JP5434214B2 - コークスの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、粉砕した石炭を配合してコークスを製造する方法に関するものである。
一般に、コークスの製造において、所定のコークス強度を確保するため、石炭を微粉砕し、配合石炭の性状の均一化を図るが、石炭を粉砕し過ぎると、コークス炉内の嵩密度が低下し、コークス強度が低下する。即ち、コークス炉内の嵩密度が低下すると、石炭粒子間の空隙が大きくなり、乾留過程で、石炭粒子が強固に接着せず、コークス中に脆弱部が形成される。
このように、石炭の粉砕態様や、配合石炭の粒度調整は、コークス強度に大きく影響する要因であるので、これまで、これらの要因に着目してコークス特性の向上を図る石炭の粉砕方法や、コークスの製造方法が幾つか提案されている(特許文献1〜5、参照)。
特許文献1には、2種類以上の石炭を、石炭性状に応じて別々に粉砕し、性状別に粒度分布を調整する冶金用コークスの製造方法が記載されている。
また、特許文献2には、安価な石炭を大量に配合することを目的として、反射率が0.8未満の石炭を、5mm篩下が実質的に100%でかつ3mm篩下が80%以上となるように微粉砕し、反射率が0.8以上の石炭を、全体として反射率が0.8%未満の石炭よりも粗く粉砕する粉砕方法が記載されている。
特許文献3には、高強度コークスを得ることが可能なコークス炉装入用石炭として、非微粘結炭を20〜80重量%含み、非微粘結炭の粒径が所定の範囲にある石炭が記載されている。また、特許文献4及び5には、複数銘柄の石炭を性状(コークス化度)に応じて複数のグループに分け、所定粒度となるように粉砕して、コークス炉装入用石炭を得る方法が記載されている。
このように、従来から、各種銘柄の石炭を粉砕し、配合石炭の粒度を調整して、コークス特性の向上を図ることが試みられているが、特許文献1、2、4、及び5記載のいずれの方法、又は、特許文献3記載の石炭によっても、コークス強度が、期待するレベルに達しない場合がある。
そこで、本発明者らは、石炭の粒度調整だけではコークス強度の向上に限界があるのではないかとの認識にたち、石炭の組織中のイナート(軟化溶融しない不活性物質の組織)の含有量に基づいて粉砕する石炭を選択する(特許文献2、参照)ことに着目し、石炭中の粗大イナート組織の累積体積比と粉砕粒度との関係を調査し、高強度のコークスを製造し得る配合炭の粒度の調整手法を提案した(特許文献6及び7、参照)。
特許文献6及び7記載の調整手法によれば、低品位の非微粘結炭を多量に使用しても、DI85〜86程度の強度を有するコークスを定常的に製造できるので、上記調整手法は、コークス強度の向上の点で顕著な効果を奏するものである。
特開平11−181441号公報 特開2000−336373号公報 特開2001−181644号公報 特開2001−181650号公報 特開2001−279254号公報 特開2004−083849号公報 特開2004−339503号公報
前述したように、石炭の粉砕態様や、配合石炭の粒度調整に着目してコークス強度の向上を図る石炭の粉砕方法や、コークスの製造方法が提案されている。しかし、石炭を粉砕すると、当然に微粉が発生する。強粉砕は、所望粒度の石炭粒を生成し、コークス強度の向上の点で好ましいが、微粉が多量に発生する。
粉砕した石炭(石炭粒)中に微粉が多量に存在すると、作業工程での発塵量が増加し、作業環境が悪化するし、また、コークス炉内における炉壁付着カーボン量が増加し、操業トラブルを引き起こすことがある。
特許文献6及び7記載の調整手法は、強粉砕でも、微粉の発生量が少ないものであるが、近年、微粉の発生を極力抑制しつつ石炭を強粉砕し、コークス強度の一層の向上を図ることが求められている。そこで、本発明は、微粉の発生を極力抑制しつつ石炭を強粉砕し、より高強度のコークスを製造することを目的とする。
本発明者らは、近年、良質の強粘結炭の価格が高騰するとともに、鉄鋼需要の増大に伴い、高炉生産性の向上が強く求められていて、コークス強度の向上への期待が大きいことを背景に、粉砕機における石炭の粉砕態様について鋭意調査した。
その結果、石炭を粉砕機で粉砕する際、単位時間当たりの最大処理量の50%以下の石炭を粉砕すると、微粉の発生量が少なく、粉砕後の粒度分布が先鋭化し、コークス強度のより向上に望ましい石炭粒が得られることが判明した。この点については、後述する。
本発明は、上記知見に基づいてなされたもので、その要旨は以下のとおりである。
(1)最大処理量Q 0 (t/h)の粉砕機および銘柄又は性状の異なる石炭を用い、粉砕機の処理量Q(t/h)を変えて粉砕した石炭の粒度分布を測定し、該石炭の粒度分布の測定値に基き、下記式(3)で表されるロジン−ラムラー式を用いて、粉砕機の処理量A(=Q/Q 0 )ごとに粒度分布指数n値を求め、
前記銘柄又は性状の異なる石炭を、下記式(2)で定められるAi値と粒度分布指数n値の関係に基づいてグループ分けして、各グループ毎に下記式(2)の定数p、qを求めておき、
使用を予定している石炭グループの粉砕に当たり、所望の粒度分布となる粒度分布指数n値を定め、定められた粒度分布指数n値と、求められた定数p、qを用いて、下記式(2)によりAi値を算出し、
算出されたAi値を用いて、最大処理量Q0(t/h)の粉砕機で、下記式(1)を満たす処理量Q(t/h)の石炭を粉砕し、単独で、又は、これ以外の方法で粉砕した石炭と配合してコークス炉に装入する、
ことを特徴とする高強度コークスの製造方法。
Q(t/h)≦Q0(t/h)×Ai(%) ・・・(1)
Ai(%)=−p・n+q(p、q>0) ・・・(2)
R=exp(−c・x ・・・(3)
ここで、p、q:定数
i:グループ区分
n:ロジン−ラムラー式で定まる粒度分布指数
R:篩目[粒度]xの篩上の粉砕炭の累積量
c:定数
また、「最大処理量Q0(t/h)」及び「処理量Q(t/h)」は、それぞれ「単位時間当たりの最大処理量Q0(t/h)」及び「単位時間当たりの処理量Q(t/h)」を意味する。
(2)前記Ai(%)が70%以下であることを特徴とする上記(1)に記載の高強度コークスの製造方法。
(3)前記Ai(%)が50%以下であることを特徴とする上記(1)又は(2)に記載の高強度コークスの製造方法。
本発明によれば、従来、粉砕していた石炭よりも粗い石炭を、微粉の発生を抑制しつつ、強粉砕することができ、その結果、コークス強度を著しく高めることができる。
粉砕機の粉砕態様と粒度分布の関連性を示す図である。 Ai(%)(=Q/Q0)と、処理量Qのときのnの関係を示す図である。 Ai(%)を変えた(ΔAi%)ときのnの変化(Δn)を示す図である。 コークス炉への石炭供給ラインを示す図である。 (A)石炭の硬さ(HGI)と係数pとの関係、および、(B)硬さ(HGI)と係数qとの関係、を示す図である。 (A)石炭中の粗大イナート組織の累積体積比と係数pとの関係、および、(B)石炭中の粗大イナート組織の累積体積比と係数qとの関係、を示す図である。
本発明について、説明する。
コークスの製造現場においては、コークス炉に装入する石炭量(t/h)に応じて石炭を粉砕することができる能力を有する粉砕機を備え、通常、最大処理量の70%以上の処理量で石炭の粉砕を行っている。
粉砕機の回転数、粉砕機の刃とケーシングの間隔等を変えることにより、粉砕後の粒度分布を変えることができるので、本発明者らは、各種銘柄又は性状の石炭につき、粉砕機の粉砕態様と粒度分布の関連性について調査した。その結果の一部を、図1に示す。
即ち、図1は、最大処理量:250〜500t/hの粉砕機を用いて、特定の銘柄の石炭を、処理量(図中、%で表示)を変えて強粉砕した後の石炭における“−3mm比率(%)”と“−0.3mm比率(%)”を測定した結果を示す図である。
粉砕機における石炭の処理量を減らすと、“−3mm比率(%)”は、右方に推移し、“−0.3mm比率(%)”は、下方に推移することが解る。即ち、石炭の粉砕を、粉砕機の処理量に余裕を持たせて粉砕すると、粉砕後の粒度分布が先鋭化することが解る。
このように、本発明者らは、粉砕機の粉砕機の最大処理量の70%以下の処理量で、石炭を強粉砕すると、微粉の発生を抑制しつつ、粉砕後の粒度分布を、従来の粒度分布よりも先鋭にすることができることを見いだした。
この理由は、粉砕機を通過する石炭量が少ないので、粉砕後の石炭が衝突する確率が減り、微粉の発生が減少するためであると、定性的には考えられるが、本発明者らは、さらに、粉砕機の処理量(t/h)と粒度分布の先鋭化の関係を鋭意調査した。
本発明者らは、粉砕機の処理量を、下記式(1’)で定義し、粒度分布の先鋭化を定量化する指標として、下記式(3)のロジン−ラムラー式で定まる粒度分布指数nを採用して、A(%)とnの定量的関係を調査した。
Q(t/h)=Q0(t/h)×A(%) ・・・(1’)
R=exp(−c・x) ・・・(3)
ここで、R:篩目[粒度]xの篩上の粉砕炭の累積篩上歩留
c:定数
粒度分布を表現する式は、幾つか存在するが、ロジン−ラムラー式は、強粉砕後の粒度分布(正規分布になり難い)の先鋭性を定量化するのに最適な式である。
ここで、A(%)とnの関係について説明する。
上記式(3)を展開すると
−ln(R)=cx
ln(−ln(R))=lnc+n・lnx
である。
xは設定値で、Rは実測値であるから、lnxと、ln(−ln(R))の関係から、傾きnを求めることができる。このnは、均等数と呼ばれ、大きいほど、粒度分布が先鋭化していることを意味する。
A(%)(=Q/Q0)と、処理量Qのときのnは、図2に示すように、直線関係にある。この直線関係から、A(%)を下げると、即ち、粉砕機の処理量Qを低減すると、強粉砕後の石炭の粒度分布が先鋭化することが解る。
そこで、本発明では、Ai(%)(=Q/Q0)を、下記式(2)を満たすように設定することを特徴とする。
Ai(%)=−p・n+q(p、q>0) ・・・(2)
なお、図2において、石炭Aは、p=1000、q=1100であり、石炭Bは、p=588、q=647であり、石炭Cは、p=400、q=440である。
図2に示すように、石炭の銘柄又は性状により、上記式(2)で定められるAi値と粒度分布指数n値の一次関係式における係数pが異なり、粒度分布の先鋭化の程度は異なる。例えば、石炭Cのように傾き(−1/p)が大きい銘柄の石炭は、僅かなAi値の変化でも粒度分布の先鋭化(nが大きくなる)が可能となる。
本発明者らの検討によれば、石炭の銘柄又は性状において、例えば、硬さ(HGI)や粗大イナート組織の累積体積比により、Ai値と粒度分布指数n値の一次関係式における傾きpが異なることを確認している。
図5に(A)石炭の硬さ(HGI)と係数pとの関係、および、(B)硬さ(HGI)と係数qとの関係、を示す。
硬さが柔らかい(HGIが大きい)石炭は、硬い石炭に比べて、粉砕機を通過する石炭量が減少し、粉砕後の石炭が衝突する頻度が減ることによる微粉発生の抑制効果が高くなり、その結果、Ai値と粒度分布指数n値の一次関係式における係数pが小さくなる。
図6に(A)石炭中の粗大イナート組織の累積体積比と係数pとの関係、および、(B)石炭中の粗大イナート組織の累積体積比と係数qとの関係、を示す。
また、粗大イナート組織の累積体積比が大きい石炭は、粉砕する際に、硬くて割れ難い粗大イナート粒子が残留するため、粉砕機を通過する石炭量が減少すると、残留した粗大イナートが効率的に粉砕され、粒度分布が先鋭化され、その結果、Ai値と粒度分布指数n値の一次関係式における係数pが小さくなる。
したがって、本発明では、銘柄又は性状の異なる石炭を、上記式(2)で定められるAi値と粒度分布指数n値の関係(一次式)に基づいてグループ分けし、該グループ毎に、最大処理量Q0(t/h)の粉砕機で、上記式(1)を満たす処理量Q(t/h)の石炭を粉砕する。図5及び6に示されるように、上記式(2)における係数p、および、係数qは、例えば、石炭の硬さ(HGI)または石炭中の粗大イナート組織の累積体積比との関係から定められる。
この際、Ai値と粒度分布指数n値の関係(一次式)に基づいて、傾きが大きい石炭(例えば、図2に示される石炭C)のAi値を小さくすることにより、粉砕後の粒度分布を先鋭化することができる。このような本発明の石炭粉砕方法により、石炭の粉砕後の粒度分布は先鋭化し、乾留後のコークス強度を向上することができる。
ここで、Ai(%)を変えた(ΔAi%)ときのnの変化(Δn)を、図3に示す。図に示すように、
Δn=−0.002×ΔAi%
の関係がある。この関係式から、処理量Qを低減すると、nが大きく増加し、強粉砕後の粒度分布が顕著に先鋭化することが解る。
このように、本発明では、粉砕機を、処理量を大幅に低減して使用するので、当然のことながら、コークス炉への石炭の供給量を従来どおり確保するためには、粉砕機を増設(例えば、2倍以上)する必要がある。
粉砕機を、処理量を低減して使用するという発想は、作業効率が優先するコークスの製造現場では生じ得ない発想であるが、強粉砕後の石炭の粒度分布が先鋭化し、コークス強度が著しく向上するという効果は、粉砕機の増設費を補って余りある効果である。
本発明では、銘柄又は性状の異なる石炭を、上記式(2)で定められるAi値と粒度分布指数n値の一次関係式に基づいてグループ分けし、該グループ毎に、最大処理量Q0(t/h)の粉砕機で、下記式(1)を満たす処理量Q(t/h)の石炭を粉砕することにより、粉砕後の粒度分布を先鋭化することができる。
本発明では、この粉砕方法により粉砕した石炭を、通常、そのまま、単独で、コークス炉に装入するが、この粉砕方法による粒度分布の先鋭化、及び/又は、コークス強度の向上効果が失われない範囲内で、これ以外の粉砕方法で粉砕した石炭、又は、粉砕しない石炭を配合してコークス炉に装入してもよい。
コークス強度の向上効果は、最大処理量Q0の70%以下で発現するが、50%以下にすりと、より顕著に発現する。
強粉砕後の石炭の粒度分布は、先鋭性が重要であるので、特に、数値的に限定されるものではないが、通常、−3mmが、70%以上であることが好ましい。
次に、本発明の実施例について説明するが、実施例の条件は、本発明の実施可能性及び効果を確認するために採用した一条件例であり、本発明は、この一条件例に限定されるものではない。本発明は、本発明の要旨を逸脱せず、本発明の目的を達成する限りにおいて、種々の条件を採用し得るものである。
図4に示すように、石炭ホッパー1と、既設の粉砕機2aからなるコークス炉(図示なし)への石炭供給ライン3において、粉砕機2aの隣に、粉砕機2bを新設し、それぞれの粉砕機を、銘柄又は性状の異なる石炭を、上記式(2)で定められるAi値と粒度分布指数n値の関係に基づいて、A−Gr、B−Gr、C−Grにグループ分けし、該グループ毎に、粉砕機2aの最大処理量Q0に対して、Ai値を調整し、石炭を粉砕した。なお、上記式(2)における係数p、および、係数qは、例えば、石炭の硬さ(HGI)または石炭中の粗大イナート組織の累積体積比との関係から定めた。
この強粉砕石炭を、そのまま、単独で、コークス炉に装入し、コークスを製造した。
A−Gr、B−Gr、C−Grの各グループの石炭について、Ai値とn値の一次関係式(A=−p・n+q・・・(2))における係数p及びq、並びに、係数p及びqを決定するために用いられた石炭の硬さ(HGI)または石炭中の粗大イナート組織の累積体積比を、表1、3、5に示す。
Figure 0005434214
(実施例1)
表1に示すA−Grの石炭50%とC−Grの石炭50%からなる配合炭を用いて、比較例1では、A−Grの石炭とC−Grの石炭を、Ai=90%の能力で、粉砕機で粉砕処理し、発明例1では、A−Grの石炭を、Ai=90%の能力で、C−Grの石炭を、n値がA−Grの石炭と同じ1.01となるように、Ai値を35%に下げた粉砕能力条件で、粉砕機で粉砕処理した。
その結果、表2に示すように、発明例1では、−0.3mmの割合を、比較例1と同等程度に低く維持(22.7%)しつつ、−3mmの割合を、比較例1の81.5%から86.0%に増加することができ、コークス強度を、比較例1のDI=85.3からDI=86.8に向上することができた。
Figure 0005434214
(実施例2)
表3に示すA1−Grの石炭50%とC1−Grの石炭50%からなる配合炭を用いて、比較例2では、A1−Grの石炭とCl−Grの石炭を、Ai=90%の能力で、粉砕機で粉砕処理し、発明例2では、A1−Grの石炭を、Ai=90%の能力で、C1−Grの石炭を、n値がA1−Grの石炭と同じ1.00となるように、Ai値を35%に下げた粉砕能力条件で、粉砕機で粉砕処理した。
Figure 0005434214
その結果、表4に示すように、発明例2では、−0.3mmの割合を、比較例2と同等程度に低く維持(21.2%)しつつ、−3mmの割合を、比較例2の81.7%から83.8%に増加することができ、コークス強度を、比較例2のDI=85.6からDI=86.2に向上することができた。
Figure 0005434214
(実施例3)
表5に示すA2−Grの石炭50%とB2−Grの石炭50%からなる配合炭を用いて、比較例3では、A2−Grの石炭とB2−Grの石炭を、Ai=90%の能力で、粉砕機で粉砕処理し、発明例3では、A2−Grの石炭を、Ai=90%の能力で、B2−Grの石炭を、n値がA1−Grの石炭と同じ1.01となるように、Ai値を30%に下げた粉砕能力条件で、粉砕機で粉砕処理した。
Figure 0005434214
その結果、表6に示すように、発明例3では、−0.3mmの割合を、比較例3と同等程度に低く維持(21.1%)しつつ、−3mmの割合を、比較例3の80.3%から83.9%に増加することができ、コークス強度を、比較例2のDI=84.9からDI=86.0に向上することができた。
Figure 0005434214
(実施例4)
表1に示すA−Grの石炭30%、B−Grの石炭40%、及び、C−Grの石炭30%からなる配合炭を用いて、比較例4では、A−GrからC−Grの石炭を、全て、A=90%の能力で、粉砕機で粉砕処理し、発明例4では、A−Gr及びB−Grの石炭を、A=90%の能力で、C−Grの石炭を、n値がB−Grの石炭とほぼ同じ0.93となるように、Ai値を70%に下げた粉砕能力条件で、粉砕機で粉砕処理した。
また、発明例5では、A−Gr及びB−Grの石炭を、Ai=90%の能力で、粉砕機で粉砕処理し、C−Grの石炭を、n値がA−Grの石炭と同じ1.01となるように、Ai値を35%に下げた粉砕能力条件で、粉砕機で粉砕処理した。
その結果、表7に示すように、発明例4では、−0.3mmの割合を、比較例4と同等程度に低く維持(22.4%)しつつ、−3mmの割合を、比較例4の81.6%から82.6%に増加することができ、コークス強度を、比較例1のDI=85.5からDI=85.8に向上することができた。
また、発明例5では、−0.3mmの割合を、比較例4と同等程度に低く維持(22.5%)しつつ、−3mmの割合を、比較例4の81.6%から84.2%に増加することができ、コークス強度を、比較例1のDI=85.5からDI=86.4に向上することができた。
Figure 0005434214
前述したように、本発明によれば、従来、粉砕していた石炭よりも粗い石炭を、微粉の発生を抑制しつつ、強粉砕することができ、その結果、コークス強度を著しく高めることができる。したがって、本発明は、高強度コークスを多量に使用する鉄鋼産業において利用可能性が大きいものである。
1 石炭ホッパー
2a 粉砕機
2b 粉砕機
3 石炭供給ライン

Claims (3)

  1. 最大処理量Q 0 (t/h)の粉砕機および銘柄又は性状の異なる石炭を用い、粉砕機の処理量Q(t/h)を変えて粉砕した石炭の粒度分布を測定し、該石炭の粒度分布の測定値に基き、下記式(3)で表されるロジン−ラムラー式を用いて、粉砕機の処理量A(=Q/Q 0 )ごとに粒度分布指数n値を求め、
    前記銘柄又は性状の異なる石炭を、下記式(2)で定められるAi値と粒度分布指数n値の関係に基づいてグループ分けして、グループ毎に下記式(2)の定数p、qを求めておき、
    使用を予定している石炭グループの粉砕に当たり、所望の粒度分布となる粒度分布指数n値を定め、定められた粒度分布指数n値と、求められた定数p、qを用いて、下記式(2)によりAi値を算出し、
    算出されたAi値を用いて、最大処理量Q0(t/h)の粉砕機で、下記式(1)を満たす処理量Q(t/h)の石炭を粉砕し、単独で、又は、これ以外の方法で粉砕した石炭と配合してコークス炉に装入する、
    ことを特徴とする高強度コークスの製造方法。
    Q(t/h)≦Q0(t/h)×Ai(%) ・・・(1)
    Ai(%)=−p・n+q(p、q>0) ・・・(2)
    R=exp(−c・x ・・・(3)
    ここで、p、q:定数
    i:グループ区分
    n:ロジン−ラムラー式で定まる粒度分布指数
    R:篩目[粒度]xの篩上の粉砕炭の累積量
    c:定数
  2. 前記Ai(%)が70%以下であることを特徴とする請求項1に記載の高強度コークスの製造方法。
  3. 前記Ai(%)が50%以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の高強度コークスの製造方法。
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