した以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、実施例1と同様の方法で防汚建材を作成した。
(実施例3)
実施例1において、(B)成分が、(A)成分と(B)成分の合計質量に対し、固形分換算した質量比で0.5((A):(B)比率が質量比で50:50)となるように添加した以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、実施例1と同様の方法で防汚建材を作成した。
(実施例4)
実施例1において、(B)成分が、(A)成分と(B)成分の合計質量に対し、固形分換算した質量比で0.3((A):(B)比率が質量比で70:30)となるように添加した以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、実施例1と同様の方法で防汚建材を作成した。
(実施例5)
実施例4において、微粒子酸化チタン:微粒子シリカ比率が質量比で40:60となるように添加した以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、実施例1と同様の方法で防汚建材を作成した。
(実施例6)
実施例3において、下地塗膜を完全硬化させた以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、実施例1と同様の方法で防汚建材を作成した。
(比較例1)
実施例1において、(B)成分が、(A)成分と(B)成分の合計質量に対し、固形分換算した質量比で1.0((A):(B)比率が質量比で0:100)となるように添加した以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、実施例1と同様の方法で防汚建材を作成した。
(比較例2)
実施例1において、(B)成分が、(A)成分と(B)成分の合計質量に対し、固形分換算した質量比で0.9((A):(B)比率が質量比で10:90)であり、微粒子酸化チタン:微粒子シリカ比率が質量比で100:0となるように添加した以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、実施例1と同様の方法で防汚建材を作成した。
(比較例3)
実施例3において、(D成分)を2.0部加える以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、実施例1と同様の方法で防汚建材を作成した。
(比較例4)
実施例3において、微粒子酸化チタン:微粒子シリカ比率が質量比で40:60となるように添加した以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、実施例1と同様の方法で防汚建材を作成した。
(比較例5)
実施例1において、(B)成分が、(A)成分と(B)成分の合計質量に対し、固形分換算した質量比で0((A):(B)比率が質量比で100:0)即ち(B)成分を添加しなかった以外は、実施例1と同様にして塗料組成物を調製し、実施例1と同様の方法で防汚建材を作成した。
<評価方法>
上記の実施例及び比較例で得た防汚建材を、下記方法にて評価を行った。
(親水性)
水接触角計(協和界面科学社製)を用いて接触角の測定を行った。判定は、○:40°未満、△:40°以上〜60°未満、×:60°以上とした。
(初期防汚性)
5%カーボンブラック(デグサ社製FW−200)水分散体に試験片を浸漬し、5秒後に引き上げた後、霧吹きを用いて付着カーボン洗いをした。その後、分光色差計(コニカミノルタ社CM−2600d)を用いてLab値を測定することで、試験前後のΔLを求めた。判定は、ΔL3未満:○、ΔL3以上〜5未満:△、ΔL5以上:×とした。
(分解性)
10mMメチレンブルー水溶液に試験片を浸漬し、5秒後に引き上げた後、ブラックライト(照度1mW/cm2)に1時間照射した。その後、分光色差計(コニカミノルタ社CM−2600d)を用いてLab値を測定することで、試験前後のΔEを求めた。判定は、ΔE3未満:○、ΔE3以上〜5未満:△、ΔE5以上:×とした。
(密着性)
評価方法は、JIS5400.8.5.2に準じて行った。詳細としては、まずカーターナイフガイドを用いて縦横6本ずつ4mm間隔で平行線引き、25個の碁盤の目を作製する。次に碁盤の目にセロテープ(登録商標)(ニチバン製)を貼り付け、上から消しゴムで擦りつけ、その後一気にテープを引きはがし、テープ剥離後の塗膜残存性の評価を行った。判定は、塗膜剥離なし:◎、塗膜剥離2%以下:○、塗膜剥離10%以下:△、塗膜剥離50%以上:×とした。
各成分が、本発明の必須成分を含み、(B)成分が微粒子酸化チタン:微粒子シリカ=95:5〜40:60の範囲内であり、(B)成分の含有量を(A)成分と(B)成分の合計質量に対し、質量比で0.3〜0.9の範囲とした実施例1〜6については、外観、親水性、初期防汚性、分解性の評価において良好な結果が得られた。
Claims (6)
- 一般式がSi(OR)4(Rは、同一又は異種の非置換の炭素数1〜8の一価炭化水素基)で表されるアルコキシドの加水分解物及び/又は部分加水分解物(A)成分、微粒子酸化チタンと微粒子シリカの混合物(B)成分、希釈溶媒(C)成分、及び表面張力調整剤(D)成分を必須の成分とする塗料組成物であって、前記(B)成分における組成の質量比が、微粒子酸化チタン:微粒子シリカ=95:5〜40:60の範囲内であり、微粒子酸化チタンの粒子径が、10nm以上100nm未満、微粒子シリカの粒子径が、10nm以上300nm未満であり、前記(D)成分が、塗料組成物全体の合計質量に対し0.01〜1.0質量%の範囲であることを特徴とする塗料組成物。
- (B)成分の含有量は、(A)成分と(B)成分の合計質量に対し、固形分換算した質量比で0.3〜0.9の範囲内であることを特徴とする請求項1に記載の塗料組成物。
- (C)成分の希釈溶媒は、水及び水溶性有機溶媒のうちの少なくともいずれかであることを特徴とする請求項1又は2に記載の塗料組成物。
- 被塗装物の表層として、請求項1から3のいずれかに記載の塗料組成物の塗膜を形成したことを特徴とする塗装品。
- 被塗装物に形成された下地塗膜の上に、請求項1から3のいずれかに記載の塗料組成物を塗布して塗膜を形成する塗装方法であって、下地塗膜表面の水の接触角が80°以上であることを特徴とする塗装方法。
- 被塗装物に形成された下地塗膜の上に、請求項1から3のいずれかに記載の塗料組成物を塗布して塗膜を形成する塗装方法であって、下地塗膜が半硬化状態のときに、塗料組成物を塗布することを特徴とする塗装方法。
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