JP5437708B2 - シート後処理装置及びこれを用いた画像形成システム - Google Patents

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本発明は、画像形成装置などから搬出されたシートを束状に部揃え集積してステップル綴じなどの後処理を施すシート後処理装置に係わり、処理トレイにシートを束状に集積するシート集積機構の改良に関する。
一般に、この種のシート後処理装置は、画像形成装置などから搬出されるシートを部揃え集積して製本綴じ、パンチ処理、捺印処理などの後処理を施し、処理後のシート束をスタックトレイに収納する装置として知られている。このため排紙経路の下流側に処理トレイを、更にその下流側にスタックトレイを配置し、この処理トレイに順次搬出されるシートを部揃え集積してステープルユニットなどで後処理する。そして処理後のシート束は処理トレイの排紙口に連設されたスタックトレイに収納している。
例えば特許文献1には排紙経路の下流側に段差を形成して処理トレイを配置し、この処理トレイにシート端を突き当て規制する規制ストッパと綴じ処理するステープル装置を配置している。そして排紙経路から搬出されたシートを処理トレイ上に部揃え集積し、このシートを規制ストッパで位置決めしてステープル装置で綴じ合わせている。そしてこの処理トレイには後処理後のシート束を下流側のスタックトレイに搬出する束搬出機構が設けられている。
また特許文献2には、シート先端を規制するためのストッパ部材と、このストッパ位置に集積したシート束をグリップして搬送するグリップ搬送手段とを処理トレイに備えた後処理装置が開示されている。この文献にはストッパ部材とグリップ部材を同一のユニットに配置し、このユニットを処理トレイに沿って位置移動し、シートを処理位置の上流側で整列集積し、その後このユニットを後処理位置に移動することによってシート束をオフセットさせることが提案されている。
特許文献1 特開2006−256729号公報
特許文献2 特開平8−295458号公報
上述のように排紙口からのシートを処理トレイ上に部揃え集積して後処理などを施す際に、処理トレイに、シート端規制ストッパと、後処理後のシート束をトレイ外部に搬出する束搬送機構とを配置することは前掲特許文献1などで知られている。この場合に規制ストッパと束搬送機構とを一体にユニット化して、トレイ上の所定位置に集積したシート束を下流側の後処理位置に位置移動(オフセット)することは前掲特許文献2などで知られている。
このように処理トレイ上にシートを位置決めするストッパ手段を後処理位置の上流側に配置し、部揃え集積後にシート束を後処理位置にオフセット移動する装置は知られている。しかし、後処理位置の上流側でシートを位置規制する構成を採用すると、集積後にシート束を後処理位置に位置移動しなければならないため、連続処理するときの処理効率が劣る問題を惹き起こす。
一方、後処理位置にストッパ機構を配置する構成を採用すると、搬送方向の長さサイズが長いシートでは、シートをストッパに向けて移送する搬送手段との摩擦抵抗が大きくなる。このため大サイズシートはストッパに突当てるときの搬送力にバラツキが生し、先端折れなど整合不良が生じやすい。
そこで本発明者は、比較的高速処理が要求される(A4サイズなど)シートは、後処理位置でシートを突当て規制し、シートサイズの大きい(A3サイズなど)シートは、後処理位置の上流側(搬送距離の短い位置)でシートを突当て規制し、この大サイズシートは規制位置から後処理位置にシート束をオフセット移動するとの着想に至った。
本発明は、処理トレイ上にシートを部揃え集積して後処理を施す際に、シート束を整然と整合することが出来、同時に連続した後処理動作を効率的に行うことが可能なシート後処理装置の提供をその課題としている。
上記課題を達成するため本発明は、シートの排紙方向長さに応じて、大サイズシートは後処理位置の上流側で位置決め整合し、そのシート束を後処理位置にオフセット移動する。また、小サイズシートは後処理位置で位置決め整合してスピーディに後処理を施すことを特徴としている。つまりその構成は、処理トレイのシート移送方向に距離を隔てて第1規制位置、第2規制位置、にストッパ手段を配置し、排紙口からのシートの搬送方向長さが所定サイズ以上のシートは、シート移送方向上流側に位置する第1規制位置で、搬送方向長さが所定サイズ以下のシートは、シート移送方向下流側に位置する第2規制位置で、それぞれシート端を突当て規制するように構成する。
排紙口と、前記排紙口からのシートを部揃え集積する処理トレイと、前記排紙口からのシートを前記処理トレイ上の所定位置に移送する排紙手段と、前記処理トレイに集積されたシート束に後処理を施す後処理手段と、前記処理トレイの下流側に配置されたスタックトレイと、前記処理トレイに集積されたシート束を前記スタックトレイに搬出するシート束搬送手段と、前記排紙手段、後処理手段及びシート束搬送手段を制御する制御手段とを備える。前記処理トレイには、前記排紙手段で送られたシート端を位置規制するストッパ手段を配置し、このストッパ手段は、前記排紙手段のシート移送方向前後に距離を隔てて第1規制位置、第2規制位置、2つの規制位置でシート端を突当て規制するように構成する。前記排紙口からのシートの搬送方向長さが所定サイズ以上のシートは、シート移送方向上流側に位置する第1規制位置で、搬送方向長さが所定サイズ以下のシートは、シート移送方向下流側に位置する第2規制位置で、それぞれシート端を突当て規制する。
本発明は処理トレイ上にシートを部揃え集積する際に、ストッパ手段をシートの搬送方向長さが所定サイズ以上のシートは後処理位置の上流側に位置する第1規制位置で位置規制し、所定サイズ以下のシートは後処理位置の第2規制位置で位置規制するように構成したものであるから以下の効果を奏する。
予め設定したシートサイズ以上のシートは後処理位置の上流側の第1規制位置で位置規制することによって排紙手段から(後処理位置より短距離位置の)第1規制位置に移送する間でシートが斜行し、或いは先端折れすることが少ない。また、所定サイズ以下のシートは後処理位置の第1規制位置で位置規制するので、集積したシート束を移送する必要が無く高速且つスピーディに後処理を施すことが出来る。
従って、処理トレイの形状、排紙手段の構造などを最も汎用され、高速処理が求められるシートサイズ(例えばA4サイズ)に適合するように設定し、それ以上のサイズのシートは後処理位置の上流側で位置決め整合した後、後処理位置にオフセット移動するように構成することによって処理効率を向上させることと、シートジャム、スキュ、レジストなどシート搬送の不具合が生じやすい大サイズシートの整合安定化を図ることが出来る。
本発明に係わる画像形成システムの全体構成図。 図1のシステムにおける後処理装置(シート集積装置)の全体構成図 図2の後処理装置の要部説明図。 処理トレイの後端規制手段と整合手段の構成説明図。 (a)は図4の装置における処理トレイのサイド整合手段の説明図、(b)はグリッパ手段の構成を示す斜視図。 グリッパ手段の駆動機構を示す斜視説明図。 グリッパ手段の構造説明図であり、(a)はグリップ状態を、(b)はグリップ解除状態を示す説明図。 グリッパ手段の平面構造の説明図。 グリッパ手段のガイド機構の説明図。 処理トレイにシートを収容する状態説明図であり(a)は排紙口からシートを搬出する状態を、(b)はシートを搬送手段で排紙方向に移送する状態を、(c)はシートを排紙手段で規制位置に移送する状態を示す説明図。 処理トレイにシートを収容する状態説明図であり、(a)は、シート端を規制ストッパに突き当て整合する状態、(b)は、グリッパ手段の待機状態、(c)は、グリッパ手段でシートを押圧した状態説明図。 グリッパ手段で処理後のシート束を搬出する状態説明図であり、(a)は後処理動作状態、(b)はシート束をグッリプした状態、(c)はグリッパ手段のホームポジション状態を示す。 グリッパ手段で処理後のシート束を搬出する状態説明図であり、(a)はスタックトレイにシート束を搬出した状態、(b)はスタックトレイにシート束を着地させる状態、(c)はスタックトレイにシート束を引き渡した状態図。 グリッパ手段で処理後のシート束を搬出する状態説明図であり、(a)はグリッパ手段をホームポジションに向けて復帰させる状態を示し、(b)はグリッパがホームポジションに復帰した状態図。 図1の画像形成システムにおける制御構成のブロック図。 図1のシステムにおけるシート集積装置の基本構成を示す概念図。 図6のシート集積装置における制御動作を示すフローチャート。
[画像形成システム]
図1には画像形成システムを示し、画像形成装置Aと、後処理装置Bと、シート集積装置Cから構成されている。画像形成装置Aはシート上に画像を形成するプリンタ、複写機などの印刷装置で構成されている。後処理装置Bは、画像形成装置Aの排紙口に連設され、画像形成されたシートを束状に部揃え集積してステップル綴じ、ジョグ区分けなどの後処理を施す装置として構成されている。そしてこの後処理装置Bに、その一部としてシート集積装置Cが内蔵されている。以下「シート集積装置の基本的構成」「画像形成装置A」「後処理装置B」の順に説明する。
[シート集積装置の基本構成]
本発明に係わる「シート集積装置の基本構成」について図16の概念図に基づいて説明する。シート集積装置Cは後述する後処理装置Bのシート集積部に内蔵され、その詳細構造は後述する。図16に示すように排紙口25xの下流側に処理トレイ29を配置し、その下流側にスタックトレイ21を配置する。この処理トレイ29には排紙手段26とシート束搬送手段40を配置する。排紙手段26(後述の正逆転ローラ26a)は排紙口25xからのシートを処理トレイ29上の所定位置(第1規制位置PS1及び第2規制位置PS2)に移送するローラ、ベルトなどで構成する。また、シート束搬送手段40は処理トレイ上に集積されたシート束を後処理位置(第2規制位置)PS2から搬出位置PEに移送してスタックトレイ21に搬出するためのシート束搬送手段40を設ける。このシート束搬送手段40は、シート束の排紙方向後端部をグリップするグリッパ部材41で構成する。
そこで上記処理トレイ29には第1、第2規制位置PS1、PS2を次のように設定する。この処理トレイ29にシート後端縁(前端縁であっても良い)を位置規制するストッパ手段32をシート移送方向前後に距離を隔てて、上流側に第1ストッパ手段32aを、下流側に第2ストッパ手段32bを配置する。図示の装置は、この第2ストッパ手段32bを後処理位置(第2規制位置)PS2に配置し、この位置に規制したシート束に後処理(図示のものはステップル綴じ処理)を施すようにしてある。そして第1ストッパ手段32aは第1規制位置PS1は、排紙口25xと第2ストッパ手段32bの間に排紙口25xから距離Lxを隔てて配置する(この距離Lxについては後述する)。
上流側に位置する第1ストッパ手段32aは排紙手段26でシートを移送するシート移送方向に位置移動可能に構成する。図示の装置はシート束搬送手段40にストッパ部材32を設け、後述のキャリア部材42の駆動機構でこのキャリア部材42と一体に位置移動するように構成している。この外、第1ストッパ手段32aはシート束搬送手段40とは別に独立した移動機構で位置移動するように構成することも可能である。
上述のようにシート移送方向に位置移動可能に構成された第1ストッパ手段32aには、この第1ストッパ手段32aを第2ストッパ手段32bの排紙方向後方側に退避移動させるシフト手段MS(後述のキャリア部材42の駆動機構)を設ける。後述の装置ではこのシフト手段MSをキャリア駆動モータMHと、駆動アーム64(運動変換機構)で構成している。
一方、第2ストッパ手段32bは処理トレイ29の後処理位置(第2規制位置)PS2に配置され、排紙手段26によって送られるシートの後端縁を突当規制するストッパ部材32で構成され、この位置に静止する部材(図示装置ではシート幅方向に位置移動可能;詳細は後述する)で構成されている。この後処理位置(第2規制位置)PS2には、集積されたシート束をステップル綴じする後処理手段(ステップルユニット)31を配置する。
そこで本発明は、上記排紙手段26、シート束搬送手段40、後処理手段31を制御する制御手段(後述の制御CPU95)を排紙口25xから送られたシートが所定サイズ以上のときには第1規制位置PS1に位置決め集積し、シートが所定サイズ以下のときには第2規制位置PS2に位置決め集積する。そして第1規制位置PS1は上流側で第2規制位置PS2との間に距離Lzが設定してある。
そしてこの後処理モードに応じて前記第1ストッパ手段を前記第2ストッパ手段の(シート移送方向)後方に退避移動させるように構成し、排紙方向長さの長い大サイズシートは、第1規制位置PS1に集積した後、後処理位置PS2に束搬送して、後処理手段31で後処理する。
具体的にその態様を説明すると、シートの基準サイズをA4横に設定した場合について説明する。制御手段(制御CPU)95は、画像形成装置で設定されたシートサイズが基準サイズ以上のときには第1ストッパ手段32aを第1規制位置PS1に位置移動し、基準サイズ以下のときには第2ストッパ手段32bの後方側(トレイ外部)に第1ストッパ手段32aを退避移動する。この状態では排紙口25x、第2ストッパ手段32b、第1ストッパ手段32aの順に処理トレイ29上に配列され、排紙口25xからのシートは排紙手段26で第2ストッパ手段32bに向けて移送される。
本発明はこのように処理トレイ上に距離を隔てて配置した第1、第2のストッパ手段32a、32bを排紙口25xからのシートの排紙方向長さに第1第2切り換えることを特徴としている。このため排紙口25xと第1ストッパ手段32aとの距離Lxと、排紙口25xと第2ストッパ手段32bとの距離Lyとの関係を次のように設定する。
まず、後処理位置に設定される第2規制位置PS2は、排紙口25xからの距離Lyを、この位置に配置する後処理手段31のレイアウト構成から最適位置に設定する。通常、後処理手段(例えばステップルユニット)は装置内部に配置され、外部から使用者の手指或いは異物が進入しないように防衛し、同時に処理動作音が騒音として外部に漏れるのを防いでいる。
これに対し、第1規制位置PS1は、排紙口25xからの距離Lxを、排紙口25xからのシート、特に最大サイズシートを正確に搬送する最適位置に設定する。例えば排紙口25xからシートを、排紙方向を反転してスイッチバック整合する場合には、この距離Lxを従来装置のようにLy(Lx=Ly)に設定すると、大サイズシートの場合、その先端部が長くスタックトレイ21側に垂れ下がる。このシート後端部をスイッチバック反転させるときその反転量が長い(例えばLy)とシートのスキュ、先端折れなどを招くことが多発する。これと同時にサイド整合手段34でシートを幅方向に幅寄せ整合するとき距離Lxを長く設定すると整合時にスキュすることが多発する。このため距離Lxは処理トレイ上でのシートの幅寄せ移動(サイド整合)に最適の条件を実験などで究明し、この距離Lxを最適値に設定する。
一方、このような問題が生じないシートの排紙方向長さが所定サイズ以下のときには第2ストッパ手段32bを配置する第2規制位置PS2(距離Ly)は後処理位置に設定する。そして排紙口25xからのシートが予め設定された所定サイズ(例えばJISA4横サイズ)以下のときには排紙口25xからのシートを第2ストッパ手段32bで第2規制位置PS2に集積する。また排紙口25xからのシートが所定サイズ以上のときには第1ストッパ手段32aで第1規制位置PS1に集積する。
このように構成すると上流側に位置する第1ストッパ手段32aは、シートサイズが所定サイズ以下のときには、処理トレイ29からトレイ外部に待機させる必要がある。このため第1ストッパ手段32aは、第2ストッパ手段32bの後方側に退避するように移動可能に構成し、この第1ストッパ手段32aを退避位置Pwに移動するシフト手段MSを備える。図示の装置は上記第1ストッパ手段32aを、シート束搬送手段40に配置し、このシート束搬送手段40駆手段(後述のキャリア駆動手段MH、駆動レバー64)でシフト手段MSを構成している。
例えばシート束搬送手段40を可動グリッパ(後述のグリッパ部材41a)と固定グリッパ(後述のグリッパ部材41b)で構成し、この両グリッパ(後述のグリッパ部材41)を搭載するキャリア部材42を第2規制位置PS2と搬出位置PEとの間でストロークST1で往復動するように構成する。そしてキャリア部材には駆動機構(後述のキャリア駆動モータMHと駆動アーム64)を設ける。これによってシート束搬送手段40で第1ストッパ手段32aを第1規制位置PS1から第2ストッパ手段32bの後方側の退避位置Pwに退避移動することが出来る。
次に上述の制御手段(後述の制御CPU95)の動作について図17のフローチャートに従って説明する。装置電源が投入(St01)されると、画像形成装置Aはイニシャライズ動作を実行する。これと同時に後処装置Bもイニシャライズ動作を実行する。このイニシャライズ動作は、グリッパ手段41(束搬送手段40;以下同様)を後述するホームポジション位置(第1待機位置)に移動させる(St02)。
次に画像形成装置Aの制御部(後述する制御部90)は画像形成条件の設定と同時にシートサイズを設定し、そのシートサイズ情報を後処理装置Bの制御部(後述する制御CPU95)に転送する(St03、05)。
そこで画像形成装置Aでは設定された条件で画像形成し、排紙口25xから画像形成シートを搬出する(St04)。後処理装置Bはこのシートのサイズ情報を、予め設定された基準サイズと比較する(St06)。そしてこのシートサイズが基準サイズより大きいときには、第1ストッパ手段32aが第1規制位置PS1に位置するようにグリップ手段41を移動する(St07)。またートサイズが基準サイズより小さいときには、第1ストッパ手段32aを第2ストッパ手段32bの後方側(トレイ外部)に移動し、第2ストッパ手段32bでシートを規制するようにする(St08)。
そこで制御手段(後述の制御CPU95)は、画像形成装置A〜のシートを搬入経路(後述の経路P1)を介して処理トレイ29に集積する(St09)。このシート集積動作の後、後続シートがあるとき(例えば画像形成装置から次ジョブ有り信号を受信)には次の画像形成を実行する(St10)。画像形成装置Aからジョブ終了信号が発せられる(St11)と、制御CPU95は、シートサイズが大のときにはグリッパ手段41を第1規制位置PS1で、グリップ動作させて、この位置から後処理位置(第2規制位置)PS2にシート束を移送する(St12)。シートサイズが小のときには次のステップ13に移行する。
次いで制御手段はグリッパ手段41を後処理位置PS2から第2待機位置に移動し、その後、ステップル手段31にステップル動作を実行させる(St13)。このステップル動作の終了後、制御CPU95はグリッパ手段41を第2待機位置からグリップ位置に移動し、トレイ上のシート束の端部をグリップする。そしてこの状態でグリッパ手段41をトレイ29に沿って搬出位置PEに位置移動する。すると処理トレイ上のシート束はスタックトレイ21に収容される(St14)。その後に制御CPU95はグリッパ手段41を第2待機位置に復帰させ、後続する画像形成に備える。
[画像形成装置の構成]
図1に示す画像形成システムは画像形成装置Aと後処理装置Bとから構成されている。画像形成装置Aは、給紙部1からシートを画像形成部2に送り、画像形成部2でシートに印刷した後、排紙口3から排出するように構成されている。給紙部1は複数サイズのシートが給紙カセット1a、1bに収納してあり、指定されたシートを1枚ずつ分離して画像形成部2に給送する。画像形成部2は例えば静電ドラム4と、その周囲に配置された印字ヘッド(レーザ発光器)5と現像器6と、転写チャージャ7と定着器8が配置され、静電ドラム4上にレーザ発光器5で静電潜像を形成し、これに現像器6でトナーを付着し、転写チャージャ7でシート上に画像を転写し、定着器8で加熱定着する。
そして給紙部1から送られたシートに画像形成部2で画像形成し、排紙口3から搬出するように構成されている。図示9は循環経路であり、定着器8から表面側に印刷したシートを、スイッチバック経路10を介して表裏反転した後、再び画像形成部2に給送する両面印刷の経路である。また、図示11は画像読取装置であり、プラテン12上にセットした原稿シートをスキャンユニット13で走査し、図示しない光電変換素子で電気的に読み取る。この画像データは画像処理部で例えばデジタル処理された後、データ記憶部14に転送され、前記レーザ発光器5に画像信号を送る。また、図示15は原稿送り装置であり、スタックトレイ16に収容した原稿シートをプラテン12に給送するフィーダ装置である。
上記構成の画像形成装置Aには図15に示す制御部(コントローラ)90が設けられ、コントロールパネル18から画像形成条件、例えばシートサイズ指定、カラー・モノクロ印刷指定、プリント部数指定、片面・両面印刷指定、拡大・縮小印刷指定などの印刷条件が設定される。一方、画像形成装置Aには上記スキャンユニット13で読み取った画像データ或いは外部のネットワークから転送された画像データがデータ貯蔵部17に蓄積され、このデータ貯蔵部17から画像データはバッファメモリ19に転送され、このバッファメモリ19から順次レーザ発光器5にデータ信号が移送されるように構成されている。
上記コントロールパネル18からは画像形成条件(片面/両面印刷、拡大/縮小印刷、モノクロ/カラー印刷など)と同時に後処理条件も入力指定される。図示のシステムでは後処理条件を「プリントアウトモード」「ジョグ仕分けモード」「端綴じ仕上げモード」「マガジン綴じ仕上げモード」などを選定するように構成されている。各モードの内容については後述する。
[後処理装置Bの構成]
後処理装置Bは、画像形成装置Aの排紙口3から画像形成されたシートを受け入れ、このシートに後処理を施してスタックトレイ21とマガジントレイ22に収納する。このため後処理Bはケーシング20に搬入口23aを有する搬入ローラ23が設けられ、この搬入口23aは画像形成装置Aの排紙口3に連結されている。
上記搬入口23aには第1シート搬入経路P1と第2シート搬入経路P2が分岐して連設されている。この第1シート搬入経路P1は略々水平方向に装置を横断するレイアウトで配置され、第2シート搬入経路P2は略々鉛直方向に装置を縦断するレイアウトで配置されている。搬入口23aには、シートセンサS1と上記第1又は第2シート搬入経路P1、P2にシートを振り分ける経路切換フラッパ24が設けられている。
そして第1シート搬入経路P1には第1処理部BX1と、スタックトレイ21がそれぞれ下流側に連設されている。また第2シート搬入経路P2には第2処理部BX2と、マガジントレイ22が下流側に連設されている。第1処理部BX1は搬入口23aから送られたシートを部揃え集積してステップルユニット31で端綴じ仕上げした後、このシート束をスタックトレイ21に収容するように構成されている。また第2処理部BX2は搬入口23aから送られたシートを部揃え集積して、その中央部をマガジン綴じした後、折り合わせてマガジン綴じ仕上げした後、このシート束をマガジントレイ22に収容するように構成されている。
上述の第1第2処理部BX1,BX2の後処理態様について説明する。(1)「プリントアウトモード」では搬入口23aからのシートに後処理を施すことなく第1シート搬入経路P1からスタックトレイ21に収容する。(2)「端綴じ仕上げモード」では搬入口23aからのシートを第1シート搬入経路P1から処理トレイ29上に集積して部揃えし、このシート束にステップルユニット31で端綴じ仕上げした後に、スタックトレイ21に収容する。(3)「ジョグ仕上げモード」では搬入口23aからのシートを第1シート搬入経路P1から処理トレイ29上に集積して部揃えし、その後この部揃えシート束をスタックトレイ21に収容する。このときシートは仕分け部毎に処理トレイ29上にオフセット集積され、そのオフセット状態でスタックトレイ21に収容される。また、(4)「マガジン仕上げモード」では、搬入口23aからのシートを第2シート搬入経路P2から第2処理部BX2に送り、この処理部で部揃え集積してその中央をステープル綴じた後、冊子状に折り畳んでマガジントレイ22に収納する。
[第1処理部BX1の構成]
図3にその詳細を示すように第1シート搬入経路P1の排紙口25xには、排紙ローラ25と排紙センサS2が設けられている。この排紙口25xの下流側には段差を形成して下記の処理トレイ29が配置されている。この処理トレイ29の紙載面29aはシートの排紙方向長さより短い長さ寸法に形成され、排紙口25xからのシートの後端部を支持し、シート先端部はスタックトレイ21の最上シートの上に支持(ブリッジ支持)するようになっている。
上記処理トレイ29には正逆転可能な正逆転ローラ26(26a,26b;排紙手段)が設けられ、図示昇降ローラ26aは上下昇降可能に揺動アームに支持され、ローラ26bは処理トレイ29に固定されている。そして昇降ローラ26aには正逆転モータが、揺動アームには上下シフトモータMYが連結されている。従って正逆転ローラ26で構成される排紙手段は、排紙口25xからのシートを排紙方向(図3矢示方向)に移送するのと同時にシート後端がトレイ上に搬入された後は反対方向に移送し、シートは排紙口25xからスイッチバック搬送される。上記処理トレイ29には前述の第1ストッパ手段32aと第2ストッパ手段32bと、サイド整合手段(ジョガー機構)34が配置されている。
シート端規制ストッパは、図16に示すように正逆転ローラ26で処理トレイ29に沿って送られるシートの後端縁を突当規制するため、第1ストッパ手段32aと第2ストッパ手段32bが互いに距離を隔てた位置に配置されている。この第1ストッパ手段32aは後述する可動グリッパ手段41aと一体に、このグリッパから紙載面29aに垂下するように固定されている。
また、第2ストッパ手段32bは図4に示すようにシート後端縁に沿って複数個所に配置されている。各ストッパ32bは、シートの後端縁を突き当て規制するシート端面規制面32xと、最上シートの上紙面を位置規制するシート上面規制面32yを有するストッパ部材で構成されている。図示のストッパ32b1はシート中央部に固定配置され、ストッパ32b2と32b3はシートサイズに応じて幅寄せ移動するように右スライド部材38aと左スライド部材38bに取り付けられている。尚、図示32sはシート先端のカールを矯正するために各ストッパ部材に取り付けられた板バネである。
[サイド整合手段の構成]
上記処理トレイ29にはシートを幅寄せ整合するサイド整合手段34が配置されている。このサイド整合手段34は排紙口25xから処理トレイ29に搬入されたシートのセンターを基準に位置合わせするセンター基準と、シートの左右一側縁を基準に位置合わせするサイド基準のいずれかが採用される。
サイド整合手段34は図4に示すように、処理トレイ29上のシートの左側縁と係合する左整合板34Lと、シートの右側縁と係合する右整合板34Rとで構成される。この左右の整合板34L、34Rはそれぞれ処理トレイの紙載面29aに形成されているスリット溝29zに嵌合支持され、シート幅方向に位置移動可能になっている。そして処理トレイ29の底部には図5(a)に示すようにスリット溝29zに沿って一対のプーリ35が配置され、このプーリ35にベルト36が架け渡してある。このベルト36に左右の整合板34L,34Rが固定されている。また上記一対のプーリ35にはシフトモータMZ1、MZ2がそれぞれ連結してある。このような構成で左右一対形成されている左整合板34Lと右整合板34Rとは、それぞれのシフトモータMZ1,MZ2の駆動でシート幅方向左右に位置移動する。
上記サイド整合手段34の制御について説明する。尚上述の左右の整合板34L,34Rには、予め設定したホームポジションにポジションセンサが配置され、装置起動時には左右の整合板34L,34Rはホームポジションに位置している。そこで後述する制御CPU95は画像形成装置Aから画像形成されるシートのサイズ情報を受信し、この情報に基づいて制御CPU95は左右の整合板34L,34Rを所定の待機位置に位置させる。この待機位置は処理トレイ29に送られるシートの幅サイズから所定量離れた位置(整合可能な移動幅を形成する位置)に設定されている。そこで制御CPU95は排紙口25xから搬出されたシートの後端が処理トレイ上に搬入される見込み時間の後(排紙センサS2からタイマ時間経過後)左右のシフトモータMZ1,MZ2を反対方向に所定量ずつ同期回転する。すると処理トレイ上に搬入されたシートは幅寄せ整合される。
上述のように第1シート搬入経路P1に送られたシートは排紙ローラ25で排紙口25xに搬出され、処理トレイ29上に繰り出される。そこで排紙センサS2がシート先端を検出した信号を基準に、シート先端が正逆転ローラ(排紙手段)26に到達する見込み時間の後、昇降ローラ26aをローラ26bから離間した上昇位置から圧接位置(図3実線状態)に降下させる。これと同時に昇降ローラ26aを図3時計方向に回転する。すると昇降ローラ26aとローラ26bとの間に進入しているシートは同図矢示方向に移送される。
次いで制御CPU95はシート後端が排紙口25xを通過した排紙センサS2からの信号で、昇降ローラ26aを反時計方向に逆転する。するとシートは処理トレイ29に沿って排紙方向と反対方向にスイッチバック搬送され、その先端がシート端規制ストッパ32bに到達する。このシート先端が規制位置(ストッパ位置)に到達する見込みは時間の後、制御CPU95は昇降ローラ26aをシートから離間した上昇位置に移動する。これと同時にサイド整合手段34を前述した待機位置から整合位置に移動し、シートを幅寄せ移動する。
本発明は上述のサイド整合手段34でシート側縁を予め設定されている基準位置(センタ基準か又は片側サイド基準)に整合した後、このシートの後端縁をシート束搬送手段(グリップ搬送手段)40で押圧することを特徴としている。このグリップ搬送手段40によるシート押圧動作でシート後端部はカール矯正される。
[シート集積動作の説明]
上述の処理トレイ29には、後処理位置PS2にグリッパ部材41が配置され、このグリッパ部材41は後述するグリップ搬送手段40で構成されている。グリッパ部材41は可動グリッパ部材41aと固定グリッパ部材41bで構成され、可動グリッパ部材41aはグリップ姿勢(図7(a))とグリップ解除姿勢(図7(b))との間で開閉動するように構成されている。
その構造は、後述するがグリッパ部材41は、排紙口25xからシートを処理トレイ29に収納する際にはシート端規制ストッパ位置(後処理位置PS2)にグリップ解除姿勢で待機するように構成する。このグリッパ部材41の位置移動は、後述するキャリア駆動モータMHでシート端規制ストッパ32bに位置決めされたシートの端部を押圧する位置に移動する。また可動グリッパ部材41aをグリップ解除姿勢に変位するには、グリップ開閉駆動手段(後述するグリップ開閉駆動モータME)でグリップ開動作を行わせる。
本発明は、
排紙口25xからシートを処理トレイ29に集積する際に、処理トレイ29の所定位置(後処理位置PS2)に整合したシートをグリッパ部材41でグリップすることによってカール矯正することを特徴としている。これを図10、図11に示すシート集積の動作状態図に従って説明する。
第1シート搬入経路P1に送られたシートは排紙ローラ25で排紙口25xから処理トレイ29上に搬出される(図10(a)参照)。このときグリッパ部材41は、後処理位置PS2にグリップ解除姿勢で待機させてあり、排紙手段(正逆転ローラ)26は処理トレイ上方に待機させてある。この状態で排紙ローラ25の回転でシートは処理トレイ29に上に搬入され、その先端を排紙センサS2が検出する。
そこでこの排紙センサS2の先端検知信号からシート先端が正逆転ローラ26に到達する見込み時間の後、正逆転ローラ26を処理トレイ上のシートと係合する位置に降下し、同時にこの正逆転ローラ26を排紙方向(図10時計方向回転)に回転する。するとシートは処理トレイ29と、これに延設されているスタックトレイ21に向けて搬出される(図10(b)の状態)。
シート後端を排紙センサS2が検知した信号で、正逆転ローラ26を逆転(反時計方向)させる。するとシートは処理トレイ29上でスイッチバック搬送される(図10(c)の状態)。シート後端がストッパ手段32に到達する見込み時間(例えば正逆転ローラ26の逆回転から所定時間後)の後に、正逆転ローラ26を停止してシート上方に退避させる。
次いでサイド整合手段34を、待機位置から整合位置に移動させる(図11(a)参照)。すると処理トレイ上のシートは幅方向(排紙直交方向)を基準位置に幅寄せ整合される。そこで、このサイド整合手段34の整合動作後にグリッパ部材41をグリップ解除姿勢(図11(b)状態)からグリップ姿勢(図11(c)状態)にグリップ動作させる。この動作で処理トレイ上に搬入されたシートの後端部がカールして上方に迫り上がっていても、正しい姿勢に矯正される。
上記グリッパ部材41によるグリップ動作の完了後に、グリッパ部材41を、再びグリップ解除姿勢(図10(a)の状態)に復帰させ、後続シートを排紙口25xから処理トレイ上に搬入する。この図10(a)から図11(c)の状態を繰り返すことによってシートは処理トレイ上に堆積し、部揃え集積する。
このような処理トレイ29上への部揃え集積が終了すると、画像形成装置Aからジョブエンド信号を得て、ステップルユニット31を動作させ処理トレイ上のシート束の端縁を綴じ合わせる。この後処理動作の後、グリッパ部材41で処理後のシート束をスタックトレイ21に搬出する(図12、13参照)。その搬出動作は後述する。
[シート束搬送手段]
上記処理トレイ29には処理済みシート束を下流側のスタックトレイ21に搬出するシート束搬送手段40が配置されている。図5(b)はシート束搬送手段40の斜視構成を示す説明図であり、図6は駆動機構の説明図である。グリッパ部材41は可動グリッパ部材41aと固定グリッパ部材41bで構成され、可動グリッパ部材41aは処理トレイ29上のシートをグリップしたグリップ位置とシートから上方に退避したグリップ解除位置との間で開閉動するように構成されている。そしてグリッパ部材41はキャリア部材42に搭載され、処理トレイ29に沿ってシート束の後処理位置PS2からスタックトレイ21の搬出位置PEに移動するように構成されている。
図7に示すように可動グリッパ部材41aにはニップ片41axが、固定グリップ部材41bにはニップ片41bxが、それぞれ設けられ、ピボットピン45で互いに連結されている。このようにピボットピン45でユニット化されたグリッパ部材41は、圧接スプリング41Spで互いに圧接したグリップ姿勢に保持され、開閉アーム43aで互いに離間したグリップ解除姿勢に変位するようになっている。
開閉アーム43aは、その中央部を固定グリッパ部材41bに支軸43xで揺動自在に軸支持され、先端部が可動グリッパ部材41aに軸結合されている。この開閉アーム43aの基端部はアジャスタバネ43bを介して後述するキャリア部材42の走行ベルト48に連結されている。この走行ベルト48は後述するグリップ開閉駆動モータMEに連結されている。そしてグリップ開閉駆動モータMEの駆動回転で走行ベルト48が処理トレイ29に沿って前後動し、その運動で可動グリッパ部材41aがグリップ位置(図7(a)の状態)とグリップ解除位置(図7(b)の状態)で開閉動する。
上記グリッパ部材41はキャリア部材42に搭載され、このキャリア部材42は処理トレイ29に沿って排紙方向に前後動するように構成されている。そしてグリッパ部材41で処理トレイ29上のシート束をグリップし、キャリア部材42の移動で下流側のスタックトレイ21に搬出することとなる。このときグリッパ部材41はキャリア部材42に一体的に固定支持しても良いが。図示のものはグリッパ部材41が独立してキャリア部材42上を前後動するように固定グリッパ部材41bに摺動可能に取り付けられている。
上記キャリア部材42にはスライド溝43gが設けられ、このスライド溝43gに上記固定グリッパ41bが排紙方向(図7(a)矢印a)に移動可能に嵌合連結され、この固定グリッパ部材41bはストロークLSで前後動する。そしてキャリア部材42には一対のプーリ48a、48bが設けられ、このプーリ間に走行ベルト48が架け渡されている。この走行ベルト48に設けられた連結突起48hに前述の開閉アーム43aがアジャスタバネ43bを介して連結されている。
このような構成で、走行ベルト48の駆動側プーリ48bに連結された駆動モータ(グリップ開閉駆動モータ;以下同様)MEを回転駆動するとグリッパ部材41はストロークLSで前後動すると同時に、その右限位置(図7(a)の状態)では、可動グリッパ部材41aがグリップ姿勢からグリップ解除姿勢(図7(b)の状態)に変位する。
つまり駆動側プーリ48bを図7(a)において時計方向回転するとグリッパ部材(固定・可動グリッパ部材)41はストロークLSの右限位置に移動し、スライド溝43gの右限にストッパ止めされる。この状態を図7(b)に示すが、この状態から更に駆動側プーリ48bを時計方向回転に回転すると走行ベルト48の連結突起48hに連結されたアジャスタバネ43bが伸張され開閉アーム43aは可動グリッパ部材41aをグリップ解除姿勢にシフトする。
一方、上記駆動側プーリ48bを図7(b)の状態において反時計方向に回転すると、開閉アーム43aのアジャスタバネ43bは緊縮され、可動グリッパ部材41aは圧接スプリング41Spの作用でグリップ姿勢にシフトする。このような構成で駆動側プーリ48bに連結された駆動モータ(グリップ開閉駆動モータ)MEを正逆転することによってグリッパ部材41は、キャリア部材42の位置に関係なく独立してグリップ姿勢(図7(a))とグリップ解除姿勢(図7(b))との間で開閉動することとなる。
これと同時にグリッパ部材41はスライド溝43gに沿って右限位置と左限位置との間で往復動することとなる。このようにグリッパ部材41をキャリア部材42に対して排紙方向に位置移動可能に構成したのは処理トレイ29上のシート束をグリッパ部材41で把持し、キャリア部材42の移動で処理トレイ外部のスタックトレイ21に搬出する際に、シートを把持するグリッパ部材41がキャリア部材42から分離してスタックトレイの上方に迫り出してシート束を開放するためである。
次にキャリア部材42の構成について説明する。上述のように可動グリッパ部材41aと固定グリップ部材41bを搭載したキャリア部材42は、処理トレイ29に沿ってトレイ基端部の後処理位置PS2と、トレイ先端部の搬出位置PEとの間で往復動可能に構成される。この搬出位置PEにはスタックトレイ21が配置され、後処理位置PS2では可動グリッパ部材41aはグリップ解除姿勢からグリップ姿勢に前述のグリップ開閉駆動手段で開閉動する。
このためキャリア部材42は処理トレイ29に沿って排紙方向(図3矢示方向)に前後往復動する。図示のキャリア部材42は、これに搭載したグリッパ部材41が処理トレイ29の紙載面29aから上方に突出した状態でトレイ基端部から先端部に向けて往動し、トレイ先端部から基端部にはグリッパ部材41が紙載面29aから下方に没入した状態で復動作するようにループ状のガイド溝47にガイドされている。
上記ガイド溝47は図8に示すように処理トレイ29の底部に配置された左右一対の対向側壁にループ状のガイド溝47a、47b)が形成されている。図示の装置は左右に2つのグリッパ部材41を備えている関係で、ガイド溝47a、47bが左右それぞれ4個所に形成されている。この左右のガイド溝47a、47bの形状は同一であるので、その一方(ガイド溝47a)について説明する。キャリア部材42には、図8に示すように下カムピン42p1がそれぞれ左右側壁2個所に一体形成され、同様に可動グリッパ部材41aに上カムピン42p2が左右2個所に設けられている。
そこでガイド溝47aは、図9に示すように上ガイドパス47Gaと下ガイドパスGbが、それぞれループ形状に形成されている。この上ガイドパス47Gaに可動グリッパ部材41aの上カムピン42p2が嵌合され、下ガイドパス47Gbにキャリア部材42の下カムピン42p1が嵌合されている。
従ってキャリア部材42と、これに搭載されたグリッパ部材41はガイド溝47aの上ガイドパス47Gaと下ガイドパス47Gbに沿ってループ軌跡で処理トレイ29に沿って後処理位置PS2と搬出位置PEとの間を往復動し、往動作(PS2からPE)ではグリッパ部材41はトレイ上方に突出し、復動作(PEからPS2)ではグリッパ部材41は処理トレイ下方に没した状態で移動することとなる。尚図8においてGp1は第1待機位置を、Gp2は第2待機位置を、Gp3はニップ位置を、Gp4は束搬出位置を、Gp5はグリップ解除位置をそれぞれ示す。これらの動作は後述する。
[キャリア部材の駆動機構]
上記キャリア部材42の駆動機構について説明する。図6にその斜視図を、図7に正面図を示すように、装置フレーム(不図示)に軸64xで揺動可能に軸支持された駆動アーム64が設けられ、このアーム先端にスリット溝64Sを介してキャリア部材42が連結ピン64Pで連結されている。そして軸64xにはキャリア駆動モータMHが連結されている。従ってキャリア駆動モータMHを正逆転することによって駆動アーム64は軸64xを中心に揺動運動し、このアーム先端に連結されたキャリア部材42は矢示a方向に前後動する。
上記キャリア部材42は図8に示すように装置フレームに摺動可能にガイドされたスライド部材65に駆動軸65dを介して連結されている。この駆動軸65dに前述の走行ベルト48の駆動側プーリ48bが連結されている。このようにキャリア部材42は、後処理位置側(基端部側)をスライド部材65で装置フレームに摺動可能に支持され、搬出位置側(先端部)をガイド溝47に係合支持され、ループ軌跡で往復動することとなる。
上記駆動軸65dには図6に示す伝動ベルト65vを介してグリップ開閉駆動モータMEが連結されている。このように構成された駆動機構によってキャリア部材42と、これに搭載されたグリッパ部材41は後述する動作手順でホームポジションGp1、グリップ解除位置(待機位置)Gp2、グリップ位置Gp3、シート束搬送位置Gp4、グリップ解除位置Gp5、そしてホームポジション復帰の順に動作する。
以下上述のグリップ搬送手段40の動作について、動作状態図を参考に説明する。グリッパ部材41について「第1待機状態(ホームポジション)」、「グリッパ部材の後退動作」、「第2待機位置状態」、「グリップ動作」、「束搬出位置移動」、「グリップ解除状態」、「復帰状態」の順に説明する。
[第1待機状態(ホームポジション)]
後述する制御手段95は、装置起動時の「イニシャル動作」でグリッパ部材41を図12(a)に示す第1待機位置Gp1に移動する。この第1待機位置Gp1ではグリッパ部材41は処理トレイ29のガイド溝47内に没入した待機姿勢となる。この姿勢で処理トレイ29上に搬入されたシートは同図(b)に示すようにストッパ手段32に突き当て整合される。従ってこの姿勢で処理トレイ29上に排紙口25xからシートが部揃え集積され、予め設定されているシート束の後処理位置PS2で後処理が施される。
[グリッパ部材の後退動作]
制御手段95は画像形成装置Aからのジョブ終了信号を受けてグリッパ部材41を後方側の第2待機位置Gp2に向けて後退させる。この為制御手段95は前述の駆動アーム64のキャリア駆動モータMHを所定量逆回転させる。この第2待機位置Gp2に向けて後退する過程でグリッパ部材41は、そのキャリア部材42に設けられた下カムピン42p1が前述のガイド溝47の下ガイドパス47Gbから上ガイドパス47Gaに移行し、可動グリッパ41aは紙載面29aの上方に突出する(図12(c)参照)。
「第2待機位置状態」
次いで制御手段95は駆動アーム64のキャリア駆動モータMHを所定量逆回転させた後、これを停止する。そして制御手段95はキャリア部材42に設けられた駆動側プーリ48bのグリップ開閉駆動モータMEを時計方向に回転する。すると可動グリッパ41aは図12(b)のニップ姿勢から図12(c)のグリップ解除姿勢に移行する。この状態でグリッパ部材41は第2待機位置Gp2に位置づけられる。
[グリップ動作]
次に制御手段95は、駆動アーム64のキャリア駆動モータMHを正方向(図13(a)反時計方向)に回転し、キャリア部材42を束搬出方向に移動する。この移動でグリッパ部材41は、ニップ位置(シート端規制部材位置)に位置する。そこで制御手段95はキャリア部材42の駆動側プーリ48bを時計方向に回転する。すると、走行ベルト48に連結された可動グリッパ41aは固定グリッパ41bに圧接してシート束をニップする。
この制御手段95は走行ベルト48で移動するグリッパ部材41の移動方向(移動速度Vb)と反対方向にキャリア部材42を移動する(移動速度Vc)。このときキャリア部材42の移動速度Vcに対して走行ベルト48の移動速度Vbを調節することによってグリッパ部材41を静止させることが可能となる。
つまり処理トレイ上のシートに対してグリッパ部材41をキャリア部材42の移動方向と反対方向に移動することによってシートから見るとグリッパ部材41は静止した状態となる。例えば速度VcとVbを同一速度にすると(Vc=−Vb)となり、グリッパ部材41は静止した状態となる。これによってグリッパ部材41はシートに対して静止した状態で解除姿勢からニップ姿勢にグリップ動作を行うこととなる。
次に制御手段95は、駆動アーム64のキャリア駆動モータMHの正方向回転を継続するのと同時にキャリア部材42の駆動側プーリ48bを反時計方向に回転する。すると走行ベルト48の移動でアジャスタバネ43bが緩んで可動グリッパ41aは圧接スプリング41Spで固定グリッパ41bに圧接される。このとき処理トレイ上のシート束の後端部をニップする。この状態を図13(a)に示す。
[束搬出位置移動]
制御手段95は、キャリア部材42の駆動側プーリ48bを停止し、駆動アーム64のキャリア駆動モータMHの正方向回転を継続する。するとグリッパ部材41にニップされたシート束は処理トレイ29に沿って図13(a)の状態が同図(b)の状態に移送される。この図13(b)の状態にシート束が搬出位置に移送された状態で、制御手段95はキャリア部材42の駆動側プーリ48bを反時計方向に回転する。すると走行ベルト48に連結された固定・可動グリッパ41a、41bは図13(c)の状態にキャリア部材42から処理トレイ上方に突出する。これによってシート束後端はスタックトレイ21上に搬出され、その先端はスタックトレイ上の最上シートの上に収納される。
[グリップ解除状態]
次に制御手段95は駆動アーム64のキャリア駆動モータMHを一時的に停止する。するとキャリア部材42はガイド溝47を落下する。するとグリッパ部材41は図13(c)の状態にスタックトレイ上の最上シートの上に落下する。そこで制御手段95は駆動アーム64のキャリア駆動モータMHを逆回転する。するとキャリア部材42はガイド溝47の下ガイドパス47Gbに沿って第1待機位置側に復帰する。このときグリッパ部材41にニップされたシート束はトレイ側壁に阻止されてグリップ解除される(図14(a)の状態)。
[復帰状態]
更に、制御手段95は駆動アーム64のキャリア駆動モータMHの回転を継続してキャリア部材42をシート束搬出位置Gp4から第1待機位置Gp1に復帰させる。するとグリッパ部材41は図14(b)の状態に処理トレイ29のガイド溝47内に没した状態に復帰する。
[第2処理部の構成]
図1に示すように後処理装置Bの搬入口23aには第2シート搬入経路P2が設けられ、この経路P2には次の第2処理部BX2が設けられている。
第2搬入経路P2には図2に示すように集積ガイド50と、中綴じステップルユニット51と、折ロールユニット52と、53が配置されている。そして搬入口23aから搬入されたシートは経路切換フラッパ24で第2シート搬入経路P2に搬入され、集積ガイド50に部揃え集積される。図示50Sは先端規制ストッパである。この先端規制ストッパ50Sで位置決めされたシートは集積ガイド50に束状に集積される。そこで制御CPU95は集積されたシート束を中綴じステップルユニット51に位置移動し、シート中央部を中綴じステップルする。このステップル後に折ロールユニット52で中央から折り合わされ、下流側のトリマユニット53に移送され、小口端を断裁揃えされる。このようにマガジン仕上げされたシート束は排紙口22xからマガジントレイ22に収容される。
[制御構成の説明]
上述した画像形成システムの制御構成を図15のブロック図に従って説明する。図1に示す画像形成システムは画像形成装置Aの制御部(以下「本体制御部」という)90と後処理装置Bの制御部(以下「後処理制御部」という)95を備えている。本体制御部90は画像形成制御部91と給紙制御部92と入力部93を備えている。
そしてこの入力部93に設けられたコントロールパネル18から「画像形成モード」「後処理モード」の設定を行う。画像形成モードは前述したように、プリントアウト部数、シートサイズ、カラー・モノクロ印刷、拡大・縮小印刷、両面・片面印刷、その他の画像形成条件を設定する。そして本体制御部90はこの設定された画像形成条件に応じて画像形成制御部91及び給紙制御部92を制御し、所定のシートに画像形成した後、本体排紙口3からシートを順次搬出する。
これと同時にコントロールパネル18からの入力で後処理モードが設定される。この後処理モードは、例えば「プリントアウトモード」「端綴じ仕上げモード」「シート束折り仕上げモード」に設定する。そこで本体制御部90は後処理制御部95に後処理の仕上げモードとシート枚数、部数情報と綴じモード(1個所止綴じか2個所以上複数綴じか)情報を転送する。これと同時に本体制御部90は画像形成の終了毎にジョブ終了信号を後処理制御部95に転送する。
[後処理制御部]
後処理制御部95は、指定された仕上げモードに応じて後処理装置Bを動作させる制御CPU95と、動作プログラムを記憶したROM96と、制御データを記憶するRAM97を備えている。そしてこの制御CPU95は、搬入口23aに送られたシートの搬送を実行する「シート搬送制御部95a」と、処理トレイ29へのシートの部揃え集積を制御する「集積動作制御部95b」と、処理トレイ29に集積したシート束に綴じ処理を施す「端綴じ動作制御部95c」と、集積ガイド45に集積したシート束に折り処理を施す「折り処理制御部95d」と、折り処理後のシート束を断裁揃えする「トリマ制御部95e」で構成されている。
[シート搬送制御部]
上記シート搬送制御部95aは前述の第1シート搬入経路P1の排紙ローラ25の駆動モータ(不図示)の制御回路に連結され、またこの経路P1に配置されたシートセンサS1からの検知信号を受信するように構成されている。このシート搬送制御部95aは搬入口23aからのシートを、後処理モードに応じて経路切換フラッパ24を制御する。この制御は画像形成装置Aで設定された後処理モードが「プリントアウトモード」、「端綴じ仕上げモード」のときには第1シート搬入経路P1にシートを案内するように構成されている。
この制御は画像形成装置Aからの排紙指示信号で搬入ローラ23と排紙ローラ25を排紙方向に駆動回転し、シートセンサS1からのシート検出信号に基づいて経路切換フラッパ24を第1シート搬入経路P1にシートを案内するように動作させる。一方、後処理モードが「シート束折り仕上げモード」に選択されたときには第2シート搬入経路P2にシートを案内するように経路切換フラッパ24を動作させるようになっている。
[集積動作制御部]
集積動作制御部95bは、後処理モードが「プリントアウトモード」或いは「端綴じ仕上げモード」に設定されたとき、前述の正逆転ローラ26と、サイド整合手段34とグリップ搬送手段40を司るように構成されている。この集積動作制御部95bは、処理トレイ29にシートを集積するために前記正逆転ローラ26に備えられたシフトモータMYの駆動回路に結線されている。
そして排紙口25xに配置された排紙センサS2からの検知信号で正逆転ローラ26を待機位置からシート係合位置に移動し、処理トレイ29上に搬入されたシートをスタックトレイ21側に移送する。その後シート後端が処理トレイ上に搬入された見込み時間の後、正逆転ローラ26を逆転させ、シートを処理トレイ29に配置されたストッパ手段32に向けて送る。
また、上記集積動作制御部95bには処理トレイ上に配置された左右の整合板34L,34RのシフトモータMZ1,MZ2の駆動回路に連結されている。そして、正逆転ローラ26で送られたシートを左右の整合板34L,34Rで幅寄せ整合するように構成されている。このため集積動作制御部95bは左右の整合板34L,34Rをシートサイズに応じて所定範囲でシート幅方向に往復動させようになっている。
[端綴じ動作制御部]
端綴じ動作制御部95cは、後処理モードが「端綴じ仕上げモード」に設定されたとき、前述のステープル手段(端綴じステープルユニット)31と、グリップ搬送手段40と、スタックトレイ21の昇降モータ(図示せず)を司るように構成されている。そこで図示の装置は後処理モードの設定時に仕上げモードと同時に「マルチステープル綴じ仕上げ(以下「マルチステープルモード」という)とシングル綴じ仕上げ(以下「シングルステープルモード」という)」が図示しないモード設定手段で設定するようになっている。「マルチステープルモード」のときにはシート束の複数個所にステープル綴じし、「シングルステープルモード」のときにはシート束の1個所にステープル綴じする。
このため端綴じ動作制御部95cは「マルチステープルモード」のときには前述のグリップ搬送手段40を第1待機位置(図12(a)の状態;前方待機位置)に位置させ、シングルステープルモードのときにはグリップ搬送手段40を第2待機位置(図12(c)の状態;後方待機位置)に位置させるように構成されている。これは「マルチステープルモード」(複数綴じ)のときにはステープルユニット31をシート幅方向に移動する関係でグリップ搬送手段40を綴じ位置(後処理位置PS2)の下流側に待機させ、ステープルユニット31を移動させる必要のないシングルステープルモードのときにはグリップ搬送手段40を綴じ位置の上流側に待機させる為である。そこで端綴じ動作制御部95cはグリップ搬送手段40のキャリア部材42を往復動させる駆動アーム64に配置されているキャリア駆動モータMHの駆動回路と、走行ベルト48の駆動側プーリ48bに連結されているグリップ開閉駆動モータMEの駆動回路に連結されている。
また、上記端綴じ動作制御部95cは、図1の画像形成システム若しくは後処理装置Bの起動時にはグリップ搬送手段40に「イニシャライズ動作」を実行させるように上記キャリア駆動モータMHとグリップ開閉駆動モータMEを制御する。このとき端綴じ動作制御部95cはイニシャライズ動作のときにはグリップ搬送手段40をホームポジションから図12(b)の後退位置、次いで同図(c)の第2待機位置に移動し、この第2待機位置から図13(a)のグリップ位置に移動し、同図(b)の搬出位置で停止する。
この動作は前述のキャリア駆動モータMHの回転制御で実行する。そして「マルチステープルモード」のときには図13(b)の搬出位置から図12(a)の第1待機位置に復帰させ、またシングルステープルモードのときには図13(b)の搬出位置から図12(c)の第2待機位置に復帰させて「イニシャライズ動作」を完了する。
更に上記端綴じ動作制御部95cは、処理トレイ29の端縁綴じステープルユニット31と集積ガイド50の中綴じステープルユニット51に内蔵された駆動モータの駆動回路に結線されている。そして例えば画像形成装置Aからジョブ終了信号で端綴じステープル手段31と中綴じステープル手段51の各駆動モータを制御してステープル綴じ動作を実行させるように構成されている。
[折り処理制御部]
折り処理制御部95dは、前記折ロールユニット52を駆動回転する駆動モータの駆動回路に結線されている。またこの折り動作制御部95dは前述の第2シート搬送経路P2の搬送ローラ及び集積ガイド50の先端規制ストッパ50Sを所定位置に移動制御するシフト手段の制御回路に結線され、これらの経路に配置したシートセンサから検知信号を受信するように結線されている。
[トリマ制御部]
トリマ制御部95eは、前述のトリマユニット53に配置されているカッタモータ(不図示)の駆動回路に結線されている。そしてこのトリマ制御部95eは折ロールユニット52から送られたシート束を断裁位置に位置決めした後、上記カッタモータを駆動するように構成されている。そして上記カッタモータは断裁位置のシート束を断裁縁プレス手段で押圧保持するのと同時に断裁刃でシート束の小口端を断裁するようになっている。
上述のように構成された後処理制御部95は後処理装置Bに次の処理動作を実行させる。
[プリントアウトモード]
このモードでは画像形成装置Aは一連の文書を例えば第1ページから画像形成し、本体側の排紙口3から順次フェースダウンで搬出し、第1シート搬入経路P1に送られたシートは排紙ローラ25に導かれる。そこで排紙口25xでシート先端を検出した信号でシート先端が処理トレイ29の正逆転ローラ26に到達する見込み時間の後、シート搬送制御部95aは昇降ローラ26aを上方待機位置から処理トレイ上に降下し、この昇降ローラ26aを図2時計方向に回転する。すると処理トレイ29上に進入したシートはこの正逆転ローラ26でスタックトレイ21に向けて搬出され、このスタックトレイ上に収納される。このように順次後続するシートをスタックトレイ21に搬出し、このトレイ上に堆積収納する。
従ってこのプリントアウトモードでは画像形成装置Aで画像形成されたシートは後処理装置Bの第1シート搬入経路P1を経て、スタックトレイ21に収容され、例えばフェースダウンの姿勢で1ページから順次nページの順に上方に積載収納されることとなる。このモードでは前述の第2シート搬入経路P2にはシートは導かれない。
[ステープル綴じ仕上げモード]
このモードでは画像形成装置Aは前述のモードと同様に一連の文書を第1ページからnページの順に画像形成し、フェースダウンの状態で本体側の排紙口3から搬出し、第1シート搬入経路P1に送られたシートは排紙ローラ25に導かれる。そこで排紙口25xでシート先端を検出した信号でシート先端が処理トレイ29の正逆転ローラ26に到達する見込み時間の後、シート搬送制御部95aは昇降ローラ26aを上方待機位置からトレイ上に降下し、この正逆転ローラ26を図2時計方向に回転する。
次いでシート搬送制御部95aはシート後端が処理トレイ29上に搬入した見込み時間の後正逆転ローラ26を図2反時計方向に回転駆動する。すると排紙口25xから進入したシートは第1シート搬入経路P1に沿って処理トレイ29上にスイッチバック搬送される。このシート搬送を繰り返すことによって処理トレイ29に一連のシートがフェースダウンの状態で束状に集積される。
尚上述の処理トレイ29上へのシートの集積の都度、制御CPU95は左右の整合板34L,34Rを動作させ集積するシートの幅方向位置を整合させる。次いで制御CPU95は画像形成装置Aからのジョブ終了信号で端綴じステープルユニット31を動作させ処理トレイ上に集積されたシート束の後端縁を綴じ合わせる。このステープル動作の後、制御CPU95はグリップ搬送手段40を移動する。するとステープル綴じされたシート束はスタックトレイ21に搬出収納される。これによって画像形成装置Aで画像形成した一連のシートをステープル綴じしてスタックトレイ21に収納することとなる。
A 画像形成装置
B 後処理装置
ME グリップ開閉駆動モータ
MH キャリア駆動モータ
MS シフト手段
PS1 第1規制位置
PS2 第2規制位置(後処理位置)
Pw 第2待機位置(退避位置)
26 正逆転ローラ(排紙手段)
29 処理トレイ
31 ステップルユニット
32 ストッパ手段
32a 第1ストッパ手段
32b 第2ストッパ手段
34 サイド整合手段
34L 左整合板
34R 右整合板
40 シート束搬送手段(グリップ搬送手段)
41 グリッパ部材
41a 可動グリッパ部材
41b 固定グリッパ部材
41Sp 圧接スプリング
42 キャリア部材
42p1 下カムピン
42p2 上カムピン
43a 開閉アーム
43b アジャスタバネ
43g スライド溝
45 ピボットピン
47 ガイド溝(47a、47b)
47Ga 上ガイドパス
47Gb 下ガイドパス
48 走行ベルト
48a プーリ
48b 駆動側プーリ
48h 連結突起
64 駆動アーム
64S スリット溝
64P 連結ピン
65 スライド部材
65d 駆動軸
65v 伝動ベルト
90 制御部(コントローラ)
95 制御CPU

Claims (7)

  1. 排紙口と、
    前記排紙口からのシートを部揃え集積する処理トレイと、
    前記処理トレイの下流側に配置されたスタックトレイと、
    前記排紙口からのシートを前記処理トレイ及び前記スタックトレイとに跨って集積するように排出する排紙手段と、
    前記処理トレイの後処理位置に配置され、前記処理トレイ及び前記スタックトレイとに跨って集積されたシート束に後処理を施す後処理手段と、
    前記処理トレイ及び前記スタックトレイとに跨って集積されたシート束を前記スタックトレイに搬出するシート束搬送手段と、
    前記排紙手段、後処理手段及びシート束搬送手段を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記処理トレイには、前記排紙手段で送られたシート端を位置規制するストッパ手段が配置され、
    このストッパ手段は、
    前記排紙手段のシート移送方向上流側の第1規制位置、下流側の第2規制位置の順に距離を隔てた2つの位置でシート端を突当て規制するように構成され、
    前記制御手段は、前記排紙口からのシートの搬送方向長さが所定サイズ以上のシートは、前記第1規制位置で、所定サイズ以下のシートは、前記第2規制位置で、それぞれシート端を突当て規制するように前記ストッパ手段を制御することを特徴とするシート後処理装置。
  2. 前記ストッパ手段は、
    前記第1規制位置でシート端を突当て規制するストッパ部材と、
    この第1規制位置に堆積したシート束を把持するグリッパ手段と、
    このストッパ部材とグリッパ手段とを前記第1規制位置と前記後処理位置との間で位置移動するシフト手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記第1規制位置に集積したシート束を前記後処理位置に位置移動するように前記シフト手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  3. 前記ストッパ手段は、
    前記第1規制位置でシート端を突当て規制する第1のストッパ部材と、
    前記第2規制位置でシート端を突当て規制する第2のストッパ部材と、
    この第1のストッパ部材を前記第1規制位置からトレイ外部の退避位置に位置移動するシフト手段と、
    で構成され、
    前記制御手段は、前記排紙口からのシートの搬送方向長さが所定サイズ以下のときには、前記第1のストッパ部材を前記第2のストッパ部材の後方側に退避移動するように前記シフト手段を制御することを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  4. 前記シート束搬送手段は、
    前記処理トレイ上に集積されたシート束の端縁と係合するグリッパ部材と、
    このグリッパ部材を前記処理トレイに沿って移動するキャリア部材と、
    このキャリア部材を駆動するキャリア駆動手段と、
    で構成され、
    前記第1のストッパ部材は、このシート束搬送手段に設けられ、
    前記シフト手段は前記キャリア駆動手段で構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  5. 前記処理トレイは、前記スタックトレイとの間で、
    処理トレイ上にシート後端部を、スタックトレイ上にシート先端部を、
    支持するように構成され、
    前記排紙手段は、排紙口からのシートを処理トレイ上にスイッチバックさせて前記第1規制位置又は第2規制位置にシートを移送するように構成され、
    ていることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記排紙口からのシートの搬送方向長さを判別するシートサイズ認識手段と、
    このシートサイズ認識手段からのシートの搬送方向長さと予め設定された基準値とを比較する比較手段と、
    この比較手段の結果に応じて前記排紙手段を制御するように構成されていることを特徴とする請求項1に記載のシート後処理装置。
  7. 順次シート上に画像形成する画像形成装置と、
    上記画像形成装置からのシートに後処理を施すシート後処理装置と、
    から構成され、
    上記シート後処理装置は請求項1乃至6に記載の構成を備えていることを特徴とする画像形成システム。
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