JP5448658B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
そして、乱数記憶手段に記憶されている乱数中に当たりを示すものがあることを示唆する予告演出を行う遊技機が知られている(特許文献1参照)。
この遊技機では、始動入賞口への遊技球の入賞時(以下、入賞時とする)に、予告演出を行うか否かが決定されるとともに、予告演出を行うことが決定された場合には、予告演出の内容が決定される。そして、予告演出を実行することが決定された場合、乱数記憶手段に記憶されている乱数のうち該予告演出を実行することが決定された乱数(以下、予告演出決定乱数とする)より先に特賞抽選の結果の表示が行われる乱数に基づく演出表示に対応させて、決定された内容に応じた予告演出が実行される。
例えば、上記従来の遊技機では、入賞時に、予告演出の内容が決定される。したがって、予告演出決定乱数より先に特賞抽選の結果の表示が行われる乱数のそれぞれについて、該乱数に基づく演出表示に対応させて実行する予告演出の内容を抽選により決定する場合、入賞時に実行する抽選数が多くなり制御負担が増大する。特に、始動入賞口への遊技球の入賞は無作為に発生するため、入賞時の制御負担が増大すると、制御が不安定になる恐れがある。
本発明の課題は、予告演出を実行する遊技機において、始動入賞口への遊技球の入賞時に、制御が不安定になることを防止することである。
したがって、第一の発明に係る遊技機では、予告演出を行うにあたって、始動入賞口への遊技球の入賞時に、制御負担が増大することが防止され、制御が不安定となることを防止することが可能となる。
第二の発明に係る遊技機では、予告演出実行決定手段が、実行する予告演出の種類を決定し、予告演出内容決定手段が、予告演出実行決定手段によって決定された予告演出の種類にしたがって予告演出の内容を決定する。
したがって、第二の発明に係る遊技機によれば、さらに多彩な予告演出を行うことが可能となる。
ここで、主制御装置としては、例えば、後述する主制御装置210が該当する。演出制御装置としては、例えば、後述する演出制御装置150が該当する。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機1に適用している。
(遊技盤面の構成)
まず、パチンコ機1における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれでは、演出図柄Z1の変動表示及び停止表示が行われる。ここで、演出図柄Z1は、数字を含んで構成される。本実施形態では、演出図柄Z1は、数字及び図柄から構成されている。そして、演出図柄Z1の変動表示とは、第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれにおいて、複数種類の演出図柄Z1をスクロールさせた状態で表示することをいう。また、演出図柄Z1の停止表示とは、第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれにおいて、演出図柄Z1を停止させた状態で表示することをいう。
演出図柄表示装置104の下方には、遊技球を左右方向及び前後方向に転動させることが可能なステージ108が設けられている。また、演出図柄表示装置104の左側には、流入した遊技球をステージ108に放出させるワープ入口112が設けられている。ステージ108は、前面側が開放しており、放出された遊技球を転動させた後、遊技盤面102に放出する。また、ステージ108の左右方向の中央部の奥側には、遊技球導出路108aが設けられている。そして、遊技球導出路108aに流入した遊技球は、遊技盤面102における、後述する第一始動入賞口111aの真上に導出される。
特別図柄表示装置107a,107bの上側には、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b及び普通図柄始動情報記憶数表示部103が設けられている。特別図柄始動情報記憶数表示部109a,109b及び普通図柄始動情報記憶数表示部103は、それぞれ、例えば、LED等によって構成されている。
始動入賞装置111の下方には、大入賞口115が設けられている。大入賞口115は、通常時は閉止状態であるが、特賞状態が生起されたときに、所定パターンで開放状態となることによって遊技球を入賞可能とする。すなわち、大入賞口115は、特別図柄表示装置107a,107bに停止表示された特別図柄が特定の図柄となり特賞状態が生起された際に、大入賞口115の前面に設置された開閉部材115aを開くことにより開放動作を行う。
そして、大入賞口115の下方であって遊技盤面102の最下方には、いずれの入賞口にも入賞しなかった遊技球を回収するためのアウト口110が設けられている。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、大入賞口スイッチ132と、各種入賞口スイッチ133とを備えている。
主制御装置210は、主として、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞の検出及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞の検出に応じて、各種の乱数を発生(抽出)させる。そして、主制御装置210は、発生させた各種乱数に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。また、主制御装置210は、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103、賞球払出制御装置156、大入賞口ソレノイド158及び電動チューリップ(図示せず)を直接制御(ポート出力制御)する。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、大入賞口スイッチ132及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に出力する。
第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域は、それぞれ、始動情報を所定上限数(所定数)まで記憶する。本実施形態では、図3に示すように、第一始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(A1からA4)を有しており、それぞれの記憶部に第一始動情報を記憶することにより、4つの第一始動情報を記憶する。また、第二始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(B1からB4)を有しており、それぞれの記憶部に第二始動情報を記憶することにより、4つの第二始動情報を記憶する。ここで、主制御装置210は、第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域のそれぞれに記憶されている始動情報について、1番目の記憶部に記憶されている始動情報から順に当たり判定を行って消化する。
また、RAM240は、演出制御装置150等に出力すべき制御コマンドを一時的に記憶しておくためのコマンド記憶領域を有する。そして、パチンコ機1では、停電等による電源遮断が発生した場合、停電から復帰した際に、RAM240の記憶内容を停電直前の状態に復元し、RAM240のコマンド記憶領域に記憶されている出力すべき制御コマンドを出力することにより、遊技状態を電源遮断前の状態に復帰させる。
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポート及び出力ポートを備える。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。演出制御装置150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、表示制御部151による演出図柄表示装置104の制御、ランプ制御部152によるランプ154の制御及び効果音制御部153によるスピーカ155からの効果音の出力の制御を行う。
ランプ制御部152は、演出制御装置150から入力される内部コマンドに応じて、実行すべきランプ演出を決定し、該ランプ演出に対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅、消灯等を行う。
表示制御部151は、CPU、ROM、RAM、画像処理用VDP(Video Display Processor)、入力ポート及び出力ポートを備える。
表示制御部151のCPUは、演出制御装置150から入力された表示制御コマンドに応じて、ROMに記憶されたプログラムにしたがって、該表示制御コマンドに応じた画像データをROMから読み出して、該画像データをVDPに出力する。画像処理用VDPは、CPUからの出力指示にしたがって、出力ポートを介して演出図柄表示装置104に画像データを出力する。
次に、特別図柄表示装置107a,107bにおける特別図柄の停止表示の態様及び演出図柄表示装置104における演出図柄Z1の停止表示の態様を説明する。
図4は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機1においては、図4に示すように、当たり(特賞状態)の種別として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「確変3大当たり」及び「小当たり」の5つが規定されている。
小当たりとなったときは、特別図柄表示装置107a,107bにおいて特別図柄を小当たり図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を小当たり図柄で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において停止表示される確変3図柄及び小当たり図柄は、1又は複数の特定の図柄の組み合わせからなり、両者を区別することができないようになっている。また、小当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が2回となり、小当たり後において時短機能の作動、未作動が変化しないように制御する。さらに、小当たりとなったときは、小当たり終了後の遊技状態が、小当たり前の遊技状態と同じ遊技状態に設定される。
さらに、第一始動情報に基づいて生起され得る当たりの種別及び第二始動情報に基づいて生起され得る当たりの種別が互いに異なる構成とすることによって、より変化に富んだ遊技が提供され、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
図5は、制御コマンドのデータ構造を示す図である。
制御コマンドは、図5に示すように、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とからなる。
主制御装置210では、図6に示すように、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として、モード(MODE)データが出力され、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として、イベント(EVENT)データが出力される。これに対応して、演出制御装置150では、CPUにより、ストローブ信号(DUSTB)の入力に応じて割込を発生させ、割込処理によって演出制御コマンドが演出制御装置150のRAMに格納される。
図7に示すように、演出制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、図柄停止コマンド、事前当たり判定情報コマンド、始動情報記憶数コマンド、演出開始コマンド、状態指定コマンド等がある。
なお、変動パターンコマンドと図柄指定コマンドとは、どちらが先に出力される構成としても構わない。ただし、演出制御装置150では、図柄指定コマンドの受信を契機として演出に関わる様々な抽選を実行することが好ましい。したがって、図柄指定コマンドが、変動パターンコマンドより先に出力される構成とすることが望ましい。これにより、演出制御装置150において、変動パターンの選択決定等の制御を行う前に演出に関わる抽選を実行することができ、制御負担を大幅に軽減することができる。
事前当たり判定情報コマンドは、事前当たり判定情報を通知するためのコマンドである。ここで、事前当たり判定情報とは、始動情報(第一始動情報、第二始動情報)が指定する各種抽選(当たり抽選、当たり種別抽選、リーチ抽選、変動パターン抽選等)の結果を示す情報をいう。主制御装置210は、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞を契機として取得した始動情報について、該始動情報が指定する各種抽選結果を判定して、判定した各種抽選結果に応じた事前当たり判定情報コマンドを演出制御装置150に出力する。
始動情報記憶数コマンドは、正確な始動情報記憶数情報を主制御装置210以外の制御装置(演出制御装置150等)に通知するためのコマンドである。ここで、始動情報記憶数コマンドは、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数のそれぞれを区別して通知する。すなわち、主制御装置210は、RAM240の第一始動情報記憶領域に記憶されている第一始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドを演出制御装置150に出力する。また、主制御装置210は、RAM240の第二始動情報記憶領域に記憶されている第二始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドを演出制御装置150に出力する。始動情報記憶数コマンドは、主制御装置210による第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数それぞれの更新時に出力される。すなわち、始動情報記憶数コマンドは、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数それぞれについて、増加又は減少があったときに出力される。
状態指定コマンドは、時短の終了及び開始をそれぞれ指定するためのコマンドである。状態指定コマンドは、時短の終了時及び時短の開始時のそれぞれに出力される。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図8のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図8は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、遊技者の利益に直接影響する出玉の決定等に関わる各種乱数を更新する当たり決定乱数等更新処理を実行する。ここで、出玉の決定等に直接関わる各種乱数としては、当たりを生起させるか否かの当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という)、当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数等がある。なお、当たり決定乱数等更新処理では、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値を変化させることにより、当たり決定乱数値を容易に予測することができないようにしている。
ステップS104では、入力ポート250を介して、各スイッチ131a,131b,132,133からの信号を入力する入力処理を実行し、ステップS106に移行する。入力処理では、第一始動入賞口スイッチ131aからの検出信号及び第二始動入賞口スイッチ131bからの検出信号を入力する。
ステップS108では、当たりの判定を行うとともに演出図柄Z1の変動パターンを決定する変動設定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大入賞口115を所定パターンで開放させる電動役物作動処理を実行し、ステップS112に移行する。
ステップS114では、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータ500に出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ステップS116では、パチンコ機1の検査に必要な遊技機検査信号を出力する遊技機検査信号出力処理を実行する。なお、場合によっては、ステップS116の処理は省略することもできる。
ポート出力処理では、演出制御コマンドが、演出制御装置150に対して出力される。この際、演出制御装置150に対しては、まず、ストローブ信号を出力し、モード及びイベントからなる制御コマンドを出力する。また、ポート出力処理では、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、大入賞口ソレノイド158、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103等へも主制御装置210からの制御情報が出力される。
図9は、入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
入賞スイッチ入力処理は、ステップS106において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、ステップS104の入力処理の処理結果に基づいて、第一始動入賞口スイッチ131aから検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定した場合(Yes)は、ステップS202に移行する。一方、ステップS200で、第一始動入賞口スイッチ131aから検出信号を入力しないと判定した場合(No)は、ステップS204に移行する。
ステップS204では、ステップS104の入力処理の処理結果に基づいて、第二始動入賞口スイッチ131bから検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定した場合(Yes)は、ステップS206に移行する。一方、ステップS204で、第二始動入賞口スイッチ131bから検出信号を入力しないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS206では、RAM240の第二始動情報記憶領域における第二始動情報の記憶を更新する第二始動情報記憶更新処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、ステップS202の第一始動情報記憶更新処理及びステップS206の第二始動情報記憶更新処理は、同様の処理である。したがって、以下、ステップS202の第一始動情報記憶更新処理について説明し、ステップS206の第二始動情報記憶更新処理については説明を省略する。
第一始動情報記憶更新処理は、ステップS202において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS300に移行する。
ステップS300では、RAM240の第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶数が「4」以上であるか否かを判定し、第一始動情報の記憶数が「4」以上ではないと判定した場合(No)は、ステップS302に移行する。一方、ステップS300で、第一始動情報の記憶数が「4」以上であると判定した場合(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS306では、ステップS302で取得した始動情報に基づいて、該始動情報が指定する各種抽選の結果を判定する事前当たり判定処理を実行し、ステップS308に移行する。
これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して、始動情報記憶数コマンドが演出制御装置150に送信される。例えば、RAM240の第一始動情報記憶領域に新たな第一始動情報を記憶した結果、第一始動情報記憶数が「1」となった場合、第一始動情報記憶数が「1」であることを示す始動情報記憶数コマンドが演出制御装置150に送信される。
図11は、変動設定処理を示すフローチャートである。
変動設定処理は、ステップS108において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1が変動中か否かを判定し、演出図柄Z1が変動中でないと判定した場合(No)は、ステップS402に移行する。一方、ステップS400で、演出図柄Z1が変動中であると判定した場合(Yes)は、ステップS410に移行する。
ステップS404では、第二始動情報記憶に基づく当たり判定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS408では、第一始動情報記憶に基づく当たり判定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
以上に示すように、ステップS108の変動設定処理では、第二始動情報に基づく当たり判定処理が、第一始動情報に基づく当たり判定処理に対して優先して実行される。すなわち、主制御装置210は、RAM240の第二始動情報記憶領域に記憶されている第二始動情報を、第一始動情報記憶領域に記憶されている第一始動情報に対して優先して消化(処理)する。これにより、演出制御装置150は、演出図柄表示装置104において、第二始動情報に基づく演出図柄Z1の変動表示及び停止表示を、第一始動情報に基づく演出図柄Z1の変動表示及び停止表示に対して優先して実行する。
ここで、ステップS404の第二始動情報に基づく当たり判定処理及びステップS408の第一始動情報に基づく当たり判定処理は、同様の処理である。したがって、以下、ステップS404の第二始動情報に基づく当たり判定処理について説明し、ステップS408の第一始動情報に基づく当たり判定処理については説明を省略する。
当たり判定処理は、所定確率で特賞状態を生起させるために、所定の数値範囲に1個の当たり値を設定し、取得した当たり決定乱数と当たり値とが一致しているときに当たり(特賞状態)を生起させる処理である。
当たり判定処理は、ステップS404又はステップS408において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS500では、RAM240の始動情報記憶領域から当たり決定乱数を読み出し、ステップS502に移行する。
ステップS502では、ステップS500で読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定し、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致していると判定した場合(Yes)は、ステップS504に移行する。一方、ステップS502で、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致していないと判定した場合(No)は、ステップS514に移行する。
ここで、ROM230には、当たり種別決定乱数の値と当たり種別番号との対応を登録した当たり種別決定テーブルが格納されている。そして、当たり種別決定処理では、最先始動情報の当たり種別決定乱数を読み出し、該当たり種別決定乱数の値に対応する当たり種別番号を当たり種別決定テーブルから読み出して当たりの種別を決定する。これにより、通常大当たり、確変1大当たり、確変2大当たり、確変3大当たり、小当たりの別が決定される。
ここで、ROM230には、各当たり種別ごとに設定された停止図柄決定テーブルが格納されている。各停止図柄決定テーブルには、停止図柄決定乱数の値と停止表示する演出図柄Z1の組み合わせを示す停止図柄番号との対応が登録されている。そして、当たり時停止図柄決定処理では、まず、ステップS504で決定された当たり種別番号に対応する停止図柄決定テーブルを読み出す。そして、最先始動情報の停止図柄決定乱数を読み出し、該停止図柄決定乱数の値に対応する停止図柄番号を停止図柄決定テーブルから読み出す。さらに、読み出した停止図柄番号に対応する停止図柄指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して停止図柄指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
ここで、ROM230には、当たり種別、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定された変動パターン決定テーブルが格納されている。各変動パターン決定テーブルには、変動パターン決定乱数の値と変動パターン番号との対応が登録されている。そして、当たり時変動パターン決定処理では、まず、ステップS504で決定された当たり種別番号及び現在の遊技状態に対応する変動パターン決定テーブルを読み出す。そして、最先始動情報の変動パターン決定乱数を読み出し、該変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターン番号を変動パターン決定テーブルから読み出す。さらに、読み出した変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動パターンコマンドが演出制御装置150に送信される。
また、当たりを生起させる場合、変動設定処理では、大入賞口115の開放回数及び開放時間を設定する。具体的には、当たり種別番号が通常大当たり又は確変1大当たりを示すときは、ラウンド最高継続回数を15回に設定するとともに、各ラウンドにおける大入賞口115の開放時間を約30秒に設定する。また、当たり種別番号が確変2大当たり、確変3大当たり又は小当たりを示すときは、ラウンド最高継続回数を2回に設定するとともに、各ラウンドにおける大入賞口115の開放時間を約0.5秒に設定する。
始動情報記憶数減算処理では、最先始動情報をRAM240における変動中の始動情報を記憶する領域に移す。そして、第二始動情報記憶領域(第一始動情報記憶領域)における2番目以降B2(A2)〜B4(A4)の記憶部に記憶されている第二始動情報(第一始動情報)を、それぞれ、1つ上の順位の記憶部に繰り上げて記憶する。これにより、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶が更新される。
さらに、始動情報記憶数減算処理では、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶が更新されることに伴い、更新後の始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して始動情報記憶数コマンドが演出制御装置150に送信される。例えば、RAM240の第二始動情報記憶領域(第一始動情報記憶領域)に記憶されている第二始動情報(第一始動情報)が更新された結果、第二始動情報記憶数(第一始動情報記憶数)が「2」となった場合、第二始動情報記憶数(第一始動情報記憶数)が「2」であることを示す始動情報記憶数コマンドが演出制御装置150に送信される。
はずれ時変動パターン決定処理は、ステップS508と同様に構成される。ただし、ROM230には、現在の遊技状態、始動情報記憶数、リーチ決定乱数等の組み合わせごとに設定された変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、はずれ時変動パターン決定処理では、まず、現在の遊技状態、始動情報記憶数及びリーチ決定乱数に対応する変動パターン決定テーブルを読み出す。そして、最先始動情報の変動パターン決定乱数を読み出し、該変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターン番号を変動パターン決定テーブルから読み出す。さらに、読み出した変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動パターンコマンドが演出制御装置150に送信される。
演出制御装置150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図13のフローチャートに示す演出制御処理を繰り返し実行する。
図13は、演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図13に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、演出制御装置150は、事前当たり判定情報コマンドを受信する事前当たり判定情報コマンド受信処理を実行し、ステップS602に移行する。
ステップS604では、演出制御装置150は、変動パターンコマンドを受信する変動パターンコマンド受信処理を実行し、ステップS606に移行する。
変動パターンコマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から変動パターンコマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した変動パターンコマンドに対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン表示コマンドとする)を生成し、生成した変動パターン表示コマンドを表示制御部151に送信する。
また、演出制御装置150は、主制御装置210から変動パターンコマンドを受信した場合、後述する予告演出内容抽選処理を実行する。
図柄指定コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄指定コマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した図柄指定コマンドに対応する表示制御コマンド(以下、停止図柄表示コマンドとする)を生成し、生成した停止図柄表示コマンドを表示制御部151に送信する。
図柄停止コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄停止コマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した図柄停止コマンドに対応する表示制御コマンドを生成し、生成した表示制御コマンドを表示制御部151に送信する。
ステップS610では、演出制御装置150は、演出開始コマンドを受信する演出開始コマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
演出開始コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から演出開始コマンドを受信して、受信した演出開始コマンドに応じて当たり演出を実行する。
図14は、事前当たり判定情報コマンド受信処理を示すフローチャートである。
事前当たり判定情報コマンド受信処理は、ステップS600において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS700に移行する。
ステップS700では、演出制御装置150は、主制御装置210から事前当たり判定情報コマンドを受信し、ステップS702に移行する。
ステップS702では、演出制御装置150は、ステップS700で受信した事前当たり判定情報コマンドを解析し、該事前当たり判定情報コマンドが示す事前当たり判定情報を、最新の事前当たり判定情報として、RAMの最新事前当たり判定情報記憶領域に記憶し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図15は、始動情報記憶数コマンド受信処理を示すフローチャートである。
始動情報記憶数コマンド受信処理は、ステップS602において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS800に移行する。
ステップS800では、演出制御装置150は、主制御装置210から始動情報記憶数コマンドを受信し、受信した始動情報記憶数コマンドが示す始動情報記憶数をRAMの所定領域に記憶する。この際、演出制御装置150は、主制御装置210から始動情報記憶数コマンドを受信するごとに、RAMの所定領域に記憶されている始動情報記憶数を更新する。ここで、演出制御装置150は、RAMの所定領域において、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数を、それぞれ個別に記憶する。
そして、表示制御部151は、始動情報記憶数表示コマンドを受信すると、該始動情報記憶数表示コマンドが示す始動情報記憶数を、演出図柄表示装置104において表示させる。ここで、表示制御部151は、演出図柄表示装置104において、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。表示制御部151は、演出図柄表示装置104において表示される第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数のそれぞれを、新たな始動情報記憶数表示コマンドを受信するまで維持する。
ここで、演出制御装置150のRAMには、第一始動情報に基づく事前当たり判定情報(以下、第一事前当たり判定情報とする)を記憶する領域(以下、第一事前当たり判定情報憶領域とする)及び第二始動情報に基づく事前当たり判定情報(以下、第二事前当たり判定情報とする)を記憶する領域(以下、第二事前当たり判定情報記憶領域とする)が設けられている。
ステップS808では、演出制御装置150は、予告演出決定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図16は、予告演出決定処理を示すフローチャートである。
予告演出決定処理は、ステップS808において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS900に移行する。
ステップS900では、ステップS804で事前当たり判定情報記憶領域に記憶した事前当たり判定情報が第一事前当たり判定情報であるか否かを判定し、第一事前当たり判定情報であると判定した場合(Yes)は、ステップS902に移行する。一方、ステップS900で、第一事前当たり判定情報ではない(第二事前当たり判定情報である)と判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS906では、演出制御装置150は、予告演出抽選許可フラグがON状態(RAMの所定領域に予告演出抽選許可フラグが格納されている状態)となっているか否かを判定し、予告演出抽選許可フラグがON状態となっていると判定した場合(Yes)は、ステップS908に移行する。一方、ステップS906で、予告演出抽選許可フラグがON状態となっていないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS910では、演出制御装置150は、予告演出抽選許可フラグをOFF状態(RAMの所定領域に予告演出抽選許可フラグが格納されていない状態)とし、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図17は、予告演出抽選許可処理を示すフローチャートである。
予告演出抽選許可処理は、ステップS904において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS1000に移行する。
ステップS1000では、演出制御装置150は、RAMの事前当たり判定情報記憶領域に記憶されている事前当たり判定情報のうち、ステップS804で記憶した事前当たり判定情報(以下、対象事前当たり判定情報とする)より上位に記憶されている事前当たり判定情報の内容を確認する。ここで、対象事前当たり判定情報より上位に記憶されている事前当たり判定情報とは、事前あたり判定情報に基づく始動情報についての当たり判定処理(ステップS404又はS406)が、対象事前当たり判定情報に基づく始動情報についての当たり判定処理より先に行われる事前当たり判定情報をいう(以下、同様)。
これにより、対象事前当たり判定情報より上位に記憶されている事前当たり判定情報において、当たりを生起させることを示すもの又は当たりが生起される期待度が極めて高い変動パターンを示すものが存在する場合には、予告演出を実行しないように設定することが可能となる。
ステップS1004では、演出制御装置150は、予告演出抽選許可フラグをON状態とし、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図18は、予告演出抽選処理を示すフローチャートである。
予告演出抽選処理は、ステップS908において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS1100に移行する。
ステップS1100では、演出制御装置150は、予告演出抽選用テーブル設定処理を実行し、ステップS1102に移行する。
予告演出抽選用テーブル設定処理では、演出制御装置150は、予告演出抽選に用いる予告演出抽選用テーブルを設定する。
なお、予告演出抽選用テーブルの数は、3つに限られず、2つ以上であればいくつ設定しても構わない。
図19に示すように、各予告演出用テーブルには、予告演出抽選用乱数の値と予告演出抽選の抽選結果との対応が登録されている。本実施形態では、予告演出を実行することが決定される場合には、実行される予告演出の種類を決定する。そして、予告演出抽選の抽選結果として、予告演出なし、予告演出Aを実行、予告演出Bを実行及び予告演出Cを実行が設定されている。
例えば、図19に示すように、ステップS804で対象事前当たり判定情報が第一事前当たり判定情報記憶領域の1番目の記憶部に記憶され、該対象事前当たり判定情報の内容がはずれ第1変動パターン情報を示す場合、250/250(100%)の確率で予告演出なしが決定される。また、ステップS804で対象事前当たり判定情報が第一事前当たり判定情報記憶領域の3番目の記憶部に記憶され、該対象事前当たり判定情報の内容が15R通常大当たりを示す場合、90/250の確率で予告演出なしが決定され、80/250の確率で予告演出Aが決定され、45/250の確率で予告演出Bが決定され、35/250の確率で予告演出Cが決定される。
予告演出抽選では、演出制御装置150は、予告演出抽選用乱数カウンタから、予告演出抽選用乱数を取得する。そして、演出制御装置150は、取得した予告演出抽選用乱数及びステップS1100で設定した予告演出抽選用テーブルに基づいて、予告演出を実行するか否かを決定する。この際、演出制御装置150は、予告演出を実行する場合には、実行する予告演出の種類(予告演出A、予告演出B又は予告演出C)を決定する。演出制御装置150は、ステップS804で対象事前当たり判定情報が記憶された第一事前当たり判定情報記憶領域の記憶部及び該対象事前当たり判定情報の内容に基づいて、予告演出を実行するか否か及び実行する予告演出の種類を決定する。
予告演出用カウンタkの値の設定では、演出制御装置150は、ステップS804で対象事前当たり判定情報が記憶された第一事前当たり判定情報記憶領域の記憶部の順番に応じた値を、kの値として設定する。例えば、ステップS804で対象事前当たり判定情報が第一事前当たり判定情報記憶領域の2番目の記憶部に記憶された場合にはk=2に設定し、4番目の記憶部に記憶された場合にはk=4に設定する。
予告演出フラグの設定では、演出制御装置150は、ステップS1102の予告演出抽選の結果、予告演出を実行することが決定された場合には、予告演出フラグをON状態とする。この際、演出制御装置150は、実行することが決定された予告演出の種類に応じた予告演出フラグをON状態とする。
図20は、予告演出内容抽選処理を示すフローチャートである。
予告演出内容抽選処理は、ステップS604において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS1200に移行する。
ステップS1204では、演出制御装置150は、予告演出内容抽選を実行し、ステップS1206に移行する。
予告演出内容抽選では、演出制御装置150は、まず、予告演出内容抽選に用いる内容抽選用テーブルを設定する。
ここで、演出制御装置150のROMには、予告演出の種類に応じて設定された予告演出内容抽選用テーブルが格納されている。
そして、演出制御装置150は、設定されている予告演出フラグの種類、予告演出用カウンタkの値に基づいて、予告演出内容抽選用テーブルを設定する。
さらに、演出制御装置150は、決定した予告演出の内容に対応する表示制御コマンド(以下、予告演出内容表示コマンドとする)を生成し、生成した予告演出内容表示コマンドを表示制御部151に送信する。
ステップS1206では、演出制御装置150は、現在の予告演出用カウンタkの値から1を減算し、新たな予告演出用カウンタkの値を設定し、ステップS1208に移行する。
ステップS1210では、演出制御装置150は、予告演出フラグをOFF状態とし、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
図21は、演出図柄表示装置における演出図柄の変動表示の一例を示す図である。図22は、演出図柄表示装置における予告演出表示の一例を示す図である。図23は、演出図柄表示装置における予告演出表示の一例を示す図である。図24は、演出図柄表示装置における予告演出表示の一例を示す図である。図25は、演出図柄表示装置における演出図柄の停止表示の一例を示す図である。
主制御装置210では、始動入賞口スイッチ131a,131bから検出信号が入力されると、ほぼそのタイミングで当たり決定乱数等の各種乱数が取得される。そして、取得された各種乱数は、始動入賞情報として、RAM240の始動入賞情報記憶領域に記憶される。この際、第一始動入賞口スイッチ131aの検出信号を契機として取得された第一始動情報は、RAM240における第一始動情報記憶領域に最大4つまで記憶される。また、第二始動入賞口スイッチ131bの検出信号を契機として取得された第二始動情報は、RAM240における第二始動情報記憶領域に最大4つまで記憶される。
ここで、主制御装置210は、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞を契機として取得した始動情報について、該始動情報が指定する各種抽選結果を判定して、判定した各種抽選結果に応じた事前当たり判定情報コマンドを演出制御装置150に出力する。
これにより、予告演出を実行することが決定された第一始動情報より上位に記憶されている各第一始動情報に基づく演出図柄Z1の変動表示が行われる際に、予告演出内容抽選が実行されるとともに、各第一始動情報に基づく演出図柄Z1の変動表示に対応させて、予告演出内容抽選で決定された予告演出が実行される。ここで、予告演出を実行することが決定された第一始動情報より上位に記憶されている各第一始動情報とは、予告演出を実行することが決定された第一始動情報より先に当たり抽選の結果の表示が行われる各第一始動情報をいう。
第一始動情報記憶数が2つの状態で第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞があった場合、演出図柄表示装置104において第一始動情報数表示図柄Xが3つ点灯した状態(以下、この状態を当初状態とする)となる。
まず、図21に示すように、演出図柄表示装置104において、当初状態で第一始動情報記憶領域の1番目の記憶部A1に記憶されていた第一始動情報に基づく演出図柄Z1の変動表示が行われる。この際、演出図柄表示装置104において、第一始動情報数表示図柄Xが2つ点灯した状態となる。
さらに、図23に示すように、演出図柄表示装置104において、当初状態で第一始動情報記憶領域の2番目の記憶部A2に記憶されていた第一始動情報に基づく演出図柄Z1の変動表示が行われるとともに、該変動表示に対応して「大チャンスかもしれない!!」というメッセージからなる予告演出が表示される。この際、演出図柄表示装置104において、第一始動情報数表示図柄Xが1つ点灯した状態となる。
このように、パチンコ機1では、演出図柄表示装置104が、始動情報がRAM240の始動情報記憶領域に記憶される際に、特賞抽選の結果を予告する予告演出を実行するか否かを決定する。また、演出図柄表示装置104が、予告演出を実行すると決定された場合に、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報のうち該予告演出を実行すると決定された始動情報より上位に記憶されている始動情報に基づく演出図柄Z1の変動表示を行う際に、該演出図柄Z1の変動表示に対応させて実行する予告演出の内容を決定する。
したがって、パチンコ機1では、予告演出を行うにあたって、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞時に、制御負担が増大することが防止され、制御が不安定となることを防止することが可能となる。
したがって、パチンコ機1では、多彩な予告演出を行うことが可能となる。
また、パチンコ機1では、演出制御装置150が、予告演出を実行することを決定する場合、実行する予告演出の種類を決定し、決定された予告演出の種類にしたがって、予告演出の内容を決定する。
したがって、パチンコ機1では、さらに多彩な予告演出を行うことが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態においては、演出制御装置150が、予告演出を実行するか否かを決定する予告演出抽選を行う。しかしながら、主制御装置210が、予告演出抽選を行っても構わない。この場合、演出制御装置150は、主制御装置210による予告演出抽選の結果に基づいて、予告演出内容抽選を行う。
この場合、図19に示すような予告演出抽選テーブルにおいて、第一事前当たり判定情報記憶領域の記憶部と第二事前当たり判定情報記憶領域の記憶部とを合算した数の記憶部を設定する。そして、各事前情報記憶領域の記憶部を、各事前当たり判定情報に基づく始動情報について当たり抽選の結果が表示される順番に応じた予告演出抽選テーブルの記憶部に対応させる。
さらに、上記各実施形態においては、パチンコ機1である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
107a,107b 特別図柄表示装置
106 普通図柄表示装置
109a,109b 特別図柄始動情報記憶数表示装置
111 始動入賞装置
111a 第一始動入賞口
111b 第二始動入賞口
115 大入賞口
131a 第一始動入賞口スイッチ
131b 第二始動入賞口スイッチ
150 演出制御装置
151 表示制御部
152 ランプ制御部
153 効果音制御部
154 ランプ
155 スピーカ
210 主制御装置
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
Claims (3)
- 始動入賞口に遊技球が入賞することを契機として特賞状態を生起させるか否かを決定するための特賞抽選を行う遊技機であって、
前記特賞抽選において取得された乱数を所定数まで記憶可能な乱数記憶手段と、
前記乱数記憶手段に記憶されている前記乱数について、所定の順序で、前記特賞状態を生起させるか否かの判定を行う判定手段と、
前記特賞抽選において取得された前記乱数に基づいて、該乱数の値が前記特賞状態を生起させる値と一致しているか否かの事前判定を行う事前判定手段と、
前記判定手段による判定結果に応じた報知演出を行う演出制御手段と、
前記特賞抽選において取得された乱数が前記乱数記憶手段に記憶される際に、前記特賞抽選の結果を予告する予告演出を実行するか否かを決定する予告演出実行決定手段と、
前記予告演出実行決定手段によって前記予告演出を実行すると決定された場合に、前記乱数記憶手段に記憶されている前記乱数のうち該予告演出を実行すると決定された乱数である予告演出乱数より先に前記判定手段による前記判定が行われる乱数に基づく前記報知演出を行う際に、該報知演出に対応させて実行する予告演出の内容を決定する予告演出内容決定手段と、
前記予告演出乱数より先に前記判定手段による前記判定が行われる乱数に基づく前記報知演出に対応させて、前記予告演出内容決定手段によって決定された内容に応じた予告演出を実行する予告演出制御手段と、
を備え、
前記予告演出を実行することが決定される確率は、該予告演出を実行するか否かが決定される対象の乱数に基づく事前判定よりも先に前記事前判定手段によって事前判定された前記乱数の事前判定結果に応じて異なるように設定されていること
を特徴とする遊技機。 - 前記予告演出実行決定手段は、前記予告演出を実行することを決定する場合、実行する予告演出の種類を決定し、
前記予告演出内容決定手段は、前記予告演出実行決定手段によって決定された前記予告演出の種類にしたがって、前記予告演出の内容を決定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 始動入賞口に遊技球が入賞することを契機として特賞状態を生起させるか否かを決定するための特賞抽選を行う主制御装置と、演出を制御する演出制御装置と、を備える遊技機であって、
前記主制御装置は、
前記特賞抽選において取得された乱数を所定数まで記憶可能な乱数記憶手段と、
前記乱数記憶手段に記憶されている前記乱数について、所定の順序で、前記特賞状態を生起させるか否かの判定を行う判定手段と、
前記特賞抽選において取得された前記乱数に基づいて、該乱数の値が前記特賞状態を生起させる値と一致しているか否かの事前判定を行う事前判定手段と、を有し、
前記演出制御装置は、
前記判定手段による判定結果に応じた報知演出を行う報知演出制御手段と、
前記乱数が前記乱数記憶手段に記憶される際に、前記特賞抽選の結果を予告する予告演出を実行するか否かを決定する予告演出実行決定手段と、
前記予告演出実行決定手段によって前記予告演出を実行すると決定された場合に、前記乱数記憶手段に記憶されている前記乱数のうち該予告演出を実行すると決定された乱数である予告演出乱数より先に前記判定手段による前記判定が行われる乱数に基づく前記報知演出を行う際に、該報知演出に対応させて実行する予告演出の内容を決定する予告演出内容決定手段と、
前記予告演出乱数より先に前記判定手段による前記判定が行われる乱数に基づく前記報知演出に対応させて、前記予告演出内容決定手段によって決定された内容に応じた予告演出を実行する予告演出制御手段と、
を備え、
前記予告演出を実行することが決定される確率は、該予告演出を実行するか否かが決定される対象の乱数に基づく事前判定よりも先に前記事前判定手段によって事前判定された前記乱数の事前判定結果に、前記特賞状態が生起される期待度の高い所定情報が存在する場合には該所定情報より前記期待度の低い所定情報が存在する場合よりも低くなるように設定されていること
を特徴とする遊技機。
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