JP5443200B2 - 立坑の施工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、トンネル工事などに利用される立坑の施工方法に関するものである。
地下水位より深い立坑を構築する場合、立坑壁体内に湧き水(地下水)を残したまま地盤を掘削し、その後、立坑壁体の底部に水中で底盤コンクリートが打設される場合がある。その場合、立坑壁体内に侵入している湧き水は、底盤コンクリートの硬化後、ポンプによって立坑壁体から排出される。このとき、底盤コンクリートと立坑壁体との間に隙間がある場合には、その隙間から水が侵入し続けることになるので、止水する必要がある。そこで、特開2005−282199号公報には、隙間を凍結させて、湧き水の侵入を防止する止水方法が開示されている。
特開2005−282199号公報
しかしながら、前述した従来の立坑の施工方法では、立坑壁体内に湧き水がある状態で底盤コンクリートを打設するので、底盤コンクリートと立坑壁体との間に隙間が形成され易く、隙間が有る場合、特開2005−282199号公報に開示されているような止水対策や、再度、底盤コンクリートを打設するといった作業が必要になる。このような一連の作業は、工期が長くなると同時に、確実な止水を行い難いといった問題点がある。
本発明は、確実に止水を行うと同時に、工期の短縮化を可能にした立坑の施工方法を提供することを目的とする。
本発明に係る立坑の施工方法は、立坑壁体を地中に構築する工程と、
土砂排出後の立坑壁体内に地下水が溜まった状態で、立坑壁体内の坑底部を冷却して、所定の厚さで坑底部の全範囲を凍結させる工程と、
坑底部が凍結状態で、立坑壁体内の地下水を排出する工程と、を備えたことを特徴とする。
この立坑の施工方法においては、立坑壁体内の土砂排出後に、立坑壁体内に地下水が溜まっている状態で、立坑壁体内の坑底部を冷却して、所定の厚さで坑底部の全範囲を凍結させる。その後、立坑壁体内の地下水を排出する。そして、地下水の排出によって、立坑壁体内で坑底部の凍結部をベースとして底盤コンクリートを打設する等の後工程を安全且つ容易に行うことができる。立坑壁体には、コンクリート地中連続壁、ソイルセメント地中連続壁、ケーソン等がある。このような一連の作業によって、水中内で底盤コンクリートを打設する必要がなく、しかも、坑底部が、全範囲に渡って凍結されることで、立坑壁体と坑底部との間に隙間が発生し難く、これによって、立坑壁体内に地下水が侵入し難くなり、地下水の汲み出し作業を迅速且つ確実に行うことができる。従って、この施工方法を利用すると、確実な止水効果が得られ、工期の短縮化を図ることができる。
また、坑底部の凍結工程において利用される凍結用配管は、略水平方向に延在する冷却管と、冷却管の両端から略鉛直方向に延在して冷却管に連通する冷媒搬送管とからなり、冷却管は、立坑壁体内に地下水が溜まった状態で、立坑壁体内の底に当たるまで沈められると好適である。
このような構成の凍結用配管を利用すると、土砂排出後に、凍結用配管を立坑壁体の上部開口から沈めるだけで良いので、作業性が良く、しかも、配管は継ぎ足しによって、長さ調整を容易に行うことができるので、現場での作業性が非常に良好である。
また、冷却管が立坑壁体内の底に当たった後、冷却管が埋まるように、立坑壁体内に、凍結可能な埋め戻し材が投入されると好適である。
このように、埋め戻し材によって冷却管を埋めた状態で、坑底部を凍結させるので、冷却管が水中に露出していないことに起因して、冷却の効率化を図り、坑底部を強固に冷凍させることができる。埋め戻し材としては、砂質土又は流動化処理土が好適である。
また、冷却管は、下方に向かって膨出するアーチ形状になっていると好適である。
このような冷却管を利用することで、下方に向かって膨出するアーチ形状の凍結部を形成することができるので、下から凍結部を押し上げるような水圧が高い場合に効果的である。
また、冷却管は、上下方向で複数段に配列されていると好適である。
このような冷却管を利用すると、厚みのある凍結部を確実に形成することができる。しかも、凍結時間の短縮化により、工期の短縮化をも可能にする。
また、立坑壁体の内壁面には、泥が付着するので、坑底部の全範囲を凍結させる工程により凍結された凍結部と接触する部分の泥を、埋め戻し材の投入前に除去すると好適である。
この場合、立坑壁体の内壁面に対する凍結部の密着性が高められることで、立坑壁体と凍結部との間で凍着剪断耐力を増大させて、止水効果を向上させることができる。
また、立坑壁体には、泥を除去する部分に補強繊維が混入されていると好適である。
このような構成を採用すると、内壁面に現れた補強繊維により内壁面と凍結部の付着が強まり、更なる止水効果を得ることができる。
また、立坑壁体内には、別の冷凍用配管が底部まで埋設され、立坑壁体の下端より下方を冷凍させると好適である。
このような構成を採用すると、工事の安全上問題の無い範囲内で、立坑壁体の下端深さを、内部地盤の切削深さより浅くするか、ほぼ同程度にすることで、凍結部の周縁部が立坑壁体の下端面の一部又は全体を覆うように形成することができる。このようにすれば、下方からの水圧によって上方に押し上げられようとする凍結部を、立坑壁体の下端面が受け止めることができるので、合理的である。
本発明によれば、確実に止水を行うと同時に、工期の短縮化を可能にする。
本発明に係る立坑の施工方法の第1の実施形態における第1〜第3の行程を示す断面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第1の実施形態における第4〜第6の行程を示す断面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第1の実施形態における第7及び第8の行程を示す断面図である。 立坑壁体内の凍結用配管の平面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第2の実施形態における第1〜第3の行程を示す断面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第2の実施形態における第4〜第6の行程を示す断面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第2の実施形態における第7〜第9の行程を示す断面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第3の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第4の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第5の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第6の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第7の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第8の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第9の実施形態を示す断面図である。 本発明に係る立坑の施工方法の第10の実施形態を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る立坑の施工方法の好適な実施形態について詳細に説明する。
[第1の実施形態]
図1(a)に示すように、地平面Aから所定の深さに達するまで構築された立坑壁体1は、土砂排出後にあっても、地下水Bで満たされている。この場合、立坑壁体1の底Cは、砂地盤であり、地下水が底Cから立坑壁体1内に侵入し易い。
図1(b)に示すように、凍結用配管2を立坑壁体1の上部開口1bから地下水B内に沈める。この凍結用配管2は、水平方向に延在する冷却管2aと、冷却管2aの両端から鉛直方向に延在して冷却管2aに連通する冷媒搬送管2bとからなる。そして、この冷却管2aは、立坑壁体1の底Cに当たるまで沈められる。冷却管2aは、剥き出しの状態で水と接触し易くし、冷媒搬送管2bは断熱材によって被覆され、冷媒搬送管2bは、図示しない冷媒供給源に接続されている。
図4に示すように、この立坑壁体1では、複数本(例えば9本)の凍結用配管2A〜2Iが利用されている。凍結用配管2A〜2Iのそれぞれの冷却管2aは、立坑壁体1の断面円形の内壁面1aの弦方向に延在すると共に、立坑壁体1の底C上で略平行に配置されている。また、凍結用配管2A〜2Iのそれぞれの冷媒搬送管2bは、立坑壁体1の内壁面1aに沿って上下方向に延在する。
このような構成の凍結用配管2を利用すると、土砂排出後に、凍結用配管2を立坑壁体1の上部開口1bから沈めるだけで良いので、作業性が良く、しかも、配管は継ぎ足しによって、長さ調整を容易に行うことができるので、現場での作業性が非常に良好である。
次に、図1(c)に示すように、立坑壁体1内に、凍結可能な埋め戻し土3が投入されて、凍結用配管2A〜2Iのそれぞれの冷却管2aを埋める。この埋め戻し土3には、砂質土や流動化処理土が利用される。このように、埋め戻し土3によって冷却管2aを埋めた状態で、坑底部Dを凍結させるので、冷却管2aが露出していないことに起因して、冷却の効率化を図り、坑底部Dを強固に冷凍させることができる。
その後、図2(d)に示すように、各凍結用配管2A〜2I内で冷媒の流動を開始させる。そして、立坑壁体1内の坑底部Dを冷却して、所定の厚さで坑底部Dを全範囲に渡って凍結させる。このとき、坑底部Dにおいて、冷却管2aの上方及び下方が凍結し、埋め戻し土3や、掘削後の底Cより下も凍結される。この部分が、円盤状の凍結部4になる。
その後、図2(e)に示すように、立坑壁体1内の地下水Bを排出する。このとき、埋め戻し土3Aが砂質土なら、凍結部4の上に溜まっている未凍結の余剰な埋め戻し土3Aも地下水Bと一緒にポンプにより汲み出される。
その後、図2(f)に示すように、凍結部4をベースとして、凍結部4の表面に断熱シート5を敷設し、断熱シート5の上にコンクリートを打設して、底盤コンクリート6を形成する。底盤コンクリート6のコンクリートは、低温では固化し難いので、断熱シート5は、底盤コンクリート6の固化中の低温化を防止している。
底盤コンクリート6の固化後、図3(g)に示すように、各凍結用配管2A〜2I内で加熱媒体を流動させて、凍結部4を解凍する。その後、図3(h)に示すように、冷媒搬送管2bのうちで、底盤コンクリート6から露出している部分を、底盤コンクリート6の上面の位置で切断する。凍結用配管2のうちで、切断後に残った残置部分は、冷媒搬送管2bの切断開口2cからグラウト7を充填して封止され、立坑の構築作業は完了する。
[第2の実施形態]
図5(a)に示すように、地平面Aから所定の深さに達するまで構築された立坑壁体1は、土砂排出後にあっても、地下水Bで満たされている。この場合、立坑壁体1の底Cは、粘土が混ざった地盤であるが、地下水が底C、または立坑壁体1と底Cとの境界部から立坑壁体1内に侵入するおそれがある。さらに、下方からの水圧の作用によって、底Cが盛り上がって破壊するおそれがある。
粘土が混ざった土壌は、凍結させると体積が膨脹して、凍結用配管2が押し上げられるなどの悪影響が生じるので、これを防止するため、図5(b)に示すように、立坑壁体1内に、砂質土や流動化処理土などの埋め戻し土13が投入される。この埋め戻し土13の表面13aは、平坦に均される。
図5(c)に示すように、凍結用配管2を立坑壁体1の上部開口1bから地下水B内に沈める。この凍結用配管2は、水平方向に延在する冷却管2aと、冷却管2aの両端から鉛直方向に延在して冷却管2aに連通する冷媒搬送管2bとからなる。そして、この冷却管2aは、立坑壁体1の底Eに当たるまで沈められる。冷却管2aは、剥き出しの状態で水と接触し易く、冷媒搬送管2bは断熱材によって被覆され、冷媒搬送管2bは、図示しない冷媒供給源に接続されている。なお、この場合、図4に示すような複数本(例えば9本)の凍結用配管2A〜2Iが利用されている。
次に、図6(d)に示すように、立坑壁体1内に、凍結可能な別の埋め戻し土23が投入されて、凍結用配管2A〜2Iのそれぞれの冷却管2aを埋める。この埋め戻し土23には、砂質土や流動化処理土が利用される。このように、埋め戻し土23によって冷却管2aを埋めた状態で、坑底部Dを凍結させるので、冷却管2aが露出していないことに起因して、冷却の効率化を図り、坑底部Dを強固に冷凍させることができる。
その後、図6(e)に示すように、各凍結用配管2A〜2I内で冷媒の流動を開始させる。そして、立坑壁体1内の坑底部Dを冷却して、所定の厚さで坑底部Dを全範囲に渡って凍結させる。このとき、坑底部Dにおいて、冷却管2aの上方及び下方が凍結し、埋め戻し土13,23が凍結される。この部分が、円盤状の凍結部4になる。
その後、図6(f)に示すように、立坑壁体1内の地下水Bを排出する。埋め戻し材が砂質土のときは、凍結部4の上に溜まっている未凍結の余剰な埋め戻し土23Aも地下水Bと一緒にポンプにより汲み出される。
その後、図7(g)に示すように、凍結部4をベースとして、凍結部4の表面に断熱シート5を敷設し、断熱シート5の上にコンクリートを打設して、底盤コンクリート6を形成する。底盤コンクリート6のコンクリートは、低温では固化し難いので、断熱シート5は、底盤コンクリート6の固化中の低温下を防止している。
底盤コンクリート6の固化後、図7(h)に示すように、各凍結用配管2A〜2I内で加熱媒体を流動させて、凍結部4を解凍する。その後、図7(I)に示すように、冷媒搬送管2bのうちで、底盤コンクリート6から露出している部分を、底盤コンクリート6の上面の位置で切断する。凍結用配管2のうちで、切断後に残った残置部分には、冷媒搬送管2bの切断開口2cからグラウト7を充填して封止され、立坑の構築作業は完了する。
前述した第1及び第2の実施形態に係る立坑の施工方法においては、立坑壁体1内の土砂排出後に、立坑壁体1内に地下水Bが溜まっている状態で、立坑壁体1内の坑底部Dを冷却して、所定の厚さで坑底部Dの全範囲を凍結させる。その後、立坑壁体1内の地下水Bを排出する。地下水の排出によって、立坑壁体1内で坑底部Dの凍結部4をベースとして底盤コンクリート6を打設する等の後工程を安全且つ容易に行うことができる。坑底部Dが凍結状態で、立坑壁体1内で坑底部Dの凍結部4より上方に、凍結部4をベースとして底盤コンクリート6を打設する。地下水の排出によって、立坑壁体1内で坑底部Dの凍結部4をベースとして底盤コンクリート6を打設する等の後工程を安全且つ容易に行うことができる。
そして、底盤コンクリート6を打設して、十分な強度まで固化した後に、凍結部4を解凍する。このような一連の作業によって、水中内で底盤コンクリート6を打設する必要がなく、しかも、坑底部Dを所定の厚さで全範囲に渡って凍結させることで、立坑壁体1と坑底部Dとの間に隙間が発生し難く、これによって、立坑壁体1内に地下水が侵入し難くなり、地下水の汲み出し作業を迅速且つ確実に行うことができる。従って、この施工方法を利用すると、確実な止水効果が得られ、工期の短縮化を図ることができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されないことは言うまでもない。
図8に示すように、他の凍結用配管20は、下方に向かって膨出するアーチ形状で略水平方向に延在する冷却管20aと、冷却管20aの両端から鉛直方向に延在して冷却管20aに連通する冷媒搬送管2bとからなる。そして、複数本(例えば9本)の凍結用配管20A〜20Iのそれぞれの冷却管20aは、立坑壁体1の底Cに当たるまで沈められる。
このような冷却管20aを利用することで、下方に向かって膨出するアーチ形状の凍結部4Aを形成することができるので、下から凍結部4を押し上げるような水圧が高い場合に効果的である。
図9に示すように、立坑壁体1内において、外側の凍結用配管30A〜30Iの冷却管30aと内側の凍結用配管40A〜40Eの冷却管40aとで上下に2段に配列されている。下側の冷却管30aに対して冷却管40aは、上から見てクロスすることなく平行に配置されている。このように、凍結部4を2段一組の冷却管30a,40aにより形成することで、厚みのある凍結部4を確実に形成することができる。しかも、凍結時間の短縮化により、工期の短縮化をも可能にする。なお、冷却管の段数が多くなればなる程、厚みのある凍結部4を容易に形成することができる。
図10に示すように、立坑壁体1内において、外側の凍結用配管50A〜50Iの冷却管50aと内側の凍結用配管60A〜60Eの冷却管60aとで上下に2段に配列されている。下側の冷却管50aは、等間隔で配置され、上側の冷却管60aは、下側の冷却管50aに対してクロスするように配置されると共に、中央部のみに配置されている。このように配列することで、凍結部4の中央部を他の部分よりも低温化させることができるので、凍結部4の中央部の高強度化を達成することができる。なお、冷却管の段数が多くなればなる程、厚みのある凍結部4を容易に形成することができる。
図11に示すように、立坑壁体1内において、外側の凍結用配管70A〜70Iの冷却管70a間に補強部材としてのH又はI形鋼71が配置され、凍結部4が形鋼71で補強されている。そして、形鋼71を中央部に配列することで、凍結部4の中央部を他の部分よりも強化させることができる。
図12に示すように、凍結用配管80は、鉛直方向に延在する冷却管80aと、冷却管80aの上端から鉛直方向に延在して冷却管80aに連通する冷媒搬送管2bとからなる。凍結用配管80内は、冷媒の往復が可能なように、往管と戻管とで構成されている。このような凍結用配管80は、立坑壁体1内で底に達するまで沈められ、その本数は、任意である。このような凍結用配管80を利用することで、凍結用配管80の密な配列が可能になり、凍結時間の短縮化により、工期の短縮化をも可能にする。
図13に示すように、立坑壁体1から離れた位置にパイロット立坑91が形成され、このパイロット立坑91から略水平方向に放射状に冷却管90aが延在している。凍結用配管90は、放射状に延在する冷却管90aと、冷却管90aの端部からL字状に延在して冷却管90aに連通する冷媒搬送管2bとからなる。凍結用配管90内は、冷媒の往復が可能なように、往管と戻管とで構成され、冷媒搬送管2bは、パイロット立坑91内に配置されている。このような凍結用配管90を利用することで、凍結部4の形成後に、立坑壁体1内に配管が露出することがないので、地下水Bの排出が容易になる。
図14に示すように、立坑壁体1の内壁面1aに沿うように、直線状の凍結用配管100が配列され、立坑壁体1の中央部分には、U字状の凍結用配管101が配列されている。凍結用配管100は、鉛直方向に延在する冷却管100aと、冷却管100aの上端から鉛直方向に延在して冷却管100aに連通する冷媒搬送管2bとからなる。凍結用配管101は、水平方向に延在する冷却管101aと、冷却管101aの両端から鉛直方向に延在して冷却管101aに連通する冷媒搬送管2bとからなる。このような構成を採用することで、凍結部4と立坑壁体1の内壁面1aとの接合部分を直線状の凍結用配管100で容易かつ確実に冷却することができるので、凍結部4と立坑壁体1の内壁面1aとの接合強度を高めることができ、内壁面1a近傍における止水対策の更なる強化を図ることができる。
図15に示すように、立坑壁体1内で等間隔に埋設された凍結用配管21は、冷凍用配管21の下端部で立坑壁体1の下端近傍で水平方向に延在する冷却管21aと、冷却管21aの両端から鉛直方向に延在して冷却管21aに連通する冷媒搬送管2dとからなる。この冷却管21aは、立坑壁体1の下端付近を冷却することができるので、立坑壁体1の下端より下方を冷凍させることができる。なお、この凍結用配管21は、図12に示された凍結用配管80を利用してもよい。また、他の構成は、図8に示されたものと同一であるので、詳細な説明は省略する。
このような構成を採用すると、工事の安全上問題の無い範囲内で、立坑壁体1の下端深さを、内部地盤の切削深さより浅くするか、ほぼ同程度にすることで、凍結部4Aの周縁部が立坑壁体1の下端面の一部又は全体を覆うように形成することができる。このようにすれば、下方からの水圧によって上方に押し上げられようとする凍結部4Aを、立坑壁体1の下端面が受け止めることができるので、合理的である。
図10に示すように、立坑壁体1の内壁面1aは、泥が付着するので、凍結部4と接触する部分の泥を、埋め戻し土の投入前に除去する。この場合、立坑壁体1の内壁面1aに対する凍結部4の密着性が高められることで、立坑壁体1と凍結部4との間で凍着剪断耐力を増大させて、止水効果を向上させることができる。泥の除去としては、高圧水の噴射やブラシ洗浄などがある。
立坑壁体1には、泥を除去する部分に補強繊維(鋼材からなる繊維)が混入されている。このような構成を採用すると、内壁面1aに現れた補強繊維により内壁面1aと凍結部4の付着が強まり、更なる止水効果を得ることができる。
埋め戻し材としては、砂質土又は流動化処理土などが好適である。
また、立坑壁体1としては、コンクリート地中連続壁、ソイルセメント地中連続壁、ケーソン等がある。
1…立坑壁体、1a…内壁面、1b…上部開口、2,2A〜2I,20A〜20I,30A〜30I,40A〜40E,50A〜50I,60A〜0E,70A〜70I…凍結用配管、2a,2d…冷却管、2b…冷媒搬送管、3…埋め戻し土、4,4A…凍結部、5…断熱シート、6…底盤コンクリート、13…埋め戻し土(埋め戻し材)、20,21…凍結用配管、20a,21a…冷却管、23…埋め戻し土(埋め戻し材)、30a,40a,50a,60a,70a…冷却管、80…凍結用配管、80a…冷却管、90…凍結用配管、90a…冷却管、100…凍結用配管、100a…冷却管、101…凍結用配管、101a…冷却管、B…地下水、C,E…底、D…坑底部。

Claims (8)

  1. 立坑壁体を地中に構築する工程と、
    土砂排出後の前記立坑壁体内に地下水が溜まった状態で、前記立坑壁体内の坑底部を冷却して、所定の厚さで前記坑底部の全範囲を凍結させる工程と、
    前記坑底部が凍結状態で、前記立坑壁体内の地下水を排出する工程と、を備えたことを特徴とする立坑の施工方法。
  2. 前記坑底部の凍結工程において利用される凍結用配管は、略水平方向に延在する冷却管と、前記冷却管の両端から略鉛直方向に延在して前記冷却管に連通する冷媒搬送管とからなり、前記冷却管は、前記立坑壁体内に地下水が溜まった状態で、前記立坑壁体内の底に当たるまで沈められることを特徴とする請求項1記載の立坑の施工方法。
  3. 前記冷却管が前記立坑壁体内の底に当たった後、前記冷却管が埋まるように、前記立坑壁体内に、凍結可能な埋め戻し材が投入されることを特徴とする請求項2記載の立坑の施工方法。
  4. 前記冷却管は、下方に向かって膨出するアーチ形状になっていることを特徴とする請求項2又は3記載の立坑の施工方法。
  5. 前記冷却管は、上下方向で複数段に配列されていることを特徴とする請求項2〜4の何れか一項に記載の立坑の施工方法。
  6. 前記立坑壁体の内壁面には、泥が付着するので、前記坑底部の全範囲を凍結させる工程により凍結された凍結部と接触する部分の泥を、埋め戻し材の投入前に除去することを特徴とする請求項3〜5の何れか一項に記載の立坑の施工方法。
  7. 前記立坑壁体には、前記泥を除去する部分に補強繊維が混入されていることを特徴とする請求項6記載の立坑の施工方法。
  8. 前記立坑壁体内には、別の冷凍用配管が底部まで埋設され、前記立坑壁体の下端より下方を冷凍させることを特徴とする請求項1〜7の何れか一項に記載の立坑の施工方法。
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