JP6937661B2 - ボトル - Google Patents
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Description
そして、本発明のボトルの一つの態様によれば、パネル部のボトル軸方向の両端部に位置する端側壁部の少なくとも一方に突起部が形成されていることで、突起部が形成された端側壁部に対してボトル軸方向に隣り合うパネル隣接部位の剛性を高めることができる。
したがって、例えば内容物を充填する際に搬送されるボトルに作用するラインプレッシャー、および流通時等にボトルに加えられる径方向からの強い外力(衝突力)等によって、パネル隣接部位が窪まされたり潰されたりして変形することを抑制できる。
また、パネル隣接部位に加えられる径方向の外力の一部を突起部の外壁面全体で受けやすい。これにより、パネル隣接部位に加えられる外力の一部を、突起部において分散して受け止めやすく、効果的に吸収できる。したがって、胴部が塑性変形することをより抑制できる。
以上により、本発明のボトルの一つの態様によれば、ボトルに強い外力が作用することがあっても胴部の変形を抑制できる。
例えば、突起部の頂面を径方向と平行な頂面に変更した場合について考える。この場合において、径方向の外力によってパネル隣接部位が変形する場合、径方向の外力に対して突起部の剛性が高くなり過ぎて突起部が変形せず、突起部によって外力を吸収できない虞がある。そのため、外力の大部分がパネル隣接部位に直接的に作用して、パネル隣接部位の変形が塑性変形となり、パネル隣接部位が元の形状に復元しなくなる虞がある。したがって、変形した胴部の形状を元に戻せない虞がある。
以上のように、突起部の頂面が径方向と平行である場合には、胴部が塑性変形して元の形状に復元しない、または、胴部の変形が弾性変形であっても元の形状に復元しにくくなる虞があった。
以上により、本発明のボトルの一つの態様によれば、ボトルに強い外力が作用する場合であっても胴部の変形を抑制でき、かつ、胴部が変形した場合であっても胴部の変形を弾性変形としやすく胴部の形状の復元が容易なボトルが得られる。
口部2には、有頂筒状の不図示のキャップが装着される。口部2に装着されたキャップが開閉される、あるいは口部2に対してキャップが着脱されることで、口部2の注出口が開閉される。
肩部3は、口部2の下端に繋がる。肩部3の外径は、口部2から底部5側(下側)へ向かうに従い漸次大きくなる。
下側胴部4aは、胴部4の下側の部分である。下側胴部4aには、径方向の内側に向けて窪むパネル部6が周方向に間隔をあけて複数形成されている。本実施形態では、パネル部6は、例えば、6つ形成されている。複数のパネル部6が周方向に沿って形成されることで、下側胴部4aには、周方向に隣り合うパネル部6同士の間に位置する複数の柱部7と、パネル部6のボトル軸方向の両側に位置する一対の環状部8と、が形成されている。
環状部8は、ボトル軸Oを中心とする円環状である。本実施形態において環状部8は、胴部4のうちパネル部6に対してボトル軸方向の両側に隣り合うように配置されたパネル隣接部位である。本実施形態において環状部8は、ボトル1において外径が最も大きい最大外径部である。最大外径部である環状部8には、例えば内容物を充填する際に搬送されるボトル1に作用するラインプレッシャー、および流通時等にボトル1に加えられる径方向からの強い外力(衝突力)等が加えられやすい。柱部7の外周面と環状部8の外周面とは、径方向において同じ位置に配置されている。
図1に示される側面視で、パネル底壁部10は、ボトル軸方向に長い角丸の矩形状である。パネル底壁部10の外周縁部10aは、パネル底壁部10における外周縁部10aの内側の部分よりも径方向内側に窪んでいる。パネル底壁部10における外周縁部10aの内側の部分の中央には、径方向内側に窪む窪み部10bが形成されている。窪み部10bは、ボトル軸方向に延びている。
突起部12は、周方向の両端に位置する一対の側壁面12cを有する。側壁面12cは、頂面12aの周方向の両端から横側壁部11bまで延びる傾斜面である。側壁面12cは、周方向において頂面12aから離れるに従って漸次下側に向けて延びている。一対の側壁面12cは、径方向の内側から外側に向かうに従って、周方向において漸次互いに近づく。側壁面12cの径方向の内端は、パネル底壁部10における突起部12が形成された一方の横側壁部11bとの接続部分と繋がる。側壁面12cの径方向の外端は、外壁面12bと繋がる。
突起部12において、頂面12aと外壁面12bとが接続された角部、外壁面12bと側壁面12cとが接続された角部、および側壁面12cと頂面12aとが接続された角部は、丸みを帯びている。
括れ部4cは、下側胴部4aと上側胴部4bとを繋ぐ。括れ部4cの外径は、下側胴部4aの外径および上側胴部4bの外径よりも小さい。
ヒール部13とヒール部13の直上に位置する環状部8との間には、径方向内側に窪むとともに周方向に沿って延びる環状の細溝5aが形成されている。
陥没部14bは、ボトル軸Oを中心とする有頂筒状である。陥没部14bにおける下面には、上側へ向けて窪むとともに径方向に沿って延びる溝14cが周方向に間隔をあけて複数形成されている。図示は省略するが、複数の溝14cは、ボトル軸Oを中心として放射状に配置されている。
そして、本実施形態のボトル1によれば、パネル部6の下端部に位置するパネル側壁部11の横側壁部11bに突起部12が形成されていることで、パネル部6の下側に位置する環状部8の剛性を高めることができる。したがって、例えば内容物を充填する際に搬送されるボトル1に作用するラインプレッシャー、および流通時等にボトル1に加えられる径方向からの強い外力(衝突力)等によって、環状部8が窪まされたり潰されたりして変形することを抑制できる。
以上により、本実施形態によれば、ボトル1に強い外力が作用することがあっても胴部4の変形を抑制できる。
例えば、本実施形態における突起部12の頂面12aを径方向と平行な頂面に変更した場合について考える。この場合において、径方向の外力によって環状部が変形する場合、径方向の外力に対して突起部の剛性が高くなり過ぎて突起部が変形せず、突起部によって外力を吸収できない虞がある。そのため、外力の大部分が環状部に直接的に作用して、環状部の変形が塑性変形となり、環状部が元の形状に復元しなくなる虞がある。したがって、変形した胴部の形状を元に戻せない虞がある。
以上のように、突起部の頂面が径方向と平行である場合には、胴部が塑性変形して元の形状に復元しない、または、胴部の変形が弾性変形であっても元の形状に復元しにくくなる虞があった。
以上により、本実施形態によれば、ボトル1に強い外力が作用する場合であっても胴部4の変形を抑制でき、かつ、胴部4が変形した場合であっても胴部4の変形を弾性変形としやすく胴部4の形状の復元が容易なボトル1が得られる。
また、前述した実施形態では、肩部3、胴部4および底部5のボトル軸Oに垂直な横断面視形状が円形状とされているが、これに限られず、例えば横断面視で多角形状にする等、適宜変更してもよい。
さらに、ボトル1は単層構造体に限られず中間層を有する積層構造体としてもよい。この中間層としては、例えばガスバリア性を有する樹脂材料からなる層、再生材からなる層、もしくは酸素吸収性を有する樹脂材料からなる層等が挙げられる。
また、環状部8がボトル1の最大外径部となっている構成としたが、これに限定されるものではなく、環状部8以外の部位がボトル1の最大外径部であっても構わない。この場合、最大外径部の位置に合わせて突起部12を設けることで、上述したランプレッシャー等の外力が作用しやすい最大外径部の変形を抑制できる。また、環状部8の外周面が、柱部7の外周面よりも径方向外側に突出してもよい。
Claims (3)
- 筒状の胴部に、その径方向の内側に向けて窪むパネル部が周方向に間隔をあけて複数形成されたボトルであって、
前記パネル部は、
前記パネル部における径方向の内側に位置するパネル底壁部と、
前記パネル底壁部の外周縁から径方向の外側に向けて延びるパネル側壁部と、
を備え、
前記パネル側壁部は、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次前記ボトルの側面視で前記パネル底壁部の外側に向けて延び、
前記複数のパネル部の少なくとも1つにおいて、前記パネル側壁部のうち、ボトル軸方向の両端部に位置して周方向に延びる端側壁部の少なくとも一方の端側壁部には、他方の端側壁部側を向く頂面を有する突起部が形成され、
前記突起部は、前記一方の端側壁部の少なくとも周方向に沿う中央部を含むように配置され、
前記突起部の頂面は、前記パネル底壁部または前記一方の端側壁部から径方向の外側に向けて延び、径方向の内側から外側に向かうに従い漸次ボトル軸方向に沿う前記一方の端側壁部側に向けて延びる傾斜壁面であり、
前記突起部は、径方向の外端に位置する外壁面を有し、
前記突起部の外壁面は、前記一方の端側壁部と前記頂面の径方向の外端と、を連結し、かつ、ボトル軸と平行に延びていることを特徴とするボトル。 - 前記突起部の頂面は、前記パネル底壁部から径方向の外側に向けて延びていることを特徴とする請求項1に記載のボトル。
- 前記突起部の頂面の径方向に対する傾きは、前記突起部が設けられた前記一方の端側壁部の径方向に対する傾きよりも大きいことを特徴とする請求項1または2に記載のボトル。
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JP2017204367A JP6937661B2 (ja) | 2017-10-23 | 2017-10-23 | ボトル |
Applications Claiming Priority (1)
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Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2019077464A JP2019077464A (ja) | 2019-05-23 |
JP6937661B2 true JP6937661B2 (ja) | 2021-09-22 |
Family
ID=66627980
Family Applications (1)
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JP2017204367A Active JP6937661B2 (ja) | 2017-10-23 | 2017-10-23 | ボトル |
Country Status (1)
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Family Cites Families (3)
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JP2004323100A (ja) * | 2003-04-28 | 2004-11-18 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | 減圧吸収壁を備えた合成樹脂製ボトル型容器 |
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-
2017
- 2017-10-23 JP JP2017204367A patent/JP6937661B2/ja active Active
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