JP5443316B2 - 合成樹脂製角形容器 - Google Patents

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Description

本発明は、胴部側面からの荷重に対する耐性に優れて、高い保形性を有する合成樹脂製角形容器に関するものである。
合成樹脂製ボトル(以下、「ボトル」)に内容物を充填するライン(以下、「充填ライン」)では、ボトルが互いに押し合いながら密集した状態で搬送されるため、ボトル同士の接触やコンベアの両側に配置されたガイド部との接触によって、ボトル胴部の底部側には、ボトル側面方向に荷重がかかる為、いわゆる、ラインプレッシャが加わり、これがボトルを薄肉化した場合、ボトルの潰れ変形(座屈変形)を招くことは既知である。このため、出願人は、胴部と底部との間に段部を形成することで、ボトル径方向の剛性を向上させるものを提案済みである(例えば、特許文献1参照)。
また、上記従来容器のように、その胴部が胴部軸線を取り囲むように配置された複数の胴部幅側壁と当該胴部幅側壁の間を胴部軸線周りに繋ぐ複数の胴部角側壁により多角柱形状に形作られている場合、樹脂使用量の削減や重量の軽減を目的に容器の薄肉化を図ろうとすると、例えば、通常は狭い幅で構成される胴部角側壁では、容器の成形時に収縮に伴うヒケ(凹み)を生じてしまうことがある。
このため、同文献に記載の容器においても、胴部角側壁(角部壁面)の底部側に、胴部内側に向かって凹んだ凹部を設けることで、成形の際に生じる収縮に伴うヒケの発生を防止している(特許文献1、図1、3参照)。
特開2008−30817号公報
しかしながら、胴部側壁に凹部を設けた場合、胴部側壁に大きな荷重が加わると、凹部が座屈する等して、永久変形に繋がることがあった。そして、こうした大きな荷重は、上述のとおり、充填ライン時において生じ易い。
本発明の目的とするところは、胴部側壁に凹部を設けることでヒケの発生を防止しつつ、当該凹部の保形性を向上させることで、美観に優れた新規な合成樹脂製角形容器を提供することにある。
本発明は、口部から肩部を介して繋がる胴部が、複数の胴部側壁により多角柱形状に形作られていると共に、当該胴部の下端に、底部が一体に繋がる合成樹脂製角形容器であって、
胴部側壁の底部側に、胴部内側に向かって凹んだ凹部を設け、当該凹部は、その底壁が1つの頂点に向かって胴部外向きに先細るように突出してなることを特徴とするものである。
本発明では、前記底壁は、当該底壁の外縁に沿って間隔を空けた位置から前記頂点に向かって伸びる複数のリブを有するものとすることができる。この場合、当該リブは、口部側から胴部軸線に沿うように延在する第1のリブと、胴部周方向に間隔を空けて底部側から延在する第2のリブ及び第3のリブとすることができる。また、当該リブは、口部側から胴部軸線に沿うように延在する第1のリブと、底部側から胴部軸線に沿うように延在する第2のリブとすることもできる。
本発明によれば、胴部側壁の底部側に、胴部内側に向かって凹んだ凹部を設け、当該凹部を、その底壁が1つの頂点に向かって胴部外向きに先細るように突出してなるものとしたことから、胴部側壁の底部側に加わる荷重によって、凹部に永久変形を生じさせるような場合でも、当該凹部は、その底壁の幾何学形状により、永久変形することなく復元する。
従って、本発明によれば、胴部側壁に凹部を設けることでヒケの発生を防止しつつ、当該凹部の保形性を向上させることで、美観に優れた新規な合成樹脂製角形容器を提供することができる。
本発明の合成樹脂製角形容器の一形態である、PET(ポリエチレンテレフタレート)ボトル1を示す正面図である。 同形態のPETボトル1を示す側面図である。 (a)及び(b)は、同形態のPETボトル1に係る、凹部を拡大して示す要部正面図及びその斜視図であり、(c)及び(d)は、本発明に従う凹部の他の形態を拡大して示す要部正面図及びその斜視図である。
以下、図面を参照して、本発明の一形態である、角形のPETボトルを詳細に説明する。
PETボトル1は、内容物を充填及び排出する口部2、この口部2から拡径する肩部3、この肩部3と共に内容物の充填空間を形成する胴部4及び底部5を一体に備える。PETボトル1は、図示せぬプリフォームを二軸延伸ブロー成形してなる。
胴部4は、幅の広い2つの胴部側壁(以下、「長手幅側壁」)4aと、長手幅側壁4aよりも幅の狭い2つの胴部側壁(以下、「短手幅側壁」)4bをそれぞれ、胴部軸線(ボトル軸線O)を取り囲むように対向配置すると共に、長手幅側壁4aと短手幅側壁4bとの間を胴部軸線周りに、長手幅側壁4a及び短手幅側壁4bよりも幅の狭い、柱状の胴部角側壁(以下、「角部側壁」)4cにより一体に繋げることで、四隅が切り欠かれたほぼ矩形の八角柱形状に形作られている。
また、胴部4は、ウェスト部4wを介して上側胴部と下側胴部とに区画されている。また、下側胴部の下端と底部5との間には、ボトル軸線O周りに沿って全周に亘って環状の段部6が設けられている。このため、底部5は、環状の段部6の下端からボトル軸線Oに沿って縮径しながら延在し、その下端に、環状の接地面5aが形成される。
更に、胴部4は、4つの角部側壁4cにそれぞれ、ヒケを防止するための凹部7が設けられている。凹部7は、図1等に示すように、胴部内側(ボトル軸線O側)に向かって凹んだ凹状のパネルである。凹部7の外観形状を形作る凹部周壁7aは、角部側壁4cとの段部としてなり、図3(a),(b)に示すように、胴部周方向(ボトル軸線O周り)に沿って水平に延在する領域部分7a1と、領域部分7a1の両端から胴部周方向に湾曲しながら底部5側に向かって垂下する2つの領域部分7a2と、凹部7の下端を横切る横溝8の溝底8aで形作られている。凹部周壁7aと溝底8aによって取り囲まれた領域は、凹部7の底壁7cを構成する。これにより、凹部7は、ヒケの発生を防止することができる。
また、凹部周壁7aによって取り囲まれた底壁7cは、図3(a),(b)に示すように、1つの頂点7bに向かって胴部外向きに先細るように突出することで、胴部外向きに突出する山形の形状をしてなる。これにより、底壁7cは、その幾何学形状により、角部側壁4cに加わる荷重に対して永久変形することなく復元する。本発明に従えば、底壁7cの山形の形状は、頂点7bを頂点に尖った形状は勿論、湾曲した形状も含む。
上述のとおり、本形態によれば、角部側壁4cの底部5側に、胴部内側に向かって凹んだ凹部7を設け、この凹部7を、その外観形状を形作る底壁7cが1つの頂点7bに向かって胴部外向きに先細るように突出してなるものとしたことから、底部5側に加わる荷重によって、凹部7に永久変形を生じさせるような場合でも、当該凹部7は、その底壁7cの幾何学形状により、永久変形することなく復元する。
例えば、ボトル1を充填ラインで用いる場合、長手幅側壁4a、短手幅側壁4b及び角部側壁4cの底部5側にはそれぞれ、ラインプレッシャ(例えば、コンベアの両側に配置されたガイド部との接触に伴い生じる荷重や、コンベア搬送時の複数のボトルが互いに接触することに伴い生じる荷重)が加わる。このため、角部側壁4cの底部5側に加わるラインプレッシャによって、凹部7にボトル1の潰れ変形を生じさせることも考えられる。
加えて、本形態では、図1の符号Lに示すように、凹部7は、胴部4がコンベアの両側に配置されたガイド部に接触する位置よりも低い位置に設けられている。この場合、ボトル1に、凹部7を基点にした潰れ変形を生じると、その復元は困難である。
これに対し、本形態の如く、底壁7cが1つの頂点7bに向かって胴部外向きに先細るように突出してなるものとすれば、ラインプレッシャによって、凹部7を基点にしたボトル1の潰れ変形を生じさせるような場合でも、当該凹部7の幾何学形状により、ボトル1の潰れ変形に対する復元力が発揮される。このため、ボトル胴部4に生じる、永久変形をも防止できる。
従って、本形態によれば、角部側壁4cに凹部7を設けることでヒケの発生を防止しつつ、当該凹部7の保形性を向上させることで、美観に優れた新規な角形のPETボトルを提供することができる。なお、頂点7bは、底壁7cの外縁(凹部周壁7aの最深端)からボトル外向きに、角部側壁4cの表面を超えない高さで一体に膨出している。但し、底壁7cの外縁から頂点7bまでの高さは、適宜変更できる。
また、本発明に従う、底壁7cは、この底壁7cの外縁に沿って間隔を空けた位置から頂点7bに向かって伸びる3つのリブ7d1〜d3を有する。リブ7d1〜d3は、平坦面又は肉厚部としてなり、図3(a),(b)に示すように、口部2側から胴部軸線に沿うように延在する第1のリブ7d1と、胴部周方向に間隔を空けて底部5側から延在する第2のリブ7d2及び第3のリブ7d3である。この場合、3つのリブ7d1〜d3は、第1のリブ7d1から下向きに入った圧縮力を2つのリブ7d2及び7d3によって底部5側に分散させながら、大きな復元力を得ることができる。
本発明に従えば、リブ7dは、底壁7cの外縁に沿って間隔を空けた位置から頂点7bに向かって伸びる複数のリブであればよい。このため、リブ7dは、図3(c),(d)に示すように、口部2側から胴部軸線に沿うように延在する第1のリブ7d1と、このリブ7d1と対向するように、底部5側から胴部軸線に沿うように延在する第2のリブ7d2にすることもできる。この場合、2つのリブ7d1,d2は、ばね効果を発揮して第1のリブ7d1から下向きに入った圧縮力を2つのリブ7d1及び7d2によって吸収できると共に、大きな復元力を得ることができる。
なお、本発明に従えば、リブ7dの個数は、複数であればよく、上述の各形態に限定されるものではない。また、底壁7cの形状は、凹部7に対して復元力(ばね効果)を発揮させる形状であれば、図3に示すような、四角錐状のものに限定されることはない。例えば、リブ7d1〜d3に沿って三角錐状にする等、他の角錐状のものとすることができ、円錐状のものとすることもできる。
上述したところは、本発明の一形態を示したにすぎず、本発明に従えば、種々の変更を加えることができる。例えば、胴部4と底部5との間には、段部6を設けることなく、直結した構成のものとすることができる。また、凹部7の周囲の構成も、適宜変更することができる。例えば、横溝8は、任意の構成であり、横溝8と接続することなく、凹部7を構成することもできる。更に、胴部4もウェスト部4wを設けることなく、胴部の上側及び下側を一体の側壁で構成することができる。ボトル1の多角柱形状も、本形態のように、長手幅側壁と短手幅側壁とで構成された横断面が扁平なものに限定されることなく、長手幅側壁と短手幅側壁の同等の幅を有する胴部幅側壁にし、又は、胴部幅側壁と胴部角側壁との幅を同等とすることで正多角柱形状のものとすることも可能である。
本発明は、口部から肩部を介して繋がる胴部が、複数の胴部側壁により多角柱形状に形作られていると共に、当該胴部の下端に、底部が一体に繋がる合成樹脂製容器であれば、様々な容器に適用することができる。
1 PETボトル(合成樹脂製角形容器)
2 口部
3 肩部
4 胴部
4a 長手幅側壁(胴部幅側壁)
4b 短手幅側壁(胴部幅側壁)
4c 角部側壁(胴部角側壁)
5 底部
5a 接地面
6 段部
7 凹部(ヒケ防止用)
7a 凹部周壁
7c 凹部底壁
8 横溝
8a 溝底

Claims (4)

  1. 口部から肩部を介して繋がる胴部が、複数の胴部側壁により多角柱形状に形作られていると共に、当該胴部の下端に、底部が一体に繋がる合成樹脂製角形容器であって、
    胴部角側壁の底部側に、胴部内側に向かって凹んだ凹部を設け、
    当該凹部は、その底壁が1つの頂点に向かって胴部外向きに先細るように突出してなることを特徴とする合成樹脂製角形容器。
  2. 請求項1において、底壁は、当該底壁の外縁に沿って間隔を空けた位置から前記頂点に向かって伸びる複数のリブを有することを特徴とする合成樹脂製角形容器。
  3. 請求項2において、前記リブは、口部側から胴部軸線に沿うように延在する第1のリブと、胴部周方向に間隔を空けて底部側から延在する第2のリブ及び第3のリブであることを特徴とする合成樹脂製角形容器。
  4. 請求項2において、前記リブは、口部側から胴部軸線に沿うように延在する第1のリブと、底部側から胴部軸線に沿うように延在する第2のリブであることを特徴とする合成樹脂製角形容器。
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