JP5436847B2 - リール固定冶具及びリール固定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、長尺の粘着フィルムを巻き取るリール部材を回転駆動軸に固定する技術に関する。
図6は、従来のリール部材の固定手段を示す断面図である。
図6に示すように、従来技術においては、回転駆動軸であるマグネットクラッチ102の軸部103にリール部材104を装着する。このマグネットクラッチ102の軸部103の先端部には、切り欠き溝部106が設けられており、この切り欠き溝部106にOリング105を装着することにより、マグネットクラッチ102の軸部103に手作業(手指)でリール部材104を引っ掛けて固定するようになっている。
しかし、上述した従来技術においては、マグネットクラッチ102の軸部103の切り欠き溝部106にOリング105を引っ掛ける作業は行いにくく、作業性が非常に悪いという問題がある。
しかも、マグネットクラッチ102の軸部103の切り欠き溝部106からOリング105を取り外すには、リール部材104とOリング105との間に指が入らないので、工具を使用しなければならない。
また、従来技術では、リール部材104の厚さが薄い(フランジ間隔が狭い)場合には、リール部材104とOリング105との間にスペーサを装着しなければならない。
その一方、Oリング105に傷等のダメージがある場合には、Oリング105の装着後若しくは装着中にOリング105が破断してしまう場合もある。
上述したリール部材104の装着作業は1日に数十回も行わなければならないことから、上述した種々の課題の改善が望まれている。
本発明に関連するリール部材の先行技術としては、例えば、以下のようなものがある。
特開2003−34468号公報
本発明は、このような従来の技術の課題を解決するためになされたもので、その目的とするところは、工具を使用することなく、回転駆動軸に対するリール部材の固定及び取り外し作業を容易迅速に行い作業効率を大幅に向上させる技術を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、スペーサ等を用いることなく、種々の厚さのリール部材を固定することができる技術を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、堅牢で長期間使用可能な回転駆動軸へのリール固定技術を提供することにある。
前記目的を達成するためになされた本発明は、回転駆動軸に装着可能で長尺の粘着フィルムを巻取可能な巻芯軸部を挟んで第1及び第2のフランジを有するリール部材を当該回転駆動軸に固定するためのリール固定冶具であって、前記回転駆動軸に対し当該軸方向に移動自在に嵌合する孔部を有する本体部と、前記本体部に設けられ、前記回転駆動軸をその周囲から挟んで4箇所で固定する4つの固定部を有し、当該4つの固定部が、前記孔部の縁部の内方側の固定位置と前記孔部の縁部の外方側の待避位置との間を移動可能で、かつ、第1の弾性部材によって前記4つの固定部を前記固定位置の方向へ付勢するように構成された複数の固定部材と、前記複数の固定部材と係合し、当該複数の固定部材を前記固定位置から前記待避位置まで移動させる複数の駆動部材と、平面状の付勢面が一方側の面に形成された円板形状の付勢部とを有し、前記付勢部は、前記本体部に対し、当該本体部が前記回転駆動軸に嵌合された場合における当該軸方向に隣接配置されるとともに一対の連結部材によって当該軸方向に移動可能に連結され、さらに、第2の弾性部材によって前記一対の連結部材と前記付勢部が前記軸方向で前記本体部から離れる方向に付勢されて前記付勢面が前記リール部材に押し付けられるように構成されているリール固定冶具である。
また、本発明は、前記リール固定冶具を用いたリール固定方法であって、前記リール固定冶具の前記複数の固定部材の4つの固定部と係合する溝部を有し前記リール部材が装着された前記回転駆動軸を用意し、前記駆動部材の押圧操作により前記複数の固定部材を前記待避位置に配置した状態で前記付勢部の付勢面を前記リール部材側に向けて当該リール固定冶具を前記回転駆動軸に装着し、前記付勢部の付勢面を前記リール部材に接触させた状態で前記本体部を前記軸方向で前記付勢部に近づける方向に移動させ、前記第2の弾性部材の弾性力によって当該付勢部の付勢面を前記リール部材に押し付け、前記駆動部材の押圧解除操作により、前記第1の弾性部材の弾性力によって前記複数の固定部材の4つの固定部を前記固定位置に移動させ前記回転駆動軸の溝部と係合させて当該溝部に押し付ける工程を有するリール固定方法である。
本発明では、前記回転駆動軸がマグネットクラッチによって動作制御される場合にも効果的である。
また、本発明では、前記リール部材の前記第1及び第2のフランジの間隔が、4.0〜20.0mmであることが好ましく、4.5〜7.5mmであることが更に好ましい。
また、本発明では、前記リール部材の巻芯軸部に巻き取られる粘着フィルムの幅は、0.5〜15.0mmであることが好ましく、1.0〜3.0mmであることが更に好ましい。
本発明の場合、駆動部材の押圧操作により複数の固定部材を待避位置に配置した状態で付勢部をリール部材側に向けてリール固定冶具を回転駆動軸に装着し、付勢部をリール部材に接触させた状態で本体部を軸方向で付勢部に近づける方向に移動させて第2の弾性部材の弾性力によって付勢部をリール部材に押し付け、さらに、駆動部材の押圧解除操作により第1の弾性部材の弾性力によって複数の固定部材の固定部を固定位置に移動させ回転駆動軸の溝部と係合させて当該溝部に押し付けるようにしたことから、きわめて迅速かつ容易にリール部材を回転駆動軸に固定し、また取り外すことができ、これにより作業効率を大幅に向上させることができる。
また、本発明によれば、本体部に対して軸方向に隣接配置された付勢部が一対の連結部材によって当該軸方向に移動可能に本体部に連結されていることから、異なる厚さのリール部材に対し、スペーサ等を使用することなく付勢部を押し付けることができ、これにより更なる作業効率の向上を図ることができる。
さらに、本発明のリール固定冶具は、上述したように容易にリール部材の固定を行うことができ、しかも金属や硬質の樹脂で構成することができるので、堅牢で長期間の使用に耐えるものである。
以下、本発明の好ましい実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
図1(a)〜(c)は、本実施の形態におけるリール固定冶具の構成を示すもので、図1(a)は、正面図、図1(b)は、同リール固定冶具の本体部の内部の要部を示す部分断面図、図1(c)は、同リール固定冶具の側面図である。
また、図2(a)(b)は、同リール固定冶具の本体部の内部構成図で、図2(a)は、固定部材を取り付けない状態を示すもの、図2(b)は、固定部材を取り付けた状態を示すものある。
図1(a)〜(c)及び図2(a)(b)に示すように、本実施の形態のリール固定冶具1は、本体部2と、本体部2に連結された付勢部3とを有している。
本実施の形態の本体部2は、例えば、アルミニウム(Al)等の金属製の基部20と蓋部21から構成され、これら基部20と蓋部21の組み合わせにより真円円柱形状に形成されている。そして、この本体部2の内部に、以下に説明する第1及び第2の固定部材4、5が設けられている。
本体部2の基部20及び蓋部21には、それぞれの中央部分に、回転駆動軸10と嵌合する(はまり合う)真円形状の孔部2a(20a、21a)が設けられている。
また、本体部2の基部20には、所定の深さの収容凹部22が形成されている。
図2(a)に示すように、この収容凹部22は、孔部2aの大きさより大きいほぼ矩形形状に形成されており、本実施の形態では、本体部2(孔部2a)の中心点を通る直線に対して線対称に形成されている。
また、収容凹部22には、孔部2aの径より大きい間隔をおいて、一対の平行な直線状のガイド壁部23A、23B並びに24A、24Bがそれぞれ対向するように設けられている。
さらに、本体部2の各ガイド壁部23A及び23B並びに24A及び24Bの間には、ガイド壁部23A及び23B並びに24A及び24Bに対して直交し本体部2の縁部まで延びるガイド溝部25、26が設けられている。これらガイド溝部25、26は、所定の幅で直線状に形成されている。
さらにまた、収容凹部22には、本体部2のそれぞれ対向するガイド壁部23A及び24A並びに23B、24Bの間には、後述する軸付勢用ばね47、57を支持するための支持壁27A、27Bが設けられている。
一方、本体部2の例えばガイド溝部25、26に対して隣接する位置には、後述するリール付勢用ばね35、36を装着するための支持凹部28、29が形成されている。ここでは、支持凹部28、29は、本体部2の中心点に対して点対称となる位置に設けられている。
図2(b)に示すように、本体部2の収容凹部22には、第1及び第2の固定部材4、5が装着される。これら第1及び第2の固定部材4、5は、例えばステンレス等の金属材料製の板状の部材からなり、本体部2の収容凹部22の深さとほぼ同一の厚さを有している。
本実施の形態の第1の固定部材4は、本体部2のガイド壁部23A及び24Aの間隔より若干小さな幅の一対の対向する被ガイド部40、41を有している。ここで、第1の固定部材4の被ガイド部40、41は、本体部2のガイド壁部23A及び24Aよりやや短い直線状に形成されている。
また、第2の固定部材5は、第1の固定部材4と同一の形状に形成され、本体部2のガイド壁部23A及び24Aの間隔より若干小さな幅の一対の対向する被ガイド部50、51を有している。ここで、第2の固定部材5の被ガイド部50、51は、本体部2のガイド壁部23B及び24Bよりやや短い直線状に形成されている。
第1の固定部材4には、上述した被ガイド部40、41に挟まれた部分の一方の辺側の中央部分に、一対の固定部42、43が設けられている。ここで、固定部42、43は、約90度の角度で対向するように直線状に形成されている。
また、第2の固定部材5には、上述した被ガイド部50、51に挟まれた部分の一方の辺側の中央部分に、一対の固定部52、53が設けられている。ここで、固定部52、53は、約90度の角度で対向するように直線状に形成されている。
そして、第1の固定部材4の固定部42、43の両側の部分には、これら固定部42、43に対して約90度の角度の凸部分が形成されるようにテーパ状の第1及び第2の被駆動部44、45が設けられている。
また、第2の固定部材5の固定部52、53の両側の部分には、これら固定部52、53に対して約90度の角度の凸部分が形成されるようにテーパ状の第1及び第2の被駆動部54、55が設けられている。
一方、第1の固定部材4には、固定部42、43並びに第1及び第2の被駆動部44、45が形成された側と反対側の部分に、例えば第1及び第2の被ガイド部40、41に対して90度の角度を有する直線状の被付勢部46が形成されている。
また、第2の固定部材5には、固定部42、43並びに第1及び第2の被駆動部54、55が形成された側と反対側の部分に、例えば第1及び第2の被ガイド部50、51に対して90度の角度を有する直線状の被付勢部56が形成されている。
そして、これら第1及び第2の固定部材4、5は、固定部42、43と固定部52、53を対向させた状態で、本体部2の収容凹部22内に装着されるようになっている。
一方、第1及び第2の固定部材4、5の被付勢部46、56と、本体部2の支持壁27A、27Bとの間には、例えば圧縮コイルばねからなる軸付勢用ばね(第1の弾性部材)47、57がそれぞれ設けられている。
図2(b)に示すように、本実施の形態においては、軸付勢用ばね47、57を装着し、第1及び第2の固定部材4、5に外力を作用させない状態で、第1及び第2の固定部材4、5の固定部42、43並びに52、53が、部分的に本体部2の孔部2a(20a)の縁部より内方側に位置するように、第1及び第2の固定部材4、5の形状・大きさ、軸付勢用ばね47、57の大きさ・その弾性力を設定する。
本体部2の上述したガイド溝部25、26には、それぞれ第1又は第2の押圧駆動部材(駆動部材)6、7が装着される。これら第1及び第2の押圧駆動部材6、7は、例えばステンレス等の金属材料製のやや長尺の板状部材からなり、本体部2の収容凹部22の深さとほぼ同一の厚さを有し同一の形状に形成されている。なお、第1及び第2の押圧駆動部材6、7は、各ガイド溝部25、26から抜けないように図示しないストッパが設けられている。
第1及び第2の押圧駆動部材6、7は、それぞれ一端部が鋭角の形状に形成されている。本実施の形態の場合は、第1の押圧駆動部材6の一端部には、本体部2に装着された第1及び第2の固定部材4、5の被駆動部44、54と面接触するように、各被駆動部44、54と平行な平面テーパ状の駆動部61、62が形成されている。
また、第2の押圧駆動部材7の一端部には、本体部2に装着された第1及び第2の固定部材4、5の被駆動部45、55と面接触するように、各被駆動部45、55と平行な平面テーパ状の駆動部71、72が形成されている。
本実施の形態の場合は、第1及び第2の押圧駆動部材6、7は、各駆動部61、62並びに71、72を本体部2の内方側に向けてそれぞれガイド溝部25、26に装着される。
そして、上述した第1及び第2の固定部材4、5と、第1及び第2の押圧駆動部材6、7と、軸付勢用ばね47、57とによって本発明における駆動機構が構成されている。
なお、本実施の形態の場合、第1及び第2の部材6、7に外力を作用させない状態において、第1の押圧駆動部材6の駆動部61、62と、第1及び第2の固定部材4、5の被駆動部44、54と当接し、また、第2の押圧駆動部材7の駆動部71、72が、それぞれ第1及び第2の固定部材4、5の被駆動部45、55と当接するように構成されている。
一方、付勢部3は、好ましくは例えばアルミニウム合金等の材料からなり、例えば本体部2と同一の大きさの円板形状に形成されている。
この付勢部3は、後述する軸部12が貫通可能な真円形状の孔部3aが設けられている。なお、付勢部3の孔部3aは、本体部2の孔部2aの大きさと同一かこれより大きく形成することができる。
付勢部3の本体部2と反対側の面は平面状の付勢面30aが形成されている。また、付勢部3の本体部2側の面30bの縁部には、直線棒状の一対の連結部材31、32が設けられている。
図1(c)に示すように、各連結部材31、32は、付勢部3の付勢面30aに対して直交する方向に設けられ、それぞれの先端部分が本体部2の内部に挿入されて軸部12の軸方向に案内移動されるように構成されている。
各連結部材31、32の先端部には、ばね支持部33、34が設けられ、これらばね支持部33、34と本体部2の基部20の支持凹部28、29(図2(a)参照)との間には、例えば圧縮コイルばねからなるリール付勢用ばね(第2の弾性部材)35、36がそれぞれ設けられている。
図3(a)(b)は、本実施の形態における駆動機構の動作を示すものである。
本実施の形態の場合、図3(a)に示すように、第1及び第2の固定部材4、5に外力を作用させない状態では、第1及び第2の固定部材4、5の各固定部42、43並びに52、53が、部分的に本体部2の孔部2aの縁部より内方側に位置している(固定位置)。
なお、この状態においては、第1の押圧駆動部材6の駆動部61、62と、第2の押圧駆動部材7の駆動部71、72は、それぞれ第1の固定部材4の被駆動部44、45と、第2の固定部材5の被駆動部54、55と当接している。
このような状態において、第1及び第2の押圧駆動部材6、7を例えば人手(指)によって本体部2の内方側に押圧すると、第1の押圧駆動部材6の駆動部61、62が、第1及び第2の固定部材4、5の被駆動部44、54を付勢するとともに、第2の押圧駆動部材7の駆動部71、72が、第1及び第2の固定部材4、5の被駆動部45、55を付勢する。
この場合、第1及び第2の押圧駆動部材6、7の駆動部61、62並びに71、72は、それぞれ鋭角に形成され、また、第1及び第2の固定部材4、5の隣接する被駆動部44、54並びに45、55は、それぞれ鋭角となるように形成されているため、第1及び第2の押圧駆動部材6、7の移動に伴い、第1及び第2の固定部材4、5に対して第1及び第2の固定部材4、5が離れる方向の力が働く。
その結果、第1及び第2の固定部材4、5が、軸付勢用ばね47、57の弾性力に抗して本体部2のガイド壁部23A、23B並びに24A、24Bに沿って移動し、これにより図3(b)に示すように、第1の固定部材4の固定部42、43と、第2の固定部材5の固定部52、53との間の間隔が広がり、各固定部42、43、52、53が本体部2の孔部2a(図中では基部20の孔部20a)の縁部の外方に位置する(待避位置)。
一方、図3(b)に示す状態において、第1及び第2の押圧駆動部材6、7に対する押圧を解除すると、軸付勢用ばね47、57の弾性力によって、第1及び第2の押圧駆動部材6、7は、ガイド壁部23A、23B並びに24A、24Bに沿って近づく方向へ移動し、図3(a)に示すように、各固定部42、43、52、53が本体部2の孔部2a(20a)の縁部の内方に位置して初期状態に戻る。
図4(a)(b)及び図5(a)(b)は、本発明によるリール部材の固定方法の例を模式的に示すものである。
図4(a)に示すように、まず、マグネットクラッチ10の軸部(回転駆動軸)12に樹脂(例えば、ポリスチレン)からなるリール部材11を装着してマグネットクラッチ10のフランジ部分に押し付ける。
ここで、マグネットクラッチ10の軸部12には、その先端部分に溝部13が例えば全周にわたって形成されている。この溝部13の幅は、上述した第1及び第2の固定部材4、5の固定部42、43、52、53の幅より若干幅広に形成され、各固定部42、43、52、53が溝部13と嵌合するように構成されている。
次いで、リール固定冶具1の本体部2の第1及び第2の押圧駆動部材6、7を押圧し、第1及び第2の固定部材4、5の固定部42、43、52、53の間隔を広がらせ、これらを本体部2の孔部2a(図2(a)中一点鎖線で示す部分)の縁部の外方の待避位置に配置させた状態で、付勢部3をリール部材11側に向けてマグネットクラッチ10の軸部12に付勢部3及び本体部2の孔部2aを嵌合させる。
次に、マグネットクラッチ10の軸部12の軸方向に沿ってリール固定冶具1をリール部材11に向かって移動させ、付勢部3の付勢面30aをリール部材11の側面に当接させる。
さらに、図4(b)に示すように、リール固定冶具1の本体部2をリール部材11側に押圧する。これにより、上述したリール付勢用ばね35、36が縮み、その弾性力によって付勢部3の付勢面30aがリール部材11の側面に押し付けられる。
そして、図5(a)に示すように、リール固定冶具1の第1及び第2の固定部材4、5がマグネットクラッチ10の軸部12の溝部13の位置に到達した時点で、上記第1及び第2の押圧駆動部材6、7の押圧を解除する。これにより、第1及び第2の固定部材4、5の固定部42、43、52、53がマグネットクラッチ10の軸部12の溝部13内に入り込んで係合し、軸付勢用ばね47、57の弾性力によって当該溝部13の底部が、これら固定部42、43、52、53によって周囲から挟まれ押し付けられる。
この状態では、リール固定冶具1の本体部2はマグネットクラッチ10の軸部12に対して滑らず、かつ、マグネットクラッチ10の軸部12から抜けないように固定される。
さらに、リール固定冶具1の付勢面30aが、リール付勢用ばね35、36の弾性力によってリール部材11の側面に押し付けられているため、リール部材11の側面とリール固定冶具1の付勢面30aとの間の摩擦力によって、リール固定冶具1の付勢部3はリール部材11に対して摺動することなく固定される。
以上の操作及び動作により、リール部材11とリール固定冶具1は、マグネットクラッチ10に対して強固に固定される。
一方、マグネットクラッチ10からリール固定冶具1を取り外す場合には、図5(b)に示すように、図5(a)に示す固定状態において、本体部2の第1及び第2の押圧駆動部材6、7を押圧し、第1の固定部材4の固定部42、43と、第2の固定部材5の固定部52、53との間隔を広がらせる。
これにより、第1及び第2の固定部材4、5の固定部42、43、52、53とマグネットクラッチ10の軸部12の溝部13との係合が解除されるので、この状態で本体部2をリール部材11から離れる方向へ移動させることにより、マグネットクラッチ10の軸部12からリール固定冶具1を容易に取り外すことができる。
以上述べたように本実施の形態では、第1及び第2の押圧駆動部材6、7の押圧操作により第1及び第2の固定部材4、5を待避位置に配置した状態で付勢部3をリール部材11側に向けてリール固定冶具1をマグネットクラッチ10の軸部12に装着し、付勢部3をリール部材11に接触させた状態で本体部2を軸方向で付勢部3に近づける方向に移動させてリール付勢用ばね35、36の弾性力によって付勢部3をリール部材11に押し付け、さらに、第1及び第2の押圧駆動部材6、7の押圧解除操作により軸付勢用ばね47、57の弾性力によって第1及び第2の固定部材4、5の固定部42、43並びに52、53を固定位置に移動させマグネットクラッチ10の軸部12の溝部13と係合させて当該溝部13に押し付けるようにしたことから、きわめて迅速かつ容易にリール部材11をマグネットクラッチ10の軸部12に固定し、また取り外すことができ、これにより作業効率を大幅に向上させることができる。
また、本実施の形態によれば、本体部2に対して軸方向に隣接配置された付勢部3が当該軸方向に移動可能に本体部2に連結されていることから、異なる厚さのリール部材11に対し、スペーサ等を使用することなく付勢部3を押し付けることができ、これにより更なる作業効率の向上を図ることができる。
さらに、本実施の形態のリール固定冶具1は、上述したように容易にリール部材11の固定を行うことができ、しかも金属や硬質の樹脂で構成することができるので、堅牢で長期間の使用に耐えるものである。
なお、本発明は上述の実施の形態に限られることなく、種々の変更を行うことができる。
例えば、上述の実施の形態においては、二つの固定部材を二つの押圧駆動部材で駆動させるようにしたが、本発明はこれに限られず、三つ以上の固定部材を三つ以上の押圧駆動部材で駆動させるように構成することも可能である。
ただし、操作作業性を向上させる観点からは、上記実施の形態のように、二つの固定部材を二つの押圧駆動部材で駆動させるように構成することが好ましい。
また、固定部材の形状、駆動部材の形状についても、上述の実施の形態のものには限られず、使用するマグネットクラッチ(回転駆動軸)、リール部材の大きさ、形状、材料等に応じて適宜変更することができる。
さらに、リール固定冶具の構成部材についても、金属のみならず、硬質の樹脂製のもの(例えば、MSナイロン:登録商標)を使用することもできる。
(a):本実施の形態におけるリール固定冶具の構成を示す正面図である。(b):同リール固定冶具の本体部の内部の要部を示す部分断面図である。(c):同リール固定冶具の側面図である。 (a):同リール固定冶具の本体部の内部構成図で、固定部材を取り付けない状態を示すものである。(b):同リール固定冶具の本体部の内部構成図で、固定部材を取り付けた状態を示すものである。 (a)(b):同リール固定冶具における駆動機構の動作を示すものである。 (a)(b):本発明によるリール部材の固定方法の例を模式的に示す図である(その1)。 (a)(b):本発明によるリール部材の固定方法の例を模式的に示す図である(その2)。 従来のリール部材の固定手段を示す断面図である。
符号の説明
1…リール固定冶具
2…本体部
2a、3a…孔部
3…付勢部
4、5…第1及び第2の固定部材
6、7…押圧駆動部材(駆動部材)
10…マグネットクラッチ
11…リール部材
12…軸部(回転駆動軸)
42、43、52、53…固定部
47、57…軸付勢用ばね(第1の弾性部材)
35、36…リール付勢用ばね(第2の弾性部材)

Claims (5)

  1. 回転駆動軸に装着可能で長尺の粘着フィルムを巻取可能な巻芯軸部を挟んで第1及び第2のフランジを有するリール部材を当該回転駆動軸に固定するためのリール固定冶具であって、
    前記回転駆動軸に対し当該軸方向に移動自在に嵌合する孔部を有する本体部と、
    前記本体部に設けられ、前記回転駆動軸をその周囲から挟んで4箇所で固定する4つの固定部を有し、当該4つの固定部が、前記孔部の縁部の内方側の固定位置と前記孔部の縁部の外方側の待避位置との間を移動可能で、かつ、第1の弾性部材によって前記4つの固定部を前記固定位置の方向へ付勢するように構成された複数の固定部材と、
    前記複数の固定部材と係合し、当該複数の固定部材を前記固定位置から前記待避位置まで移動させる複数の駆動部材と、
    平面状の付勢面が一方側の面に形成された円板形状の付勢部とを有し、
    前記付勢部は、前記本体部に対し、当該本体部が前記回転駆動軸に嵌合された場合における当該軸方向に隣接配置されるとともに一対の連結部材によって当該軸方向に移動可能に連結され、さらに、第2の弾性部材によって前記一対の連結部材と前記付勢部が前記軸方向で前記本体部から離れる方向に付勢されて前記付勢面が前記リール部材に押し付けられるように構成されているリール固定冶具。
  2. 請求項1記載のリール固定冶具を用いたリール固定方法であって、
    前記リール固定冶具の前記複数の固定部材の4つの固定部と係合する溝部を有し前記リール部材が装着された前記回転駆動軸を用意し、
    前記駆動部材の押圧操作により前記複数の固定部材を前記待避位置に配置した状態で前記付勢部の付勢面を前記リール部材側に向けて当該リール固定冶具を前記回転駆動軸に装着し、
    前記付勢部の付勢面を前記リール部材に接触させた状態で前記本体部を前記軸方向で前記付勢部に近づける方向に移動させ、前記第2の弾性部材の弾性力によって当該付勢部の付勢面を前記リール部材に押し付け、
    前記駆動部材の押圧解除操作により、前記第1の弾性部材の弾性力によって前記複数の固定部材の4つの固定部を前記固定位置に移動させ前記回転駆動軸の溝部と係合させて当該溝部に押し付ける工程を有するリール固定方法。
  3. 前記回転駆動軸がマグネットクラッチによって動作制御される請求項2記載のリール固定方法。
  4. 前記リール部材の前記第1及び第2のフランジ間の間隔が、4.0〜20.0mmである請求項2又は3のいずれか1項記載のリール固定方法。
  5. 前記リール部材の巻芯軸部に巻き取られる粘着フィルムの幅が0.5〜15.0mmである請求項2乃至4のいずれか1項記載のリール固定方法。
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