JP5643485B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
本発明の課題は、予告演出を行う遊技機において、遊技者に違和感を与える事態を防止することである。
したがって、第一の発明に係る遊技機によれば、予告演出を表示している際に、第二始動情報に基づく演出図柄の変動表示を行う場合においても、予告演出の連続性が阻害されることを抑制することができ、遊技者に違和感を与える事態を防止することが可能となる。
しかも、第一の発明に係る遊技機によれば、予告演出用画像の各回から、それまでの予告演出を一旦終了させて、引き続く予告演出を行うことができるため、遊技者に、予告演出が突然終了したという違和感を与える事態をより確実に防止することができる。
第二の発明に係る遊技機によれば、遊技性を向上することが可能となる。
本実施形態は、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機1に適用したものである。
(遊技盤面の構成)
まず、パチンコ機1における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。第1から第3の領域R1,R2,R3(図17参照)のそれぞれにおいて、数字及び図柄からなる演出図柄Z1(図17参照)が変動表示されるとともに、第4の領域R4においてカラーバーからなる演出図柄Z2(図17参照)が変動表示(点滅)される。
演出図柄表示装置104の下方には、始動入賞装置111が設けられている。入賞装置11は、常時開口している第一始動入賞口111aと、第一始動入賞口111aの下側に設けられた可動式の第二始動入賞口111bとを有している。第一始動入賞口111aは、常時、上向きに開口した入賞口(いわゆるヘソ)である。第一始動入賞口111aは、始動入賞装置111への遊技球の入賞を常時可能としている。第二始動入賞口111bは、入賞確率を変更することが可能な電動役物(いわゆる電動チューリップ)である。第二始動入賞口111bは、通常時は閉止状態であるが、普通図柄表示装置107の表示が特定の態様となったときに、所定パターンで開放状態となって遊技球を入賞可能とする。
特別図柄表示装置106の上側には、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b及び普通図柄始動情報記憶数表示部103が設けられている。特別図柄始動情報記憶数表示部109a,109b及び普通図柄始動情報記憶数表示部103は、それぞれ、例えば、LED等によって構成されている。
始動入賞装置111の下方には、通常時は閉止状態であるが、特賞状態が生起されたときに所定パターンで開放状態となることによって遊技球を入賞可能とする大入賞口115が設けられている。大入賞口115は、特別図柄表示装置106に停止表示された特別図柄が特定の図柄となり特賞状態が生起された際に、大入賞口115の前面に設置された開閉部材115aを開くことにより開放動作を行う。大入賞口115の開放動作は、所定の時間(例えば、30秒)経過するか、所定数(例えば10個等)の遊技球が入賞するまで(1ラウンド)継続する。また、大入賞口115の開放動作は、特賞状態の種類に応じて設定されたラウンド数だけ繰り返し行われる。そして、大入賞口115に遊技球が入賞すると、パチンコ機1内部の大入賞口スイッチ132(図2参照)の検出信号により入賞した遊技球数が検出され、入賞した遊技球数に応じて賞球を払い出す。
なお、遊技盤面102においては、各入賞口に遊技球を導くように複数の釘(図示せず)が配置されている。
なお、以下、当たりの終了後に当たり抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる遊技状態を「低確率状態」といい、当たりの終了後に当たり抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる遊技状態を「確率変動状態」という。また、特別図柄及び演出図柄の変動時間が短縮する遊技状態を「時短状態」という。時短状態では、普通図柄の抽選確率が通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)になるとともに、第二始動入賞口111bの開放時間が通常時の開放時間と比較して延長される。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2は、パチンコ機の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、大入賞口スイッチ132と、各種入賞口スイッチ133とを備えている。
第一始動入賞口スイッチ131aは、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。第二始動入賞口スイッチ131bは、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。大入賞口スイッチ132は、大入賞口115への遊技球の入賞を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。各種入賞口スイッチ133は、普通図柄始動ゲート122への遊技球の通過等を検出し、検出信号を主制御装置210に出力する。
主制御装置210は、主として、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞の検出及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞の検出に応じて、各種の乱数を発生させる。そして、主制御装置210は、発生させた各種乱数に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。また、主制御装置210は、特別図柄表示装置106、普通図柄表示装置107、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103、賞球払出制御装置156及び大入賞口ソレノイド158を直接制御する。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、大入賞口スイッチ132及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に出力する。
出力ポート255は、演出制御装置150、特別図柄表示装置106、普通図柄表示装置107、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103、賞球払出制御装置156及び大入賞口ソレノイド158のそれぞれに制御コマンドを出力する。また、出力ポート255は、パチンコ機1の出玉情報や異常信号をホールコンピュータ500に出力する。これにより、ホールコンピュータ500においてパチンコ機1の遊技状況等を遠隔監視する。
第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域は、それぞれ、始動情報を所定上限数まで記憶する。本実施形態では、図3に示すように、第一始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(A1からA4)を有しており、それぞれの記憶部に第一始動情報を記憶することにより、4つの第一始動情報を記憶する。また、第二始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(B1からB4)を有しており、それぞれの記憶部に第二始動情報を記憶することにより、4つの第二始動情報を記憶する。ここで、主制御装置210は、第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域のそれぞれに記憶されている始動情報について、1番目の記憶部に記憶されている始動情報から順に当たり判定を行って消化する。
また、RAM240は、演出制御装置150等に出力すべき制御コマンドを一時的に記憶しておくためのコマンド記憶領域を有する。そして、パチンコ機1では、停電等による電源遮断が発生した場合、停電から復帰した際に、RAM240の記憶内容を停電直前の状態に復元し、RAM240のコマンド記憶領域に記憶されている出力すべき制御コマンドを出力することにより、遊技状態を電源遮断前の状態に復帰させる。
また、主制御装置210には、電源供給を行うための電源回路212が接続されている。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。演出制御装置150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、表示制御部151による演出図柄表示装置104の制御、ランプ制御部152によるランプ154の制御、効果音制御部153によるスピーカ155からの効果音の出力の制御を行う。
ランプ制御部152は、演出制御装置150から入力される内部コマンドに応じて、実行すべきランプ演出を決定し、該ランプ演出に対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅、消灯等を行う。
表示制御部151は、CPU、ROM、RAM、画像処理用VDP(Video Display Processor)、入力ポート及び出力ポートを備える。
表示制御部151のROMには、表示演出制御を行うためのプログラム、各種画像データ等が記憶されている。表示制御部151のRAMには、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータが一時的に記憶され、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
次に、特別図柄表示装置106における特別図柄の停止表示の態様及び演出図柄表示装置104における演出図柄の停止表示の態様を説明する。
図4は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機1においては、図4に示すように、当たりの種別として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「確変3大当たり」及び「小当たり」の5つが規定されている。
小当たりとなったときは、特別図柄表示装置106において特別図柄を小当たり図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を小当たり図柄で停止表示させるように制御する。演出図柄表示装置104において停止表示される確変3図柄及び小当たり図柄は、1又は複数の特定の図柄の組み合わせからなり、両者を区別することができないようになっている。また、小当たりとなったときは、ラウンドの最高継続回数が2回となり、小当たり後において時短機能の作動、未作動が変化しないように制御する。さらに、小当たりとなったときは、小当たり終了後の遊技状態が、小当たり前の遊技状態と同じ遊技状態に設定される。
図5は、制御コマンドのデータ構造を示す図である。
制御コマンドは、図5に示すように、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とからなる。
主制御装置210では、図6に示すように、コマンド変化時に自身が生成するストローブ信号(DUSTB)の1つ目の立ち上がりを契機として、モード(MODE)データが出力され、次いでストローブ信号(DUSTB)の2つ目の立ち上がりを契機として、イベント(EVENT)データが出力される。これに対応して、演出制御装置150では、CPUにより、ストローブ信号(DUSTB)の入力に応じて割込を発生させ、割込処理によって演出制御コマンドが演出制御装置150のRAMに格納される。
図7に示すように、演出制御コマンドとしては、図柄指定コマンド、変動パターンコマンド、図柄停止コマンド、先読み情報コマンド、始動情報記憶数コマンド、演出開始コマンド、状態指定コマンド等がある。
図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示させる演出図柄Z1として、はずれ演出図柄、時短図柄、確変1図柄、確変2図柄、確変3図柄及び小当たり図柄のいずれかを指定するコマンドである。図柄指定コマンドは、演出図柄Z1,Z2の変動開始時に出力される。ここで、演出図柄Z1,Z2の変動開始時は、特別図柄の変動開始時とほぼ一致している。
図柄停止コマンドは、演出図柄Z1,Z2の停止表示を指定するためのコマンドである。図柄停止コマンドは、演出図柄Z1,Z2の停止表示時に出力される。ここで、演出図柄Z1,Z2の停止表示時は、特別図柄の停止表示時とほぼ一致している。
状態指定コマンドは、時短の終了及び開始をそれぞれ指定するためのコマンドである。状態指定コマンドは、時短の終了時及び時短の開始時のそれぞれに出力される。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図8のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図8は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、CPU220の初期化処理を実行し、ステップS102に移行して、図9に示す割込処理を実行すべき割込許可命令をCPU220に対して出力する。これにより、図9の割込処理は、所定の周期(例えば、2[ms])で遊技制御処理と並列に実行される。
ステップS106では、遊技制御処理が実行されてから図9に示す割込処理が所定回数(例えば、2回)実行されたか否かを判定し、割込処理が所定回数実行されたと判定した場合(Yes)は、ステップS108に移行する。
ステップS110では、大入賞口115を所定パターンで開放させる電動役物作動処理を実行し、ステップS112に移行して、賞球払出制御装置156に対して払出し動作を行わせるための制御コマンドをRAM240の所定領域に格納する賞球払出管理処理を実行し、ステップS114に移行する。
ステップS114では、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータ500に出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
ステップS116では、パチンコ機1の検査に必要な遊技機検査信号を出力する遊技機検査信号出力処理を実行する。なお、場合によっては、ステップS116の処理は省略することもできる。
ステップS122では、RAM240の内容を復元するために必要な復帰情報を生成し、生成した復元情報をRAM240に格納し、CPU220を省電力モードに切り換えるバックアップ処理を実行して、一連の処理を終了する。バックアップ処理には、バックアップフラグを設定する処理及びチェックサムを行う処理が含まれる。
一方、ステップS120で、電源断検出信号を入力しないと判定したとき(No)、及びステップS106で、遊技制御処理が実行されてから割込処理が所定回数実行されていないと判定したとき(No)はいずれも、ステップS104に移行する。
図9は、割込処理を示すフローチャートである。
割込処理は、CPU220において実行されると、図9に示すように、まず、ステップS150に移行する。
ステップS150では、出玉の決定等に直接関わる各種乱数を更新する乱数更新処理を実行する。ここで、出玉の決定等に直接関わる各種乱数としては、当たりを生起させるか否かの当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という)、当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数等がある。なお、乱数更新処理では、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値を変化させることにより、当たり決定乱数値を容易に予測することができないようにしている。
次に、ステップS152の入賞スイッチ入力処理を説明する。
図10は、入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
入賞スイッチ入力処理は、ステップS152において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、第一始動入賞口スイッチ131a及び第二始動入賞口スイッチ131bのそれぞれからの検出信号を、入力ポート250の対応するポートから読み込む入力ポート読込処理を実行して、ステップS202に移行する。
ステップS204では、RAM240の第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶数が「4」以上であるか否かを判定し、第一始動情報の記憶数が「4」以上ではないと判定した場合(No)は、ステップS206に移行する。一方、ステップS204で、第一始動情報の記憶数が「4」以上であると判定した場合(No)は、ステップS208に移行する。
さらに、第一始動情報記憶処理では、取得した第一始動情報に基づいて、該第一始動情報が指定する先読み情報を判定して、判定した先読み情報に応じた先読み情報コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して第一始動情報に基づく先読み情報コマンドが演出制御装置150に送信される。
ステップS210では、RAM240の第二始動情報記憶領域における第二始動情報の記憶数が「4」以上であるか否かを判定し、第二始動情報の記憶数が「4」以上ではないと判定した場合(No)は、ステップS212に移行する。一方、ステップS210で、第二始動情報の記憶数が「4」以上であると判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
さらに、第二始動情報記憶処理では、取得した第二始動情報に基づいて、該第二始動情報が指定する先読み情報を判定して、判定した先読み情報に応じた先読み情報コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して第二始動情報に基づく先読み情報コマンドが演出制御装置150に送信される。
図11は、当たり判定処理を示すフローチャートである。
当たり判定処理は、所定確率で特賞状態を生起させるために、所定の数値範囲に1個の当たり値を設定し、取得した当たり決定乱数と当たり値とが一致しているときに特賞状態を生起させる処理である。
ステップS300では、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1,Z2が変動中か否かを判定し、演出図柄Z1,Z2が変動中でないと判定した場合(No)は、ステップS302に移行する。一方、ステップS300で、演出図柄Z1,Z2が変動中であると判定した場合(Yes)は、ステップS310に移行する。
ステップS304では、第二始動情報記憶に基づく当たり判定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS308では、第一始動情報記憶に基づく当たり判定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS312では、図柄停止コマンドをRAM240の所定領域に格納する図柄停止処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して図柄停止コマンドが演出制御装置150に送信される。
ここで、ステップS304の第二始動情報に基づく当たり判定処理及びステップS308の第一始動情報に基づく当たり判定処理は、同様の処理である。したがって、以下、ステップS304の第二始動情報に基づく当たり判定処理について説明し、ステップS308の第一始動情報に基づく当たり判定処理については説明を省略する。
第二始動情報に基づく当たり判定処理は、ステップS304において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、RAM240の第二始動情報記憶領域における1番目の記憶部から当たり決定乱数を読み出し、ステップS402に移行する。
ステップS402では、ステップS400で読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定し、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致していると判定した場合(Yes)は、ステップS404に移行する。一方、ステップS402で、読み出した当たり決定乱数の値が当たり値と一致していないと判定した場合(No)は、ステップS414に移行する。
ここで、ROM230には、当たり種別決定乱数の値と当たり種別番号との対応を登録した当たり種別決定テーブルが格納されている。そして、当たり種別決定処理では、RAM240の第二始動情報記憶領域における1番目の記憶部から当たり種別決定乱数を読み出し、該当たり種別決定乱数の値に対応する当たり種別番号を当たり種別決定テーブルから読み出して当たりの種別を決定する。これにより、通常大当たり、確変1大当たり、確変2大当たり、確変3大当たり、小当たりの別が決定される。
ここで、ROM230には、各当たり種別ごとに設定された停止図柄決定テーブルが格納されている。各停止図柄決定テーブルには、停止図柄決定乱数の値と停止表示する演出図柄Z1の組み合わせを示す停止図柄番号との対応が登録されている。そして、当たり時停止図柄決定処理では、まず、ステップS404で決定された当たり種別番号に対応する停止図柄決定テーブルを読み出す。そして、RAM240の第二始動情報記憶領域における1番目の記憶部から停止図柄決定乱数を読み出し、該停止図柄決定乱数の値に対応する停止図柄番号を停止図柄決定テーブルから読み出す。さらに、読み出した停止図柄番号に対応する停止図柄指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して停止図柄指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
ここで、ROM230には、当たり種別、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定された変動パターン決定テーブルが格納されている。各変動パターン決定テーブルには、変動パターン決定乱数の値と変動パターン番号との対応が登録されている。そして、当たり時変動パターン決定処理では、まず、ステップS404で決定された当たり種別番号及び現在の遊技状態に対応する変動パターン決定テーブルを読み出す。そして、RAM240の第二始動情報記憶領域における1番目の記憶部から変動パターン決定乱数を読み出し、該変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターン番号を変動パターン決定テーブルから読み出す。さらに、読み出した変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動パターンコマンドが演出制御装置150に送信される。
また、当たりを生起させる場合、変動設定処理では、大入賞口115の開放回数及び開放時間を設定する。具体的には、当たり種別番号が通常大当たり又は確変1大当たりを示すときは、ラウンド最高継続回数を15回に設定するとともに、各ラウンドにおける大入賞口115の開放時間を約30秒に設定する。また、当たり種別番号が確変2大当たり、確変3大当たり又は小当たりを示すときは、ラウンド最高継続回数を2回に設定するとともに、各ラウンドにおける大入賞口115の開放時間を約0.5秒に設定する。
始動情報記憶数減算処理では、RAM240の第二始動情報記憶領域における1番目の記憶部に記憶されている第二始動情報を、RAM240における変動中の始動情報を記憶する領域に移すとともに、RAM240の第二始動情報記憶領域における2番目以降の記憶部に記憶されている第二始動情報を、それぞれ、1つ上の順位の記憶部に繰り上げて記憶する。これにより、RAM240の第二始動情報記憶領域における第二始動情報の記憶が更新される。
さらに、始動情報記憶数減算処理では、RAM240の第二始動情報記憶領域における第二始動情報の記憶が更新されることに伴い、更新後の第二始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して始動情報記憶数コマンドが演出制御装置150に送信される。例えば、RAM240の第二始動情報記憶領域に記憶されている第二始動情報が更新された結果、第二始動情報記憶数が「2」となった場合、第二始動情報記憶数が「2」であることを示す始動情報記憶数コマンドが演出制御装置150に送信される。
はずれ時変動パターン決定処理は、ステップS408と同様に構成される。ただし、ROM230には、現在の遊技状態、リーチ決定乱数等の組み合わせごとに設定された変動パターン決定テーブルが格納されている。そして、はずれ時変動パターン決定処理では、現在の遊技状態及びリーチ決定乱数に対応する変動パターン決定テーブルを読み出して、変動パターン番号を決定する。
演出制御装置150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図13のフローチャートに示す演出制御処理を繰り返し実行する。
図13は、演出制御装置が実行する演出制御処理を示すフローチャートである。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図13に示すように、まず、ステップS500に移行する。
始動情報記憶数コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から始動情報記憶数コマンドを受信し、受信した始動情報記憶数コマンドが示す始動情報記憶数をRAMの所定領域に記憶する。この際、演出制御装置150は、主制御装置210から始動情報記憶数コマンドを受信するごとに、RAMの所定領域に記憶されている始動情報記憶数を更新する。ここで、演出制御装置150は、RAMの所定領域において、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数を、それぞれ個別に記憶する。
ステップS504では、演出制御装置150は、変動パターンコマンドを受信する変動パターンコマンド受信処理を実行し、ステップS506に移行する。
変動パターンコマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から変動パターンコマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した変動パターンコマンドに対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン表示コマンドとする)を生成し、生成した変動パターン表示コマンドを表示制御部151に内部送信する。そして、表示制御部151は、変動パターン表示コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において変動パターン表示コマンドで指定されている変動パターンによる演出図柄Z1,Z2の変動表示を開始させる。
図柄指定コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄指定コマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した図柄指定コマンドに対応する表示制御コマンド(以下、停止図柄表示コマンドとする)を生成し、生成した停止図柄表示コマンドを表示制御部151に内部送信する。
図柄停止コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から図柄停止コマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した図柄停止コマンドに対応する表示制御コマンドを生成し、生成した表示制御コマンドを表示制御部151に内部送信する。そして、表示制御部151は、図柄停止コマンドに対応する表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1,Z2を停止表示させる。この際、表示制御部151は、ステップS506で受信した停止図柄表示コマンドで指定されている組み合わせで、演出図柄Z1を停止表示させる。
ステップS510では、演出制御装置150は、演出開始コマンドを受信する演出開始コマンド受信処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。演出開始コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から演出開始コマンドを受信して、受信した演出開始コマンドに応じて当たり演出を実行する。
図14は、先読み情報コマンド受信処理を示すフローチャートである。図15は、第一先読み情報記憶領域及び第二先読み情報記憶領域を説明するための図である。
先読み情報コマンド受信処理は、ステップS502において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ステップS600では、主制御装置210から先読み情報コマンドを受信したか否かを判定し、先読み情報コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS602に移行する。一方、ステップS600で、先読み情報コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、図15に示すように、演出制御装置150のRAMには、第一始動情報に基づく先読み情報(以下、第一先読み情報とする)を記憶する領域(以下、第一先読み情報憶領域とする)及び第二始動情報に基づく先読み情報(以下、第二先読み情報とする)を記憶する領域(以下、第二先読み情報記憶領域とする)が設けられている。第一先読み情報記憶領域は、図3に示す第一始動情報記憶領域に対応している。すなわち、第一先読み情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(a1からa4)を有している。そして、第一先読み情報記憶領域のそれぞれの記憶部は、第一始動情報記憶領域の同一の順位の記憶部に対応している。また、第一先読み情報記憶領域のそれぞれの記憶部は、予告演出フラグを記憶するフラグ記憶領域を有している。また、第二先読み情報記憶領域は、第一先読み情報記憶領域と同様に、図3に示す第二始動情報記憶領域に対応している。
なお、演出制御装置150は、ステップS500で受信した始動情報記憶数コマンドに基づいて、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶に対応するように、先読み情報記憶領域における先読み情報の記憶を更新する。例えば、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として取得された第一始動情報が第一始動情報記憶領域の3番目の記憶部A3に記憶された場合、演出制御装置150は、該第一始動情報に基づく第一先読み情報を第一先読み情報記憶領域の3番目の記憶部a3に記憶する。また、第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶が更新されて、第一始動情報記憶領域の3番目の記憶部A3に記憶されていた第一始動情報が2番目の記憶部A2に繰り上げて記憶された場合、演出制御装置150は、第一先読み情報記憶領域の3番目の記憶部a3に記憶されていた第一先読み情報を2番目の記憶部a2に繰り上げて記憶する。これにより、演出図柄表示装置150は、RAMの先読み情報記憶領域における先読み情報の記憶を、主制御装置210のRAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶に対応させる。
次に、ステップS606では、予告演出を実行するか否かの予告演出抽選に用いる乱数(以下、予告演出乱数という)を対応の乱数カウンタから取得する。
次に、ステップS608に移行して、ステップS606で読み出した予告演出乱数の値が予告演出用の当たり値と一致しているか否かを判定し、読み出した予告演出乱数の値が予告演出用の当たり値と一致していると判定した場合(Yes)は、ステップS610に移行する。一方、ステップS608で、読み出した予告演出乱数の値が予告演出用の当たり値と一致していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰する。
ここで、演出制御装置150のROMには、予告演出乱数の値と予告演出パターン番号との対応が登録された予告演出パターン決定テーブルが記憶されている。
予告演出パターン決定テーブルは、予告演出フラグが記憶されている記憶部の順位に応じて複数設定されている。そして、例えば、ステップS610で第一先読み情報記憶領域における4番目の記憶部a4に予告フラグが格納された場合に選択される予告演出パターン決定テーブルには、4コマ以下の動画から構成される予告演出パターンを示す予告演出パターン番号が登録されている。また、ステップS610で第一先読み情報記憶領域における3番目の記憶部a3に予告演出フラグが格納された場合に選択される予告演出パターン決定テーブルには、3コマ以下の動画から構成された予告演出パターンを示す予告演出パターン番号が登録されている。
次に、演出制御装置150から予告演出表示コマンドを受信した表示制御部151で実行される予告演出表示処理を説明する。
表示制御部151は、演出制御装置150から予告演出表示コマンドを受信すると、図16に示すように、まず、ステップS700に移行する。
ステップS700では、表示制御部151は、予告演出表示コマンドで指定されている予告演出パターン番号に対応する予告演出パターンの動画データをROMから読み出す。そして、表示制御部151は、RAMの所定領域において、表示すべき予告演出パターンの動画データの残りコマ数を示すnに、読み出した予告演出パターンの動画データのコマ数を設定する。また、表示制御部151は、RAMの所定領域において、予告演出パターンの動画データのkコマ目の表示待ち中であることを示すkに、1を設定する。例えば、読み出した予告演出パターンの動画データのコマ数が4である場合、nに4を設定する。
第二始動情報に基づく動画表示処理では、表示制御部151は、演出図柄表示装置104において、受信した第二始動情報に基づく演出図柄Z1,Z2の変動表示および背景の動画表示を行う。
次に、ステップS706では、表示制御部151は、演出制御装置150から第一始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信したか否かを判定し、第一始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS708に移行する。一方、ステップS706で、第一始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、ステップS702に移行する。
具体的には、表示制御部151は、演出図柄表示装置104において、受信した第一始動情報に基づく変動パターン表示コマンドで指定されている変動パターンによる演出図柄の変動表示を行う。そして、表示制御部151は、演出図柄表示装置104において、演出図柄の変動表示の背景として、予告演出パターンの動画データのkコマ目の動画を表示する。そして、表示制御部151は、受信した第一始動情報に基づく変動パターンコマンドで指定されている演出図柄Z1,Z2の変動時間の経過後、該第一始動情報に基づく停止図柄表示コマンドで指定されている組み合わせで演出図柄Z1を停止表示する。
ステップS712では、表示制御部151は、演出制御装置150から第二始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信したか否かを判定し、第二始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS718に移行する。一方、ステップS712で、第二始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、ステップS714に移行する。
ステップS716では、表示制御部151は、RAMの所定領域に設定されているkの値に1を加算して、新たなkを設定して、ステップS708に移行する。
移行用動画は、表示制御部151のROMに記憶されており、予告演出パターンを構成する各コマの動画から移行して、第二始動情報に基づく変動パターンにおける背景を表示するための動画である。移行用動画は、それまで行っていた予告演出のストーリーに連続した内容、あるいは、それまでの予告演出を一旦終了させる内容となっている。
そのため、予告演出パターンを構成する各コマから、移行用動画を表示した場合、予告演出のストーリーを連続させて、あるいは、それまでの予告演出を一旦終了させて、引き続く演出表示(後述する移行後予告演出パターン)に移行することができるため、遊技者に、予告演出が突然終了したという違和感を与える事態を防止することができる。
ステップS722では、表示制御部151は、kコマ目の動画表示処理を実行する。
次に、ステップS724に移行して、表示制御部151は、演出制御装置150から第二始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信したか否かを判定し、第二始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS718に移行する。一方、ステップS724で、第二始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、ステップS726に移行する。
移行用動画に続く予告演出パターン(以下、移行後予告演出パターンとする)の動画として、未表示の予告演出パターンのコマ数と同一のコマ数の動画が指定される。なお、移行後予告演出パターンの動画データは、表示制御部151のROMに記憶されている。また、移行後予告演出パターンの動画は、移行用動画から連続するストーリーや、移行用動画が予告演出パターンの終了をさせる内容である場合、新たなストーリーの予告演出を展開するものとなっている。
次に、ステップ730では、表示制御部151は、RAMの所定領域に設定されているkの値に1を加算して、新たなkを設定して、ステップS708に移行する。
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
遊技盤面102に発射された遊技球が始動入賞口111a,111bに入賞すると、始動入賞口スイッチ131a,131bにより検出信号が出力される。
主制御装置210では、始動入賞口スイッチ131a,131bから検出信号が入力されると、ほぼそのタイミングで当たり決定乱数等の各種乱数が取得される。そして、取得された各種乱数は、始動入賞情報として、RAM240の始動入賞情報記憶領域に記憶される。この際、第一始動入賞口スイッチ131aの検出信号を契機として取得された第一始動情報は、RAM240における第一始動情報記憶領域に最大4つまで記憶される。また、第二始動入賞口スイッチ131bの検出信号を契機として取得された第二始動情報は、RAM240における第二始動情報記憶領域に最大4つまで記憶される。
図17に示すように、演出図柄表示装置104において第一始動情報又は第二始動情報に基づく演出図柄Z1,Z2の変動表示を行う場合、第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれにおいて、数字及び図柄からなる演出図柄Z1が変動表示されるとともに、第4の領域R4においてカラーバーからなる演出図柄Z2が変動表示(点滅)される。
また、主制御装置210は、始動情報(第一始動情報、第二始動情報)の取得時に、該始動情報が指定する各種抽選の結果を示す先読み情報コマンドを演出制御装置150に送信する。また、主制御装置210は、始動情報記憶数(第一始動情報記憶数、第二始動情報記憶数)の更新時に、更新された始動情報数を示す始動情報記憶数コマンドを演出制御装置150に送信する。これにより、演出制御装置150は、RAMの先読み情報記憶領域における先読み情報の記憶を、主制御装置210のRAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶に対応させる。
図17に示すように、演出図柄表示領域104では、第一始動情報記憶領域に記憶されている第一始動情報記憶数を表示する第一始動情報数表示図柄Xが表示されるとともに、第二始動情報記憶領域に記憶されている第二始動情報記憶数を表示する第二始動情報数表示図柄Yが表示される。第一始動情報数表示図柄X及び第二始動情報数表示図柄Yは、それぞれ、始動情報数記憶領域に記憶されている始動情報数に応じた数だけ点灯される。例えば、図17では、第一始動情報数表示図柄Xが3つ点灯するとともに、第二始動情報数表示図柄Yが2つ点灯することによって、第一始動情報記憶領域における第一始動情報記憶数が3つ、第二始動情報記憶領域における第二始動情報記憶数が2つであることを示す。
このとき、表示制御部151は、予告演出の実行中に第二始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信すると、第二始動情報に基づく演出表示を優先して実行する。そして、実行されている予告演出については、図16に示すフローチャートに従い、予告演出の流れを踏まえた演出表示を行うため、遊技者に違和感を与えることが防止される。
図19は、演出図柄表示装置104における予告演出パターンの動画データの1コマ目の表示の一例を示す図である。図20は、演出図柄表示装置104における予告演出パターンの動画データの2コマ目の表示の一例を示す図である。図21は、演出図柄表示装置104における予告演出パターンの動画データの3コマ目の表示の一例を示す図である。図22は、演出図柄表示装置104における予告演出パターンの動画データの4コマ目の表示の一例を示す図である。
上述したように、主制御装置210は、第二始動情報記憶領域に記憶されている第二始動情報について、第一始動情報記憶領域に記憶されている第一始動情報に対して優先して当たり判定を行う。したがって、演出制御装置150は、予告演出の実行中に第二始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信した場合、予告演出を行う第一始動情報に基づく演出図柄Z1,Z2の変動表示に優先して、該第二始動情報に基づく演出図柄Z1,Z2の変動表示を行う。この場合、演出図柄制御装置150は、該第二始動情報に基づく演出図柄Z1,Z2の変動表示として、移行用動画の表示および移行後予告演出パターンの表示を行う。
以下、通常の予告演出パターンにおける2コマ目の動画を表示している際に、表示制御部151が第二始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信したものとする。
この場合、予告演出の1コマ目として、図19に示す表示(人物Aの登場)が行われ、予告演出の2コマ目として、図20に示す表示(人物Bの登場)が行われる。
主制御装置210は、第二始動情報記憶領域において第二始動情報が記憶されると、現在変動中の第一始動情報に基づく演出図柄Z1,Z2の変動表示及び停止表示が終了した後、該第二始動情報に基づく変動パターンコマンド等を演出制御装置150に送信する。
ここで、図16(ステップS724(Yesの場合),S718〜S722)に示すように、第二始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信することにより移行用動画を表示している際に、さらに第二始動情報に基づく変動パターン表示コマンドを受信した場合、移行用動画が再び表示される。
したがって、予告演出を表示している際に、第二始動情報に基づく変動パターン表示コマンドが多重に受信された場合でも、実行中の予告演出から違和感なく、移行用動画を表示し、さらに移行後予告演出パターンを表示することができる。
これにより、複雑な予告演出を行いつつ、第二始動情報に基づく演出図柄の変動表示を違和感なく行うことができる。
このように、本実施形態に係るパチンコ機1によれば、予告演出を表示している際に、第二始動情報に基づく演出図柄の変動表示を行う場合においても、予告演出の連続性が阻害されることを抑制することができ、遊技者に違和感を与える事態を防止することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態においては、演出制御装置150が、予告演出を実行するか否かを決定する予告演出抽選を行うとともに、予告演出パターンを決定する予告演出パターン決定処理を行う。しかしながら、主制御装置210が、予告演出を実行するか否かを決定する予告演出抽選を行うとともに、予告演出パターンを決定する予告演出パターン決定処理を行っても構わない。この場合、主制御装置210は、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として予告演出乱数を取得する。そして、主制御装置210は、取得した予告演出乱数の値が予告演出用の当たり値と一致しているか否かを判定し、読み出した予告演出乱数の値が予告演出用の当たり値と一致していると判定した場合、第一始動情報記憶領域における該第一始動情報を記憶した記憶部に予告演出フラグを記憶する。さらに、主制御装置120は、予告演出パターンを決定する予告演出パターン決定処理を実行し、決定された予告演出パターンに応じた演出制御コマンドを演出制御装置150に送信する。
また、上記実施形態においては、先読み情報記憶領域に予告演出フラグが記憶されている場合には、演出制御装置150が予告演出抽選を行わない構成としても構わない。
さらに、上記実施形態においては、パチンコ機1である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
106 特別図柄表示装置
107 普通図柄表示装置
109a,109b 特別図柄始動情報記憶数表示装置
111 始動入賞装置
111a 第一始動入賞口
111b 第二始動入賞口
115 大入賞口
131a 第一始動入賞口スイッチ
131b 第二始動入賞口スイッチ
150 演出制御装置
151 表示制御部
152 ランプ制御部
153 効果音制御部
154 ランプ
155 スピーカ
210 主制御装置
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
Claims (3)
- 第一始動口に遊技球が入賞することを契機として第一の抽選を行い、第二始動口に遊技球が入賞することを契機として第二の抽選を行う遊技機であって、
前記第一の抽選において取得された第一始動情報を所定数まで記憶可能な第一始動情報記憶手段と、
前記第二の抽選において取得された第二始動情報を所定数まで記憶可能な第二始動情報記憶手段と、
前記第一始動情報および第二始動情報のそれぞれについては記憶された順に抽選結果を報知するとともに、前記第二始動情報については前記第一始動情報に優先して抽選結果を報知する抽選結果報知制御手段と、
前記第一の抽選結果を予告演出するか否かを決定する予告演出決定手段と、
前記予告演出決定手段によって前記第一の抽選結果を予告演出すると決定された前記第一始動情報である予告演出情報が前記第一始動情報記憶手段に記憶されている場合に、該予告演出情報が記憶されたときの前記第一始動情報記憶手段の記憶数に対応する回数分の予告演出用画像を指定する予告演出制御手段と、
前記予告演出制御手段によって指定された回数の前記予告演出用画像の各回の画像を、前記第一始動情報に基づく演出図柄の各変動表示コマンドの入力と対応させて表示する予告演出表示手段と、
を備え、
前記予告演出制御手段は、前記予告演出表示手段が前記予告演出用画像を表示している際に、前記第二始動情報が前記第二始動情報記憶手段に記憶され該第二始動情報に基づく演出図柄の変動表示コマンドを受信した場合、該第二始動情報の変動表示に伴う予告演出用画像として表示中の前記予告演出用画像を終了させる内容の画像である移行用画像を指定し、その後前記第一始動情報に基づく演出図柄の変動表示コマンドを受信した場合、新たな内容の予告演出を行う予告演出用画像を指定し、
前記予告演出表示手段は、指定された前記移行用画像を、前記第二始動情報に基づく演出図柄の変動表示コマンドの入力と対応させて表示し、当該移行用画像の表示に続けて、前記新たな内容の予告演出を行う予告演出用画像を、前記第一始動情報に基づく演出図柄の変動表示コマンドの入力と対応させて表示することを特徴とする遊技機。 - 前記予告演出制御手段は、
前記予告演出決定手段によって前記第一の抽選結果を予告演出すると決定された前記第一始動情報の内容に基づいて、前記予告演出用画像を指定することを特徴とする請求項1に記載の遊技機。 - 前記予告演出制御手段は、
前記予告演出表示手段が前記移行用画像およびそれに続く前記予告演出用画像を表示している際に、前記第二始動情報が前記第二始動情報記憶手段に記憶され該第二始動情報に基づく演出図柄の変動表示コマンドを受信した場合、前記第二始動情報の変動表示に伴う予告演出用画像として、表示中の移行用画像または予告演出用画像に対応する移行用画像をさらに指定し、
前記予告演出表示手段は、さらに指定された前記移行用画像を、前記第二始動情報に基づく演出図柄の変動表示コマンドの入力と対応させて表示することを特徴とする請求項1または2に記載の遊技機。
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