JP5444932B2 - 動翼の固定装置、翼回転装置及び翼回転装置の組立方法 - Google Patents
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Description
そこで、このような動翼の上下動を抑制するために、スロットに動翼のダブテールを差し込んだ後にスロットとダブテールとの間に、動翼をディスクの外側に向かう半径方向に付勢する板バネを挿入する場合がある。
このように、スロットに動翼のダブテールを差し込んだ後にスロットとダブテールとの間に板バネを挿入することができない。
したがって、本発明の翼回転装置の組立方法によれば、ディスクの外側を向く半径方向に動翼を容易に付勢可能とすると共に、リーディングエッジ部がスピナー側に延在するファンを用いる場合であってもディスクの外側を向く半径方向に動翼を付勢可能とすることができる。
また、以下の説明においては、本発明の翼回転装置をターボファンエンジンのファンに適用して例について説明する。
ファン2は、ターボファンエンジンの内部に外気を取り込むためのものであり、回転駆動されるディスク21の回転軸L周りに配列された複数の動翼22を有している。
そして、本実施形態においては、ターボファンエンジンのファン2に本発明の翼回転装置が用いられ、ファン2の動翼22の固定装置50として本発明の動翼の固定装置が用いられている。
図3は、ファン2を後ろ側から見た斜視図である。また、動翼22は、ディスク21の回転方向周りに複数配列されているが、図2及び図3においては、説明の便宜上、1つの動翼22の一部のみを図示している。さらに、図3においては、ディスク21も一部のみが図示されている。
そして、動翼22は、ディスク21の回転軸方向に延在して形成されたスロット23に対して、回転軸方向からダブテール22a(一部)が差し込まれている。この動翼22は、リーディングエッジ部がスピナー側に延在するリーディングエッジ部がスピナー側に延在する。
この固定装置50は、板バネ10(付勢手段)と、突合せ板30と、狭持部40とを備えている。
より詳細には、突合せ板30は、中央部が下方に突出されて形成されており、この突出された箇所からスロット23の方向に延在するように板バネ10が一体に固定されている。また、突合せ板30の中央部から上方に向けて狭持部40が一体に固定されている。
よって、ファン2が駆動された場合に、動翼22がディスク21の半径方向に移動することを抑止することができる。
そして、本実施形態のファン2によれば、板バネ10がスロット23の差し込み方向の奥端部23aに配置されているため、板バネ10をスロット23の差し込み方向の手前端部に配置する必要がない。そして、動翼22の形状に関わらず、ダブテール22aの後端部(差し込む場合の先端部)は同様の形状を有している。
したがって、動翼の形状に関わらず(すなわち動翼がリーディングエッジ部がスピナー側に延在するファンである場合であっても)動翼をディスクの外側に向く半径方向に付勢することができる。
続いて、固定装置50が取り付けられた動翼22のダブテール22aをスロット23に差し込む。そして、突合せ板30をディスク21に対して当接させることによって、動翼22の位置決め及び固定を行うと共に、スロット23の動翼22の差し込み方向の奥端部23aに板バネ10を配置する。
したがって、本実施形態のファン2の組立方法によれば、ディスク21の外側を向く半径方向に動翼23を容易に付勢可能とすると共に、リーディングエッジ部がスピナー側に延在するファンを用いる場合であってもディスクの外側を向く半径方向に動翼23を付勢することができる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、ターボファンエンジンの圧縮機及びタービンに適用することもできる。
また、ターボファンエンジンのみでなく、ディスク周りに配列された動翼を回転させる翼回転装置を備える全ての装置に本発明を適用することができる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、動翼22のスロット23への差し込み方法を工夫することにより、付勢手段としてコイルバネやゴムを用いることもできる。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、全ての突合せ板30が一体化され、一体化された突合せ板30に対して板バネ10が設置されるように構成しても良い。
しかしながら、本発明はこれに限定されるものではなく、スプリングバネ等の板バネ以外の他の付勢手段を用いても良い。
Claims (5)
- 回転駆動されるディスクの回転方向周りに複数配列されると共に個々が該ディスクの周面部に回転軸方向に延在して形成されたスロットに対して前記回転軸方向から一部が差し込まれる動翼の固定装置であって、
前記スロットの前記動翼の差し込み方向の奥端部に配置され、前記動翼を前記ディスクの外側に向く半径方向に付勢する付勢手段を備え、前記スロットの前記動翼の差し込み方向の奥端を塞ぐように前記ディスクに当接することで前記動翼の前記スロットにおける位置を決める突合せ板を備え、挟持することによって前記動翼の前記一部に固定される挟持部を備え、該挟持部と前記突合せ板と前記付勢手段とが一体とされていることを特徴とする動翼の固定装置。 - 回転駆動されるディスクと、該ディスクの回転方向周りに複数配列されると共に個々が該ディスクの周面部に回転軸方向に延在して形成されたスロットに対して前記回転軸方向から一部が差し込まれることで前記ディスクに対して固定される動翼とを備える翼回転装置であって、
請求項1記載の動翼の固定装置によって前記動翼を前記ディスクに対して固定することを特徴とする翼回転装置。 - 前記動翼は、リーディングエッジ部がスピナー側に延在することを特徴とする請求項2記載の翼回転装置。
- 回転駆動されるディスクと、該ディスクの回転方向周りに複数配列されると共に個々が該ディスクの周面部に回転軸方向に延在して形成されたスロットに対して前記回転軸方向から一部が差し込まれることで前記ディスクに対して固定される動翼とを備える翼回転装置の組立方法であって、
挟持することによって前記動翼の前記一部に固定される挟持部と前記動翼を前記ディスクの外側に向く半径方向に付勢する付勢手段と前記スロットの前記動翼の差し込み方向の奥端を塞ぐように前記ディスクに当接することで前記動翼の前記スロットにおける位置を決める突合せ板とが一体化された固定装置を、前記挟持部によって前記動翼の前記一部を挟持することによって前記動翼に取り付け、前記固定装置が取り付けられた前記動翼の前記一部を差し込むことを特徴とする翼回転装置の組立方法。 - 前記動翼は、リーディングエッジ部がスピナー側に延在することを特徴とする請求項4記載の翼回転装置の組立方法。
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JP2011043080A JP2011043080A (ja) | 2011-03-03 |
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