JP5434033B2 - 燃料電池スタックケースおよび燃料電池スタックの固定方法 - Google Patents

燃料電池スタックケースおよび燃料電池スタックの固定方法 Download PDF

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本発明は、燃料電池スタックケースおよび燃料電池スタックの固定方法に関する。
燃料電池スタックは、単セルを構成するアセンブリが複数積層されてなり、アセンブリ積層方向の形状変化を吸収しかつスタック構成部品の面圧を均一に維持するための変位吸収機構を有し、温度変化による変形や生成水による反応膜の膨潤変形による影響を排除している(例えば、特許文献1および2参照。)。
特開平06−150946号公報 特開2002−260711号公報
しかし、変位吸収機構は、燃料電池の発電に直接寄与しない構成部品であり、かつ、スタック構造に組み込まれている。そのため、高密度の電気エネルギーを出力するために複数のスタックによるモジュール化を図る場合、非反応部である変位吸収機構は、各モジュールに配置する必要があり、体積効率の悪化および製造コストの増加を引き起こす問題を有している。
本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決するためになされたものであり、良好な体積効率を有しかつ製造コストの上昇を抑制し得る燃料電池スタックケースおよび燃料電池スタックの固定方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一様相は、膜電極接合体を一対のセパレータによって挟持してなり、単セルを構成するアセンブリが複数積層されてなる燃料電池スタックが収容されるスタックケースである。前記スタックケースは、前記燃料電池スタックにおけるアセンブリ積層方向の形状変化を吸収し、前記膜電極接合体における前記セパレータに相対する面の面圧を均一に維持するための変位吸収機構と、前記燃料電池スタックにおける前記アセンブリ積層方向の端面を支持している押圧部と、を有する。前記変位吸収機構は、前記スタックケースに一体化されており、かつ、前記アセンブリ積層方向に弾性変形自在の板ばねと、前記アセンブリ積層方向に延長する中間プレートと、を有する。前記押圧部は、蓋部および基部からなり、前記蓋部と前記基部の間に前記燃料電池スタックが配置されている。前記板ばねは、前記中間プレートにおける前記アセンブリ積層方向の一方の端部に連結される第1板ばね、および、他方の端部に連結される第2板ばねからなり、前記第1板ばね、前記アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、前記蓋部および前記基部の一方に連結され、前記第2板ばねは、前記アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、前記蓋部および前記基部の他方に連結されている。前記スタックケースは、スタックケース部として、アセンブリ積層方向に直列および/又はセンブリ積層方向と交差する方向に並列に、複数配置して、組み合わせることも可能である。
上記目的を達成するための本発明の別の一様相は、膜電極接合体を一対のセパレータによって挟持してなり、単セルを構成するアセンブリが複数積層されてなる燃料電池スタックを、スタックケースに固定するための方法である。前記方法においては、前記燃料電池スタックが収容された前記スタックケースに、変位吸収機構を取り付けて一体化して、前記燃料電池スタックを固定している。前記スタックケースは、前記燃料電池スタックにおける前記アセンブリ積層方向の端面を支持している押圧部を有する。前記変位吸収機構は、前記燃料電池スタックにおけるアセンブリ積層方向に弾性変形自在の板ばねを有しており、前記燃料電池スタックにおける前記アセンブリ積層方向の形状変化を吸収し、前記膜電極接合体における前記セパレータに相対する面の面圧を均一に維持する。前記変位吸収機構は、前記アセンブリ積層方向に延長する中間プレートをさらに有し、前記押圧部は、蓋部および基部からなり、前記蓋部と前記基部の間に前記燃料電池スタックが配置されており、前記板ばねは、前記中間プレートにおける前記アセンブリ積層方向の一方の端部に連結される第1板ばね、および、他方の端部に連結される第2板ばねからなり、前記第1板ばね、前記アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、前記蓋部および前記基部の一方に連結され、前記第2板ばねは、前記アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、前記蓋部および前記基部の他方に連結される。
本発明によれば、変位吸収機構がスタックケースに一体化されており、燃料電池スタックから独立しているため、非反応部である変位吸収機構を、燃料電池スタックの各モジュールに配置する必要はなく、体積効率の向上および製造コストの低減を図ることが可能である。また、スタックケースは、燃料電池スタックにおけるアセンブリ積層方向の端面を支持している押圧部を有しており、押圧部は、蓋部および基部からなり、蓋部と基部の間に燃料電池スタックが配置されており、変位吸収機構が有する板ばねは、アセンブリ積層方向に延長する中間プレートにおけるアセンブリ積層方向の一方の端部に連結される第1板ばねおよび他方の端部に連結される第2板ばねからなり、第1板ばねは、アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、蓋部および基部の一方に連結され、第2板ばねは、アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、蓋部および基部の他方に連結されている。第1板ばねおよび第2板ばねは、アセンブリ積層方向の変位を吸収し、また、アセンブリ積層方向と直交する方向は、第1板ばねおよび第2板ばねが良好な剛性を有する方向であるため、第1板ばねおよび第2板ばねは、アセンブリ積層方向と直交する方向の変形を抑制することができる。つまり、第1板ばねおよび第2板ばねは、弾性変形方向以外の方向においては、良好な剛性を有するため、例えば、積載や固定のために必要とされるスタックケースの剛性を確保することが可能である。したがって、良好な体積効率を有しかつ製造コストの上昇を抑制し得る燃料電池スタックケースおよび燃料電池スタックの固定方法を提供すること可能である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しつつ説明する。
図1は、実施形態1に係る燃料電池スタックケースを説明するための断面図、図2は、図1に示される燃料電池スタックを説明するための断面図である。
実施形態1に係る燃料電池スタック100のスタックケース110は、直方体状であり、蓋部(押圧部)120、基部(押圧部)130および変位吸収機構150を有する。燃料電池スタック100は、単セルを構成するアセンブリが複数積層されてなるスタック部20を有しており、電源として利用される。電源の用途は、例えば、定置用、携帯電話などの民生用携帯機器用、非常用、レジャーや工事用電源などの屋外用、搭載スペースが限定される自動車などの移動体用である。特に、移動体用電源は、比較的長時間の運転停止後に高い出力電圧が要求されるため、燃料電池スタック100の用途として好ましい。
蓋部120および基部130は、その間に燃料電池スタック100が配置され、燃料電池スタック100のアセンブリ積層方向の端面を支持しており、燃料電池スタック100に所定の締付荷重(セパレータ15,17間の膜電極接合体14におけるセパレータ15,17に相対する面を押し付ける面圧)を均一に付与するために使用される。
変位吸収機構150は、アセンブリ積層方向の形状変化を吸収し、スタック構成部品の面圧を均一に維持するために使用され、剛性を有しかつアセンブリ積層方向Zに延長する中間プレート160と、アセンブリ積層方向に弾性変形自在の板ばね(第1板ばねと第2板ばね)170,180を有する。中間プレート160は、スタックケース110の側壁を構成しており、蓋部120および基部130の外周の4辺に対応して4個配置されている。なお、変位吸収機構150は、スタックケース110の各辺の側壁に複数配置することも可能である。
板ばね170は、中間プレート160の上端部から水平方向(アセンブリ積層方向と交差(直交)する方向)に延長し、上方の蓋部120の外周の1辺と連結している。板ばね180は、中間プレート160の下端部から水平方向に延長し、下方の基部130の外周の1辺と連結している。したがって、変位吸収機構150は、片持ちはり構造の直列と並列の組み合わせ(片持ちはり構造の4個直列が2個並列された組み合わせ)を有している。
変位吸収機構150は、上記のように、燃料電池スタック100が収容されたスタックケース110に取り付けて一体化されて、燃料電池スタック100を固定しており、燃料電池スタック100におけるアセンブリ積層方向の形状変化を吸収し、スタック構成部品の面圧を均一に維持している。したがって、変位吸収機構150は、燃料電池スタック100から独立しているため、非反応部である変位吸収機構150を、燃料電池スタック100の各モジュールに配置する必要はなく、体積効率の向上および製造コストの低減を図ることが可能である。また、変位吸収機構150が有する板ばねは、弾性変形方向以外の方向においては、良好な剛性を有するため、例えば、積載や固定のために必要とされるスタックケース110の剛性を確保することが可能である。
また、板ばね170,180が連結される中間プレート160は、剛性を有するため、アセンブリ積層方向と交差する水平方向の変形を抑制することができる。また、中間プレート160は、スタックケース110の側壁を構成しており、変位吸収機構150とスタックケース110とを高度に一体化することができる。
さらに、変位吸収機構150は、スタックケース110の各辺の側壁に少なくとも1つ配置されているため、スタックケース110が水平方向に変形しようする場合、当該変形は、隣接する変位吸収機構150の剛性が互いに補完し合うことで抑制される。つまり、スタックケースの水平ずれ変形を防止することができる。
なお、燃料電池スタック100のスタック部20の両側には、集電板30,40、絶縁板50,60およびエンドプレート70,80が配置される。集電板30,40は、緻密質カーボンや銅板等のガス不透過な導電性部材から形成され、また、スタック部20で生じた起電力を出力するための出力端子が設けられている。絶縁板50,60は、ゴムや樹脂等の絶縁性部材から形成される。
エンドプレート70,80は、剛性を備えた材料、例えば鋼などの金属材料から形成される。エンドプレート70は、燃料ガスである水素を流通させるため水素導入口および水素排出口、酸化剤ガスである空気(酸素)を流通させるための空気導入口および空気排出口、冷却液を流通させるための冷却液導入口および冷却液排出口を有する。
図2は、図1に示される燃料電池スタックを説明するための断面図である。
スタック部20は、単セルを構成するアセンブリ10を複数積層した積層体を有する。アセンブリ10は、膜電極接合体(MEA:membrane electrode assembly)14を一対のセパレータ15,17によって挟持してなる。膜電極接合体14、セパレータ15およびセパレータ17の間における外周縁部には、シール材(不図示)が配置されている。
膜電極接合体14は、セパレータ15,17と略同一形状であり、電解質膜11、電解質膜11を挟んで配置されるカソード電極(空気極)12およびアノード電極(燃料極)13を有する。カソード電極12は、カソード触媒層およびガス拡散層を有し、アノード電極13は、アノード触媒層およびガス拡散層を有する。電解質膜11は、固体高分子材料、例えば、フッ素系樹脂により形成されたプロトン伝導性のイオン交換膜であり、湿潤状態で良好な電気伝導性を呈する。
セパレータ15,17は、略矩形であり、ステンレス鋼鈑にプレス加工を施すことで形成されている。ステンレス鋼鈑は、複雑な機械加工を施しやすくかつ導電性が良好である点で好ましく、必要に応じて、耐食性のコーティングを施すことも可能である。また、セパレータ15,17の素材として、ステンレス鋼鈑以外の金属材料、例えば、アルミニウム板や、クラッド材を適用することも可能である。
セパレータ15は、カソード用であり、別のアセンブリ10のセパレータ17に隣接しており、凹凸部と、水素用、空気用および冷却液用のマニホールド部とを有し、カソード電極12に相対して配置される。
カソード電極12に相対する凹凸部の内面と、カソード電極の表面により形成される空間Sは、空気を流通させるための流路を構成し、空気用マニホールド部を経由し、エンドプレート70に配置される空気導入口および空気排出口に、接続されている。
セパレータ17は、アノード用であり、セパレータ15と略同一形状であり、別のアセンブリ10のセパレータ15に隣接しており、凹凸部と、水素用、空気用および冷却液用のマニホールド部とを有し、アノード電極13に相対して配置される。
アノード電極13に相対する凹凸部の内面と、アノード電極13の表面により形成される空間Sは、水素を流通させるための流路を構成し、水素用マニホールド部を経由し、エンドプレート70に配置される水素導入口および水素排出口に、接続されている。
アノード電極13に相対する凹凸部の外面と、隣接する別のアセンブリ10のセパレータ15の外面により形成される空間Sは、冷却液を流通させるための流路(冷却液循環経路)を構成し、冷却液用マニホールド部を経由し、エンドプレート70に配置される冷却液導入口および冷却液排出口に、接続されている。
次に、変位吸収機構150を詳述する。
図3は、図1に示される燃料電池スタックの変形方向を説明するための斜視図、図4は、図1に示される変位吸収機構における板ばねの変形方向を説明するための斜視図である。
変位吸収機構150の板ばね170,180は、剛性に方向性を有する。例えば、図4に示されるように、幅方向Wおよび長さ方向Lに関しては、良好な剛性を有するが、厚さ方向Dに関しては、剛性が相対的に弱く、変形(屈曲)し易い。したがって、板ばね170,180の厚さ方向D、幅方向Wおよび長さ方向Lが、燃料電池スタック100のアセンブリ積層方向Z、水平方向(X,Y方向)と一致するように、変位吸収機構150の板ばね170,180は、配置されている。つまり、板ばね170,180の弾性変形方向を、アセンブリ積層方向Zと一致させている。
したがって、図3に示されるように、燃料電池スタック100の温度が、例えば、使用環境に応じて変化する場合、セパレータ15,17などの構成部品の熱膨張あるいは熱収縮に基づいて、アセンブリ積層方向Zに伸縮するが、板ばね170,180によって変位が吸収されるため、締付荷重(セパレータ15,17間の膜電極接合体14におけるセパレータ15,17に相対する面を押し付ける面圧)が維持され、伸縮の影響は排除される。一方、アセンブリ積層方向Zと交差(直交)する水平方向は、板ばね170,180が良好な剛性を有する方向であるため、水平方向の変形は、抑制され、積層ズレなどの発生によるシール不良等の燃料電池の劣化が防止される。
図5は、図1に示される変位吸収機構を説明するための断面図、図6、図7および図8は、図5に示される変位吸収機構における回転方向の剛性向上を説明するための概念図であり、板ばねの変形、中間プレートの機能および回転方向の抑制を示している。
図6に示されるように、板ばね170が変形する場合、中間プレート160は、アセンブリ積層方向Zおよび水平方向(X,Y方向)に移動しようとする(図6参照)。しかし、中間プレート160の上端部および下端部は、板ばね170および板ばね180が連結されているため、アセンブリ積層方向Zの移動を許容するが、積層ズレなどを発生させる水平方向の移動が抑制される(図7参照)。また、板ばね連結構造が2重になっているため、回転方向Rの移動が抑制され、回転方向Rの剛性が向上することとなる(図8参照)。
図9は、片持ちはりのたわみ量を説明するための概念図、図10は、板ばねのたわみ量を説明するための断面図、図11は、変位吸収機構のたわみ量を説明するための断面図、図12は、板ばねの固定方法を説明するための断面図である。
図9に示される片持ちはりのように、棒の一方を固定し、棒の他方に荷重を付加する場合、荷重は全て棒の先端にかかると仮定される。そのため、棒の長さをa、断面2次モーメントをI、ヤング率をE、荷重(力)をPで表すと、たわみ量vは、式v=(P・a)/(3・E・I)で表される。また、断面2次モーメントIは、棒の断面形状により決定される。一方、変位吸収機構に係る板ばねは、断面が矩形状であり、図10に示されるように、板ばねの幅をb、板ばねの厚さをhで表すと、板ばねの断面2次モーメントIは、式I=(b・h)/12で表される。
変位吸収機構150は、片持ちはり構造の4個直列が2個並列された組み合わせに相当しており、その変位量v’は、構成要素である片持ちはり構造のたわみ量vの2倍である。つまり、直列に注目すると、片持ちはり構造が4個に相当し、ばね定数の4分の1となるため、変位量v’’は、4・vによって算出される。並列に注目すると、ばね定数の2倍となるため、変位吸収機構の変位量v’は、変位量v’’の2分の1となる。つまり、変位量v’は、式v’=v’’/2=2・vで表される。なお、ばね定数は、ばねに負荷(荷重)を加えたときの、荷重を伸び(変位量)で割った比例定数である。
アセンブリ積層方向Zに関する変位吸収機構150の変位量v’は、例えば、常温時を基準として、2mm(動作時)〜−2mm(寒冷地)の範囲に収まるように設定される。したがって、荷重P(図11参照)として、所定の締付荷重(セパレータ15,17間の膜電極接合体14におけるセパレータ15,17に相対する面を押し付ける面圧)を代入することで、板ばね170,180の仕様を特定することが可能である。
また、変位吸収機構150による締付荷重およびたわみ量を正確に管理するためには、板ばね170,180の端部は、例えば、図12に示されるように、ピン190を圧入することで、被連結部材(蓋部120、基部130および中間プレート160)に連結することが好ましい。この場合、板ばね170,180は、そのばね定数を正確に発揮することができる。なお、連結はボルト締結を適用することも可能である。
図13および図14は、実施形態1に係る変形例1および2を説明するための断面図である。
スタックケース110は、単独で使用する形態に限定されず、複数のスタックケースを、アセンブリ積層方向に直列および/又はセンブリ積層方向と交差する方向に並列に配置することも可能である。
例えば、図13に示されるように、スタックケース(スタックケース部)110Aを、連結部140を介してアセンブリ積層方向に直列連結することも可能である。この場合、アセンブリ数量に対応して柔軟な設計が可能となり、例えば、アセンブリ数が少ない場合や多い場合であっても、容易に対応することが可能となる。なお、連結部140は、下方のスタックケース(スタックケース部)110Aの蓋部と、隣接する上方のスタックケース(スタックケース部)110Aの基部とを兼用(共有)しているが、直列連結のための構成は、特に、この形態に限定されない。
また、図14に示されるように、スタックケース(スタックケース部)110Bを水平方向に並列連結することも可能である。この場合も、図13に示される変形例1の場合と同様に、アセンブリ数量に対応して柔軟な設計が可能となる。なお、蓋部120Aおよび基部130Aは、隣接するスタックケース110B同士で、共有しているが、並列連結のための構成は、特に、この形態に限定されない。
以上のように、実施形態1においては、変位吸収機構150がスタックケース110に一体化されており、燃料電池スタック100から独立しているため、非反応部である変位吸収機構150を、燃料電池スタック100の各モジュールに配置する必要はなく、体積効率の向上および製造コストの低減を図ることが可能である。また、変位吸収機構150が有する板ばねは、弾性変形方向以外の方向においては、良好な剛性を有するため、例えば、積載や固定のために必要とされるスタックケース110の剛性を確保することが可能である。したがって、良好な体積効率を有しかつ製造コストの上昇を抑制し得る燃料電池スタックケースおよび燃料電池スタックの固定方法を提供すること可能である。
また、ばね170,180が連結される中間プレート160は、剛性を有するため、アセンブリ積層方向Zと交差する水平方向(XY方向)の変形を抑制することができる。また、中間プレート160は、スタックケース110の側壁を構成しており、変位吸収機構150とスタックケース110とを高度に一体化することができる。
さらに、変位吸収機構150は、スタックケース110の各辺の側壁に少なくとも1つ配置されているため、スタックケース110が水平方向に変形しようする場合、当該変形は、隣接する変位吸収機構150の剛性が互いに補完し合うことで抑制される。つまり、スタックケースの水平ずれ変形を防止することができる。
一方、スタックケース110は、単独で使用する形態に限定されず、複数のスタックケースを、アセンブリ積層方向に直列および/又はセンブリ積層方向と交差する方向に並列に配置することができる。例えば、変形例1のように、スタックケース(スタックケース部)110をアセンブリ積層方向に直列連結したり、変形例2のように、水平方向に並列連結したりすることも可能である。この場合、アセンブリ数量に対応して柔軟な設計が可能となり、例えば、アセンブリ数が少ない場合や多い場合であっても、容易に対応することができる。
次に、実施形態2を説明する。
図15は、実施形態2に係る燃料電池スタックケースを説明するための断面図、図16は、図15に示される燃料電池スタックケースを説明するための斜視図である。なお、以下において、実施形態1と同様の機能を有する部材については類似する符号を使用し、重複を避けるため、その説明を省略する。
実施形態2に係るスタックケース210は、変位吸収機構の中間プレートの構成に関し、実施形態1に係るスタックケース110と概して異なり、図16に示されるように、蓋部(押圧部)220の外周から下方に延長する外壁部222、および、基部(押圧部)230の外周から上方に延長する外壁部232を有する。
上方に位置する外壁部222の端部233には、板ばね270が連結されており、板ばね270は、水平方向に延長し、中間プレート260の上端部と連結している。下方に位置する外壁部232の端部233には、板ばね280が連結されており、板ばね280は、水平方向に延長し、中間プレート260の下端部と連結している。
スタックケース210の側壁は、上記のように、中間プレート260および外壁部222,232からなり、中間プレート260は、側壁の一部のみを構成しており、スタックケース210の剛性に対する変位吸収機構250の影響を抑制することができる。また、変位吸収機構250の小型化が容易であり、その配置位置の自由度が向上するため、例えば、車両に積載する際における固定方法の選択の幅を広げることができる。また、外壁部222,232は、変形しないため、固定部として活用することが容易である。
なお、変位吸収機構250は、片持ちはり構造が4個並列された構成に相当し、その変位量v’は、実施形態1と同様に、例えば、2mm〜−2mmの範囲に収まるように設定される。
図17は、図15に示される燃料電池スタックケースの剛性を説明するための斜視図である(図中における遠位に位置する2辺に配置されている板ばね270,280および中間プレート260は不図示)。
変位吸収機構250は、蓋部220および基部230の外周の4辺に対応して4個配置されており、隣接する変位吸収機構250は、直角に交差する方向に配置されている。したがって、スタックケース210が水平方向(XY方向)に変形しようする場合、当該変形は、隣接する変位吸収機構250の剛性が互いに補完し合うことで抑制される。つまり、スタックケース210の水平ずれ変形が防止される。
図18は、実施形態2に係る変形例1を説明するための断面図である(図中における遠位に位置する2辺に配置されている板ばね270,280および中間プレート260は不図示)。
例えば、図18に示されるように、スタックケース210Aのコーナー部を介して隣接する変位吸収機構250の中間プレート260同士を、連結板295によって連結することも可能であり、例えば、中間プレート260にスリット265を形成し、当該スリット265に山形状の連結板295が挿入される。この場合、蓋部220(スタックケース210)がスイングしようする場合、当該動きは、連結板295の剛性および隣接する変位吸収機構250が補完し合うことで、抑制される。つまり、スタックケース210Aのスイング変形が防止される。
図19は、実施形態2に係る変形例2を説明するための断面図、図20および図21は、実施形態2に係る変形例3を説明するための断面図であり、脱落防止機能および変形許容機能を示している。
変位吸収機構250は、別体の中間プレート260および板ばね270,280を連結して構成する形態に限定されず、図19に示される略コ字状の変位吸収機構250Aのように、中間プレート260Aおよび板ばね270A,280Aを一体化することも可能である。この場合、変位吸収機構250Aは、外壁部222,232の端部223,233から側方へ突出するフランジ部224,234に、板ばね270A,280Aを弾性的に嵌合させることで、外壁部222,232に連結させることが可能である。
つまり、一体化された中間プレート260Aおよび板ばね270A,280Aを、板ばね270A,280Aの弾性力によって、外壁部222,232(スタックケース210)に取り付けることにより、例えば、ボルト締結やピン圧入などの作業が不要となる。したがって、変位吸収機構250Aの構造を単純化しかつ作業性(生産性)を向上させることが可能である。
また、変位吸収機構250Aの板ばね270A,280Aが外壁部222,232のフランジ部224,234から脱落することを防止するための機構(脱落防止手段)を設けことも好ましい。例えば、外壁部222,232のフランジ部224,234における板ばね270A,280Aと相対する面に、半球状の凸部226を配置し、板ばね270A,280Aに、凸部226の形状に対応しかつ凸部226と当接自在の凹部276を配置することが可能であるである。
この場合、スタックケース側に配置される半球状の凸部226と、ばね側に配置される凹部276とを嵌合せることにより、フランジ部224,234(スタックケース210)から板ばね270A,280Aが脱落することが防止される(図20参照)。
一方、凸部226と凹部276との嵌合面は、球面状であるため、嵌合した状態でも、板ばね270A,280Aは変形し、アセンブリ積層方向の形状変化を吸収することが可能であり、変位吸収機構250Aの機能に対する影響は排除されている(図21参照)。つまり、凸部226および凹部276は、板ばね270A,280Aのアセンブリ積層方向の変形に干渉しない。なお、中間プレート260Aは、剛性を確保するため、板ばね270A,280Aに比較し、厚肉化されている。
以上のように、実施形態2においては、スタックケース210の側壁は、中間プレート260および外壁部222,232からなり、中間プレート260は、側壁の一部のみを構成している。そのため、スタックケース210の剛性に対する変位吸収機構250の影響を抑制することができる。また、変位吸収機構250の小型化が容易であり、その配置位置の自由度が向上するため、例えば、車両に積載する際における固定方法の選択の幅を広げることができる。
実施形態2に係る変形例1においては、、スタックケース210Aのコーナー部を介して隣接する変位吸収機構250Aの中間プレート260同士が、連結板295によって連結されているため、スタックケースがスイングしようする場合、当該動きは、連結板の剛性および隣接する変位吸収機構が補完し合うことで、抑制される。つまり、スタックケースのスイング変形を防止することができる。
実施形態2に係る変形例2においては、一体化された中間プレート260Aおよび板ばね270A,280Aを、板ばね270A,280Aの弾性力によって、外壁部222,232(スタックケース210)に取り付けることにより、例えば、ボルト締結やピン圧入などの作業が不要となる。したがって、変位吸収機構250の構造を単純化しかつ作業性(生産性)を向上させることが可能である。
実施形態2に係る変形例3においては、スタックケース側に配置される半球状の凸部226と、ばね側に配置される凹部276とを嵌合せることにより、フランジ部224,234(スタックケース210)から板ばね270A,280Aが脱落することを防止することをことができる。一方、凸部226と凹部276との嵌合面は、球面状であるため、板ばね270A,280Aのアセンブリ積層方向の変形に干渉しない。
なお、本発明は、上述した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲の範囲内で種々改変することができる。例えば、実施形態1と実施形態2に係る変形例1とを組み合わせたり、実施形態1に係る変形例1および2と、実施形態2やその変形例1〜3とを組み合わせたりすることも可能である。
実施形態1に係る燃料電池スタックケースを説明するための断面図である。 図1に示される燃料電池スタックを説明するための断面図である。 図1に示される燃料電池スタックの変形方向を説明するための斜視図である。 図1に示される変位吸収機構における板ばねの変形方向を説明するための斜視図である。 図1に示される変位吸収機構を説明するための断面図である。 図5に示される変位吸収機構における回転方向の剛性向上を説明するための概念図であり、板ばねの変形を示している。 図5に示される変位吸収機構における回転方向の剛性向上を説明するための概念図であり、中間プレートの機能を示している。 図5に示される変位吸収機構における回転方向の剛性向上を説明するための概念図であり、回転方向の抑制を示している。 片持ちはりのたわみ量を説明するための概念図である。 板ばねのたわみ量を説明するための断面図である。 変位吸収機構のたわみ量を説明するための断面図である。 板ばねの固定方法を説明するための断面図である。 実施形態1に係る変形例1を説明するための断面図である。 実施形態1に係る変形例2を説明するための断面図である。 実施形態2に係る燃料電池スタックケースを説明するための断面図である。 図15に示される燃料電池スタックケースを説明するための斜視図である。 図15に示される燃料電池スタックケースの剛性を説明するための斜視図である。 実施形態2に係る変形例1を説明するための断面図である。 実施形態2に係る変形例2を説明するための断面図である。 実施形態2に係る変形例3を説明するための断面図であり、脱落防止機能を示している。 実施形態2に係る変形例3を説明するための断面図であり、変形許容機能を示している。
符号の説明
10 アセンブリ、
11 電解質膜、
12 カソード電極、
13 アノード電極、
14 膜電極接合体、
15,17 セパレータ、
20 スタック部、
30,40 集電板、
50,60 絶縁板、
70,80 エンドプレート、
70 エンドプレート、
100 燃料電池スタック、
110 スタックケース、
110A,110B スタックケース(スタックケース部)、
120,120A 蓋部(押圧部)、
130,130A 基部(押圧部)、
140 連結部、
150 変位吸収機構、
160 中間プレート、
170,180 板ばね、
190 ピン、
210,210A スタックケース、
220 蓋部、
222 外壁部、
223 端部、
224,234 フランジ部、
226 凸部、
230 基部、
232 外壁部、
233 端部、
250,250A 変位吸収機構、
260,260A 中間プレート、
265 スリット、
270,270A,280,280A 板ばね、
276 凹部、
295 連結板、
D 厚さ方向、
L 長さ方向、
P 荷重、
R 回転方向、
空間、
空間、
空間、
W 幅方向、
X,Y 水平方向、
Z アセンブリ積層方向。

Claims (16)

  1. 膜電極接合体を一対のセパレータによって挟持してなり、単セルを構成するアセンブリが複数積層されてなる燃料電池スタックが収容されるスタックケースであって、
    前記燃料電池スタックにおけるアセンブリ積層方向の形状変化を吸収し、前記膜電極接合体における前記セパレータに相対する面の面圧を均一に維持するための変位吸収機構と、
    前記燃料電池スタックにおける前記アセンブリ積層方向の端面を支持している押圧部と、を有し、
    前記変位吸収機構は、前記スタックケースに一体化されており、かつ、前記アセンブリ積層方向に弾性変形自在の板ばねと、前記アセンブリ積層方向に延長する中間プレートと、を有し、
    前記押圧部は、蓋部および基部からなり、前記蓋部と前記基部の間に前記燃料電池スタックが配置されており、
    前記板ばねは、前記中間プレートにおける前記アセンブリ積層方向の一方の端部に連結される第1板ばね、および、他方の端部に連結される第2板ばねからなり、
    前記第1板ばね、前記アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、前記蓋部および前記基部の一方に連結され、前記第2板ばねは、前記アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、前記蓋部および前記基部の他方に連結されている
    ことを特徴とするスタックケース。
  2. 前記中間プレートは、前記スタックケースの側壁の一部を構成することを特徴とする請求項に記載のスタックケース。
  3. 前記中間プレート、前記第1板ばねおよび前記第2板ばねは、一体化されており、前記第1板ばねおよび前記第2板ばねの弾性力によって、一体化された前記中間プレート、前記第1板ばねおよび前記第2板ばねが、前記スタックケースに取り付けられていることを特徴とする請求項に記載のスタックケース。
  4. 前記スタックケースからの前記第1板ばねおよび前記第2板ばねの脱落を防止するための脱落防止手段を有し、
    前記脱落防止手段は、スタックケース側に配置される半球状の凸部と、ばね側に配置されかつ前記凸部に対応する凹部を有しており、
    前記凸部および前記凹部は、嵌合自在に配置されている
    ことを特徴とする請求項に記載のスタックケース。
  5. 前記スタックケースは直方体状であり、
    前記変位吸収機構は、前記スタックケースの各辺の側壁に少なくとも1つ配置されていることを特徴とする請求項のいずれか1項に記載のスタックケース。
  6. 前記スタックケースのコーナー部を介して隣接する前記変位吸収機構の前記中間プレート同士を連結するための連結板を有することを特徴とする請求項に記載のスタックケース。
  7. 前記中間プレートは、前記スタックケースの側壁を構成することを特徴とする請求項に記載のスタックケース。
  8. 膜電極接合体を一対のセパレータによって挟持してなり、単セルを構成するアセンブリが複数積層されてなる燃料電池スタックが収容されるスタックケース部を複数有するスタックケースであって、
    前記スタックケース部は、
    前記燃料電池スタックにおけるアセンブリ積層方向に直列に配置されており、かつ、
    前記燃料電池スタックにおける前記アセンブリ積層方向の端面を支持している押圧部、および、前記アセンブリ積層方向の形状変化を吸収し、前記膜電極接合体における前記セパレータに相対する面の面圧を均一に維持するための変位吸収機構を有し、
    前記変位吸収機構は、前記スタックケース部に一体化されており、かつ、前記アセンブリ積層方向に弾性変形自在の板ばね、および、前記アセンブリ積層方向に延長する中間プレートを有し、
    前記押圧部は、蓋部および基部からなり、前記蓋部と前記基部の間に前記燃料電池スタックが配置されており、
    前記板ばねは、前記中間プレートにおける前記アセンブリ積層方向の一方の端部に連結される第1板ばね、および、他方の端部に連結される第2板ばねからなり、
    前記中間プレートは、前記スタックケースの側壁を構成しており、
    前記第1板ばね、前記アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、前記蓋部および前記基部の一方に連結され、前記第2板ばねは、前記アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、前記蓋部および前記基部の他方に連結されており、
    前記蓋部および前記基部は、隣接する前記スタックケース部によって共有されている
    ことを特徴とするスタックケース。
  9. 膜電極接合体を一対のセパレータによって挟持してなり、単セルを構成するアセンブリが複数積層されてなる燃料電池スタックが収容されるスタックケース部を複数有するスタックケースであって、
    前記スタックケース部は、
    前記燃料電池スタックにおけるアセンブリ積層方向と交差する方向に並列に配置されており、かつ、
    前記燃料電池スタックにおける前記アセンブリ積層方向の端面を支持している押圧部、および、前記アセンブリ積層方向の形状変化を吸収し、前記膜電極接合体における前記セパレータに相対する面の面圧を均一に維持するための変位吸収機構を有し、
    前記変位吸収機構は、前記スタックケース部に一体化されており、かつ、前記アセンブリ積層方向に弾性変形自在の板ばね、および、前記アセンブリ積層方向に延長する中間プレートを有し、
    前記押圧部は、蓋部および基部からなり、前記蓋部と前記基部の間に前記燃料電池スタックが配置されており、
    前記板ばねは、前記中間プレートにおける前記アセンブリ積層方向の一方の端部に連結される第1板ばね、および、他方の端部に連結される第2板ばねからなり、
    前記中間プレートは、前記スタックケースの側壁を構成しており、
    前記第1板ばね、前記アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、前記蓋部および前記基部の一方に連結され、前記第2板ばねは、前記アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、前記蓋部および前記基部の他方に連結されており、
    前記蓋部および前記基部は、隣接する前記スタックケース部によって共有されている
    ことを特徴とするスタックケース。
  10. 膜電極接合体を一対のセパレータによって挟持してなり、単セルを構成するアセンブリが複数積層されてなる燃料電池スタックを、スタックケースに固定するための方法であって、
    前記燃料電池スタックが収容された前記スタックケースに、変位吸収機構を取り付けて一体化して、前記燃料電池スタックを固定しており、
    前記スタックケースは、前記燃料電池スタックにおける前記アセンブリ積層方向の端面を支持している押圧部を有しており、
    前記変位吸収機構は、前記燃料電池スタックにおけるアセンブリ積層方向に弾性変形自在の板ばねを有しており、前記燃料電池スタックにおける前記アセンブリ積層方向の形状変化を吸収し、前記膜電極接合体における前記セパレータに相対する面の面圧を均一に維持し、
    前記変位吸収機構は、前記アセンブリ積層方向に延長する中間プレートをさらに有し、
    前記押圧部は、蓋部および基部からなり、前記蓋部と前記基部の間に前記燃料電池スタックが配置されており、
    前記板ばねは、前記中間プレートにおける前記アセンブリ積層方向の一方の端部に連結される第1板ばね、および、他方の端部に連結される第2板ばねからなり、
    前記第1板ばね、前記アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、前記蓋部および前記基部の一方に連結され、前記第2板ばねは、前記アセンブリ積層方向と直交する方向に延長して、前記蓋部および前記基部の他方に連結され
    ことを特徴とする方法。
  11. 前記中間プレートは、前記スタックケースの側壁の一部を構成することを特徴とする請求項10に記載の方法。
  12. 一体化された前記中間プレート、前記第1板ばねおよび前記第2板ばねを、前記第1板ばねおよび前記第2板ばねの弾性力によって、前記スタックケースに取り付けることを特徴とする請求項11に記載の方法。
  13. スタックケース側に配置される半球状の凸部と、ばね側に配置されかつ前記凸部に対応する凹部を嵌合させることにより、前記スタックケースからの前記第1板ばねおよび前記第2板ばねの脱落を防止することを特徴とする請求項12に記載の方法。
  14. 前記スタックケースは直方体状であり、
    前記変位吸収機構を、前記スタックケースの各辺の側壁に少なくとも1つ配置する
    ことを特徴とする請求項1113のいずれか1項に記載の方法。
  15. 前記スタックケースのコーナー部を介して隣接する前記変位吸収機構の前記中間プレート同士を、連結板によって連結することを特徴とする請求項14に記載の方法。
  16. 前記スタックケースは複数であり、前記燃料電池スタックが固定された前記スタックケースを、前記アセンブリ積層方向に直列および/又は前記センブリ積層方向と交差する方向に並列に配置する
    ことを特徴とする請求項1015のいずれか1項に記載の方法。
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