JP5439092B2 - 可撓性合成樹脂管 - Google Patents
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Description
一方、外層110は、硬質樹脂で形成されているので、強度的に優れ、しかも、第1係合部210と第2係合部220とが非接着状態で係合されているだけであるので、湾曲の外側では、第1係合部210と第2係合部220とが離れる方向にズレ動き、湾曲の内側では第1係合部210と第2係合部220とが近づく方向にズレ動いて実質的に外層110も内層120の撓みに追従するようになっている。
図1及び図2は、本発明にかかる可撓性合成樹脂管の第1の実施の形態をあらわしている。
外層11は、一側に第1係合部21を備え、他側に第2係合部22を備えた帯状体2aを、第1係合部21と隣接する第2係合部22とを非接着状態で係合させて螺旋状に捲回することによって形成されている。
すなわち、帯状体本体3は、硬質塩化ビニル樹脂を押出成形して得られ、垂直壁部31を挟んで一側が第1係合部本体32、他側が第2係合部本体33となっている。
第1係合部本体32は、内壁部32aと、第1挿入部32bとを備えている。
内壁部32aは、垂直壁部31の一端から垂直壁部31に直交するように一側方向に延出していて、外層11の内壁を形成するようになっている。
また、第1係合部本体32は、第1挿入部32bの先端面に沿って一方の摩擦力付与テープ4が貼着されていて、第1係合部本体32とこの摩擦力付与テープ4とによって第1係合部21を形成している。
外壁部33aは、垂直壁部31の他端から垂直壁部31に直交するように他側方向(内壁部32aと反対方向)に延出していて、外層11の外壁を形成するようになっている。
第2挿入部33bは、外壁部33aの先端から垂直壁部31に対面するように延出していて、その先端部が垂直壁部31方向に延出する湾曲保持機構の一部を構成する第2突条33cを備えた断面略L字形をしている。
また、第2係合部本体33は、第2挿入部33bの先端面に沿って他方の摩擦力付与テープ4が貼着されていて、第1係合部本体32とこの摩擦力付与テープ4とによって第2係合部22を形成している。
内層12の内周面には、内壁部32aとの接着部に沿って、内壁部32aと略同幅の硬質塩化ビニル樹脂や硬質ウレタン樹脂で成形されたテープを螺旋状に巻回するとともに内層12に接着一体化した補強層13が設けられている。
また、このとき、内層12の垂直壁部23間の隙間部分に配置された部分は、湾曲の外側では、延伸され、湾曲の内側では圧縮あるいは折れ曲がる。
したがって、クイ等の保形手段を別途設けなくても湾曲状態が保持される。すなわち、
摩擦力付与テープ4の摩擦抵抗によって第2突条33cが第2係合溝32dに嵌り込み、第1突条31aが第1係合溝33cに嵌り込んだ状態が維持される。
図6に示すように、この可撓性合成樹脂管1bは、外層14と、内層12と、補強層13とを備えている。
外層14は、垂直壁部23と、垂直壁部23の一端から延出する第1係合部24と、垂直壁部23の他端から第1係合部24に対して逆方向に延出する第2係合部25を備えた硬質塩化ビニル樹脂を押出成形して得られた帯状体2bを、第1係合部23と隣接する第2係合部25とを非接着状態で係合させて螺旋状に捲回することによって形成されている。
内壁部24aは、垂直壁部23の一端から垂直壁部23に直交するように一側方向に延出していて、外層14の内壁を形成するようになっているとともに、垂直壁部23の他端側の壁面24cが等ピッチの断面波形に形成されて、湾曲保持機構の一部を構成している。
第1挿入部24bは、内壁部24aの先端部において垂直壁部23に対面するように内壁部24aから延出し、その先端部が垂直壁部23方向に直角に折れ曲がる断面略L字形をしている。
第1挿入部24bは、その先端面24dが前記壁面24cと同様のピッチ及び波形をした断面波形に形成されて、湾曲保持機構の一部を構成している。
外壁部25aは、垂直壁部23の他端から垂直壁部23に直交するように他側方向(第1係合部24と逆方向)に延出していて、外層14の外壁を形成するようになっているとともに、垂直壁部23の一端側の壁面25cが内壁部24aの壁面24cと同様のピッチ及び波形をした断面波形に形成されて、湾曲保持機構の一部を構成している。
第2挿入部25bは、外壁部25aの先端部において垂直壁部23に対面するように外壁部25aから延出し、その先端部が垂直壁部23方向に直角に折れ曲がる断面略L字形をしている。
第2挿入部25bは、その先端面25dが内壁部24aの壁面24cと同様のピッチ及び波形をした断面波形に形成されて、湾曲保持機構の一部を構成している。
また、この巻回で図7に示すように、壁面24cと先端面25d、及び、壁面25cと先端面24dとがその波形の凹凸がかみ合うように配置される。
しかも、壁面24cと先端面25dの波形の凹凸及び壁面25cと先端面24dの波形の凹凸が湾曲前からずれた位置でかみ合う。
したがって、この噛み合いによってクイ等の保形手段を別途設けなくても湾曲状態が保持される。
図11及び図12に示すように、この可撓性合成樹脂管1cは、外層15と、内層12と、補強層13とを備えている。
内壁部26aは、垂直壁部23の一端から垂直壁部23に直交するように一側方向に延出していて、外層15の内壁を形成するようになっている。
第1挿入部26bは、内壁部26aの先端部において垂直壁部23に対面するように内壁部26aから延出し、その先端部が垂直壁部23方向に直角に折れ曲がる断面略L字形をしている。
第1挿入部26bは、その先端面26cの中間位置に湾曲保持機構の一部を構成する断面略半円形をした係合突条26dが形成されている。
外壁部27aは、垂直壁部23の他端から垂直壁部23に直交するように他側方向に延出していて、外層15の外壁を形成するようになっているとともに、垂直壁部23の一端側の壁面27cに湾曲保持機構の一部を構成する断面略半円形をした2条の係合突条27d,27eが壁面27cの中心を挟んで対称位置に形成されている。
第2挿入部27bは、外壁部27aの先端部において垂直壁部23に対面するように外壁部27aから延出し、その先端部が垂直壁部23方向に直角に折れ曲がる断面略L字形をしている。
また、この巻回で図12に示すように、係合突条26cが係合突条27dと係合突条27eの中間位置に配置される。
いる。
したがって、湾曲の外側では、係合突条26cと係合突条27dとが噛み合うとともに、湾曲の内側では、係合突条26cと係合突条27eとが噛み合い、この噛み合いによってクイ等の保形手段を別途設けなくても湾曲状態が保持される。
図16及び図17に示すように、この可撓性合成樹脂管1dは、外層16と、内層12と、補強層13とを備えている。
内壁部28aは、垂直壁部23の一端から垂直壁部23に直交するように一側方向に延出していて、外層16の内壁を形成するようになっている。
また、内壁部28aは、図17に示すように、垂直壁部23の他端側の壁面28cに湾曲保持機構の一部を構成する係合突条28dが設けられている。
係合突条28dは、壁面28cの幅方向中央より垂直壁部23側に形成されていて、断面略半円形をしている。
第1挿入部28bは、その先端面28eの中間位置に湾曲保持機構の一部を構成する断面略半円形をした係合突条28fが形成されている。
外壁部29aは、垂直壁部23の他端から垂直壁部23に直交するように他側方向(に延出していて、外層16の外壁を形成するようになっているとともに、垂直壁部23の一端側の壁面29cの幅方向中心位置に湾曲保持機構の一部を構成する断面略半円形をした係合突条29dが形成されている。
第2挿入部29bは、外壁部29aの先端部において垂直壁部23に対面するように外壁部29aから延出し、その先端部が垂直壁部23方向に直角に折れ曲がる断面略L字形をしている。
第2挿入部29bは、その先端面29eの中間位置に湾曲保持機構の一部を構成する断面略半円形をした係合突条29fが形成されている。
いる。
したがって、湾曲の外側では、係合突条28fと係合突条29dとが噛み合うとともに、湾曲の内側では、係合突条28dと係合突条29fとが噛み合い、この噛み合いによってクイ等の保形手段を別途設けなくても湾曲状態が保持される。
11,14,15,16 外層
12 内層
13 補強層
2a,2b,2c,2d 帯状体
21,24,26,28 第1係合部
22,25,27.29 第2係合部
24c 壁面(湾曲保持機構)
24d 先端面(湾曲保持機構)
25c 壁面(湾曲保持機構)
25d 先端面(湾曲保持機構)
26d 係合突条(湾曲保持機構)
27d,27e 係合突条(湾曲保持機構)
28f 係合突条(湾曲保持機構)
29d 係合突条(湾曲保持機構)
29f 係合突条(湾曲保持機構)
31a 第1突条(湾曲保持機構)
32c 第1係合溝(湾曲保持機構)
32d 第2係合溝(湾曲保持機構)
33c 第2突条(湾曲保持機構)
4 摩擦力付与テープ(湾曲保持機構)
Claims (1)
- 合成樹脂よりなり、幅方向の一側に沿って第1係合部が形成され、幅方向の他側に沿って第2係合部が形成された帯状体を、前記第1係合部と隣接する第2係合部とを非接着状態で係合させて螺旋状に捲回して形成した外層と、
この外層の内周面に沿って設けられた軟質合成樹脂よりなる内層と、
を備える可撓性合成樹脂管において、
前記帯状体が、硬質樹脂からなる帯状体本体と、樹脂エラストマーからなる2条の摩擦力付与テープとからなり、
前記帯状体本体が、垂直壁部を挟んで一側が第1係合部本体、他側が第2係合部本体となっていて、
第1係合部本体が、前記垂直壁部の一側から延出し外層の内壁側を構成する内壁部を有し、この内壁部から外層の外壁方向に突設された第1挿入部を備え、
第2係合部本体が、前記垂直壁部の他側から前記内壁部の反対方向に延出し外層の外壁側を構成する外壁部を有し、この外壁部から外層の内壁方向に突設された第2挿入部を備えるとともに、
前記摩擦力付与テープが、第1挿入部の内壁部からの突出方向側の面および第2挿入部の外壁部からの突出方向側の面にそれぞれ貼着されており、
管を湾曲させたときに、前記摩擦力付与テープの摩擦抵抗によって、湾曲形状に保持可能な湾曲保持構造をしていることを特徴とする可撓性合成樹脂管。
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