JP2011047413A - 可撓性合成樹脂管 - Google Patents

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Abstract

【課題】クイ等の保形手段を別途設けなくても、湾曲状態を保持でき、施工性にすぐれた可撓性合成樹脂管を提供することを目的としている。
【解決手段】合成樹脂よりなり、幅方向の一側に沿って第1係合部が形成され、幅方向の他側に沿って第2係合部が形成された帯状体を、前記第1係合部と隣接する第2係合部とを非接着状態で係合させて螺旋状に捲回して形成した外層と、この外層の内周面に沿って設けられた軟質合成樹脂よりなる内層と、を備える可撓性合成樹脂管において、湾曲させられたときに、摩擦抵抗または噛み合いによって外層を湾曲形状に保持可能な湾曲保持構造を、第1係合部及び第2係合部の少なくともいずれか一方に形成したことを特徴としている。
【選択図】 図2

Description

本発明は、例えば、地中に埋設される電線、電力ケーブル、通信ケーブルなどの保護管として用いられる可撓性合成樹脂管に関する。
例えば、地中に埋設される電線、電力ケーブル、通信ケーブルなどの保護管として用いられる可撓性合成樹脂管として、図21に示すような硬質塩化ビニル樹脂などの硬質な合成樹脂よりなる幅方向の一側に沿って第1係合部210が形成され、幅方向の他側に沿って第2係合部220が形成された帯状体200を、第1係合部210と隣接する第2係合部220とを非接着状態で係合させて螺旋状に捲回して形成した外層110と、この外層の内周面に沿って設けられた軟質合成樹脂よりなる内層120と、補強層130とを備える可撓性合成樹脂管100が既に提案されている(特許文献1)。
すなわち、この可撓性合成樹脂管100は、軟質合成樹脂で形成されているので、内層120が可撓性に優れている。
一方、外層110は、硬質樹脂で形成されているので、強度的に優れ、しかも、第1係合部210と第2係合部220とが非接着状態で係合されているだけであるので、湾曲の外側では、第1係合部210と第2係合部220とが離れる方向にズレ動き、湾曲の内側では第1係合部210と第2係合部220とが近づく方向にズレ動いて実質的に外層110も内層120の撓みに追従するようになっている。
特開2006-65471号公報
しかしながら、上記可撓性合成樹脂管100の場合、内層120を構成する軟質合成樹脂の柔軟性により可撓性を得ているが、撓みと同時に弾性復元力による反発が生じ、管を放せば、ほぼ直線に戻ってしまう。特に1m程度等短い長さで使用する場合は、顕著である。また、戻りによって必要のない箇所で曲がりが生じたりすることもある。このため、一定の配管経路で敷設する場合は、曲線部分は、曲げ戻りが生じないように、クイ等の保形手段を設けて施工完了まで湾曲状態を保持しながら施工する必要があり、施工性に問題がある。
本発明は、上記事情に鑑みて、クイ等の保形手段を別途設けなくても、湾曲状態を保持でき、施工性にすぐれた可撓性合成樹脂管を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明にかかる可撓性合成樹脂管は、合成樹脂よりなり、幅方向の一側に沿って第1係合部が形成され、幅方向の他側に沿って第2係合部が形成された帯状体を、前記第1係合部と隣接する第2係合部とを非接着状態で係合させて螺旋状に捲回して形成した外層と、この外層の内周面に沿って設けられた軟質合成樹脂よりなる内層と、を備える可撓性合成樹脂管において、湾曲させられたときに、摩擦抵抗または噛み合いによって外層を湾曲形状に保持可能な湾曲保持構造を、第1係合部及び第2係合部の少なくともいずれか一方に形成したことを特徴としている。
本発明の可撓性合成樹脂管において、帯状体としては、基本的骨格部分は、硬質合成樹脂で形成され、湾曲保持構造部分のみ軟質合成樹脂やゴム弾性材料で形成されていてもよい。
なお、特に限定されないが、上記硬質合成樹脂としては、例えば、硬質塩化ビニル樹脂(可塑剤を含まない塩化ビニル樹脂)、軟質合成樹脂としては、例えば、軟質塩化ビニル樹脂(可塑剤を10〜60重量%含む塩化ビニル樹脂)、塩化ビニル樹脂系などの熱可塑性樹脂エラストマーが挙げられる。
本発明にかかる可撓性合成樹脂管は、合成樹脂よりなり、幅方向の一側に沿って第1係合部が形成され、幅方向の他側に沿って第2係合部が形成された帯状体を、前記第1係合部と隣接する第2係合部とを非接着状態で係合させて螺旋状に捲回して形成した外層と、この外層の内周面に沿って設けられた軟質合成樹脂よりなる内層と、を備える可撓性合成樹脂管において、湾曲させられたときに、摩擦抵抗または噛み合いによって外層を湾曲形状に保持可能な湾曲保持構造を、第1係合部及び第2係合部の少なくともいずれか一方に形成したので、クイ等の保形手段を別途設けなくても、湾曲状態を保持できるようになる。したがって、施工作業が簡易化できる。
本発明にかかる可撓性合成樹脂管の第1の実施の形態をあらわす管軸に沿って切断した断面図である。 図1のA部拡大図である。 図1の可撓性合成樹脂管を湾曲させた状態の断面図である。 図3のB部拡大図である。 図3のC部拡大図である。 本発明にかかる可撓性合成樹脂管の第2の実施の形態をあらわす管軸に沿って切断した断面図である。 図6のD部拡大図である。 図6の可撓性合成樹脂管を湾曲させた状態の断面図である。 図8のE部拡大図である。 図8のF部拡大図である。 本発明にかかる可撓性合成樹脂管の第3の実施の形態をあらわす管軸に沿って切断した断面図である。 図11のG部拡大図である。 図11の可撓性合成樹脂管を湾曲させた状態の断面図である。 図13のH部拡大図である。 図13のI部拡大図である。 本発明にかかる可撓性合成樹脂管の第4の実施の形態をあらわす管軸に沿って切断した断面図である。 図16のJ部拡大図である。 図16の可撓性合成樹脂管を湾曲させた状態の断面図である。 図18のK部拡大図である。 図18のL部拡大図である。 従来の可撓性合成樹脂管の一部断面図である。
以下に、本発明を、その実施の形態をあらわす図面を参照しつつ詳しく説明する。
図1及び図2は、本発明にかかる可撓性合成樹脂管の第1の実施の形態をあらわしている。
図1及び図2に示すように、この可撓性合成樹脂管1aは、外層11と、内層12と、補強層13とを備えている。
外層11は、一側に第1係合部21を備え、他側に第2係合部22を備えた帯状体2aを、第1係合部21と隣接する第2係合部22とを非接着状態で係合させて螺旋状に捲回することによって形成されている。
そして、帯状体2aは、帯状体本体3と、湾曲保持機構の一部を構成する例えば、塩化ビニル樹脂系熱可塑性樹脂エラストマーからなる2条の摩擦力付与テープ4とからなる。
すなわち、帯状体本体3は、硬質塩化ビニル樹脂を押出成形して得られ、垂直壁部31を挟んで一側が第1係合部本体32、他側が第2係合部本体33となっている。
垂直壁部31は、第2係合部本体33側の壁面の中間部に第2係合部本体33方向へ突出する湾曲保持機構の一部を構成する第1突条31aを備えている。
第1係合部本体32は、内壁部32aと、第1挿入部32bとを備えている。
内壁部32aは、垂直壁部31の一端から垂直壁部31に直交するように一側方向に延出していて、外層11の内壁を形成するようになっている。
第1挿入部32bは、内壁部32aの先端部において垂直壁部31に対面するように内壁部32aから延出し、垂直壁部31側の側壁面に垂直壁部31に平行に湾曲保持機構の一部を構成する第1係合溝32cを備え、もう一方の側壁面に第1係合溝32cに平行に湾曲保持機構の一部を構成する第2係合溝32dを備えている。
また、第1係合部本体32は、第1挿入部32bの先端面に沿って一方の摩擦力付与テープ4が貼着されていて、第1係合部本体32とこの摩擦力付与テープ4とによって第1係合部21を形成している。
第2係合部本体33は、外壁部33aと、第2挿入部33bとを備えている。
外壁部33aは、垂直壁部31の他端から垂直壁部31に直交するように他側方向(内壁部32aと反対方向)に延出していて、外層11の外壁を形成するようになっている。
第2挿入部33bは、外壁部33aの先端から垂直壁部31に対面するように延出していて、その先端部が垂直壁部31方向に延出する湾曲保持機構の一部を構成する第2突条33cを備えた断面略L字形をしている。
また、第2係合部本体33は、第2挿入部33bの先端面に沿って他方の摩擦力付与テープ4が貼着されていて、第1係合部本体32とこの摩擦力付与テープ4とによって第2係合部22を形成している。
そして、外層11は、上記帯状体2aの第2挿入部33b及び摩擦力付与テープ4部分が第1挿入部32bと垂直壁部31との間に、第1挿入部32b及び摩擦力付与テープ4部分が第2挿入部33bと垂直壁部31との間に入り込むように螺旋状に巻回することによって得られる。
一方、内層12は、塩化ビニル樹脂系熱可塑性樹脂エラストマーからなる軟質帯状体を螺旋状に捲回しその側縁同士を接合して形成され、外層11の隣接する内壁部32aと内壁部32aとの隙間がすべて等間隔になった状態で、外層11の内壁部32aの内面側に当接する部分が内壁部32aに接着一体化されている。
内層12の内周面には、内壁部32aとの接着部に沿って、内壁部32aと略同幅の硬質塩化ビニル樹脂や硬質ウレタン樹脂で成形されたテープを螺旋状に巻回するとともに内層12に接着一体化した補強層13が設けられている。
この可撓性合成樹脂管1aは、上記のようになっており、図3に示すように、湾曲させると、湾曲の外側では、図4に示すように、垂直壁部31間の距離が拡がり、第2突条33cが摩擦力付与テープ4とともに、第2係合溝32dに嵌り込む。そして、湾曲の内側では、図5に示すように、垂直壁部31間の距離が狭まり、第1突条31aが摩擦力付与テープ4とともに、第1係合溝33cに嵌り込む。
また、このとき、内層12の垂直壁部23間の隙間部分に配置された部分は、湾曲の外側では、延伸され、湾曲の内側では圧縮あるいは折れ曲がる。
したがって、クイ等の保形手段を別途設けなくても湾曲状態が保持される。すなわち、
摩擦力付与テープ4の摩擦抵抗によって第2突条33cが第2係合溝32dに嵌り込み、第1突条31aが第1係合溝33cに嵌り込んだ状態が維持される。
図6及び図7は、本発明にかかる可撓性合成樹脂管の第2の実施の形態をあらわしている。
図6に示すように、この可撓性合成樹脂管1bは、外層14と、内層12と、補強層13とを備えている。
外層14は、垂直壁部23と、垂直壁部23の一端から延出する第1係合部24と、垂直壁部23の他端から第1係合部24に対して逆方向に延出する第2係合部25を備えた硬質塩化ビニル樹脂を押出成形して得られた帯状体2bを、第1係合部23と隣接する第2係合部25とを非接着状態で係合させて螺旋状に捲回することによって形成されている。
第1係合部24は、図7に示すように、内壁部24aと、第1挿入部24bとを備えている。
内壁部24aは、垂直壁部23の一端から垂直壁部23に直交するように一側方向に延出していて、外層14の内壁を形成するようになっているとともに、垂直壁部23の他端側の壁面24cが等ピッチの断面波形に形成されて、湾曲保持機構の一部を構成している。
第1挿入部24bは、内壁部24aの先端部において垂直壁部23に対面するように内壁部24aから延出し、その先端部が垂直壁部23方向に直角に折れ曲がる断面略L字形をしている。
第1挿入部24bは、その先端面24dが前記壁面24cと同様のピッチ及び波形をした断面波形に形成されて、湾曲保持機構の一部を構成している。
第2係合部25は、外壁部25aと、第2挿入部25bとを備えている。
外壁部25aは、垂直壁部23の他端から垂直壁部23に直交するように他側方向(第1係合部24と逆方向)に延出していて、外層14の外壁を形成するようになっているとともに、垂直壁部23の一端側の壁面25cが内壁部24aの壁面24cと同様のピッチ及び波形をした断面波形に形成されて、湾曲保持機構の一部を構成している。
第2挿入部25bは、外壁部25aの先端部において垂直壁部23に対面するように外壁部25aから延出し、その先端部が垂直壁部23方向に直角に折れ曲がる断面略L字形をしている。
第2挿入部25bは、その先端面25dが内壁部24aの壁面24cと同様のピッチ及び波形をした断面波形に形成されて、湾曲保持機構の一部を構成している。
そして、外層14は、上記帯状体2bの第2挿入部25bが第1挿入部24bと垂直壁部23との間に、第1挿入部24bが第2挿入部25bと垂直壁部23との間に入り込むとともに、隣接する垂直壁部23間の距離が等間隔となるように螺旋状に巻回することによって得られる。
また、この巻回で図7に示すように、壁面24cと先端面25d、及び、壁面25cと先端面24dとがその波形の凹凸がかみ合うように配置される。
一方、内層12及び補強層13は、上記可撓性合成樹脂管1aの内層12及び補強層13と同様の構成となっている。
この可撓性合成樹脂管1bは、上記のようになっており、図8に示すように、湾曲させると、湾曲の外側では、図9に示すように、垂直壁部23間の距離が拡がり、湾曲の内側では、図10に示すように、垂直壁部23間の距離が狭まる。
しかも、壁面24cと先端面25dの波形の凹凸及び壁面25cと先端面24dの波形の凹凸が湾曲前からずれた位置でかみ合う。
したがって、この噛み合いによってクイ等の保形手段を別途設けなくても湾曲状態が保持される。
図11及び図12は、本発明にかかる可撓性合成樹脂管の第3の実施の形態をあらわしている。
図11及び図12に示すように、この可撓性合成樹脂管1cは、外層15と、内層12と、補強層13とを備えている。
外層15は、垂直壁部23と、垂直壁部23の一端から延出する第1係合部26と、垂直壁部23の他端から第1係合部26に対して逆方向に延出する第2係合部27を備えた硬質塩化ビニル樹脂を押出成形して得られた帯状体2cを、第1係合部26と隣接する第2係合部27とを非接着状態で係合させて螺旋状に捲回することによって形成されている。
第1係合部26は、内壁部26aと、第1挿入部26bとを備えている。
内壁部26aは、垂直壁部23の一端から垂直壁部23に直交するように一側方向に延出していて、外層15の内壁を形成するようになっている。
第1挿入部26bは、内壁部26aの先端部において垂直壁部23に対面するように内壁部26aから延出し、その先端部が垂直壁部23方向に直角に折れ曲がる断面略L字形をしている。
第1挿入部26bは、その先端面26cの中間位置に湾曲保持機構の一部を構成する断面略半円形をした係合突条26dが形成されている。
第2係合部27は、外壁部27aと、第2挿入部27bとを備えている。
外壁部27aは、垂直壁部23の他端から垂直壁部23に直交するように他側方向に延出していて、外層15の外壁を形成するようになっているとともに、垂直壁部23の一端側の壁面27cに湾曲保持機構の一部を構成する断面略半円形をした2条の係合突条27d,27eが壁面27cの中心を挟んで対称位置に形成されている。
第2挿入部27bは、外壁部27aの先端部において垂直壁部23に対面するように外壁部27aから延出し、その先端部が垂直壁部23方向に直角に折れ曲がる断面略L字形をしている。
そして、外層15は、上記帯状体2cの第2挿入部27bが第1挿入部26bと垂直壁部23との間に、第1挿入部26bが第2挿入部27bと垂直壁部23との間に入り込むとともに、隣接する垂直壁部23間の距離が等間隔となるように螺旋状に巻回することによって得られる。
また、この巻回で図12に示すように、係合突条26cが係合突条27dと係合突条27eの中間位置に配置される。
一方、内層12及び補強層13は、上記可撓性合成樹脂管1aの内層12及び補強層13と同様の構成となっている。
いる。
この可撓性合成樹脂管1cは、上記のようになっており、図13に示すように、湾曲させると、湾曲の外側では、図14に示すように、垂直壁部23間の距離が拡がるとともに、係合突条26cが係合突条27dを乗り越えて、係合突条27dより第2係合部27側へ入り込み、湾曲の内側では、図15に示すように、垂直壁部23間の距離が狭まるとともに、係合突条26cが係合突条27eを乗り越えて、垂直壁部23側に入り込む。
したがって、湾曲の外側では、係合突条26cと係合突条27dとが噛み合うとともに、湾曲の内側では、係合突条26cと係合突条27eとが噛み合い、この噛み合いによってクイ等の保形手段を別途設けなくても湾曲状態が保持される。
図16及び図17は、本発明にかかる可撓性合成樹脂管の第4の実施の形態をあらわしている。
図16及び図17に示すように、この可撓性合成樹脂管1dは、外層16と、内層12と、補強層13とを備えている。
外層16は、垂直壁部23と、垂直壁部23の一端から延出する第1係合部28と、垂直壁部23の他端から第1係合部28に対して逆方向に延出する第2係合部29を備えた硬質塩化ビニル樹脂を押出成形して得られた帯状体2cを、第1係合部28と隣接する第2係合部29とを非接着状態で係合させて螺旋状に捲回することによって形成されている。
第1係合部28は、内壁部28aと、第1挿入部28bとを備えている。
内壁部28aは、垂直壁部23の一端から垂直壁部23に直交するように一側方向に延出していて、外層16の内壁を形成するようになっている。
また、内壁部28aは、図17に示すように、垂直壁部23の他端側の壁面28cに湾曲保持機構の一部を構成する係合突条28dが設けられている。
係合突条28dは、壁面28cの幅方向中央より垂直壁部23側に形成されていて、断面略半円形をしている。
第1挿入部28bは、内壁部28aの先端部において垂直壁部23に対面するように内壁部26aから延出し、その先端部が垂直壁部23方向に直角に折れ曲がる断面略L字形をしている。
第1挿入部28bは、その先端面28eの中間位置に湾曲保持機構の一部を構成する断面略半円形をした係合突条28fが形成されている。
第2係合部29は、外壁部29aと、第2挿入部29bとを備えている。
外壁部29aは、垂直壁部23の他端から垂直壁部23に直交するように他側方向(に延出していて、外層16の外壁を形成するようになっているとともに、垂直壁部23の一端側の壁面29cの幅方向中心位置に湾曲保持機構の一部を構成する断面略半円形をした係合突条29dが形成されている。
第2挿入部29bは、外壁部29aの先端部において垂直壁部23に対面するように外壁部29aから延出し、その先端部が垂直壁部23方向に直角に折れ曲がる断面略L字形をしている。
第2挿入部29bは、その先端面29eの中間位置に湾曲保持機構の一部を構成する断面略半円形をした係合突条29fが形成されている。
そして、外層16は、上記帯状体2cの第2挿入部29bが第1挿入部28bと垂直壁部23との間に、第1挿入部28bが第2挿入部29bと垂直壁部23との間に入り込むとともに、隣接する垂直壁部23間の距離が等間隔となるように螺旋状に巻回することによって得られる。
一方、内層12及び補強層13は、上記可撓性合成樹脂管1aの内層12及び補強層13と同様の構成となっている。
いる。
この可撓性合成樹脂管1dは、上記のようになっており、図18に示すように、湾曲させると、湾曲の外側では、図19に示すように、垂直壁部23間の距離が拡がるとともに、係合突条28fが係合突条29dを乗り越えて、係合突条29dより第2挿入部29b側へ入り込み、湾曲の内側では、図20に示すように、垂直壁部23間の距離が狭まるとともに、係合突条29fが係合突条28dを乗り越えて、垂直壁部23側に入り込む。
したがって、湾曲の外側では、係合突条28fと係合突条29dとが噛み合うとともに、湾曲の内側では、係合突条28dと係合突条29fとが噛み合い、この噛み合いによってクイ等の保形手段を別途設けなくても湾曲状態が保持される。
本発明は、上記の実施の形態に限定されない。例えば、上記の実施の形態では、第1係合部と第2係合部とが垂直壁部を介して連結されていたが、第1係合部と第2係合部とを接続する壁部を外壁部及び内壁部に対して鈍角あるいは鋭角に傾斜していても構わない。
1a,1b,1c,1d 可撓性合成樹脂管
11,14,15,16 外層
12 内層
13 補強層
2a,2b,2c,2d 帯状体
21,24,26,28 第1係合部
22,25,27.29 第2係合部
24c 壁面(湾曲保持機構)
24d 先端面(湾曲保持機構)
25c 壁面(湾曲保持機構)
25d 先端面(湾曲保持機構)
26d 係合突条(湾曲保持機構)
27d,27e 係合突条(湾曲保持機構)
28f 係合突条(湾曲保持機構)
29d 係合突条(湾曲保持機構)
29f 係合突条(湾曲保持機構)
31a 第1突条(湾曲保持機構)
32c 第1係合溝(湾曲保持機構)
32d 第2係合溝(湾曲保持機構)
33c 第2突条(湾曲保持機構)
4 摩擦力付与テープ(湾曲保持機構)

Claims (1)

  1. 合成樹脂よりなり、幅方向の一側に沿って第1係合部が形成され、幅方向の他側に沿って第2係合部が形成された帯状体を、
    前記第1係合部と隣接する第2係合部とを非接着状態で係合させて螺旋状に捲回して形成した外層と、
    この外層の内周面に沿って設けられた軟質合成樹脂よりなる内層と、
    を備える可撓性合成樹脂管において、
    湾曲させられたときに、摩擦抵抗または噛み合いによって外層を湾曲形状に保持可能な湾曲保持構造を、第1係合部及び第2係合部の少なくともいずれか一方に形成したことを特徴とする可撓性合成樹脂管。
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