JP5441251B2 - 衝撃吸収フロアポスト - Google Patents
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Description
上下両端に開口部22・25を有する棒状のプラスチック中空成形体であって、外周にネジスクリュー21が成形されたスクリューロッド2を前記ベース部材3に形成されたナットネジ部31に螺合して、正逆回転することによって前記フロア材のレベルを昇降調節可能にする一方、
緩衝部材4は弾性変形可能な材料により成形されたキャップ部材であって、上下に亙る貫通孔41を形成して、この緩衝部材4を前記スクリューロッド2の上端開口部22に冠着固定して、かつ、この緩衝部材4の上面を前記床受け天板1の下面に付勢密着した状態で固着して、
前記スクリューロッド2とベース部材3とを螺合して、かつ、当該ベース部材3をスラブ上に載置することによって、前記緩衝部材4、スクリューロッド2およびベース部材3の内部に密閉されたスペースSを連通状態で作出して、
前記床受け天板1の上面からの衝撃を緩衝部材4の弾性変形により減衰吸収して、かつ、当該緩衝部材4の弾性変形に伴う前記スペースS内の空気圧縮により減衰吸収可能にするという技術的手段を採用した。
緩衝部材は弾性変形可能な材料により成形されたキャップ部材であって、上下に亙る貫通孔を形成して、この緩衝部材を前記スクリューロッドの上端開口部に冠着固定して、かつ、この緩衝部材の上面を前記床受け天板の下面に付勢密着させた状態で固着して、前記スクリューロッドとベース部材とを螺合して、かつ、当該ベース部材をスラブ上に載置することによって、前記スクリューロッドおよびベース部材の内部に密閉されたスペースを作出したことによって、
前記床受け天板の上面からの衝撃を緩衝部材の弾性変形により減衰吸収して、かつ、当該緩衝部材の弾性変形に伴う前記スペース内の空気圧縮により減衰吸収することができる。
本発明の第1実施形態を図1から図3に基づいて説明する。図中、符号1で指示するものは床受け天板であり、符号2で指示するものはスクリューロッド、また、符号3で指示するものはベース部材である。
次に、本発明の第2実施形態を図4から図8に基づいて説明する。本実施形態では、緩衝部材4に、上下に亙る止着孔42を形成して(本実施形態では4つ)、この止着孔42に止着部材5(本実施形態では、タッピンネジ)を挿通して、床受け天板1と緩衝部材4とを密着状態に止着固定することができる(図4および図5参照)。この際、接着剤を併用することが好ましく、隙間なくより確実に固着することができる。また、この止着孔42も前記スペースSの一部に含まれるため、緩衝部材4の(圧縮)弾性変形によって、スペースSの体積を収縮させることになり、エアクッション効果を奏する。
<実験条件>
(1)試験体
[種類]乾式二重床構造
[寸法(mm)]縦×横 2760×3560
床高 200(床ふところ168)
[面密度]一般断面 21.8kg/m2
[材料構成(mm)]
仕上材:フローリング(厚さ12)
ベースパネル:パーティクルボード(厚さ20)
支持脚:台板(合板,97×97,厚さ15)
+緩衝材(JIS K 6386,SBR,A種,ゴム硬度50度)(本発明の緩衝部材4に該当し、「従来品」には止着しない)
+支持ボルト(ポリプロピレン製,φ41)
+脚底部(ポリプロピレン製,φ100)
(2)試験方法
[適用規格]
JIS A 1440−1:2007「実験室におけるコンクリート床上の床仕上げ構造の床衝撃音レベル低減量の測定方法−第1部:標準軽量衝撃源による方法」及びJIS A 1440−2:2007「実験室におけるコンクリート床上の床仕上げ構造の床衝撃音レベル低減量の測定方法−第2部:標準重量衝撃源による方法」に準拠。
[コンクリート製標準床厚さ] 150mm
[衝撃源の種類] 標準軽量衝撃源及び標準重量衝撃源衝撃力特性(1)
[測定点数] 5点
本発明品と従来品とを比較した試験結果を以下の〔表1〕〔表2〕に示す。なお、決定周波数とは、騒音の影響を評価するために最適な周波数である。
〔表1〕
(軽量衝撃)
「従来品(床受け天板直付け)」
決定周波数
周波数(Hz) 63 125 250 500 1k 2k
150mmスラブ性能(dB) 60 67 68 70 71 72
二重床低減量(dB) 3.1 1.1 0.6 5.7 21.6 37.9
「本発明品(ゴム硬度50度)」
周波数(Hz) 63 125 250 500 1k 2k
150mmスラブ性能(dB) 60 67 68 70 71 72
二重床低減量(dB) 12.5 15.4 20.3 27.5 38.1 49.6
(重量衝撃)
「従来品(床受け天板直付け)」
決定周波数
周波数(Hz) 63 125 250 500 1k 2k
150mmスラブ性能(dB) 60 67 68 70 71 72
二重床低減量(dB) -1.6 -4.4 -2.6 0.2 5.7 6.9
「本発明品(ゴム硬度50度)」
周波数(Hz) 63 125 250 500 1k 2k
150mmスラブ性能(dB) 60 67 68 70 71 72
二重床低減量(dB) 0 4.6 12.5 14.2 15.2 15.8
2 スクリューロッド
21 ネジスクリュー
22 上端開口部
23 凸部
24 フランジ
3 ベース部材
31 ナットネジ部
4 緩衝部材
41 貫通孔
42 止着孔
43 リブ
44 掛止ヅメ
5 止着部材
S スペース
Claims (8)
- フロア材を支持固定する床受け天板(1)を上端に備え、かつ、スラブ上に載置するベース部材(3)が下端に配設されており、
上下両端に開口部(22)(25)を有する棒状のプラスチック中空成形体であって、外周にネジスクリュー(21)が成形されたスクリューロッド(2)が前記ベース部材(3)に形成されたナットネジ部(31)に螺合されて、正逆回転することによって前記フロア材のレベルが昇降調節可能である一方、
緩衝部材(4)は弾性変形可能な材料により成形されたキャップ部材であって、上下に亙る貫通孔(41)が形成されており、この緩衝部材(4)が前記スクリューロッド(2)の上端開口部(22)に冠着固定され、かつ、この緩衝部材(4)の上面が前記床受け天板(1)の下面に付勢密着させた状態で固着されており、
前記スクリューロッド(2)とベース部材(3)とが螺合されて、かつ、当該ベース部材(3)がスラブ上に載置されることによって、前記緩衝部材(4)、スクリューロッド(2)およびベース部材(3)の内部に密閉されたスペース(S)が連通状態で作出され、
前記床受け天板(1)の上面からの衝撃を緩衝部材(4)の弾性変形により減衰吸収して、かつ、当該緩衝部材(4)の弾性変形に伴う前記スペース(S)内の空気圧縮により減衰吸収可能であることを特徴とする衝撃吸収フロアポスト。 - 緩衝部材(4)には、上下に亙る止着孔(42)が形成されており、この止着孔(42)に止着部材(5)を挿通して、床受け天板(1)と緩衝部材(4)とを密着状態に止着固定できることを特徴とする請求項1記載の衝撃吸収フロアポスト。
- 緩衝部材(4)の上面がフラットに形成されており、床受け天板(1)の下面に付勢密着状態に押圧可能であることを特徴とする請求項1または2記載の衝撃吸収フロアポスト。
- 緩衝部材(4)の本体部をスクリューロッド(2)の内周面に緊嵌状態に圧入して冠着することによって、両部材を固定可能であることを特徴とする請求項1〜3の何れか一つに記載の衝撃吸収フロアポスト。
- 緩衝部材(4)の本体部外周面またはスクリューロッド(2)の内周面に凸部が成形されており、当該緩衝部材(4)を緊嵌状態に圧入して冠着することによって、これら両部材を固定可能であることを請求項4記載の衝撃吸収フロアポスト。
- 緩衝部材(4)の表面の少なくとも一部に、リブ(43)が軸方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1〜5の何れか一つに記載の衝撃吸収フロアポスト。
- スクリューロッド(2)の上端部にフランジ(24)が形成されている一方、緩衝部材(4)の下端部に掛止ヅメ(44)が形成されており、この掛止ヅメ(44)を弾性変形させつゝフランジ(24)に被せて掛着可能であることを特徴とする請求項1〜6の何れか一つに記載の衝撃吸収フロアポスト。
- 緩衝部材(4)が、ゴム硬度50〜90の天然ゴムまたは合成ゴムで作製されていることを特徴とする請求項1〜7の何れか一つに記載の衝撃吸収フロアポスト。
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- 2009-09-16 JP JP2009214360A patent/JP5441251B2/ja active Active
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