JP5444529B2 - 硬貨収納装置 - Google Patents
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売上金入金機は硬貨個数、金額を集計する集計機能を有すると共に、投入された売上金を保管するための金庫を備えている(特許文献1、2)。
コンビニエンスストア、スーパーマーケット等の小売店舗において、終業時、その他の集計時期に、レジスタから取り出した硬貨を集めて売上金入金機に投入することにより、集計と、集計した硬貨の金庫内への収納、保管という作業が自動的に実施される。
大規模なコンビニエンスストアやスーパーマーケットのように複数台のレジスタを設置している店舗にあっては、計数した上での集計や、本社とのデータのやりとり等を行うことができ、且つ大量の硬貨を収容できる大型、高価な売上金入金機を設置する必要が大きい。しかし、中、小規模な小売店では集計機能と保管機能を備えた小型、低廉な売上金入金機があれば十分であり、このような売上金入金機の需要が中、小の小売店で増大している。
しかし、挿入された硬貨のうちの良硬貨を全て一時的に保留する容量の大きな一時保留部を備えている限り、売上金入金機を小型、低廉化することは難しい。
即ち、回収金庫へ収納する硬貨全てを一箇所に保留しないので、従来装置の一時保留部のスペースを大きく確保する必要がなくなり、装置構造の簡略化、省スペース化、低コスト化を図ることができる。
硬貨投入前にモード選択を行って処理硬貨の搬送先を変更するので、従来のように一時保留部に電磁ロック付きのシャッタ構造を設ける必要がなくなり、コストダウンを図ることができる。
また、本発明の硬貨収納装置にあっては、投入する金額が事前に確認済みであったり、正確な入金管理を行う必要がない場合には、事前の集計を省略して納金作業のみを実施すればよい。
図1(a)(b)及び(c)は本発明に係る硬貨収納装置(売上金入金機)の構成を示す正面図、左側面図、及び右側面図である。
硬貨収納装置(売上金入金機)1は、例えばコンビニエンスストア、中小規模のスーパーマーケット等の小売り店に設置されてレジスタに溜められた硬貨を集計したり、収納(回収金庫へ納金)する機能を有する。
硬貨収納装置1は、外装体3と、外部から投入された硬貨群を収容する硬貨収容部(ホッパ)5と、硬貨収容部5内の硬貨群から硬貨を一枚ずつ掻き上げて搬送経路A(A1、A2)に沿って搬送する搬送機構7と、搬送経路A2に導入されてきた硬貨が受入れ可能な良硬貨かリジェクトすべきリジェクト硬貨であるかを判別する判別部9と、リジェクト硬貨を収容するリジェクト硬貨収容部11と、リジェクト硬貨を搬送経路A2からリジェクト硬貨収容部11に落下させるリジェクト硬貨落下手段13と、集計モード時に良硬貨を収容する返却硬貨収容部15と、良硬貨を搬送経路A2から返却硬貨収容部15に落下させる返却硬貨落下手段17と、納金モード時に前記良硬貨を収納する回収金庫20と、搬送経路A2に沿って配置され良硬貨を回収金庫20に落下させる回収硬貨落下手段22と、納金モードと集計モードの何れかを選択する操作部30と、硬貨を計数する計数部31と、表示部32と、制御手段40と、を備える。
判別部9は、硬貨の真贋、金種等を識別して受入れ可能か否かについての判断情報を制御手段40に送出する。
リジェクト硬貨収容部11と返却硬貨収容部15とは仕切り板16aを隔てて一体化されて一つの容器16を構成しており、容器16は装置本体に対して着脱、或いは引出し可能に構成されている。本例では、容器16は横方向へ引き出して各収容部内を外部に露出するように構成されているため、オペレータは装置本体の外部からリジェクト硬貨収容部11と返却硬貨収容部15に夫々収容された硬貨を取り出すことができる。
制御手段40は、操作部30を操作することによって納金モードが選択された時には、硬貨収容部5から搬送されてくる硬貨のうち判別部により良硬貨であると判定された硬貨を回収硬貨落下手段22を作動させて直接回収金庫20内に落下させる操作と、リジェクト硬貨であると判定された硬貨をリジェクト硬貨落下手段を作動させてリジェクト硬貨収容部11に落下させる操作を実施し、硬貨収容部5に収容された硬貨が全て搬送し終わると、納金モードを終了する。
一時保留部を備えた従来の紙幣収納装置にあっては、収納動作の途中で取消された場合に、一時保留部に保留した硬貨を回収金庫へ移送せずに返却部に移送する必要があるために抜取り防止用のシャッタと、シャッタ用の電磁ロックが必要であったが、一時保留部を備えない本発明装置ではシャッタが不要であるため、電磁ロックも不要となる。
納金モードが選択された場合には、回収硬貨落下手段22を作動させて判別部により良硬貨であると判定された硬貨を直接回収金庫20内に落下させる作業を実施し、全ての良硬貨を回収金庫内に収納する。
納金前に納金する硬貨の個数、金額を知りたい場合には、事前に集計モードによる集計を実施してから納金モードへ移行すればよい。
計数モードが選択された場合には、リジェクト硬貨をリジェクト硬貨収容部に収容する一方で、良硬貨を返却硬貨収容部に収容するように制御する。
大容量の一時保留部を備えた従来の硬貨収納装置は、一時保留部に良硬貨を全て収容して金額、個数を把握してから回収金庫に一括移送する構成を採用していた。このため、一時保留部が大型化していた。
これに対して本発明では、硬貨を投入する前に納金モードと集計モードの何れかを選択し、各モードの違いに応じて処理硬貨の搬送先を変更することで、大容量の一時保留部を備えることなく、従来装置と同等の納金機能を発揮することができる。
即ち、回収金庫20へ収納する硬貨全てを一箇所に保留しないので、従来装置の一時保留部のスペースを大きく確保する必要がなくなり、装置構造の簡略化、省スペース化、低コスト化を図ることができる。
硬貨投入前にモード選択を行って処理硬貨の搬送先を変更するので、従来のように一時保留部に電磁ロック付きのシャッタ構造を設ける必要がなくなり、コストダウンを図ることができる。
また、本発明の硬貨収納装置1にあっては、投入する金額が事前に確認済みであったり、正確な入金管理を行う必要がない場合には、事前の集計を省略して納金作業のみを実施すればよい。
Claims (3)
- 複数の硬貨を収容する硬貨収容部と、該硬貨収容部内の硬貨群から硬貨を一枚ずつ掻き上げて搬送経路に沿って搬送する搬送機構と、前記搬送経路に導入されてきた硬貨が受入れ可能な良硬貨かリジェクトすべきリジェクト硬貨であるかを判別する判別部と、前記リジェクト硬貨を収容するリジェクト硬貨収容部と、前記リジェクト硬貨を前記搬送経路から前記リジェクト硬貨収容部に落下させるリジェクト硬貨落下手段と、集計モード時に良硬貨を収容する返却硬貨収容部と、前記良硬貨を前記搬送経路から前記返却硬貨収容部に落下させる返却硬貨落下手段と、納金モード時に前記良硬貨を収納する回収金庫と、前記搬送経路に沿って配置され前記良硬貨を前記回収金庫に落下させる回収硬貨落下手段と、納金モードと集計モードの何れかを選択する操作部と、制御手段と、を備えた硬貨収納装置であって、
前記制御手段は、前記操作部にて前記納金モードが選択された時には、前記硬貨収容部から搬送されてくる硬貨のうち前記判別部により良硬貨であると判定された硬貨を前記回収金庫内に前記回収硬貨落下手段を作動させて落下させる操作と、前記リジェクト硬貨落下手段を作動させてリジェクト硬貨を前記リジェクト硬貨収容部に落下させる操作を夫々実施し、前記硬貨収容部に収容された硬貨が全て搬送し終わると該納金モードを終了することを特徴とする硬貨収納装置。 - 硬貨を計数する計数部と、表示部と、を更に備え、
前記制御手段は、前記操作部にて集計モードが選択された時には、前記硬貨収容部から搬送されてくる硬貨のうち前記判別部によりリジェクト硬貨であると判別された硬貨を前記リジェクト硬貨収容部に収容する一方で、前記良硬貨を前記返却硬貨収容部に収容すると共に計数部からの計数値に基づき良硬貨の枚数を前記表示部に表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載の硬貨収納装置。 - 前記リジェクト硬貨収容部と前記返却硬貨収容部とは一体化された容器を構成しており、装置本体に対して着脱、或いは引出し可能に構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の硬貨収納装置。
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