JP5450177B2 - グラウト充填度の非破壊検査方法及び非破壊検査装置 - Google Patents

グラウト充填度の非破壊検査方法及び非破壊検査装置 Download PDF

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本発明は、グラウト充填度の非破壊検査方法及び非破壊検査装置に関する。さらに詳しくは、ポストテンション方式で建設されたプレストレスコンクリートにおけるグラウト充填度の非破壊検査方法及び非破壊検査装置に関する。
上述の如き非破壊検査方法として、例えば特許文献1に記載の如きものが知られている。この検査方法は、スペクトル解析を行うと共に、検査対象の断面を複数の要素に区切り、各要素の中心点での弾性波の理論周波数の振幅値の合計の大小を比較し、その合計の大小が視覚的に把握できるように図面化することで、シース空洞の有無及びその位置を可視化している。しかし、スペクトル解析を行う上に各要素毎に振幅値の合計を算出し比較するため、信号処理が煩雑なものとなっていた。
特開2001−4604号公報
かかる従来の実情に鑑みて、本発明は、グラウトの充填度を簡易な方法で高精度に判定し得るグラウト充填度の非破壊検査方法及び非破壊検査装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係るグラウト充填度の非破壊検査方法の特徴は、プレストレスコンクリート(以下、「PC」という。)におけるグラウト充填度の非破壊検査方法において、PC表面から鋼製シースに向かって弾性波を入射すると共に反射波を受信し、以下の条件aの場合は最大振幅値の反射波を含めた範囲の信号を周波数解析し、条件bの場合は前記最大振幅値の反射波を半波形分カットした範囲の信号を周波数解析し、前記PCの板厚に相当する周波数である最大の低次側ピークの高次側にあらわれる周波数のピークによりグラウト充填度を判定することにある。
条件a:かぶり/シース径<1
条件b:かぶり/シース径≧1
上記条件において、かぶりとは、弾性波の入射面から鋼製シースの外面までの深さをいう。また、シース径とは、鋼製シースの内径である。鋼製シースの肉厚は1mm程度でほぼ一定しており、空隙の判定に対する影響は極めて小さい。入射された弾性波は、PCの版厚(板厚)方向のみならず、PC表面に沿うように伝搬する表面波としても伝搬する。条件aの場合、鋼製シースはPC表面近傍に位置しており、最大振幅値の反射波には鋼製シースからの反射波のみならず表面波も含まれる。他方、条件bでは、鋼製シースがPC表面からより離れた位置に存在しており、最大振幅値の反射波は主として表面波を含む。従って、上記構成によれば、上述の条件に応じて周波数解析の範囲を異ならせることで、鋼製シースの空隙に起因する周波数のピークを明瞭且つ確実に特定することができ、グラウト充填度を高精度に判定することが可能となる。
前記PCの板厚に相当する周波数である最大の低次側ピークが所定の範囲外の場合には、再度弾性波の入射と反射波の受信を行うとよい。これにより、適切に入射した弾性波による反射波に対して周波数解析を行うことができ、検査精度をより向上させることができる。
前記周波数解析結果における所定周波数範囲での複数のピークの値を最小自乗法により処理して求めた曲線とこれら複数のピークのそれぞれとの隔たりによりグラウト充填度を判定するようにしても構わない。これにより、周波数解析結果において十分なスペクトル強度が得られない場合であっても、グラウト充填度を判定することが可能であり、さらに検査精度を向上させることができる。
前記反射波の受信子を前記弾性波の送信部よりも上側に配置するとよい。特に検査対象がPCの壁面である場合、上記構成の如く配置すると、対象となる空隙部はシースの上側に位置し、鋼製シースの当該上側からの反射波をより明瞭に得ることが可能となる。
上記目的を達成するため、本発明に係るグラウト充填度の非破壊検査装置の特徴は、PCにおけるグラウト充填度の非破壊検査装置において、PC表面から鋼製シースに向かって入射された弾性波が前記PC内で反射した反射波を受信する受信子と、受信した反射波を解析する解析ユニットとを備え、前記解析ユニットは、以下の条件aの場合は最大振幅値の反射波を含めた範囲の信号を周波数解析し、条件bの場合は前記最大振幅値の反射波を半波形分カットした範囲の信号を周波数解析し、前記PCの板厚に相当する周波数である最大の低次側ピークの高次側にあらわれる周波数のピークによりグラウト充填度を判定することにある。
条件a:かぶり/シース径<1
条件b:かぶり/シース径≧1
上記本発明に係るグラウト充填度の非破壊検査方法及び非破壊検査装置の特徴によれば、グラウトの充填度を簡易な方法で高精度に判定することが可能となった。
本発明の他の目的、構成及び効果については、以下の発明の実施の形態の項から明らかになるであろう。
本発明に係るグラウト充填度の非破壊検査方法に用いられる検査装置のブロック図である。 検査手順を示すフローチャートである。 かぶりとシース径との関係を模式的に示す図である。 周波数解析範囲の決定を説明するグラフである。 板厚相当周波数のばらつきの一例を示すグラフである。 空隙ピーク周波数帯と基準値との関係を示すグラフである。 近似曲線の算出を説明するグラフである。 近似曲線と空隙ピーク周波数帯との関係を示すグラフである。
次に、適宜添付図面を参照しながら、本発明をさらに詳しく説明する。
本発明に係るグラウト充填度の非破壊検査方法に用いる検査装置1は、図1に示すように、PC橋梁等のPC構造物100に弾性波Weを入力するインパクター2と、PC構造物100内で反射した反射波を受信する受信子3と、受信した反射波に適宜信号処理を施し解析を行う解析ユニット4とからなる。解析ユニット4は、受信した反射波を増幅するアンプ5と、反射波をデジタル信号として記憶すると共に信号処理及び解析を行うパーソナルコンピュータ6と、反射波や周波数解析の各波形や検査結果等を表示するモニタ7とを備える。インパクター2には、例えば直径の異なる複数の鋼球2aを用いる。
PC構造物100は、図1に示すように、コンクリート製の基材101に貫通させた鋼製シース102にさらに鋼棒やより線等のPC鋼材103を埋設させ、このPC鋼材103にテンションを加えて図示省略する定着部を両端に取り付け、基材101にプレストレスを付与している。そして、鋼製シース102内にグラウト104を注入させ、PC鋼材103とPC構造物100との一体化とPC鋼材103の腐食を防止している。このグラウト104の未充填部が空隙105となり、問題となるため、本検査方法によりその空隙105の有無を調査する。なお、鋼製シース102の肉厚は1mm程度でほぼ一定であり、PC構造物100に対して十分に小さい値である。そのため、鋼製シース102の肉厚が空隙105の有無の判定精度に影響することは殆どない。
ここで、かぶりdとは、PC構造物100の表面100aから鋼製シース102の外面102aまでの距離を指し、弾性波入射面から鋼製シース102までの深さである。また、シース径rとは、鋼製シース102の内面102bの直径を指し、鋼製シース102の内径である。なお、かぶりd及びシース径rの単位はいずれもmmである。
次に、図2を参照しながら、本検査方法の検査手順について説明する。
PC構造物100では、構造物によって弾性波Weの伝搬速度が異なる。そのため、まず、検査対象となるPC構造物100の既知である版厚Tにおける弾性波Weの伝搬速度vを求める(S1)。鋼製シース102の存在しない部分のPC構造物表面100aに受信子3を接触させると共にインパクター2によりPC構造物100へ弾性波を入力し、表面100aと裏面100bとの間で生じる多重反射から最大ピーク周波数ftを求める。その求めた周波数ftを次式(1)に代入することで、PC構造物100のコンクリート版厚Tにおける弾性波Weの伝搬速度が求められる。
v=ft×2T ・・・(1)
ここで、ftはコンクリート版厚Tに相当する波長の周波数、Tは版厚(板厚)である。
次に、上記で求めた弾性波Weの伝搬速度vを用いて、次式(2)より空隙105に起因する反射波の空隙ピーク周波数fdを求める(S2)。かぶりdは、竣工図や鉄筋探査機による調査結果等から予め求めておく。そして、求めた空隙ピーク周波数fdから空隙ピーク周波数帯FDを設定する。空隙ピーク周波数帯FDは、例えば、求めた空隙ピーク周波数fdを中心に上下2.5kHzの範囲の周波数帯として設定される。
fd=0.96v×2d ・・・(2)
ここで、vは弾性波の伝搬速度、dはかぶり深さである。なお、0.96は補正係数である。
次に、検査箇所において、受信子3を鋼製シース102の軸方向との直交方向にPC構造物の表面100aに当接させ、鋼球2aをその表面100aに衝突させて弾性波Weを入力すると共に反射波を受信する(S3)。例えば、検査箇所が壁面である場合、受信子3の位置を弾性波Weの送信部となる鋼球2aの衝突位置よりも上方に位置させるとよい。図1に示すように、充填されたグラウト104は自重により鋼製シース102下側に位置し、空隙105は鋼製シース102内の上方に形成されると推測される。従って、鋼球2aの衝突位置よりも上方に受信子3を位置させることにより、空隙105に起因する反射波を受信子3に近接させてより明瞭に受信することができる。なお、同一の検査箇所において、複数回測定を行う。
反射波を受信後、当該検査箇所におけるかぶりdとシース径rの関係を判定する(S4)。具体的には、かぶりd/シース径rが1未満(条件a)、1以上(条件b)又は3〜4より大であるかを判定する(S5)。かぶりd/シース径rが3〜4より大である場合、鋼製シース102がPC構造物表面100aから大きく離隔して存在するため、反射波を明瞭に検出することが困難となるので、本検査方法が適用不可と判定する(S16a)。
弾性波Weは版厚T方向への伝搬のみならず、PC構造物表面100aに沿うように伝搬する表面波Wsとしても伝搬し、その表面波Wsは受信子3への最短経路を伝搬する。図3(a)に示すように、かぶりd1/シース径r1が1未満の場合、鋼製シース102はPC構造物表面100a近傍に位置する。係る場合、鋼製シース102からの反射波の伝搬距離と表面波Wsの伝搬距離との差は小さく、第一波Qaには空隙105に起因する反射波及び表面波Wsの双方の信号が含まれることとなる。従って、条件aの場合に半波形分の第一波Qaを含めて後述の周波数解析を行うことで、空隙105に起因する反射波を明瞭に特定することができる。ここで、第一波Qaは、図4に示すように、受信波形Qの内、縦軸(振幅)の基準軸X(値零の軸)から最も大きく下がり、そのマイナス側頂点(最大振幅値(絶対値としての最大振幅値をいう。))から立ち上がって再び基準軸Xと交差する点までの波(半波形)をいう。すなわち、この第一波Qaが、最大振幅値を含む反射波(最初の大きな反射波)である。
一方、図3(b)に示すように、かぶりd2/シース径r1が1以上の場合、鋼製シース102は、同図(a)と比べPC構造物表面100aから離隔して位置する。そのため、鋼製シース102からの反射波の伝搬距離と表面波Wsの伝搬距離との差は大きくなる。よって、第一波Qaには主として表面波Wsの信号が含まれ、空隙105からの反射波は含まれていない。従って、条件bの場合に半波形分の第一波Qaを除いて周波数解析を行うことで、表面波Wsの影響を排除でき、空隙105に起因する反射波を明瞭に特定することが可能となる。
このように、かぶりd/シース径rの関係に応じて反射波における周波数の解析範囲Lを異ならせることで、空隙ピーク周波数fdを正確且つ明瞭に検出することが可能となる。条件aの場合、第一波Qaをカットせずに解析範囲Lの始点Laを特定し(S6a)、条件bの場合、第一波Qaをカットして解析範囲Lの始点Laを特定する(S6b)。条件aの場合、図4(a)に示すように、始点Laは、第一波Qaの下がり部分と基準軸Xとの交点x1となる。他方、条件bの場合、同図(b)に示すように、始点Laは、第一波Qaの立ち上がり部分と基準軸Xとの交点x2となる。
解析範囲Lの始点Laを決定した後、受信波形Qにおける解析範囲L内の信号に対し周波数解析(スペクトル解析)を行い、解析波形(スペクトル)Rを生成する(S7)。この周波数解析には、例えば、図4に示すように、解析範囲Lを始点Laから512μsecの範囲とし、その範囲内の信号に対しFFT(高速フーリエ変換)処理を行う。なお、周波数解析手法には、FFTに限らず、短時間フーリエ変換やMTM(マルチテーパー法)等の周波数解析手法が適用可能である。
次に、生成した解析波形Rにおいて、版厚Tに起因する反射波が明瞭に受信されているかを判定する(S8)。具体的には、版厚相当周波数ftが所定の範囲内であるか否かを評価する。本実施形態では、図5に示すように、同一検査箇所で3回計測した受信波形の各解析波形R1〜3において、最大の低次側ピークとなる版厚相当周波数ft1〜3を求める。そして、これら版厚相当周波数ft1〜3が、予め入力設定した周波数の範囲内に収まるか否かを判定する。なお、設定される範囲は、例えば2kHz以内とする。版厚相当周波数ft1〜3がその範囲内に収まらずにばらついている場合には、再度計測しなおすよう警告を発し(S8a)、同一箇所にて反射波を再計測する(S3)。このように、版厚相当周波数ftが所定の範囲内であるかを判定することにより、誤測定に基づく判定を排除し、精度よく検査することができる。
版厚相当周波数ft1〜3が所定の範囲内であれば、解析波形Rにおける空隙ピーク周波数fdを中心とする空隙ピーク周波数帯FD内で基準値Bを超えるピーク信号Pが無いか判定する(S9,S10)。この基準値Bは、例えば、解析波形Rにおける版厚相当周波数ftのスペクトル強度の40%の値とする。
基準値Bを超えるピーク信号Pが存在する場合、その空隙ピーク周波数帯FDにおいて基準値Bを超えるピーク信号Pが複数存在するか否かを判定する(S11)。例えば、図6(b)に示す如く、空隙ピーク周波数帯FDにおいて基準値Bを超えるピーク信号Pが符号P1で示す単数のピークである場合、空隙105が存在すると判定する(S16d)。他方、図6(c)に示す如く、基準値Bを超えるピーク信号Pが符号P2及びP3で示す複数のピークが存在する場合、空隙105に起因する信号か否かを判定することが困難なものとして、判定不能とする(S16c)。
一方、図6(a)に示す如く、基準値Bを超えるピーク信号Pが存在しない場合、近似曲線Cを算出する(S13)。この近似曲線Cは、図7に示すように、まず、版厚相当周波数ftと空隙ピーク周波数帯FDの高次側の上限値との間において、解析波形Rの複数のピークP(図中、符号P11〜P16)を抽出し、それらピークPの値(スペクトル強度)に基づいて最小自乗法により原近似曲線C’を算出する。そして、求めた原近似曲線C’において、各ピークPのスペクトル強度を所定量増加させ、近似曲線Cとする。この近似曲線Cは、原近似曲線C’をY軸方向に平行移動した曲線となる。なお、本実施形態において、増加させる所定量は、各ピークPのスペクトル強度の10%に相当する値とする。
そして、空隙ピーク周波数帯FD内において、近似曲線Cを超えるピーク信号Pが存在するか否かを判定する(S14)。図8(a)に示すように、近似曲線Cを超える信号Pが存在しない場合、空隙105が存在しないものと判定する(S16b)。他方、図8(b)に示すように、近似曲線Cを超えるピーク信号P(P4)が存在する場合、判定不能とする(S16c)。このように、近似曲線Cと複数のピークPとの隔たりにより解析波形Rを評価することにより、グラウト104が充填されている正常な鋼製シース102をより正確に把握することができる。
最後に、本発明の他の実施形態の可能性について言及する。なお、上述の実施形態と同様の部材には同一の符号を附してある。
上記実施形態において、主として、PC構造物の壁部を検査対象に説明した。しかし、壁部に限られるものではなく、天井部や底部を検査対象とすることも可能である。また、検査対象面は平坦面に限られず、反射波を受信可能であれば湾曲面であってもよい。
また、上記実施形態において、インパクター2として鋼球2を用いた。しかし、インパクター2は、鋼球に限られるものではなく、例えばハンマー等の打撃装置を用いても構わない。また、弾性波の入力は、作業者が手で鋼球を衝突させる他、鋼球を落下させる方法、空気圧等により飛翔体を検査対象へ発射させる方法等を用いても構わない。すなわち、インパクターには、PCに弾性波を入射可能な手法や装置が含まれる。
本発明は、ポストテンション方式で建設されたプレストレスコンクリートの各種構造物におけるグラウト充填度の非破壊検査方法として利用することができる。
1:検査装置、2:インパクター、2a:鋼球、3:受信子、4:解析ユニット、5:アンプ、6:パーソナルコンピュータ、7:モニタ、100:PC構造物、100a:表面、100b:裏面、101:基材(コンクリート版)、102:鋼製シース、102a:外面、102b:内面、103:PC鋼材、104:グラウト、105:空隙、A:最大振幅値、B:基準値、C’:原近似曲線、C:近似曲線、d:かぶり、FD:空隙ピーク周波数帯、ft:板厚相当周波数(最大ピーク周波数)、fd:空洞ピーク周波数、L:解析範囲、La:始点、P,P1〜4,P10〜16:ピーク、Q:受信波形、Qa:第一波、R:解析波形(スペクトル)、r:シース径、T:版厚(板厚)、X:基準軸(値零の軸)、x1,x2:交点、We:弾性波、Ws:表面波

Claims (5)

  1. プレストレスコンクリート(以下、「PC」という。)におけるグラウト充填度の非破壊検査方法であって、
    PC表面から鋼製シースに向かって弾性波を入射すると共に反射波を受信し、以下の条件aの場合は最大振幅値の反射波を含めた範囲の信号を周波数解析し、条件bの場合は前記最大振幅値の反射波を半波形分カットした範囲の信号を周波数解析し、前記PCの板厚に相当する周波数である最大の低次側ピークの高次側にあらわれる周波数のピークによりグラウト充填度を判定するグラウト充填度の非破壊検査方法。
    条件a:かぶり/シース径<1
    条件b:かぶり/シース径≧1
  2. 前記PCの板厚に相当する周波数である最大の低次側ピークが所定の範囲外の場合に、再度弾性波の入射と反射波の受信を行う請求項1記載のグラウト充填度の非破壊検査方法。
  3. 前記周波数解析結果における所定周波数範囲での複数のピークの値を最小自乗法により処理して求めた曲線とこれら複数のピークのそれぞれとの隔たりによりグラウト充填度を判定する請求項1又は2記載のグラウト充填度の非破壊検査方法。
  4. 前記反射波の受信子を前記弾性波の送信部よりも上側に配置する請求項1〜3のいずれかに記載のグラウト充填度の非破壊検査方法。
  5. プレストレスコンクリート(以下、「PC」という。)におけるグラウト充填度の非破壊検査装置であって、
    PC表面から鋼製シースに向かって入射された弾性波が前記PC内で反射した反射波を受信する受信子と、
    受信した反射波を解析する解析ユニットとを備え、
    前記解析ユニットは、以下の条件aの場合は最大振幅値の反射波を含めた範囲の信号を周波数解析し、条件bの場合は前記最大振幅値の反射波を半波形分カットした範囲の信号を周波数解析し、前記PCの板厚に相当する周波数である最大の低次側ピークの高次側にあらわれる周波数のピークによりグラウト充填度を判定するグラウト充填度の非破壊検査装置。
    条件a:かぶり/シース径<1
    条件b:かぶり/シース径≧1
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