JP5435857B2 - 半導体装置 - Google Patents

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本発明は、電気的にデータの消去及び書き込みが可能な不揮発性メモリを備えた半導体装置に関する。
近年、メモリの大容量化に伴い、メモリ素子を三次元に配列した不揮発性メモリが開発されている。また、このような三次元構造の不揮発性メモリに適したメモリ素子として、可変抵抗の抵抗値によりデータを記憶するメモリ素子が採用されている。特許文献1から4には、様々な構造の三次元メモリが開示されている。
特表2007−511895号公報 特開2004−362753号公報 特表2006−514781号公報 特開2003−133528号公報
従来の三次元構造の不揮発性メモリにおいては、構造上の制約から、メモリ領域の小型化と消費電力の低減化に限界があった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、三次元構造を有する不揮発性メモリにおいて、電子素子及び配線の配置効率を高めることによる小型化と、消費電力の低減を図ることを目的とする。
本発明は、半導体基板と、前記半導体基板の上に設けられ、複数のメモリ層を有するメモリ領域と、前記半導体基板を含む領域における、前記メモリ領域の直下の領域に設けられた、前記メモリ領域にデータ書き込みのための電圧を供給する駆動回路と、を具備することを特徴とする半導体装置である。本発明によれば、メモリ領域の直下の領域に駆動回路を設けることで、メモリ領域の周辺に駆動回路を形成する場合に比べて半導体装置を小型化することができる。また、駆動回路とメモリ領域とを結ぶ配線の長さを短くすることができるため、消費電力の低減を図ることができる。
前記メモリ領域は、前記半導体基板の上方に上下方向に設けられ、前記駆動回路に接続された第1配線と、前記半導体基板の上方に水平方向に設けられ、前記第1配線に接続された第2配線と、前記半導体基板の上方に、水平方向かつ前記第2配線に対し交差する方向に設けられた第3配線と、前記第2配線及び前記第3配線の交差領域に上下方向に設けられ、前記第2配線及び前記第3配線に接続されたメモリセルと、を含む構成とすることができる。この構成によれば、複数のメモリセルを水平方向及び上下方向に積層して配列することができるため、メモリセルの高集積化を図ることができる。
上記構成において、前記駆動回路が、複数の前記第1配線に接続されている構成とすることができる。この構成によれば、駆動回路が2つ以上の柱配線を選択するため、駆動回路が1つの柱配線を選択する場合に比べて駆動回路の大きさを大きくすることができる。
上記構成において、前記メモリ層は、水平方向の平面上に配列された複数の前記メモリセルからなるメモリセルアレイと、前記複数の前記メモリセルに対応する第2配線、第3配線、及び第1配線の一部と、を含み、前記メモリ層内における、対応する前記第1配線、前記第2配線、前記第3配線、及び前記メモリセルは、前記半導体基板の上方から見た場合に、前記第1配線と前記メモリセルとの間隔が、前記第1配線と前記第3配線との間隔より大きくなるように設けられている構成とすることができる。この構成によれば、第2配線が第3配線に対して斜め方向に形成されるため、第2配線と第3配線とを直交して設ける場合に比べて、第1配線とメモリセルとの間隔を大きくすることができるため、製造工程における加工が容易となる。
上記構成において、前記メモリ層は、水平方向の平面上に配列された複数の前記メモリセルからなるメモリセルアレイと、前記複数の前記メモリセルに対応する第2配線、第3配線、及び第1配線の一部と、を含み、前記複数のメモリ層のうち、上下に隣接する第1メモリ層及び第2メモリ層は、前記半導体基板の上方から見た場合に、前記第1メモリ層内に設けられた前記第3配線が、前記第2メモリ層内に設けられた前記第3配線に交差する方向に設けられている構成とすることができる。この構成によれば、上下に隣接するメモリ層における第3配線同士が交差して設けられているため、第3配線をメモリ領域の2方向から引き出すことができる。これにより、第3配線に接続された読み出し回路を、メモリ領域の周辺に効率よく配置することができる。
前記メモリ層は、水平方向の平面上に配列された複数の前記メモリセルからなるメモリセルアレイと、前記複数の前記メモリセルに対応する第2配線、第3配線、及び第1配線の一部と、を含み、前記メモリセルアレイは、前記複数の前記メモリセルが第1方向及び前記第1方向と交差する第2方向にマトリクス状に配列して形成され、前記メモリセルアレイに対応する前記第2配線は、前記第1方向または前記第2方向のうち一方向に配列された前記複数の前記メモリセルの全てに接続されている構成とすることができる。この構成によれば、第2配線が一方向の全てのメモリセルに接続されているため、第1配線の本数を少なくすることができる。これにより、メモリセルの高集積化を図るとともに、メモリ領域の直下の領域を効率的に活用することができる。
上記構成において、前記半導体基板を含む領域における、前記駆動回路が形成された領域の外側に、前記半導体基板の上方から見た場合に前記メモリ領域の第1の辺に沿って設けられ、前記駆動回路に接続されたアドレスデコーダと、前記半導体基板を含む領域における、前記駆動回路が形成された領域の外側に、前記半導体基板の上方から見た場合に前記メモリ領域の前記第1の辺に隣接する第2の辺に沿って設けられ、前記駆動回路に接続された高電圧供給回路と、前記半導体基板を含む領域における、前記駆動回路が形成された領域の外側に、前記半導体基板の上方から見た場合に前記メモリ領域の前記第1の辺に対向する第3の辺に沿って設けられ、前記メモリ領域に接続されたデータ読み出し回路と、前記第3配線に沿った方向に設けられ、前記アドレスデコーダ及び前記駆動回路を接続する第4配線と、前記第4配線と交差する方向に設けられ、前記高電圧供給回路及び前記駆動回路を接続する第5配線と、を具備する構成とすることができる。この構成によれば、周辺回路をメモリ領域の周辺に効率的に配置することができるため、半導体装置の小型化を図ることができる。
上記構成において、前記半導体基板内における、前記メモリ領域の直下の領域に設けられ、前記駆動回路に接続されたアドレスデコーダを具備する構成とすることができる。この構成によれば、メモリ領域の直下の領域にアドレスデコーダを設けるため、メモリ領域の外周にアドレスデコーダを設ける場合に比べて半導体装置を小型化することができる。
上記構成において、前記駆動回路は1つのトランジスタからなり、
前記トランジスタの入出力端子の一方は前記第1配線に接続され、前記トランジスタの入出力端子の他方は前記高電圧供給回路に接続され、前記トランジスタの制御端子は前記アドレスデコーダに接続されている構成とすることができる。この構成によれば、駆動回路が1つのトランジスタで構成されているため、駆動回路の形成が容易となる。
上記構成において、前記メモリセルは、所定条件の電圧パルスを印加することにより抵抗値が変化する可変抵抗素子と、前記可変抵抗素子に直列に接続されたダイオードと、を含む構成とすることができる。
本発明によれば、メモリ領域の直下の領域に駆動回路を設けることで、メモリ領域の周辺に駆動回路を形成する場合に比べて半導体装置を小型化することができる。また、駆動回路とメモリ領域とを結ぶ配線の長さを短くすることができるため、消費電力の低減を図ることができる。
はじめに、本発明における課題を明確にする。図1は従来例に係る三次元構造のMIM(METAL−INSULATION−METAL)型メモリを示した斜視図である。MIM型メモリは、データを記憶する領域であるメモリ領域10、メモリ領域10にデータ書込み及び読み出しのための電圧及び電流を供給する駆動系回路12、メモリ領域10に記憶されたデータを読み出す読み出し系回路14を備えて構成される。
メモリ領域10は、支持体である半導体基板の上方に形成され、水平方向に平行に設けられた複数のビット線BLと、水平方向かつビット線BLに対し直交する方向に平行に設けられた複数のワード線WLとが、交互に積層されている。ビット線BLとワード線WLとの交差領域には、メモリセル21が上下方向に形成され、一端がビットラインBLに、他端がワードラインWLに接続されている。これにより、水平方向の平面状に配列された複数のメモリセル21からメモリセルアレイが構成され、上記メモリセルアレイが上下方向に積層されることによりメモリ領域10が構成されている。
駆動系回路12及び読み出し系回路14は共に、メモリ領域10の外側における半導体基板内に形成されている。駆動系回路12の出力はワードラインWLに接続され、読み出し系回路14の入力はビットラインBLに接続されている。駆動系回路12及び読み出し系回路14はそれぞれ、対応する複数のワードラインWL及びビットラインBLから、一のワードラインWL及びビットラインBLを選択するセレクト回路を備えている。
図2(a)は図1におけるA−A1線に沿った断面図であり、図2(b)は図2(a)の領域18に対応した回路図である。図示されるように、メモリセル21は記憶素子である可変抵抗20と、選択素子であるダイオード24とが直列に接続されてなる。可変抵抗20は、例えばCuO等の金属酸化物やカルコゲナイド系の相変化物質からなり、所定条件(振幅、時間)の電圧パルスが印加されることで低抵抗状態及び高抵抗状態のいずれかに状態変化する。ダイオード24は、例えば金属と半導体の接合により生ずるショットキー障壁からなり、ワードラインWL及びビットラインBLの電位差に応じてメモリセル21を選択する。データの書き込み及び読み出し時には、ダイオード24に順方向の電圧が印加され、複数のメモリセル21の中から一のメモリセル21が選択される。メモリセル21が非選択時には、ダイオード24には逆方向の電圧が印加されている。
データの書き込みは、駆動系回路12から供給される所定条件の電圧パルスをメモリセル21に印加し、可変抵抗20の抵抗値を変化させることにより行う。例えば低抵抗状態を論理“1”、高抵抗状態を論理“0”と定義し、可変抵抗20の状態を論理値と対応させることによりデータを記憶する。データの読み出しは、駆動系回路から供給される所定条件(通常、データ書き込み時より振幅は小さく時間は短い)の電圧パルスをメモリセル21に印加し、メモリセルの状態を電流または電圧の情報として、ビットラインBLを介して読み出し系回路14に読み出すことにより行う。読み出し系回路14は、読み出された電流または電圧を所定の基準値(リファレンス電流または電圧)と比較し、可変抵抗20が低抵抗状態及び高抵抗状態のいずれの状態にあるかを判定し、データの読み出しを行う。
図1を参照に、従来のMIM型メモリにおいては、駆動系回路12及び読み出し系回路14をメモリ領域10の外側に形成していた。そのため、半導体基板におけるメモリ領域10の直下の領域13が、電子素子の形成されないバルク領域となっていた。また、メモリ領域10の階層数が増えるにつれて駆動系回路12の必要面積が大きくなり、メモリ領域10の外側に向かって駆動系回路12を形成する必要があった。以上のことから、MIM型メモリを搭載した半導体チップのチップ面積が大きくなり、小型化が難しいという課題があった。
また、メモリ領域10の上方に位置するワードラインWLを駆動系回路12と接続するために、上下方向の配線(以下、柱配線)を形成する必要がある。このとき、メモリ領域10内には柱配線を形成することができないため、柱配線がメモリ領域10の周辺に形成され、駆動系回路12の周辺に密集してしまうという課題があった。また、駆動系回路12とメモリセル21とを結ぶ配線の長さは、メモリセルがメモリ領域10の上方に位置するほど長くなるため、駆動系回路12に大きな駆動能力が要求され、消費電力が大きくなるという課題もあった。
本発明は上記課題に鑑みてなされたものであり、三次元構造を有する不揮発性メモリにおいて、電子素子及び配線の配置効率を高めることによる小型化と、消費電力の低減を図ることを目的とする。
以下、図面を用い本発明に係る実施例について説明する。
図3(a)は実施例1に係る半導体装置の構成を示した模式図である。支持体である半導体基板40の上に、複数のメモリ層が積層されてなるメモリ領域30が設けられている。メモリ領域30の直下の領域はバルク領域32となっており、後述する駆動回路が形成されるための領域となっている。メモリ領域30の周辺部(半導体基板40を含む領域であって、バルク領域32の外側)には、外部アドレスデコーダ34、ワードドライバ36、及びデータ読み出し回路38(以下、これらを合わせて周辺回路とする)が、半導体基板40を含む領域にそれぞれ形成されている。データ読み出し回路38は、メモリ領域30と接続されている。アドレスデコーダ34及びワードドライバ36は、バルク領域32内に形成された複数の駆動回路(不図示)と接続されている。
図3(b)は、図3(a)におけるメモリ領域30と、その周辺回路との配置関係を模式的に示した上面図である。アドレスデコーダ34はメモリ領域30の第1の辺30aに沿って設けられ、外部から入力されるアドレスに応じてバルク領域32中の所定の駆動回路を選択する。高電圧供給回路であるワードドライバ36は、第1の辺30aに隣接する第2の辺30bに沿って設けられ、外部から入力されるアドレスに応じてバルク領域32中の所定の駆動回路を選択すると共に、不図示の昇圧回路により生成されたデータ書き込みのための高電圧を、選択された駆動回路を介してメモリ領域30に供給する。データ読み出し回路38は第1の辺30aに対向する第3の辺30cに沿って設けられ、メモリ領域30に記憶されたデータの読み出しを行う。
図4は図3(a)におけるメモリ領域30とバルク領域32の構成の一部を示した回路図である。メモリ領域30は、第1配線である柱配線50、第2配線である横配線52、第3配線である読み出し線54、及びメモリセル56を有する。柱配線50は半導体基板40の上方に上下方向に設けられ、駆動回路であるトランジスタ42に接続されている。横配線52は半導体基板40の上方に水平方向に設けられ、柱配線50に接続されている。読み出し線54は半導体基板40の上方に、水平方向かつ横配線52に交差する方向に設けられている。ただし、読み出し線54及び横配線52は直接接触しないように、それぞれ異なる平面上に設けられている。
メモリセル56は、横配線52及び読み出し線54のそれぞれの交差領域に上下方向に設けられ、その一端が横配線52に、他端が読み出し線54にそれぞれ接続されている。実施例1では、柱配線50を挟んだ横配線52の端部のそれぞれに、メモリセル56が上下に2つずつ接続されている。すなわち、1本の横配線52に対し接続されたメモリセル56の数は4つである。後述するように、1本の横配線52に対し設けられるメモリセル56の数はこれに限定されるものではなく、横配線52の長さは、横配線52に接続されるメモリセル56の個数に応じて定まる。一方、読み出し線54はメモリ領域30を水平方向に横断して設けられ、メモリセル56及び横配線52を介して複数の柱配線50に接続されている。
メモリセル56は、可変抵抗20及びダイオード24が直列に接続されてなる。ここで、可変抵抗20及びダイオード24は図2(b)に示したものと同一である。すなわち、可変抵抗20は所定条件(振幅、時間)の電圧パルスが印加されることで、低抵抗状態及び高抵抗状態のいずれかに状態変化する可変抵抗素子である。可変抵抗20には、例えばCuO等の金属酸化物や、熱により相変化を生じるカルコゲナイド系等の相変化物質を用いることができる。メモリセル56は、可変抵抗20の抵抗値の変化によりデータを記憶する。一方、ダイオード24は、メモリセル56の両端に加わる電圧に応じて、メモリセル56を選択状態及び非選択状態のいずれかに設定する。
読み出し線54は、メモリ領域30の外部において半導体基板40に略垂直な上下方向の配線となり(図3(a)参照)、データ読み出し回路38に接続されている。データ読み出し回路38は、複数の読み出し線54の中から一の読み出し線54を選択する選択回路(不図示)と、選択された読み出し線54からデータを読み出すセンス回路(不図示)とを有する。メモリセル56へのアクセス時には、複数のメモリセル56の中から、柱配線50と読み出し線54との組合せにより、一のメモリセル56が選択される。
バルク領域32には、メモリ領域30にデータ書き込みのための電圧を供給する駆動回路が設けられている。図4を参照に、実施例1では駆動回路が1つのトランジスタ42から構成される。トランジスタ42は、例えばNチャネルの電界効果型トランジスタとすることができるが、他にもPチャネルのトランジスタやバイポーラ型のトランジスタであってもよい。
トランジスタ42の制御端子は、第4配線である制御線44を介してアドレスデコーダ34と接続されている。トランジスタ42の入出力端子の一方は柱配線50に接続され、他方は第5配線である駆動線46を介してワードドライバ36と接続されている。周辺回路の配置効率及び配線効率を高めるために、制御線44及び駆動線46は交差して設けられていることが好ましい(図6(a)参照)。トランジスタ42は、アドレスデコーダ34及びワードドライバ36に入力されるアドレスにより、複数のトランジスタ42の中から1つが選択される。選択されたトランジスタ42は、ワードドライバ36から供給される書き込み用の高電圧を、柱配線50を介してメモリ領域30へと供給する。
メモリ領域30は実際には、図4に示した柱配線50が複数配列されることにより構成される。図5はメモリ領域30の構成の概略を示した斜視図である。バルク領域32の半導体基板40内には、駆動回路であるトランジスタ42が形成されている。トランジスタ42には柱配線50が接続され、柱配線50は上方のメモリ領域30に向かって形成されている。柱配線50には、所定の長さをもつ複数の横配線52が水平に接続され、横配線52の端部には上下にメモリセル56が形成されている。メモリセル56の他端は、読み出し線54に接続されている。読み出し線54は、半導体基板40に対し略平行な平面上に、横配線52と交差するように形成されている。図示されるように、横配線52は柱配線50ごとにそれぞれ形成されているのに対し、読み出し線54はメモリセル56を介して複数の柱配線50に接続されている。
以下、図5に図示するように、半導体基板40の上面に平行な方向(水平方向)をX方向及びY方向と定義し、半導体基板40に垂直な方向(上下方向)をZ方向と定義する。
ここで、複数のメモリセル56は、水平方向の平面状に規則的に配置されることにより、メモリセルアレイを構成している。また、このメモリセルアレイ及びそれに対応する横配線52、読み出し線54、及び柱配線50の一部を、1つのメモリ層と定義する。すなわち、メモリ領域30は、メモリセルアレイ及び配線から構成される複数のメモリ層が、上下方向に積層することにより構成されている。例えば図5では、メモリセル56が上下方向に4つ積層されており、メモリセル領域30は4層のメモリ層31a〜31dが積層することにより構成されている。
また、図5を参照に、横配線52には上下に2つのメモリセル56が接続され、読み出し線54にも同様に2つのメモリセル56が上下に接続されている。すなわち、上下に隣接する2つのメモリセル56は、横配線52または読み出し線54のいずれかを共有している。これにより、メモリセル56をより効率よく積層することが可能となり、半導体装置の高集積化を図ることができる。
図6(a)は、図5におけるバルク領域32の構成を示したX−Y平面図であり、トランジスタ42及び周辺配線の位置関係を示したものである。図6(b)は、図5におけるメモリ領域30(特にメモリ層31a)の構成を示したX−Y平面図である。図6(a)の柱配線50は図6(b)の柱配線50と共通である。また、図7は図6(a)のA−A1線に沿ったX−Z断面図であり、バルク領域32の構造を示している。
図6(a)及び図7を参照に、半導体基板40の表層にP型ウェル68が形成されている。P型ウェル68の一部には、N型の拡散領域であるソース領域62及びドレイン領域64が形成されており、それぞれがトランジスタ42の入出力端子に対応する。半導体基板40の上方であって、ソース領域62及びドレイン領域64に挟まれた領域には、トランジスタ42の制御端子に対応するゲート60が形成されている。ソース領域62には、柱配線50が上方に向かって形成されている。ドレイン領域64にはドレインコンタクト66が形成され、半導体基板40の上方に形成された駆動線46と接続されている。なお、図7では上記複数の導電性領域の間に設けられた絶縁層を省略している。
図6(a)を参照に、ゲート60はゲートコンタクト48により、ゲート60の延在方向に交差して設けられた制御線44と接続されている。これにより、制御線44と駆動線46とは互いに交差する方向に設けられた構成となっている。また、実施例1では1つのトランジスタ42に対し1つの柱配線が対応しているため、任意のトランジスタ42を選択することで、特定の一の柱配線50を選択することができる。例えば図6(a)に示すように、トランジスタ42aは柱配線50aと、トランジスタ42bは柱配線50bとそれぞれ対応している。
図6(b)を参照に、柱配線50には横配線52が接続され、横配線52に対し直角方向に読み出し線54が設けられている。メモリセル56は、横配線52と読み出し線54の交差領域に設けられている。また、図6(a)及び(b)を参照に、制御線44は読み出し線54に沿った方向に設けられている。また、柱配線50はマトリクス状に規則的に配列されて設けられている。
図3(a)から図5を参照に、データの書き込み時には、まず、アドレスデコーダ34及びワードドライバ36に入力されたアドレスに応じて、複数のトランジスタ42のうち1つがONとなることで、1本の柱配線50が選択される。また、データ読み出し回路38に含まれる選択回路により、書き込み対象となるメモリセル56に接続された読み出し線54が選択される。このように、柱配線50及び読み出し線54の組合せにより、一のメモリセル56が選択される。次に、ワードドライバ36から供給されたデータ書き込み用の電圧パルスが、トランジスタ42を介してメモリセル56に供給される。メモリセル56内の可変抵抗20は、印加された電圧パルスにより抵抗値が変化し、データが記憶される。
図3(a)から図5を参照に、データの読み出し時には、データの書き込み時と同様に読み出し対象となる一のメモリセル56を選択し、データ読み出し用の電圧パルスを印加する。ここで、データ読み出し用の電圧パルスは、可変抵抗20の抵抗値を変化させない程度の条件(振幅及び時間)で印加する必要がある。メモリセル56内の可変抵抗20が低抵抗状態であれば読み出し線54には電流が流れ、高抵抗状態であれば電流はほとんど流れない。読み出し線54に接続されたデータ読み出し回路38は、内部のセンス回路(不図示)において、メモリセル56から読みされた電流の大きさを所定の基準値と比較し、その大小によってメモリセル56に記憶されたデータの値を判定する。なお、データの読み出しは、電流情報ではなく電圧情報(例えば、読み出し線54の電圧降下を測定)によって行ってもよい。
図4及び図5を参照に、実施例1の半導体装置ではメモリ領域30の直下の領域であるバルク領域32に、駆動回路であるトランジスタ42を形成している。これにより、バルク領域32のスペースを有効に活用し、半導体装置を小型化することができる。また、トランジスタ42からメモリ領域30への駆動電流の供給は、上下方向に設けられた柱配線50を介して行われる。このため、メモリ領域30の周辺に駆動回路を形成する場合に比べて配線の長さを短くすることができ、駆動電流のロスを抑制することができる。その結果、半導体装置の消費電力を抑制することができる。
また、駆動回路であるトランジスタ42の上方にメモリセル56を積層するための構成として、図5のような上下方向の柱配線50に、水平方向の横配線52及び読み出し線54を組み合わせている。このように、トランジスタ42から垂直に形成された柱配線50を中心として、横配線及びメモリセルを枝状に設けることにより、メモリセル56を効率よく配置することができるため、半導体装置の高集積化を図ることができる。
また、図7を参照に実施例1では駆動回路が1つのNチャネル電界効果型トランジスタのみから形成されている。このため、例えばCMOS回路を用いる場合に必須のPチャネルとNチャネルの分離領域を形成する必要がない。その結果、半導体装置の小型化と製造工程の簡略化を図ることができる。
また、図4を参照に、実施例1では横配線52と読み出し線54との交差領域に、可変抵抗20及びダイオード24からなるメモリセル56を設けている。このようなクロスポイントセルは、最小加工寸法をFとした場合にピッチ2F、面積4Fで形成することができるため(図6(b)の領域59参照)、メモリセル56の集積度を向上させることができる。また、クロスポイントセルに用いる可変抵抗の材料としては、前述のように遷移金属酸化物または相変化物質を用いることが好ましい。これらの材料は、比較的弱い電圧パルスにより抵抗値を大きく変化させることができるためである。
また、図3(b)のように、メモリ領域30の3つの辺に沿って周辺回路(アドレスデコーダ34、ワードドライバ36、及びデータ読み出し回路38)をそれぞれ配置している。これにより、周辺回路がメモリ領域30の外側に大きく広がることを抑制できるため、半導体チップの面積を低減させることができる。図3(b)のように周辺回路を配置するために、アドレスデコーダ34に接続された制御線44は、データ読み出し回路38に接続された読み出し線54に沿って設けられている。また、ワードドライバに接続された駆動線46は、制御線44及び読み出し線54に交差する方向に設けられている。
実施例1では、図6(a)及び(b)のように柱配線50をマトリクス状に配列して設けたが、柱配線50の配置はこれに限定されるものではない。例えば図8(a)及び(b)のように、柱配線50a及び50bを、水平断面の一方向であるY方向においてずらして形成することも可能である。ただし、バルク領域32に形成される制御線44及び駆動線46は、柱配線50に接触しないよう設ける必要がある。このため、図6(a)のように柱配線50をずらして形成した場合、駆動線46を柱配線50の付近で曲げて形成しなければならないため、製造工程が複雑になる。図6(a)及び(b)のように柱配線50をマトリクス状に配列して設けることで、制御線44及び駆動線46を直線上に形成することができるため、柱配線50をずらして形成した場合に比べ、製造工程を簡略化することができる。
実施例1では、横配線52に対しメモリセル56が4つ接続される場合を例に説明したが、1本の横配線52に接続されるメモリセル56の数はこれに限定されるものではない。例えば図9に示すように、1本の横配線52に対しメモリセル56を8つ接続した構成としてもよい。また、横配線52に接続されるメモリセル56の数は、1つ以上であれば実施例1の4つより少ない数であってもよい。
図9では、柱配線50を挟んだ両側にメモリセル56をそれぞれ4つずつ設けている。そのため、メモリセル56の集積度は図4に比べ向上している。一方、柱配線50から遠いメモリセル56は、柱配線50に近いメモリセル56に比べ、駆動回路であるトランジスタ42からの配線距離が長くなる。このように、1本の柱配線50に接続されるメモリセル56の数が増えるに従って、トランジスタ42からメモリセル56までの配線の距離が長くなるため、必要とされる駆動能力及び消費電力は大きくなる。また、前述のようにメモリセル56は柱配線50及び読み出し線54の組み合わせて選択されるため、1本の横配線52に接続されるメモリセル56の数が増えるほど、データ読み出し回路38における選択回路の負担が大きくなる。以上のことから、1本の柱配線50に接続するメモリセル56の数は、メモリセル56の集積度と、消費電力及び選択回路への負担とを考慮して、適宜決定することが望ましい。
実施例2は、駆動回路が複数の柱配線に接続されている例である。図10は実施例2に係る半導体装置の一部の構成を示した回路図であり、実施例1における図4に対応する。図示されるように、駆動回路であるトランジスタ42の出力端子は、2本の柱配線50a及び50bに接続されている。その他の構成は実施例1と同じである。
図11(a)は図10のバルク領域32の構成を示したX−Y平面図であり、実施例1における図6(a)に対応する。図11(b)は図10のメモリ領域30の構成を示したX−Y平面図であり、実施例1における図6(b)に対応する。図11(a)及び図11(b)において、柱配線50は共通である。図中の破線で囲まれた領域にトランジスタ42aが形成されている。制御線44aからゲートコンタクト48aを介してゲート60aに電圧が印加されると、トランジスタ42aはONになる。これにより、駆動線46から供給される駆動電流が、ドレインコンタクト66を介して柱配線50a及び50bに供給される。柱配線50a及び50bは、バルク領域32の上方にあるメモリ領域30において、横配線52を介してメモリセル56と接続されている。実施例1の場合と同じく、メモリセル56に電圧パルスを印加することにより、データの書き込み及び読み出しが行われる。
実施例2によれば、トランジスタ42が2本の柱配線50に接続されている。このため、実施例1に比べてトランジスタ42のサイズを大きくすることができる。これにより、実施例1より大きい加工ピッチでトランジスタ42を形成することができるため、製造工程を簡略化することができる。また、トランジスタ42のサイズを大きくすることで、より大きな駆動能力を得ることが可能となる。
実施例2ではトランジスタ42が2本の柱配線50を選択する例を示したが、トランジスタ42に接続される柱配線50の数はこれに限られるものではなく、例えば3以上であってもよい。トランジスタ42に接続される柱配線50の数が増えるほど、半導体基板40内においてトランジスタ42を形成するためのスペースを広く取ることができるため、トランジスタ42のサイズ及び駆動能力を向上させることが可能である。ただし、メモリセル56は柱配線50と読み出し線54との組合せにより選択されるため、トランジスタ42に接続される柱配線50の数が増えるに従い、メモリセル56を選択するための選択回路(データ読み出し回路38)の負担が大きくなる。このため、トランジスタ42に接続される柱配線50の数は、トランジスタ42のサイズ及び駆動能力と、選択回路への負担とを考慮して、適宜決定することが望ましい。
実施例3は、横配線を読み出し線に対し斜め方向に配置した例である。実施例3に係る半導体装置の回路構成は、実施例1における図4に示したものと同一である。図12(a)は図4のバルク領域32の構成を示したX−Y平面図であり、実施例1における図6(a)に対応する。図12(b)は図4のメモリ領域30の構成を示したX−Y平面図であり、実施例1における図6(b)に対応する。図12(a)及び図12(b)において、柱配線50は共通である。図12(b)を参照に、横配線52は、読み出し線54に対し斜め方向に設けられている。換言すれば、メモリ層内における対応する一組の柱配線50、横配線52、読み出し線54及びメモリセル56は、半導体基板40の上方から見た場合に、柱配線50とメモリセル56との間隔が、柱配線50と読み出し線54との間隔より大きくなるように配置されている。その他の構成は実施例1と同じである。
実施例3によれば、上方から見た場合の柱配線50とメモリセル56との間隔(図12(b)のA)を、実施例1(図6(b)参照)に比べて大きくすることができる。これにより、製造工程における柱配線50及びメモリセル56の形成が容易となる。例えば、先に横配線52、読み出し線54及びメモリセル56等の柱配線50以外の配線及び素子を形成し、最後にメモリ領域30を上下に貫通する貫通孔を設けて柱配線50を一気に形成する場合は、柱配線50とメモリセル56との距離が近すぎると、メモリセル56がエッチングにより削られてしまうなどして貫通孔の形成が困難となる。実施例3の構成によれば、このような場合でも容易に柱配線50を形成することができる。
実施例4は、十字形の横配線を設けた例である。図13は実施例4に係る半導体装置の一部の構成を示した回路図であり、実施例1における図4に対応する。柱配線50に接続された横配線52は、柱配線50を中心に異なる2つの方向に延在して設けられている。横配線52の第1の方向(例えば、X方向)に設けられたメモリセル56aは、横配線52の上方に設けられた読み出し線54aと接続されている。横配線52の第2の方向(例えば、Y方向)に設けられたメモリセル56bは、横配線52の下方に設けられた読み出し線54bと接続されている。その他の構成は実施例1と同じである。
図14(a)は図4のバルク領域32の構成を示したX−Y平面図であり、実施例1における図6(a)に対応する。バルク領域32の構成は共通である。図14(b)は図4のメモリ領域30の構成を示したX−Y平面図であり、実施例1における図6(b)に対応する。図14(a)及び図14(b)において、柱配線50は共通である。柱配線50を中心として十字形の横配線52が設けられている。横配線52に接続されたメモリセル56のうち、横配線52のX方向に設けられたメモリセル56aは読み出し線54aと、横配線52のY方向に設けられたメモリセル56bは読み出し線54bとそれぞれ接続されている。図示されるように、読み出し線54aと読み出し線54bとは、互いに直交する方向に設けられている。
実施例4に係る半導体装置によれば、読み出し線54a及び54bを互いに交差して設けることができるため、メモリ領域30の異なる方向から読み出し線54を取り出すことができる。図15は実施例4に係る半導体装置の周辺回路を含む構成を示したブロック図であり、実施例1における図3(b)に対応する。図15によれば、メモリ領域30の第3の辺30cに沿ってデータ読み出し回路38aが設けられ、第2の辺30bに対向する第4の辺30dに沿ってデータ読み出し回路38bが設けられている。このように、データ読み出し回路38をメモリ領域30の2辺に沿って設けることで、データ読み出し回路38がメモリ領域30の外側に大きく広がることを抑制でき、チップ面積の低減を図ることができる。また、データ読み出し回路38を形成するためのスペースを実施例1に比べ広く取ることができるため、製造工程におけるデータ読み出し回路38の形成が容易となる。
図14では、読み出し線54a及び54bが上方から見て直交する構成となっていたが、上下に隣接するメモリ層における読み出し線54同士は、少なくとも上方から見て互いに交差する方向に設けられていればよい。これにより、メモリ領域30の異なる方向から読み出し線54を取り出すことができ、データ読み出し回路38の配置に関する設計自由度を高めることができるためである。また、横配線52の形状は十字形に限定されるものではなく、柱配線50を基点として2以上の異なる方向に延在して設けられた構成であればよい。
また、実施例4では1本の横配線52に対し4つのメモリセル56が接続される例を説明したが、横配線52に接続されるメモリセルの数は4以外であってもよい。また、実施例1と同じくトランジスタ42が1本の柱配線50を選択することとしたが、実施例2のようにトランジスタ42は複数の柱配線50に接続されていてもよい。
実施例5は、1本の横配線に対し多数のメモリセルを接続した例である。図16は実施例5における半導体装置のメモリ領域30の構成を模式的に示したX−Y平面図であり、実施例1における図6(b)に対応する。図示されるように、複数のメモリセル56が縦16×横16のマトリクス状に配列されることによりメモリセルアレイ70が構成されている。メモリセル56は、第1の方向(例えば、X方向)及び第1の方向と交差する第2の方向(例えば、Y方向)に配列されており、X方向に平行に設けられた16本の横配線52と、Y方向に平行に設けられた16本の読み出し線54との交差領域に設けられている。すなわち、実施例6では横配線52のそれぞれが、第1の方向又は第2の方向のうち一方向(ここでは、X方向)に配列されたメモリセル56の全てに接続されている。メモリセル間のピッチは、最小加工寸法をFとした場合に最小で2Fとすることができる。16本の横配線52のそれぞれには柱配線50が接続され、メモリセル56を駆動するための駆動電流が柱配線に接続された駆動回路を介して供給される。実施例5に係る半導体装置では、図16のメモリセルアレイ70が半導体基板の上方に複数積層することにより、メモリ領域30が形成されている。その他の構成は実施例1と同じである。
図16を参照に、柱配線50は読み出し線54の4本毎に設けられた柱配線領域72内に設けられ、隣接する柱配線50同士の距離は横配線52の3本分以上離れている。また、柱配線領域72内には読み出し線54及びメモリセル56は形成されない。このように柱配線50を配置した場合、バルク領域32内において駆動回路を形成することのできる領域は、16個のメモリセル56及び柱配線領域70の一部を合わせた駆動回路領域74に相当する大きさとなる。メモリセル56の数が実施例6と異なる場合であっても、駆動回路領域74の面積を大きくするために柱配線50同士はできるだけ離れて配置することが好ましい。なお、バルク領域32における駆動線46は柱配線領域72に対応する領域に形成されており、図16において破線で示されている。
図17は実施例5に係る半導体装置の一部の構成を示した回路図であり、実施例1の図4に対応するものである。駆動回路であるトランジスタ42は、入出力端子の一方が駆動線46に、他方が柱配線50に接続されている。柱配線50には横配線52が接続され、横配線52には上下に16個ずつ計32個のメモリセル56(一部は不図示)が接続されている。メモリセル56の他方は、横配線52の上下にそれぞれ設けられた読み出し線54に接続されている。
図17を参照に、実施例5ではアドレスデコーダ76をバルク領域の内部に形成している。これは、駆動回路領域74の大きさが実施例1に比べ大きいため、トランジスタ42を形成した余剰のスペースにアドレスデコーダ76を形成することができるためである。図16において、メモリセル56同士の間隔は最小で2Fであるため、駆動回路領域74の大きさは少なくとも16個のメモリセル56に相当する64F(=8F×8F)以上となる。アドレスデコーダ76の出力は、トランジスタ42の制御端子と接続されている。
図16及び図17を参照に、駆動線46は読み出し線54に沿って、バルク領域32における柱配線領域72内に設けることが好ましい。これにより、駆動線46を直線上に形成することができるため、製造工程を簡略化することができる。また図16を参照に、駆動線46を読み出し線54に沿って配置することで、駆動線46及び読み出し線54をそれぞれメモリセルアレイ70の反対側から取り出すことができる。これにより、図18に示すようにワードドライバ36とデータ読み出し回路38とを、メモリ領域30を挟んだ反対側に(第1の辺30a及び第3の辺30cに沿って)配置することができる。実施例1ではワードドライバ36及びデータ読み出し回路38が、メモリ領域30の隣接した辺に沿ってそれぞれ設けられていたが(図3(b)参照)、図18のように両者をメモリ領域30を挟んだ反対側にそれぞれ配置することで、周辺回路形成のためのスペースをより多く確保することができる。これにより、周辺回路の設計の自由度を高めると共に、製造工程を簡略化することができる。
実施例5によれば、1本の横配線52が、メモリセルアレイ70においてX方向に配列されたメモリセル56の全てに接続されている。これにより、実施例1に比べて柱配線50の数を減らすことができるため、メモリセル56の集積度を高めることができる。また、柱配線50の本数が減ったことによりバルク領域32内において駆動回路を形成するための領域が大きくなるため、より大型で駆動能力の高い駆動回路を設けることが可能となる。また、アドレスデコーダ76をバルク領域32の内部に設けることで、外部にアドレスデコーダ34を設ける場合に比べ、半導体装置を小型化することができる。
実施例1の場合と同じく、1本の横配線52に接続されるメモリセル56の数が増えるほど、データ読み出し回路38内に設けられた選択回路への負担が大きくなる。実施例5における柱配線の本数は、上記の点を考慮した上で適宜決定することが望ましい。
なお、実施例5ではメモリセル56の配列方向である第1の方向をX方向とし、第2の方向をY方向としたため、第1の方向及び第2の方向が直交する構成になっているが、第2の方向は第1の方向に交差する方向であればよく、必ずしも第1の方向に対し直交する必要はない。
以上、本発明の好ましい実施例について詳述したが、本発明は係る特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
図1は従来例に係る半導体装置の斜視図である 図2(a)は図1のA−A1線に沿った断面図であり、図2(b)は図2(a)の領域18に対応した回路図である。 図3(a)及び図3(b)は実施例1に係る半導体装置の構成を示した模式図である。 図4は図3(a)におけるメモリ領域30とバルク領域32の構成の一部を示した回路図である。 図5はメモリ領域30の構成の概略を示した斜視図である。 図6(a)は図5におけるバルク領域32の構成を示したX−Y平面図であり、図6(b)は図5におけるメモリ領域30の構成を示したX−Y平面図である。 図7は図6(a)のA−A1線に沿ったX−Z断面図である。 図8(a)及び(b)は実施例1の第1の変形例に係る半導体装置の構成を示したX−Y平面図である。 図9は実施例1の第2の変形例に係る半導体装置の構成を示した回路図である。 図10は実施例2に係る半導体装置の構成を示した回路図である。 図11(a)及び(b)は実施例2に係る半導体装置の構成を示したX−Y平面図である。 図12(a)及び(b)は実施例3に係る半導体装置の構成を示したX−Y平面図である。 図13は実施例4に係る半導体装置の構成を示した回路図である。 図14(a)及び(b)は実施例4に係る半導体装置の構成を示したX−Y平面図である。 図15は実施例4に係る半導体装置の構成を示したブロック図である。 図16は実施例5に係る半導体装置の構成を示したX−Y平面図である。 図17は実施例5に係る半導体装置の構成を示した回路図である。 図18は実施例5に係る半導体装置の構成を示した模式図である。
符号の説明
箇所
30 メモリ領域
31 メモリ層
32 バルク領域
34 アドレスデコーダ(外部)
36 ワードドライバ
38 読み出し回路
40 半導体基板
42 トランジスタ
44 制御線
46 駆動線
48 ゲートコンタクト
50 柱配線
52 横配線
54 読み出し線
56 メモリセル
60 ゲート
62 ソース領域
64 ドレイン領域
66 ドレインコンタクト
68 Pウェル
70 メモリセルアレイ
72 柱配線領域
74 駆動回路領域
76 アドレスデコーダ(内部)

Claims (10)

  1. 半導体基板と、
    駆動配線を備える駆動回路であって、該駆動配線は、該駆動回路に接続され且つ前記半導体基板の上方に上下方向に設けられた、駆動回路と、
    前記駆動回路から電圧の供給を受けるように構成されるメモリ領域とを具備し、
    前記メモリ領域は、
    前記半導体基板の上方に水平方向に設けられた第1ワードライン(以下、WL)配線と、
    前記半導体基板の上方に水平方向に設けられた第2WL配線と、
    第1WL端子と第1ビットライン(以下、BL)端子とを有する第1メモリセルと、
    第2WL端子と第2BL端子とを有する第2メモリセルとを備え、
    前記第1WL配線は、該第1WL配線の第1部分と該第1WL配線の第2部分との間で、前記駆動配線と交差し、
    前記第2WL配線は、該第2WL配線の第1部分と該第2WL配線の第2部分との間で、前記駆動配線と交差し、当該駆動配線を介して前記第1WL配線と上下方向に接続し
    前記第1WL端子は、前記第1WL配線の第1部分に接触し、
    前記第2WL端子は、前記第2WL配線の第1部分に接触し、
    前記第1BL端子と第2BL端子とは、BL配線を介して電気的に接触する
    ことを特徴とする半導体装置。
  2. 前記駆動回路が、複数の前記駆動配線に接続されていることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
  3. 前記メモリ領域は、前記水平方向の平面上に配列された複数のメモリセルを有するメモリセルアレイを備え、
    前記メモリセルアレイは、前記複数のメモリセルが第1方向及び該第1方向と交差する第2方向にマトリクス状に配列して形成され、
    前記メモリセルアレイに対応する前記第1WL配線は、前記第1方向または前記第2方向のうち一方向に配列された前記複数のメモリセルの全てに接続されていることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
  4. 前記半導体基板を含む領域における、前記駆動回路が形成された領域の外側に、前記半導体基板の上方から見た場合に前記メモリ領域の第1の辺に沿って設けられ、前記駆動回路に接続されたアドレスデコーダと、
    前記半導体基板を含む領域における、前記駆動回路が形成された領域の外側に、前記半導体基板の上方から見た場合に前記メモリ領域の前記第1の辺に隣接する第2の辺に沿って設けられ、前記駆動回路に接続された高電圧供給回路と、
    前記半導体基板を含む領域における、前記駆動回路が形成された領域の外側に、前記半導体基板の上方から見た場合に前記メモリ領域の前記第1の辺に対向する第3の辺に沿って設けられ、前記メモリ領域に接続されたデータ読み出し回路と、
    を、さらに具備することを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の半導体装置。
  5. 前記半導体基板内における、前記メモリ領域の直下の領域に設けられ、前記駆動回路に接続されたアドレスデコーダ
    を、さらに具備することを特徴とする請求項1から3のうちいずれか1項に記載の半導体装置。
  6. 前記駆動回路は、入力端子、出力端子及び制御端子を持つ1つのトランジスタを備え、
    前記出力端子は、前記第1WL配線に接続され、
    前記入力端子は、高電圧供給回路に接続され、
    前記制御端子は、アドレスデコーダに接続されていること
    を、特徴とする請求項1から5のうちいずれか1項に記載の半導体装置。
  7. 前記第1および第2メモリセルのそれぞれは、
    所定条件の電圧パルスを印加することにより抵抗値が変化する可変抵抗素子と、
    前記可変抵抗素子に直列に接続されたダイオードと、
    を、備えることを特徴とする請求項1から6のうちいずれか1項に記載の半導体装置。
  8. 前記メモリ領域は、さらに、
    第3WL端子と第3BL端子とを有する第3メモリセルと、
    第4WL端子と第4BL端子とを有する第4メモリセルと、
    を含み、
    前記第3WL端子は、前記第1WL配線の前記第2部分に接触し、
    前記第4WL端子は、前記第2WL配線の前記第2部分に接触し、
    前記第3BL端子と前記第4BL端子とは、電気的に接触する、
    ことを特徴とする請求項1から7いずれか1項に記載の半導体装置。
  9. 前記第1メモリセルと前記第2メモリセルとは互いに上下に隣接し、
    前記BL配線は、読み出し回路に接続される、
    ことを特徴とする請求項1から8いずれか1項に記載の半導体装置。
  10. 前記第1メモリセルと前記駆動配線との間の第1の間隔が、前記第1のBL端子と前記駆動配線との間の第2の間隔よりも大きいことを特徴とする請求項1から9いずれか1項に記載の半導体装置。
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