JP5434857B2 - 半導体モジュール - Google Patents

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Description

本発明は、複数の半導体素子を内蔵した半導体モジュールに関する。
電力変換装置等を製造するための部品として、図11に示すごとく、半導体素子92と、該半導体素子92を封止する封止部材93とを備えた半導体モジュール91が従来から知られている(下記特許文献1参照)。
半導体モジュール91は、それぞれ1個のIGBT素子と、フリーホイールダイオードと、温度センス用ダイオードとを半導体素子92として備える。また、半導体モジュール91はパワー端子94及び制御端子95を備える。パワー端子94及び制御端子95は、半導体素子92に電気的に接続されており、封止部材93の側面931から突出している。また、制御端子95は直角に折り曲げられている。
この半導体モジュール91を6個組み合わせることにより、電力変換装置を製造することができる(図4参照)。電力変換装置を製造する際には、複数の半導体モジュール91のパワー端子94をバスバー等で電気的に接続すると共に、IGBT素子を制御するための制御回路基板99を制御端子95に接続する。制御回路基板99には貫通孔98が形成されている。制御端子95の先端950を貫通孔98に差し込むことにより、制御回路基板99と制御端子95とを電気的に接続する。
近年、複数のIGBT素子を1個の半導体モジュール91内に封止することが検討されている。例えば、電力変換回路を構成する6個のIGBT素子を1個の半導体モジュール91内に封止する。これにより、複数の半導体モジュール91をバスバー等で接続する必要がなくなり、電力変換装置を容易に製造できるようになる。
特許第3740116号公報
しかしながら、封止する半導体素子92の数が増えると、半導体モジュール91から突出するパワー端子94及び制御端子95の数も増えるという問題がある。例えば、1個のIGBT素子に対して5本の制御端子95が必要な場合、6個のIGBT素子を封止すると、図12に示すごとく、合計30本の制御端子95が必要となる。これに伴い、半導体モジュール1が大型化してしまうという問題が生じる。
すなわち、半導体モジュール91は一般に、トランスファー成形等の樹脂成形を利用して製造される。この場合、制御端子95とパワー端子94とを、2個の金型の間に挟む必要があるため、制御端子95とパワー端子94とは、同一平面上に配置する必要がある。このような制限の下、多数のパワー端子94と制御端子95とを形成しようとすると、封止部材93の側面931を長くする必要が生じ、半導体モジュール91が大型化しやすくなる。
一方、半導体モジュール91を大型化できない場合は、制御端子95の数を制限する必要が生じる。そうすると、半導体モジュール91に搭載できる機能を限定せざるを得ない。そこで、多数の制御端子を形成でき、かつ小型化が可能な半導体モジュールが望まれている。
本発明は、かかる問題点に鑑みてなされたもので、多数の制御端子を形成でき、かつ小型化できる半導体モジュールを提供しようとするものである。
本発明の第1の態様は、複数の半導体素子と、
金属板からなり、少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続されたパワー端子と、
少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続した制御端子と、
上記半導体素子を封止すると共に、上記パワー端子及び上記制御端子の一部を封止する封止部材とを備え、
上記パワー端子の主面には絶縁膜が設けられており、該絶縁膜におけるパワー端子と反対側の表面に上記制御端子が形成され
上記絶縁膜は感光性樹脂であることを特徴とする半導体モジュールにある(請求項1)。
また、本発明の第2の態様は、複数の半導体素子と、
金属板からなり、少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続されたパワー端子と、
少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続した制御端子と、
上記半導体素子を封止すると共に、上記パワー端子及び上記制御端子の一部を封止する封止部材とを備え、
上記パワー端子の主面には絶縁膜が設けられており、該絶縁膜におけるパワー端子と反対側の表面に上記制御端子が形成され、
上記半導体素子と上記制御端子とは、ワイヤボンディングにより接続されていることを特徴とする半導体モジュールにある(請求項2)。
また、本発明の第3の態様は、複数の半導体素子と、
金属板からなり、少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続されたパワー端子と、
少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続した制御端子と、
上記半導体素子を封止すると共に、上記パワー端子及び上記制御端子の一部を封止する封止部材とを備え、
上記パワー端子の主面には絶縁膜が設けられており、該絶縁膜におけるパワー端子と反対側の表面に上記制御端子が形成され、
上記制御端子は、一部が上記封止部材から露出した露出部となっており、上記パワー端子のうち上記露出部を設けた箇所は、該露出部を設けた側とは反対側の主面が上記封止部材によって支持されていることを特徴とする半導体モジュールにある(請求項3)。
また、本発明の第4の態様は、複数の半導体素子と、
金属板からなり、少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続されたパワー端子と、
少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続した制御端子と、
上記半導体素子を封止すると共に、上記パワー端子及び上記制御端子の一部を封止する封止部材とを備え、
上記パワー端子の主面には絶縁膜が設けられており、該絶縁膜におけるパワー端子と反対側の表面に上記制御端子が形成され、
スイッチング素子と、該スイッチング素子に逆並列接続したフリーホイールダイオードと、温度センス用ダイオードとを上記半導体素子として備え、これら3種類の上記半導体素子からなる半導体素子群を少なくとも6個備えていることを特徴とする半導体モジュールにある(請求項4)。
本発明の作用効果について説明する。本発明では、パワー端子の表面に、絶縁膜を介して制御端子を形成した。このようにすると、制御端子をパワー端子に重ねて配置できるため、パワー端子とパワー端子との間等に制御端子を形成しなくてすむ。そのため、パワー端子間の隙間を狭くすることが可能になり、半導体モジュールをより小型化することができる。
また、従来のように制御端子が単独で封止部材から突出している場合は(図12参照)、容易に折れ曲がらないよう、制御端子を太く厚い金属材料で形成する必要があったが、本発明では制御端子の強度を高める必要はないため、制御端子を薄く、かつ細く形成することができる。そのため、制御端子を高密度に形成でき、多数の制御端子を設けることができる。
以上のごとく、本発明によれば、多数の制御端子を形成でき、かつ小型化できる半導体モジュールを提供することができる。
実施例1における、半導体モジュールの透視平面図。 図1のA−A断面図。 図2の要部拡大図。 実施例1における、半導体モジュールの回路図。 実施例1における、半導体モジュールに冷却器及び制御回路基板を取り付けた状態での断面図。 実施例1における、半導体素子の平面図。 実施例1における、半導体素子の回路記号。 実施例1における、半導体モジュールの製造工程説明図。 図8に続く図。 図9に続く図。 従来例における、半導体モジュールの断面図。 従来例における、6個の半導体素子を有する半導体モジュールの平面図。
上述した本発明における好ましい実施の形態につき説明する。
本発明の第1の態様において、上記絶縁膜は感光性樹脂である(請求項)。
そのため、プリント配線基板等を製造する際の露光技術を使うことにより、パワー端子の必要な箇所にのみ絶縁膜を形成することが容易になる。例えば、パワー端子のうち、他の部品に接続する部分は絶縁膜を形成せず、制御端子を設ける部分にのみ絶縁膜を形成することを、容易に行うことができる。
また、本発明の第2の態様において、上記半導体素子と上記制御端子とは、ワイヤボンディングにより接続されている(請求項)。
そのため、半導体素子と制御端子とを容易に、かつ僅かな金属材料で接続することができる。すなわち、制御端子と半導体素子とをワイヤボンディングした場合、ワイヤに電流が流れることになるが、制御端子に流れる電流は少ないので、ワイヤが抵抗熱で切断する不具合は生じにくい。そのため、半導体素子と制御端子とは、バスバー等の大電流を流せる金属部材で接続する必要はなく、細いワイヤで充分に接続可能である。これにより、半導体モジュールの製造コストを低減することができる。
また、本発明の第3の態様において、上記制御端子は、一部が上記封止部材から露出した露出部となっており、上記パワー端子のうち上記露出部を設けた箇所は、該露出部を設けた側とは反対側の主面が上記封止部材によって支持されている(請求項)。
そのため、制御端子と制御回路基板とを接続する作業を容易に行うことができる。すなわち、これらの接続作業を行う際には、例えば、制御回路基板とパワー端子とをパワー端子の板厚方向に接近させ、制御回路基板の端子を上記露出部に接触させる。この際、パワー端子のうち露出部を設けた側とは反対側の主面を封止部材で支持しておけば、パワー端子がぐらつきにくくなり、接続作業を安定して行うことができる。
また、本発明の第4の態様では、スイッチング素子と、該スイッチング素子に逆並列接続したフリーホイールダイオードと、温度センス用ダイオードとを上記半導体素子として備え、これら3種類の上記半導体素子からなる半導体素子群を少なくとも6個備えている(請求項)。
このように、6個の上記半導体素子群を1個の半導体モジュール内に設けることにより、直流電力と3相交流電力との間で電力変換を行う電力変換回路を、1個の半導体モジュールのみを使って構成することができる。そのため、複数の半導体モジュールを使用する場合と比較して、半導体モジュール同士をバスバー等で接続する工程を行う必要がなくなり、電力変換装置の製造工程を簡素化することができる。また、バスバーの使用量が減るので、電力変換装置を小型化することができる。
また、上記半導体素子の一部はIGBT素子であり、上記制御端子は、上記IGBT素子のエミッタをなす上記パワー端子の主面に上記絶縁膜を介して形成されていることが好ましい(請求項)。
制御端子とコレクタ端子との間の電位差は大きく、例えば電力変換回路を構成する場合は数百Vにもなる。これに対して、制御端子とエミッタ端子との間の電位差は、十数V程度である。そのため、エミッタ端子として使用するパワー端子の表面に制御端子を形成すれば、電位差が小さいので、薄い絶縁膜を使っても、パワー端子と制御端子とを充分に絶縁することができる。
(実施例1)
本発明の実施例にかかる半導体モジュールにつき、図1〜図10を用いて説明する。
図1、図2に示すごとく、本例の半導体モジュール1は、複数の半導体素子2(2a,2b,2c)と、パワー端子4と、制御端子5と、封止部材3とを備える。
パワー端子4は、金属板からなり、半導体素子2a,2bに電気的に接続されている。また、制御端子5は、半導体素子2a,2cに電気的に接続されている。封止部材3は、半導体素子2を封止すると共に、パワー端子4及び制御端子5の一部を封止している。
図3に示すごとく、パワー端子4の主面には絶縁膜6が設けられている。そして、絶縁膜6におけるパワー端子4と反対側の表面60に制御端子5が形成されている。
以下、詳説する。
本例の半導体モジュール1は、図1に示すごとく、スイッチング素子2aと、該スイッチング素子2aに逆並列接続したフリーホイールダイオード2bと、温度センス用ダイオード2cとを半導体素子2として備える。そして、これら3種類の半導体素子2からなる半導体素子群20(20a〜20f)を6個備えている。この6個の半導体素子群20a〜20fによって、電力変換回路を構成している(図4参照)。
本例では、図7に示すごとく、スイッチング素子2aとしてIGBT素子を使用している。IGBT素子2aには、ゲート端子5cと、エミッタ電流の一部を取り出して測定するためのセンスエミッタ5dと、ゲート電流を通電する帰還経路としてのケルビンエミッタ5eが、制御端子5として接続されている。
また、IGBT素子2aと温度センス用ダイオード2cとは一体に形成されている。温度センス用ダイオード2cには、アノード端子5aとカソード端子5bとが制御端子5として接続されている。これらの制御端子5には、制御回路基板7(図5参照)が接続している。温度センス用ダイオード2cの順方向電圧を測定することにより、IGBT素子2aの温度を測定することができる。制御回路基板7は、IGBT素子2aの温度が高すぎると判断した場合、エミッタ電流を減少させる等して発熱を減少させるよう制御を行う。
一方、図4に示すごとく、パワー端子4には、直流電源の正電極に接続される正極端子4pと、直流電源の負電極に接続される負極端子4nと、交流負荷に接続される交流端子4u,4v,4wとがある。
本例では上述したように、6個の半導体素子群20a〜20fによって電力変換回路を構成している。図4に示すごとく、半導体素子群20a,20b,20cに属するIGBT素子2aのコレクタ端子は、正極端子4pに接続されている。また、半導体素子群20d,20e,20fに属するIGBT素子2aのエミッタ端子は、負極端子4nに接続されている。
そして、半導体素子群20aに属するIGBT素子2aのエミッタ端子と、半導体素子群20dに属するIGBT素子2aのコレクタ端子とを接続し、この接続した部分から交流端子4uを取り出している。半導体素子群20b,20e及び半導体素子群20c,20fについても同様になっている。
上述したように、制御端子5には制御回路基板7が取り付けられる。この制御回路基板7によってIGBT素子2aのスイッチング動作を制御する。これにより、正極端子4pと負極端子4nとの間に印加された直流電力を三相交流電力に変換し、交流端子4u,4v,4wから出力する。
図1に示すごとく、半導体モジュール1は、金属製の放熱板10a〜10dを備える。IGBT素子2aのうち、一方の主面にはエミッタ電極が形成されており(図6参照)、反対側の主面にはコレクタ電極が形成されている。IGBT素子2aのコレクタ電極およびフリーホイールダイオード2bのカソードは、放熱板10に接続されている。また、半導体素子群20a,20b,20cに属するIGBT素子2a及びフリーホイールダイオード2bは、共通の放熱板10aに接続されている。この共通の放熱板10aには、正極端子4pが接続している。
また、半導体素子群20d,20e,20fに属するIGBT素子2a及びフリーホイールダイオード2bは、それぞれ放熱板10b,10c,10dに接続されている。半導体素子群20d,20e,20fに属するIGBT素子2aのエミッタ電極と、フリーホイールダイオード2bのアノードには、負極端子4nが接続している。
また、半導体素子群20a,20b,20cに属するIGBT素子2aのエミッタ電極と、フリーホイールダイオード2bのアノードには、交流端子4u,4v,4wがそれぞれ接続している。また、交流端子4u,4v,4wは、放熱板10b,10c,10dにも、それぞれ接続している。
負極端子4nと、交流端子4u,4v,4wの表面には、感光性樹脂からなる絶縁膜6が形成されている。そして、この絶縁膜6上に、パワー端子4よりも薄い導電膜からなる制御端子5が形成されている。IGBT素子2aと制御端子5とは、ワイヤボンディングされている。
個々の制御端子5は、該制御端子5が属する半導体素子群20の、IGBT素子2aのエミッタ電極に接続したパワー端子4に形成されている。例えば、半導体素子群20aの制御端子5は、交流端子4uの表面に、絶縁膜6を介して形成されている。また、半導体素子群20bの制御端子5は、交流端子4vの表面に形成されており、半導体素子群20cの制御端子5は、交流端子4wの表面に形成されている。また、半導体素子群20d,20e,20fの制御端子5は、負極端子4nに形成されている。なお、正極端子4pの表面には、制御端子5を形成していない。
一方、図3に示すごとく、制御端子5は、一部が封止部材3から露出した露出部50となっている。そして、パワー端子4のうち露出部50を設けた箇所は、該露出部50を形成した側とは反対側の主面40が封止部材3によって支持されている。
図5に示すごとく、半導体モジュール1に冷却器8を取り付け、制御端子5に制御回路基板7を接続すると共に、リアクトルやコンデンサ等の他の電子部品(図示しない)を接続すると、電力変換装置を形成することができる。冷却器8は金属製であり、冷媒が流れる流路80が内部に形成されている。また、冷却器8と放熱板10との間には、絶縁部材11が介在している。
制御回路基板7は、接続用の端子(ばね部材13)を備える。ばね部材13の先端を制御端子5に押し付けることにより、ばね部材13と制御端子5とを電気的に接続している。また、図5に示すごとく、ボルト12を使うことにより、制御回路基板7を冷却器8に固定している。
次に、半導体モジュール1の製造方法について説明する。図8〜図10に示すごとく、本例の半導体モジュール1は、トランスファー成形によって製造される。半導体モジュール1を製造する際には、まず図8に示すごとく、半導体モジュール1の、封止部材3を除いた部分を予め組み立てておき、これを2個の成形型14a,14bの間に配置する。パワー端子4、半導体素子2、放熱板10等は、成形型14a,14b間に形成した空間S内に収納する。また、パワー端子4のうち、封止部材3から突出する部分400は、2個の成形型14a,14bで挟持する。
一方の成形型14aには注入口15が形成されている。図9に示すごとく、注入口15から流動状態の樹脂30を空間S内に注入し、固化させると、半導体モジュール1が形成される。その後、図10に示すごとく、成形型14a,14bを分離し、半導体モジュール1を取り出す。
なお、樹脂30を注入する際(図9参照)、露出部50と成形型14aとの間に隙間ができると、この隙間に樹脂が入り、露出部50の表面が樹脂で覆われる場合がある。その結果、露出部50を制御回路基板7に接続することが困難になる恐れがある。この不具合を防止するために、図8、図9に示すごとく、成形型14bに突部140が形成されている。成形型14a,14bを組み合わせると、突部140がパワー端子4に当接する。これにより、パワー端子4を成形型14a側へ押圧し、露出部50と成形型14aとの間に隙間ができないようにしている。
なお、図10に示すごとく、成形型14a,14bを分離すると、半導体モジュール1から突部140が抜けて、封止部材3に凹部35が形成される。
本例の作用効果について説明する。本例では、図1、図3に示すごとく、パワー端子4の表面に、絶縁膜6を介して制御端子5を形成した。このようにすると、制御端子5をパワー端子4に重ねて配置できるため、パワー端子4とパワー端子4との間等に制御端子5を形成しなくてすむ。そのため、パワー端子4間の隙間を狭くすることが可能になり、半導体モジュール1をより小型化することができる。
また、従来のように制御端子5が単独で封止部材3から突出している場合は(図12参照)、容易に折れ曲がらないよう、制御端子5を太く厚い金属材料で形成する必要があったが、本例では制御端子5の強度を高める必要はないため、制御端子5を薄く、かつ細く形成することができる。そのため、制御端子5を高密度に形成でき、多数の制御端子5を設けることができる。
また、本例では、絶縁膜6として感光性樹脂を使用している。
このようにすると、プリント配線基板等を製造する際の露光技術を使うことにより、パワー端子4の必要な箇所にのみ絶縁膜6を形成することが容易になる。例えば図1に示すごとく、パワー端子4n,4u,4v,4wのうち、他の部品に接続する部分は絶縁膜6を形成せず、制御端子5を設ける部分にのみ絶縁膜6を形成することを、容易に行うことができる。
また、本例では、図1に示すごとく、半導体素子2と制御端子5とは、ワイヤボンディングにより接続されている。
このようにすると、半導体素子2と制御端子5とを容易に、かつ僅かな金属材料で接続することができる。すなわち、制御端子5と半導体素子2とをワイヤボンディングした場合、ワイヤに電流が流れることになるが、制御端子5に流れる電流は少ないので、ワイヤが抵抗熱で切断する不具合は生じにくい。そのため、半導体素子2と制御端子5とは、バスバー等の大電流を流せる金属部材で接続する必要はなく、細いワイヤで充分に接続可能である。これにより、半導体モジュール1の製造コストを低減することができる。
また、本例では図3に示すごとく、パワー端子4のうち露出部50を設けた箇所は、該露出部50を形成した側とは反対側の主面40が封止部材3によって支持されている。
このようにすると、制御端子5と制御回路基板7とを接続する作業を容易に行うことができる。すなわち、これらの接続作業を行う際には、図5に示すごとく、制御回路基板7とパワー端子4とを該パワー端子4の板厚方向に接近させ、制御回路基板7の端子(ばね部材13)を露出部50に接触させる。この際、パワー端子4のうち露出部50を設けた側とは反対側の主面40を封止部材3で支持しておけば、パワー端子4がぐらつきにくくなり、接続作業を安定して行うことができる。
また、本例では図1、図4に示すごとく、スイッチング素子2aと、フリーホイールダイオード2bと、温度センス用ダイオード2cとからなる半導体素子群20を6個備える。そして、この6個の半導体素子群20a〜20fによって、電力変換回路を構成している。
このようにすると、1個の半導体モジュール1のみを使って電力変換回路を構成することができる。そのため、複数の半導体モジュール1を使用する場合と比較して、半導体モジュール1同士をバスバー等で接続する工程を行う必要がなくなり、電力変換装置の製造工程を簡素化することができる。また、バスバーの使用量が減るので、電力変換装置を小型化することができる。
また、図1に示すごとく、制御端子5は、IGBT素子2aのエミッタをなすパワー端子4の主面に絶縁膜6を介して形成されている。
制御端子5とコレクタ端子との間の電位差は大きく、例えば電力変換回路を構成する場合は数百Vにもなる。これに対して、制御端子5とエミッタ端子との間の電位差は、十数V程度である。そのため、エミッタ端子として使用するパワー端子4の表面に制御端子5を形成すれば、電位差が小さいので、薄い絶縁膜6を使っても、パワー端子4と制御端子5とを充分に絶縁することができる。
以上のごとく、本例によれば、多数の制御端子を形成でき、かつ小型化できる半導体モジュールを提供することができる。
1 半導体モジュール
2 半導体素子
3 封止部材
4 パワー端子
5 制御端子
6 絶縁膜
7 制御回路基板

Claims (5)

  1. 複数の半導体素子と、
    金属板からなり、少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続されたパワー端子と、
    少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続した制御端子と、
    上記半導体素子を封止すると共に、上記パワー端子及び上記制御端子の一部を封止する封止部材とを備え、
    上記パワー端子の主面には絶縁膜が設けられており、該絶縁膜におけるパワー端子と反対側の表面に上記制御端子が形成され
    上記絶縁膜は感光性樹脂であることを特徴とする半導体モジュール。
  2. 複数の半導体素子と、
    金属板からなり、少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続されたパワー端子と、
    少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続した制御端子と、
    上記半導体素子を封止すると共に、上記パワー端子及び上記制御端子の一部を封止する封止部材とを備え、
    上記パワー端子の主面には絶縁膜が設けられており、該絶縁膜におけるパワー端子と反対側の表面に上記制御端子が形成され、
    上記半導体素子と上記制御端子とは、ワイヤボンディングにより接続されていることを特徴とする半導体モジュール。
  3. 複数の半導体素子と、
    金属板からなり、少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続されたパワー端子と、
    少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続した制御端子と、
    上記半導体素子を封止すると共に、上記パワー端子及び上記制御端子の一部を封止する封止部材とを備え、
    上記パワー端子の主面には絶縁膜が設けられており、該絶縁膜におけるパワー端子と反対側の表面に上記制御端子が形成され、
    上記制御端子は、一部が上記封止部材から露出した露出部となっており、上記パワー端子のうち上記露出部を設けた箇所は、該露出部を設けた側とは反対側の主面が上記封止部材によって支持されていることを特徴とする半導体モジュール。
  4. 複数の半導体素子と、
    金属板からなり、少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続されたパワー端子と、
    少なくとも一部の上記半導体素子に電気的に接続した制御端子と、
    上記半導体素子を封止すると共に、上記パワー端子及び上記制御端子の一部を封止する封止部材とを備え、
    上記パワー端子の主面には絶縁膜が設けられており、該絶縁膜におけるパワー端子と反対側の表面に上記制御端子が形成され、
    スイッチング素子と、該スイッチング素子に逆並列接続したフリーホイールダイオードと、温度センス用ダイオードとを上記半導体素子として備え、これら3種類の上記半導体素子からなる半導体素子群を少なくとも6個備えていることを特徴とする半導体モジュール。
  5. 請求項1〜請求項のいずれか1項において、上記半導体素子の一部はIGBT素子であり、上記制御端子は、上記IGBT素子のエミッタをなす上記パワー端子の主面に上記絶縁膜を介して形成されていることを特徴とする半導体モジュール。
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