JP3109388U - 可撓性フレキホース - Google Patents

Abstract

【課題】フレキシブル性を損なうことなく形状の保持力を付与した可撓性フレキホースを提供する。
【解決手段】舌状の側片２を、他方側に割溝３を形成した側片４を有する帯状の筒体部材１を螺旋状に巻回し、舌状の側片２を隣接する筒体部材の側片４の割溝３に嵌着させて形成した可撓性筒体６であって、その舌状の側片２の両面に複数のリブ３を設けて、嵌着させる相手側の割溝３内面と舌状側片２に設けたリブ３の当接箇所を増やして、摩擦抵抗を増大しフレキホースの自重による垂れ下がりを防ぐ。
【選択図】図１

Description

本考案は、可撓性を有しながら形状の自己保持力を持つ可撓性フレキホースの技術に関するものである。

可撓性フレキホースは、自由に曲げたり、長さを伸ばしたりすることができ、また曲げたままの形状を容易に保持することができるので、工事の容易さ、配管の容易さの特徴を生かして冷暖房、給排気送風、機械エアー冷却、機械集排塵、粉体・流体輸送、スポットクーラーのダクトとして用いられている。

しかし、可撓性フレキホースを水平方向に長く伸ばした場合、その自重により下方に垂れ下がることが起こり、伸ばす距離に限界があった。
登録実用新案第３０３９４４４号公報

解決しようとする問題点は、可撓性フレキホースを水平方向に長く伸ばした場合、その自重により下方に垂れ下がることをふせぎ、形状の保持力を高めることにある。

本考案は、可撓性フレキホースが、一方側に舌状の側片を、他方側に割溝を形成した側片を有する帯状の筒体部材を螺旋状に巻回し、前記舌状の側片を隣接する筒体部材の側片の割溝に嵌着させて形成した筒体であって、その舌状の側片の両面に複数のリブを設けて、嵌着させる相手側の割溝内面と舌状側片に設けたリブの当接箇所を増やして、摩擦抵抗を増大しフレキホースの自重による垂れ下がりを防ぐ。

従来の可撓性フレキホースは、嵌着させている舌状の側片と割溝との当接箇所は舌状の側片の先端部のみであった。

本考案の可撓性フレキホースは、水平方向に伸ばしたり曲げたりした場合その形状の保持力が大きく、水平方向の繰り出した距離が長い場合に可撓性フレキホースの自重や何等かの外力が加わった場合にも垂れ下がりの変形を起こしにくくする利点がある。

可撓性フレキホースを形成する帯状の筒体部材において、その筒体部材の舌状の側片両面に複数のリブを設ける。そのリブの高さは、舌状の側片を割溝に嵌着させる時に、可撓性フレキホースのフレキシブル性を損なわない高さとする。

その実施例について、一部を断面で示した可撓性フレキホースの模式図を表す図１を参照して詳述する。

図１において、１は一方向に舌状の側片２を有し、他方側に割溝３を形成した側片４を有するポリプロピレン樹脂からなる帯状の筒体部材、５は舌状の側片２の両面に設けられた複数のリブ、６は帯状の筒体部材１を螺旋状に巻回し、舌状の側片２を、隣接する筒体部材１における側片４の割溝３に嵌着させることにより形成した可撓性筒体である。

なお、筒体部材１は、押出成形により作成したので、リブ３も成形と同時に形成され、リブ３の高さは舌状の側片２が割溝３に嵌着させた可撓性筒体６のフレキシブル性が損なわれない高さとした。

嵌着された可撓性筒体６は、フレキシブル性が損なわれなく、同時に水平方向に長く伸ばしたり曲げたりしても、形状の保持力を大きく有するものとなった。

フレキシブル性を持つ可撓性フレキホースにおいて、そのフレキシブル性を損なうことなく、水平方向に伸ばしたり曲げたりしても、形状の保持力の高い可撓性フレキホースの提供ができる。

本考案の実施例における可撓性フレキホースの一部を断面で示した模式図

符号の説明

１ 筒体部材
２，４ 側片
３ 割溝
５ リブ
６ 可撓性筒体

Claims (1)

1. 可撓性筒体が、一方側に舌状の側片を、他方側に割溝を形成した側片を有する帯状の筒体部材を螺旋状に巻回し、前記舌状の側片を隣接する筒体部材の側片の割溝に嵌着させて形成した筒体であって、舌状の側片の両面に複数のリブを有することを特徴とする可撓性フレキホース。

Images