JP5441327B2 - 密封容器 - Google Patents

密封容器 Download PDF

Info

Publication number
JP5441327B2
JP5441327B2 JP2007231887A JP2007231887A JP5441327B2 JP 5441327 B2 JP5441327 B2 JP 5441327B2 JP 2007231887 A JP2007231887 A JP 2007231887A JP 2007231887 A JP2007231887 A JP 2007231887A JP 5441327 B2 JP5441327 B2 JP 5441327B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
fitting
container
container body
protrusion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2007231887A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2009062073A (ja
Inventor
忠 北原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
KITAHARA INDUSTRY CO., LTD.
Original Assignee
KITAHARA INDUSTRY CO., LTD.
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by KITAHARA INDUSTRY CO., LTD. filed Critical KITAHARA INDUSTRY CO., LTD.
Priority to JP2007231887A priority Critical patent/JP5441327B2/ja
Publication of JP2009062073A publication Critical patent/JP2009062073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5441327B2 publication Critical patent/JP5441327B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ともに合成樹脂製の容器本体と蓋とからなり、蓋の縁部を容器本体の開口縁部に嵌合することにより密封され、内部に収容した食品等への雑菌侵入を防止したり、食品等に付随している液体の外部漏出を防止することができる包装用容器の改良に関する。
加工食品の流通販売に際しては、外部から収容物が視認できるように透明な合成樹脂製の包装用容器が用いられることが多い。最も汎用されているのは、蓋の縁部において断面伏せコ字状をした下向きの凹条をなす嵌合部を設ける一方、容器本体の開口縁部においても同様な上向の凸条をなす嵌合部を設けて、両嵌合部により容器本体に対する蓋の嵌着を図ることとした、いわゆる内外嵌合タイプの包装用容器である。このタイプの容器では、薄肉のシート成形品であっても蓋と容器本体が嵌合する周縁部分の接触面積が広いので、比較的液漏れしにくいとされている。
しかしながら、容器の設計・成形精度や成形後の変形等によって嵌合部分に所期の密着性が得られなかったり、あるいは搬送時の変形によって嵌合部分に隙間が生じることにより密封性(気密性・水密性)が損なわれ、水分の多い惣菜や汁物などにおいては液漏れすることが多かった。そこで、従来から様々な構造の密封容器が提案されている。
例えば、本件出願人が先に提案した密封容器(特許文献1)は、容器本体及び蓋をともにポリエステル樹脂を用いて成形し、嵌合縁部における少なくとも口縁側を略S字状に屈曲させつつ、口縁側と外縁側との間の天井部を丸く形成することによって、蓋を嵌めるときに蓋側の嵌合縁部内に容器本体側の嵌合縁部が滑り込み易くする一方、両嵌合部分における密着性を高めるように形成している。すなわち、蓋と容器本体の嵌合縁部をともに断面略Ω字状として全周に亘って広幅に密着させた結果、高い密封性が確保されたのである。
また、容器本体における嵌合部分の周壁面に複数列の嵌着溝を設けるとともに、蓋における嵌合部分の周壁面に複数列の嵌着凸条を設けて、主としてこれら嵌着溝と嵌着凸条の嵌着により密閉状態を実現しようとする蓋付容器も提案されている(特許文献2)。
特開2000−177764号公報 特開2006−117296号公報
ところが、前記特許文献1に係る密封容器は、ポリエステル(PE)やポリエチレンテレフタレート(PET)のように樹脂自体の特性として腰があり粘りがある材料を用いた場合には、とくに嵌合部分を高くして容器本体と蓋の密着幅を広くすることによって密封性を高めることが可能であったが、軟質なポリプロピレン(PP)製の容器とした場合には望ましい密封性が得られなかった。腰の弱いポリプロピレンでは容器本体と蓋との嵌合部分に隙間が生じやすいことが原因と考えられる。
また、前記特許文献2に係る蓋付容器では、容器本体における外側周壁と、蓋におけるカバー周壁とはわずかに重なり合っているにすぎず、実質的にはいわゆる内内嵌合タイプであり、複数列の嵌着溝と嵌着凸条の嵌着のみによって密閉状態を実現しようとしているため、やはりポリプロピレンのような腰の弱い樹脂製品とした場合には、運搬時等に容器自体が変形してしまうために嵌合部分に隙間が生じやすく、結果的に内容物からの液漏れがしやすいという欠点があったのである。
ここで、容器をポリプロピレン製とした場合には、温度変化に強く、冷凍保存していた加工食品をそのまま電子レンジで解凍加熱することが可能となるため、カレーなど惣菜用の包装用容器としては最適となる。しかるに、本発明では、軟質で腰の弱いポリプロピレン製とした場合においても高い密封性を確保することができる包装用容器を提供することを課題とするものである。
前記所期の課題解決を図るため、本発明に係る密封容器では、開口部の周囲に嵌合凸条を周設した容器本体と、前記嵌合凸条に対応した下向きの嵌合凹条を周設した蓋とからなる内外嵌合タイプとして、嵌合凸条の外壁外面において水平な線条溝を周設するとともに、嵌合凹条の外壁内面において内向きに水平な線条突起を周設し、容器本体に蓋を嵌着したときには線条溝内に線条突起が嵌入するよう形成した。
容器本体における嵌合凸条と蓋における嵌合凹条による嵌合部分は、前記特許文献1により開示した容器と同じく、断面略Ω字状として全周に亘って広幅に密着させるようにしておくとよい。すなわち、(1)内嵌合部の断面形状が略S字形をなすように、各内壁の基部側がやや外方向に膨れた(すなわち、各内壁の頂部側がやや内方向に膨れた)形状とし、(2)天井部(頭頂部)は断面ドーム型をなすように丸く形成し、(3)外縁外周に広幅のツバ部を形成することで、本来的に密着性を高めておく。その上で、容器本体側の線条溝と蓋側の線条突起を嵌合させることにより、蓋と容器のズレ、隙間の発生を防止したのである。とくに腰の弱いポリプロピレン製とした場合には、内嵌合部における蓋側の押圧力が弱いためか、内嵌合部に線条溝と線条突起を周設するよりも、外嵌合部に線条溝と線条突起を周設する方が効果的であった。
また、容器本体における線条溝の深さを蓋における線条突起の高さより大として、容器本体に蓋を嵌着したときには線条溝と線条突起間に隙間(空間)が確保されるようにするとよい。両者の隙間は恰もトンネルのように容器の全周に亘る空間として形成されるところ、運搬時の変形等に起因してわずかながらも嵌合凸条を乗り越えた水分は、その表面張力により当該トンネル空間内に残存し、容器外への漏出が抑制されるのである。
そして、容器本体と蓋をともにポリプロピレンシート材を用いて成形するときには、容器本体を真空成形する一方、蓋を圧空成形するとよい。真空成形は深物に適しているばかりでなく溝形の再現性がよくなる特徴がある一方、圧空成形は高い透明性を確保できるばかりでなく溝形が緩やかになる特徴があるので、線条溝と線条突起間における隙間が容易に確保できる利点がある。
本発明に係る密封容器では、内外嵌合方式の外嵌合部において容器本体側の線条溝と蓋側の線条突起による嵌合を図ったので、例えば容器内に封入された空気圧の上昇により蓋が持ち上げられようとしても嵌合状態を維持することができるため、高い密封性を確保することができる。
とくに、線条溝と線条突起間においてトンネル空間が容器の全周に亘って確保されるようにしておくと、内嵌合部の密着部分や嵌合凸条を乗り越えた水分がトンネル空間内にとどまり、容器外への漏出が防止されるのである。
以下、本発明に係る密封容器につき、図面にもとづいて詳細に説明する。図1は、本発明に係る密封容器の一例を示した縦端面図であり、(イ)が蓋C、(ロ)が容器本体Bをそれぞれ示している。また、図2は、図1における左上縁の嵌合部分を拡大した図であり、やはり(イ)が蓋C、(ロ)が容器本体Bをそれぞれ示している。図3は、容器本体Bに蓋Cを嵌着した状態を示す嵌合部分の部分拡大端面図である。これらに図示された例の密封容器は平面視円形で、閉蓋時には全体が略円柱状をした容器を想定しているが、本発明は平面視方形や平面視多角形など様々な容器に適用できることは言うまでもない。ただ、平面視円形とした場合には、嵌合部分に内圧が均等に作用するので、より液漏れしにくくなる利点がある。
図1に示されるように、本発明に係る密封容器では、容器本体Bにおける上面側の開口部の全周囲に嵌合凸条B1を設ける一方、この嵌合凸条B1に対応した下向きの嵌合凹条C1を全周縁に設けた蓋Cとから構成される。容器本体Bの嵌合凸条B1における外壁B11の外面には、水平方向に延びる線条溝B12が全周に亘って設けられている(図2(ロ)参照)。線条溝B12の断面形状は、図示されるような半円形状に限定されるものではないが、成形金型との関係で抜きやすいように、滑らかな曲面形状にしておくのが望ましい。
一方、蓋Cの嵌合凹部C1における外壁C11の内面には、内向きに凸となる線条突起C12が水平方向に全周に亘って設けられている。この線条突起C12の断面形状も図示されるような半円形状に限定されるものではないが、前記線条溝B12内におさまるようやや小さめに、換言すれば、線条溝B12の深さを線条突起C12の高さよりも大とすることによって、蓋Cを容器本体Bに嵌着した際には線条溝B12と線条突起C12間に隙間(空間)が確保されることになる。
すなわち、図3に示されるように、容器本体Bに対して蓋Cを嵌着した際には、内嵌合部における容器本体Bの内壁B13が蓋Cの内壁C13と密着し、頭頂部においては容器本体Bの天井部B14と蓋Cの天井部C14は共に断面ドーム型をなすように丸く形成されつつも離隔して隙間S1が確保されており、外嵌合部における容器本体Bの外壁B11と蓋Cの外壁C11とは密着しているものの、容器本体Bの線条溝B12と蓋Cの線条突起C12との間には隙間S2が確保され、引き続き前記外壁B11と外壁C11とが密着した上で広幅の各ツバ部B15,C15に至るように形成されている。図面上は各ツバ部B15,C15間は離隔しているように描かれているが、実際には、切り離し端部となるこれら各ツバ部B15,C15同士はほぼ密着するようになる。
そして、容器本体Bの外壁B11と、蓋Cの外壁C11とを可能なかぎり広い範囲で密着させるべく、容器本体Bにおける嵌合凸条B1と蓋Cにおける嵌合凹条C1は、いずれも基部側の内幅Yよりも頂部側の内幅Xが広くなるように形成するとよい。閉蓋するべく、容器本体Bにおける嵌合凸条B1の頂部を蓋Cにおける嵌合凹条C1の基部から嵌入させる際には、前者で後者をやや押し広げるような力を要するものの、いったん嵌入されてしまえば脱落しづらく密着度も高まる利点がある。
本発明に係る密封容器の一例を示した縦端面図であり、(イ)が蓋、(ロ)が容器本体を示している。 図1における左上縁の嵌合部分を部分的に拡大した図であり、(イ)が蓋、(ロ)が容器本体を示している。 容器本体に蓋を嵌着した状態を示す嵌合部分の部分拡大端面図である。
符号の説明
B 容器本体
B1 嵌合凸条
B11 外壁
B12 線条溝
B13 内壁
B14 天井部
B15 ツバ部
C 蓋
C1 嵌合凹条
C11 外壁
C12 線条突起
C13 内壁
C14 天井部
C15 ツバ部

Claims (1)

  1. 開口部の周囲に嵌合凸条を周設した容器本体と、前記嵌合凸条に対応した下向きの嵌合凹条を周設した蓋とからなる内外嵌合タイプの密封容器であって、
    嵌合凸条の外壁外面において水平な線条溝を周設するとともに、
    嵌合凹条の外壁内面において内向きに水平な線条突起を周設して、
    容器本体に蓋を嵌着したときには線条溝内に線条突起が嵌入するよう形成してなり、
    線条溝の深さを線条突起の高さより大として、容器本体に蓋を嵌着したときには、容器本体の外壁と蓋の外壁とは密着しつつ、容器本体及び蓋の全周に亘り、曲面状の線条溝と曲面状の線条突起間に隙間が確保されるようにしてなり、
    前記隙間は、前記嵌合凸条を乗り越えた水分を表面張力により残存させるためのものであり、
    容器本体と蓋をともにポリプロピレンシート材を用いて成形することとし、容器本体を真空成形する一方、蓋を圧空成形することを特徴とする密封容器。

JP2007231887A 2007-09-06 2007-09-06 密封容器 Active JP5441327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007231887A JP5441327B2 (ja) 2007-09-06 2007-09-06 密封容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007231887A JP5441327B2 (ja) 2007-09-06 2007-09-06 密封容器

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013109882A Division JP5635158B2 (ja) 2013-05-24 2013-05-24 密封容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2009062073A JP2009062073A (ja) 2009-03-26
JP5441327B2 true JP5441327B2 (ja) 2014-03-12

Family

ID=40557048

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007231887A Active JP5441327B2 (ja) 2007-09-06 2007-09-06 密封容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5441327B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US9108766B2 (en) * 2013-07-19 2015-08-18 S.C. Johnson & Son, Inc. Storage container systems

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2790794B2 (ja) * 1996-06-20 1998-08-27 東洋エコー株式会社 嵌合容器
JP2004067140A (ja) * 2002-08-05 2004-03-04 Japan Xanpak Corp 食品収納容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2009062073A (ja) 2009-03-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9643757B2 (en) Method of merchandising lids and vessels
US20180312307A1 (en) Snap cap in multi-component injection molding technology
US20100170204A1 (en) Container lids and methods of sealing containers
US20060261065A1 (en) Reversible lid storage container
US5921432A (en) Cover for a container with bent top edge
US20040256348A1 (en) Flex panel lid or cap
JP4406818B2 (ja) 包装用容器
JP5027174B2 (ja) 電子レンジ用食品包装容器
JP5441327B2 (ja) 密封容器
JP5635158B2 (ja) 密封容器
JP5452817B2 (ja) 容器
JP2014091540A (ja) 包装用容器
JP5597377B2 (ja) 蓋体及びその製造方法
JP5504264B2 (ja) 蓋付容器
CA3030714A1 (en) Gasketless closure for open-top pails
JP2016141468A (ja) 容器
JP2000177764A (ja) 密封容器
JP6814831B2 (ja) 食品包装用容器
JP4406853B2 (ja) 包装用密閉容器
JP5789447B2 (ja) 包装容器用蓋体
JP2007045495A (ja) 薄肉合成樹脂製の包装容器
JP5916832B2 (ja) 脚部を有する容器
JP4795156B2 (ja) 合成樹脂製ボトル
JP4912784B2 (ja) 合成樹脂製ボトル
JP2005138909A (ja) 密封容器

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20100831

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120522

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20120619

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20120723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120810

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20130226

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130524

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20130531

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20130719

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20131217

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5441327

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250