JP5430502B2 - 光電変換装置 - Google Patents

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Description

この発明は、いわゆる半導体イメージセンサと呼ばれている光電変換装置に関するものである。
半導体集積回路は、通常P型シリコン基板上に、PMOSトランジスタとNMOSトランジスタとが混在する形で製造形成されるが、PMOSトランジスタの製造プロセスは、NMOSトランジスタの製造プロセスよりも複雑である。そのため、半導体チップ上に、1ビット光電変換回路を所定ビット数分直線上に配置した光電変換装置では、各1ビット光電変換回路において、光センサであるフォトダイオードにて光電変換された画素信号を出力するまでの経路にPMOSトランジスタが含まれていると、各1ビット光電変換回路の相互間で製造バラツキによる出力差が生ずる。これは、各画素間での光電変換特性にバラツキを発生させる原因になるので、光電変換装置では、各画素間での光電変換特性のバラツキ低減が1つの課題になっている。
例えば特許文献1に、この課題を解決する光電変換装置が提案されている。すなわち、特許文献1では、半導体チップ上に、NMOSトランジスタのみで構成される1ビット光電変換回路および出力回路を1単位とし、それを所定ビット数分直線上に配置し、各1ビット光電変換回路内のスイッチを開閉させるパルス信号を出力する制御回路を配置した光電変換装置が開示されている。
動作を簡単に説明すると、NMOSトランジスタのみで構成される1ビット光電変換回路および出力回路の1単位では、1ビットの光電変換回路において、原稿などから読に取った画像信号電圧と基準信号電圧とをそれぞれの容量素子に保持し、その2つの容量素子の保持電圧を出力回路から外部に設けた差動増幅器に出力し、差動増幅器から差分電圧を出力することで、各画素間での光電変換特性のバラツキ低減を図っている。
特開2005−268937号公報
しかし、半導体チップ上に搭載される半導体集積回路での容量素子とトランジスタとの実装面積は、容量素子の方がトランジスタよりも非常に大きい。具体的な数値で示すと、一般的なトランジスタの実装面積は、100μmであるのに対し、容量素子の実装面積は、1600μmである。つまり、上記特許文献1に記載の技術では、1ビット光電変換回路内に2つの容量素子が必要であるので、所定ビット分を搭載する半導体チップが大型化するという問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、各画素間での光電変換特性のバラツキ低減が図れるとともに、搭載する半導体チップの小型化が図れる光電変換装置を得ることを目的とする。
上述した目的を達成するために、本発明は、n個の1ビット光電変換回路と、前記n個の1ビット光電変換回路の各出力端子が並列に接続される1つの出力回路と、制御回路とを備え、前記n個の1ビット光電変換回路は、それぞれ、一端が電源に接続される第1のスイッチと、カソード端子が前記第1のスイッチの他端に接続され、アノード端子が接地されるフォトダイオードと、ドレイン端子が電源に接続され、ゲート端子が前記第1のスイッチの他端に接続される第1のNchトランジスタと、前記第1のNchトランジスタのソース端子と接地との間に設けられ、常時導通状態に設定される第2のNchトランジスタと、一端が前記第1のNchトランジスタのソース端子に接続される第2のスイッチと、一端が前記第2のスイッチの他端に接続される第3のスイッチと、前記第3のスイッチの他端と接地との間に設けられる第1の容量素子と、ドレイン端子が電源に接続され、ゲート端子が前記第2のスイッチの他端に接続される第3のNchトランジスタと、一端が前記第3のNchトランジスタのソース端子に接続され、他端が前記出力端子となる第4のスイッチとを備え、前記出力回路は、入力端子に前記n個の1ビット光電変換回路の各前記出力端子が並列に接続されるバッファと、前記バッファの入力端子と接地との間に設けられ、常時導通状態に設定される第4のNchトランジスタと、各一端が前記バッファの出力端子に並列に接続される第5および第6のスイッチと、前記第5および第6のスイッチ各他端と接地との間にそれぞれ設けられる第2および第3の容量素子と、前記第5のスイッチの他端が一方の入力端子に接続され、前記第6のスイッチの他端が他方の入力端子に接続される差動増幅器とを備え、前記制御回路は、前記n個の1ビット光電変換回路のそれぞれにおいて、前記第1のスイッチを所定時間閉状態にし、前記第1のスイッチを開状態に切り替えた後の一定時間内に前記第2のスイッチと前記第3のスイッチとを同時に所定時間閉状態にして前記フォトダイオードが保持する画像信号電圧を前記第1の容量素子に転送保持させ、その後、前記各1ビット光電変換回路の前記第4のスイッチを所定の順序で順に所定時間閉状態にし、前記第4のスイッチを閉状態にして接続した一の前記1ビット光電変換回路と前記出力回路とにおいて、前記第3のスイッチと前記第5のスイッチとを前記第4のスイッチを閉状態にするタイミングで同時に所定時間閉状態にして前記第1の容量素子が保持する画像信号電圧を前記第2の容量素子に転送保持させ、その後、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第6のスイッチとを同時に所定時間閉状態にして前記フォトダイオードに印加される電源電圧を基準信号電圧として前記第3の容量素子に転送保持させ、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第6のスイッチとが開状態に切り替わった後に、前記差動増幅器から前記第2の容量素子に保持される画像信号電圧と前記第3の容量素子に保持される基準信号電圧との差電圧を画像信号として外部へ出力させることを特徴とする。
本発明によれば、n個の1ビット光電変換回路のそれぞれで使用する容量素子を1個とした場合でも、読み取った画像信号と基準信号との差分を出力回路において形成出力できるので、光電変換特性のバラツキを軽減することでき、高精度の画像信号を外部に出力できる光電変換装置が得られる。そして、n個の1ビット光電変換回路のそれぞれで使用する容量素子は1個であるから、例えば、先行例(特許文献1)に示されている、1ビット光電変換回路を約42μmピッチで288ビット分並べて600DPIの画像読み取りを実現する半導体チップ(光電変換装置)を考えると、搭載する容量素子の個数は、先行例では576個も必要であったが、本発明によれば、出力回路の2個を含めても遥かに少ない290個で済むことになる。このように、本発明によれば、各画素間での光電変換特性のバラツキ低減が図れるとともに、搭載する半導体チップの小型化が図れる光電変換装置が得られるという効果を奏する。
図1は、本発明の実施の形態1による光電変換装置の構成を示すブロック図である。 図2は、図1に示す1ビット光電変換回路および出力回路の構成例と相互の関係を示す回路図である。 図3は、図1に示す光電変換装置の動作を説明するタイムチャートである。 図4は、本発明の実施の形態2による光電変換装置における1ビット光電変換回路および出力回路の構成例と相互の関係を示す回路図である。 図5は、図4に示す光電変換装置の動作を説明するタイムチャートである。
以下に、本発明にかかる光電変換装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態により本発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1による光電変換装置の構成を示すブロック図である。図2は、図1に示す1ビット光電変換回路および出力回路の構成例と相互の関係を示す回路図である。
図1において、この実施の形態1による光電変換装置1は、直線上に配置されたn個の1ビット光電変換回路2−1〜2−nと、n個の1ビット光電変換回路2−1〜2−nの各出力端子が並列に接続される1つの出力回路3と、制御回路4とを備えている。制御回路4は、n個の1ビット光電変換回路2−1〜2−nに原稿などの読み取り動作を行わせる制御と、n個の1ビット光電変換回路2−1〜2−nを1つずつ順に出力回路3と接続して画像信号を外部の処理系へ出力させる制御とを行うようになっている。これらの要素は、この実施の形態では、同一の半導体チップ上に搭載されている。
n個の1ビット光電変換回路2−1〜2−nは、それぞれ同一の構成であり、その中の1つを1ビット光電変換回路2とすると、図2に示すように、光センサであるフォトダイオードPDと、3個のスイッチSW1〜SW3と、3個のNchトランジスタTR1〜TR3と、1個の容量素子C1と、バイアス電圧発生回路VB1とを備えている。
出力回路3は、図2に示すように、1個のNchトランジスタTR4と、バッファBUFと、2個のスイッチSW5,SW6と、2個の容量素子C2,C3と、差動増幅器AMPと、バイアス電圧発生回路VB2とを備えている。差動増幅器AMPは、先行例(特許文献1)では、外付けであったが、この実施の形態では出力回路3内に設けられている。
各要素の接続関係を示すと、1ビット光電変換回路2では、スイッチSW1(第1のスイッチに対応)の一端は、電源に接続され、他端は、フォトダイオードPDのカソード端子と、NchトランジスタTR1(第1のNchトランジスタに対応)のゲート端子とに接続されている。フォトダイオードPDのアノード端子は接地されている。NchトランジスタTR1のドレイン端子は、電源に接続され、ソース端子は、NchトランジスタTR2(第2のNchトランジスタに対応)のドレイン端子と、スイッチSW2(第2のスイッチに対応)の一端とに接続されている。NchトランジスタTR2は、ソース端子が接地され、ゲート端子にバイアス電圧発生回路VB1から所定のバイアス電圧が印加され常時導通状態に設定されている。要するに、NchトランジスタTR1,TR2は、全体としてソースフォロアを構成し、NchトランジスタTR1のゲート端子への印加電圧がほぼ同じ大きさでソース端子に出力される。
スイッチSW2の他端は、スイッチSW3(第3のスイッチに対応)の一端と、NchトランジスタTR3(第3のNchトランジスタに対応)のゲート端子とに接続されている。スイッチSW3の他端と接地との間に、容量素子C1(第1の容量素子に対応)が設けられている。NchトランジスタTR3のドレイン端子は、電源に接続され、ソース端子は、スイッチSW4(第4のスイッチに対応)の一端に接続されている。スイッチSW4の他端は、出力端子として出力回路3の入力段に設けられるバッファBUFの入力端子に接続されている。
つまり、n個の1ビット光電変換回路2−1〜2−nは、それぞれのスイッチSW4が制御回路4からのビット選択信号により所定の順序で所定時間内閉状態になることで、1つずつ順に出力回路3と接続される。
次に、出力回路3では、バッファBUFの入力端子にNchトランジスタTR4(第4のNchトランジスタに対応)のドレイン端子が接続されている。NchトランジスタTR4は、ソース端子が接地され、ゲート端子にバイアス電圧発生回路VB2から所定のバイアス電圧が印加され常時導通状態に設定されている。要するに、1ビット光電変換回路2のスイッチSW4が閉路している所定期間において、NchトランジスタTR4,TR5は、全体としてソースフォロアを構成し、NchトランジスタTR3のゲート端子への印加電圧がほぼ同じ大きさでソース端子に現れ、スイッチSW4を介してバッファBUFの入力端子に出力される。
バッファBUFの出力端子には、スイッチSW5(第5のスイッチに対応)の一端と、スイッチSW6(第6のスイッチに対応)の一端とが並列に接続されている。スイッチSW5の他端は、容量素子C2(第2の容量素子に対応)の他端と、差動増幅器AMPの一方の入力端子(図示例では、正相側入力端子)とに接続されている。スイッチSW6の他端は、容量素子C3(第3の容量素子に対応)の他端と、差動増幅器AMPの他方の入力端子(図示例では、逆相側入力端子)とに接続されている。容量素子C2,C3の各他端は、接地されている。差動増幅器AMPの出力は、図示しない画像処理系へ入力される。
次に、図3を参照して、制御回路4の動作について説明する。なお、図3は、図1に示す光電変換装置の動作を説明するタイムチャートである。
図3に示す「初期化」では、制御回路4は、n個の1ビット光電変換回路2−1〜2−nのそれぞれにおいて、スイッチSW1のみを所定時間内閉状態にする。電源の電圧(初期化電圧であり、基準電圧信号である)がフォトダイオードPDに印加される。原稿などからの光を受光しているフォトダイオードPDは、スイッチSW1が閉状態にある所定時間内光電変換動作を行うが、電源電圧が印加されている期間内では、フォトダイオードPDの端子電圧は、初期化電圧(基準信号電圧)である。スイッチSW1が開状態に切り替わり電源印加が無くなると、フォトダイオードPDの端子電圧は、初期化電圧から受光した光レベルに応じた変換電圧(画像信号電圧)に低下していき保持される。
NchトランジスタTR1は、ゲート端子にフォトダイオードPDの端子電圧(保持している画像信号電圧)が印加されオン動作している。NchトランジスタTR2もオン動作しているので、ソースフォロアが構成され、フォトダイオードPDが保持している画像信号電圧がNchトランジスタTR1のソース端子から開状態のスイッチSW2の一端に出力されている。
図3に示す「画像読取」では、制御回路4は、n個の1ビット光電変換回路2−1〜2−nのそれぞれにおいて、スイッチSW1を開状態にした後、フォトダイオードPDに画像信号電圧が保持される一定時間内に、スイッチSW2とスイッチSW3とを同時に所定時間内閉状態にする。そうすると、NchトランジスタTR1のソース端子に出力されている画像信号電圧が、スイッチSW2とスイッチSW3とを通って容量素子C1に転送され保持される。
図3に示す「出力期間」では、制御回路4は、SW4(1)、SW4(2)、…、SW4(n)と示してあるように、各1ビット光電変換回路のスイッチSW4を所定の順序で順に、所定時間内閉状態にすることで、n個の1ビット光電変換回路2−1〜2−nのそれぞれを1つずつ順に出力回路3と接続する。
そして、スイッチSW4を閉状態にした1つの1ビット光電変換回路2と出力回路3とにおいて、スイッチSW4を閉状態にするタイミングで、スイッチSW3とスイッチSW5とを同時に所定時間内閉状態にする。そうすると、NchトランジスタTR3は、ゲート端子に容量素子C1が保持している画像信号電圧が印加されオン動作する。NchトランジスタTR3のソース端子にスイッチSW4を介してドレイン端子が接続されるNchトランジスタTR4はオン動作しているので、ソースフォロアが構成され、NchトランジスタTR3のソース端子に、容量素子C1が保持している画像信号電圧が出力される。これによって、NchトランジスタTR3のソース端子に出力される画像信号電圧が、スイッチSW4、バッファBUF、スイッチSW5を通って容量素子C2に転送され保持される。容量素子C2の保持電圧(画像信号電圧)は、差動増幅器AMPの正相側入力端子に入力される。
その後、制御回路4は、スイッチSW4を閉状態にしている所定時間内にスイッチSW1,SW2,SW6を同時に所定時間内閉状態にする。そうすると、フォトダイオードPDへの印加電圧(電源電圧=基準信号電圧)が、スイッチSW2,SW4,バッファBUF、スイッチSW6を通って容量素子C3に転送され保持される。容量素子C3の保持電圧(基準信号電圧)は、差動増幅器AMPの逆相側入力端子に入力される。
これによって、差動増幅器AMPは、スイッチSW1,SW2,SW6が開状態に切り替わった後のタイミングで、画像信号電圧と基準信号電圧との差電圧を外部の処理系へ出力する。制御回路4は、スイッチSW1,SW2,SW6を開状態に切り替えた後に該閉状態にしているスイッチSW4を開状態にし、同時に次のビットを保持する1ビット光電変換回路でのスイッチSW4を閉状態にする。
以上の動作がn個の1ビット光電変換回路2−1〜2−nのそれぞれと出力回路3とにおいて順に行われ、1ビット〜nビットの各読取値(差電圧)が外部の処理系へ出力される。画像信号電圧と基準信号電圧の転送路にあるトランジスタは、全て同じNchトランジスタであるから、素子バラツキの成分は画像信号電圧と基準信号電圧の両方に同じように含まれている。つまり、画像信号電圧と基準信号電圧との差電圧には、素子バラツキの成分は含まれないことになる。
以上のように、実施の形態1によれば、直線上に配置されるn個の1ビット光電変換回路のそれぞれで使用する容量素子を1個とした場合でも、読み取った画像信号と基準信号との差分を出力回路において形成出力できるので、光電変換特性のバラツキを軽減することでき、高精度の画像信号を外部に出力できる光電変換装置が得られる。
実施の形態2.
この実施の形態2では、実施の形態1示した構成の光電変換装置において、出力回路の他の構成例を示す。図4は、本発明の実施の形態2による光電変換装置における1ビット光電変換回路および出力回路の構成例と相互の関係を示す回路図であり、図5は、図4に示す光電変換装置の動作を説明するタイムチャートである。
図4に示すように、この実施の形態2による光電変換装置では、実施の形態1に示した構成において、出力回路3に代えて出力回路5が設けられている。出力回路5は、図2に示した構成における出力回路3において容量素子C3を省略した構成である。その他は、図2に示した構成と同様である。
但し、図1に示した制御回路4は、SW1〜SW6を実施の形態1と同様の順序で開閉制御するが、この実施の形態2では、容量素子C3を省略したので、図5に示すように、「出力期間」において開閉制御するタイミングが少し異なっている。
以下図5を参照して、この実施の形態2による光電変換装置の動作について説明する。「PD初期化」と「画像読取」の動作は図3にて説明したのと同様の手順、タイミングで行われるので、説明を省略する。
「出力期間」では、制御回路4は、SW4(1)、SW4(2)、…、SW4(n)と示してあるように、各1ビット光電変換回路のスイッチSW4を所定の順序で順に、所定時間内閉状態にすることで、n個の1ビット光電変換回路2−1〜2−nのそれぞれを1つずつ順に出力回路5と接続する。この点は、実施の形態1と同様である。
そして、スイッチSW4を閉状態にした1つの1ビット光電変換回路2と出力回路5とにおいて、スイッチSW4を閉状態にするタイミングで、スイッチSW3とスイッチSW5とを同時に所定時間内閉状態にする。そうすると、NchトランジスタTR3は、ゲート端子に容量素子C1が保持している画像信号電圧が印加されオン動作する。NchトランジスタTR3のソース端子にスイッチSW4を介してドレイン端子が接続されるNchトランジスタTR4はオン動作しているので、ソースフォロアが構成され、NchトランジスタTR3のソース端子に、容量素子C1が保持している画像信号電圧が出力される。これによって、NchトランジスタTR3のソース端子に出力される画像信号電圧が、スイッチSW4、バッファBUF、スイッチSW5を通って容量素子C2に転送され保持される。容量素子C2の保持電圧(画像信号電圧)は、差動増幅器AMPの正相側入力端子に入力される。この点も実施の形態1と同様である。
その後、制御回路4は、スイッチSW4を閉状態にしている所定時間の終端側においてスイッチSW1,SW2,SW6を同時に所定時間内閉状態にする。そうすると、フォトダイオードPDへの印加電圧(電源電圧=基準信号電圧)が、スイッチSW2,SW4,バッファBUF、スイッチSW6を通って差動増幅器AMPの逆相側入力端子に入力される。このとき、制御回路4は、スイッチSW4の閉状態期間の終了と同時に、スイッチSW1,SW2,SW6を開状態に切り替えて、同時に次のビットを保持する1ビット光電変換回路でのスイッチSW4を閉状態にする動作へ移行するので、差動増幅器AMPは、フォトダイオードPDが基準信号電圧を保持しているスイッチSW1,SW2,SW6の閉状態期間において、画像信号電圧と基準信号電圧との差電圧を外部の処理系へ出力することになる。
以上の動作がn個の1ビット光電変換回路2−1〜2−nのそれぞれと出力回路3とにおいて順に行われ、実施の形態1と同様に、1ビット〜nビットの各読取値(差電圧)が外部の処理系へ出力される。このように、出力回路において基準信号電圧を蓄積する容量素子を設けなくとも、基準信号電圧を差動増幅器に入力させることができるので、実施の形態1と同様の作用・効果が得られる。
ここで、以上説明したように、n個の1ビット光電変換回路は、それぞれ、容量素子を1個用いて構成できる。また、出力回路は、容量素子を2個または1個用いて構成されるが、n個の1ビット光電変換回路に対して1つ設けられる。したがって、例えば、先行例(特許文献1)に示されている、1ビット光電変換回路を約42μmピッチで288ビット分並べて600DPIの画像読み取りを実現する半導体チップを考えると、搭載する容量素子の個数は、先行例では、576個も必要であったが、この実施の形態によれば、出力回路の2個を含めても遥かに少ない290個で済むことになる。しかも、先行例では、チップサイズの制約から別置きにする必要があった差動増幅器を、この実施の形態では、同一の半導体チップ上に搭載することができる。
このように、この実施の形態1,2によれば、半導体チップの実装面積を大幅に低減することが可能となり、光電変換装置を小型化することができる。
以上のように、本発明にかかる光電変換装置は、各画素間での光電変換特性のバラツキ低減が図れるとともに、搭載する半導体チップの小型化が図れる光電変換装置として有用である。
1 光電変換装置
2,2−1〜2−n 1ビット光電変換回路
3,5 出力回路
4 制御回路
TR1〜TR4 Nchトランジスタ(第1〜第4のトランジスタ)
SW1〜SW6 スイッチ(第1〜第6のスイッチ)
C1,C2,C3 容量素子(第1〜第3の容量素子)
AMP 差動増幅器

Claims (2)

  1. n個の1ビット光電変換回路と、前記n個の1ビット光電変換回路の各出力端子が並列に接続される1つの出力回路と、制御回路とを備え、
    前記n個の1ビット光電変換回路は、それぞれ、一端が電源に接続される第1のスイッチと、カソード端子が前記第1のスイッチの他端に接続され、アノード端子が接地されるフォトダイオードと、ドレイン端子が電源に接続され、ゲート端子が前記第1のスイッチの他端に接続される第1のNchトランジスタと、前記第1のNchトランジスタのソース端子と接地との間に設けられ、常時導通状態に設定される第2のNchトランジスタと、一端が前記第1のNchトランジスタのソース端子に接続される第2のスイッチと、一端が前記第2のスイッチの他端に接続される第3のスイッチと、前記第3のスイッチの他端と接地との間に設けられる第1の容量素子と、ドレイン端子が電源に接続され、ゲート端子が前記第2のスイッチの他端に接続される第3のNchトランジスタと、一端が前記第3のNchトランジスタのソース端子に接続され、他端が前記出力端子となる第4のスイッチとを備え、
    前記出力回路は、入力端子に前記n個の1ビット光電変換回路の各前記出力端子が並列に接続されるバッファと、前記バッファの入力端子と接地との間に設けられ、常時導通状態に設定される第4のNchトランジスタと、各一端が前記バッファの出力端子に並列に接続される第5および第6のスイッチと、前記第5および第6のスイッチ各他端と接地との間にそれぞれ設けられる第2および第3の容量素子と、前記第5のスイッチの他端が一方の入力端子に接続され、前記第6のスイッチの他端が他方の入力端子に接続される差動増幅器とを備え、
    前記制御回路は、前記n個の1ビット光電変換回路のそれぞれにおいて、前記第1のスイッチを所定時間閉状態にし、前記第1のスイッチを開状態に切り替えた後の一定時間内に前記第2のスイッチと前記第3のスイッチとを同時に所定時間閉状態にして前記フォトダイオードが保持する画像信号電圧を前記第1の容量素子に転送保持させ、その後、前記各1ビット光電変換回路の前記第4のスイッチを所定の順序で順に所定時間閉状態にし、前記第4のスイッチを閉状態にして接続した一の前記1ビット光電変換回路と前記出力回路とにおいて、前記第3のスイッチと前記第5のスイッチとを前記第4のスイッチを閉状態にするタイミングで同時に所定時間閉状態にして前記第1の容量素子が保持する画像信号電圧を前記第2の容量素子に転送保持させ、その後、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第6のスイッチとを同時に所定時間閉状態にして前記フォトダイオードに印加される電源電圧を基準信号電圧として前記第3の容量素子に転送保持させ、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第6のスイッチとが開状態に切り替わった後に、前記差動増幅器から前記第2の容量素子に保持される画像信号電圧と前記第3の容量素子に保持される基準信号電圧との差電圧を画像信号として外部へ出力させる
    ことを特徴とする光電変換装置。
  2. n個の1ビット光電変換回路と、前記n個の1ビット光電変換回路の各出力端子が並列に接続される1つの出力回路とを備える光電変換装置であって、
    前記n個の1ビット光電変換回路は、それぞれ、一端が電源に接続される第1のスイッチと、アノード端子が接地され、カソード端子が前記第1のスイッチの他端に接続されるフォトダイオードと、ドレイン端子が電源に接続され、ゲート端子が前記第1のスイッチの他端に接続される第1のNchトランジスタと、前記第1のNchトランジスタのソース端子と接地との間に設けられ、常時導通状態に設定される第2のNchトランジスタと、一端が前記第1のNchトランジスタのソース端子に接続される第2のスイッチと、一端が前記第2のスイッチの他端に接続される第3のスイッチと、前記第3のスイッチの他端と接地との間に設けられる第1の容量素子と、ドレイン端子が電源に接続され、ゲート端子が前記第2のスイッチの他端に接続される第3のNchトランジスタと、一端が前記第3のNchトランジスタのソース端子に接続され、他端が前記出力端子となる第4のスイッチとを備え、
    前記出力回路は、入力端子に前記n個の1ビット光電変換回路の各前記出力端子が並列に接続されるバッファと、前記バッファの入力端子と接地との間に設けられ、常時導通状態に設定される第4のNchトランジスタと、各一端が前記バッファの出力端子に並列に接続される第5および第6のスイッチと、前記第5のスイッチの他端と接地との間に設けられる第2の容量素子と、前記第5のスイッチの他端が一方の入力端子に接続され、前記第6のスイッチの他端が他方の入力端子に接続される差動増幅回路とを備え、
    前記制御回路は、
    前記n個の1ビット光電変換回路のそれぞれにおいて、前記第1のスイッチを所定時間閉状態にし、前記第1のスイッチを開路させた後の一定時間内に前記第2のスイッチと前記第3のスイッチとを同時に所定時間閉状態にして前記フォトダイオードが保持する画像信号電圧を前記第1の容量素子に転送保持させ、その後、前記各1ビット光電変換回路の前記第4のスイッチを所定の順序で順に、所定時間閉状態にし、前記第4のスイッチを閉状態にして接続した一の前記1ビット光電変換回路と前記出力回路とにおいて、前記第3のスイッチと前記第5のスイッチとを前記第4のスイッチを閉状態にするタイミングで同時に所定時間閉状態にして前記第1の容量素子が保持する信号電荷を前記第2の容量素子に転送保持させ、その後、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第6のスイッチとを同時に所定時間閉状態にして前記フォトダイオードに印加される電源電圧を基準信号電圧として前記差動増幅器の他方の入力端子に入力させ、前記第1のスイッチと前記第2のスイッチと前記第6のスイッチとが開状態に切り替わる前に、前記差動増幅器から前記一方の入力端子に入力される第2の容量素子に保持される画像信号電圧と他方の入力端子に入力される前記基準電圧信号との差電圧を画像信号として外部へ出力させる
    ことを特徴とする光電変換装置。
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