JP5448880B2 - 燃料電池セル、セルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置 - Google Patents

燃料電池セル、セルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置 Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池セル、複数個の燃料電池セルを配列してなるセルスタックを備えるセルスタック装置および収納容器内にセルスタック装置を収納してなる燃料電池モジュールならびにそれを具備する燃料電池装置に関する。
近年、次世代エネルギーとして、燃料ガス(水素含有ガス)と空気(酸素含有ガス)とを用いて電力を得ることができる燃料電池セルを複数個配列してなるセルスタックを収納容器内に収納してなる燃料電池モジュールや、燃料電池モジュールを外装ケース内に収納してなる燃料電池装置が種々提案されている。
このような燃料電池セルとしては、Ni(NiO)を含有してなり、一対の主面を有するとともに、内部にガス流路を有する導電性支持体の一方側の主面上にNi(NiO)を含有してなる燃料極層、固体電解質層および空気極層とがこの順に設けられ、他方側の主面上にLaCrO系酸化物を主体としてなるインターコネクタが設けられて構成されている。
このような燃料電池セルにおいては、導電性支持体や燃料極層に含有されるNiOをNiに還元するため、導電性支持体が有するガス流路に水素含有ガスを供給して、還元処理を行なう必要がある。
ところで、LaCrO系酸化物を主体としてなるインターコネクタは、還元処理に伴って膨張する変形(以下、還元膨張という。)を生じることが知られており、インターコネクタの還元膨張により、インターコネクタ側が背となった弓なり状の変形が生じる場合があるという問題があった。それゆえ、燃料電池セルの変形を抑制することを目的とした燃料電池セルが提案されている(例えば、特許文献1〜特許文献4参照。)。
特開2007−12423号公報 特開2007−35451号公報 特開2007−123005号公報 特開2007−200761号公報
しかしながら、複数個の燃料電池セルを配列するとともに、燃料電池セルに反応ガス(燃料ガス)を供給するためのマニホールドに固定してなるセルスタック装置を用いて還元処理を行なった場合において、インターコネクタの還元膨張に伴う燃料電池セルの変形により、燃料電池セルのマニホールド側において応力が生じ、固体電解質層にクラックが生じる問題があった。
さらには、従来の燃料電池セルにおいては、導電性支持体の一方側の主面上には燃料極層、固体電解質層および空気極層がこの順に設けられた積層体が形成され、他方側の主面上にはインターコネクタが設けられていることから、導電性支持体の一対の主面における構造が異なり、燃料電池セルの製造時(焼成時)において、収縮の違い等により変形を生
じる場合もあった。
それゆえ、本発明は変形を抑制することができる燃料電池セル、セルスタック装置および燃料電池モジュールならびに燃料電池装置を提供することを目的とする。
本発明の燃料電池セルは、内部に長手方向に沿って反応ガスを流通させるためのガス流路を複数有し、一対の主面と一対の側面とを有する平板状の導電性支持体と、一対の前記主面上および一方の前記側面上に設けられ、内側電極層、固体電解質層および外側電極層
をこの順に積層してなる積層体と、他方の前記側面上に設けられ、LaCrO系酸化物を主体としてなるインターコネクタとを備え、前記固体電解質層と前記インターコネクタとで前記導電性支持体の表面が外部に露出しないように覆っているとともに、前記外側電極層が前記インターコネクタと接続されないように配置されていることを特徴とする。
このような燃料電池セルにおいては、一対の主面と一対の側面とを有する平板状の導電性支持体の一対の主面上の構造が、ともに内側電極層、固体電解質層および外側電極層をこの順に積層してなる積層体を配置してなる構成となることから、還元処理時において燃料電池セルに変形が生じることを抑制できる。
あわせて、一対の主面と一対の側面とを有する平板状の導電性支持体の一対の主面上の構造が同じことから、燃料電池セルの製造時(焼成時)において、収縮の違い等を抑制することができ、燃料電池セルに変形が生じることを抑制できる。
さらに、内側電極層、固体電解質層および外側電極層をこの順に積層してなる積層体を大きくすることができることから、燃料電位セル1本あたりの発電量の増加した燃料電池セルとすることができる。
また、本発明の燃料電池セルは、前記インターコネクタが一対の前記主面上にまで設けられていることが好ましい。
このような燃料電池セルにおいては、インターコネクタが一対の主面上にまで設けられていることから、複数の燃料電池セルを電気的に直列に接続することが容易な燃料電池セルとすることができる。
本発明のセルスタック装置は、上記に記載の燃料電池セルの複数個を配列して電気的に直列に接続してなるセルスタックを備えるセルスタック装置であって、前記セルスタックを構成する各前記燃料電池セルが、前記主面同士を対向させて前記インターコネクタが順に互い違いの配置となるように配列されており、隣接する一方の前記燃料電池セルの前記インターコネクタと、隣接する他方の前記燃料電池セルの空気極層とが、集電部材により接続されていることを特徴とする。
このようなセルスタック装置においては、変形を抑制することができる燃料電池セルの複数個を電気的に直列に接続してなることから、長期信頼性の向上したセルスタック装置とすることができる。
本発明の燃料電池モジュールは、上記に記載のセルスタック装置を収納容器内に収納してなることから、長期信頼性の向上した燃料電池モジュールとすることができる。
本発明の燃料電池装置は、上記に記載の燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを動作させるための補機とを外装ケース内に収納してなることを特徴とすることから、長期信頼性の向上した燃料電池装置とすることができる。
本発明の燃料電池セルは、内部に長手方向に沿って反応ガスを流通させるためのガス流路を複数有し、一対の主面と一対の側面とを有する平板状の導電性支持体と、一対の前記主面上および一方の前記側面上に設けられ、内側電極層、固体電解質層および外側電極層をこの順に積層してなる積層体と、他方の前記側面上に設けられ、LaCrO系酸化物を主体としてなるインターコネクタとを備え、前記固体電解質層と前記インターコネクタとで前記導電性支持体の表面が外部に露出しないように覆っているとともに、前記外側電極層が前記インターコネクタと接続されないように配置されていることから、還元処理時における変形を抑制することができる。また、本発明の燃料電池セルを用いて、セルスタック装置、燃料電池モジュールおよび燃料電池装置を構成することにより、各装置における長期信頼性を向上することができる。
本発明の燃料電池セルの一例を示したものであり、(a)は横断面図、(b)は一部を破断した燃料電池セルの斜視図である。 本発明のセルスタック装置の一例を示し、(a)はセルスタック装置を概略的に示す側面図、(b)は(a)のセルスタック装置の点線枠で囲った部分の一部を拡大した平面図である。 本発明の燃料電池モジュールの一例を示す外観斜視図である。 本発明の燃料電池装置の一例を一部省略して示す分解斜視図である。 燃料電池セルの反り量の測定方法を示す概念図であり、(a)は還元処理前の反りを示す曲線、(b)は還元処理後の反りを示す曲線、(c)は還元処理前後の反りを示す曲線の両端を重ねたものである。
図1は、本発明の燃料電池セルの一例を示すものであり、(a)は横断面図、(b)は一部を破断した燃料電池セルの斜視図である。なお、両図面において、燃料電池セル1の各構成を一部拡大等して示している。また、同一の部材に関しては同一の符号を付するものとし、以下同様とする。
燃料電池セル1は、平板状であり全体的に見て柱状(より詳しくは楕円柱状)の導電性支持体2(以下、支持体と略す場合がある。)を備えている。支持体2の内部には、長手方向に沿って反応ガスを流通させるためのガス流路7が所定間隔をあけて複数(図1においては6個)形成されており、燃料電池セル1はこの支持体2上に各種の部材が設けられて構成されている。なおガス流路7は、支持体2の長手方向の一端から他端まで貫通するように設けられている。
支持体2は、図1に示されている形状から理解されるように、互いに平行な一対の主面(平坦面)nと、一対の主面nをそれぞれ接続する一対の側面(弧状面)mとで構成されている。
支持体2の一対の主面n上および一方の側面m(図1においては右側)上には、内側電極としての燃料極層3、固体電解質層4および外側電極としての空気極層5がこの順に積層された積層体が設けられている。また他方の側面上には後述するLaCrO系酸化物を主体としてなるインターコネクタ6が設けられている。なお、インターコネクタ6の両端部のそれぞれは、一対の主面n上にまで設けられている。
また、図1に示す燃料電池セル1においては、燃料極層3および固体電解質層4の両端部が、インターコネクタ6と隣接するように配置され、空気極層5の両端部はインターコネクタ6と接続されないように配置されている。それにより、燃料極層3、固体電解質層
4およびインターコネクタ6が支持体2の表面を覆うことで、支持体2の表面が外部に露出しない構成となっている。またインターコネクタ6と空気極層5が接続されていないことから、燃料電池セル1における電気的な短絡を防止することができる。
なお、図1に示す燃料電池セル1において、燃料極層3および固体電解質層4がインターコネクタ6と隣接するように配置された例を示しているが、この接続面からの反応ガス(燃料ガス)のリークを防止する目的で、燃料極層3および固体電解質層4の両端部と、インターコネクタ6の両端部とを重なり合わせて設けることもできる。
また、燃料電池セル1は、燃料極層3と空気極層5との対向している部分が電極として機能することにより発電する。即ち、空気極層5の外側に空気等の酸素含有ガスを流し、且つ支持体2内のガス流路7に燃料ガス(水素含有ガス)を流し、所定の作動温度まで加熱することにより発電する。かかる発電によって生じた電流は、支持体2の他方の側面m上に設けられたインターコネクタ6を介して集電される。
なお、図には示していないが、燃料極層3、固体電解質層4、インターコネクタ6、調整層9のそれぞれは、支持体2の長手方向に沿って一端から他端にかけて配置されており、空気極層5は、燃料電池セル1の一端部および他端部を以外の部位に設けられている(なお、空気極層5が設けられていない部位が非発電部として構成されている。)。
以下に、燃料電池セル1を構成する各部材について説明する。
支持体2は、ガス流路7の内部を流れる燃料ガスを燃料極層3まで透過させるためにガス透過性であること、インターコネクタ6を介して集電を行うために導電性であることが要求されることから、例えば、NiおよびNiOのうち少なくとも一方と、特定の希土類酸化物とにより形成されることが好ましい。
特定の希土類酸化物とは、支持体2の熱膨張係数を固体電解質層4の熱膨張係数に近づけるために使用されるものであり、Y、Lu(ルテチウム)、Yb、Tm(ツリウム)、Er(エルビウム)、Ho(ホルミウム)、Dy(ジスプロシウム)、Gd、Sm、Pr(プラセオジム)からなる群より選択される少なくとも1種の元素を含む希土類酸化物が、NiおよびNiOのうち少なくとも一方との組み合わせで使用することができる。このような希土類酸化物の具体例としては、Y、Lu、Yb、Tm、Er、Ho、Dy、Gd、Sm、Prを例示することができ、NiおよびNiOのうち少なくとも一方との固溶、反応が殆どなく、また、熱膨張係数が固体電解質層4とほとんど同程度であり、かつ安価であるという点から、Y、Ybが好ましい。
また、本発明においては、支持体2の良好な導電率を維持し、かつ熱膨張係数を固体電解質層4と近似させるという点で、焼成−還元後における体積比率が、Ni:希土類元素酸化物(例えば、Ni:Y)が35:65〜65:35(Ni/(Ni+Y)がモル比で65〜86mol%)の範囲にあることが好ましい。なお、支持体2中には、要求される特性が損なわれない限りの範囲で、他の金属成分や酸化物成分を含有していてもよい。
また、支持体2は、ガス透過性を有していることが必要であるため、通常、気孔率が30%以上、特に35〜50%の範囲にあることが好ましい。また、支持体2の導電率は、50S/cm以上、より好ましくは300S/cm以上、特に好ましくは440S/cm以上とすることがよい。
なお、支持体2の主面nの長さ(支持体2のガス流路7の配列方向に沿った長さ)は、通常、15〜35mm、側面mの長さ(弧の長さ)は、2〜8mmであり、支持体2の厚み(主面n間の厚み)は1.5〜5mmであることが好ましい。それにより、ある程度の強度を維持しつつ集電性を確保することができる。
燃料極層3は、電極反応を生じさせるものであり、鉄族金属であるNiおよびNiOのうち少なくとも一方と、希土類元素が固溶したZrOとから形成することができる。なお、希土類元素としては、支持体2において例示した希土類元素(Y等)を用いることができる。
燃料極層3において、NiおよびNiOのうち少なくとも一方と、希土類元素が固溶したZrOの含有量は、焼成−還元後における体積比率が、Ni:希土類元素が固溶したZrO(例えば、NiO:YSZ)が35:65〜65:35の範囲にあるのが好ましい。さらに、この燃料極層3の気孔率は、15%以上、特に20〜40%の範囲にあるのが好ましく、その厚みは、1〜30μmであるのが好ましい。例えば、燃料極層3の厚みがあまり薄いと、性能が低下するおそれがあり、またあまり厚いと、固体電解質層4と燃料極層3との間で熱膨張係数差等による剥離やクラックを生じるおそれがある。
固体電解質層4は、3〜15モル%のY(イットリウム)、Sc(スカンジウム)、Yb(イッテルビウム)等の希土類元素を含有する部分安定化あるいは安定化ZrOからなる緻密質なセラミックスを用いるのが好ましい。また、希土類元素としては、安価であるという点からYが好ましい。さらに、固体電解質層4は、ガス透過を防止するという点から、相対密度(アルキメデス法による)が93%以上、特に95%以上の緻密質であることが望ましく、かつその厚みが5〜50μmであることが好ましい。
なお、固体電解質層4と空気極層5との間に、固体電解質層4と空気極層5との接合を強固なものとするとともに、固体電解質層4の成分と空気極層5の成分とが反応して電気抵抗の高い反応層が形成されることを抑制する目的で中間層8を備えることもでき、図1に示した燃料電池セル1においては中間層8を備えた例を示している。
ここで、中間層8は、Ce(セリウム)の酸化物や、Ceと他の希土類元素とを含有する組成にて形成することができ、Ceと他の希土類元素とを含有する組成としては、例えば、(CeO1−x(REO1.5(REはSm、Y、Yb、Gdの少なくとも1種であり、xは0<x≦0.3を満足する数。)で表される組成を例示することができる。さらには、電気抵抗を低減するという点から、REとしてSmやGdを用いることもでき、例えば10〜20モル%のSmO1.5またはGdO1.5が固溶したCeOとすることもできる。なお、中間層8は例えば2層より構成することもでき、この場合1層目を固体電解質層4と同時焼成により設けた後に、同時焼成よりも200℃以上低い温度にて2層目を別途焼成することが好ましい。
また、空気極層5は、ガス透過性を有する必要があり、従って、空気極層5を形成する導電性セラミックス(ペロブスカイト型酸化物)は、気孔率が20%以上、特に30〜50%の範囲にあることが好ましい。さらに、空気極層5の厚みは、集電性という点から30〜100μmであることが好ましい。
空気極層5を構成する導電性セラミックスとしては、いわゆるABO型のペロブスカイト型複合酸化物を主成分とする焼結体からなる導電性を有するセラミックスにより形成されるのが好ましく、遷移金属ペロブスカイト型酸化物、特にAサイトにSr(ストロンチウム)とLa(ランタン)が共存するLaSrCoFeO系酸化物(例えばLaSrCoFeO)、LaMnO系酸化物(例えばLaSrMnO)、LaFeO系酸
化物(例えばLaSrFeO)、LaCoO系酸化物(例えばLaSrCoO)の少なくとも1種が好ましく、600〜1000℃程度の作動温度での電気伝導性が高いという点からLaSrCoFeO系酸化物が特に好ましい。なお、上記ペロブスカイト型酸化物においては、Bサイトに、Co(コバルト)とともにFe(鉄)やMn(マンガン)が存在しても良い。
インターコネクタ6は、導電性セラミックスにより形成されることが好ましいが、燃料ガス(水素含有ガス)および酸素含有ガスと接触するため、耐還元性、耐酸化性を有していることが必要である。このため、耐還元性、耐酸化性を有し、支持体2と固体電解質層4との熱膨張係数を近づける目的から、LaCrO系酸化物を主体として構成される。なお、LaCrO系酸化物を主体とするとは、インターコネクタ6中にLaCrO系酸化物が60mol%以上含有されていることを意味し、他に導電性を向上させる目的や、熱膨張係数を支持体2や固体電解質4に近づける目的で、他の元素(例えば、Ca、Sr、Mg、Ni、Co等)をLaCrO中に固溶させてもよく、またこれらの酸化物を適宜加えてもよい。
また、インターコネクタ6の厚みは、ガスのリーク防止と電気抵抗が大きくならないようにするという理由から、10〜50μmであることが好ましい。この範囲よりも厚みが薄いと、ガスのリークを生じやすく、またこの範囲よりも厚みが大きいと、電気抵抗が大きく、電位降下により集電機能が低下してしまうおそれがある。
また、図示していないが、インターコネクタ6の外面(上面)のうち、少なくともセルスタックを構成する際に集電部材が接続される部位においては、P型半導体層を設けることが好ましい。集電部材(図示せず)を、P型半導体層を介してインターコネクタ6に接続させることにより、両者の接触がオーム接触となり、電位降下を少なくでき、集電性能の低下を有効に回避することが可能となる。なお、P型半導体層は、インターコネクタ6の外面全体を覆うように配置することもできる。
このようなP型半導体層としては、遷移金属ペロブスカイト型酸化物からなる層を例示することができる。具体的には、電子伝導性が大きいもの、例えば、BサイトにMn、Fe、Coなどが存在するLaMnO系酸化物、LaFeO系酸化物、LaCoO系酸化物などの少なくとも一種からなるP型半導体セラミックスを使用することができる。このようなP型半導体層の厚みは、一般に、30〜100μmの範囲にあることが好ましい。
ところで、燃料電池セル1の発電を開始可能とするにあたり、支持体2や燃料極層3に含有されるNiOをNiに還元する必要があるが、この還元処理に伴って、LaCrO系酸化物を主体としてなるインターコネクタ6が膨張する還元膨張を引き起こす場合がある。特に、複数個の燃料電池セルを配列するとともに、燃料電池セルに反応ガス(燃料ガス)を供給するためのマニホールドに固定してなるセルスタック装置を用いて還元処理を行った場合において、燃料電池セルのマニホールド側において応力が生じ、固体電解質層にクラックが生じるおそれがあった。
また、導電性支持体の一対の主面上における構造が異なることから、燃料電池セルの製造時(焼成時)において、収縮の違い等により変形を生じる場合もあった。
それゆえ、図1に示す本発明の燃料電池セル1においては、支持体2における一対の主面上および一方の側面上に、燃料極層3、固体電解質層4および空気極層5をこの順に積層してなる積層体を設けるとともに、他方の側面上に、LaCrO系酸化物を主体としてなるインターコネクタ6を設けており、燃料極層3がインターコネクタ6に接続され、
空気極層5がインターコネクタ6と接続されていない構成とされている。なお、空気極層5は、インターコネクタ6と接触していなければよく、空気極層5とインターコネクタ6との間隔は、燃料電池セル1における発電量等に基づいて適宜設定することができる。
それにより、支持体2における一対の主面上は、ともに燃料極層3、固体電解質層4および空気極層5をこの順に積層してなる積層体が配置されていることから、一対の主面上の構成が同じとなる。それにより、還元処理時において燃料電池セル1の変形(弓なり状の変形)が生じることを抑制できる。
また、一対の主面上の構成が同じ構造となることから、燃料電池セル1の製造時(焼成時)において、収縮の違い等を抑制することができ、燃料電池セル1の変形を抑制することができる。
さらに、燃料極層3、固体電解質層4および空気極層5がこの順に積層された積層対が、支持体2の一対の主面上および一方の側面上に設けられていることから、従来の燃料電池セルに比べて発電面積(燃料極層3と空気極層5との重なっている領域における面積)を大きくすることができ、燃料電池セル1本あたりの発電量を増加させることができる。
なお、支持体2とインターコネクタ6との間に、インターコネクタ6と支持体2との間の熱膨張係数差を軽減する等のために、希土類元素酸化物、希土類元素が固溶したZrO、希土類元素が固溶したCeOのうち少なくとも1種と、NiおよびNiOのうち少なくとも一方とから形成される密着層(図示せず)を設けることもできる。
以上説明した本発明の燃料電池セル1の作製方法について説明する。
先ず、NiおよびNiOの少なくとも一方の粉末と、Yなどの希土類酸化物の粉末と、有機バインダーと、溶媒とを混合して坏土を調製し、この坏土を用いて押出成形法により支持体成形体を作製し、これを乾燥する。なお、支持体成形体として、支持体成形体を900〜1000℃にて2〜6時間仮焼した仮焼体を用いてもよい。
次に、例えば所定の調合組成に従いNiO、Yが固溶したZrO(YSZ)の素原料を秤量、混合する。この後、混合した粉体に、有機バインダーおよび溶媒を混合して燃料極層用スラリーを調製する。
さらに、希土類元素が固溶したZrO粉末に、トルエン、バインダー、市販の分散剤等を加えてスラリー化したものをドクターブレード等の方法により、7〜75μmの厚さに成形してシート状の固体電解質層成形体を作製する。得られたシート状の固体電解質層成形体上に燃料極層用スラリーを塗布して燃料極層成形体が形成された積層体成形体を形成し、燃料極層成形体を下面として支持体成形体の一対の主面上および一方の側面上に積層する。
続いて固体電解質層4と空気極層5との間に配置する中間層成形体を形成する。
例えば、GdO1.5が固溶したCeO粉末を800〜900℃にて2〜6時間、熱処理を行い、その後、湿式解砕して凝集度を5〜35に調整し、中間層成形体用の原料粉末を調整する。湿式解砕は溶媒を用いて10〜20時間ボールミルすることが望ましい。なお、中間層をSmO1.5が固溶したCeO粉末より形成する場合も同様である。
そして、凝集度が調製された中間層成形体の原料粉末に、溶媒としてトルエンを添加し、中間層用スラリーを作製し、このスラリーを固体電解質層成形体上に塗布して中間層成
形体を作製する。なお、シート状の中間層成形体を作製し、これを固体電解質層成形体上に積層してもよい。
続いて、インターコネクタ用材料(例えば、LaCrO系酸化物粉末等)、有機バインダー及び溶媒を混合してスラリーを調製し、スクリーン印刷にて積層体成形体の支持体成形体の他方の側面上に塗布する。
次いで、上記の積層体成形体を脱バインダー処理し、酸素含有雰囲気中、1400℃〜1600℃にて2〜6時間、同時焼結(同時焼成)する。
なお、中間層8を2層から形成する場合には、空気極層側の中間層は、同時焼成された中間層8(1層目)の上面に、上述の中間層用スラリーを塗布した後、上記同時焼成時の温度よりも200℃以上低い温度にて焼成する。
次いで、空気極層用材料(例えば、LaSrCoFeO系酸化物粉末)、溶媒および増孔剤を含有するスラリーをディッピング等により中間層8上に塗布する。また、インターコネクタ6の所定の位置に、必要によりP型半導体層用材料(例えば、LaCoO系酸化物粉末)と溶媒とを含むスラリーを、ディッピング等により塗布し、1000〜1300℃で、2〜6時間焼き付けることにより、図1に示す構造の本発明の燃料電池セル1を製造できる。なお、燃料電池セル1は、その後、内部に水素ガスを流し、支持体2および燃料極層3の還元処理を行なう。その際、例えば750〜1000℃にて5〜20時間還元処理を行なうのが好ましい。
以上のようにして作製された燃料電池セル1は、支持体2の一対の主面上および一方の側面上に、燃料極層3、固体電解質層4および空気極層5をこの順に積層して成る積層対が配置され、LaCrO系酸化物を主体としてなるインターコネクタ6は支持体2の他方の側面上に配置されていることから、還元処理時における変形が抑制可能な燃料電池セル1とすることができる。
図2は、上述した燃料電池セル1の複数個を、集電部材13を介して電気的に直列に接続して構成されるセルスタック装置の一例を示したものであり、(a)はセルスタック装置11を概略的に示す側面図、(b)は(a)のセルスタック装置11の一部拡大平面図であり、(a)で示した点線枠で囲った部分を抜粋して示している。なお、(b)において(a)で示した点線枠で囲った部分に対応する部分を明確とするために矢印にて示している。
なお、図2に示すセルスタック装置11においては、各燃料電池セル1を集電部材13を介して立設して配列することでセルスタック12を構成しており、各燃料電池セル1の下端部が、燃料電池セル1に燃料ガスを供給するためのマニホールド15に、ガラスシール材等の接着剤により固定されている。また、燃料電池セル1の配列方向の両端から集電部材13を介してセルスタック12を挟持するように、マニホールド15に下端が固定された弾性変形可能な導電部材14を具備している。
また、図2に示す導電部材14においては、燃料電池セル1の配列方向に沿って外側に向けて延びた形状で、セルスタック12(燃料電池セル1)の発電により生じる電流を引出すための電流引出し部16が設けられている。
ここで、図1に示す燃料電池セル1を用いてセルスタック12を構成するにあたり、各燃料電池セル1のインターコネクタ6と、隣接する燃料電池セル1の空気極5とを集電部材13で接続することにより、複数個の燃料電池セル1を電気的に直列に接続することが
できる。
それゆえ、燃料電池セル1のインターコネクタ6は、支持体2における一対の主面n上にまで延びていることが好ましい。インターコネクタ6を一対の主面n上にまで設けることにより、主面n上にまで設けられた部位にて集電部材13を容易にかつ安定的に配置することができ、複数の燃料電池セル1を電気的に直列に接続することが容易となる。なお、インターコネクタ6を、支持体2における一対の主面n上にまで設けるにあたりその長さは、還元処理における燃料電池セル1の変形の抑制や、発電量等を考慮して、主面nの一端側より主面nの長さの1/5程度までとすることが好ましい。
また、図2(b)に示すように、各燃料電池セル1は、主面n同士を対向させ、かつそれぞれのインターコネクタ6が順に互い違いの配置となるように配列し、隣接する一方の燃料電池セル1のインターコネクタ6と、隣接する他方の燃料電池セル1の空気極層5とを集電部材13により接続することで、図1に示す燃料電池セル1の複数個をコンパクトな形状として電気的に直列に接続することができる。なお、集電部材13としては、例えば柱状の形状をしたCrを含有する耐熱性合金を用いることができる。
なお、図2(b)においては、燃料電池セル1間における集電部材13と反対側の位置に、各燃料電池セル1間の距離を一定に保つための支持部材17を配置している。それにより、燃料電池セル1の変形を抑制することができ、各燃料電池セル1間の距離を一定に保つことができる(燃料電池セル1の変形を抑制できる)ほか、セルスタック12の作製において、各燃料電池セル1の位置決めが容易となる。
また、支持部材17としては、絶縁性かつ耐熱性を備える材料より構成することができ、例えばセラミックスより形成することができる。
なお、インターコネクタ6を支持体2における一方の側面m上だけに設けた場合においても、集電部材13や支持部材17の形状を適宜調整することにより、セルスタック2を構成することができる。
本発明のセルスタック装置11においては、上述した変形を抑制することが可能な燃料電池セル1を用いて、セルスタック12を構成することにより、長期信頼性の向上したセルスタック装置11とすることができる。
図3は、本発明のセルスタック装置11を収納容器内に収納してなる燃料電池モジュール20の一例を示す外観斜視図であり、直方体状の収納容器21の内部に、図2に示したセルスタック装置11を収納して構成されている。
なお、燃料電池セル1にて使用する燃料ガスを得るために、天然ガスや灯油等の原燃料を改質して燃料ガスを生成するための改質器22がセルスタック12の上方に配置されている。そして、改質器22で生成された燃料ガスは、ガス流通管23を介してマニホールド15に供給され、マニホールド15を介して燃料電池セル1の内部に設けられたガス流路7に供給される。
なお、図3においては、収納容器21の一部(前後面)を取り外し、内部に収納されているセルスタック装置11および改質器22を後方に取り出した状態を示している。ここで、図3に示した燃料電池モジュール20においては、セルスタック装置11を、収納容器21内にスライドして収納することが可能である。なお、セルスタック装置11は、改質器22を含むものとしても良い。
また収納容器21の内部に設けられた酸素含有ガス導入部材24は、図3においてはマニホールド15に並置されたセルスタック12の間に配置されるとともに、酸素含有ガスが燃料ガスの流れに合わせて、燃料電池セル1の側方を下端部から上端部に向けて流れるように、燃料電池セル1の下端部に酸素含有ガスを供給する。そして、燃料電池セル1の燃料ガス流路より排出される燃料ガスと酸素含有ガスとを燃料電池セル1の上端部側で燃焼させることにより、燃料電池セル1の温度を上昇させることができ、セルスタック装置11の起動を早めることができる。また、燃料電池セル1の上端部側にて、燃料電池セル1の燃料ガス流路から排出される燃料ガスと酸素含有ガスとを燃焼させることにより、燃料電池セル1(セルスタック13)の上方に配置された改質器22を効率よく温めることができる。それにより、改質器22で効率よく改質反応を行うことができる。
さらに、本発明の燃料電池モジュール20においても、長期信頼性が向上した燃料電池セル1を用いて構成されるセルスタック装置11を収納容器21内に収納してなることから、長期信頼性が向上した燃料電池モジュール20とすることができる。
図4は、外装ケース内に図3で示した燃料電池モジュール20と、セルスタック装置11を動作させるための補機とを収納してなる本発明の燃料電池装置の一例を示す分解斜視図である。なお、図4においては一部構成を省略して示している。
図4に示す燃料電池装置25は、支柱26と外装板27から構成される外装ケース内を仕切板28により上下に区画し、その上方側を上述した燃料電池モジュール20を収納するモジュール収納室29とし、下方側を燃料電池モジュール20を動作させるための補機類を収納する補機収納室30として構成されている。なお、補機収納室30に収納する補機類を省略して示している。
また、仕切板28には、補機収納室30の空気をモジュール収納室29側に流すための空気流通口31が設けられており、モジュール収納室29を構成する外装板27の一部に、モジュール収納室29内の空気を排気するための排気口32が設けられている。
このような燃料電池装置25においては、上述したように、長期信頼性を向上することができる燃料電池モジュール20をモジュール収納室29に収納して構成されることにより、長期信頼性の向上した燃料電池装置25とすることができる。
以上、本発明について詳細に説明したが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変更、改良等が可能である。
例えば、上述の例において、燃料電池セル1として、ガス流路7の内部に燃料ガスを流し内側電極を燃料極層3とし、燃料電池セルの外部に酸素含有ガスを流し外側電極を空気極層5とする構成について説明したが、ガス流路7の内部に酸素含有ガスを流し内側電極を空気極層5とし、燃料電池セルの外部に燃料ガスを流し外側電極を燃料極層3とする構成としてもよい。
また、複数の燃料電池セル1を配列してなるセルスタック装置を作製するにあたり、各燃料電池セルを上下方向に積み上げるように配列してなるセルスタック装置としてもよい。
さらに、複数の燃料電池セル1を電気的に並列に接続してなるセルスタック装置を構成する場合においては、各燃料電池セル1のインターコネクタ6が同じ位置となるようにして燃料電池セル1を配列し、各燃料電池セル1のインターコネクタ6を1つの集電部材に
より電気的に接続する構成とすればよい。
先ず、平均粒径0.5μmのNiO粉末と、平均粒径0.9μmのY粉末を焼成−還元後における体積比率が、NiOが48体積%、Yが52体積%になるように混合し、有機バインダーと溶媒にて作製した坏土を押出成形法にて成形し、乾燥、脱脂して支持体成形体を作製した。
次に、8mol%のYが固溶したマイクロトラック法による粒径が0.8μmのZrO粉末(固体電解質層原料粉末)と有機バインダーと溶媒とを混合して得られたスラリーを用いて、ドクターブレード法にて厚み30μmの固体電解質層用シートを作製した。
次に平均粒径0.5μmのNiO粉末とYが固溶したZrO粉末と有機バインダーと溶媒とを混合した燃料極層用スラリーを作製し、固体電解質層用シート上に燃料極層用スラリーを塗布して燃料極層成形体を形成した積層体成形体を形成し、燃料極層成形体側の面を下にして支持体成形体の一対の主面上および一方の側面上に位置するようにして積層した。なお、比較例においては、積層体成形体を一方の主面上から他方の主面にまで延びるようにして配置した。
続いて、上記のように燃料極層成形体および固体電解質層成形体を積層した積層体成形体を1000℃にて3時間仮焼処理した。
次に、CeOを85モル%、他の希土類元素の酸化物(GdO1.5)を15モル%含む複合酸化物を、溶媒としてイソプロピルアルコール(IPA)を用いて振動ミル又はボールミルにて粉砕し、900℃にて4時間仮焼処理を行い、再度ボールミルにて解砕処理し、セラミック粒子の凝集度を調整し、中間層用の原料粉末を得た。この粉末にアクリル系バインダーとトルエンとを添加し、混合して作製した中間層用のスラリーを得られた積層仮焼体の固体電解質層仮焼体上に、スクリーン印刷法にて塗布し、中間層成形体を作製した。
続いて、LaCrO粉末と、有機バインダーと溶媒とを混合したインターコネクタ用スラリーを用いて、支持体成形体の他方の側面上に、インターコネクタの両端部が一対の主面n上に位置するように、スクリーン印刷によりインターコネクタ成形体を設けた。なお、比較例においては、インターコネクタ成形体を他方の主面上に位置するようにして設けた。
そして、これらの各層が積層された各試料を、大気中1480℃にて2時間同時焼成した。なお各試料につき10個の燃料電池セルを作製した。
次に、平均粒径2μmのLaSrCoFeOの粉末と、イソプロピルアルコールとからなる混合液を作製し、積層焼結体の中間層の表面に噴霧塗布し、空気極層成形体を形成し、1100℃にて2時間で焼き付け、空気極層を形成し、表1に示す構成の燃料電池セルを作製した。
なお、作製した燃料電池セルの寸法は30mm×200mmで、支持体の厚み(主面n間の厚み)は2mm、気孔率35%、燃料極層の厚さは10μm、気孔率24%、空気極層の厚みは50μm、気孔率40%、固体電解質層の相対密度は97%であった。
上記の作製した各燃料電池セルの内部(ガス流路)に、水素ガスを流し、850℃で10時間支持体および燃料極層の還元処理を施した。この時に還元前後でセルの反り状態を
表面粗さ計を用いて反りを測定し、変形量を測定した。
測定は、インターコネクタが下側になるように燃料電池セルを横にして、両端から10mm以外の部分で、且つ燃料電池セルの幅方向(ガス流路の配列方向)中心軸に沿って表面粗さ計で表面粗さを長手方向に測定して、得られた曲線を断面曲線とした。この断面曲線を用いて図5(a)、(b)に示すように還元処理前後で反り曲線を求め、図5(c)に示すように、還元処理前後での反り曲線の両端を重ね、最大幅の部分を反り(Lh)として測定して各試料における平均値を求めた。
その結果、燃料極層、固体電解質層および空気極層をこの順に積層してなる積層体を支持体の一方の主面上に設け、インターコネクタを他方の主面上に設けた比較例においては、反りLhが200μmと大きかった。
一方、固体電解質層および空気極層をこの順に積層してなる積層体を支持体の一対の主面上および一方の側面上に設け、インターコネクタを他方の主面上に設けた比較例においては、反りLhが50μmであり、反りを抑制できることが確認できた。
1:燃料電池セル
2:導電性支持体
3:燃料極層
4:固体電解質層
5:空気極層
6:インターコネクタ
7:ガス流路
11:セルスタック装置
20:燃料電池モジュール
25:燃料電池装置

Claims (5)

  1. 内部に長手方向に沿って反応ガスを流通させるためのガス流路を複数有し、一対の主面と一対の側面とを有する平板状の導電性支持体と、一対の前記主面上および一方の前記側面上に設けられ、内側電極層、固体電解質層および外側電極層をこの順に積層してなる積層体と、他方の前記側面上に設けられ、LaCrO系酸化物を主体としてなるインターコネクタとを備え、前記固体電解質層と前記インターコネクタとで前記導電性支持体の表面が外部に露出しないように覆っているとともに、前記外側電極層が前記インターコネクタと接続されないように配置されていることを特徴とする燃料電池セル。
  2. 前記インターコネクタが一対の前記主面上にまで設けられていることを特徴とする請求項1に記載の燃料電池セル。
  3. 請求項1または請求項2に記載の燃料電池セルの複数個を配列して電気的に直列に接続してなるセルスタックを備えるセルスタック装置であって、前記セルスタックを構成する各前記燃料電池セルが、前記主面同士を対向させて前記インターコネクタが順に互い違いの配置となるように配列されており、隣接する一方の前記燃料電池セルの前記インターコネクタと、隣接する他方の前記燃料電池セルの空気極層とが、集電部材により接続されていることを特徴とするセルスタック装置。
  4. 請求項3に記載のセルスタック装置を収納容器内に収納してなることを特徴とする燃料電池モジュール。
  5. 請求項4に記載の燃料電池モジュールと、該燃料電池モジュールを動作させるための補機とを外装ケース内に収納してなることを特徴とする燃料電池装置。
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