JP5451519B2 - 画像読取装置、重送判定方法および重送判定プログラム - Google Patents

画像読取装置、重送判定方法および重送判定プログラム Download PDF

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Description

本発明は、超音波(US)センサを含む重送(マルチフィード(MF))検知機能を備えた画像読取装置(例えばスキャナ、コピー機、ファクシミリなど)、当該重送検知機能での検知結果に基づいて重送を判定する重送判定方法および重送判定プログラムに関する。
画像読取装置(イメージスキャナ装置)において、紙の重なりを検知できるUSセンサを利用したMF検出機能が広く使われている(例えば特許文献1など)が、意識して貼り付けたシール等の媒体を当該MF検出機能が誤ってマルチフィードと検知する場合がある。
上記した場合を回避する手段として、重送検知を無効とする長さをスキャナ上のパネルから読取開始前に予め設定させる技術が特許文献2に開示され、また重送検知を無効とする開始位置と終了位置をスキャナと接続されたパーソナルコンピュータ上の画面から読取開始前に予め設定させる技術が非特許文献1に開示されている。
特開2004−269241号公報 米国特許出願公開第2005/0228535号明細書
キャノン株式会社のホームページ内に公開されているスキャナ「DR−X10C」のユーザーマニュアル(機能詳細編)「http://cweb.canon.jp/manual/dr/pdf/drx10c−usermanual2.pdf」
しかしながら、従来技術によれば、無効とする長さや位置を予め設定する必要があるので、オペレータに当該設定の面倒な煩わしい操作をさせていたという問題点があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、オペレータに面倒な煩わしい操作をさせず、意識して貼り付けたシール等の媒体に因って検知された重送を自動的に無視することができる画像読取装置、重送判定方法および重送判定プログラムを提供することを目的とするものである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る画像読取装置は、超音波センサを含む重送検知機構と制御部とを備え、前記制御部は、搬送された用紙についての前記超音波センサの出力から、当該用紙上の貼付部分を検出する検出手段と、前記重送検知機構で重送有りと検知された場合において、前記検出手段で検出した前記貼付部分内での前記出力の変動量が第1の所定値以上のときには、前記重送検知機構での前記重送有りの検知結果を無視して、重送無しと判定する判定手段と、を備えたこと、を特徴とする。
また、本発明に係る画像読取装置は、前記に記載の画像読取装置において、前記検出手段は、前記超音波センサの前記出力の最小値と最大値との差が第2の所定値以上となった所を前記貼付部分の上端として検出し、前記上端を検出後に前記超音波センサの前記出力と前記最大値との差が第3の所定値以下となった所を前記貼付部分の下端として検出すること、を特徴とする。
また、本発明は重送判定方法に関するものであり、本発明に係る重送判定方法は、超音波センサを含む重送検知機構と制御部とを備えた画像読取装置の前記制御部で実行される、搬送された用紙についての前記超音波センサの出力から、当該用紙上の貼付部分を検出する検出ステップと、前記重送検知機構で重送有りと検知された場合において、前記検出ステップで検出した前記貼付部分内での前記出力の変動量が第1の所定値以上のときには、前記重送検知機構での前記重送有りの検知結果を無視して、重送無しと判定する判定ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明は重送判定プログラムに関するものであり、本発明に係る重送判定プログラムは、超音波センサを含む重送検知機構と制御部とを備えた画像読取装置の前記制御部に実行させるための、搬送された用紙についての前記超音波センサの出力から、当該用紙上の貼付部分を検出する検出ステップと、前記重送検知機構で重送有りと検知された場合において、前記検出ステップで検出した前記貼付部分内での前記出力の変動量が第1の所定値以上のときには、前記重送検知機構での前記重送有りの検知結果を無視して、重送無しと判定する判定ステップと、を含むこと、を特徴とする。
また、本発明は記録媒体に関するものであり、本発明に係るコンピュータ読み取り可能な記録媒体は、前記に記載の本発明に係る重送判定プログラムを記録したことを特徴とする。
本発明によれば、搬送された用紙についての超音波センサの出力から、当該用紙上の貼付部分を検出し、重送検知機構で「重送有り」と検知された場合において、検出した貼付部分内での出力の変動量が第1の所定値以上のときには、重送検知機構での「重送有り」の検知結果を無視して、「重送無し」と判定する。これにより、オペレータに面倒な煩わしい操作をさせず、意識して貼り付けたシール等の媒体に因って検知された重送を自動的に無視することができるという効果を奏する。
また、本発明によれば、超音波センサの出力の最小値と最大値との差が第2の所定値以上となった所を貼付部分の上端として検出し、上端を検出後に超音波センサの出力と最大値との差が第3の所定値以下となった所を貼付部分の下端として検出する。これにより、用紙上の貼付部分を正確に検出することができるという効果を奏する。
図1は、貼り付けに因る重送検出ケースの参考例を示す図である。 図2は、重送検出される貼り付けケースの一例を示す図である。 図3は、本実施形態に係る画像読取装置の構成の一例を示す図である。 図4は、本実施形態に係る画像読取装置の具体例であるスキャナの構成を示す図である。 図5は、図4に示すスキャナに含まれる重送検知ユニットの構成の一例を示す図である。 図6は、本実施形態のUSセンサMF検出処理の一例を示すフローチャートである。 図7は、本実施形態の貼付上端検出処理の一例を示すフローチャートである。 図8は、本実施形態の貼付部最大最小処理の一例を示すフローチャートである。 図9は、本実施形態の貼付下端検出処理の一例を示すフローチャートである。 図10は、本実施形態の貼付MF判定処理の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明に係る画像読取装置、重送判定方法及び重送判定プログラムの実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、本実施形態により本発明が限定されるものではない。
[1.本実施形態の概要]
ここでは、本実施形態の概要について、図1および図2を参照して説明する。図1は、貼り付けに因る重送検出ケースの参考例を示す図である。図2は、重送検出される貼り付けケースの一例を示す図である。
通常、超音波(US)センサを用いた重送(マルチフィード(MF))検知機構を備えた画像読取装置(例えばスキャナ、コピー機、ファクシミリなど)では、USセンサの出力(受信値(A/Dレベル))と予め設定した閾値(MFスライス値)とを比較して、MFの有無を判定する。これにより、シワ無し配達伝票が2枚重ねられた状態で読み取られた図1の(A)に示すケースでは、USセンサの出力がMFスライス値を下回り、その結果「MF有り」と検出される。また、シールが密着して貼り付けられたシワ無し配達伝票が読み取られた図1の(B)に示すケース、およびメンディングテープが密着して貼り付けられたシワ無し配達伝票が読み取られた図1の(C)に示すケースでは、配達伝票とシールの間に空気層が無いためUSセンサの出力がMFスライス値を下回らず、その結果「MF無し」と検出される。
ところが、シールが貼り付けられたシワ有り配達伝票が読み取られた図2の(A)に示すケースや、シールが軽く重ねて貼り付けられたシワ無し配達伝票が読み取られた図2の(B)に示すケース、そして、メンディングテープが、空気層が出来るように貼り付けられたシワ無し配達伝票が読み取られた図2の(C)に示すケースでは、シールまたはメンディングテープと配達伝票との間に空気層が有るためUSセンサの出力がMFスライス値を下回り、その結果「MF有り」と検出される。このように、意識して貼り付けたシール等の媒体が原因で、MFと検出されるケースがある。
そこで、本実施形態では、図2の(A)から(C)に示されているように、USセンサの多値出力の変動の特徴(具体的には出力の変動量)に注目して、貼付部分が原因でMF検知機構に検知されたMFを無視する以下の「貼付MF無視モード」を開発した。
具体的には、USセンサの出力の、高い値から低い値への大きな変動と低い値から高い値への大きな変動を順に捉え、大きな変動があった2箇所の間における出力の変動量が所定の大きさ以上である場合は、当該2箇所の間が貼付部分に相当すると見做して、MFと検出しないようにする。
より具体的には、以下の(1)から(5)の処理を実行する。
(1)USセンサの出力(現在値)を採取しながら、その最大値と最小値を保持する。
(2)最小値が高い値から低い値へと大きく変動した所を、貼付上端として検出する。
(3)貼付上端が検出された所以降のUSセンサの出力(現在値)を採取しながら、その最大値と最小値を別途保持する。
(4)USセンサの出力(現在値)が低い値から大きく変動して(1)で保持した最大値付近の高い値に戻った所を、貼付下端として検出する。
(5)貼付上端から貼付下端までの貼付部分におけるUSセンサの出力の変動量(具体的には(3)で別途保持した最大値と最小値との差)が所定の大きさ以上である場合は、「貼り付け」と見做してMF検知機構でのMFを無視する。
このように、画像読取装置に以上の「貼付MF無視モード」を持たせることで、煩わしい操作無しに、貼付部分でのMF検出を自動的に無視することが可能となる。
[2.本実施形態の構成]
ここでは、本実施形態に係る画像読取装置100の構成について、図3から図5を参照して詳細に説明する。
[2−1.構成の概要]
まず、本実施形態に係る画像読取装置100の構成の概要について、図3を参照して説明する。図3は、本実施形態に係る画像読取装置の構成の一例を示す図である。
画像読取装置100は、機能概念的に、重送処理ユニット102と重送検知ユニット(機構)112と画像読取ユニット(機構)114とを備えており、これら各部は任意の通信路を介して通信可能に接続されている。
重送検知ユニット112は、搬送された用紙の重送を検知するための機構であり、例えば、用紙の重複や厚みを超音波で検知するUSセンサ(ハードウェア)や当該USセンサの出力からMFであるかを検知する処理部(ソフトウェア)などを含むものである。なお、重送検知ユニット112の構成の具体例については、後述する[2−2.構成の具体例]にて詳細に説明する。画像読取ユニット114は、搬送された用紙を用紙センサで読み取って、当該用紙の画像を生成するための機構である。
重送処理ユニット102は、図示の如く、機能概念的に、制御部104を備える。制御部104は、画像処理装置100(特に重送処理ユニット102)を制御するCPU等を備える。制御部104は、OS等の制御プログラムと各種の処理手順等を規定したプログラムと所要データとを格納するための内部メモリを備え、これらプログラムに基づいて種々の処理を実行するための情報処理を行う。制御部104は、機能概念的に、採取部104aと、ページ全体比較部104bと、貼付上端検出部104cと、貼付部比較部104dと、貼付下端検出部104eと、貼付重送判定部104fと、保持部106と、を備える。
保持部106は、演算や実行状態の保持に用いるためのものであり、後述する[3.本実施形態の処理]にて詳細に説明する全体最大値レジスタ、全体最小値レジスタ、貼付最大値レジスタ、貼付最小値レジスタ、貼付上端検出フラグおよび貼付認識個数フラグを含む。
採取部104aは、重送検知ユニット112のUSセンサから、USセンサ出力の現在値を採取する。
ページ全体比較部104bは、採取部104aで採取した出力の現在値と、全体最大値レジスタで保持している最大値および全体最小値レジスタで保持している最小値との大小を比較する。ページ全体比較部104bは、当該現在値が当該最大値より大きければ当該現在値を全体最大値レジスタに格納して全体最大値レジスタを更新し、また当該現在値が当該最小値より小さければ当該現在値を全体最小値レジスタに格納して全体最小値レジスタを更新する。
貼付上端検出部104cは、全体最大値レジスタで保持している最大値と全体最小値レジスタで保持している最小値とを比較し、この比較結果から貼付部分の上端を検出する。貼付上端検出部104cは、全体最大値レジスタで保持している最大値と全体最小値レジスタで保持している最小値との差が所定値(本発明における第2の所定値に相当。例えば最大値の65%)以上である場合、貼付部分の上端を検出したと認識する。
貼付部比較部104dは、貼付部分の上端を検出した後、採取部104aで採取したUSセンサの出力の現在値と、全体最小値レジスタで保持している最小値、貼付最大値レジスタで保持している最大値および貼付最小値レジスタで保持している最小値との大小を比較する。貼付部比較部104dは、出力の現在値が貼付最大値レジスタで保持している最大値より大きければ当該現在値を貼付最大値レジスタに格納して貼付最大値レジスタを更新する。貼付部比較部104dは、出力の現在値が全体最小値レジスタで保持している最小値より小さければ当該現在値を全体最小値レジスタに格納して全体最小値レジスタを更新し、また出力の現在値が貼付最小値レジスタで保持している最小値より小さければ当該現在値を貼付最小値レジスタに格納して貼付最小値レジスタを更新する。
貼付下端検出部104eは、貼付部分の上端を検出した後、採取部104aで採取したUSセンサの出力の現在値と、全体最大値レジスタで保持している最大値との大小を比較し、この比較結果から貼付部分の下端を検出する。貼付下端検出部104eは、全体最大値レジスタで保持している最大値とUSセンサの出力の現在値との差が所定値(本発明における第3の所定値に相当。例えば最大値の35%)以下である場合、貼付部分の下端を検出したと認識する。
貼付重送判定部104fは、重送検知ユニット112でのMF検出結果が「MF無し」というものであった場合には、「MF無し」と判定する。貼付重送判定部104fは、重送検知ユニット112でのMF検出結果が「MF有り」というものであった場合において、貼付部分が検出されなかったときには、「MF有り」と判定する。貼付重送判定部104fは、重送検知ユニット112でのMF検出結果が「MF有り」というものであった場合において、貼付部分が検出され、当該貼付部分の最大値と最小値の差が所定値(本発明における第1の所定値に相当。例えば最大値の40%)以上であるときには、「貼り付け」と見做して重送検知ユニット112でのMF検出結果を無視し、「MF無し」と判定する。なお、貼付重送判定部104fは、貼付部分が複数検出された場合、全ての貼付部分で「最大値と最小値の差が所定値(例えば最大値の40%)以上である」という条件を満たすときには、重送検知ユニット112でのMF検出結果を無視し、「MF無し」と判定する。
[1−2.構成の具体例]
つぎに、上述した構成の画像読取装置100の構成の具体例について、図4および図5を参照して詳細に説明する。なお、ここでは、画像読取装置がスキャナである場合の具体的構成について説明するが、画像読取装置としてはスキャナに限らずコピー機、ファクシミリ等に適用することができる。
図4は、画像読取装置100としてのスキャナ(以下、スキャナ100と記す場合がある。)の断面の概略を示す図であり、上述した重送検知ユニット112および画像読取ユニット114の適用されるスキャナの構成の概略を示す。
スキャナ100は、図4に示すように、用紙載置台(シュータ)31、ピックローラ32、ピックアーム33、分離パッド34、フィードローラ35、36、排出ローラ37、38を備え、また、重送検知ユニット112に対応する後述する超音波検知器の送信側超音波センサ17、受信側超音波センサ18を備える。図4において、2点鎖線は用紙Aの搬送路を示し、矢印Rは用紙Aの読取位置を示す。
用紙載置台(シュータ)31上に載置された用紙Aは、ピックアーム33により適切な押圧力を付与された状態で、ピックローラ32によりピックされる。この時、用紙Aは、ピックローラ32及び分離パッド34により、下側から順に1枚づつに分離される。ピックされた用紙Aは、更に、ピックローラ32によりフィードローラ35、36へ搬送され、フィードローラ35、36により読取位置に搬送され、この読取位置で画像読取ユニット114により読み取られ、排出ローラ37、38により排出される。用紙Aを前記搬送路に沿って搬送する過程で、分離パッド34によっても1枚に分離されなかった複数枚(通常は2枚)の即ちマルチフィードされた用紙Aが、送信側超音波センサ17、受信側超音波センサ18で検出される。このために、送信側超音波センサ17、受信側超音波センサ18は、図4に示すように、画像読取ユニット114が用紙を読み取る際の読取位置よりも搬送路において上流に設けられる。特に、フィードローラ35、36の下流又は上流に設けられる。
図5は、重送処理ユニット102および重送検知ユニット112の具体的構成の一例を示す図である。図5において、重送検知ユニット112に対応する超音波検知器は、超音波を用いて複数の用紙Aの搬送を検知する。超音波検知器は、送信側超音波センサ17と、その駆動回路(送信側回路、以下同じ)41と、受信側超音波センサ18と、複数の用紙Aの搬送(マルチフィード)の検知における閾値(MFスライス値)を設定する設定手段(26)と、複数の用紙Aの搬送を検知する検知手段(26)とを備える。
送信側超音波センサ17は超音波を出力する。駆動回路41は、送信側超音波センサ17に対してこれを駆動する駆動信号を供給する。駆動回路41は、送信側超音波センサ17の共振周波数近傍の周波数で発振する回路(ON/OFF制御可能)で構成される。受信側超音波センサ18は、送信側超音波センサ17と用紙搬送路を挟んで対向して設けられ、超音波を受ける。設定手段は、駆動回路41により送信側超音波センサ17の出力を停止した場合における受信側超音波センサ18の出力を基準値として、複数の用紙Aの搬送の検知における閾値(MFスライス値)を設定する。検知手段は、受信側超音波センサ18の出力と閾値(MFスライス値)とを比較して、複数の用紙Aの搬送を検知する。
超音波検知器は、更に、(1段目の)増幅回路21、BPF(Band Pass Filter)22、(2段目の)増幅回路23、サンプルホールド(S&H)回路24、ADコンバータ25、CPU26、モータドライバ27、モータ28、ROM29、RAM30を備える。これらは、受信側回路を構成する。即ち、受信側超音波センサ18が送信側超音波センサ17から受信した超音波に応じた電気信号を出力し、これを増幅回路21で増幅した後にBPFでノイズを除去し、この後、更に、ノイズ除去後の信号を増幅回路23で増幅する。そして、サンプルホールド回路24が当該信号のピーク値をサンプルアンドホールド(SH)した後、当該値(アナログ信号)をADコンバータ25でデジタル値(デジタル信号)に変換する。このデジタル信号(入力信号)をCPU26(の設定手段及び検知手段)に入力して解析する。即ち、CPU26上に設定及び検知処理プログラム(及びハードウェア)により実現される設定手段及び検知手段により、前記入力信号を解析する。当該設定及び検知処理プログラムは、例えばROM29及び/又はRAM30に格納される。CPU26(即ち、検知手段)は、例えばマルチフィード検出の場合、モータドライバ27に駆動信号を送信し、モータ28を駆動させ、(複数の)用紙Aの搬送を停止させる。CPU26は、重送検知ユニット112の設定手段や検知手段の他、重送処理ユニット102の制御部104の各部(採取部104a〜貼付重送判定部104f、保持部106)を含んでいる。重送処理ユニット102の制御部104は、検知手段での複数の用紙の搬送の検知結果(「MF有り」又は「MF無し」を含むMF検知結果)を取得する。
超音波検知器は、送信側回路(駆動回路)41を備える。送信側回路41は、駆動IC、抵抗周波数調整発振器(OSC)、可変抵抗器から構成される。駆動ICは、送信側超音波センサ17に対してこれを駆動する駆動信号を供給する駆動回路である。これにより、送信側超音波センサ17が超音波を出力する。この超音波を受信側超音波センサ18が受信して、当該受信した超音波の強度に応じて検出信号を出力する。例えば、用紙Aが送信側超音波センサ17と受信側超音波センサ18との間に存在しない場合、受信側超音波センサ18は、あるレベル(通常レベル)の信号を検出し、用紙Aが1枚存在する場合、通常レベルより小さく所定の閾値よりは大きいレベル(正常レベル)の信号を検出し、用紙Aが2枚(以上)存在する場合、通常レベル及び前記閾値よりも小さいレベル(異常レベル)の信号を検出する。例えば、用紙Aの搬送に先立って、受信側超音波センサ18が通常レベルの信号(実際には、通常レベルと等しいか又はより大きい信号)を検出するように、駆動ICの制御が行なわれる。即ち、受信側超音波センサ18が受信した超音波に基づき、可変抵抗器を用いることなく、駆動信号の駆動周波数が送信側超音波センサ17の共振周波数に合うように、駆動ICを制御する。
設定手段は、駆動回路41により送信側超音波センサ17の出力を停止した場合における受信側超音波センサ18の出力を基準値として、複数の用紙Aの搬送の検知における閾値(MFスライス値)を設定する(生成する)。閾値は、送信側超音波センサ17の出力を停止した場合における受信側超音波センサ18の出力(受信側超音波センサ18からの入力信号の平均値)に固定の値(補正値)を加えることにより求める。即ち、CPU26(のセンサ制御手段)が、送信側回路41へ制御信号を送信し、送信側回路41の発振を停止させる。また、CPU26(のセンサ制御手段)が、増幅回路23(の演算増幅器)に所定のバイアス電圧を加える。この状態で、CPU26(の生成手段)が、ADコンバータ25から受信側超音波センサ18からの入力信号を数十回、例えば32回繰り返して受信し、その平均値を算出してこれを基準値とする。即ち、例えば1ラスタ内における32ポイントでの信号を計測する。そして、CPU26(の生成手段)は、基準値に補正値を加える補正をして閾値を生成し、これをCPU26(のレジスタ)に格納する。ここで、補正値は、ノイズなどの影響を考慮して、設置される装置ごとに経験的に決定される。なお、予め補正値の値を決定しておくようにしてもよく、また、超音波センサの感度・音圧バラツキ、取付バラツキ、環境、紙粉付着などの影響を考慮し、装置ごとに可変値としてその都度決定してもよい。
検知手段は、受信側超音波センサ18の出力と閾値(MFスライス値)とを比較して、複数の用紙Aの搬送を検知する。CPU26(のセンサ制御手段)において、送信側回路41等へ制御信号を送信し、送信側回路41を発振させる。また、CPU26(のセンサ制御手段)が増幅回路23(の演算増幅器)に所定のバイアス電圧を加える。この状態でCPU26(の比較手段)が、ADコンバータ25から受信側超音波センサ18からの入力信号(デジタル値)を数十回、例えば32回繰り返して受信して保持する。この時、送信側回路41の発振(送信側駆動パルス)を停止させた上で、複数の所定の位置、例えば32個のポイントでの信号を計測する。計測の位置は、例えば1ラスタ毎に1回、又は複数のラスタ毎に1回とされる。また、受信側超音波センサ18の出力波形が次第に大きくなって最大の値となった場合におけるその最大値をサンプルしてホールドする。つぎに、CPU26(のセンサ制御手段又は比較手段)が、SH割り込みでのタイマーセットを行い、割り込みが発生したかを判断する。SH割り込みは、例えば、前述のように32個の入力信号を得る場合、32回発生するようにされる。即ち、SH割り込みを契機として、送信側の連続した駆動パルスが出力される。例えば、1ラスタ毎に1回、32回のSH割り込みが所定の時間の経過と共に発生する。割り込みが発生していない場合、前述した割り込み発生の判断を繰り返す。割り込みが発生した場合、先に受信して保持した32個の値の平均値、例えば移動平均値を算出して、これをマルチフィード(MF)検出のための入力信号の値とする。この後、CPU26(の比較手段)が、入力信号の値とレジスタの閾値とを比較し、入力信号の値が閾値以上の場合、正常給紙であると判断し、入力信号の値が閾値未満の場合、この場合である回数が所定の回数、例えば10回以上か否かを判断し、10回以上である場合にはマルチフィードが発生したと判断してエラー信号を出力し、10回以上でない場合には前述したタイマーセット以下の処理を繰り返す。そして、エラー信号は、CPU26に含まれる上述した重送処理ユニット102の制御部104に入力される。
[3.本実施形態の処理]
ここでは、上述した構成の画像読取装置100で実行されるUSセンサMF検出処理等の一例について、図6から図10を参照して説明する。図6は、本実施形態のUSセンサMF検出処理の一例を示すフローチャートである。
まず、制御部104は、搬送された用紙(ページ)の先端が重送検知ユニット112のUSセンサに到達して、重送検知ユニット112がMF検出を開始すると(ステップSA1:Yes)、保持部106内の以下のレジスタおよびフラグをクリアする(ステップSA2:USセンサMF検出開始処理)。
・ページ全体におけるUSセンサ出力の最大値を保持するための全体最大値レジスタ
・ページ全体におけるUSセンサ出力の最小値を保持するための全体最小値レジスタ
・貼付部分におけるUSセンサ出力の最大値を保持するための貼付最大値レジスタ
・貼付部分におけるUSセンサ出力の最小値を保持するための貼付最小値レジスタ
・貼付部分上端の検出状態(検出又は未検出)を管理するための貼付上端検出フラグ
・貼付部分の認識個数を管理するための貼付認識個数フラグ
つぎに、採取部104aは、搬送モータのパルスに同期して、USセンサから、USセンサ出力の現在値を採取する(ステップSA3)。
つぎに、ページ全体比較部104bは、ステップSA3で採取した出力の現在値と、全体最大値レジスタで保持している最大値および全体最小値レジスタで保持している最小値との大小を比較し、当該現在値が当該最大値より大きければ当該現在値を全体最大値レジスタに格納して全体最大値レジスタを更新し、また当該現在値が当該最小値より小さければ当該現在値を全体最小値レジスタに格納して全体最小値レジスタを更新する(ステップSA4:ページ全体最大最小処理)。
つぎに、貼付部上端検出部104cは、全体最大値レジスタで保持している最大値と全体最小値レジスタで保持している最小値とを比較し、この比較結果から貼付部分の上端を検出する(ステップSA5:貼付上端検出処理)。
ここで、貼付上端検出処理の一例について図7を参照して説明する。図7は、本実施形態の貼付上端検出処理の一例を示すフローチャートである。
まず、貼付部上端検出部104cは、貼付部分の上端が検出済みであるか否かを、貼付上端検出フラグで保持している値で確認する。
つぎに、貼付部上端検出部104cは、上端が検出済みでないことを確認した場合(ステップSB1:No)には、貼付部分の現在の認識個数が所定の貼付認識上限個数に到達済みであるか否かを、貼付認識個数フラグで保持している値で確認する。
つぎに、貼付部上端検出部104cは、貼付認識上限個数に到達済みでないことを確認した場合(ステップSB2:No)には、全体最大値レジスタで保持している最大値と全体最小値レジスタで保持している最小値との差が所定値(例えば最大値の65%)以上であるか否かを確認する。
そして、貼付部上端検出部104cは、所定値以上であることを確認した場合(ステップSB3:Yes)には、貼付部分の上端を検出したと認識し、貼付上端検出フラグをセットすると共に、貼付部分の認識個数を記憶するために貼付認識個数フラグをインクリメントする(ステップSB4)。
これにて、貼付上端検出処理の説明を終了する。
図6に戻り、貼付部比較部104dは、貼付部分の上端を検出した後、ステップSA3で採取したUSセンサの出力の現在値と、全体最小値レジスタで保持している最小値、貼付最大値レジスタで保持している最大値および貼付最小値レジスタで保持している最小値との大小を比較し、この比較結果に応じて全体最小値レジスタ、貼付最大値レジスタおよび貼付最小値レジスタを更新する(ステップSA6:貼付部最大最小処理)。
ここで、貼付部最大最小処理の一例について図8を参照して説明する。図8は、本実施形態の貼付部最大最小処理の一例を示すフローチャートである。
まず、貼付部比較部104dは、貼付部分の上端が検出済みであるか否かを、貼付上端検出フラグで保持している値で確認する(ステップSC1)。
つぎに、貼付部比較部104dは、上端が検出済みであることを確認した場合(ステップSC2:Yes)には、USセンサの出力の現在値が貼付最大値レジスタで保持している最大値以下であるか否かを確認する。
つぎに、貼付部比較部104dは、最大値以下でないことを確認した場合(ステップSC2:No)には、出力の現在値を貼付最大値レジスタに格納して貼付最大値レジスタを更新する(ステップSC3)。
また、貼付部比較部104dは、最大値以下であることを確認した場合(ステップSC2:Yes)には、出力の現在値が全体最小値レジスタで保持している最小値以上であるか否か、および出力の現在値が貼付最小値レジスタで保持している最小値以上であるか否かを、それぞれ確認する。
そして、貼付部比較部104dは、全体最小値レジスタで保持している最小値以上でないことを確認した場合(ステップSC4:No)には、出力の現在値を全体最小値レジスタに格納して全体最小値レジスタを更新する(ステップSC5)。また、貼付部比較部104dは、貼付最小値レジスタで保持している最小値以上でないことを確認した場合(ステップSC4:No)には、出力の現在値を貼付最小値レジスタに格納して貼付最小値レジスタを更新する(ステップSC5)。
これにて、貼付部最大最小処理の説明を終了する。
図6に戻り、貼付下端検出部104eは、貼付部分の上端を検出した後、ステップSA3で採取したUSセンサの出力の現在値と、全体最大値レジスタで保持している最大値との大小を比較し、この比較結果から貼付部分の下端を検出する(ステップSA7:貼付下端検出処理)。
ここで、貼付下端検出処理の一例について図9を参照して説明する。図9は、本実施形態の貼付下端検出処理の一例を示すフローチャートである。
まず、貼付下端検出部104eは、貼付部分の上端が検出済みであるか否かを、貼付上端検出フラグで保持している値で確認する。
つぎに、貼付下端検出部104eは、上端が検出済みであることを確認した場合(ステップSD1:Yes)には、全体最大値レジスタで保持している最大値とUSセンサの出力の現在値との差が所定値(例えば最大値の35%)以下であるか否かを確認する。
つぎに、貼付下端検出部104eは、所定値以下であることを確認した場合(ステップSD2:Yes)には、貼付部の下端を検出したと認識し、貼付最大値レジスタで保持している最大値および貼付最小値レジスタで保持している最小値を関連付けて、保持部106の所定の領域に保存する(ステップSD3)。
そして、貼付下端検出部104eは、全体最小値レジスタ、貼付最大値レジスタ、貼付最小値レジスタおよび貼付上端検出フラグをクリアする(ステップSD4)。
これにて、貼付下端検出処理の説明を終了する。
図6に戻り、制御部104は、搬送された用紙の後端が重送検知ユニット112のUSセンサに到達しておらず、重送検知ユニット112がMF検出を終了していない場合(ステップSA8:No)には、各処理部にステップSA3〜ステップSA7までの処理を実行させる。なお、貼付部分の検出(ステップSA5〜ステップSA7)は、所定の貼付認識上限個数に到達するまで実行可能である。
つぎに、制御部104は、搬送された用紙の後端が重送検知ユニット112のUSセンサに到達して、重送検知ユニット112がMF検出を終了した場合(ステップSA8:Yes)には、重送検知ユニット112でのMF検出結果(「MF有り」又は「MF無し」を含む)を重送検知ユニット112から取得する(ステップSA9:USセンサMF検出終了処理)。
つぎに、貼付重送判定部104fは、以下の貼付MF判定処理を実行して、「MF有り」または「MF無し」を判定する(ステップSA10)。
ここで、貼付MF判定処理の一例について図10を参照して説明する。図10は、本実施形態の貼付MF判定処理の一例を示すフローチャートである。
まず、貼付重送判定部104fは、ステップSA9で取得したMF検出結果が「MF有り」というものであった場合(ステップSE1:Yes)には、貼付上端検出フラグがセットされているか否かを確認する。なお、貼付重送判定部104fは、MF検出結果が「MF無し」というものであった場合(ステップSE1:No)には、重送検知ユニット112での検出結果通りに「MF無し」を設定する(ステップSE6)。
つぎに、貼付重送判定部104fは、貼付上端検出フラグがセットされていないことを確認した場合(ステップSE2:No)には、用紙から貼付部分が検出されたか否かを、貼付認識個数フラグで保持している値で確認する。なお、貼付重送判定部104fは、貼付上端検出フラグがセットされていることを確認した場合(ステップSE2:Yes)には、貼付部分の途中で用紙の後端がUSセンサに到達したと見做して、重送検知ユニット112での検出結果通りに「MF有り」を設定する(ステップSE7)。
つぎに、貼付重送判定部104fは、用紙から貼付部分が検出されたことを確認した場合(ステップSE3:Yes)には、保持部106に保存している貼付部分の最大値と最小値との差が所定値(例えば最大値の40%)以上であるか否かを確認する。なお、貼付重送判定部104fは、用紙から貼付部分が検出されなかったことを確認した場合(ステップSE3:No)には、重送検知ユニット112での検出結果通りに「MF有り」を設定する(ステップSE7)。
つぎに、貼付重送判定部104fは、所定値以上であることを確認した場合(ステップSE4:Yes)には、貼付部分がシール等の貼付物に因るものと見做す。なお、貼付重送判定部104fは、所定値以上でないことを確認した場合(ステップSE4:No)には、重送検知ユニット112での検出結果通りに「MF有り」を設定する(ステップSE7)。
つぎに、貼付重送判定部104fは、全ての貼付部分について最大値・最小値のチェック(確認)が終了したか否かを確認する。
つぎに、貼付重送判定部104fは、全ての貼付部分のチェックが終了していないことを確認した場合(ステップSE5:No)には、保持部106で保存している未チェックの貼付部分について、最大値と最小値の差が所定値以上であるか否かの上述した確認を再度実行し、ステップSE4へ戻る。
つぎに、貼付重送判定部104fは、全ての貼付部分のチェックが終了したことを確認した場合(ステップSE5:Yes)には、全ての貼付部分がシール等の貼付物に因るものと見做し、重送検知ユニット112での検出結果を無視して「MF無し」を設定する(ステップSE6)。
これにて、貼付MF判定処理の説明を終了する。
図6に戻り、制御部104は、上述した貼付MF判定処理での貼付MF判定結果が「MF有り」であった場合(ステップSA11:「MF有り」)には、通常のMF発生処理を実行する(ステップSA12)。
また、制御部104は、上述した貼付MF判定処理での貼付MF判定結果が「MF無し」であった場合(ステップSA11:「MF無し(貼付等)」)には、画像読取ユニット114での読取動作を、停止させずにそのまま継続させる(ステップSA13)。
以上、USセンサMF検出処理の説明を終了する。
[4.本実施形態のまとめ、及び他の実施形態]
以上、本実施形態によれば、USセンサ出力の大きな変動(高い→低い、低い→高い)を捉え、その間の出力変動が所定の大きさ以上ある場合は、貼付部分としてMFと検出しないようにする。
具体的には、USセンサ出力の最大値、最小値を保持し、最小値が大きく変動(高い→低い)した所を、貼付部分の上端とする。そして、貼付部分の上端以後、貼付部分の下端までの領域を貼付部分とし、USセンサ出力の最大値、最小値を別途保持する。そして、USセンサ出力の現在値が大きく変動(低い→高い)し、最大値付近の値に戻った所を、貼付部分の下端とする。そして、貼付部分のUSセンサ出力の変動量が所定の大きさ以上ある場合は、貼り付けと見做し、MFを無視する。
これにより、煩わしい操作無しに、用紙上の貼付部分を正確に検出して、意識して貼り付けたシール等の媒体に因るMF検出を自動的に無視することができる。
さらに、本発明は、上述した実施形態以外にも、特許請求の範囲に記載した技術的思想の範囲内において種々の異なる実施の形態にて実施されてよいものである。例えば、本実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。また、装置の分散・統合の具体的形態は図示するものに限られず、その全部または一部を、各種の付加等に応じて又は機能負荷に応じて任意の単位で機能的又は物理的に分散・統合して、構成することができる。また、本明細書や図面中で示した処理手順、制御手順、具体的名称、画面例などについては、特記する場合を除いて任意に変更することができる。
また、画像読取装置100に関して、図示の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。例えば、画像読取装置100が備える処理機能、特に制御部104にて行われる各処理機能については、その全部または任意の一部を、CPUおよび当該CPUにて解釈実行されるプログラムにて実現してもよく、また、ワイヤードロジックによるハードウェアとして実現してもよい。なお、プログラムは、後述する記録媒体に記録されており、必要に応じて画像読取装置100に機械的に読み取られる。すなわち、ROMまたはHDなどには、各種処理を行うためのコンピュータプログラムが記録されている。このコンピュータプログラムは、RAMにロードされることによって実行され、CPUと協働して制御部を構成する。
本発明に係る画像読取装置は、本発明に係る重送判定方法を実現させるソフトウェア(プログラム、データ等を含む)を実装することにより実現可能である。また、本発明に係る重送判定プログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納してもよく、また、プログラム製品として構成することができる。ここで、「記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、EPROM、EEPROM、CD−ROM、MO、DVD等の任意の「可搬用の物理媒体」、あるいは、LAN、WAN、インターネットに代表されるネットワークを介してプログラムを送信する場合の通信回線や搬送波のように、短期にプログラムを保持する「通信媒体」を含むものとする。また、「プログラム」とは、任意の言語や記述方法にて記述されたデータ処理方法であり、ソースコードやバイナリコード等の形式を問わない。なお、「プログラム」は必ずしも単一的に構成されるものに限られず、複数のモジュールやライブラリとして分散構成されるものや、OSに代表される別個のプログラムと協働してその機能を達成するものをも含む。なお、実施の形態に示した各装置において記録媒体を読み取るための具体的な構成、読み取り手順、あるいは、読み取り後のインストール手順等については、周知の構成や手順を用いることができる。
以上のように、本発明に係る画像読取装置、重送判定方法及び重送判定プログラムは、産業上の多くの分野、特に、USセンサを用いた重送検知機能を持つスキャナを扱う情報処理分野や画像処理分野において実施することができ、極めて有用である。
100 画像読取装置
102 重送処理ユニット
104 制御部
104a 採取部
104b ページ全体比較部
104c 貼付上端検出部
104d 貼付部比較部
104e 貼付下端検出部
104f 貼付重送判定部
106 保持部
112 重送検知ユニット
114 画像読取ユニット

Claims (4)

  1. 超音波センサを含む重送検知機構と制御部とを備え、
    前記制御部は、
    搬送された用紙についての前記超音波センサの出力から、当該用紙上の貼付部分を検出する検出手段と、
    前記重送検知機構で重送有りと検知された場合において、前記検出手段で検出した前記貼付部分内での前記出力の変動量が第1の所定値以上のときには、前記重送検知機構での前記重送有りの検知結果を無視して、重送無しと判定する判定手段と、
    を備えたこと、
    を特徴とする画像読取装置。
  2. 前記検出手段は、前記超音波センサの前記出力の最小値と最大値との差が第2の所定値以上となった所を前記貼付部分の上端として検出し、前記上端を検出後に前記超音波センサの前記出力と前記最大値との差が第3の所定値以下となった所を前記貼付部分の下端として検出すること、
    を特徴とする請求項1に記載の画像読取装置。
  3. 超音波センサを含む重送検知機構と制御部とを備えた画像読取装置の前記制御部で実行される、
    搬送された用紙についての前記超音波センサの出力から、当該用紙上の貼付部分を検出する検出ステップと、
    前記重送検知機構で重送有りと検知された場合において、前記検出ステップで検出した前記貼付部分内での前記出力の変動量が第1の所定値以上のときには、前記重送検知機構での前記重送有りの検知結果を無視して、重送無しと判定する判定ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする重送判定方法。
  4. 超音波センサを含む重送検知機構と制御部とを備えた画像読取装置の前記制御部に実行させるための、
    搬送された用紙についての前記超音波センサの出力から、当該用紙上の貼付部分を検出する検出ステップと、
    前記重送検知機構で重送有りと検知された場合において、前記検出ステップで検出した前記貼付部分内での前記出力の変動量が第1の所定値以上のときには、前記重送検知機構での前記重送有りの検知結果を無視して、重送無しと判定する判定ステップと、
    を含むこと、
    を特徴とする重送判定プログラム。
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