JP5438004B2 - 電力変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、単相交流電源から所定の周波数を有する多相交流を出力する電力変換装置に関するものである。
従来の電力変換装置としては、三相交流電源から直流段階を経ずに直接的に所定の電圧/周波数を持つ三相交流を生成するマトリックスコンバータを使用した同期電動機の駆動制御装置が日本の特開平11−018489号公報(特許文献1)に開示されている。
図14は特許文献1に開示された電力変換装置としての駆動制御装置の構成を示す回路図である。図14に示されているように、この駆動制御装置は、三相交流電源1から入力された三相交流を、同期電動機5を駆動する所定の周波数を有する三相交流に形成するために、スイッチング手段3におけるスイッチングデバイスをPWM制御に基づいて開閉動作するものである。図14に示す駆動制御装置には、三相交流電源1の電流波形を改善するために入力側の各相にリアクトル2が設けられており、また同期電動機5に入力される電圧波形を改善するために各相間にコンデンサ4が設けられている。また、同期電動機5には位置センサ6が設けられている。
上記のように構成された従来の駆動制御装置において用いられているスイッチング手段3におけるスイッチングデバイスは、図15に示す双方向スイッチングデバイスであり、パワートランジスタ7とダイオード8を並列接続した並列体を直列に接続して構成されている。双方向スイッチデバイスとしては、図15に示すように、トランジスタとダイオードとを2個ずつ組み合わせた形態となっているのが一般的である。
上記のように構成された従来の駆動制御装置においては、スイッチング手段3におけるそれぞれの双方向スイッチングデバイスに対して、PWM制御を行うことにより、三相交流電源1から入力された三相交流を、同期電動機5を駆動するための所定の周波数を有する三相交流に形成している。
また、双方向スイッチングデバイスとしては、図16に示すスイッチングデバイスがある。図16は、日本の特開2007−252029号公報(特許文献2)に開示された交流スイッチングモジュールである。
図16に示す交流スイッチングモジュールにおいては、スイッチング部9、コンデンサ部10、及びダイオード部11が設けられており、これらが全て並列に接続されている。スイッチング部9は、環流ダイオード13を内蔵するスイッチングデバイス12を有して構成され、2つのスイッチングデバイス12が順方向に直列接続されている。コンデンサ部10は2個のスナバコンデンサを直列に接続して構成され、ダイオード部11は2個のダイオードを順方向に直列接続されて構成されている。また、コンデンサ部10の中点とダイオード部11の中点との間には抵抗14が接続されている。なお、ダイオード部11の各ダイオードを流れる電流方向は、スイッチング部9のスイッチング素子を流れる電流方向と一致している。
上記のように構成された図16に示す交流スイッチングモジュールにおいては、スイッチング部9の中点に接続された端子が入力端子となり、ダイオード部11の中点に接続された端子が出力端子として用いられる。この交流スイッチングモジュールにおいては、スイッチングデバイス12がスイッチング素子としてのトランジスタとダイオード13の並列接続で構成されており、スイッチングデバイス12のオン・オフ動作によりスナバ回路であるコンデンサ部10に蓄積されたエネルギーを電源側または負荷側に回生できる回路構成となっている。
単相交流電源が入力されて三相交流を生成する従来の電力変換装置としては、日本の特開2004−289985号公報(特許文献3)に開示されたインバータ制御装置がある。図17は、従来のインバータ制御装置を示す構成図である。図17に示す従来のインバータ制御装置は、単相交流電源33から単相交流電力が入力されて三相交流電力を生成し、誘導電動機であるモータ32を駆動するものである。このインバータ制御装置は、単相交流電源33を持つ直流電源装置30及びインバータ31により構成されている。直流電源装置30は、単相交流電源33と、交流を直流に変換する整流回路34と、モータ32の回生エネルギーを吸収するためのコンデンサ36と、リアクタ35とから構成されている。
したがって、上記の従来のインバータ制御装置は、整流手段である整流回路34を有する電力変換装置であり、単相交流入力−直流変換−三相交流出力のインダイレクトマトリクスコンバータである。このインバータ制御装置においては、インバータ31に入力される直流電圧が、ほぼ全波整流状態において脈流電圧波形であっても、インバータ31へ入力される直流電圧値を検出して演算処理し、誘導負荷であるモータ32を安定に、且つ実用上問題なく運転できるよう構成されている。
特開平11−18489号公報 特開2007−252029号公報 特開2004−289985号公報
Tatsuo Moritaほか、「650V 3.1mΩcm2 GaN-based Monolithic Bidirectional Switch Using Normally-off Gate Injection Transistor」;Electron Devices Meeting, 2007. IEDM 2007. IEEE International;P865-868
前述のように、図14から図16に示したように、三相交流電源から直流ステージを経ずに直接的に所定の電圧/周波数を有する三相交流を生成するマトリックスコンバータを使用した従来の電力変換装置においては、複数の双方向スイッチングデバイスがトランジスタ及びダイオードにより構成されている。このように構成された従来の電力変換装置においては、主回路の電流が双方向スイッチングデバイスのトランジスタ及びダイオードに常に流れて、三相交流が形成されている。このため、従来の電力変換装置ではトランジスタ及びダイオードに電流が流れることにより、発熱などのエネルギー損失が生じ、効率が低下するという問題があった。
また、図17に示したように、単相交流電源が入力されて三相交流を生成する従来の電力変換装置は、単相交流入力−直流変換−三相交流出力のインダイレクトマトリクスコンバータであり、整流手段が必須構成要素であった。さらに、負荷として誘導電動機が用いられている場合には、その回生エネルギーを吸収するための手段が必要である。このため、単相交流電源が入力されて三相交流を生成する電力変換装置においては、構造が複雑となり、装置が大型化するという問題があった。
したがって、電力変換装置においては、整流手段を設けることなく、簡単な構成で単相交流入力−三相交流出力のダイレクトマトリクスコンバータを構成することが非常に有用であることに本発明者は直目し、本発明を実現したものである。
即ち、本発明の目的は、整流手段を設けることなく、簡単な構成で単相交流入力−三相交流出力のダイレクトマトリクスコンバータを構成した電力変換装置を提供することである。
本発明に係る第1の観点の電力変換装置は、
単相交流電源の電源位相を検出し、検出された電源位相情報を出力する電源位相検出部と、
複数の双方向スイッチングデバイスを有し、前記単相交流電源の電源線と多相交流負荷への出力線とを前記双方向スイッチングデバイスにより接続して構成された波形生成部と、
前記電源位相検出部からの電源位相情報に基づいて前記双方向スイッチングデバイスを駆動制御するとともに、予め設定された指令信号に基づいて前記双方向スイッチングデバイスをPWM制御して、前記波形生成部から所定の周波数を有する多相交流を出力させる波形生成制御部と、を具備し、
前記電源位相検出部は、前記単相交流電源の電圧位相及び電流位相を検出するよう構成されており、前記波形生成制御部は検出された電圧位相情報及び電流位相情報に基づいて前記双方向スイッチングデバイスを駆動制御するよう構成され、
前記波形生成制御部は、前記電源位相検出部からの電圧位相情報及び電流位相情報に基づき、電源電圧波形と電源電流波形において正負の領域が同じ期間において前記双方向スイッチングデバイスをPWM制御する。このように構成された本発明の電力変換装置においては、整流手段を設けることなく、簡単な構成で単相交流入力−多相交流出力のダイレクトマトリクスコンバータが構成することができる。このように構成された本発明の電力変換装置においては、ダイオードモードの切り換え動作の判定を、電源の電圧位相情報及び電流位相情報に基づき行うことにより、回生エネルギー処理回路の制御が容易となり、信頼性の高い電力変換装置を実現することができる。また、このように構成された本発明の電力変換装置においては、双方向スイッチングデバイスに対するPWM制御を、電源の電圧位相情報及び電流位相情報に基づき行うことにより、所定の多相交流電力を確実に生成することができ、信頼性の高い電力変換装置を実現することができる。
本発明に係る第2の観点の電力変換装置は、
単相交流電源の電源位相を検出し、検出された電源位相情報を出力する電源位相検出部と、
複数の双方向スイッチングデバイスを有し、前記単相交流電源の電源線と多相交流負荷への出力線とを前記双方向スイッチングデバイスにより接続して構成された波形生成部と、
前記電源位相検出部からの電源位相情報に基づいて前記双方向スイッチングデバイスを駆動制御するとともに、予め設定された指令信号に基づいて前記双方向スイッチングデバイスをPWM制御して、前記波形生成部から所定の周波数を有する多相交流を出力させる波形生成制御部と、を具備し、
前記電源位相検出部は、前記単相交流電源の電圧位相及び電流位相を検出するよう構成されており、前記波形生成制御部は検出された電圧位相情報及び電流位相情報に基づいて前記双方向スイッチングデバイスを駆動制御するよう構成され、
前記波形生成制御部は、前記電源位相検出部からの電圧位相情報及び電流位相情報に基づき、電源電圧波形と電源電流波形において正負の領域が異なる期間において多相交流負荷からの電流を当該多相交流負荷に環流するモードに前記双方向スイッチングデバイスを駆動制御する。このように構成された本発明の電力変換装置においては、整流手段を設けることなく、簡単な構成で単相交流入力−多相交流出力のダイレクトマトリクスコンバータが構成することができる。このように構成された本発明の電力変換装置においては、ダイオードモードの切り換え動作の判定を、電源の電圧位相情報及び電流位相情報に基づき行うことにより、回生エネルギー処理回路の制御が容易となり、信頼性の高い電力変換装置を実現することができる。また、このように構成された本発明の電力変換装置においては、双方向スイッチングデバイスに対する駆動制御を、電源の電圧位相情報及び電流位相情報に基づき行うことにより、信頼性の高い電力変換装置を実現することができる。
本発明に係る第3の観点の電力変換装置は、前記第1または第2の観点の電力変換装置において、前記双方向スイッチングデバイスの動作モードが、遮断状態と双方向通電状態を切り換えるスイッチングモードと、2方向の単方向通電状態となるダイオードモードとを有し、
前記波形生成制御部が、前記電源位相検出部からの電源位相情報に基づいて前記双方向スイッチングデバイスのスイッチングモードとダイオードモードとを選択的に切り換えるように構成してもよい。このように構成された本発明の電力変換装置においては、波形生成部の双方向スイッチングデバイスに対する駆動制御を行うだけで所望の多相交流を生成することができ、他の回路に対する特別の対応制御が不要となり、回路構成の簡略化、小型化を図ることができる。また、本発明の電力変換装置では、波形生成部の双方向スイッチングデバイスに対して回生エネルギーの処理を目的とする特別の保護回路を設けることが不要となり、更なる回路構成の単純化、小型化を図ることができる。さらに、本発明の電力変換装置においては、ダイオードモードの切り換え動作の判定を、電源状態、又は電源位相情報に基づき行うことにより、回生エネルギー処理回路の制御が容易となり、信頼性の高い電力変換装置を実現することができる。
本発明に係る第4の観点の電力変換装置は、前記第1または第2の観点の電力変換装置において、前記双方向スイッチングデバイスが、少なくとも2つの制御端子を有し、
前記波形生成制御部が、前記電源位相検出部からの電源位相情報に基づき、電源波形における正領域と負領域のゼロクロス点を検出し、検出されたゼロクロス点において前記2つの制御端子に入力される互いの制御信号を切り換えるように構成してもよい。このように構成された本発明の電力変換装置においては、検出された電源位相情報に基づき、波形生成部の双方向スイッチングデバイスを選択的に駆動制御することにより、容易に所定の多相交流電力を出力することができる。
本発明に係る第5の観点の電力変換装置は、前記第3の観点の電力変換装置において、前記波形生成制御部が、前記電源位相検出部からの電源位相情報に基づき、電源波形における正領域と負領域のゼロクロス点を検出し、検出されたゼロクロス点において、前記双方向スイッチングデバイスのダイオードモードの通電方向を切り換えるよう構成してもよい。このように構成された本発明の電力変換装置においては、回生エネルギーの処理回路をダイオードモードの通電方向を切り換える動作により実現することが可能となり、簡単な構成で信頼性の高い電力変換を実現することができる。
本発明に係る第6の観点の電力変換装置は、前記第1または第2の観点の電力変換装置において、前記双方向スイッチングデバイスが、SiC横型双方向スイッチトランジスタ又はGaN横型双方向スイッチトランジスタ、若しくはRB−IGBT(Reverse Blocking Insulated Gate Bipolar Transistor)を逆方向に並列接続して構成してもよい。このように構成された本発明の電力変換装置においては、双方向スイッチングデバイスに対する駆動制御を容易に、且つ確実に行うことができ、信頼性の高い電力変換装置を実現することができる。
本発明は、単相交流電源から直流ステージを経ることなく直接的に多相交流を形成することができる電力変換装置を提供し、且つ制御の容易性及び低損失化を実現することが可能な電力変換装置を提供することができる。
本発明に係る実施の形態1の電力変換装置の構成を示すブロック図 実施の形態1の電力変換装置における波形生成部に用いられる双方向スイッチングデバイスを示す回路図 図2に示す双方向スイッチングデバイスの動作説明図 実施の形態1の電力変換装置における波形生成部の主要構成を示す回路図 単相交流電源の電圧が正領域のときの双方向スイッチングデバイスの動作の一例を示す表 単相交流電源の電圧が負領域のときの双方向スイッチングデバイスの動作を示す表 単相交流電源の電圧が正領域のときにおいて、双方向スイッチングデバイスがPWM制御されているときの動作の一例を示す表 図6Aに示す動作状態のときの波形生成部における電流の流れを示す図 単相交流電源の電圧が正領域のときにおいて、双方向スイッチングデバイスがPWM制御されているときの動作の一例を示す表 図7Aに示す動作状態のときの波形生成部における電流の流れを示す図 波形生成部に用いられる双方向スイッチングデバイスの一例を示す回路図 図8Aに示す双方向スイッチングデバイスの動作説明図 本発明に係る実施の形態2の電力変換装置の構成を示すブロック図 本発明に係る実施の形態3の電力変換装置の構成を示すブロック図 本発明に係る実施の形態4の電力変換装置の構成を示すブロック図 実施の形態4の電力変換装置において、単相交流電源から入力される電圧波形Vと電流波形Iの一例を用いてゼロベクトル電流モードの動作期間を示す波形図 実施の形態4の電力変換装置において、ゼロベクトル電流モードにおける双方向スイッチングデバイスの動作の一例を示す表 図13Aに示す動作状態のときの波形生成部における電流の流れを示す図 従来の電力変換装置の構成を示す回路図 従来の双方向スイッチングデバイスの構成を示す回路図 従来の双方向スイッチングデバイスの構成を示す回路図 従来のインバータ制御装置の構成を示すブロック図
以下、本発明の電力変換装置に係る好適な実施の形態について添付の図面を参照しつつ説明する。なお、以下に説明する具体的な構成の実施の形態により本発明の構成が限定されるものではなく、同じ技術的思想に基づいて構成される電力変換装置が本発明に含まれるのは言うまでもない。
(実施の形態1)
図1は、本発明に係る実施の形態1の電力変換装置の構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1の電力変換装置は、単相交流電源100の単相交流から直接的に所定の周波数を有する三相交流を形成して負荷101に対して三相電力を供給するものである。
図1において、単相交流電源100のからの単相交流は波形生成部102に入力されており、単相交流電源100から出力される電源電圧の位相は電源位相検出部103により検出される構成である。波形生成部102において所定の三相交流に生成された電力は、負荷101に供給される。実施の形態1において、負荷101は誘導負荷であるモータである。波形生成部102は、後述するように複数の双方向スイッチングデバイスにより構成されており、単相交流から三相交流に直流ステージを経ることなく変換するダイレクトマトリックスコンバータである。波形生成部102における複数の双方向スイッチングデバイスは、波形生成制御部104により駆動制御されている。波形生成制御部104は、予め設定された指令信号X、電源位相検出部103からの位相検出信号Y、及び負荷101の動作状態である回転数を検出する回転数検出部105からの負荷状態検出信号Z等に基づいて、波形生成部102における複数の双方向スイッチングデバイスを駆動制御し、波形生成部102が負荷101に入力すべき所定の三相交流電力を生成するよう構成されている。ここで、電源位相検出部103からの位相検出信号Yが電源位相情報である。
なお、実施の形態1の電力変換装置において、波形生成制御部104は、負荷101であるモータの負荷状態を示す情報として回転数情報が入力される構成で説明するが、負荷状態を示す情報としては、例えば、抵抗負荷においては電圧、電流、若しくは誘導負荷においてはモータへの入力電流、モータの相電流、出力トルク、回転子位置、角速度等の各種情報があり、これらの情報に基づいて予め設定された状態となるように負荷101を制御することが可能である。
波形生成制御部104は、位相検出信号Yが入力される位相検出信号処理部21、指令信号X及び回転数検出信号Zが入力されるPWM制御部22、及び波形生成部102の複数の双方向スイッチングデバイスを駆動制御するスイッチ駆動制御部20、を具備している。スイッチ駆動制御部20は、位相検出信号処理部21とPWM制御部22からの各信号が入力されて波形生成部102における複数の双方向スイッチングデバイスを駆動制御するための制御信号を出力する。
波形生成制御部104の位相検出信号処理部21においては、入力された位相検出信号Yに対して、電源位相検出部103における電圧位相検出時に生じるオフセット分の遅れ、及び構成回路における信号遅れ等を考慮して、入力された位相検出信号Yのタイミング同期遅れを補正している。
波形生成部102における双方向スイッチングデバイスとしては、図2に示すスイッチングデバイスを用いることができる。図2に示す双方向スイッチングデバイスは、2つの制御端子であるゲート端子を有するGaN横型双方向スイッチトランジスタであり、遮断状態(OFF状態)、双方向通電状態(双方向ON状態)、及び逆方向である2つの単方向通電状態の4つの状態となる機能を持つ。このような機能を有する双方向スイッチングデバイスとしては、例えば、前述の非特許文献1に開示されたものがある。
図2に示すように、GaN横型双方向スイッチトランジスタは2つのゲート端子(G1,G2)を有しており、それぞれのゲート端子に入力される信号に応じて当該トランジスタが異なる機能を示す動作を行う。なお、GaN横型双方向スイッチトランジスタの代わりにSiC横型双方向スイッチトランジスタを用いることも可能である。
図3は、GaN横型双方向スイッチトランジスタの各ゲート端子(G1,G2)に電圧が印加されることにより、当該トランジスタの動作を等価回路で示した表である。図3に示すように、第1のゲート端子G1と第2のゲート端子G2の両端子に電圧が印加されないとき(両方のゲート端子G1,G2がオフ状態のとき)、当該トランジスタはオフ状態(開成状態)である。一方、第1のゲート端子G1と第2のゲート端子G2の両端子に電圧が印加されたとき(両方のゲート端子G1,G2がオン状態のとき)、当該トランジスタはオン状態(閉成状態)である。
第1のゲート端子G1に電圧が印加され、第2のゲート端子G2に印加されないとき、即ち、第1のゲート端子G1がオン状態であり、第2のゲート端子G2がオフ状態のとき、当該トランジスタはダイオードモードとなり、第1のソースS1がカソード側となり、第2のソースS2がアノード側となる。即ち、第2のソース(S2)から第1のソース(S1)への電流の流れが順方向動作となる。反対に、第1のゲート端子G1に電圧が印加されず、第2のゲート端子G2に印加されたとき、即ち、第1のゲート端子G1がオフ状態であり、第2のゲート端子G2がオン状態のとき、当該トランジスタはダイオードモードとなり、第1のソースS1がアノード側となり、第2のソースS2がカソード側となる。即ち、第1のソース(S1)から第2のソース(S2)への電流の流れが順方向動作となる。
実施の形態1の電力変換装置において、上記のような動作を行うGaN横型双方向スイッチトランジスタを双方向スイッチングデバイスとして波形生成部102に用いることにより、波形生成部102は単相交流を所定の三相交流に変換することが可能となる。
図4は電力変換装置の波形生成部102における主要な回路構成を示す回路図である。図4に示すように、波形生成部102には6個の双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)が設けられている。波形生成部102においては、2個の双方向スイッチングデバイスが直列接続された直列体が3組有り、3組の直列体が並列に接続されている。各直列体の中点(2個の双方向スイッチングデバイスの接続点)から所定の周波数を有する三相交流が負荷101であるモータに対して出力される構成である。各双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)の2つのゲート端子(G1,G2)には、スイッチ駆動制御部20からの制御信号が入力される。
実施の形態1の電力変換装置においては、単相交流電源100からの電源電圧の位相状態に応じて、波形生成部102の双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)のゲート端子に対する印加電圧を制御している。即ち、実施の形態1の電力変換装置においては、単相交流電源100から入力された電圧において、電圧波形が正の領域のときと、電圧波形が負の領域のときで双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)を構成するトランジスタの電流の向きを切り換えるよう構成されている。以下、波形生成部102の双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)における具体的な動作について説明する。
図5Aは、単相交流電源100から入力された電圧が正の領域のときの双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)の動作を示す表である。図5Aに示すように、単相交流電源100の電圧が正の領域のとき、各双方向スイッチングデバイスQ1〜Q6における第1のゲート端子G1にはオン電圧が印加され、第1のゲート端子G1はオン状態である。このとき、各双方向スイッチングデバイスQ1〜Q6における第2のゲート端子G2は、指令信号X及び回転数検出信号Zに基づいたPWM制御の制御信号により駆動制御されている。即ち、波形生成部102においては、単相交流電源100の単相交流から所定の周波数を有する三相交流を生成するために、所定のデューティ比で第2のゲート端子G2がオン・オフ制御される。図5Aにおいては、第1のゲート端子G1がオン状態であり、第2のゲート端子G2がPWM制御されたときの、双方向スイッチングデバイスの等価回路を示している。
図5Bは、単相交流電源100から入力された電圧が負の領域のときの双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)の動作を示す表である。図5Bに示すように、単相交流電源の電圧が負の領域のとき、各双方向スイッチングデバイスQ1〜Q6における第2のゲート端子G2にはオン電圧が印加され、第2のゲート端子G2はオン状態である。このとき、各双方向スイッチングデバイスQ1〜Q6における第1のゲート端子G1は、指令信号X及び回転数検出信号Zに基づいたPWM制御の制御信号により駆動制御されている。即ち、波形生成部102においては、単相交流電源100の単相交流から所定の周波数を有する三相交流を生成するために、所定のデューティ比で第1のゲート端子G1がオン・オフ制御される。図5Bにおいては、第1のゲート端子G1がPWM制御され、第2のゲート端子G2がオン状態のときの、双方向スイッチングデバイスの等価回路を示している。
図5A及び図5Bにおける等価回路に示すように、単相交流電源100の電圧が正の領域のときと負の領域のときで、双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)の機能動作が逆転するよう構成されている。したがって、実施の形態1の電力変換装置においては、単相交流から、直流ステージを経ることなく直接的に三相交流に変換するダイレクトマトリックスコンバータが構成されている。
図6A,図6B,図7A及び図7Bは、単相交流電源100からの単相交流の電圧が正の領域のときにおいて、双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)がPWM制御されているときの一動作を示す表である。
図6A及び図6Bは、単相交流電源100からの電流がモータに流れて、負荷101であるモータが稼働しているときの状態(力行状態)を示している。図6A及び図6Bに示す状態(力行状態)におけるPWM制御では、双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)の第1のゲート端子G1がオン状態である。図6A及び図6Bに示す状態(力行状態)においては、第1,第3,第6の双方向スイッチングデバイスQ1,Q3,Q6がスイッチングモードのオン状態であり、第2,第4,第5の双方向スイッチングデバイスQ2,Q4,Q5がダイオードモードである。この状態において、単相交流電源100からの電流が図6Bに示す矢印の方向に流れて、負荷101を稼働している(力行モード)。
図7A及び図7Bは、負荷101を制動している状態(減速状態)を示しており、この制動状態では誘導負荷であるモータが発電機となる。図7A及び図7Bに示す制動状態においては、第2,第4,第5の双方向スイッチングデバイスQ2,Q4.Q5がスイッチングモードのオン状態であり、第1,第3,第6の双方向スイッチングデバイスQ1,Q3.Q6がダイオードモードである。この状態において、誘導負荷であるモータからの電流が図7Bに示す矢印の方向に流れている(環流電流モード)。
一方、単相交流電源100からの単相交流の電圧が負の領域のときにおける、双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)のPWM制御では、双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)の第2のゲート端子G2がオン状態であり、第1のゲート端子G1がPWM制御される。
上記のように、実施の形態1の電力変換装置においては、双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)の第1及び第2のゲート端子(G1,G2)が制御されることにより、単相交流から所定の周波数を有する三相交流へ、直流ステージを経ることなく直接的に変換することが可能となる。
なお、実施の形態1においては、双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)として図2に示したGaN横型双方向スイッチトランジスタを用いた例で説明したが、同様の機能を有する他のデバイスでも対応することが可能である。
例えば、図8Aに示すに示す双方向スイッチングデバイスを用いることが可能である。このスイッチングデバイスは、RB−IGBT(Reverse Blocking Insulated Gate Bipolar Transistor)を逆方向に並列接続して構成したものである。このRB−IGBTを双方向スイッチングデバイスとして用いることにより、主回路を構成する回路電流の素子数を低減化することが可能である。図8Bは、このRB−IGBTの第1のゲート端子G1と第2のゲート端子G2に対して、電圧を制御したときの当該トランジスタの機能を等価回路で示している。
図8Bに示すように、第1のゲート端子G1と第2のゲート端子G2の両方のゲート端子に電圧が印加されているオン状態、若しくは両方のゲート端子に電圧が印加されていないオフ状態においては、当該双方向スイッチングデバイスはスイッチングモードとなる。また、一方のゲート端子がオン状態であり、他方のゲート端子がオフ状態のとき、当該双方向スイッチングデバイスはダイオードモードとなる。図8Aに示す双方向スイッチングデバイスにおいて、第1のゲート端子G1に電圧が印加され、第2のゲート端子G2に電圧が印加されていない状態では、端子S1がアノード側となり、端子S2がカソード側となる。即ち、このときの双方向スイッチングデバイスは、端子S1から端子S2への方向が順方向となるダイオードモードとなる。反対に、第1のゲート端子G1に電圧が印加されておらず、第2のゲート端子G2に電圧が印加された状態では、端子S1がカソード側となり、端子S2がアノード側となる。即ち、このときの双方向スイッチングデバイスは、端子S2から端子S1への方向が順方向となるダイオードモードとなる。
上記のように、本発明に係る実施の形態1の電力変換装置においては、遮断状態(OFF状態)と双方向通電状態(双方向ON状態)のスイッチングモード、及び2つの単方向通電のダイオードモードの機能を有する双方向スイッチングデバイスを用いて波形生成部を構成することにより、単相交流電源から所定の周波数を有する三相交流を形成することが可能となる。したがって、本発明に係る実施の形態1の電力変換装置は、制御の容易性と低損失化を実現した汎用性の高い電力変換装置である。
(実施の形態2)
図9は、本発明に係る実施の形態2の電力変換装置の構成を示すブロック図である。実施の形態2の電力変換装置は、前述の実施の形態1の電力変換装置における電源位相検出部103の具体的な構成の一例を示したものである。実施の形態2の電力変換装置においては、電源位相検出部103が単相交流電源100の電圧位相を検出する電圧位相検出部105として構成されている。なお、実施の形態2の電力変換装置において、前述の実施の形態1の電力変換装置における構成要素と同じ機能、構成を有するものには同じ符号を付し、当該構成要素に関する詳細な説明は実施の形態1における説明を適用する。
図9に示すように、単相交流電源100と三相の負荷101との各接続部分には、双方向スイッチングデバイス102a,102b,102c,102d,102e,102fが設けられており、6個の双方向スイッチングデバイス102a〜102fにより波形生成部102が構成されている。実施の形態2の電力変換装置における波形生成部102の双方向スイッチングデバイス102a〜102fは、前述の実施の形態1において説明した双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)と同じ構成である。実施の形態2の電力変換装置においては、単相交流電源100と負荷101と波形生成部102とにより主回路が構成されており、波形生成部102の双方向スイッチングデバイス102a〜102fが波形生成制御部104により駆動制御されている。
また、単相交流電源100には電圧位相検出部106が設けられており、この電圧位相検出部106により単相交流電源100の電圧位相が検出されている。電圧位相検出部106は、波形生成部102における各双方向スイッチングデバイス102a〜102fに対するPWM制御を行う波形生成制御部104に対して位相検出信号Yを伝送している。ここで、電圧位相検出部106からの位相検出信号Yが電圧位相情報である。
実施の形態2の電力変換装置の構成は、前述の実施の形態1の電力変換装置の構成と実質的に同じ構成を有している。実施の形態2の電力変換装置においても、波形生成制御部104に負荷101に関する負荷状態を示す情報(例えば、回転数、モータへの入力電流、モータの相電流、出力トルク、回転子位置、角速度、電圧、電流等)を検出して波形生成制御部104に送信するよう構成されている。
以上のように構成された実施の形態2の電力変換装置における動作は、前述の実施の形態1の電力変換装置における動作と実質的に同じである。
実施の形態2の電力変換装置において、単相交流電源100の単相交流から所定の周波数を有する三相交流を形成して、負荷101に三相電力を供給するために、単相交流電源100の電源電圧の位相を電圧位相検出部105において検出して、波形生成部102の各双方向スイッチングデバイス102a〜102fをPWM制御し、擬似三相交流を生成している。生成された疑似三相交流が負荷101に供給され、負荷101が指定された負荷状態、例えば所定の回転数で駆動される。
図9に示すように、実施の形態2の電力変換装置における電圧位相検出部106においては、単相交流電源100の電圧が電源トランス106aに入力されて、電気絶縁と低電圧化が行われる。電源トランス106aから出力された電圧信号は、オペアンプ回路106bに入力されて、所定電圧(実施の形態2においては接地電圧)と比較され、その比較結果が電圧位相情報である位相検出信号Yとして出力される。
電圧位相検出部106から出力された位相検出信号Yは、波形生成制御部104に入力される。波形生成制御部104の位相検出信号処理部21(図1参照)において、位相検出信号Yに対して、電源位相検出部103における電圧位相検出時に生じるオフセット分、及び構成回路における信号遅れ等を補正して、入力された位相検出信号Yのタイミング同期遅れを補正している。
上記のように構成された、本発明に係る実施の形態2の電力変換装置においては、電圧位相検出部106からの位相検出信号Y、指令信号X等に基づいて双方向スイッチングデバイスの第1及び第2のゲート端子(G1,G2)が駆動制御される。このように駆動制御された実施の形態2の電力変換装置は、単相交流から直流ステージを経ることなく直接的に所定の周波数を有する三相交流(指令信号Xに対応した三相交流)へ変換することが可能となる。
(実施の形態3)
図10は、本発明に係る実施の形態3の電力変換装置の構成を示すブロック図である。実施の形態3において、前述の実施の形態1及び実施の形態2における構成要素と同じ機能、構成を有するものには同じ符号を付し、当該構成要素に関する詳細な説明はそれぞれの実施の形態における説明を適用する。
実施の形態3の電力変換装置において、前述の実施の形態2の電力変換装置と異なる点は、単相交流電源100の電圧位相を検出する電圧位相検出部105が、単相交流電源100の電流位相を検出する電流位相検出部107に代わった点である。
図10に示すように、実施の形態3の電力変換装置においては、単相交流電源100と三相の負荷101と波形生成部102とにより主回路が構成されており、波形生成部102が波形生成制御部104により駆動制御されている。したがって、電流位相検出部107以外の構成は、実施の形態1及び実施の形態2と実質的に同じである。
実施の形態3の電力変換装置において、単相交流電源100には電流位相検出部107が設けられており、この電流位相検出部107により単相交流電源100の電流位相が検出されている。電流位相検出部107は、波形生成部102における各双方向スイッチングデバイス102a〜102fに対するPWM制御を行う波形生成制御部104に対して位相検出信号Yを伝送している。ここで、電流位相検出部107からの位相検出信号Yが電流位相情報である。
図10に示すように、実施の形態3の電力変換装置における電流位相検出部107においては、単相交流電源100の電流がCT107aにおいて検出される。検出された電流信号は、オペアンプ回路107bに入力されて、所定電圧(実施の形態3においては接地電圧)と比較され、その比較結果を示す位相検出信号Yが波形生成制御部104へ出力される。
電流位相検出部107から出力された位相検出信号Yに対しては、波形生成制御部104の位相検出信号処理部21(図1参照)において、電源位相検出部103における電圧位相検出時に生じるオフセット分、及び構成回路における信号遅れ等を補正して、入力された位相検出信号Yのタイミング同期遅れを補正している。
図10に示すように、実施の形態3の電力変換装置においては電流位相検出部107を用いることにより、単相交流電源100から負荷101に供給される電流の連続性が明らかとなる。このため、実施の形態3の電力変換装置においては、双方向スイッチングデバイス102a〜102fに電流が流れていないタイミングで波形生成部102におけるスイッチングモードとダイオードモードとの切換えが可能となる。この結果、実施の形態3の電力変換装置は、単相から三相へのより信頼性の高い電力直接変換を安易に、且つ高効率で実現することができる。
実施の形態3の電力変換装置においては、単相交流電源100からの電流位相を検出して、電流波形において電流が正の領域のときと負の領域のときで、双方向スイッチングデバイスの機能動作を逆転するよう構成されている。したがって、実施の形態3の電力変換装置においては、単相交流から、直流ステージを経ることなく直接的に三相交流に変換するダイレクトマトリックスコンバータが構成されており、制御の容易性及び低損失化を実現している。
(実施の形態4)
図11は、本発明に係る実施の形態4の電力変換装置の構成を示すブロック図である。実施の形態4において、前述の実施の形態1から実施の形態3における構成要素と同じ機能、構成を有するものには同じ符号を付し、当該構成要素に関する詳細な説明はそれぞれの実施の形態における説明を適用する。
実施の形態4の電力変換装置において、前述の実施の形態1の電力変換装置と異なる点は、単相交流電源100の電源位相を検出する電源位相検出部103に代わり、検出された電源電圧の位相を示す電圧位相検出信号Y1と、検出された電源電流の位相を示す電流位相検出信号Y2とを出力する電圧・電流位相検出部108が設けられている点である。ここで、電圧・電流位相検出部108からの電圧位相検出信号Y1が電圧位相情報であり、電流位相検出信号Y2が電流位相情報である。
負荷101が抵抗負荷の場合には、負荷力率がほぼ1であり、電圧位相及び電流位相における差がなく、電源位相の検出対象としては電圧又は電流のいずれでも問題はない。但し、抵抗負荷であっても軽負荷の場合には、電圧位相を検出対象とした前述の実施の形態2の電力変換装置の構成が好ましい。これは、負荷が軽い場合には電流値が小さく、この電流の位相を検出対象とすると、ノイズ等により電流検出系において誤動作のおそれがあるためである。電圧位相を検出対象とすると、電圧は一定であるため電圧検出系においては誤動作が少なく、精度の高い検出が可能である。
また、抵抗負荷であっても重負荷の場合には、電流位相を検出対象とした前述の実施の形態3の電力変換装置の構成が好ましい。これは、負荷が重い場合には電流値が大きく、電流検出系の分解能が十分に確保できるためである。
一方、負荷101が大容量の誘導負荷の場合、例えば大型の誘導電動機の場合には、電圧位相と電流位相とは大きなずれが生じている。
図12は、単相交流電源100から入力される電圧波形Vと電流波形Iの一例を示す波形図である。図12に示すように、電流位相は電圧位相に較べて遅れている。したがって、例えば、電圧波形Vにおいてゼロレベルと交差するゼロクロス点Vと電流波形Iのゼロレベルと交差するゼロクロス点Iの期間では、電圧が正領域、電流が負領域となり、電圧と電流が異なる領域となっている。この結果、電圧波形Vのゼロクロス点Vにおいて、双方向スイッチングデバイスを、前述の図5A及び図5Bに示したように、スイッチング動作させた場合には、ある期間において電源が短絡し、過大サージ電圧が発生するおそれがある。
この問題を解決するために、実施の形態4の電力変換装置においては、電圧及び電流が異なる領域(正領域又は負領域)となる期間においては、波形生成部102の双方向スイッチングデバイスを後述するゼロベクトル電流モードとなるように駆動制御している。ゼロベクトル電流モードとは、電源電圧がゼロクロス点を超えてから電源電流がゼロクロス点を超えるまでの期間においては、それまで流れていたモータ電流が引き続き回路に流れるため、そのときのモータ電流をモータ側へ返すよう双方向スイッチングデバイスを駆動制御する環流モードである。ゼロベクトル電流モードにおける具体的な動作の一例は以下の通りである。
図13Aは、ゼロベクトル電流モードにおける双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)の各ゲート端子(G1,G2)に対する電圧の印加状態(オン・オフ状態)と、そのときの各双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)の動作状態を示している。図13Bは、図13Aに示す動作状態における波形生成部102の双方向スイッチングデバイス(Q1〜Q6)における電流の流れを示している。
図13A及び図13Bに示す状態においては、第1,第3,第5の双方向スイッチングデバイスQ1,Q3,Q5がダイオードモードであり、第2,第4,第6の双方向スイッチングデバイスQ2,Q4,Q6がスイッチングモードのオン状態である。この状態において、誘導負荷であるモータからの電流は、図13Bに示す矢印の方向に流れ、モータに環流している(ゼロベクトル電流モード)。
このように、実施の形態4の電力変換装置においては、電圧及び電流が異なる領域(正領域又は負領域)となる期間(例えば、図12におけるV−I期間、V−I期間、V−I期間)においては、直前のモータから流れた電流がモータへ環流するゼロベクトル電流モードで双方向スイッチングデバイスが駆動制御されている。そして、電圧及び電流が同じ領域(正領域又は負領域)となる期間、即ち、図12に示す電圧波形Vと電流波形Iにおいては、I−V期間、I−V期間においては、通常のPWM制御が行われる。
したがって、実施の形態4の電力変換装置においては、単相交流電源100の電圧及び電流の各位相を検出するために電圧・電流位相検出部108を設けて、電圧・電流位相検出部108から電圧位相検出信号Y1及び電流位相検出信号Y2を波形生成制御部104に出力するよう構成されている。電圧位相検出信号Y1及び電流位相検出信号Y2が入力された波形生成制御部104は、上記の所定期間において、PWM制御とゼロベクトル電流モードとを切り換えて各双方向スイッチングデバイスを駆動制御するよう構成されている。
このように構成された実施の形態4の電力変換装置においては、三相の負荷101が大容量の誘導負荷の場合等の電圧位相と電流位相とが大きなずれを生じている場合であっても、単相交流電源100の単相交流から直流ステージを経ることなく所定の周波数を有する三相電流を信頼性高く生成することができる。
本発明の電力変換装置においては、動作モードとして少なくとも遮断状態(OFF状態)、双方向通電状態(双方向ON状態)、2つの単方向通電状態(ダイオードモード状態)の機能を有する双方向スイッチングデバイスとして、例えばGaNのマルチゲート双方向トランジスタを使用している。図15及び図16に示したトランジスタとダイオードとを組み合わせた従来構成の双方向スイッチングデバイスを用いて本発明の電力変換装置を構成することは可能である。しかし、このようなトランジスタとダイオードとを組み合わせた構成では、常にダイオードとトランジスタが直列接続状態で通電されるため、通電ロスが大きく、またそれぞれの素子を組み合わせて構築する必要があるため装置が大型化し、接続手段が多く必要であるなどの問題がある。図2に示したGaNのマルチゲート双方向トランジスタ、及び図8Aに示したRB−IGBTを用いた構成においては、トランジスタとダイオードとの組み合わせではなく、トランジスタ単独で構成されているため、上記のような問題は解消されている。
本発明の電力変換装置における波形生成部においては、図4に示したように、単相交流電源と三相負荷との間の接続が3組のハーフブリッジとなるよう構成されている。本発明の電力変換装置は、単相交流電源の電源位相を検出する電源位相検出部からの位相検出信号Yに基づいて、図5A又は図5Bに示したようなスイッチング動作を選択的に実行している。したがって、6個の双方向スイッチングデバイスは、単相交流電源の入力波形状態に応じて、例えば単相交流電源からの出力端子間(2本の電源線間)の電圧の大小関係に応じて、駆動制御されるよう構成されている。即ち、本発明の電力変換装置における波形生成制御部においては、電源位相検出部からの電源線間の電圧の大小関係を示す電源位相情報に基づいて波形制御部を駆動制御する。
具体的には、電源線において電圧が低い方の端子にダイオードモードの双方向スイッチングデバイスのアノード側が接続され、電圧が高い方の端子にダイオードモードの双方向スイッチングデバイスのカソード側が接続されるよう、双方向スイッチングデバイスの第1のゲート−第1のソース間にオン信号を印加する。また、単相交流電源100の電圧位相が反転したときには、丁度回路を裏返した状態となるように、双方向スイッチングデバイスの第2のゲート−第2のソース間にオン信号を印加する。このとき、それぞれ他方のゲート端子に印加する電圧を制御して双方向スイッチングデバイスのオン・オフ動作を行うことにより、本発明の電力変換装置において三相負荷のためのPWM制御が実現されている。
なお、前述の各実施の形態においては、負荷が三相である場合について説明したが、本発明は負荷が三相に限定されるものではなく、単相交流電源の電源線と多相交流負荷への出力線とを双方向スイッチングデバイスにより接続するという同様の技術的特徴を適用することにより、単相交流電源から直流ステージを経ることなく多相交流を生成することが可能である。
電動機負荷をはじめインダクタンス成分を持つ負荷を用いた場合には、その負荷のインダクタンス成分による回生エネルギーを何らかの方法で処理することが必要である。通常、この回生エネルギー処理は、各トランジスタに並列に設けられたフライホイールダイオードを介して、電源回路若しくは大容量の平滑コンデンサに回生されるのが一般的である。本発明の電力変換装置においては、双方向スイッチングデバイスを用いることにより、スイッチングモード又はダイオードモードを形成することが可能であるため、双方向スイッチングデバイスが状況に応じてフライホイールダイオードとしての機能を持つものである。このため、本発明においては、インダクタンス成分を持つ負荷を用いた場合に生じる回生エネルギーを電源回路に回生することが可能な構成となる。
上記のように、本発明の電力変換装置における波形生成部の動作モードとして、少なくとも遮断状態(OFF状態)、双方向通電状態(双方向ON状態)、2つの単方向通電状態の各機能を示す双方向スイッチングデバイスを用いることにより、単相交流電源の位相情報に基づいた回生エネルギー処理のためのフライホイールダイオードを構成することが可能となり、信頼性の高い電力変換回路を安易に、且つ高効率で実現することができる。
本発明の電力変換装置においては、実施の形態3において説明したように、単相交流電源の位相を検出するために電圧位相検出手段の代わりに電流位相検出手段を設けることにより、電源から負荷に供給される電流の連続性が明らかとなり、電流が流れていないタイミングでの双方向スイッチングデバイスのモード切換えが可能となる。このため、本発明に係る電力変換装置は、単相交流から多相交流へのより信頼性の高い電力変換回路を安易に、且つ高効率で実現することができる。
また、本発明の電力変換装置においては、実施の形態4において説明したように単相交流電源の位相を検出するために電圧位相検出手段と電流位相検出手段を合わせた機能を有する電圧・電流位相検出手段を設けることにより、負荷が大容量の誘導負荷の場合であっても、所定の周波数を有する多相電流を信頼性高く生成することができる。
本発明の電力変換装置においては、遮断状態(OFF状態)と双方向通電状態(双方向ON状態)のスイッチングモード、及び2つの単方向通電のダイオードモードの機能を有する双方向スイッチングデバイスを用いて波形生成部を構成することにより、単相交流から所定の周波数を有する多相交流を形成することが可能となり、制御の容易性と低損失化を実現している。
本発明の電力変換装置は、単相交流から多相交流への電力変換において直流ステージを経ることなく容易に、且つ高効率に変換することができる信頼性の高い電源装置として有用であり、例えば空気調和機、ヒートポンプ式給湯機、冷蔵庫等の比較的大電力の多相電動機を有する各種の家庭用電気機器における電源装置として汎用性高く適用できる。
20 スイッチ駆動制御部
21 位相検出信号処理部
22 PWM制御部
100 単相交流電源
101 負荷
102 波形生成部
103 電源位相検出部
104 波形生成制御部
105 回転数検出部
106 電圧位相検出部
107 電流位相検出部
108 電圧・電流位相検出部

Claims (6)

  1. 単相交流電源の電源位相を検出し、検出された電源位相情報を出力する電源位相検出部と、
    複数の双方向スイッチングデバイスを有し、前記単相交流電源の電源線と多相交流負荷への出力線とを前記双方向スイッチングデバイスにより接続して構成された波形生成部と、
    前記電源位相検出部からの電源位相情報に基づいて前記双方向スイッチングデバイスを駆動制御するとともに、予め設定された指令信号に基づいて前記双方向スイッチングデバイスをPWM制御して、前記波形生成部から所定の周波数を有する多相交流を出力させる波形生成制御部と、
    を具備し、
    前記電源位相検出部は、前記単相交流電源の電圧位相及び電流位相を検出するよう構成されており、前記波形生成制御部は検出された電圧位相情報及び電流位相情報に基づいて前記双方向スイッチングデバイスを駆動制御するよう構成され、
    前記波形生成制御部は、前記電源位相検出部からの電圧位相情報及び電流位相情報に基づき、電源電圧波形と電源電流波形において正負の領域が同じ期間において前記双方向スイッチングデバイスをPWM制御する電力変換装置。
  2. 単相交流電源の電源位相を検出し、検出された電源位相情報を出力する電源位相検出部と、
    複数の双方向スイッチングデバイスを有し、前記単相交流電源の電源線と多相交流負荷への出力線とを前記双方向スイッチングデバイスにより接続して構成された波形生成部と、
    前記電源位相検出部からの電源位相情報に基づいて前記双方向スイッチングデバイスを駆動制御するとともに、予め設定された指令信号に基づいて前記双方向スイッチングデバイスをPWM制御して、前記波形生成部から所定の周波数を有する多相交流を出力させる波形生成制御部と、
    を具備し、
    前記電源位相検出部は、前記単相交流電源の電圧位相及び電流位相を検出するよう構成されており、前記波形生成制御部は検出された電圧位相情報及び電流位相情報に基づいて前記双方向スイッチングデバイスを駆動制御するよう構成され、
    前記波形生成制御部は、前記電源位相検出部からの電圧位相情報及び電流位相情報に基づき、電源電圧波形と電源電流波形において正負の領域が異なる期間において多相交流負荷からの電流を当該多相交流負荷に環流するモードに前記双方向スイッチングデバイスを駆動制御する電力変換装置。
  3. 前記双方向スイッチングデバイスの動作モードは、遮断状態と双方向通電状態を切り換えるスイッチングモードと、2方向の単方向通電状態となるダイオードモードとを有し、
    前記波形生成制御部は、前記電源位相検出部からの電源位相情報に基づいて前記双方向スイッチングデバイスのスイッチングモードとダイオードモードとを選択的に切り換える請求項1または2に記載の電力変換装置。
  4. 前記双方向スイッチングデバイスは、少なくとも2つの制御端子を有し、
    前記波形生成制御部は、前記電源位相検出部からの電源位相情報に基づき、電源波形における正領域と負領域のゼロクロス点を検出し、検出されたゼロクロス点において前記2つの制御端子に入力される互いの制御信号を切り換える請求項1または2に記載の電力変換装置。
  5. 前記波形生成制御部は、前記電源位相検出部からの電源位相情報に基づき、電源波形における正領域と負領域のゼロクロス点を検出し、検出されたゼロクロス点において、前記双方向スイッチングデバイスのダイオードモードの通電方向を切り換える請求項に記載の電力変換装置。
  6. 前記双方向スイッチングデバイスは、SiC横型双方向スイッチトランジスタ又はGaN横型双方向スイッチトランジスタ、若しくはRB−IGBT(Reverse Blocking Insulated Gate Bipolar Transistor)を逆方向に並列接続して構成された請求項1または2に記載の電力変換装置。
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