JP5700468B2 - 遊技機 - Google Patents
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Description
この遊技機では、始動情報を取得した際に、予告演出を行うか否かを決定する。そして、予告演出を行うことが決定された場合、始動情報記憶領域に記憶されている始動情報のうち該予告演出を行うことが決定された始動情報よりも上位に記憶されている始動情報に基づく演出図柄の変動表示を行う際に、所定の予告演出が行われる。
例えば、始動情報記憶領域において予告演出を行うことが決定された始動情報よりも上位に複数の始動情報が記憶されている場合、該複数の始動情報に基づく演出図柄の変動表示を行う際に、予告演出が連続的に行われる。しかしながら、該複数の始動情報において当たりを示すものが存在する場合、上記連続的に行われる予告演出が中断される。
したがって、第一の発明に係る遊技機によれば、当該示唆演出を実行することが決定された特賞抽選乱数より後に報知演出が実行される特賞抽選乱数において特賞状態を生起させることを示すものが存在することによって示唆演出が中断させることを防止することが可能となる。
また、第一の発明に係る遊技機では、示唆演出内容決定手段が、示唆演出を実行することを決定した場合に、所定数連続して存在すると判定された特賞抽選乱数のそれぞれに基づく報知演出に対応させて実行する示唆演出の内容を決定する。そして、示唆演出制御手段が、所定数連続して存在していると判定された特賞抽選乱数のそれぞれに対応させて、示唆演出内容決定手段により決定された内容の示唆演出を実行する。
したがって、第一の発明に係る遊技機によれば、複数の報知演出に対応させて連続的に実行される示唆演出について、一連のストーリーを与える等の関連性を持たせることができ、遊技者の遊技に対する興趣を向上することが可能となる。
本実施形態では、本発明に係る遊技機を、図1に示すように、演出図柄表示装置104で複数の図柄を変動表示するパチンコ機1に適用している。
まず、パチンコ機1における遊技盤面102の構成を説明する。
図1は、パチンコ機における遊技盤面の正面部、特に説明に必要な部分を模式的に示した図である。
図1に示すように、遊技盤面102のほぼ中央部には、演出画像を表示することが可能な演出図柄表示装置104が設けられている。演出図柄表示装置104は、例えば、液晶ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の可変表示装置によって構成される。本実施形態では、演出図柄表示装置104は、背景等の演出画像及び複数の図柄を動画として表示可能な可変表示装置によって構成され、多彩な演出画像及び演出図柄を表示可能としている。
第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれでは、演出図柄Z1の変動表示及び停止表示が行われる。ここで、演出図柄Z1は、数字を含んで構成される。本実施形態では、演出図柄Z1は、数字及び図柄から構成されている。そして、演出図柄Z1の変動表示とは、第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれにおいて、複数種類の演出図柄Z1をスクロールさせた状態で表示することをいう。また、演出図柄Z1の停止表示とは、第1から第3の領域R1,R2,R3のそれぞれにおいて、演出図柄Z1を停止させた状態で表示することをいう。
演出図柄表示装置104の下方には、遊技球を左右方向及び前後方向に転動させることが可能なステージ108が設けられている。また、演出図柄表示装置104の左側には、流入した遊技球をステージ108に放出させるワープ入口112が設けられている。ステージ108は、前面側が開放しており、放出された遊技球を転動させた後、遊技盤面102に放出する。また、ステージ108の左右方向の中央部の奥側には、遊技球導出路108aが設けられている。そして、遊技球導出路108aに流入した遊技球は、遊技盤面102における、後述する第一始動入賞口111aの真上に導出される。
特別図柄始動情報記憶数表示部109a,109bは、後述する特別図柄の始動情報が主制御装置210のRAM240における特別図柄用の始動情報記憶領域に記憶されることに連動して点灯し、連続して特別図柄及び演出図柄Z1の変動表示を行うことが可能な回数(以下、始動情報記憶数(いわゆる、保留玉数)という)を表示する。ここで、パチンコ機1では、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。すなわち、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を特別図柄始動情報記憶数表示装置109aに表示するとともに、第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞を契機とする始動情報記憶数を特別図柄始動情報記憶数表示装置109bに表示する。
始動入賞装置111の下方には、大入賞口115が設けられている。大入賞口115は、通常時は閉止状態であるが、特賞状態が生起されたときに、所定パターンで開放状態となることによって遊技球を入賞可能とする。すなわち、大入賞口115は、特別図柄表示装置107a,107bに停止表示された特別図柄が特定の図柄となり特賞状態が生起された際に、大入賞口115の前面に設置された開閉部材115aを開くことにより開放動作を行う。
さらに、演出図柄表示装置104の上方には、電動役物130が配設されている。電動役物130には、モータ(図示せず)及びランプ(図示せず)が配設されている。そして、電動役物130は、作動状態となった際、モータにより所定パターンで揺動するとともに、ランプにより所定パターンで発光する。
また、以下、特賞状態(当たり)の終了後に当たり抽選の当選確率が低確率(通常確率)となる遊技状態を「低確率状態」といい、特賞状態の終了後に当たり抽選の当選確率が低確率状態と比較して高確率(例えば、通常確率の10倍)となる遊技状態を「確率変動状態」という。また、特別図柄及び演出図柄Z1の変動時間が短縮する遊技状態を「時短状態」という。時短状態では、普通図柄の抽選確率が通常時の抽選確率と比較して高確率(例えば、10倍)になるとともに、第二始動入賞口111bの開放時間が通常時の開放時間と比較して延長される。
次に、パチンコ機1における制御系の構成を説明する。
図2は、パチンコ機1の制御系の構成を示すブロック図である。
図2に示すように、パチンコ機1は、第一始動入賞口スイッチ131aと、第二始動入賞口スイッチ131bと、大入賞口スイッチ132と、各種入賞口スイッチ133とを備えている。
主制御装置210は、主として、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞の検出及び第二始動入賞口111bへの遊技球の入賞の検出に応じて、各種の乱数を発生(抽出)させる。そして、主制御装置210は、発生させた各種乱数に基づいて、制御コマンドの送信及び遊技全体の制御を行う。また、主制御装置210は、特別図柄表示装置107a,107b、普通図柄表示装置106、特別図柄始動情報記憶数表示装置109a,109b、普通図柄始動情報記憶数表示装置103、賞球払出制御装置156、大入賞口ソレノイド158及び電動チューリップ(図示せず)を直接制御(ポート出力制御)する。
入力ポート250は、第一始動入賞口スイッチ131a、第二始動入賞口スイッチ131b、大入賞口スイッチ132及び各種入賞口スイッチ133のそれぞれから出力された検出信号をCPU220に出力する。
第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域は、それぞれ、始動情報を所定上限数(所定数)まで記憶する。本実施形態では、図3に示すように、第一始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(A1からA4)を有しており、それぞれの記憶部に第一始動情報を記憶することにより、4つの第一始動情報を記憶する。また、第二始動情報記憶領域は、1番目から4番目までの4つの記憶部(B1からB4)を有しており、それぞれの記憶部に第二始動情報を記憶することにより、4つの第二始動情報を記憶する。ここで、主制御装置210は、第一始動情報記憶領域及び第二始動情報記憶領域のそれぞれに記憶されている始動情報について、1番目の記憶部に記憶されている始動情報から順に当たり判定を行って消化する。
また、RAM240は、演出制御装置150等に出力すべき制御コマンドを一時的に記憶しておくためのコマンド記憶領域を有する。そして、パチンコ機1では、停電等による電源遮断が発生した場合、停電から復帰した際に、RAM240の記憶内容を停電直前の状態に復元し、RAM240のコマンド記憶領域に記憶されている出力すべき制御コマンドを出力することにより、遊技状態を電源遮断前の状態に復帰させる。
演出制御装置150は、主制御装置210と同様に、CPU、ROM、RAM、入力ポート及び出力ポートを備える。
演出制御装置150のROMには、演出を制御するためのプログラム、各種データ等が記憶されている。演出制御装置150のRAMには、主制御装置210から入力された制御コマンド、演算処理を行うためのデータ等が一時的に記憶される。演出制御装置150のCPUは、ROMに記憶されたプログラムにしたがって処理を実行することにより、表示制御部151による演出図柄表示装置104の制御、ランプ制御部152によるランプ154の制御、効果音制御部153によるスピーカ155からの効果音の出力の制御、役物制御部157による電動役物130の制御を行う。
ランプ制御部152は、演出制御装置150から入力される内部コマンドに応じて、実行すべきランプ演出を決定し、該ランプ演出に対応する制御データをROMから読み出して、該制御データに基づいてランプ154の点灯、点滅、消灯等を行う。
役物制御部157は、演出制御装置150から入力される内部コマンドに応じて、電動役物130の作動パターンを決定し、決定した作動パターンで電動役物130を作動させる。
表示制御部151のROMには、表示演出制御を行うためのプログラム、各種画像データ等が記憶されている。表示制御部151のRAMには、CPUに対する入出力データや演算処理のためのデータが一時的に記憶され、ワークエリアやバッファメモリとして機能する。
次に、特別図柄表示装置107a,107bにおける特別図柄の停止表示の態様及び演出図柄表示装置104における演出図柄Z1の停止表示の態様を説明する。
図4は、特別図柄の停止図柄の態様を示す図である。
パチンコ機1においては、図4に示すように、当たり(特賞状態)の種別として、「通常大当たり」、「確変1大当たり」、「確変2大当たり」、「確変3大当たり」、「確変4大当たり」及び「小当たり」の6つが規定されている。
「確変4大当たり」となったときは、特別図柄表示装置107a,107bにおいて特別図柄を確変4図柄で停止表示させるとともに、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を確変4図柄で停止表示させるように制御する。ここで、演出図柄表示装置104において停止表示される確変4図柄及び時短図柄は、1又は複数の特定の図柄の組み合わせからなり、両者を区別することができないようになっている。また、「確変4大当たり」となったときは、当たり時における大入賞口115の最高開放回数、すなわちラウンドの最高継続回数が15回となり、当たり後の100回の抽選において時短作動状態となる。さらに、「確変4大当たり」となったときは、当たり終了後の遊技状態が確率変動状態に設定される。
また、当たりの種別は、上記種別に限られるものではなく、上記以外の別の種別を備える構成としても構わない。また、上記当たりの種別を全て備える必要はなく、その遊技機の特性に応じて、各当たりの種別を個々に組み合わせて構成することができる。
さらに、第一始動情報に基づいて生起され得る当たりの種別及び第二始動情報に基づいて生起され得る当たりの種別が互いに異なる構成とすることによって、より変化に富んだ遊技が提供され、遊技者の遊技意欲を向上させることができる。
図5は、主制御装置から演出制御装置に出力される演出制御コマンドの内容を示す図である。
制御コマンドは、図5に示すように、制御コマンドの分類を識別するための識別子で1バイト長のディジタルデータであるモード(MODE)と、実行される制御コマンドの内容(機能)を示す1バイト長のディジタルデータであるイベント(EVENT)とからなる。
図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示される演出図柄Z1の組み合わせを指定するコマンドである。具体的には、図柄指定コマンドは、演出図柄表示装置104において停止表示させる演出図柄Z1として、はずれ演出図柄、時短図柄、確変1図柄、確変2図柄、確変3図柄、確変4図柄及び小当たり図柄のいずれかを指定する。図柄指定コマンドは、演出図柄Z1の変動開始時に出力される。ここで、演出図柄Z1の変動開始時は、特別図柄の変動開始時とほぼ一致している。
なお、変動パターンコマンドと図柄指定コマンドとは、どちらが先に出力される構成としても構わない。ただし、演出制御装置150では、図柄指定コマンドの受信を契機として演出に関わる様々な抽選を実行することが好ましい。したがって、図柄指定コマンドが、変動パターンコマンドより先に出力される構成とすることが好ましい。これにより、演出制御装置150において、変動パターンの選択決定等の制御を行う前に演出に関わる抽選を実行することができ、制御負担を大幅に軽減することができる。
事前判定情報コマンドは、事前判定情報を通知するためのコマンドである。ここで、事前判定情報とは、始動情報(第一始動情報、第二始動情報)が指定する各種抽選(当たり抽選、当たり種別抽選、リーチ抽選、変動パターン抽選等)の結果を示す情報をいう。主制御装置210は、始動入賞口111a,111bへの遊技球の入賞を契機として取得した始動情報について、該始動情報が指定する各種抽選結果を判定して、判定した各種抽選結果に応じた事前判定情報コマンドを演出制御装置150に出力する。
そして、「変動パターン不定」は、始動情報の取得時には変動パターンが不定となっている変動パターンを示す。
そして、事前判定情報コマンドは、始動情報の取得時に出力される。
状態指定コマンドは、時短の開始及び終了並びに特別モードの開始及び終了をそれぞれ指定するためのコマンドである。特に、時短開始指定コマンドは、時短の開始を指定するとともに、該時短状態の時短回数を通知する。状態指定コマンドは、時短の開始時及び終了時のそれぞれ並びに特別モードの開始時及び終了時のそれぞれに出力される。
CPU220は、マイクロプロセッシングユニット等からなり、所定の動作クロック(例えば、4[ms])で1サイクルを実行可能な遊技制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている遊技制御プログラムを起動させ、図7のフローチャートに示す遊技制御処理を実行する。
図7は、遊技制御処理を示すフローチャートである。
遊技制御処理は、CPU220において実行されると、図7に示すように、まず、ステップS100に移行する。
ステップS100では、遊技者の利益に直接影響する出玉の決定等に関わる各種乱数を更新する当たり決定乱数等更新処理を実行する。ここで、出玉の決定等に直接関わる各種乱数としては、当たりを生起させるか否かの当たり抽選に用いる乱数(以下、当たり決定乱数という)、当たり種別決定乱数、停止図柄決定乱数等がある。なお、当たり決定乱数等更新処理では、当たり決定乱数が一巡するたびに初期値を変化させることにより、当たり決定乱数値を容易に予測することができないようにしている。
ステップS104では、入力ポート250を介して、各スイッチ131a,131b,132,133からの信号を入力する入力処理を実行し、ステップS106に移行する。入力処理では、第一始動入賞口スイッチ131aからの検出信号及び第二始動入賞口スイッチ131bからの検出信号を入力する。
ステップS108では、当たりの判定を行うとともに演出図柄Z1の変動パターンを決定する変動設定処理を実行し、ステップS110に移行する。
ステップS110では、大入賞口115を所定パターンで開放させる電動役物作動処理を実行し、ステップS112に移行する。
ステップS114では、遊技制御に関する外部情報信号をホールコンピュータ500に出力する外部情報出力処理を実行し、ステップS116に移行する。
次いで、ステップS118に移行して、出力ポート255を介して、RAM240に格納した制御コマンドを出力するポート出力処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図8は、入賞スイッチ入力処理を示すフローチャートである。
入賞スイッチ入力処理は、ステップS106において実行されると、図8に示すように、まず、ステップS200に移行する。
ステップS200では、ステップS104の入力処理の処理結果に基づいて、第一始動入賞口スイッチ131aから検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定した場合(Yes)は、ステップS202に移行する。一方、ステップS200で、第一始動入賞口スイッチ131aから検出信号を入力しないと判定した場合(No)は、ステップS204に移行する。
ステップS204では、ステップS104の入力処理の処理結果に基づいて、第二始動入賞口スイッチ131bから検出信号を入力したか否かを判定し、検出信号を入力したと判定した場合(Yes)は、ステップS206に移行する。一方、ステップS204で、第二始動入賞口スイッチ131bから検出信号を入力しないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS202の第一始動情報記憶更新処理及びステップS206の第二始動情報記憶更新処理を説明する。
図9は、第一始動情報記憶更新処理を示すフローチャートである。
ステップS300では、RAM240の第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶数が「4」以上であるか否かを判定し、第一始動情報の記憶数が「4」以上ではないと判定した場合(No)は、ステップS302に移行する。一方、ステップS300で、第一始動情報の記憶数が「4」以上であると判定した場合(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS308では、ステップS304の始動情報記憶数加算処理の処理結果に基づいて、更新後の第一始動情報記憶領域における第一始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドをRAM240の所定領域に格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図10は、事前判定処理を示すフローチャートである。
事前判定処理は、ステップS306において実行されると、図10に示すように、まず、ステップS400に移行する。
ステップS400では、ステップS302で取得した当たり決定乱数に基づいて、該当たり決定乱数の値が当たり値と一致しているか否かを判定し、当たり値と一致していないと判定した場合(No)は、ステップS402に移行する。一方、ステップS400で、当たり値と一致していると判定した場合(Yes)は、ステップS408に移行する。
この際、ステップS302で取得した変動パターン決定乱数に基づいて変動パターン(高信頼度変動、中信頼度変動又は低信頼度変動)を判定し、該判定の結果に応じた事前判定情報コマンド(はずれ固定値変動1、はずれ固定値変動2又ははずれ固定値変動3)をRAM240の所定領域に格納する。
一方、ステップS408では、大当たり又は小当たりを示す事前判定情報コマンドをRAM240の所定領域に格納し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
この際、ステップS302で取得した当たり種別決定乱数に基づいて当たり種別(通常大当たり、確変1大当たり、確変2大当たり、確変3大当たり、確変4大当たり又は小当たり)を判定し、該判定の結果に応じた事前判定情報コマンド(15R通常大当たり、15R確変大当たり、2R確変大当たり又は小当たり)をRAM240の所定領域に格納する。
次に、ステップS108の変動設定処理を説明する。
図11は、変動設定処理を示すフローチャートである。
変動設定処理は、ステップS108において実行されると、図11に示すように、まず、ステップS500に移行する。
ステップS502では、第二始動情報記憶数が「1」以上であるか否かを判定し、第二始動情報記憶数が「1」以上であると判定した場合(Yes)は、ステップS504に移行する。一方、ステップS502で、第二始動情報記憶数が「1」以上でないと判定した場合(No)は、ステップS506に移行する。
ステップS506では、第一始動情報記憶数が「1」以上であるか否かを判定し、第一始動情報記憶数が「1」以上であると判定した場合(Yes)は、ステップS508に移行する。一方、ステップS506で、第一始動情報記憶数が「1」以上でないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS510では、演出図柄の変動を開始してから所定時間が経過したか否かを判定し、所定時間が経過したと判定した場合(Yes)は、ステップS512に移行する。一方、ステップS510で、演出図柄の変動を開始してから所定時間が経過していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。ここで、所定時間とは、後述するステップS610で設定される演出図柄Z1の変動表示時間であり、後述するステップS608又はS616で決定した変動パターン番号に基づいて決定される。
以上に示すように、ステップS108の変動設定処理では、第二始動情報に基づく当たり判定処理が、第一始動情報に基づく当たり判定処理に対して優先して実行される。すなわち、主制御装置210は、RAM240の第二始動情報記憶領域に記憶されている第二始動情報を、第一始動情報記憶領域に記憶されている第一始動情報に対して優先して消化(処理)する。これにより、演出制御装置150は、演出図柄表示装置104において、第二始動情報に基づく演出図柄Z1の変動表示及び停止表示を、第一始動情報に基づく演出図柄Z1の変動表示及び停止表示に対して優先して実行する。
ここで、ステップS504の第二始動情報に基づく当たり判定処理及びステップS508の第一始動情報に基づく当たり判定処理は、同様の処理である。したがって、以下、ステップS504の第二始動情報に基づく当たり判定処理について説明し、ステップS508の第一始動情報に基づく当たり判定処理については説明を省略する。
当たり判定処理は、所定確率で特賞状態を生起させるために、所定の数値範囲に1個の当たり値を設定し、取得した当たり決定乱数と当たり値とが一致しているときに当たり(特賞状態)を生起させる処理である。
当たり判定処理は、ステップS504又はステップS508において実行されると、図12に示すように、まず、ステップS600に移行する。
ここで、当たり決定乱数の読み出しでは、RAM240の第二始動情報記憶領域(第一始動情報記憶領域)における1番目の記憶部B1(A1)に記憶されている始動情報(以下、最先始動情報とする)の当たり決定乱数が読み出される。
ここで、ROM230には、当たり種別決定乱数の値と当たり種別番号との対応を登録した当たり種別決定テーブルが格納されている。そして、当たり種別決定処理では、最先始動情報の当たり種別決定乱数を読み出し、該当たり種別決定乱数の値に対応する当たり種別番号を当たり種別決定テーブルから読み出して当たりの種別を決定する。これにより、通常大当たり、確変1大当たり、確変2大当たり、確変3大当たり、確変4大当たり、小当たりの別が決定される。
ここで、ROM230には、各当たり種別ごとに設定された停止図柄決定テーブルが格納されている。各停止図柄決定テーブルには、停止図柄決定乱数の値と停止表示する演出図柄Z1の組み合わせを示す停止図柄番号との対応が登録されている。そして、当たり時停止図柄決定処理では、まず、ステップS604で決定された当たり種別番号に対応する停止図柄決定テーブルを読み出す。そして、最先始動情報の停止図柄決定乱数を読み出し、該停止図柄決定乱数の値に対応する停止図柄番号を停止図柄決定テーブルから読み出す。さらに、読み出した停止図柄番号に対応する停止図柄指定コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して停止図柄指定コマンドが演出制御装置150に送信される。
ここで、ROM230には、当たり種別、現在の遊技状態等の組み合わせごとに設定された変動パターン種別決定テーブルが格納されている。各変動パターン種別決定テーブルには、リーチ決定乱数の値と変動パターンの種別との対応が登録されている。また、ROM230には、それぞれの変動パターンの種別に対応して設定された変動パターン決定テーブルが格納されている。各変動パターン決定テーブルには、変動パターン決定乱数と変動パターン番号との対応が登録されている。そして、当たり時変動パターン決定処理では、まず、ステップS604で決定された当たり種別番号、現在の遊技状態に対応する変動パターン種別決定テーブルを読み出す。そして、最先始動情報のリーチ決定乱数を読み出し、該リーチ決定乱数の値に対応する変動パターンの種別を変動パターン種別決定テーブルから決定する。また、決定した変動パターン種別に対応する変動パターン決定テーブルを読み出す。そして、最先始動情報の変動パターン決定乱数を読み出し、該変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターン番号を変動パターン決定テーブルから読み出す。さらに、読み出した変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動パターンコマンドが演出制御装置150に送信される。
また、当たりを生起させる場合、変動設定処理では、大入賞口115の開放回数及び開放時間を設定する。具体的には、当たり種別番号が通常大当たり、確変1大当たり又は確変4大当たりを示すときは、ラウンド最高継続回数を15回に設定するとともに、各ラウンドにおける大入賞口115の開放時間を約30秒に設定する。また、当たり種別番号が確変2大当たり、確変3大当たり又は小当たりを示すときは、ラウンド最高継続回数を2回に設定するとともに、各ラウンドにおける大入賞口115の開放時間を約0.5秒に設定する。
始動情報記憶数減算処理では、最先始動情報をRAM240における変動中の始動情報を記憶する領域に移す。そして、第二始動情報記憶領域(第一始動情報記憶領域)における2番目以降B2(A2)〜B4(A4)の記憶部に記憶されている第二始動情報(第一始動情報)を、それぞれ、1つ上の順位の記憶部に繰り上げて記憶する。これにより、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶が更新される。
さらに、始動情報記憶数減算処理では、RAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶が更新されることに伴い、更新後の始動情報の記憶数に応じた始動情報記憶数コマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して始動情報記憶数コマンドが演出制御装置150に送信される。例えば、RAM240の第二始動情報記憶領域(第一始動情報記憶領域)に記憶されている第二始動情報(第一始動情報)が更新された結果、第二始動情報記憶数(第一始動情報記憶数)が「2」となった場合、第二始動情報記憶数(第一始動情報記憶数)が「2」であることを示す始動情報記憶数コマンドが演出制御装置150に送信される。
はずれ時変動パターン決定処理は、ステップS608と同様に構成される。ただし、ROM230には、現在の遊技状態、始動情報記憶数の組み合わせごとに設定された変動パターン種別決定テーブルが格納されている。そして、はずれ時変動パターン決定処理では、まず、現在の遊技状態、始動情報記憶数に対応する変動パターン種別決定テーブルを読み出す。そして、最先始動情報のリーチ決定乱数を読み出し、該リーチ決定乱数の値に対応する変動パターンの種別を変動パターン種別決定テーブルから決定する。また、決定した変動パターン種別に対応する変動パターン決定テーブルを読み出す。そして、最先始動情報の変動パターン決定乱数を読み出し、該変動パターン決定乱数の値に対応する変動パターン番号を変動パターン決定テーブルから読み出す。さらに、読み出した変動パターン番号に対応する変動パターンコマンドをRAM240の所定領域に格納する。これにより、ステップS118のポート出力処理では、出力ポート255を介して変動パターンコマンドが演出制御装置150に送信される。
演出制御装置150のCPUは、所定の動作クロック(例えば、2[ms])で1サイクルを実行可能な制御プログラムに基づいて動作し、ROM230の所定領域に格納されている制御プログラムを起動させ、図13のフローチャートに示す演出制御処理を繰り返し実行する。
演出制御処理は、演出制御装置150のCPUにおいて実行されると、図13に示すように、まず、ステップS700に移行する。
ステップS700では、演出制御装置150は、事前判定情報コマンドを受信する事前判定情報コマンド受信処理を実行し、ステップS702に移行する。
始動情報記憶数コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から始動情報記憶数コマンドを受信し、受信した始動情報記憶数コマンドが示す始動情報記憶数をRAMの所定領域に記憶する。この際、演出制御装置150は、主制御装置210から始動情報記憶数コマンドを受信するごとに、RAMの所定領域に記憶されている始動情報記憶数を更新する。ここで、演出制御装置150は、RAMの所定領域において、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数を、それぞれ個別に記憶する。
そして、表示制御部151は、始動情報記憶数表示コマンドを受信すると、該始動情報記憶数表示コマンドが示す始動情報記憶数を、演出図柄表示装置104において表示させる。ここで、表示制御部151は、演出図柄表示装置104において、第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数を、それぞれ個別に表示する。表示制御部151は、演出図柄表示装置104において表示される第一始動情報記憶数及び第二始動情報記憶数のそれぞれを、新たな始動情報記憶数表示コマンドを受信するまで維持する。本実施形態では、演出図柄表示装置104において、第一始動情報記憶数を保留図柄X(図21参照)によって表示し、第二始動情報記憶数を保留図柄Y(図21参照)によって表示する。
変動パターンコマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から変動パターンコマンドを受信する。そして、演出制御装置150は、受信した変動パターンコマンドに対応する表示制御コマンド(以下、変動パターン表示コマンドとする)を生成し、生成した変動パターン表示コマンドを表示制御部151に送信する。
ステップS706では、演出制御装置150は、図柄指定コマンドを受信する図柄指定コマンド受信処理を実行し、ステップS708に移行する。
ステップS708では、演出制御装置150は、図柄停止コマンドを受信する図柄停止コマンド受信処理を実行し、ステップS710に移行する。
そして、表示制御部151は、図柄停止コマンドに対応する表示制御コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において演出図柄Z1を停止表示させる。この際、表示制御部151は、ステップS706で受信した停止図柄表示コマンドで指定されている組み合わせで、演出図柄Z1を停止表示させる。
演出開始コマンド受信処理では、演出制御装置150は、主制御装置210から演出開始コマンドを受信して、受信した演出開始コマンドに応じて当たり演出を実行する。
ステップS712では、演出制御装置150は、予告演出表示制御処理を実行し、ステップS714に移行する。
ステップS716では、演出制御装置150は、時短回数報知演出制御処理を実行し、ステップS718に移行する。
ステップS718では、演出制御装置150は、示唆演出表示制御処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
図14は、事前判定情報コマンド受信処理を示すフローチャートである。
事前判定情報コマンド受信処理は、ステップS700において実行されると、図14に示すように、まず、ステップS800に移行する。
ステップS800では、演出制御装置150は、主制御装置210から事前判定情報コマンドを受信したか否かを判定し、事前判定情報コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS802に移行する。一方、ステップS800で、事前判定情報コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、演出制御装置150のRAMには、第一始動情報に基づく事前判定情報(以下、第一事前判定情報とする)を記憶する領域(以下、第一事前判定情報憶領域とする)及び第二始動情報に基づく事前判定情報(以下、第二事前判定情報とする)を記憶する領域(以下、第二事前判定情報記憶領域とする)が設けられている。
例えば、第一始動入賞口111aへの遊技球の入賞を契機として取得された第一始動情報が第一始動情報記憶領域の3番目の記憶部A3に記憶された場合、演出制御装置150は、該第一始動情報に係る第一事前判定情報を、第一事前判定情報記憶領域の3番目の記憶部に記憶する。
以上により、演出図柄表示装置150は、RAMの事前判定情報記憶領域における事前判定情報の記憶を、主制御装置210のRAM240の始動情報記憶領域における始動情報の記憶に対応させる。
ステップS806では、演出制御装置150は、補助演出実行処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS804の予告演出実行処理を説明する。
予告演出実行処理は、ステップS804において実行されると、図15に示すように、まず、ステップS900に移行する。
ステップS900では、演出制御装置150は、RAMの所定領域において予告演出フラグがON状態に設定されているか否かを判定し、予告演出フラグがON状態に設定されていない(OFF状態に設定されている)と判定した場合(No)は、ステップS902に移行する。一方、ステップS900で、予告演出フラグがON状態に設定されてると判定した場合(Yes)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS906では、演出制御装置150は、第二始動情報記憶数が0であるか否かを判定し、第二始動情報記憶数が0であると判定した場合(Yes)は、ステップS908に移行する。一方、ステップS906で、第二始動情報記憶数が0ではないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
具体的には、演出制御装置150は、RAMの第一事前判定情報記憶領域に記憶されている第一事前判定情報のうち、ステップS802で記憶した第一事前判定情報(以下、対象第一事前判定情報とする)より上位に記憶されている第一事前判定情報の内容を確認する。ここで、対象第一事前判定情報より上位に記憶されている第一事前判定情報とは、第一事前判定情報に係る第一始動情報についての当たり判定処理(ステップS508)が、対象第一事前判定情報に係る第一始動情報についての当たり判定処理より先に行われる第一事前判定情報をいう(以下、同様)。
予告演出抽選処理では、予告演出を実行するか否かを決定するための乱数(以下、予告演出乱数という)を対応の乱数カウンタから取得する。
ステップS912では、演出制御装置150は、ステップS910で読み出した予告演出乱数に基づいて予告演出を実行するか否かを判定し、予告演出を実行すると判定した場合(Yes)は、ステップS914に移行する。一方、ステップS912で、予告演出を実行しないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS914では、演出制御装置150は、RAMの所定領域において予告演出フラグをON状態に設定し、ステップS916に移行する。
具体的には、予告演出フラグとして、高信頼度の予告演出を指定する予告演出フラグ、中信頼度の予告演出を指定する予告演出フラグ及び低信頼度の予告演出を指定する予告演出フラグが設定されている。
ここで、予告演出カウンタkは、複数回の演出図柄Z1の変動表示において予告演出を連続的に実行するためのカウンタである。
ステップS916では、演出制御装置150は、ステップS802で対象第一事前判定情報が記憶された第一事前判定情報記憶領域の記憶部の順番に応じた値(第一始動情報記憶数の値)を、kの値として設定する。例えば、ステップS802で対象第一事前判定情報が第一事前判定情報記憶領域の3番目の記憶部に記憶された場合にはk=3に設定し、4番目の記憶部に記憶された場合にはk=4に設定する。
補助演出実行処理とは、予告演出を実行することが決定された場合に、当該予告演出に伴って、演出図柄表示装置104に表示される保留図柄Xによる補助演出を実行するか否かを決定するための処理である。
ここで、保留図柄Xによる補助演出とは、予告演出を実行することが決定された対象第一事前判定情報に係る第一始動情報に対応する保留図柄Xによる演出をいう。
補助演出実行処理は、ステップS806において実行されると、図16に示すように、まず、ステップS1000に移行する。
ステップS1000では、演出制御装置150は、RAMの所定領域において予告演出フラグがON状態に設定されているか否かを判定し、予告演出フラグがON状態に設定されていると判定した場合(Yes)は、ステップS1002に移行する。一方、ステップS1000で、予告演出フラグがON状態に設定されていないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
補助演出抽選処理では、補助演出を実行するか否かを決定するための乱数(以下、補助演出乱数という)を対応の乱数カウンタから取得する。
ステップS1006では、演出制御装置150は、ステップS1004で読み出した補助演出乱数に基づいて補助演出を実行するか否かを判定し、補助演出を実行すると判定した場合(Yes)は、ステップS1008に移行する。一方、ステップS1006で、補助演出を実行しないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS1008では、演出制御装置150は、RAMの所定領域において補助演出フラグをON状態に設定し、ステップS1010に移行する。
補助演出内容設定処理は、補助演出の変化パターンを設定するための処理である。本実施形態では、補助演出として、予告演出を実行することが決定された対象第一事前判定情報に係る第一始動情報に対応する保留図柄Xの色彩を、始動情報記憶数が減少するごとに変化させる演出を行う。例えば、第一事前判定情報記憶領域の4番目の記憶部に記憶された対象第一事前判定情報に基づいて予告演出を実行することが決定された場合、当該事前判定情報が4番目の記憶部に記憶されている際の保留図柄Xの色彩(例えば、黄色)、当該事前判定情報が3番目の記憶部に記憶されている際の保留図柄Xの色彩(例えば、オレンジ色)、当該事前判定情報が2番目の記憶部に記憶されている際の保留図柄Xの色彩(例えば、赤色)及び当該事前判定情報が1番目の記憶部に記憶されている際の保留図柄Xの色彩(例えば、虹色)のそれぞれが決定される。これにより、第一保留情報記憶数が更新されるごとに、予告演出を実行することが決定された対象第一事前判定情報に係る第一始動情報に対応する保留図柄Xの色彩が、黄色、オレンジ色、赤色、虹色に変化する。なお、本実施形態では、補助演出として保留図柄Xの色彩を変化させる演出を行うが、補助演出として保留図柄Xの形状を変化させる演出(例えば、円形、三角形、四角形、星形に変化させる演出等)を行っても構わない。
そして、演出制御装置150は、現在の第一始動情報記憶数に応じた補助演出内容抽選用テーブルを読み出し、補助演出乱数及び読み出した補助演出内容抽選用テーブルに基づいて、補助演出の変化パターンを決定する。
そして、演出制御装置150は、決定した補助演出の変化パターンに基づいて、予告演出を実行することが決定された事前判定情報が第一事前判定情報記憶部の各記憶部に記憶された際の保留図柄Xの変化パターンを、各補助演出内容記憶部に設定する。
図17は、予告演出表示制御処理を示すフローチャートである。
予告演出表示制御処理は、ステップS712において実行されると、図17に示すように、まず、ステップS1100に移行する。
ステップS1100では、演出制御装置150は、主制御装置210から第一始動情報に基づく変動パターンコマンドを受信したか否かを判定し、第一始動情報に基づく変動パターンコマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS1102に移行する。一方、ステップS1100で、第一始動情報に基づく変動パターンコマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
予告演出表示処理は、ステップS1100で受信したと判定した変動パターンコマンドに係る演出図柄Z1の変動表示(以下、当該変動表示とする)に対応させて表示する予告演出を決定し、該予告演出を表示するための処理である。
ここで、演出制御装置150のROMには、予告演出の種類及び予告演出カウンタkの値の組み合わせのそれぞれに応じて設定された予告演出内容抽選用テーブルが格納されている。本実施形態では、3種類の予告演出(高信頼度の予告演出、中信頼度の予告演出及び低信頼度の予告演出)及び予告演出カウンタkの値(1〜4)の組み合わせのそれぞれに対応する予告演出内容抽選用テーブルが設定されている。
そして、表示制御部151は、予告演出内容表示コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において予告演出内容表示コマンドで指定されている予告演出の内容を実行する。
補助演出表示処理は、ステップS1010で設定した補助演出を表示するための処理である。
補助演出表示処理では、演出制御装置150は、現在の予告演出カウンタkの値を参照する。そして、演出制御装置150は、該予告演出カウンタkの値に対応する補助演出内容記憶部から、該補助演出内容記憶部に設定されている保留図柄Xの変化パターンを読み出す。
そして、表示制御部151は、補助演出内容表示コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において補助演出内容表示コマンドで指定されている変化パターンによる保留図柄Xの表示を実行する。
ステップS1110では、演出制御装置150は、予告演出カウンタkの値が0となっているか否かを判定し、予告演出カウンタkの値が0となっていると判定した場合(Yes)は、ステップS1112に移行する。一方、ステップS1110で、予告演出カウンタkの値が0となっていないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS1114では、演出制御装置150は、補助演出フラグをOFF状態に設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS714の状態指定コマンド受信処理を説明する。
状態指定コマンド受信処理は、ステップS714において実行されると、図18に示すように、まず、ステップS1200に移行する。
ステップS1200では、演出制御装置150は、主制御装置210から時短開始指定コマンドを受信したか否かを判定し、時短開始指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS1202に移行する。一方、ステップS1200で、時短開始指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、ステップS1206に移行する。
ステップS1204では、演出制御装置150は、RAMの所定領域において時短フラグをON状態に設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS1210では、演出制御装置150は、時短回数カウンタkをリセットし、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
一方、ステップS1212では、演出制御装置150は、主制御装置210から特別モード開始指定コマンドを受信したか否かを判定し、特別モード開始指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS1214に移行する。一方、ステップS1212で、特別モード開始指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、ステップS1216に移行する。
また、演出制御装置150は、特別モードフラグをON状態に設定することに伴い、演出図柄表示装置104において、特別モード専用背景画像を表示させる。
一方、ステップS1216では、演出制御装置150は、主制御装置210から特別モード終了指定コマンドを受信したか否かを判定し、特別モード終了指定コマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS1218に移行する。一方、ステップS1216で、特別モード終了指定コマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、ステップS716の時短回数報知演出制御処理を説明する。
時短回数報知演出制御処理とは、時短回数報知演出を実行するための処理である。ここで、時短回数報知演出とは、残りの時短回数を報知するための演出である。
時短回数報知演出制御処理は、ステップS716において実行されると、図19に示すように、まず、ステップS1300に移行する。
ステップS1300では、演出制御装置150は、主制御装置210から変動パターンコマンドを受信したか否かを判定し、変動パターンコマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS1302に移行する。一方、ステップS1300で、変動パターンコマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS1306では、演出制御装置150は、時短回数カウンタtの値が予め設定した設定値と一致しているか否かを判定し、設定値と一致していると判定した場合(Yes)は、ステップS1308に移行する。一方、ステップS1306で、設定値と一致していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS1308では、時短回数報知演出表示処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
そして、表示制御部151は、時短回数報知演出表示コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において時短回数報知演出の表示を実行する。
次に、ステップ718の示唆演出表示制御処理を説明する。
示唆演出表示制御処理とは、特別モードの実行中において、遊技状態(低確率状態又は確率変動状態)を示唆するための示唆演出を実行するための処理である。
示唆演出表示制御処理は、ステップS718において実行されると、図20に示すように、まず、ステップS1400に移行する。
ステップS1400では、演出制御装置150は、主制御装置210から第二始動情報に基づく変動パターンコマンドを受信したか否かを判定し、第二始動情報に基づく変動パターンコマンドを受信したと判定した場合(Yes)は、ステップS1402に移行する。一方、ステップS1400で、第二始動情報に基づく変動パターンコマンドを受信していないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS1408では、演出制御装置150は、第二始動情報記憶数が所定数以上であるか否かを判定し、第二始動情報記憶数が所定数以上であると判定した場合(Yes)は、ステップS1410に移行する。一方、ステップS1408で、第二始動情報記憶数が所定数以上ではないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ステップS1410では、示唆演出許可条件を満たすか否かを判定し、示唆演出許可条件を満たすと判定した場合(Yes)は、ステップS1412に移行する。一方、ステップS1410で、示唆演出許可条件を満たさないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
これにより、対象第二事前判定情報より下位に記憶されている第二事前判定情報において、当たりを生起させることを示すものが存在する場合には、示唆演出を実行しないように設定することが可能となる。また、対象第二事前判定情報より下位に記憶されている第二事前判定情報において、リーチ演出を実行する変動パターンを示すものが存在する場合には、示唆演出を実行しないように設定することが可能となる。
示唆演出抽選処理では、示唆演出を実行するか否かを決定するための乱数(以下、示唆演出乱数という)を対応の乱数カウンタから取得する。
ステップS1414では、演出制御装置150は、ステップS1412で取得した示唆演出乱数に基づいて示唆演出を実行するか否かを判定し、示唆演出を実行すると判定した場合(Yes)は、ステップS1416に移行する。一方、ステップS1414で、示唆演出を実行しないと判定した場合(No)は、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
ここで、示唆演出カウンタsは、示唆演出が実行中であるか否かを判定するとともに、複数回の演出図柄Z1の変動表示において示唆演出を連続的に実行するためのカウンタである。すなわち、ステップS1416で示唆演出カウンタsに設定された値で示される数の第二始動情報に基づく演出図柄Z1の変動表示において、示唆演出が連続的に実行される。
ステップS1418では、演出制御装置150は、示唆演出内容設定処理を実行し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
示唆演出内容設定処理では、演出制御装置150は、まず、実行する示唆演出の内容を決定する。本実施形態では、示唆演出の内容として、低信頼度示唆演出、中信頼度示唆演出、高信頼度示唆演出及び確率変動状態確定示唆演出の4つの示唆演出が設定されている。そして、高信頼度示唆演出、中信頼度示唆演出、低信頼度示唆演出の順に、現在の遊技状態が確率変動状態であることに対する信頼度が高く設定されている。ここでいう信頼度とは、現在の遊技状態が確率変動状態である場合に当該示唆演出が選択される割合を、全体の当該示唆演出が選択される割合で除した値である。また、確率変動状態確定示唆演出は、現在の遊技状態が確率変動状態である場合にのみ選択される示唆演出である。
ここで、演出制御装置150のROMには、示唆演出乱数と示唆演出の内容との対応が登録された示唆演出内容抽選用テーブルが格納されている。本実施形態では、示唆演出内容抽選用テーブルとして、現在の遊技状態が低確率状態である場合に選択される低確率状態時示唆演出内容抽選用テーブルと、現在の遊技状態が確率変動状態である場合に選択される確率変動状態時示唆演出内容抽選用テーブルと、が設定されている。そして、確率変動状態時示唆演出内容抽選用テーブルでは、低確率時示唆演出内容抽選用テーブルと比較して、信頼度の高い示唆演出が選択され易くなっている。また、確率変動状態確定示唆演出は、確率変動状態時示唆演出内容抽選用テーブルにのみ設定されている。さらに、低確率状態時示唆演出内容抽選用テーブル及び確率変動状態時示唆演出抽選用テーブルは、それぞれ、現在の第二始動情報記憶数に応じて複数設定されている。
さらに、演出制御装置150のRAMの所定領域には、示唆演出カウンタsの値のそれぞれに対応する示唆演出内容記憶部が設定されている。
示唆演出実行処理は、ステップS1420で設定した示唆演出を表示するための処理である。
示唆演出表示処理では、演出制御装置150は、現在の示唆演出カウンタsの値を参照する。そして、演出制御装置150は、該示唆演出カウンタsの値に対応する示唆演出内容記憶部から、該示唆演出内容記憶部に設定されている示唆演出の内容を読み出す。
そして、表示制御部151は、示唆演出内容コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において示唆演出内容コマンドで指定されている内容による示唆演出の表示を実行する。また、役物制御部157は、示唆演出内容コマンドを受信すると、示唆演出内容コマンドで指定されている内容に応じて、電動役物130を作動させる。
ステップS1422では、演出制御装置150は、現在の示唆演出カウンタsの値から1を減算した値を新たな示唆演出カウンタsの値として設定し、一連の処理を終了して元の処理に復帰させる。
次に、パチンコ機1の動作を説明する。
図21は、演出図柄表示装置における演出図柄の変動表示の一例を示す図である。図22は、演出図柄表示装置における演出図柄の停止表示の一例を示す図である。
遊技盤面102に発射された遊技球が始動入賞口111a,111bに入賞すると、始動入賞口スイッチ131a,131bにより検出信号が出力される。
そして、演出制御装置150は、事前判定情報コマンドを受信した場合、該事前判定情報コマンドが示す事前判定情報を、RAMの事前判定情報記憶領域に記憶する。
さらに、演出制御装置150は、示唆演出を実行することを決定した場合、演出制御装置150は、RAMの所定領域において示唆演出カウンタsの値を設定する。この際、演出制御装置150は、現在の第二始動情報記憶数に応じた値を、sの値として設定する。
一方、演出制御装置150は、示唆演出カウンタsに0より大きい値が設定されている際に、第二始動情報に基づく変動パターンコマンドを受信した場合、現在の示唆演出カウンタsの値を参照する。そして、演出制御装置150は、該示唆演出カウンタsの値に対応する示唆演出内容記憶部から、該示唆演出内容記憶部に設定されている示唆演出の内容を読み出す。
そして、表示制御部151は、示唆演出内容コマンドを受信すると、演出図柄表示装置104において示唆演出内容コマンドで指定されている内容による示唆演出の表示を実行する。また、役物制御部157は、示唆演出内容コマンドを受信すると、示唆演出内容コマンドで指定されている内容に応じて、電動役物130を作動させる。
すなわち、ステップS1414で示唆演出を実行すると決定した際の第二始動情報記憶に記憶されている第二始動情報に基づく演出図柄Z1の変動表示(以下、対象変動表示とする)のうち、1番目の変動表示が終了する際に、電動役物130が作動する。また、対象変動表示のうち2番目の変動表示が終了する際に、電動役物130が作動する。さらに、対象変動表示のうち3番目の変動表示が終了する際に、電動役物130が作動する。そして、対象変動表示のうち4番目の変動表示(最終変動表示)が終了する際に、電動役物130が作動し、その後、演出図柄表示装置104において、シャッターが閉じた後、該シャッターが開くシャッター演出が表示され、該シャッターが開いた際に、背景画像が特別モード専用背景画像から低信頼度示唆演出背景画像に変更されている。
したがって、パチンコ機1によれば、当該示唆演出を実行することが決定された第二始動情報より後に演出図柄Z1の変動表示が実行される第二始動情報において当たりを生起させることを示すものが存在することによって示唆演出が中断させることを防止することが可能となり、遊技者に違和感を与える事態を防止することが可能となる。
したがって、パチンコ機1によれば、複数回の演出図柄Z1の変動表示に対応させて連続的に実行される示唆演出について、一連のストーリーを与える等の関連性を持たせることができ、遊技者の遊技に対する興趣を向上することが可能となる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記実施形態では、種々の変更を行うことが可能である。
例えば、上記実施形態においては、演出制御装置150が、予告演出実行処理(ステップS804)、補助演出実行処理(ステップS806)及び示唆演出表示制御処理(ステップS718)を行う。しかしながら、主制御装置210が、予告演出実行処理(ステップS804)、補助演出実行処理(ステップS806)及び示唆演出表示制御処理(ステップS718)行っても構わない。
また、上記実施形態では、主制御装置210が、当たり時に停止表示する演出図柄Z1の組み合わせを示す停止図柄番号を決定し、決定した停止図柄番号に対応する停止図柄指定コマンドを演出制御装置150に送信する構成となっている。しかしながら、演出制御装置150が、当たり時及びはずれ時に停止表示する演出図柄Z1の組み合わせを決定する構成としても構わない。この場合、主制御装置210は、当たり種別(当たり種別又ははずれ)を示す制御コマンドを演出制御装置150に送信する。そして、演出制御装置150は、受信した当たり種別を示す制御コマンドに基づいて、停止表示する演出図柄Z1の組み合わせを決定する。
さらに、上記各実施形態においては、パチンコ機1である遊技機に本発明を適用した場合について説明したが、これに限らず、本発明の主旨を逸脱しない範囲で他のアミューズメントゲーム機等の遊技機にも適用可能である。
107a,107b 特別図柄表示装置
106 普通図柄表示装置
109a,109b 特別図柄始動情報記憶数表示装置
111 始動入賞装置
111a 第一始動入賞口
111b 第二始動入賞口
115 大入賞口
130 電動役物
131a 第一始動入賞口スイッチ
131b 第二始動入賞口スイッチ
150 演出制御装置
151 表示制御部
152 ランプ制御部
153 効果音制御部
154 ランプ
155 スピーカ
210 主制御装置
212 電源回路
220 CPU
230 ROM
240 RAM
250 入力ポート
255 出力ポート
Claims (1)
- 遊技機全体を制御する主制御装置と、主制御装置からの指示に応じて演出表示を制御する演出制御装置とを備え、始動入賞口に遊技球が入賞することを契機として特賞抽選乱数を取得する特賞抽選を実行する遊技機であって、
前記主制御装置は、
前記特賞抽選乱数を所定数まで記憶可能な特賞抽選乱数記憶手段と、
前記特賞抽選乱数記憶手段に記憶されている前記特賞抽選乱数について、所定の順序で、特賞状態を生起させるか否かの判定を行う特賞判定手段と、を備え、
前記演出制御装置は、
前記特賞判定手段による判定結果に応じた報知演出を行う演出制御手段と、
前記特賞判定手段による判定が行われる際に、前記特賞抽選乱数記憶手段に記憶されている特賞抽選乱数のうち、当該判定より後に前記特賞判定手段による判定が行われる特賞抽選乱数について、前記特賞状態を生起させないことを示す特賞抽選乱数が所定数連続して存在するか否かを判定し、前記特賞状態を生起させないことを示す特賞抽選乱数が所定数連続して存在すると判定した場合に、現在の遊技状態が前記特賞状態を生起させる確率が低い低確率状態であるのか当該低確率状態よりも前記特賞状態を生起させる確率が高い確率変動状態であるのかを示唆する示唆演出の実行を許可する許可手段と、
前記許可手段により前記示唆演出の実行が許可された場合に、前記示唆演出を実行するか否かを決定する示唆演出実行決定手段と、
前記示唆演出実行決定手段が前記示唆演出を実行することを決定した場合に、前記所定数連続して存在すると判定された特賞抽選乱数のそれぞれに基づく前記報知演出に対応させて実行する前記示唆演出の内容を決定する示唆演出内容決定手段と、
前記所定数連続して存在していると判定された特賞抽選乱数のそれぞれに対応させて、前記示唆演出内容決定手段により決定された内容の前記示唆演出を実行する示唆演出制御手段と、を備えることを特徴とする遊技機。
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