JP5444584B2 - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5444584B2
JP5444584B2 JP2010117441A JP2010117441A JP5444584B2 JP 5444584 B2 JP5444584 B2 JP 5444584B2 JP 2010117441 A JP2010117441 A JP 2010117441A JP 2010117441 A JP2010117441 A JP 2010117441A JP 5444584 B2 JP5444584 B2 JP 5444584B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
semiconductor element
electrode
semiconductor device
lead frame
semiconductor
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2010117441A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011243929A (ja
Inventor
寛 新谷
尚史 谷江
康二 佐々木
Original Assignee
株式会社 日立パワーデバイス
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 株式会社 日立パワーデバイス filed Critical 株式会社 日立パワーデバイス
Priority to JP2010117441A priority Critical patent/JP5444584B2/ja
Publication of JP2011243929A publication Critical patent/JP2011243929A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5444584B2 publication Critical patent/JP5444584B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L24/00Arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies; Methods or apparatus related thereto
    • H01L24/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/26Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
    • H01L24/31Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process
    • H01L24/33Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process of a plurality of layer connectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/26Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/31Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process
    • H01L2224/32Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process of an individual layer connector
    • H01L2224/321Disposition
    • H01L2224/32151Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive
    • H01L2224/32221Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked
    • H01L2224/32245Disposition the layer connector connecting between a semiconductor or solid-state body and an item not being a semiconductor or solid-state body, e.g. chip-to-substrate, chip-to-passive the body and the item being stacked the item being metallic
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2224/00Indexing scheme for arrangements for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies and methods related thereto as covered by H01L24/00
    • H01L2224/01Means for bonding being attached to, or being formed on, the surface to be connected, e.g. chip-to-package, die-attach, "first-level" interconnects; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/26Layer connectors, e.g. plate connectors, solder or adhesive layers; Manufacturing methods related thereto
    • H01L2224/31Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process
    • H01L2224/33Structure, shape, material or disposition of the layer connectors after the connecting process of a plurality of layer connectors
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/13Discrete devices, e.g. 3 terminal devices
    • H01L2924/1304Transistor
    • H01L2924/1305Bipolar Junction Transistor [BJT]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/10Details of semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/11Device type
    • H01L2924/13Discrete devices, e.g. 3 terminal devices
    • H01L2924/1304Transistor
    • H01L2924/1305Bipolar Junction Transistor [BJT]
    • H01L2924/13055Insulated gate bipolar transistor [IGBT]
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01LSEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
    • H01L2924/00Indexing scheme for arrangements or methods for connecting or disconnecting semiconductor or solid-state bodies as covered by H01L24/00
    • H01L2924/15Details of package parts other than the semiconductor or other solid state devices to be connected
    • H01L2924/181Encapsulation

Description

本発明は、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor)等の、いわゆるパワー半導体素子を実装した半導体装置及びその製造方法に関する。
近年、絶縁ゲートバイポーラトランジスタ等のパワー半導体素子を実装した半導体装置では、これに搭載される機器の小型化や高出力化が進み、その結果、半導体装置の発熱密度が増加する傾向にある。そのため、半導体装置は高温環境下に晒されることとなり、半導体素子と他部材とを接続する半田の信頼性の確保が今まで以上に必要となっている。
従来、半導体素子と他部材とを樹脂で封止する半導体装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この半導体装置によれば、所定のヤング率や線膨脹係数を有する樹脂を適宜選択することで、半導体素子と他部材との線膨脹係数差に起因する、半田の熱疲労を抑制することができると共に、ワイヤボンディングの信頼性をも向上させることができる。
しかしながら、この半導体装置では、樹脂と他部材との界面が剥離した場合に、半田の熱疲労を抑制できず、信頼性が低下する。そのため、この半導体装置に使用する樹脂には前記した特性以外に密着性が更に要求され、使用できる樹脂の選択の幅が狭くなる問題がある。また、一般に、樹脂の密着性は、高温になるほど低下するために、樹脂と他部材との界面の剥離がますます懸念されることとなる。また、半田は、半導体装置の使用温度が半田の融点を超える場合には根本的に使用することができない。
また、従来、半田を使用しない半導体装置としては、圧接型の半導体装置が知られている(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)。この半導体装置では、半田の融点による使用温度の制約がないので高温下での使用が可能となる。
国際公開第02/059969号パンフレット 特開2008−113025号公報 特開2005−150596号公報
しかしながら、従来の圧接型の半導体装置(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)は、半導体素子と他部材が半田で固定されていないために、その製造時や使用時において、半導体素子の位置決めを行う必要がある。そして、従来の圧接型の半導体装置では、半導体素子の側面に導電体が接して絶縁性が阻害されないように、絶縁性を有する樹脂やセラミック製の位置決めガイド枠を用いて、半導体素子の位置決めを行っている。
そのために、従来の圧接型の半導体装置は、部品点数や工程数の増大につながり、コストが高くなる問題がある。また、この半導体装置は、位置決めガイド枠が半導体素子のガードリングに接触することによって耐圧性が低下する恐れがある。
そこで、本発明の課題は、従来の圧接型の半導体装置と比較して簡素な構造で半導体素子を位置決めすることができ、半導体素子の絶縁性及び耐圧性を確保しつつ、耐熱性に優れると共に製造コストが低減された半導体装置及びその製造方法を提供することにある。
前記課題を解決した本発明は、第1主面に第1電極を有すると共に、前記第1主面とは反対側の第2主面に第2電極を有する半導体素子と、前記第1電極上及び前記第2電極上にそれぞれ配置されて電気的に接続される電極端子と、を備え、前記半導体素子及びこれを挟持する前記電極端子が圧接により接続される圧接型の半導体装置において、前記半導体素子と前記電極端子との外周を覆うように硬化性樹脂が付与され、前記第1電極上に配置される前記電極端子、及び前記第2電極上に配置される前記電極端子のそれぞれは、前記半導体素子の反対側の面が露出し、前記電極端子には、当該電極端子の位置決めを行う係止部が設けられ、前記係止部は、前記硬化性樹脂を受け入れる窪み部であり、当該窪み部は、前記電極端子の縁部に沿って複数形成され、当該窪み部は、当該縁部が部分的に階段状となるように切り欠かれて形成されていることを特徴とする。
また、前記課題を解決した本発明は、表裏面のそれぞれに電極を有する半導体素子を、各電極と電気的に接続するように表裏面のそれぞれに配置した電極端子で挟持して圧接すると共に、前記半導体素子及び前記電極端子の周囲に硬化性樹脂を付与する圧接型の前記の半導体装置の製造方法であって、前記半導体素子の電極と電気的に接続する電極端子と、この電極端子に設けられて当該電極端子の位置決めを行う係止部とを備えるリードフレームを用意する工程と、前記半導体素子の表裏面のそれぞれに前記リードフレームを配置すると共に、前記半導体素子の前記電極に前記リードフレームの前記電極端子を電気的に接続する工程と、前記半導体素子の表裏面のそれぞれに配置した前記リードフレームで前記半導体素子を挟持して圧接した状態で、前記係止部に前記硬化性樹脂が接触するように前記半導体素子及び前記電極端子の周囲に前記硬化性樹脂を付与する工程と、を有し、前記係止部は、前記硬化性樹脂を受け入れる窪み部であり、当該窪み部は、前記電極端子の縁部に沿って複数形成され、当該窪み部は、当該縁部が部分的に階段状となるように切り欠かれて形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、従来の圧接型の半導体装置と比較して簡素な構造で半導体素子を位置決めすることができ、半導体素子の絶縁性及び耐圧性を確保しつつ、耐熱性に優れると共に製造コストが低減された半導体装置及びその製造方法を提供することができる。
(a)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置の上面図、(b)は、(a)のA−A断面図、(c)は(a)のB−B断面図である。 (a)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置に使用する半導体素子の上面図、(b)は、(a)のA−A断面図である。 (a)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置に使用する上側リードフレームの上面図、(b)は、(a)のA−A断面図、(c)は、(a)のB−B断面図である。 (a)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置に使用する下側リードフレームの上面図、(b)は、(a)のA−A断面図、(c)は、(a)のB−B断面図である。 (a)は、半導体素子を上側リードフレーム及び下側リードフレームで挟持した状態を示す上面図、(b)は、(a)のA−A断面図、(c)は、(a)のB−B断面図である。 半導体素子、上側リードフレーム及び下側リードフレームの組立体を型締めした様子を側面から示す模式図である。 金型内に硬化性樹脂を充填した様子を側面から示す模式図である。 (a)は、型開きを行った後の、半導体素子、上側リードフレーム及び下側リードフレームの組立体の様子を示す上面図、(b)は、(a)のA−A断面図、(c)は、(a)のB−B断面図である。 放熱部材を備える半導体装置の構成説明図である。 図1(c)に示す樹脂欠損部を封止した様子を示す構成説明図である。 上側リードフレームの連結部の変形例を示す模式図であり、図1(a)のX−X断面に対応する図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の上面図、(b)は、(a)のA−A断面図である。 一相インバータの基本構成を示す回路図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置に使用する上側リードフレームの上面図、(b)は、(a)のA−A断面図である。 (a)は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置に使用する下側リードフレームの上面図、(b)は、(a)のA−A断面図である。 (a)は、下側リードフレームに、複数の半導体素子を配置した様子を示す上面図、(b)は、複数の半導体素子を位置決めする際に、下側リードフレームを傾斜させた様子を示す、(a)のA−A断面に対応する図である。 (a)は、半導体素子を上側リードフレーム及び下側リードフレームで挟持した状態を示す上面図、(b)は、(a)のA−A断面図である。 (a)は、型開きを行った後の、半導体素子、上側リードフレーム及び下側リードフレームの組立体の様子を示す上面図、(b)は、(a)のA−A断面図である。 半導体素子と電極端子との間に導電性部材を介在させた半導体装置の構成説明図である。
以下に、本発明の第1実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1(a)から(c)に示すように、第1実施形態に係る半導体装置Sは、その外形が略直方体形状を呈しており、チップ状の半導体素子9と、コレクタ端子2aと、このコレクタ端子2aとの間で半導体素子9を挟持するエミッタ端子1a及びゲート端子1bとを備えている。そして、半導体素子9、エミッタ端子1a、ゲート端子1b及びコレクタ端子2aの外周を硬化性樹脂3が覆って前記直方体形状の外形を形成している。
なお、エミッタ端子1a、ゲート端子1b及びコレクタ端子2aは、特許請求の範囲にいう「電極端子」に相当する。
本実施形態での半導体素子9は、図2(a)及び(b)に示すように、上面U(表面)にゲート電極11とエミッタ電極12とを有すると共に下面L(裏面)にコレクタ電極13を有する絶縁ゲートバイポーラトランジスタ(Insulated Gate Bipolar Transistor (以下、IGBTと略す))であり、更に具体的には、10mm×10mm×0.2mmサイズのチップ状半導体素子である。
ここでの上面Uは、特許請求の範囲にいう「第1主面」に相当し、下面Lは「第2主面」に相当する。また、ゲート電極11及びエミッタ電極12は、特許請求の範囲にいう「第1電極」に相当し、コレクタ電極13は「第2電極」に相当する。
これらのゲート電極11、エミッタ電極12及びコレクタ電極13は、厚さ1mmの銅板で形成されている。そして、ゲート電極11は、図2(a)に示すように、矩形の小さい切片状に形成され、上面Uの外縁寄りに配置されている。また、エミッタ電極12は、半導体素子9の上面Uの外縁よりも内側で、その大半を占めるように矩形に形成されている。また、図2(b)に示すコレクタ電極13は、図示しないが、下面Lよりも僅かに小さい正方形に形成されている。
また、半導体素子9は、図2(a)及び(b)に示すように、その上面Uにガードリング10を備えている。このガードリング10は、上面Uの外縁に沿ってリブ状に形成されており、ゲート電極11及びエミッタ電極12を囲むように、平面視で正方形状を呈している。ちなみに、上面Uで立設するガードリング10の高さは、ゲート電極11及びエミッタ電極12の厚さと略同じになるように設定されている。そして、このガードリング10は、半導体素子9の外縁におけるゲート電極11とコレクタ電極13との絶縁、及びエミッタ電極12とコレクタ電極13との絶縁を、より確実にしている。
なお、本発明で使用される半導体素子としては、前記半導体素子9として示すIGBTに限定されず、その上下面(表裏面)にそれぞれ電極を有するものであればその種類及びサイズに制限はない。
以上のような半導体素子9は、図1(b)及び(c)に示すように、ゲート電極11、エミッタ電極12及びコレクタ電極13のそれぞれに対してゲート端子1b、エミッタ端子1a及びコレクタ端子2aが半田を介さずに電気的に接続されると共に、半導体素子9の外縁では、ガードリング10が硬化性樹脂3によって絶縁されている。
本実施形態でのエミッタ端子1aは、図1(b)及び(c)に示すように、半導体素子9のエミッタ電極12上でこれを覆うように配置されて電気的に接続されると共に、半導体素子9の反対側の面は露出している。更に詳しく説明すると、図1(a)に示すエミッタ端子1aは、図2(a)に示す半導体素子9のエミッタ電極12と略同じ平面形状(矩形)の電極被覆部分と、この電極被覆部分から外側に延出するリード部分とで形成されている。
このようなエミッタ端子1aは、一部のリード部分を除いて、前記直方体形状の外形を形成する硬化性樹脂3でその周囲が覆われて、その上面のみが前記したように露出している。
また、エミッタ端子1aには、図1(a)に示すように、窪み部1eが形成されている。窪み部1eは、特許請求の範囲にいう「係止部」に相当し、硬化性樹脂3と接するエミッタ端子1aの縁部に沿って複数形成されている。
このような窪み部1eは、図1(b)及び(c)に示すように、エミッタ端子1aの縁部が部分的に階段状となるように切り欠かれて形成されており、その内側に硬化性樹脂3を受け入れている。
本実施形態でのゲート端子1bは、図1(b)に示すように、半導体素子9のゲート電極11上でこれを覆うように配置されて電気的に接続されると共に、半導体素子9の反対側の面は露出している。更に詳しく説明すると、図1(a)に示すゲート端子1bは、図2(a)に示す半導体素子9のゲート電極11と略同じ平面形状(矩形)の電極被覆部分と、この電極被覆部分から外側に延出するリード部分とで形成されている。
このようなゲート端子1bは、一部のリード部分を除いて、前記直方体形状の外形を形成する硬化性樹脂3でその周囲が覆われて、その上面のみが露出している。
また、ゲート端子1bには、図1(a)に示すように、エミッタ端子1aの窪み部1eと同様の窪み部1eが複数形成されている。この窪み部1eは、特許請求の範囲にいう「係止部」に相当し、その内側に硬化性樹脂3を受け入れている。
また、ゲート端子1bは、図1(b)に示すように、半導体素子9のガードリング10と対向する部分が凹部8で形成されている。この凹部8は、特許請求の範囲にいう「凹部」に相当する。更に具体的に説明すると、ゲート端子1bのうち、半導体素子9のゲート電極11を被覆する電極被覆部分から外側に延出するリード部分がガードリング10を横切る箇所で、ガードリング10とゲート端子1bとの間に所定の距離を確保するために、凹部8が形成されている。この凹部8には、図1(b)に示すように、硬化性樹脂3が充填されている。
また、図1(a)に示すエミッタ端子1aにおいても、図示しないが、ガードリング10(図1(b)参照)を横切る前記したリード部分で、ガードリング10とゲート端子1bとの間に所定の距離を確保するために、ゲート端子1bの凹部8(図1(b)参照)と同様の凹部が形成されている。
本実施形態でのコレクタ端子2aは、図1(b)及び(c)に示すように、半導体素子9のコレクタ電極13上でこれを覆うように配置されて電気的に接続されると共に、半導体素子9の反対側の面は露出している。更に詳しく説明すると、コレクタ端子2aは、図示しないが、図2(a)に示す半導体素子9のコレクタ電極13と略同じ平面形状、つまり半導体素子9の下面と略同じ大きさの正方形の電極被覆部分と、この電極被覆部分から外側に延出するリード部分(図1(a)中の符号2a)とで形成されている。
このようなコレクタ端子2aは、一部のリード部分(図1(a)中の符号2a)を除いて、前記直方体形状の外形を形成する硬化性樹脂3(図1(a)参照)でその周囲が覆われて、図1(b)及び(c)に示すように、半導体素子9の反対側の面(下面)のみが露出している。
また、コレクタ端子2aには、図1(c)に示すように、エミッタ端子1aの窪み部1e(図1(b)参照)と同様の窪み部2eが複数形成されている。この窪み部2eは、特許請求の範囲にいう「係止部」に相当し、その内側に硬化性樹脂3を受け入れている。
このような本実施形態に係る半導体装置Sにおいては、図1(a)及び(c)に示す樹脂欠損部4が形成されている。この樹脂欠損部4は、次に説明する半導体装置Sの製造方法で半導体素子9を位置決めするための位置決め部1d(図3(a)参照)及び位置決め部2d(図4(a)参照)を、硬化性樹脂3から抜き去った跡形で形成されている。なお、この樹脂欠損部4は、図1(c)に示すように、そのまま半導体素子9が外部に臨む穴として残しておいてもよいが、後記するように、樹脂欠損部4には硬化性樹脂3を充填することもできる。
なお、図1(a)中、符号5は、後記する放熱フィン19(図9参照)を取り付けるためのボルト穴である。
次に、本実施形態に係る半導体装置Sの製造方法について説明する。参照する図3(a)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置に使用する上側リードフレームの上面図、図3(b)は、図3(a)のA−A断面図、図3(c)は、図3(a)のB−B断面図である。図4(a)は、本発明の第1実施形態に係る半導体装置に使用する下側リードフレームの上面図、図4(b)は、図4(a)のA−A断面図、図4(c)は、図4(a)のB−B断面図である。
この製造方法においては、まず、図3(a)示すように、エミッタ端子1a及びゲート端子1bを形成するための上側リードフレーム1と、図4(a)に示すように、コレクタ端子2aを形成するための下側リードフレーム2とが用意される。これらの上側リードフレーム1及び下側リードフレーム2は、特許請求の範囲にいう「リードフレーム」に相当する。
図3(a)示すように、上側リードフレーム1は、エミッタ端子1aとゲート端子1bとを図1(a)に示す位置関係となるように、四角形状の枠部1cで支持している。この枠部1cは、特許請求の範囲にいう「枠部」に相当する。
この枠部1cと、エミッタ端子1a及びゲート端子1bとの接続部1gは、後記するように、枠部1cからエミッタ端子1a及びゲート端子1bを切り離す際に、その切離しが容易なように括れている。
なお、図3(a)中の符号1eは、前記した係止部としての窪み部である。この窪み部1eは、図3(b)及び(c)に示すように、階段状に形成されている。
また、図3(b)中の符号8は、ゲート端子1bに形成した凹部8(図1(b)参照)であり、この凹部8は、前記したように、エミッタ端子1aのリード部分(図示省略)にも形成されている。
また、上側リードフレーム1は、位置決め部1dを更に備えている。この位置決め部1dは、特許請求の範囲にいう「位置決め部」に相当する。
この位置決め部1dは、枠部1cに連結部1jを介して接続されており、連結部1jに接続された位置決め部1dは、平面視でT字形状を呈している。
位置決め部1dは、後記するように、半導体素子9(図2参照)と当接することで、半導体素子9を位置決めするものであり、上側リードフレーム1での位置決め部1dは、図3(c)に示すように、位置決め部1dの平面視での縦幅及び横幅で下方に突出する突出部1fを備えている。
ちなみに、本実施形態では、正方形の半導体素子9(図2参照)の4つの側面のうちの3つの側面に対して当接するように、3つの位置決め部1dが枠部1cに支持されている(図3(a)参照)。
また、上側リードフレーム1は、図3(a)に示すように、一対の対角のそれぞれに、貫通孔1hが設けられている。この貫通孔1hは、次に説明する下側リードフレーム2の貫通孔2hと共に、特許請求の範囲にいう「ずれ防止構造」を構成している。このずれ防止構造については、後に詳しく説明する。
以上のような上側リードフレーム1は、銅板等の導電性部材を、例えば、エッチング、プレス、曲げ加工等によって加工することで形成することができる。
図4(a)示すように、下側リードフレーム2は、コレクタ端子2aを図1(b)及び(c)に示す位置となるように枠部2cで支持している。この枠部2cは、特許請求の範囲にいう「枠部」に相当する。
そして、枠部2cと、コレクタ端子2aとの接続部2gは、後記するように、枠部2cからコレクタ端子2aを切り離す際に、その切離しが容易なように括れている。
なお、図4(a)中の符号2eは、前記した係止部としての窪み部である。この窪み部2eは、図4(b)及び(c)に示すように、階段状に形成されている。
また、下側リードフレーム2は、位置決め部2dを更に備えている。この位置決め部2dは、特許請求の範囲にいう「位置決め部」に相当する。
この位置決め部2dは、枠部2cに連結部2jを介して接続されており、連結部2jに接続された位置決め部2dは、平面視でT字形状を呈している。
位置決め部2dは、後記するように、半導体素子9(図2(a)参照)と当接することで、半導体素子9を位置決めするものであり、下側リードフレーム2での位置決め部2dは、図4(c)に示すように、位置決め部2dの平面視での縦幅及び横幅で上方に突出する突出部2f備えている。
ちなみに、本実施形態での位置決め部2dは、前記した上側リードフレーム1の3つの位置決め部1d(図3(a)参照)が半導体素子9(図2参照)に3つの側面に当接するのに対して、半導体素子9(図2参照)の他の1つの側面に当接するように枠部2cに支持されている。
また、下側リードフレーム2は、図4(a)に示すように、一対の対角のそれぞれに、貫通孔2hが設けられている。この貫通孔2hは、前記した上側リードフレーム1の貫通孔1h(図3(a)参照)と共に、特許請求の範囲にいう「ずれ防止構造」を構成している。このずれ防止構造については、後に詳しく説明する。
以上のような下側リードフレーム2は、銅板等の導電性部材を、例えば、エッチング、プレス、曲げ加工等によって加工することで形成することができる。
次に、この製造方法においては、半導体素子9(図2(a)参照)の表裏面のそれぞれに上側リードフレーム1(図3(a)参照)と、下側リードフレーム2(図4(a)参照)とが配置されて挟持される。次に参照する図5(a)は、半導体素子を上側リードフレーム及び下側リードフレームで挟持した状態を示す上面図、図5(b)は、図5(a)のA−A断面図、図5(c)は、図5(a)のB−B断面図である。
この製造方法においては、図5(a)から(c)に示すように、半導体素子9の表裏面のそれぞれに上側リードフレーム1と、下側リードフレーム2とが配置されて、半導体素子9を挟持することで、半導体素子9のゲート電極11と、上側リードフレーム1のゲート端子1bとが電気的に接続され、半導体素子9のエミッタ電極12と、上側リードフレーム1のエミッタ端子1aとが電気的に接続され、半導体素子9のコレクタ電極13と上側リードフレーム1のコレクタ端子2aとが電気的に接続される。
そして、図5(b)に示すように、半導体素子9のガードリング10を横切るゲート端子1bは、凹部8によってガードリング10との距離を確保することとなる。また、図5(a)に示すように、ガードリング10を横切るエミッタ端子1aについても、図示しないが、同様の凹部8でガードリング10との距離を確保することとなる。
また、図5(a)に示すように、上側リードフレーム1の位置決め部1dと、下側リードフレーム2の位置決め部2dとは、半導体素子9の4つの側面にそれぞれ当接することで、半導体素子9を位置決めしている。この際、図5(c)に示すように、上側リードフレーム1の位置決め部1dは、位置決め部1dから下方に突出する突出部1fが半導体素子9と当接し、下側リードフレーム2の位置決め部2dは、位置決め部2dから上方に突出する突出部2fが半導体素子9と当接することとなる。
つまり、半導体素子9は、位置決め部1d,2d、並びにエミッタ端子1a、ゲート端子1b及びコレクタ端子2aによって、3次元方向の移動が拘束されるので、xyz直線方向及び回転方向における半導体素子9の位置決めを確実に行うことができる。
そして、上側リードフレーム1の貫通孔1hと、下側リードフレーム2の貫通孔2hとに図示しない円柱状ガイドピンが挿通されることで、上側リードフレーム1と下側リードフレーム2との横ずれが防止される。
なお、図5(a)から(c)中、符号1e及び2eは、係止部としての窪み部である。
次に、この製造方法においては、半導体素子9を上側リードフレーム1及び下側リードフレーム2で挟持した組立体を型締めした後に、この金型内に硬化性樹脂を充填する。次に参照する図6は、組立体を型締めした様子を側面から示す模式図であり、図7は、金型内に硬化性樹脂を充填した様子を側面から示す模式図である。なお、図6及び図7に示す組立体の断面は、図5(c)に示す断面に対応するものである。
この製造方法においては、図6に示すように、半導体素子9、上側リードフレーム1及び下側リードフレーム2を、樹脂モールド用の金型である上型14、下型15、及び中間型16で形成されるキャビティ内に配置する。
そして、上型14を下型15の方向に(即ち、下方に)加圧することで型締めが行われる。この際、加えた圧力によって、半導体素子9に割れ等の不良が生じないように、その加圧力が調節される。
次に、図7に示すように、図示しない注入口から、硬化性樹脂3が、上型14、下型15及び中間型16からなる金型のキャビティ内に注入される。その結果、硬化性樹脂3は、金型と、半導体素子9、上側リードフレーム1及び下側リードフレーム2との間の隙間に流れ込んで充填される。また、硬化性樹脂3は、エミッタ端子1aの窪み部1e、コレクタ端子2aの窪み部2e、及び図示しない、前記ゲート端子1bの窪み部1e(図3(a)参照)にも流れ込む。
この際、上型14を加圧していることから、上型14と上側リードフレーム1との間、下型15と下側リードフレーム2との間、半導体素子9のゲート電極11(図5(b)参照)及びエミッタ電極12と上側リードフレーム1との間、並びにコレクタ電極13と下側リードフレーム2との間に、硬化性樹脂3が流れ込むことを防止することができる。
そして、硬化性樹脂3は、使用した樹脂の種類に応じた硬化方法によって硬化させる。つまり、硬化性樹脂3が熱硬化性樹脂である場合には所定の温度で加熱し、熱可塑性樹脂である場合にはガラス転移温度以下となるように冷却する。また、金型が光透過性のものであれば、光硬化性樹脂を使用することもでき、この場合には光(紫外光)を照射する。
ちなみに、本実施形態では、硬化性樹脂3として、フィラーを含有するエポキシ樹脂を使用することを想定しているが、この硬化性樹脂3は、完成後の使用環境下で求められる耐熱性や耐水性等の特性条件に合わせて適宜に選択することができる。また、硬化性樹脂3としては、流れ込み性の低い(高粘度の)材料を選択すると、上型14の加圧力(型締め力)が小さくても、上型14と上側リードフレーム1との間、下型15と下側リードフレーム2との間、半導体素子9のゲート電極11(図5(b)参照)及びエミッタ電極12と上側リードフレーム1との間、及びコレクタ電極13と下側リードフレーム2との間に、硬化性樹脂3が流れ込むことを防止することができる。
次に、この製造方法においては、硬化性樹脂3を硬化させた後に、型開きが行われる。次に参照する図8(a)は、型開きを行った後の、半導体素子、上側リードフレーム及び下側リードフレームの組立体の様子を示す上面図、図8(b)は、図8(a)のA−A断面図、図8(c)は、図8(a)のB−B断面図である。
この製造方法においては、前記した金型内の硬化性樹脂3を硬化させた後に型開きを行うと、図8(a)から(c)に示す上側リードフレーム1のエミッタ端子1a、ゲート端子1b及び位置決め部1dと、図8(b)及び(c)に示す下側リードフレーム2のコレクタ端子2a及び位置決め部2dとで半導体素子9を挟持した状態で、前記した金型によって直方体形状に成形された硬化性樹脂3が、これらの半導体素子9、上側リードフレーム1及び下側リードフレーム2同士を一体となるように接合している。
次に、この製造方法においては、図8(a)に示す、上側リードフレーム1の枠部1cと、エミッタ端子1a及びゲート端子1bとの接続部1gを切断すると共に、下側リードフレーム2の枠部2c(図8(b)参照)とコレクタ端子2aとの接続部2gを切断する。次いで、硬化させた硬化性樹脂3から、図8(c)に示す位置決め部1d,2dと枠部1c,2cと一緒に取り除くことで、図1(a)に示す半導体装置Sを得る。
そして、前記したように、位置決め部1d,2dを取り除いた跡形として、図1(a)及び(c)に示す樹脂欠損部4が形成される。
硬化性樹脂3として、位置決め部1d,2dに対する接着力の弱い材料を使用することが望ましい。また、予め位置決め部1d,2dの表面に離型材を塗布し、又は硬化性樹脂3との接着力を弱める表面処理を位置決め部1d,2dの表面に施しておくこともできる。
以上のように、第1実施形態に係る半導体装置S及びその製造方法によれば、次のような作用効果を奏することができる。
本発明によれば、半田を使用せずに、エミッタ端子1a及びゲート端子1bと、コレクタ端子2aとで半導体素子9を挟持して圧接し、これらの外周を覆うように硬化性樹脂3を配置するという簡素な構成により、半導体素子9が3次元方向の移動が拘束されるので、xyz直線方向及び回転方向における半導体素子9の位置決めを確実に行うことができる。
したがって、本発明によれば、従来の圧接型半導体装置(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)と異なって、半導体素子の側面に導電体が接して絶縁性が阻害されないように、樹脂やセラミック等の絶縁性の位置決めガイド枠を用いて、半導体素子の位置決めを行う必要がない。また、本発明によれば、従来の圧接型半導体装置(例えば、特許文献2及び特許文献3参照)と異なって、位置決めガイド枠を用いなくてもよいので、部品点数や工程数を低減することができるので、製造コストを低く抑えることができる。また、本発明によれば、位置決めガイド枠が半導体素子9のガードリング10に接触することによって耐圧性が低下する恐れもない。
また、本発明によれば、エミッタ端子1a及びゲート端子1bに、硬化性樹脂3に対する係止部としての窪み部1eが形成されていると共に、コレクタ端子2aに、硬化性樹脂3に対する係止部としての窪み部2eが形成されているので、これらの周囲を覆う硬化性樹脂3によって、エミッタ端子1a及びゲート端子1bと、コレクタ端子2aとで半導体素子9を圧接した状態が良好に維持される。その結果、半導体素子9の位置決めは、更に確実なものとなる。
また、本発明によれば、硬化性樹脂3に対する係止部としての窪み部1e,2eが形成されているので、硬化性樹脂3に対するエミッタ端子1a、ゲート端子1b、及びコレクタ端子2aの接合性が良好となる。その結果、高温環境下における半導体装置Sの信頼性が向上する。
特に、係止部としての窪み部1e,2eを形成しているため、はんだや接着剤を樹脂と他部材間に使用する必要がなく(他部材が落ちたり、ずれたりしないため)、仮にはく離しても、硬化性樹脂3とエミッタ端子1a、ゲート端子1b、及びコレクタ端子2a(電極端子)とが、嵌合する形になる。そのため,硬化性樹脂3、半導体素子9、電極端子の相対的位置関係が保持されるので、位置決め機能が失われない。よって,特に高温環境下において硬化性樹脂3の密着性が低下しても、その信頼性が低下することから製品を防止することができる。その結果、密着性の高い樹脂でなくてもよいため、樹脂の選択の幅が広がる。
また、本発明によれば、半導体素子9のゲート電極11、エミッタ電極12及びコレクタ電極13のそれぞれに対してゲート端子1b、エミッタ端子1a及びコレクタ端子2aが半田を介さずに電気的に接続されているので、半田の融点による使用温度の制約がなく、また半田の熱疲労問題が本質的に回避されるために高温下での使用が可能となる。つまり、従来の半田を使用した半導体装置のように、線膨張係数の差に起因する熱変形量差によって、半導体素子と他の部材との間の接続部材にき裂が生じ、熱抵抗が増加することは、本発明においては有り得ない。したがって、本発明によれば、半導体素子9と他の部材との熱変形量の差を低減する必要が無いので、極めて優れた実装構造を提供することができる。
また、本発明によれば、エミッタ端子1a及びゲート端子1b、並びにコレクタ端子2aの半導体素子9と反対側の面が露出しているので、半導体素子9の動作発熱を、効率よく外部へ排出することができ、熱抵抗を小さくすることができる。
また、本発明によれば、エミッタ端子1a及びゲート端子1bが半導体素子9のガードリング10を横切る箇所で、エミッタ端子1a及びゲート端子1bのガードリング10と対向する部分が凹部8で形成されているので、ガードリング10とエミッタ端子1a及びゲート端子1bとの間の距離を十分に確保することができる。その結果、より良好な絶縁性を発揮することができる。
以上、本発明の第1実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、種々の他の形態で実施することができる。
前記第1実施形態に係る半導体装置Sは、放熱部材を更に備えることができる。次に参照する図9は、放熱部材を備える半導体装置の構成説明図である。
一般に、圧接型の半導体装置は、表裏面のそれぞれに電極を有する半導体素子を、各電極と電気的に接続するように表裏面のそれぞれに配置した電極端子で挟持して圧接する構成となっている。
図9に示すように、本実施形態に係る半導体装置Sにおいても、半導体素子9、エミッタ端子1a、ゲート端子1b及びコレクタ端子2aを、放熱部材としての放熱フィン19を使用して圧接することができる。
更に詳しく説明すると、半導体素子9を挟持するように配置されたエミッタ端子1a及びゲート端子1b、並びにコレクタ端子2aの露出面に、絶縁材18を介して上下一対の放熱フィン19が配置されている。そして、上下一対の放熱フィン19は、通しボルト20と、ナット21によって相互に締結されている。ちなみに、通しボルト20は、図1(a)に示すボルト穴5に挿通されている。
これらの通しボルト20及びナット21は、放熱フィン19を介してエミッタ端子1a及びゲート端子1b、並びにコレクタ端子2aを、半導体素子9に押し付ける方向に加圧するものであって、特許請求の範囲にいう「加圧手段」に相当する。
また、本実施形態での通しボルト20は、放熱フィン19との間にスプリング22を介在させている。このスプリング22は、その反発力によって一対の放熱フィン19を半導体素子9の方向に付勢している。したがって、スプリング22の長さを調節することで、エミッタ端子1a及びゲート端子1b、並びにコレクタ端子2aを、半導体素子9に押し付ける力を制御することができる。
このような放熱フィン19を備える半導体装置Sによれば、放熱フィン19によって半導体素子9の動作発熱を、より効率よく外部へ排出することができ、熱抵抗を小さくすることができる。
また、エミッタ端子1a、ゲート端子1b及びコレクタ端子2aと、絶縁材18との間には、接触熱抵抗が生じるが、これらの間に熱伝導性に優れた(熱伝導率の高い)グリース等を塗布することにより、熱抵抗を低減することもできる。
また、温度変化によって放熱フィン19や、半導体素子9、エミッタ端子1a、ゲート端子1b、コレクタ端子2a、及び硬化性樹脂3の体積(厚さ)が変化した場合に、これに応じて変化する押し付ける力をスプリング22が緩衝することとなる。
また、通しボルト20に対するナット21の締め付け量(ナットの位置)によって、前記した押し付ける力を調節することができるので、半導体素子9の動作発熱を外部へ排出する際の熱抵抗を制御することができる。
また、万一、エミッタ端子1a及びゲート端子1bの露出面や、コレクタ端子2aの露出面と、硬化性樹脂3の樹脂面とが面一になっていない場合でも、前記した押し付ける力を調節することによってこれらを面一にすることができる場合もある。
また、通しボルト20をボルト穴5(図1(a)参照)に挿通することで、硬化性樹脂3と一体になった半導体素子9、エミッタ端子1a、ゲート端子1b、コレクタ端子2a、及び放熱フィン19の相互の位置ずれを防止することができる。
また、絶縁材18を介してエミッタ端子1a及びゲート端子1b、並びにコレクタ端子2aの露出面に放熱フィン19が取り付けられているので、エミッタ端子1a及びゲート端子1b、並びにコレクタ端子2aの露出面の絶縁を効果的に行うことができる。
また、絶縁材18は、放熱フィン19と一体になっているものを想定しているが、別途に絶縁材18を用意して、これを放熱フィン19と、エミッタ端子1a、ゲート端子1b及びコレクタ端子2aの露出面との間に介在させることもできる。この場合、絶縁材18は、放熱フィン19等と固着する必要はない。
また、前記第1実施形態では、図1(c)に示すように、位置決め部1d,2d(図8(c)参照)を硬化性樹脂3から取り除いた跡形として、樹脂欠損部4が形成されているが、この樹脂欠損部4を封止することもできる。次に参照する図10は、図1(c)に示す樹脂欠損部を封止した様子を示す構成説明図である。
図10に示すように、この半導体装置Sは、図1(c)に示す樹脂欠損部4に相当する部分に、埋め込み部材23を配置することによって、樹脂欠損部4を封止したものである。この埋め込み部材23は、硬化性樹脂3を充填して硬化させたものであってもよいし、樹脂欠損部4の形状を有する充填物を予め作製しておき、充填物を樹脂欠損部4に配置することもできる。
なお、図10中、符号1aは、エミッタ端子であり、符号2aは、コレクタ端子であり、符号3は、硬化性樹脂であり、符号9は、半導体素子である。
このような半導体装置Sによれば、半導体素子9が半導体装置Sの外部に露出することが防止される。
また、本発明では、位置決め部1dを枠部1cに連結する連結部1j(図3(a)参照)、及び位置決め部2dを枠部2cに連結する連結部2j(図4(a)参照)の断面形状が、矩形であるものを想定しているが、その断面形状を台形とすることができる。次に参照する図11は、上側リードフレームの連結部の変形例を示す模式図であり、図1(a)のX−X断面に対応する図である。
前記第1実施形態での連結部1jは、図11中、破線で示すように、その断面形状が矩形であるところ、本発明は、図11中、実線で示す台形の断面を有する連結部1jとすることができる。
更に詳しく説明すると、台形の形状は、硬化させた硬化性樹脂3(図8(c)参照)から連結部1jを取り除く際の、図11に示す抜き方向に向かって徐々に幅広となるように形成されている。
このような台形の断面を有する連結部1jは、断面が矩形のものよりも、硬化させた硬化性樹脂3から容易に取り除くことができる。
なお、図示しないが、下側リードフレーム2においても連結部2j(図4(a)参照)の断面形状を、抜き方向に向かって徐々に幅広となる台形とすることができる。
また、前記第1実施形態では、金型内で半導体装置Sを成形しているが、本発明は、ポッティングによって硬化性樹脂3を付与することで半導体装置Sを製造することもできる。この製造方法によれば、半導体素子9のゲート電極11、エミッタ電極12と、上側リードフレーム1との間、及びコレクタ電極13と、下側リードフレーム2との間に、硬化性樹脂3が流れ込むことを、より確実に防止することができる。
また、前記第1実施形態では、位置決め部1d,2dが半導体素子9の1側面に対して1つの位置決め部1d又は位置決め部2dが配置されているが、複数配置することができる。また、上側リードフレーム1側に位置決め部1dを設けずに、その代わりに、下側リードフレーム2に設けた複数の位置決め部2dのみで半導体素子9を位置決めしてもよいし、これとは逆に、位置決め部2dを設けずに、複数の位置決め部1dのみで半導体素子9を位置決めしてもよい。
また、前記第1実施形態では、上側リードフレーム1及び下側リードフレーム2のずれ防止構造として、上側リードフレーム1に貫通孔1hを形成し、下側リードフレーム2に貫通孔2hを形成しているが、本発明は上側リードフレーム1及び下側リードフレーム2との位置ずれを防止する構成であれば制限はなく、例えば、上側リードフレーム1及び下側リードフレーム2のいずれか一方に設けた凹部に、上側リードフレーム1及び下側リードフレーム2のいずれか他方に設けた凸部が嵌り込む構成であってもよい。
また、前記第1実施形態では、放熱フィン19を取り付けるボルト穴5を、硬化させた硬化性樹脂3に穿設することを想定しているが、金型のキャビティ内にボルト穴5に対応する形状の中子を配置して、キャビティ内に硬化性樹脂3を充填した際に、ボルト穴5も同時に形成することもできる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について適宜図面を参照しながら詳細に説明する。参照する図12(a)は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置の上面図、図12(b)は、図12(a)のA−A断面図である。
図12(a)及び(b)に示すように、本実施形態に係る半導体装置Sは、その外形が薄い略直方体形状を呈しており、外部出力端子300、正極24、負極25、ゲート端子50b及びゲート端子60bの電極端子と、これらの電極端子で挟持するチップ状の半導体素子100,200とを備えて構成されている。そして、これらの電極端子及び半導体素子100,200の外周を硬化性樹脂3が覆って前記直方体形状の外形を形成している。なお、前記電極端子は、特許請求の範囲にいう「電極端子」に相当する。
ちなみに、半導体素子100及び半導体素子200は、前記した半導体素子9(図2(a)及び(b)参照)と同様の構造を有しており、半導体素子100と半導体素子200との区別は、後記する下側リードフレーム50(図16(a)参照)上に配置した6つの半導体素子100,200(図16(a)参照)のうち、上面U(表面)を上に向けて配置したものを半導体素子100とし、下面L(裏面)を上に向けて配置したものを半導体素子200とした。
本発明の第2実施形態に係る半導体装置Sは、1相インバータに適用したものであり、次の基本構成を有している。次に説明する図13は、一相インバータの基本構成を示す回路図である。
なお、図13においては説明を簡略化するために、FWD(Free Wheel Diode)は省略している。
図13に示すように、IGBTである半導体素子100は、そのコレクタ電極103が正極24と接続されると共に、エミッタ電極102が外部出力端子300とIGBTである半導体素子200のコレクタ電極203と接続されている。そして、半導体素子200は、そのエミッタ電極202が負極25と接続されている。また、半導体素子100のゲート電極101及び半導体素子200のゲート電極201のそれぞれは、図示しない外部の制御端子と接続されている。ちなみに、半導体素子100,200のゲート電極101,201は、前記した半導体素子9のゲート電極11(図2(b)参照)に対応し、半導体素子100,200のエミッタ電極102,202は、前記した半導体素子9のエミッタ電極12(図2(b)参照)に対応し、半導体素子100,200のコレクタ電極103,203は、前記した半導体素子9のコレクタ電極13(図2(b)参照)に対応している。
以上のような半導体素子100は、図12(b)に示すように、ゲート端子60b及び外部出力端子300と、正極24とで挟持され、ゲート端子60b、外部出力端子300及び負極25と圧接されている。また、半導体素子200は、図12(b)に示すように、外部出力端子300と、ゲート端子50b及び負極25とで挟持され、外部出力端子300、ゲート端子50b及び負極25と圧接されている。
ちなみに、半導体素子100と、ゲート端子60b、外部出力端子300及び負極25との間には半田は介在しておらず、半導体素子200と、外部出力端子300と、ゲート端子50b及び負極25との間にも半田は介在していない。
本実施形態での外部出力端子300は、図12(b)に示すように、半導体素子100,200を覆うように配置されると共に、図12(a)に示すように、半導体装置Sの上面で延びて、硬化性樹脂3で略直方体形状に形成された部分の一側からリード部分が延出している。
このような外部出力端子300は、延出するリード部分を除いて、前記直方体形状の外形を形成する硬化性樹脂3でその周囲が覆われてその上面のみが露出している。
また、外部出力端子300には、図12(a)に示すように、窪み部60eが形成されている。この窪み部60eは、特許請求の範囲にいう「係止部」に相当する。窪み部60eは、硬化性樹脂3と接する外部出力端子300の縁部に沿って複数形成されている。
このような窪み部60eは、図12(b)に示すように、外部出力端子300の縁部が部分的に階段状となるように切り欠かれて形成されており、その内側に硬化性樹脂3を受け入れている。
図12(b)に示すように、ゲート端子60bは、半導体素子100の図示しないゲート電極101(図13参照)にその一端が接続されると共に、各半導体素子100のゲート端子60bは一つに合流して、図12(a)に示すように、半導体装置Sの上面で半導体素子100の外部出力端子300と並んで延びている。そして、一つに合流したゲート端子60bは、図12(a)に示すように、硬化性樹脂3で略直方体形状に形成された部分の一側からリード部分が延出している。
このようなゲート端子60bは、延出するリード部分を除いて、前記直方体形状の外形を形成する硬化性樹脂3でその周囲が覆われてその上面のみが露出している。
また、ゲート端子60bには、図12(a)に示すように、窪み部60eが形成されている。この窪み部60eは、特許請求の範囲にいう「係止部」に相当する。窪み部60eは、硬化性樹脂3と接するゲート端子60bの縁部に沿って複数形成されている。
このような窪み部60eは、図示しないが、外部出力端子300の窪み部60eと同様に、その縁部が部分的に階段状となるように切り欠かれて形成されている。
図12(b)に示すように、正極24は、半導体素子100の下面を覆うように配置されている。そして、正極24は、図示しないが、半導体装置S(図12(a)参照)の下面(裏面)で、半導体素子100の外部出力端子300に沿うように延びると共に、図12(a)に示すように、硬化性樹脂3で略直方体形状に形成された部分の一側からリード部分が延出している。
このような正極24は、延出するリード部分を除いて、図12(b)に示すように、硬化性樹脂3でその周囲が覆われてその下面のみが露出している。
また、正極24には、図12(b)に示すように、窪み部50eが形成されている。この窪み部50eは、特許請求の範囲にいう「係止部」に相当し、図12(a)に示す外部出力端子300の窪み部60eと同様に、その縁部に沿って複数形成されている。
図12(b)に示すように、負極25は、半導体素子200の下面を覆うように配置されている。そして、負極25は、図示しないが、半導体装置S(図12(a)参照)の下面(裏面)で、半導体素子200の外部出力端子300に沿うように延びると共に、図12(a)に示すように、硬化性樹脂3で略直方体形状に形成された部分の一側からリード部分が延出している。
このような負極25は、延出するリード部分を除いて、図12(b)に示すように、硬化性樹脂3でその周囲が覆われてその下面のみが露出している。
また、負極25には、図12(b)に示すように、窪み部50eが形成されている。この窪み部50eは、特許請求の範囲にいう「係止部」に相当し、図12(a)に示す外部出力端子300の窪み部60eと同様に、その縁部に沿って複数形成されている。
図12(b)に示すように、ゲート端子50bは、半導体素子200の図示しないゲート電極201(図13参照)にその一端が接続されると共に、半導体装置Sの下面(裏面)で負極25と並んで延びている。そして、ゲート端子50bは、図12(a)に示すように、硬化性樹脂3で略直方体形状に形成された部分の一側からリード部分が延出している。
このようなゲート端子50bは、延出するリード部分を除いて、前記直方体形状の外形を形成する硬化性樹脂3でその周囲が覆われてその下面のみが露出している。
また、ゲート端子50bには、図示しないが、図12(a)に示すゲート端子60bの窪み部60eと同様の窪み部が形成されている。
なお、図12(a)及び(b)中、符号23は、埋め込み部材であり、詳しくは後記するように、位置決め部60d(図14(a)参照)及び位置決め部50d(図15(a)参照)を硬化性樹脂3から抜き去った跡形に埋め込んだ部材である。符号5は、放熱フィン19(図9参照)を取り付けるためのボルト穴である。
次に、本実施形態に係る半導体装置Sの製造方法について説明する。参照する図14(a)は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置に使用する上側リードフレームの上面図、図14(b)は、図14(a)のA−A断面図である。図15(a)は、本発明の第2実施形態に係る半導体装置に使用する下側リードフレームの上面図、図15(b)は、図15(a)のA−A断面図である。
この製造方法においては、まず、図14(a)示すように、外部出力端子300及びゲート端子60bを形成するための上側リードフレーム60と、図15(a)に示すように、正極24、負極25及びゲート端子50bを形成するための下側リードフレーム50とが用意される。これらの上側リードフレーム60及び下側リードフレーム50は、特許請求の範囲にいう「リードフレーム」に相当する。
図14(a)示すように、上側リードフレーム1は、外部出力端子300とゲート端子60bとが図12(a)に示す位置関係となるように、四角形状の枠部60cに支持されている。この枠部60cは、特許請求の範囲にいう「枠部」に相当する。
この枠部60cと外部出力端子300との接続部60g、枠部60cとゲート端子60bとの接続部60gは、後記するように、枠部60cからこれらを切り離す際に、その切離しが容易なように括れている。
なお、図12(a)中の符号60eは、前記した係止部としての窪み部である。この窪み部60eは、図12(b)に示すように、階段状に形成されている。
また、上側リードフレーム60は、位置決め部60dを更に備えている。この位置決め部60dは、特許請求の範囲にいう「位置決め部」に相当する。
この位置決め部60dは、枠部60cに接続されている。位置決め部60dは、後記するように、半導体素子100,200(図17参照)と当接することで、半導体素子100,200を位置決めするものであり、上側リードフレーム60での位置決め部60dは、図14(b)に示すように、その先端が下方に突出する突出部60fを備えている。
ちなみに、本実施形態での位置決め部60dは、正方形の半導体素子100,200(図17参照)の4つの側面のうちの1つの側面に対して当接するようになっている。
なお、枠部60cと位置決め部60dとの間は括れていない。これは、枠部60cと位置決め部60dは、切断しないためである。
また、上側リードフレーム60は、図14(a)に示すように、一対の対角のそれぞれに、貫通孔60hが設けられている。この貫通孔60hは、次に説明する下側リードフレーム50の貫通孔60hと共に、特許請求の範囲にいう「ずれ防止構造」を構成している。このずれ防止構造については、後に詳しく説明する。
以上のような上側リードフレーム60は、銅板等の導電性部材を、例えば、エッチング、プレス、曲げ加工等によって加工することで形成することができる。
図15(a)示すように、下側リードフレーム50は、正極24、負極25及びゲート端子50bが図12(a)及び(b)に示す位置となるように枠部50cに支持されている。この枠部50cは、特許請求の範囲にいう「枠部」に相当する。
そして、枠部50cと正極24との接続部50g、枠部50cと負極25との接続部50g、及びゲート端子50bとの接続部50gは、後記するように、枠部2cからの切離しが容易なように括れている。
なお、図15(a)中の符号50eは、前記した係止部としての窪み部である。この窪み部50eは、図15(b)に示すように、階段状に形成されている。このような窪み部50eは、正極24、負極25及びゲート端子50bに設けられている。
また、下側リードフレーム50は、位置決め部50dを更に備えている。この位置決め部50dは、特許請求の範囲にいう「位置決め部」に相当する。
この位置決め部50dは、枠部50cに接続されている。位置決め部50dは、後記するように、一つの半導体素子100又は半導体素子200(図16(a)参照)を、3つの位置決め部50dが一組となって位置決めするものであり、半導体素子100(又は半導体素子200)をその先端で挟み込む一対の位置決め部50d,50dと、これらの位置決め部50d,50d同士の間に配置されて、その先端が半導体素子100(又は半導体素子200)と当接する位置決め部50dとからなる。下側リードフレーム50での位置決め部50dは、図15(b)に示すように、その先端が上方に突出する突出部50fを備えている。
また、下側リードフレーム50は、図15(a)に示すように、一対の対角のそれぞれに、貫通孔50hが設けられている。この貫通孔50hは、前記した上側リードフレーム60の貫通孔60h(図14(a)参照)と共に、特許請求の範囲にいう「ずれ防止構造」を構成している。
以上のような下側リードフレーム50は、銅板等の導電性部材を、例えば、エッチング、プレス、曲げ加工等によって加工することで形成することができる。
なお、図15(a)中、点線で囲まれる領域Bにおいては、ゲート端子50bと負極25により、ごく僅かな空間は存在するが、実質的には、回路が空間的に閉じている。そのため、領域Bに位置決め部50dを作製して、下側リードフレーム50の位置決め部50dのみで、半導体素子200の位置決めを行うには、ゲート端子50bと位置決め部50dを一体化せざるを得ない。その結果、硬化性樹脂3を充填した後、ゲート端子50bと分離して位置決め部50dのみを除去することが不可能となり、絶縁に問題が生じることとなる。よって、このような複数の半導体素子100,200を有する半導体装置Sにおいては、半導体装置Sの厚さ方向の自由度を活かして、上側リードフレーム60及び下側リードフレーム50の両方にそれぞれ位置決め部50d,60dを分散させる必要がある。
次に、この製造方法においては、下側リードフレーム50(図15(a)参照)上に半導体素子100,200(図12(b)参照)が配置される。次に参照する図16(a)は、下側リードフレームに、複数の半導体素子を配置した様子を示す上面図、図16(b)は、複数の半導体素子を位置決めする際に、下側リードフレームを傾斜させた様子を示す、図16(a)のA−A断面に対応する図である。
図16(a)に示すように、下側リードフレーム50の正極24には、半導体素子100のコレクタ電極103が接するように半導体素子100を配置すると共に、負極25には、半導体素子200のエミッタ電極202が接するように半導体素子200を配置する。つまり、半導体素子100と半導体素子200とは、表裏面(上下面)がそれぞれ反対となるように配置される。そのため、図16(a)においては、半導体素子100のゲート電極101及びエミッタ電極102、並びに半導体素子200のコレクタ電極203が上方を向いている。
そして、図16(a)に示すように、下側リードフレーム50においては、3つの位置決め部50d(突出部50f)が同じ向きとなるように形成されている。その結果、図16(b)に示すように、複数の半導体素子100,200を下側リードフレーム50に配置した後、位置決め部50dが下方となるように下側リードフレーム50を傾けることにより、半導体素子100、200が重力により下側リードフレーム50上をスライドして位置決め部50dに当接する。その結果、複数の半導体素子100,200は、同時に位置決めされる。
次に、この製造方法においては、図16(a)に示す半導体素子100、200を、下側リードフレーム50との間で挟持するように、上側リードフレーム60(図14(a)参照)が配置される。次に参照する図17(a)は、半導体素子を上側リードフレーム及び下側リードフレームで挟持した状態を示す上面図、図17(b)は、図17(a)のA−A断面図である。
図17(a)及び(b)に示すように、下側リードフレーム50と上側リードフレーム60とで半導体素子100,200を挟持することで、上側リードフレーム60の位置決め部60dと、下側リードフレーム50の位置決め部50dとは、協働して半導体素子100,200のそれぞれの4つの側面から当接する。つまり、半導体素子100,200は、位置決め部50d,60d、並びにゲート端子60b、外部出力端子300、正極24、ゲート端子60b及び負極25によって、3次元方向の移動が拘束されるので、xyz直線方向及び回転方向における半導体素子9の位置決めを確実に行うことができる。
そして、上側リードフレーム60の貫通孔60hと、下側リードフレーム50の貫通孔50hとに図示しない円柱状ガイドピンが挿通されることで、上側リードフレーム60と下側リードフレーム50との横ずれが防止される。
なお、図17(a)及び(b)中、符号50e及び60eは、係止部としての窪み部である。
次に、この製造方法においては、図17(a)及び(b)に示す、半導体素子100,200、上側リードフレーム60、及び下側リードフレーム50からなる組立体を、所定の金型内に配置し、前記した第1実施形態と同様に、そのキャビティ内に硬化性樹脂3を注入する。そして、硬化性樹脂3を硬化させた後に、型開きが行われる。次に参照する図18(a)は、型開きを行った後の、半導体素子、上側リードフレーム及び下側リードフレームの組立体の様子を示す上面図、図18(b)は、図18(a)のA−A断面図である。
この製造方法においては、前記した金型内の硬化性樹脂3を硬化させた後に型開きを行うと、図18(a)及び(b)に示す上側リードフレーム60のゲート端子60b及び外部出力端子300と、図18(b)に示す下側リードフレーム50の正極24、負極25及びゲート端子50bとで、半導体素子100,200を挟持した状態で、金型によって直方体形状に成形された硬化性樹脂3が、これらの半導体素子100,200、上側リードフレーム60及び下側リードフレーム50同士を一体となるように接合している成形体が得られる。
次に、この製造方法においては、図18(a)に示す、上側リードフレーム60の接続部60gを切断すると共に、下側リードフレーム50の接続部50gを切断する。次いで、硬化させた硬化性樹脂3から、図18(a)及び(b)に示す位置決め部50d,60dと枠部50c,60とを一緒に取り除くと共に、その跡形に埋め込み部材23(図12(a)及び(b)参照)を充填することで、図12(a)及び(b)に示す半導体装置Sを得る。
なお、本実施形態においても、前記第1実施形態と同様に、放熱フィン19を取り付けることができるが、ここではその説明は省略する。
以上のような第2実施形態に係る半導体装置S及びその製造方法によれば、前記第1実施形態に係る半導体装置S及びその製造方法と同様の作用効果を奏すると共に、次のような作用効果を奏することができる。
本実施形態では、下側リードフレーム50に複数の半導体素子100,200を配置した際に、同じ向きとなるように形成された3つの位置決め部50d(突出部50f)で一つの半導体素子100(又は半導体素子200)を受け止めて位置決めすることができるので、位置決め部50dが下方となるように下側リードフレーム50を傾けることにより半導体素子100,200をスライドさせて、一度の操作で複数の半導体素子100,200を位置決めすることができる。
以上、本発明の第2実施形態について説明したが、本発明はこれに限定されず、種々の他の形態で実施することができる。
前記第2実施形態では、半導体素子100,200には、直に外部出力端子300、正極24、ゲート端子60b、負極25、ゲート端子50b及び負極25を接触させているが、本発明は導電性部材を介在させることができる。
次に参照する図19は、半導体素子と電極端子との間に導電性部材を介在させた半導体装置の構成説明図である。
図19に示すように、この半導体装置Sは、半導体素子100と正極24との間、及び半導体素子200と外部出力端子300との間に導電性部材59が介在している。
導電性部材59としては、塑性変形が可能なスペーサで構成することができ、具体的には、例えば、金属メッシュ、金属バンプ等が挙げられる。
このような半導体装置Sによれば、複数の半導体素子100,200の高さのバラつきを、圧接時の導電性部材59の塑性変形により吸収することができる。その結果、各半導体素子100,200を均一に加圧することが可能となり、各半導体素子100,200と端子間の接触抵抗および熱抵抗を均一にすることができる。
なお、導電性部材59の介在位置としては、他の電極端子と半導体素子100,200との間であってもよい。
前記第2実施形態では、位置決め部50d,60dは断面が矩形であるものを想定しているが、前記第1実施形態での位置決め部1d,2dと同様に、抜き方向に向かって徐々に幅広となる台形断面を有するものであってもよい。
また、前記第2実施形態では、金型内で半導体装置Sを成形しているが、ポッティングによって硬化性樹脂3を付与することで半導体装置Sを製造することもできる。
また、前記第2実施形態における、上側リードフレーム60及び下側リードフレーム50の、ずれ防止構造としては、上側リードフレーム60及び下側リードフレーム50のいずれか一方に設けた凹部に、上側リードフレーム60及び下側リードフレーム50のいずれか他方に設けた凸部が嵌り込む構成であってもよい。
また、前記第2実施形態では、1相インバータについて説明したが、3相インバータに拡張することができる。
1 上側リードフレーム
1a エミッタ端子(電極端子)
1b ゲート端子(電極端子)
1c 枠部
1d 位置決め部
1e 窪み部(係止部)
1f 突出部
1h 貫通孔(ずれ防止構造)
2 下側リードフレーム
2a コレクタ端子(電極端子)
2c 枠部
2d 位置決め部
2e 窪み部(係止部)
2h 貫通孔(ずれ防止構造)
3 硬化性樹脂
8 凹部
9 半導体素子
10 ガードリング
11 ゲート電極(第1電極)
12 エミッタ電極(第1電極)
13 コレクタ電極(第2電極)
19 放熱フィン
20 通しボルト(加圧手段)
21 ナット(加圧手段)
24 正極(電極端子)
25 負極(電極端子)
50 下側リードフレーム
50b ゲート端子(電極端子)
50c 枠部
50d 位置決め部
50e 窪み部(係止部)
50h 貫通孔(ずれ防止構造)
60 上側リードフレーム
60b ゲート端子(電極端子)
60c 枠部
60d 位置決め部
60e 窪み部(係止部)
60h 貫通孔(ずれ防止構造)
100 半導体素子
101 ゲート電極
102 エミッタ電極
103 コレクタ電極
200 半導体素子
201 ゲート電極
202 エミッタ電極
203 コレクタ電極
300 外部出力端子(電極端子)
L 下面(第2主面)
S 半導体装置
U 上面(第1主面)

Claims (15)

  1. 第1主面に第1電極を有すると共に、前記第1主面とは反対側の第2主面に第2電極を有する半導体素子と、
    前記第1電極上及び前記第2電極上にそれぞれ配置されて電気的に接続される電極端子と、を備え、
    前記半導体素子及びこれを挟持する前記電極端子が圧接により接続される圧接型の半導体装置において、
    前記半導体素子と前記電極端子との外周を覆うように硬化性樹脂が付与され、
    前記第1電極上に配置される前記電極端子、及び前記第2電極上に配置される前記電極端子のそれぞれは、前記半導体素子の反対側の面が露出し、
    前記電極端子には、当該電極端子の位置決めを行う係止部が設けられ
    前記係止部は、前記硬化性樹脂を受け入れる窪み部であり、
    当該窪み部は、前記電極端子の縁部に沿って複数形成され、
    当該窪み部は、当該縁部が部分的に階段状となるように切り欠かれて形成されていることを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、前記第1電極上に配置される前記電極端子の露出面、及び前記第2電極上に配置される前記電極端子の露出面のうちの少なくともいずれか一方の露出面には、絶縁材を介して放熱部材が取り付けられていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項2に記載の半導体装置において、前記放熱部材は、前記電極端子を前記半導体素子に押し付ける方向に加圧する加圧手段によって取り付けられていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項1に記載の半導体装置において、前記半導体素子は、前記第1主面及び前記第2主面のうちの少なくともいずれかの面上でリブ状に立設されるガードリングを備え、前記電極端子は、前記ガードリングと対向する部分が凹部で形成されていることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の半導体装置において、前記半導体素子が複数配置されていることを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項5に記載の半導体装置において、前記半導体素子の前記第1主面を表面とし、前記第2主面を裏面とした場合に、複数の前記半導体素子のうち、一部の前記半導体素子は、表裏が逆になるように配置されていることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項6に記載の半導体装置において、前記半導体素子の前記第1主面上及び前記第2主面上の少なくとも一方には、前記電極端子との間に、塑性変形可能な導電性のスペーサが配置されていることを特徴とする半導体装置。
  8. 表裏面のそれぞれに電極を有する半導体素子を、各電極と電気的に接続するように表裏面のそれぞれに配置した電極端子で挟持して圧接すると共に、前記半導体素子及び前記電極端子の周囲に硬化性樹脂を付与する圧接型の請求項1に記載の半導体装置の製造方法であって、
    前記半導体素子の電極と電気的に接続する電極端子と、この電極端子に設けられて当該電極端子の位置決めを行う係止部とを備えるリードフレームを用意する工程と、
    前記半導体素子の表裏面のそれぞれに前記リードフレームを配置すると共に、前記半導体素子の前記電極に前記リードフレームの前記電極端子を電気的に接続する工程と、
    前記半導体素子の表裏面のそれぞれに配置した前記リードフレームで前記半導体素子を挟持して圧接した状態で、前記係止部に前記硬化性樹脂が接触するように前記半導体素子及び前記電極端子の周囲に前記硬化性樹脂を付与する工程と、
    を有し、
    前記係止部は、前記硬化性樹脂を受け入れる窪み部であり、
    当該窪み部は、前記電極端子の縁部に沿って複数形成され、
    当該窪み部は、当該縁部が部分的に階段状となるように切り欠かれて形成されている
    ことを特徴とする半導体装置の製造方法。
  9. 請求項8に記載の半導体装置の製造方法において、前記リードフレームは前記半導体素子に当接させて前記半導体素子の位置決めを行う位置決め部を更に備えると共に、前記半導体素子の表裏面のそれぞれに前記リードフレームを配置する際に、前記位置決め部を前記半導体素子に当接させて前記半導体素子の位置決めを行う工程を更に有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  10. 請求項9に記載の半導体装置の製造方法において、前記半導体素子の表裏面のそれぞれに配置される前記リードフレーム同士は、相互にずれを防止し合う、ずれ防止構造を備えていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  11. 請求項10に記載の半導体装置の製造方法において、前記リードフレームは枠部を更に備えると共に、前記電極端子及び前記位置決め部は前記枠部に支持されており、前記半導体素子及び前記電極端子の周囲に付与した前記硬化性樹脂を硬化させた後に、前記枠部及び前記位置決め部を、硬化させた前記硬化性樹脂から取り除く工程を更に有することを特徴とする半導体装置の製造方法。
  12. 請求項11に記載の半導体装置の製造方法において、前記リードフレームの前記位置決め部は、前記枠部に対して連結部を介して接続されており、前記連結部は、硬化させた前記硬化性樹脂から取り除く際の抜き方向に向かって徐々に幅広となる台形状の断面を有していることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  13. 請求項11に記載の半導体装置の製造方法において、前記位置決め部が取り除かれることで前記硬化性樹脂に形成された空間には、硬化性樹脂が別途に充填されることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  14. 請求項9に記載の半導体装置の製造方法において、前記半導体素子は複数からなり、複数の前記半導体素子は、その表裏面のいずれか一方に配置される前記リードフレームの位置決め部に当接させて各半導体素子の少なくとも一側面を揃えた後、その表裏面のいずれか他方に配置される前記リードフレームの位置決め部を、各半導体素子の残りの側面に当接させて各半導体素子を位置決めすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
  15. 請求項14に記載の半導体装置の製造方法において、前記位置決め部は、前記半導体素子に対する当接面を有しており、各半導体素子の少なくとも一側面を揃える際の前記位置決め部の当接面は、同一方向を向いていることを特徴とする半導体装置の製造方法。
JP2010117441A 2010-05-21 2010-05-21 半導体装置及びその製造方法 Expired - Fee Related JP5444584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010117441A JP5444584B2 (ja) 2010-05-21 2010-05-21 半導体装置及びその製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010117441A JP5444584B2 (ja) 2010-05-21 2010-05-21 半導体装置及びその製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011243929A JP2011243929A (ja) 2011-12-01
JP5444584B2 true JP5444584B2 (ja) 2014-03-19

Family

ID=45410241

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010117441A Expired - Fee Related JP5444584B2 (ja) 2010-05-21 2010-05-21 半導体装置及びその製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5444584B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5857755B2 (ja) * 2012-01-24 2016-02-10 トヨタ自動車株式会社 半導体装置の製造方法
JP5943795B2 (ja) * 2012-09-26 2016-07-05 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置の製造方法
JP7022763B2 (ja) * 2017-12-11 2022-02-18 株式会社Fuji トレイパレットおよび電子部品実装機
JP7180385B2 (ja) * 2019-01-08 2022-11-30 株式会社デンソー 半導体装置
CN114628347B (zh) * 2022-05-16 2022-07-22 山东中清智能科技股份有限公司 一种半导体封装结构及其制备方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS438331Y1 (ja) * 1965-08-06 1968-04-13
JP2008113025A (ja) * 1998-11-09 2008-05-15 Denso Corp 電気機器
JP2005259961A (ja) * 2004-03-11 2005-09-22 Fuji Electric Holdings Co Ltd 圧接型半導体装置
JP4635564B2 (ja) * 2004-11-04 2011-02-23 富士電機システムズ株式会社 半導体装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011243929A (ja) 2011-12-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100806479B1 (ko) 반도체 장치 및 그 제조 방법
TWI404177B (zh) 功率半導體電路裝置及其製造方法
CN103715150B (zh) 芯片帽及戴有芯片帽的倒装芯片封装
JP5873998B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
CN102820288B (zh) 功率模块及其制造方法
JP5607829B2 (ja) 半導体装置
US20050082690A1 (en) Method for producing semiconductor device and semiconductor device
JP6266168B2 (ja) 半導体装置
JP5444584B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP6676079B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
JP2005191071A (ja) 半導体装置
JP2006066813A (ja) 半導体装置
JP2005167075A (ja) 半導体装置
JP4760876B2 (ja) 電子装置およびその製造方法
JP5452210B2 (ja) 半導体装置及びその製造方法
JP4334335B2 (ja) 混成集積回路装置の製造方法
JP5195282B2 (ja) 半導体装置およびその製造方法
EP2608257B1 (en) Semiconductor device and method for manufacturing same
CN108538728B (zh) 制造半导体器件的方法
JP6157320B2 (ja) 電力用半導体装置、電力用半導体モジュール、および電力用半導体装置の製造方法
JP2011187819A (ja) 樹脂封止型パワーモジュールおよびその製造方法
JP5972158B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
JP6907670B2 (ja) 半導体装置および半導体装置の製造方法
WO2017077729A1 (ja) 半導体モジュール及びその製造方法
KR102167858B1 (ko) 파워 모듈 및 그 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120420

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20121015

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20121204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130201

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20131119

A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20131128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131206

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5444584

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees