JP5451423B2 - セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 - Google Patents

セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5451423B2
JP5451423B2 JP2010015430A JP2010015430A JP5451423B2 JP 5451423 B2 JP5451423 B2 JP 5451423B2 JP 2010015430 A JP2010015430 A JP 2010015430A JP 2010015430 A JP2010015430 A JP 2010015430A JP 5451423 B2 JP5451423 B2 JP 5451423B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
current collecting
fuel
cell
cell stack
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010015430A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011154874A (ja
Inventor
健児 島津
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kyocera Corp
Original Assignee
Kyocera Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kyocera Corp filed Critical Kyocera Corp
Priority to JP2010015430A priority Critical patent/JP5451423B2/ja
Publication of JP2011154874A publication Critical patent/JP2011154874A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5451423B2 publication Critical patent/JP5451423B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Landscapes

  • Fuel Cell (AREA)

Description

本発明は、複数の燃料電池セルを配列してなるセルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素含有ガス)と酸素含有ガス(空気等)とを用いて600℃〜1000℃の高温下で発電する燃料電池セルの複数個を、集電部材を介して電気的に直列に接続してなるセルスタックを燃料電池セルに反応ガスを供給するマニホールドに固定してなるセルスタック装置や、それを収納してなる燃料電池モジュール、さらには燃料電池モジュールを収納してなる燃料電池装置が種々提案されている(例えば、特許文献1参照。)。
このようなセルスタック装置においては、燃料電池セルの上端部側で発電に使用されなかった燃料ガスを燃焼させ、燃料電池セルの温度を上昇させることにより、燃料電池セルの発電を効率よく行なうことができる。
また、一対の集電片である外側電極層側集電片とインターコネクタ側集電片とを備え、その両端部が接続部により接続されてなる集電部材において、第2反応ガスが外側電極層とインターコネクタとの間を通過しやすくなることを目的として、集電部材の接続部を外側電極層よりも外側に形成してなるセルスタック装置(例えば、特許文献2参照。)が提案されている。
特開2007−59377号公報 特開2008−135195号公報
しかしながら、上述した集電部材においては、集電部材の内部を流れる第2反応ガスがセルスタックの外側に流れ出ることで、外側電極層に十分な量の第2反応ガスを供給できない場合があり、セルスタック装置の発電効率が低下するおそれがある。
それゆえ、本発明の目的は、集電部材の内部を流れた第2反応ガスがセルスタックの外側に流れることを抑制し、外側電極層に十分な量の第2反応ガスを供給することにより、発電効率の向上したセルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置を提供することにある。
本発明のセルスタック装置は、第1反応ガスと第2反応ガスとで発電を行なう柱状の燃料電池セルを立設し、集電部材を介して複数個配列してなるセルスタックを備えるセルスタック装置であって、前記燃料電池セルは、前記第1反応ガスを下端から上端へ流すための第1反応ガス流路を内部に備える導電性支持体と、該導電性支持体上に配置され、内側電極層、固体電解質層および外側電極層をこの順に積層してなる積層体と、前記外側電極層と対向するように前記導電性支持体上に配置されたインターコネクタとを備え、隣り合う前記燃料電池セル間が前記第2反応ガスを下方から上方に流すための第2反応ガス流路として構成されており、前記集電部材は、隣接する一方の前記燃料電池セルの外側電極層と他方の前記燃料電池セルのインターコネクタとを電気的に接続するための、所定間隔を空けて配置された前記燃料電池セルの幅方向に沿う板状の一対の集電片と、該一対の集電片の端部同士を接続する接続部とを一組として、前記燃料電池セルの長手方向に連続して複数組が形成されているとともに、前記接続部と接続されており、前記集電部材と前記外側電極層にて接続されている前記燃料電池セル側に、前記燃料電池セルの配列方向に沿って延びている側板部を備え、前記側板部の前記燃料電池セルと対向する面が、絶縁層により覆われていることを特徴とする。
このようなセルスタック装置においては、集電部材が、隣接する一方の燃料電池セルの外側電極層と隣接する他方の燃料電池セルのインターコネクタとを電気的に接続するための、所定間隔を空けて配置された燃料電池セルの幅方向に沿う板状の一対の集電片と、一対の集電片の端部同士を接続する接続部とを一組として、燃料電池セルの長手方向に連続して複数組が形成されているとともに、接続部と接続されており、当該集電部材と外側電極層にて接続されている燃料電池セル側に、燃料電池セルの配列方向に沿って延びている側板部を備えることから、第2反応ガス流路を流れる第2反応ガスが、セルスタックの外側に流れ出ることを抑制することができる。それにより、外側電極層に十分な量の第2反応ガスを供給することができ、発電効率の向上したセルスタック装置とすることができる。さらに、側板部の燃料電池セルと対向する面が、絶縁層により覆われていることから、側板部が燃料電池セルに接触した場合においても、電気的に短絡することを防止することができる。それにより、長期信頼性の向上したセルスタック装置とすることができる。
また、本発明のセルスタック装置は、前記側板部が、前記集電部材と前記外側電極層にて接続されている前記燃料電池セルの前記インターコネクタ側にまで延びていることが好ましい。
このようなセルスタック装置においては、側板部が、集電部材と外側電極層にて接続されている燃料電池セルのインターコネクタ側にまで延びていることから、さらに外側電極層に第2反応ガスを供給することができる。
また、本発明のセルスタック装置は、前記側板部が、前記集電部材と前記インターコネクタにて接続されている前記燃料電池セル側にも、前記燃料電池セルの配列方向に沿って延びていることが好ましい。
このようなセルスタック装置においては、側板部が、集電部材とインターコネクタにて接続されている燃料電池セル側にも、燃料電池セルの配列方向に沿って延びていることから、さらに外側電極層に第2反応ガスを供給することができる。
また、本発明のセルスタック装置は、発電に使用されなかった前記第1反応ガスと発電に使用されなかった前記第2反応ガスとを前記燃料電池セルの上端部側で燃焼させる構成であるとともに、前記集電部材の上端が前記燃料電池セルの上端よりも高い位置に配置されていることが好ましい。
このようなセルスタック装置においては、発電に使用されなかった第1反応ガスと発電に使用されなかった第2反応ガスとを燃料電池セルの上端部側で燃焼させるとともに、集電部材の上端が燃料電池セルの上端よりも高い位置に配置されていることから、第2反応ガスを燃料電池セルの上端部側に効率よく供給することができ、発電に使用されなかった第1反応ガスと発電に使用されなかった第2反応ガスとを燃料電池セルの上端部側において効率よく燃焼させることができる。そのため、低出力で発電している場合等の第2反応ガスの供給量が少ない場合においても、失火が生じることを抑制することができる。
本発明の燃料電池モジュールは、上記のセルスタック装置を収納容器内に収納してなることを特徴とすることから、発電効率の向上した燃料電池モジュールとすることができる。
本発明の燃料電池装置は、上記の燃料モジュールと、燃料電池モジュールを作動させるための補機とを、外装ケース内に収納してなることから、発電効率の向上した燃料電池装置とすることができる。
本発明のセルスタック装置は、集電部材が、隣接する一方の燃料電池セルの外側電極層と隣接する他方の燃料電池セルのインターコネクタとを電気的に接続するための、所定間隔を空けて配置された燃料電池セルの幅方向に沿う板状の一対の集電片と、一対の集電片の端部同士を接続する接続部とを一組として、燃料電池セルの長手方向に連続して複数組が形成されているとともに、接続部と接続されており、当該集電部材と外側電極層にて接続されている燃料電池セル側に、燃料電池セルの配列方向に沿って延びている側板部を備えることから、第2反応ガス流路を流れる第2反応ガスが、セルスタックの外側に流れ出ることを抑制することができる。それにより、外側電極層に十分な量の第2反応ガスを供給することができ、発電効率の向上したセルスタック装置とすることができる。さらに、側板部の燃料電池セルと対向する面が、絶縁層により覆われていることから、側板部が燃料電池セルに接触した場合においても、電気的に短絡することを防止することができる。それにより、長期信頼性の向上したセルスタック装置とすることができる。
あわせて、このセルスタック装置を収納容器内に収納することで、発電効率が向上した燃料電池モジュールとすることができ、さらにこの燃料電池モジュールと燃料電池モジュールを動作させるための補機とを外装ケース内に収納することで、発電効率が向上した燃料電池装置とすることができる。
本発明のセルスタック装置の一例を示し、(a)はセルスタック装置を概略的に示す側面図、(b)は(a)のセルスタック装置の点線枠で囲った部分の一部を拡大した平面図である。 図1に示す集電部材の斜視図である。 図1に示す燃料電池セルと集電部材との接続を概略的に示す側面図である。 本発明のセルスタック装置を構成するセルスタックの他の一例を示し、(a)は、燃料電池セルと集電部材との接続を概略的に示す平面図、(b)は、燃料電池セルと集電部材との接続を概略的に示す側面図である。 本発明のセルスタック装置を構成する集電部材のさらに他の一例を示す斜視図である。 図5に示す集電部材を備えてなるセルスタックのさらに他の一例を示し、(a)は、燃料電池セルと集電部材との接続を概略的に示す平面図、(b)は、燃料電池セルと集電部材との接続を概略的に示す側面図である。 本発明のセルスタック装置を構成する集電部材のさらに他の一例を示す斜視図である。 本発明の燃料電池モジュールの一例を示す外観斜視図である。 本発明の燃料電池装置の一例を示す分解斜視図である。
図1は、本発明のセルスタック装置の一例を示し、(a)はセルスタック装置を概略的
に示す側面図、(b)は(a)のセルスタック装置1を示す平面図であり、(a)で示した点線枠で囲った部分を抜粋して示している。図2は、図1に示す集電部材4の斜視図である。なお、以降の図において同一の部材については同一の番号を付するものとする。
セルスタック装置1は、内部に所定の間隔を空けて第1反応ガス流路9を複数有しており、一対の対向する平坦面をもつ全体的に見て楕円柱状の導電性支持体10の一方の平坦面上に内側電極層11と、固体電解質層12と、外側電極層13とをこの順に積層してなるとともに、他方の平坦面のうち外側電極層13および固体電解質層12が形成されていない部位にインターコネクタ14を積層してなる柱状(中空平板状)の燃料電池セル3を、集電部材4を介して立設させた状態で配置することで、燃料電池セル3同士を電気的に直列に接続してなるセルスタック2を備えている。
集電部材4は、詳細を後述するが、一枚の板部材に所定の間隔で幅方向にスリットが複数設けられ、スリットを挟んで上下方向に隣接する部位が集電片4a、4bとなる。集電部材4の長手方向に形成されたそれぞれの集電片4a、4bは、隣接する一方側の燃料電池セル3および隣接する他方側の燃料電池セル3と接合されるように、交互に配置されている。そして一対の集電片4a、4bの両端部が接続部4cにより接続され、これらを一組として、長手方向に複数組が形成されており、集電部材4を構成している。それにより隣接する一方の燃料電池セル3側の集電片4aと隣接する他方の燃料電池セル3側の集電片4bとの間が、第2の反応ガスが流れる第2反応ガス流路8となる。
また、インターコネクタ14の外面にはP型半導体層15を設けることもできる。集電部材4を、P型半導体層15を介してインターコネクタ14に接続させることより、両者の接触がオーム接触となって電位降下を少なくし、集電性能の低下を有効に抑制することができる。このP型半導体層15は、外側電極層13の外面に設けることもできる。
そして、セルスタック2を構成する各燃料電池セル3の下端部が、第1反応ガス流路9を介して燃料電池セル3に第1反応ガスを供給するためのマニホールド7にガラスシール材(図示せず)等の接合材により固定されている。
なお、図1に示すセルスタック装置1においては、燃料電池セル3として、第1反応ガス流路9内に燃料ガス(水素含有ガス)を流すとともに、内側電極層11としての燃料極層、外側電極層13としての空気極層を設けてなる固体酸化物形の燃料電池セル3を示している。マニホールド7より第1反応ガスとして燃料ガスを供給し、隣り合う燃料電池セル3間に第2反応ガスとして酸素含有ガス(空気等)を供給することで、燃料電池セル3の発電が行なわれる。以下の説明において第1反応ガスとして燃料ガスを、第2反応ガスとして酸素含有ガスを用いる場合を例示して説明する。
また、セルスタック装置1は、燃料電池セル3の配列方向(以下、セル配列方向と略す場合がある。)の両端から端部集電部材(図示せず)を介してセルスタック2を挟持するように、マニホールド7に下端部が固定された弾性変形可能な導電部材5を具備している。ここで、図1に示す導電部材5においては、セル配列方向に沿って外側に向けて延びた形状で、セルスタック2(燃料電池セル3)の発電により生じる電流を引き出すための電流引出部6が設けられている。なお、端部集電部材としては、集電部材4と同様の構成のものを用いてもよいし、異なる構成のものを用いてもよい。
このようなセルスタック装置1においては、燃料電池セル3の上端部側にて、第1反応ガス流路(燃料ガス流路)9より排出され、燃料電池セル3の発電に使用されなかった燃料ガスと、第2反応ガス流路8(酸素含有ガス流路)より排出され、燃料電池セル3の発電に使用されなかった酸素含有ガスとを燃焼させる構成とすることにより、燃料電池セル
3の温度を上昇させることまたは高温に維持することができ、燃料電池セル3(セルスタック装置1)の発電を効率よく行なうことができる。
以下に、図1において示す燃料電池セル3を構成する各部材について説明する。
燃料極層(内側電極層)11は、一般的に公知のものを使用することができ、多孔質の導電性セラミックス、例えばYやYb等の希土類元素が固溶しているZrO(安定化ジルコニアと称する)とNiおよび/またはNiOとから形成することができる。
燃料極層11において、NiおよびNiOのうち少なくとも一方と、希土類元素が固溶しているZrOの含有量は、焼成−還元後における体積比率が、NiO:希土類元素が固溶しているZrO(例えば、NiO:YSZ)が35:65〜65:35の範囲にあるのが好ましい。さらに、この燃料極層11の気孔率は、15%以上、特に20〜40%の範囲にあるのが好ましく、その厚みは、1〜30μmであるのが好ましい。
固体電解質層12は、電極間の電子の橋渡しをする電解質としての機能を有していると同時に、燃料ガスと酸素含有ガスとのリークを防止するためにガス遮断性を有することが必要とされ、3〜15モル%の希土類元素が固溶したZrOから形成される。なお、上記特性を有する限りにおいては、他の材料等を用いて形成してもよい。
さらに、固体電解質層12は、ガス透過を防止するという点から、相対密度(アルキメデス法による)が93%以上、特に95%以上の緻密質であることが望ましく、かつその厚みが5〜50μmであることが好ましい。
空気極層(外側電極層)13は、導電性セラミックス(例えば、ABO型のペロブスカイト型酸化物)から形成することができ、ガス透過性を有する必要があることから、気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。さらに、空気極層13の厚みは、集電性という点から30〜100μmであることが好ましい。
インターコネクタ14は、導電性セラミックスから形成することができるが、燃料ガス(水素含有ガス)および酸素含有ガス(空気等)と接触するため、耐還元性及び耐酸化性を有することが必要であり、それゆえランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO系酸化物)が好適に使用される。インターコネクタ14は導電性支持体10に形成された複数の第1反応ガス流路(燃料ガス流路)9を流通する燃料ガス、および導電性支持体10の外側を流通する酸素含有ガスのリークを防止するために緻密質でなければならず、93%以上、特に95%以上の相対密度を有していることが好ましい。
また、インターコネクタ14の厚みは、ガスのリーク防止と電気抵抗の増大を抑制という理由から、10〜50μmであることが好ましい。この範囲よりも厚みが薄いと、ガスのリークを生じやすく、またこの範囲よりも厚みが大きいと、電気抵抗が大きく、電位降下により集電機能が低下してしまうおそれがある。
導電性支持体10としては、燃料ガスを燃料極層11まで透過するためにガス透過性であること、さらには、インターコネクタ14を介して集電するために導電性であることが要求される。したがって、導電性支持体10としては、かかる要求を満足するものを材質として採用する必要があり、例えば導電性セラミックスやサーメット等を用いることができる。
なお、燃料電池セル3を作製するにあたり、燃料極層11または固体電解質層12との同時焼成により導電性支持体10を作製する場合においては、鉄属金属成分と特定希土類
酸化物とから導電性支持体10を形成することが好ましい。また、導電性支持体10は、所要ガス透過性を備えるために開気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲にあるのが好適であり、そしてまたその導電率は50S/cm以上、より好ましくは300S/cm以上、特に440S/cm以上であるのが好ましい。
また、導電性支持体10の平坦面nの長さ(導電性支持体10の幅方向の高さ)は、通常、15〜35mm、弧状面mの長さ(弧の長さ)は、2〜8mmであり、導電性支持体10の厚み(平坦面n間の厚み)は1.5〜5mmであることが好ましい。
P型半導体層15としては、遷移金属ペロブスカイト型酸化物からなる層を例示することができる。具体的には、インターコネクタ14を構成するランタンクロマイト系のペロブスカイト型酸化物(LaCrO系酸化物)よりも電子伝導性が大きいもの、例えば、BサイトにMn、Fe、Coなどが存在するLaMnO系酸化物、LaFeO系酸化物、LaCoO系酸化物などの少なくとも一種からなるP型半導体セラミックスを使用することができる。このようなP型半導体層15の厚みは、一般に、30〜100μmの範囲にあることが好ましい。
なお、図示はしていないが、固体電解質層12と空気極層13との間に、固体電解質層12と空気極層13との接合を強固なものとするとともに、固体電解質層12の成分と空気極層13の成分とが反応して電気抵抗の高い反応層が形成されることを抑制する目的で、Ce(セリウム)と他の希土類元素(SmやGd等)とを含有する組成にて形成される中間層を備えることもできる。
さらに、図示していないが、インターコネクタ14と導電性支持体10との間に、インターコネクタ14と導電性支持体10との間の熱膨張係数差を軽減する等のために、燃料極層11と類似した組成の密着層を設けることもできる。
ここで、本発明のセルスタック装置を構成する集電部材4について説明する。
図2は、図1に示すセルスタック装置1を構成する集電部材4の斜視図であり、図3は、燃料電池セル3と集電部材4との接続を概略的に示す側面図である。
本発明のセルスタック装置1を構成する集電部材4は、燃料電池セル3の幅方向(以下、セル幅方向と略す場合がある。)に沿って設けられた一対の板状の集電片4a、4bと、一対の集電片4a、4bの両端部を接続する接続部4cとを1組として、集電部材4の長手方向に連続して複数組が設けられている。また、接続部4cには、接続部4cからセル幅方向に沿って、燃料電池セル3の外側まで延びる延伸部4dが接続され、さらに延伸部4dと接続され、空気極層13と接続されている燃料電池セル3側に、セル配列方向に沿って延びている側板部4eを備えている。また一対の板状の集電片4a、4bと、一対の集電片4a、4bの両端部を接続する接続部4cとを1組として複数組備えるユニットを、集電部材4の長手方向に連結するための導電性連結部4fを備えている。なお、このユニットには後述する延伸部4cと側板部4eが含まれる。
集電片4a、4bは、隣接する一方の燃料電池セル3の空気極層13と接続される集電片4aと、隣接する他方の燃料電池セル3のインターコネクタ14と接続される集電片4bとからなり、集電部材4の長手方向に沿って複数設けられている。図2に示すように、集電片4a、4bの両端部は接続部4cに向けて屈曲しており、接続部4cにて複数の集電片4a、4bが接続されている。
接続部4cには、セル幅方向に沿って燃料電池セル3の外側まで延びる延伸部4dの一
端が接続されている。延伸部4dは、図1(b)に示すように、延伸部4dの他端が燃料電池セル3の外側に配置されている。そして、空気極層13と接続されている燃料電池セル3側にセル配列方向に沿って延びている側板部4eの一端が、延伸部4dの他端に接続されている。本発明のセルスタック装置1においては、燃料電池セルの外側から0.5〜1cm程度出るように延伸部4dを設けることが好ましい。
なお、図2に示す集電部材4は、接続部4c、延伸部4dおよび側板部4eをそれぞれ設けた例を示したが、側板部4eが集電部材4と接続されていれば、この形状に限定されるものではない。例えば、接続部4cをセル幅方向に延ばして側板部4eと接続してもよく、延伸部4dを集電部材4と空気極層13にて接続されている燃料電池セル3側に、折り曲げて側板部4eを作製してもよい。
そして、図2に示すように、これらを1ユニットとし、導電性連結片4fを介して長手方向に複数のユニットを連結することにより集電部材4が構成されている。なお、図2においては、ユニット数が4つのものを示したが、これに限定されるものではない。ユニット数は、燃料電池セル3の大きさ(長手方向の長さ)、発電効率および集電部材4の剛性等により適宜設定すればよい。
集電部材4は、燃料電池セル3により発電した電流を流すために導電性が必要であり、セルスタック装置1は600〜900℃の高温下で作動することから、耐熱性も必要である。それゆえ、合金100質量部に対して10〜30質量部のCrを含有する合金を用いることが好ましく、例えば、Fe−Cr系合金、Ni−Cr系合金等を用いることができる。
そして、Crを含有する合金からなる一枚の矩形状の板部材(矩形板)の中央部に、燃料電池セル3の長手方向に所定の間隔を空けて複数のスリットを設け、スリット間の板部材を隣り合う燃料電池セル3と接続するように交互に突出させることで集電片4a、4bを形成し、矩形板の両側部(スリットが形成されていない部位)を切り欠き等の加工をすることにより、所定の形状を形成し、切り欠かれた矩形板の両側部を折り曲げることにより、側板部4eを形成し、集電部材4を作製することができる。この場合、一枚の板部材を打ち抜きプレス加工により集電部材4を作製することができるため、容易に集電部材4を作製することができる。
なお、一枚の矩形板により作製した例を示したが、それぞれの部材を別途作製し、溶接等により接合して集電部材4を作製してもよい。例えば、一対の集電片4a、4bと、一対の集電片4a、4bの両端部を接続する接続部4cとを1組として、複数組を導電性連結片4fにより連結してなる集電部(図示せず)を作製し、折り曲げ加工した板部材により延伸部4dおよび側板部4eを作製し、これを集電部に溶接にて接合して集電部材4を作製してもよい。また、スリットの形成等は、プレス加工等の適宜知られた方法により作製すればよい。
ここで、セルスタック装置を長期間発電させると、Crを含有する合金からCrが燃料電池セル3の空気極層13や空気極層13と固体電解質層12との界面に拡散し、電気的な抵抗が増大し、燃料電池セルの発電性能が低下するおそれがある。そのため、集電部材4の表面の一部、好ましくは全体を希土類元素を含有するペロブスカイト形酸化物等を用いてCr拡散抑制層により覆うことが好ましい。それにより、集電部材4からCrが燃料電池セル3の空気極層13や空気極層13と固体電解質層12との界面に拡散することを抑制でき、発電効率の向上したセルスタック装置1とすることができる。
本発明のセルスタック装置1は、燃料電池セル3の内部に設けられた第1反応ガス流路
(燃料ガス流路)9に燃料ガスを流し、燃料電池セル3間に設けられた第2反応ガス流路(酸素含有ガス流路)8に酸素含有ガスを流すことで発電を行なう。
従来のセルスタック装置では、第2反応ガス流路8から酸素含有ガスがセルスタック2の外側に流れ出てしまい、空気極層13に供給される酸素含有ガスの量が未だに十分ではなく、セルスタック装置の発電効率が低下してしまうおそれがあった。
本発明のセルスタック装置1を構成する集電部材4は、集電部材4と空気極層13とで接続される燃料電池セル3側に向けて、セル配列方向に沿って側板部4eが延びている(配置されている)ことから、セルスタック2の外側に酸素含有ガスが流れることを抑制することができる。それにより、空気極層(外側電極層)13に十分な量の酸素含有ガスを供給することができ、燃料電池セル3の発電効率を向上させることができる。そのため、発電効率の向上したセルスタック装置1とすることができる。
図3に示すように、燃料電池セル3の一方側主面15aにインターコネクタ14が燃料電池セルの長手方向の全域にわたって設けられており、他方側主面15bに空気極層13が燃料電池セル3の上端部および下端部を除き設けられている。燃料電池セル3は、燃料電池セル3の内側電極層(燃料極層)(図示せず)、固体電解質層および外側電極層(空気極層)13がこの順に積層されている部位が発電部となり発電を行なう。なお、図3においては、P型半導体層は図示していない。また、燃料ガスは実線の矢印、酸素含有ガスは破線の矢印で示している。
そのため、集電部材4の長手方向の長さは、空気極層の長手方向の長さと同等かもしくはそれ以上の長さになることが好ましく、それにより、効率よく集電することができる。
集電片4a、4bのセル幅方向に沿った長さは、空気極層13またはインターコネクタ14と接触する部位の長さが空気極層13またはインターコネクタ14の幅方向の長さと同等かもしくはそれ以上の長さとすることが好ましい。それにより、効率よく集電することができる。なお、集電片4a、4bの幅方向の長さが、長くなりすぎると第2反応ガス流路8がセル幅方向に広がりすぎるため、十分な量の酸素含有ガスを供給することができなくなるおそれがあり、空気極層13に十分な量の酸素含有ガスを供給できるように、適宜設定して設ける必要がある。
ところで、燃料電池セル3は導電体のため、集電部材4の側板部4eが燃料電池セル3と接触した場合、セルスタック装置1が電気的に短絡するおそれがあり、セルスタック装置1の長期信頼性が低下するおそれがある。
そのため、集電部材4の側板部4eの燃料電池セル3と対向する面を、絶縁層により覆われていることが好ましい。絶縁性層は、アルミナ、酸化亜鉛等の公知の絶縁性材料を用いて作製することができる。さらに、側板部4eの全表面が、絶縁層により覆われることがより好ましい。それにより、さらにセルスタック装置1が電気的に短絡することを防止することができる。また、側板部4eを絶縁体により形成し、延伸部4dと接続してもよい。なお、延伸部4dを絶縁層により覆う構成としてもよい。それにより、セルスタック装置1の長期信頼性を向上させることができる。
なお、前述したCr拡散抑制コーティングは、絶縁性のコーティングを施す場合に、絶縁性のコーティングを施した部位に設けなくてもよい。絶縁性のコーティングにおいてもCrの拡散を抑制することができるためである。
また、本発明の集電部材4は、燃料電池セル3の外部に側板部4eが設けられているこ
とから、側板部4eより効率よく放熱することができ、集電部材4が高温となることを抑制することができる。それにより、集電部材4が高温により劣化することを抑制することができる。
図4は、本発明のセルスタック装置の他の一例を示し、(a)は、燃料電池セル3と集電部材16との接続を概略的に示す平面図、(b)は、燃料電池セル3と集電部材16との接続を概略的に示す側面図である。
図4に示す集電部材16は、側板部16eが、集電部材16と外側電極層13にて接続される燃料電池セル3のインターコネクタ14まで配置されている点と、接続部16cが燃料電池セル3の外側まで延びている点とが集電部材4と異なり、それ以外の構成は集電部材4と同様である。
図4(a)に示すように、セルスタック2が集電部材16を介して燃料電池セル3を複数個配列してなるため、側板部16eがセル配列方向に沿って連なっている。そのため、酸素含有ガスがセルスタック2の外部に流れ出ることを抑制することができ、空気極層13に酸素含有ガスをさらに供給することができ、セルスタック装置1の発電効率をさらに向上させることができる。
また、酸素含有ガスがセルスタック2の外部に流れ出ることを抑制することができることから、十分な量の発電に使用されなかった酸素含有ガスを燃料電池セル3の上端部側(燃焼部)に供給することができる。
さらに、側板部16eが、集電部材16と外側電極層13にて接続される燃料電池セル3のインターコネクタ14まで配置されていることから、燃料電池セル3の側方またはインターコネクタ14側を流れる酸素含有ガスが、セルスタック2の外側に流れ出ることを抑制し、空気極層13や燃焼部に供給することができる。
集電部材16の長手方向における側板部16eの長さは、集電部材16を構成するユニットの長さと同等かそれ以上の長さが好ましい。ユニットと同等の長さとすることで、集電部材16を容易に作製することができる。また、集電部材16の長手方向における側板部16eの長さを集電部材16の長手方向の長さと同等としてもよい。それにより、酸素含有ガスがセルスタックの外部に流れ出ることをさらに抑制することができる。
側板部16eのセル長手方向の長さは、図4(a)に示すように、一方の集電部材16の接続部16cから燃料電池セル3を介して隣り合う他方の集電部材16の接続部16cにかけて設けられることが好ましいことから、セルスタック2に応じて適宜設定すればよい。
ところで、隣り合う集電部材16同士が接触すると電気的に短絡が生じ、集電部材16が破損するおそれがあるが、前述の絶縁性のコーティングを施すことにより、電気的な短絡を抑制することができる。
図5は、本発明のセルスタック装置のさらに他の一例を示し、セルスタック装置1を構成する集電部材17の斜視図である。図6は、図5に示す集電部材17を備えてなるセルスタック装置1を示し、(a)は、燃料電池セル3と集電部材17との接続を概略的に示す平面図、(b)は、燃料電池セル3と集電部材17との接続を概略的に示す側面図である。
図5に示す集電部材17は、一端が接続部17cと接続された延伸部17dの他端と接
続され、セル配列方向に沿って隣り合うそれぞれの燃料電池セル3側に配置された側板部17eを備えている。また、集電部材17の最も高い位置に位置する接続部17c、延伸部17dおよび側板部17eが燃料電池セル3の長手方向に延びて設けられている。その他の点においては、集電部材4と同様の構成である。
集電部材17は、隣り合うそれぞれの燃料電池セル3の外側に側板部17eが配置されていることから、酸素含有ガスがセルスタックの外側に流れ出ることを抑制することができ、空気極層13や燃焼部に十分な量の酸素含有ガスを供給することができる。
側板部17eのセル配列方向の長さは、酸素含有ガスがセルスタック2の外部に流れ出ることを抑制する点で長い方が好ましいが、隣り合う集電部材17の側板部17e同士が重ならないように設けることで、酸素含有ガスがセルスタック2の外部に流れることを抑制しつつ、集電部材17のコストを低下させることができる。
なお、図6に示す集電部材17は、延伸部17dに集電部材17に接合される燃料電池セル3のそれぞれの外側に側板部17eを設けた例を示したが、側板部17eを1枚の板部材から設け、側板部17eの中央部と延伸部17dとを接合して集電部材17を作製してもよい。
集電部材17は、延伸部17dに接続された側板部17eが互いにセル配列方向において、それぞれ配置されていることから、側板部のセル配列方向における長さ(図5においては、それぞれの側板部17eの長さの和)が長くなった場合においても、集電部材4のハンドリング性が低下することを抑制することができる。つまり、側板部17eのセル配列方向の中央部において、延伸部17dと接続されているため、側板部17eのセル配列方向の長さが長くなった場合においても、延伸部17dとの接続部位からの長さを短くすることができる。それにより、集電部材17のハンドリング性を向上させることができる。
また、側板部17eを1枚の板部材から形成した場合においても、側板部17eの中央部と延伸部17dとが接続されていることから、集電部材17のハンドリング性を向上させることができる。
ここで、本発明のセルスタック装置1は、発電に使用されなかった燃料ガスと酸素含有ガスとを燃焼させる構成である。電気の使用量の少ない夜間等では、セルスタック2に供給される燃料ガスおよび酸素含有ガスが少なくなるとともに、セルスタック2も低温となるため、失火が生じやすくなる。
本発明のセルスタック装置1を構成する集電部材17は、最も高い位置に位置する接続部17c、延伸部17dおよび側板部17eが燃料電池セル3の長手方向に延びて設けられていることから、第2反応ガス流路8を燃料電池セル3の上端部付近まで形成することができる。それにより、第2反応ガス流路を流れる発電に使用されなかった酸素含有ガスを燃料電池セル3の上端部側に効率よく供給することができ、セルスタック2に供給される酸素含有ガスの量が少ない場合においても、失火が生じることを抑制することができる。
図7は、本発明のセルスタック装置のさらに他の一例を示し、セルスタック装置1を構成する集電部材18の斜視図である。集電部材18は上述した集電部材4とは構成が異なるものである。
集電部材18は、隣接する一方の燃料電池セル3と接続される複数の集電片18aと、
隣接する他方の燃料電池セル3と接続される複数の集電片18bと、集電片18aの一端と集電片18bの他端とを接続するための導電性接続片18gと、他の集電片18aの他端と集電片18bの一端とを接続するための導電性接続片18hとをユニットとして、燃料電池セル3の長手方向に連続して形成されている。そして、集電部材18は、集電片18a、18bおよび導電性接続片18g、18hとの接続部18cからセル幅方向に沿って、燃料電池セル3の外側まで延びる延伸部18dが設けられ、延伸部18dと接続され、集電部材18と空気極層13にて接続される燃料電池セル3の外側に配置された側板部18eを備えている。
このような集電部材18においても、空気極層13に十分な量の酸素含有ガスを供給することができ、発電効率の向上したセルスタック装置とすることができる。
また、一枚の板部材を側板部18eとして設け、側板部18eと接続部18cとを延伸部18dにより接続していることから、集電部材18を容易に作製することができる。それにより、集電部材18の製造コストを低下させることができる。
なお、図7に示す集電部材18は、側板部18eが一枚の板部材からなり、複数の延伸部18dを設けた例を示したが、複数の板部材により側板部18eを形成してもよい。また、延伸部18dを複数設けずに、1つのみから集電部材18を形成してもよい。
集電部材18は、上述した他の集電部材と同様の方法にて作製することができる。例えば、一枚の板部材(矩形板)に所定の切り欠きが得られるようにプレス加工し、切り欠かれた矩形板を適宜折り曲げて作製することができる。
図8は、本発明のセルスタック装置1を収納容器内に収納してなる燃料電池モジュール25の一例を示す外観斜視図であり、直方体状の収納容器26の内部に、図1に示したセルスタック装置1を収納して構成されている。
なお、燃料電池セル3にて使用する燃料ガスを得るために、天然ガスや灯油等の原燃料を改質して燃料ガスを生成するための改質器27がセルスタック2の上方に配置されている。そして、改質器27で生成された燃料ガスは、ガス流通管28を介してマニホールド7に供給され、マニホールド7を介して燃料電池セル3の内部に設けられた第1反応ガス流路9に供給される。
なお、図8においては、収納容器26の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されているセルスタック装置1および改質器27を後方に取り出した状態を示している。ここで、図1に示した燃料電池モジュール25においては、セルスタック装置1を、収納容器26内にスライドして収納することが可能である。なお、セルスタック装置1は、改質器27を含むものとしても良い。
また収納容器26の内部に設けられた第2反応ガス導入部材29は、図8においてはマニホールド7に並置されたセルスタック2の間に配置されるとともに、第2反応ガス(酸素含有ガス)が燃料ガスの流れに合わせて、燃料電池セル3の側方を下端から上端に向けて流れるように、燃料電池セル3の下端に酸素含有ガスを供給する。そして、燃料電池セル3の第1反応ガス流路9より排出される燃料ガスと酸素含有ガスとを燃料電池セル3の上端部側で燃焼させることにより、燃料電池セル3の温度を上昇させるまたは高温に維持することができる。また、燃料電池セル3の上端部側にて、燃料電池セル3の燃料ガス流路から排出される燃料ガスと酸素含有ガスとを燃焼させることにより、燃料電池セル3(セルスタック2)の上方に配置された改質器27を効率よく温めることができる。それにより、改質器27で効率よく改質反応を行うことができる。
さらに、本発明の燃料電池モジュール25においても、長期信頼性が向上した燃料電池セル3を用いて構成されるセルスタック装置1を収納容器26内に収納してなることから、長期信頼性が向上した燃料電池モジュール25とすることができる。
ここで、セルスタック装置1に失火が生じると、燃料電池モジュール25の温度が低下するとともに、改質器27を十分に温めることができず、生成度の低い燃料ガスが燃料電池セル3に供給され、燃料電池セル3が劣化し、燃料電池モジュール25の長期信頼性が低下してしまうおそれがあった。
本発明の燃料電池モジュール25においては、失火を抑制できるセルスタック装置1を収納容器26内に収納してなることから、長期信頼性の向上した燃料電池モジュール25とすることができる。
図9は、外装ケース内に図8で示した燃料電池モジュール25と、セルスタック装置1を作動させるための補機とを収納してなる本発明の燃料電池装置30の一例を示す分解斜視図である。なお、図9においては一部構成を省略して示している。
図9に示す燃料電池装置30は、支柱31と外装板32から構成される外装ケース内を仕切板33により上下に区画し、その上方側を上述した燃料電池モジュール25を収納するモジュール収納室34とし、下方側を燃料電池モジュール25を動作させるための補機類を収納する補機収納室35として構成されている。なお、補機収納室35に収納する補機類を省略して示している。
また、仕切板33には、補機収納室35の空気をモジュール収納室34側に流すための空気流通口36が設けられており、モジュール収納室34を構成する外装板32の一部に、モジュール収納室34内の空気を排気するための排気口37が設けられている。
このような燃料電池装置30においては、上述したように、長期信頼性の向上した燃料電池モジュール25をモジュール収納室34に収納して構成することにより、長期信頼性の向上した燃料電池装置30とすることができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述したセルスタック装置1においては、第1反応ガスとして燃料ガスを、第2反応ガスとして酸素含有ガスを用いる場合について例示したが、第1反応ガスとして酸素含有ガスを、第2反応ガスとして燃料ガスを用いる構成とすることもできる。この場合においては、内側電極層を空気極層13とし、外側電極層を燃料極層11とする構成の燃料電池セル3とし、第1反応ガス流路9に酸素含有ガスを供給し、第2反応ガス流路19に燃料ガスを供給すればよい。またこの場合において、モジュール20を構成する収納容器21は適宜構成を変更すればよい。
1:セルスタック装置
2:セルスタック
3:燃料電池セル
4、16、17、18:集電部材
4a、4b、16a、16b、17a、17b、18a、18b:集電片
4c、16c、17c、18c:接続部
4d、17d、18d:延伸部
4e、16e、17e、18e:側板部
4f、16f、17f:導電性連結部
8:第2反応ガス流路
9:第1反応ガス流路
18g、18h:導電性接続片
25:燃料電池モジュール
30:燃料電池装置

Claims (6)

  1. 第1反応ガスと第2反応ガスとで発電を行なう柱状の燃料電池セルを立設し、集電部材を介して複数個配列してなるセルスタックを備えるセルスタック装置であって、
    前記燃料電池セルは、前記第1反応ガスを下端から上端へ流すための第1反応ガス流路を内部に備える導電性支持体と、該導電性支持体上に配置され、内側電極層、固体電解質層および外側電極層をこの順に積層してなる積層体と、前記外側電極層と対向するように前記導電性支持体上に配置されたインターコネクタとを備え、隣り合う前記燃料電池セル間が前記第2反応ガスを下方から上方に流すための第2反応ガス流路として構成されており、
    前記集電部材は、隣接する一方の前記燃料電池セルの外側電極層と隣接する他方の前記燃料電池セルのインターコネクタとを電気的に接続するための、所定間隔を空けて配置された前記燃料電池セルの幅方向に沿う板状の一対の集電片と、該一対の集電片の端部同士を接続する接続部とを一組として、前記燃料電池セルの長手方向に連続して複数組が形成されているとともに、
    前記接続部と接続されており、当該集電部材と前記外側電極層にて接続されている前記燃料電池セル側に、前記燃料電池セルの配列方向に沿って延びている側板部を備え、
    前記側板部の前記燃料電池セルと対向する面が、絶縁層により覆われていることを特徴とするセルスタック装置。
  2. 前記側板部が、前記集電部材と前記外側電極層にて接続されている前記燃料電池セルの前記インターコネクタ側にまで延びていることを特徴とする請求項1に記載のセルスタック装置。
  3. 前記側板部が、前記集電部材と前記インターコネクタにて接続されている前記燃料電池セル側にも、前記燃料電池セルの配列方向に沿って延びていることを特徴とする請求項1に記載のセルスタック装置。
  4. 発電に使用されなかった前記第1反応ガスと発電に使用されなかった前記第2反応ガスとを前記燃料電池セルの上端部側で燃焼させる構成であるとともに、前記集電部材の上端が前記燃料電池セルの上端よりも高い位置に配置されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のセルスタック装置。
  5. 請求項1乃至4のいずれかに記載のセルスタック装置を収納容器に収納してなることを特徴とする燃料電池モジュール。
  6. 請求項5に記載の燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを作動させるための補機とを、外装ケース内に収納してなることを特徴とする燃料電池装置。
JP2010015430A 2010-01-27 2010-01-27 セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置 Active JP5451423B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010015430A JP5451423B2 (ja) 2010-01-27 2010-01-27 セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010015430A JP5451423B2 (ja) 2010-01-27 2010-01-27 セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011154874A JP2011154874A (ja) 2011-08-11
JP5451423B2 true JP5451423B2 (ja) 2014-03-26

Family

ID=44540703

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010015430A Active JP5451423B2 (ja) 2010-01-27 2010-01-27 セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5451423B2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4942335B2 (ja) * 2005-11-30 2012-05-30 京セラ株式会社 燃料電池セルスタック並びに燃料電池
JP4981331B2 (ja) * 2006-02-23 2012-07-18 京セラ株式会社 燃料電池セルスタック及び集電体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011154874A (ja) 2011-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5207729B2 (ja) 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールならびに燃料電池装置
JP6175385B2 (ja) セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP5618849B2 (ja) セルスタックおよび燃料電池モジュール
JP2012094398A (ja) 燃料電池セル装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP2010129270A (ja) 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP5709670B2 (ja) 燃料電池セル装置
JP5377271B2 (ja) セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP5738075B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池セル
JP2010232181A (ja) 集電部材、燃料電池セルスタック及び燃料電池
JP5534893B2 (ja) セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP5856024B2 (ja) セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP5289009B2 (ja) 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP5734125B2 (ja) セルスタックおよび燃料電池モジュール
JP6158683B2 (ja) セルスタック装置、モジュールおよびモジュール収納装置
CN108475794B (zh) 燃料电池装置
JP5448917B2 (ja) セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP5334731B2 (ja) 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP5451423B2 (ja) セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP2010192273A (ja) 燃料電池セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP6166418B2 (ja) セルスタックおよび燃料電池モジュール
JP2010108687A (ja) 集電部材、それを具備するセルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP6117690B2 (ja) セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置
JP6626660B2 (ja) セルスタック、モジュールおよびモジュール収容装置
JP6181696B2 (ja) セルスタックおよび燃料電池モジュール
JP6075766B2 (ja) セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20121015

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130830

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130903

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131018

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20131022

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20131115

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131203

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131226

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5451423

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150