JP5445684B2 - 燃料タンクシステム - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクシステムに関する。
下記特許文献1には、温度上昇等により燃料タンク内の蒸発燃料量が増えると、燃料タンクの上壁部が車両上方側(タンク外方)に膨出するように弾性変形することにより、燃料タンクの容量を増大させる密閉式の燃料タンク構造が開示されている。
特開2009−30539号公報
しかし、特許文献1に記載の技術は、燃料タンクの上壁部がタンク外方に膨出する構造であり、燃料タンクの密閉時の空気分子数が多く、燃料タンク内の空気分圧が上昇しやすくなり、燃料タンクの内圧が上昇する。このため、燃料タンク自体の強度を上げる必要がある。
また、燃料タンクの上壁部をタンク外方に膨出変形させるための空間を燃料タンクとその上方の床面との間に確保する必要があり、設計の自由度に制約が生じる。
本発明は上記事実を考慮し、温度上昇等により燃料タンクの内圧が上昇しにくく、燃料タンクの周囲に変形のための空間を確保する必要がない燃料タンクシステムを得ることが目的である。
本発明に係る第1の態様の燃料タンクシステムは、エンジンに供給される燃料を収容可能な燃料タンクと、前記燃料タンク内の上部の気体層を外気と連通させる配管と、前記燃料タンクの上壁部に部分的に設けられると共に、平面視にて前記燃料タンク内の中央部に設けられた燃料ポンプの周囲に設けられ、前記燃料タンクの内側に凹むように変形可能な変形部位と、前記変形部位を前記燃料タンクの内側に凹ませるように変形させる変形手段と、前記配管に設けられ、前記配管を開放して前記気体層を外気と連通させ、前記配管を閉塞して前記燃料タンクを密閉させる弁と、前記気体層が外気と連通した後に、前記弁を開弁した状態で前記変形手段を作動させ、前記変形部位を前記燃料タンクの内側に凹ませた状態で前記弁を閉弁する制御手段と、を有し、前記変形手段が、前記気体層を吸引して前記燃料タンク内を減圧させる負圧ポンプであり、給油後のリッドを閉止した直後に前記負圧ポンプを駆動するように設定され、前記変形部位を前記燃料タンクの内側に凹ませた状態で、前記燃料タンク内の圧力が所定値以上に上昇すると、当該圧力の上昇に応じて前記変形部位が前記上壁部の延長線上の元の位置まで戻るように構成されているものである。
本発明に係る第6の態様の燃料タンクシステムは、第1の態様に記載の燃料タンクシステムにおいて、前記燃料タンク内の圧力を検出する圧力センサを備え、前記制御手段は、前記圧力センサで検出された圧力が規定値より高いときに、前記変形手段を作動させるものである。
本発明に係る第7の態様の燃料タンクシステムは、第6の態様の燃料タンクシステムにおいて、前記制御手段は、前記圧力センサで検出された圧力が規定値以下となると、前記弁を閉弁し、前記弁を閉弁した後に前記変形手段の作動を停止させるものである。
本発明に係る第1の態様の燃料タンクシステムによれば、燃料を収容可能な燃料タンクの上壁部に部分的に変形部位が設けられており、変形部位は平面視にて燃料タンク内の中央部に設けられた燃料ポンプの周囲に設けられている。変形部位は燃料タンクの内側に凹むように変形可能となっている。燃料タンク内の上部の気体層が配管を通じて外気と連通した後、制御手段によって配管に設けられた弁を開弁した状態で変形手段を動作させることで、変形部位を燃料タンクの内側に凹ませるように変形させる。これにより、燃料タンク内の気体層の空気の分子数が減少する。そして、変形部位を燃料タンクの内側に凹ませた状態で、制御手段によって弁を閉弁して配管を閉塞し、燃料タンクを密閉させる。すなわち、変形部位を燃料タンクの内側に凹ませるように変形させ、気体層の空気の分子数を減少させることで、燃料タンクの密閉後に温度上昇しても、空気の分子数が少ない分、燃料タンク内の圧力(内圧)が上昇しにくくなる。このため、変形部位を燃料タンクの外方に膨出させる場合に比べて、燃料タンクの強度を上げる必要がない。また、変形部位が燃料タンクの外方に膨出しないため、燃料タンクの周囲に変形のための空間を確保する必要がなくなる。
また、燃料タンクの上壁部に部分的に変形部位が設けられており、燃料タンクの上方側に変形部位の変形領域を確保する必要がない。このため、例えば、燃料タンクの上方側に配置されるボデー本体と変形部位との間隔を小さくすることができる。
また、変形手段が負圧ポンプであり、気体層を吸引して燃料タンク内を減圧させることで、燃料タンクの壁部の変形部位を燃料タンクの内側に凹ませるように変形させる。負圧ポンプは、給油後のリッドを閉止した直後に駆動するように設定されている。これによって、簡易な構成により変形部位を内側に凹ませるように変形させることができる。
さらに、変形部位を燃料タンクの内側に凹ませた状態で燃料タンクの密閉した後、温度上昇等により燃料タンクの内圧が所定値以上に上昇すると、圧力の上昇に応じて変形部位が上壁部の延長線上の元の位置まで戻る範囲で徐々に膨らむ。すなわち、温度変化による燃料タンク内の圧力の変化に応じて変形部位が変形することで、燃料タンク内の圧力の変動が小さくなり、必要以上の燃料タンクの強度アップが不要となる。
本発明に係る第6の態様の燃料タンクシステムによれば、圧力センサにより燃料タンク内の圧力が検出され、圧力センサで検出された圧力が規定値より高いときに、制御手段により変形手段を作動させ、燃料タンクの変形部位を燃料タンクの内側に凹ませるように変形させる。このため、圧力センサで検出された圧力が規定値以下のときは変形手段が作動せず、効率的に変形手段を作動させることができる。
本発明に係る第7の態様の燃料タンクシステムによれば、圧力センサで検出された圧力が規定値以下となると、制御手段によって弁が閉止され、弁が閉止された後に変形手段の作動が停止される。これによって、燃料タンクの変形部位をより確実に凹み変形させることができる。
以上説明したように、本発明に係る第1の態様の燃料タンクシステムでは、温度上昇等により燃料タンクの内圧が上昇しにくく、燃料タンクの周囲に変形のための空間を確保する必要がなくなる。また、燃料タンクの上方側に配置されるボデー本体と変形部位との間隔を小さくすることができる。
また、本発明に係る第1の態様の燃料タンクシステムでは、簡易な構成により燃料タンクの壁部の変形部位を燃料タンクの内側に凹ませるように変形させることができる。
さらに、本発明に係る第1の態様の燃料タンクシステムでは、燃料タンク内の圧力の変動が小さくなり、必要以上の燃料タンクの強度アップが不要となる。
本発明に係る第6の態様の燃料タンクシステムでは、燃料タンク内の圧力に応じて効率的に変形手段を作動させることができる。
本発明に係る第7の態様の燃料タンクシステムでは、燃料タンクの変形部位をより確実に凹み変形させることができ、信頼性が向上する。
本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムを示す概略構成図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムに用いられる燃料タンクの一例を示す断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムに用いられる燃料タンクの変形例を示す平面図及び断面図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムの給油中の作動状態を示す部分構成図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムの給油終了後に負圧ポンプを作動させた状態を示す部分構成図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムの給油終了後に負圧ポンプを停止した状態を示す部分構成図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムの走行中又は駐車中に温度が上昇した状態を示す部分構成図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムの走行中又は駐車中に温度が低下した状態を示す部分構成図である。 本発明の第1実施形態の燃料タンクシステムの作動工程を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態の燃料タンクシステムを示す概略構成図である。 比較例の燃料タンクシステムの給油終了時の作動状態を示す部分構成図である。 比較例の燃料タンクシステムの走行中に温度が上昇した状態を示す部分構成図である。 比較例の燃料タンクシステムの走行停止時の状態を示す部分構成図である。 比較例の燃料タンクシステムの走行停止時に温度が低下した状態を示す部分構成図である。 比較例の燃料タンクシステムの駐車中に温度が上昇した状態を示す部分構成図である。 比較例の燃料タンクシステムの駐車中に温度が上昇し、燃料タンクの外方に膨出変形した状態を示す部分構成図である。
図1には、本発明の第1実施形態の燃料タンクシステム12が示されている。この燃料タンクシステム12は自動車に搭載され、燃料をエンジンに供給するために使用されるものである。
燃料タンクシステム12は、燃料が収容される燃料タンク14を有している。燃料タンク14の上部にはインレットパイプ16の下端が接続されており、図示しない給油装置の給油ガンをインレットパイプ16の上端に設けられた給油口17に接続して、燃料タンク14に給油することができる。燃料タンク14内の燃料Lは、燃料ポンプ40が駆動されることで、燃料供給配管28を通じてエンジン50に供給される。
給油口17には、キャップ17Aが着脱可能に取り付けられている。給油口17のキャップ17Aと対向する位置には、開閉可能なリッド44が設けられており、リッド44の開閉がリッドセンサ46によって検知される。インレットパイプ16の下端には、フラッパバルブ32が取り付けられている。フラッパバルブ32は、インレットパイプ16から燃料タンク14への燃料の移動時は開弁されて燃料移動を許容するが、逆方向への燃料の移動時には閉弁されて、この逆方向への燃料移動を阻止するようになっている。
燃料タンク14の上方には、内部に活性炭が充填されたキャニスタ18が備えられており、燃料タンク14とベーパ配管34(配管)で接続されている。キャニスタ18は、たとえば給油時に生じた蒸発燃料ガスを吸着し、車両走行時等には脱離させる。キャニスタ18の大気側ポート20には、大気開放配管24(配管)が接続されている。燃料タンク14内の上部の気体層Aは、ベーパ配管34とキャニスタ18を介して接続された大気開放配管24を通じて外気と連通されるようになっている。
また、キャニスタ18のパージポート21には、エンジン50へのパージ配管23が接続されている。キャニスタ18のパージ時には、脱離された蒸発燃料がパージ配管23を通じてエンジン50に送られるようになっている。また、キャニスタ18には大気開放配管24の一端が接続されており、大気開放配管24の他端には、導入される大気(空気)を浄化するためのフィルタ22が設けられている。すなわち、大気開放配管24の他端はインレットパイプ16の上端近傍においてフィルタ22を介して大気開放されている。燃料タンク14内の蒸発燃料を含む気体がベーパ配管34を通じてキャニスタ18に導入されると、蒸発燃料はキャニスタ18内の吸着剤(活性炭)で吸着されると共に、気体は大気開放配管24から大気開放される。また、キャニスタ18のパージ時には、大気開放配管24を通じて、大気がキャニスタ18に導入される。
ベーパ配管34の下端には、フロート状の弁体38Bを供えた満タン規制バルブ38が設けられている。給油時に燃料Lの液面LSが上昇した場合でも、液面LSが満タン規制バルブ38に達するまでは、弁体38Bはベーパ配管34を閉塞しておらず、燃料タンク14内の気体がベーパ配管34からキャニスタ18に移動する。キャニスタ18では、蒸発燃料が活性炭に吸着された後に、気体が大気開放配管24を通じて大気開放される。このため、給油が妨げられることはない。これに対し、液面LSが満タン規制バルブ38に達して弁体38Bが燃料に浮き、ベーパ配管34を閉塞すると、以降は燃料タンク14内の気体がキャニスタ18に移動できなくなる。
燃料タンク14とインレットパイプ16の上部とは、ブリーザパイプ26で接続されている。ブリーザパイプ26の下端は開口部30とされており、燃料タンク14内の上部(インレットパイプ16の下端よりも上方)に位置している。ブリーザパイプ26の上端はインレットパイプ16の上部に開放されている。
また、燃料タンク14内の燃料は、燃料ポンプ40によって燃料供給配管28を通じて燃料噴射弁64に送り出された後、燃料噴射弁64によりエンジン50の吸気通路66内に噴射される。また、吸気通路66には、この吸気通路66を開閉するスロットバルブ68と、吸気通路66の空気導入側に配置されたエアクリーナ70とが設けられている。
図1−1及び図1−2に示されるように、燃料タンク14は、中空状の容器からなり、底面となる下壁部14Aと、下壁部14Aの周囲に形成された側壁部14Bと、側壁部14Bの上部を覆う上壁部14Cと、を備えている。上壁部14C(壁部)には、上壁部14Cの一般部の肉厚よりも薄く形成され、燃料タンク14の内側(内方)に凹み変形可能に構成された変形部位14Dが設けられている。変形部位14Dは、平面視にて燃料タンク14の上壁部14Cの中央部に設けられたベーパ配管34等の取付部15の周囲に環状に設けられている。変形部位14Dは、燃料タンク14内が後述する負圧ポンプ58により減圧されることで、断面視にて上壁部14Cの延長線上の位置から上壁部14Cの下方側に湾曲状に凹むようになっている。
燃料タンク14の上方には、上壁部14Cに沿って略水平方向に車両のボデーの一部を構成する床面80が配設されている。本実施形態では、燃料タンク14の変形部位14Dは、燃料タンク14の内側に凹み変形するため、上壁部14Cと床面80との間に変形部位14Dの変形領域を確保する必要がなく、上壁部14Cと床面80との間隔を狭く設定することができる。
図1−1に示されるように、燃料タンク14の上部には、燃料タンク14内の圧力(内圧)を検知するための圧力センサ74が設けられている。ベーパ配管34の中間部には、ベーパ配管34を開放及び閉塞する開閉可能な弁としての電磁弁52が取り付けられている。電磁弁52は、制御手段としてのECU(電子制御装置)60によって開閉される。電磁弁52が開弁されることで、燃料タンク14の上部の気体層Aがベーパ配管34を介してキャニスタ18に連通される。
大気開放配管24の一端側(キャニスタ18に近い位置)には、燃料タンク14内の上部の気体層Aの気体を吸引することによって燃料タンク14内を減圧し、変形部位14Dを内側(内方)に凹み変形させる変形手段としての負圧ポンプ58が設けられている。負圧ポンプ58の作動は、制御部としてのECU60によって制御される。すなわち、電磁弁52を開弁した状態で負圧ポンプ58を作動(パージ配管23は閉塞)して燃料タンク14内を減圧し(燃料タンク14内を負圧とし)、変形部位14Dを燃料タンク14の内側に凹み変形させることで、燃料タンク14の上部の気体層Aの空気の分子数を減少させるようになっている。
また、変形部位14Dを燃料タンク14の内側に凹ませた状態で、ECU60により電磁弁52を閉弁することで、燃料タンク14が密閉されるようになっている。電磁弁52は、給油時に開弁され、燃料タンク14の上部の気体層Aが外気と連通された後、例えば給油後に、負圧ポンプ58を作動して変形部位14Dを燃料タンク14の内側に凹ませた状態で、電磁弁52を閉弁するように制御される。本実施形態では、リッド44の開放がリッドセンサ46により検知されたときに、ECU60によって電磁弁52が開弁されるように制御される。また、負圧ポンプ58を作動し、圧力センサ74により検知される圧力が規定値以下となったときに、ECU60によって電磁弁52が閉弁されるように制御される。
燃料タンク14の内側に凹んだ変形部位14Dは、燃料タンク14が密閉された状態で、温度上昇等により燃料タンク14内の圧力(内圧)が所定値以上に上昇すると、その圧力の上昇に応じて許容範囲まで膨らむようになっている。言い換えると、変形部位14Dは、圧力の上昇に応じて、断面視にて燃料タンク14の内側に凹んだ状態から上壁部14Cの略延長線上の元の位置に徐々に戻るようになっている。このとき、変形部位14Dは、燃料タンク14の上壁部14Cの略延長線上の位置より上方の許容範囲まで膨らむように構成してもよい。
また、ベーパ配管34には、電磁弁52が設けられた部位と並列に電磁弁52の上流側と下流側を繋ぐバイパス通路54が設けられており、バイパス通路54にはリリーフ機能を有するメカ式のリリーフ弁56が取り付けられている。リリーフ弁56は、通常は閉弁されているが、燃料タンク14が密閉状態のときに燃料タンク14内の圧力がキャニスタ18側の圧力に比べて所定の圧力以上に上昇した場合に、その圧力差により開弁されるようになっている。また、ECU60によって、電動式のリッドオープナー62の作動が制御され、リッド44のロック状態が解除されるようになっている。リッドオープナー62は、図示しないリッドスイッチが押されたときに作動するようになっている。
次に、本実施形態の燃料タンクシステム12の作用を説明する。
図2〜図6には、燃料タンクシステム12の作動過程が模式的に示されている。図2には、給油中の燃料タンクシステム12の作動状態が示されており、給油中には、リッド44及びキャップ17A(図1参照)が開放され、電磁弁52が開弁されている。ECU60は、リッド44の開放がリッドセンサ46により検知されたときに、電磁弁52を開弁する。電磁弁52が開放されることで、燃料タンク14がベーパ配管34と大気開放配管24等を通じて外気と連通され、燃料タンク14内の圧力が大気圧とほぼ同じになる。
この状態で、インレットパイプ16を通じて、図示しない給油ガンから燃料が給油され、燃料タンク14内で燃料Lの液面LSが上昇する。電磁弁52が開弁されていることにより、燃料タンク14内の上部の気体層Aの気体(空気及び蒸発燃料)はベーパ配管34を通じてキャニスタ18(図1参照)へと移動するので、燃料の給油が妨げられることはない。このとき、負圧ポンプ58は停止されている。また、給油完了時の燃料タンク14内の気体層Aの空気分子数はnaとなっている。
図3には、給油終了後の燃料タンクシステム12の作動状態が示されている。給油が終了すると、キャップ17Aが閉止されると共に、リッド44が閉止される。ECU60は、リッド44の閉止がリッドセンサ46で検知されたときに(リッドセンサ46のON状態が検知されたときに)、負圧ポンプ58を駆動する(負圧ポンプ作動状態)。このとき、電磁弁52は開弁されている。これによって、燃料タンク14内の上部の気体層Aの気体がベーパ配管34を通じてキャニスタ18に吸引され、大気開放配管24からフィルタ22を通して空気が外部に排出されることで、燃料タンク14内が減圧される(図1参照)。燃料タンク14内が所定の圧力まで減圧されると、燃料タンク14の変形部位14Dが内側(内方)に凹み変形し、燃料タンク14の体積が縮小する。このため、燃料タンク14の上部の気体層Aの空気分子数が減少する(図1の空気分子数naが図2の空気分子数na´に減少する)。
図4には、給油終了後の減圧時の燃料タンクシステム12の作動状態が示されている。給油終了後に減圧し、圧力センサ74によって検知される燃料タンク14内の圧力が規定値以下となったときに、ECU60は、電磁弁52を閉弁し、負圧ポンプ58の駆動を停止する(負圧ポンプ停止状態)。これによって、燃料タンク14の変形部位14Dが内側に凹み変形した状態で燃料タンク14が密閉される。本実施形態では、電磁弁52が閉弁され、ECU60により電磁弁52の閉弁の信号が確認された後、負圧ポンプ58の駆動を停止するように制御されている。これによって、燃料タンク14内を確実に減圧させることができる。この状態では、燃料タンク14の変形部位14Dが内側に凹み変形しており、燃料タンク14の上部の気体層Aの空気分子数na´は少ない。
図5には、車両の走行中又は駐車中に温度が上昇したときの燃料タンクシステム12の作動状態が示されている(高温状態)。車両の走行中又は駐車中には、電磁弁52が閉弁され燃料タンク14が密閉されており、負圧ポンプ58は停止されている。この状態で温度が上昇すると、燃料タンク14内の圧力の上昇に応じて燃料タンク14の変形部位14Dが断面視にて上壁部14Cの略延長線上の元の位置に徐々に戻り、燃料タンク14の体積が拡大する(燃料タンク14の体積が復元する)。このとき、燃料タンク14の上部の気体層Aの空気分子数na´が少ないため、燃料タンクの体積が縮小しない構成(空気分子数が減少しない構成)と比較すると、燃料タンク14内の圧力が上昇しにくい。この理由については、後に詳述する。なお、車両の走行中には、エンジン50及び排気の熱を受けて温度が上昇しやすい。また、変形部位14Dは、燃料タンク14の上壁部14Cの略延長線上の位置より上方の許容範囲まで膨らむように構成してもよい。変形部位14Dの膨らみを許容範囲以内に収めることは、リリーフ弁56の開弁圧力の調整によって行う。
図6には、車両の走行中又は駐車中に温度が低下したときの燃料タンクシステム12の作動状態が示されている(低温状態)。車両の走行中又は駐車中には、電磁弁52が閉弁され燃料タンク14が密閉されており、負圧ポンプ58は停止されている。この状態で温度が低下すると、燃料タンク14内の圧力の低下に応じて燃料タンク14の変形部位14Dが内側(内方)に凹み変形し、燃料タンク14の体積が縮小する。燃料タンク14の体積の縮小により圧力が緩和されるため、燃料タンク14の負圧が小さくなる。本実施形態では、燃料タンク14内の圧力に応じて、図5に示す変形部位14Dが凹み変形しない状態と図6に示す変形部位14Dが凹み変形した状態を繰り返す。
本実施形態の作用をより詳細に説明すると、燃料タンク14内の気体層Aの圧力Pは、蒸発燃料の分圧Pgと空気の分圧Paの合計となる。
P=Pg+Pa
空気の分圧Paは、数1に示す気体の状態方程式で表される。ここで、Vは気体が占める体積、nは気体の物質量(モル数)、Rは気体定数、Tは気体の熱力学温度である。また、蒸発燃料の分圧Pgは、飽和蒸気圧となっている。
Figure 0005445684
図5に示されるように、温度が上昇する際、燃料タンク14の変形部位14Dが凹み変形しない状態に戻ると、数1のnは小さく(空気分子数na´が少ない)、圧力が下がる方向となっており、Vは増加するため、圧力が下がる方向となっている。このため、燃料タンクの体積が縮小しない構成(空気分子数が減少しない構成)と比較すると、燃料タンク14内の圧力が上昇しにくい。
また、図6に示されるように、温度が低下する際、燃料タンク14の体積の縮小により圧力が緩和されるため、燃料タンク14の負圧が小さくなる。このため、燃料タンク14の圧力の変動が小さくなり、燃料タンク14の耐圧強度上有利となる。従って、必要以上の燃料タンク14の強度アップが不要となる。
なお、給油時には、燃料タンクシステム12は図2に示す状態となり、上記工程が順次繰り返される。
図7には、ECU60における燃料タンクシステム12の動作の処理の流れがフローチャートにて示されている。
この図に示されるように、ステップ100でリッドスイッチがON状態とされた信号が入力されると、ステップ102で電磁弁52が開弁される。この状態で、燃料タンク14内への給油が行われる。そして、給油終了後にリッド44が閉止されると、ステップ104でリッドセンサ46のON信号が入力される。また、給油終了後には、圧力センサ74で燃料タンク14内の圧力が測定される。
次いで、ステップ106で燃料タンク14内の圧力が規定値以下であるか否かが判断され、燃料タンク14内の圧力が規定値より大きいときは、ステップ108で負圧ポンプ58が駆動される(ON状態とされる)。これによって、燃料タンク14内の上部の気体層Aの気体が吸引され、燃料タンク14内が減圧される。負圧ポンプ58の駆動は、ステップ106で燃料タンク14内の圧力が規定値以下となるまで続けられる。
ステップ106で燃料タンク14内の圧力が規定値以下であると判断されると、ステップ110で電磁弁52が閉弁される。本実施形態では、燃料タンク14内の圧力が規定値以下となったときに、燃料タンク14の変形部位14Dが内側に凹み変形した状態となるように調整されており、燃料タンク14の体積が縮小している。この状態で、電磁弁52が閉弁されることで、燃料タンク14が密閉される。
次いで、ステップ112で負圧ポンプ58の駆動が停止される(OFF状態とされる)。負圧ポンプ58の駆動の停止は、電磁弁52を閉弁した信号が確認された後に行われる。
このような燃料タンクシステム12では、電磁弁52の開放により燃料タンク14が外気と連通された後、所定条件下で負圧ポンプ58を駆動することで、燃料タンク14の変形部位14Dを内側に凹み変形させ、燃料タンク14の体積を減少させることができる。また、燃料タンク14内の圧力が規定値より大きいときに負圧ポンプ58を駆動することで、効率的に負圧ポンプ58を駆動させることができる。また、電磁弁52を閉弁した信号が確認された後、負圧ポンプ58の駆動が停止されることで、燃料タンク14内を確実に減圧することができる。
図9〜図14には、比較例に係る燃料タンクシステム200の作動過程が模式的に示されている。
この燃料タンクシステム200では、燃料タンク202の上壁部202Aに弾性変形により上方側に膨出変形可能な膨出変形部位202Bが設けられている。また、燃料タンク202に接続されるベーパ配管34に電磁弁204が設けられており、第1実施形態の負圧ポンプ58は設けられていない。
図9に示されるように、給油が終了すると、電磁弁204が閉弁され、燃料タンク202が密閉される。この状態では、燃料タンク202内の圧力は大気圧とほぼ同じになっている。図10に示されるように、車両走行中には、電磁弁204が開弁され、この状態で温度が上昇すると、燃料タンク202の上部の気体層Aの蒸発燃料等の気体はベーパ配管34を通じてキャニスタ18へと移動する。このとき、燃料タンク202内の圧力は、正圧、は調整弁により正圧リリーフして低圧状態とされる。
図11に示されるように、車両の走行を停止すると、電磁弁204が閉弁される。この状態で温度が低下すると、燃料タンク202の上部の気体層Aの蒸発燃料の分圧Pgと空気の分圧Paは下がり、圧力Pが低下する。このとき、燃料タンク202の上部の気体層Aの空気分子数はnaとなっている。
図12に示されるように、走行停止時に温度が更に低下し、燃料タンク202の圧力が所定値以下に下がると(負圧が大きくなると)、負圧リリーフにより、キャニスタ18側からベーパ配管34を通じて燃料タンク202内に空気が吸入される。これによって、空気分子数na´が増加し、空気の分圧Paが上がる。
図13に示されるように、駐車中に温度が上昇すると、電磁弁204が閉弁されているため、燃料タンク202の上部の気体層Aの蒸発燃料の分圧Pgと空気の分圧Paが上がり、圧力Pが上昇する。
図14に示されるように、駐車中に温度が上昇し、燃料タンク202内の圧力が所定値以上に上昇すると、燃料タンク202の上壁部202Aの膨出変形部位202Bが上方側に弾性変形により膨出し、燃料タンク202の体積が拡大する。すなわち、温度上昇により燃料タンク202内の圧力が上昇する際に、燃料タンク202の体積が拡大し、数1に示すように圧力は抑制される方向になるが、図12で空気分子数na´が増加した分は、圧力が上がる方向となる。このため、比較例の燃料タンクシステム200では、空気分子数na´の増加により空気の分圧Paが上昇しやすくなり、燃料タンク202内の圧力が上昇する。このため、燃料タンク202自体の強度を上げる必要がある。また、燃料タンク202の上壁部202Aとその上方の床面80(図1参照)との間に、膨出変形部位202Bが上方側に膨出変形するためのスペースを確保する必要があり、設計の自由度に制約が生じる。
これに対して、本実施形態の燃料タンクシステム12では、燃料タンク14の変形部位14Dを内側(内方)に凹み変形させ、気体層Aの空気分子数na´を減少させることで、燃料タンク14の密閉後に温度上昇しても、空気分子数na´が少ない分、燃料タンク14内の圧力が上昇しにくくなる。このため、必要以上の燃料タンク14の強度アップが不要となる。また、燃料タンク14の変形部位14Dが燃料タンク14の外方に膨出しないため、燃料タンク14の上壁部14Cと床面80との間に変形のための空間を確保する必要がなくなり、省スペース化が可能となる。
図1−3には、第1実施形態の燃料タンクの変形例が示されている。この燃料タンク90には、上壁部14Cの中心部の取付部15の周囲に変形部位92が設けられている。変形部位92は、縁部に燃料タンク90の内側に突出した環状の2本のビード92Aを備えている。負圧ポンプ58(図1参照)の駆動により燃料タンク90内が減圧されることで、ビード92Aが燃料タンク90の内方に伸びて変形部位92が内側に凹み変形する。このような燃料タンク90でも、簡易な構成により変形部位92を内側に凹み変形させることができる。
図8には、本発明の第2実施形態の燃料タンクシステム120が示されている。以下、第2実施形態において、第1実施形態と同一の構成要素、部材等については同一符号を付して、詳細な説明を省略する。
第2実施形態の燃料タンクシステム120では、第1実施形態の燃料タンクシステム12の負圧ポンプ58に代えて、燃料タンク14の上部に押圧手段としてのアクチュエータ122が設けられている。アクチュエータ122は、ソレノイドからなり、燃料タンク14の変形部位14Dの上面に接触するように配置された押圧部122Aと、押圧部122Aを燃料タンク14側に進出・後退させるロッド122Bと、を備えている。アクチュエータ122は、床面80の下部に図示しない取付具によって取り付けられている。アクチュエータ122の作動はECU60によって制御される。
この燃料タンクシステム120では、電磁弁52を開弁した状態で、アクチュエータ122のロッド122Bを燃料タンク14側に進出させ、押圧部122Aで燃料タンク14の変形部位14Dを下方側に押圧することで、燃料タンク14の上部の気体層Aの気体がベーパ配管34及び大気開放配管24を通じて外部に排出され、燃料タンク14の変形部位14Dが内側(内方)に凹み変形する。これによって、燃料タンク14の体積が縮小し、燃料タンク14の上部の気体層Aの空気分子数が減少する。この状態で、電磁弁52を閉弁することで、燃料タンク14が密閉される。
このような燃料タンクシステム120では、燃料タンク14の変形部位14Dを内側に凹み変形させ、気体層Aの空気分子数na´を減少させることで、燃料タンク14の密閉後に温度上昇しても、空気分子数na´が少ない分、燃料タンク14内の圧力が上昇しにくくなる。このため、必要以上の燃料タンク14の強度アップが不要となる。また、アクチュエータ122を燃料タンク14の変形部位14Dの全面に設ける必要がなく、変形部位14Dの一部に接触させればよいので、燃料タンク14の上壁部14Cと床面80との間に大きな空間を設ける必要はない。
なお、本実施形態では、アクチュエータ122は、燃料タンク14の取付部15の両側に設けられているが、押圧部122Aが燃料タンク14の変形部位14Dに接触する位置であれば、燃料タンク14の上壁部14Cと床面80との間のどの位置にアクチュエータ122を設けてもよい。
なお、第1実施形態及びその変形例では、燃料タンク14、90の上壁部14Cに変形部位14D、92を設けたが、これらに限定されず、燃料タンク14、90の側壁部14Bや下壁部14Aの他の位置に変形部位を設けてもよい。また、変形部位14D、92の形状も、これらに限定されず、変形部位が燃料タンクの内側に凹み変形する構成であれば、蛇腹形状など他の形状でもよく、弾性体などの別部材で変形部位を形成してもよい。
また、第2実施形態では、燃料タンク14の上壁部14Cに変形部位14Dを設け、アクチュエータ122を変形部位14Dの上方に設けているが、これに限定されず、例えば、燃料タンク14の側壁部14Bに変形部位を設け、アクチュエータ122を変形部位の側方に設ける構成でもよい。
また、第2実施形態では、アクチュエータ122を設けたが、これに限定されず、ばね等からなる押圧手段を設けてもよい。
12 燃料タンクシステム
14 燃料タンク
14C 上壁部(壁部)
14D 変形部位
24 大気開放配管(配管)
34 ベーパ配管(配管)
52 電磁弁(弁)
58 負圧ポンプ
60 ECU(制御手段)
90 燃料タンク
92 変形部位
92A ビード
120 燃料タンクシステム
122 アクチュエータ(押圧手段)
A 気体層
L 燃料

Claims (3)

  1. エンジンに供給される燃料を収容可能な燃料タンクと、
    前記燃料タンク内の上部の気体層を外気と連通させる配管と、
    前記燃料タンクの上壁部に部分的に設けられると共に、平面視にて前記燃料タンク内の中央部に設けられた燃料ポンプの周囲に設けられ、前記燃料タンクの内側に凹むように変形可能な変形部位と、
    前記変形部位を前記燃料タンクの内側に凹ませるように変形させる変形手段と、
    前記配管に設けられ、前記配管を開放して前記気体層を外気と連通させ、前記配管を閉塞して前記燃料タンクを密閉させる弁と、
    前記気体層が外気と連通した後に、前記弁を開弁した状態で前記変形手段を作動させ、前記変形部位を前記燃料タンクの内側に凹ませた状態で前記弁を閉弁する制御手段と、
    を有し、
    前記変形手段が、前記気体層を吸引して前記燃料タンク内を減圧させる負圧ポンプであり、給油後のリッドを閉止した直後に前記負圧ポンプを駆動するように設定され、
    前記変形部位を前記燃料タンクの内側に凹ませた状態で、前記燃料タンク内の圧力が所定値以上に上昇すると、当該圧力の上昇に応じて前記変形部位が前記上壁部の延長線上の元の位置まで戻るように構成されている燃料タンクシステム。
  2. 前記燃料タンク内の圧力を検出する圧力センサを備え、
    前記制御手段は、前記圧力センサで検出された圧力が規定値より高いときに、前記変形手段を作動させる請求項1に記載の燃料タンクシステム。
  3. 前記制御手段は、
    前記圧力センサで検出された圧力が規定値以下となると、前記弁を閉弁し、前記弁を閉弁した後に前記変形手段の作動を停止させる請求項6に記載の燃料タンクシステム。
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