JP5430465B2 - 熱電変換装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱を電力に変換する熱電変換装置に関するもので、特に蒸気やドレンの熱から電力を回収するための熱電変換装置に関するものである。
従来の熱電変換装置としては、蒸気の圧力または温度を制御することにより、熱電変換装置の発電効率を最大化しようとするものがある(例えば、特許文献1参照。)。図5は、特許文献1に記載された従来の熱電変換装置を示す図である。
図5に示す熱電変換装置は、3つの蒸気発生装置502a、502b、502cが、高温熱源501より排出されるドレンから、それぞれ異なる蒸気圧力P1、P2、P3の飽和蒸気をそれぞれ生成して、それらの飽和蒸気を熱電変換素子503a、503b、503cへそれぞれ供給することで電力を回収している。
一方、熱電変換素子の吸熱面の表面温度に対する電気出力密度Pの特性式は、以下の(1)式で与えられる。
P=(A×ZT×ΔT)/T ・・・・(1)
P :電気出力密度(W/m
A :熱電変換素子の材質・形状係数(W/(m*K))
ZT:無次元熱電変換素子性能指数(−)
ΔT:熱電変換素子の吸熱面と放熱面との間の平均温度差(K)
T :熱電変換素子の吸熱面の絶対温度(K)
(1)式において、無次元熱電変換素子性能指数ZTは、吸熱面の温度Tによって値が変化し、無次元熱電変換素子性能指数ZTが最大値となる吸熱面の温度Tは、熱電変換素子の種類によって決まる。
特許文献1の熱電変換装置は、飽和蒸気の蒸気圧力と蒸気温度が一義的に対応することを利用して、熱電変換素子503a、503b、503cの吸熱面へそれぞれ供給される飽和蒸気の蒸気温度T1、T2、T3が、熱電変換素子503a、503b、503cのそれぞれの無次元熱電変換素子性能指数ZTを最大値にする温度となるように、蒸気圧力P1、P2、P3を制御することで、発電効率の最大化を図ろうとするものである。
特許文献1の熱電変換装置によれば、発電に利用する蒸気の温度で無次元熱電変換素子性能指数ZTが最大値となる熱電変換素子を選択することによって、蒸気の熱エネルギーから高効率に電力を回収することができる。
特開2003−9557号公報
しかしながら、上記した従来の熱電変換装置では、熱電変換素子の吸熱面の温度のみを制御しているため、熱電変換素子の放熱面側の環境変化によってその放熱面の温度が変動してΔTの値が変動すると、電気出力密度Pが変化する。したがって、一定の電力を回収することができない。また、高温熱源の稼働状況によって、発電に利用できる蒸気の流量が変動してしまうため、安定して電力を回収することができない。
本発明は、前記従来の問題を解決するもので、熱電変換素子の放熱面側の環境や熱利用設備の稼働状況に変動が生じたとしても、一定の電力を回収することを可能とした熱電変換装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の熱電変換装置は、熱利用設備に蒸気を供給するために設置された第1蒸気発生手段が発生させた蒸気の供給路から分岐する分岐路と、前記分岐路より供給された蒸気の熱を電力に変換する第1熱電変換素子と、前記熱利用設備より排出されたドレンから蒸気を発生させる第2蒸気発生手段と、前記第2蒸気発生手段が発生させた蒸気の熱を電力に変換する第2熱電変換素子と、前記第1熱電変換素子へ供給される蒸気の圧力または温度を調整する第1蒸気調整手段と、前記第2熱電変換素子へ供給される蒸気の圧力または温度を調整する第2蒸気調整手段と、前記第1熱電変換素子および前記第2熱電変換素子によってそれぞれ変換された電力の値を計測する電力計測手段と、前記電力計測手段が計測した電力の値を基に前記第1蒸気調整手段および前記第2蒸気調整手段による蒸気の圧力または温度の調整を制御する制御手段と、を備えたことを特徴とする。
この構成によれば、電力計測手段で計測される電力値が一定に保持されるように、第1熱電変換素子へ供給される蒸気の圧力または温度を第1蒸気調整手段で調整することにより、熱電変換素子の放熱面側の環境に変動が生じたとしても、第1熱電変換素子によって回収される電力を一定に保持することができる。また、熱利用設備の稼働状況の変動によって第1熱電変換素子へ供給される蒸気の流量が減少しても、熱利用設備より排出されたドレンから蒸気を発生させ、その発生させた蒸気を第2熱電変換素子へ供給して電力を回収することができるため、熱利用設備の稼働状況の変化に伴う回収電力の変動を低減することができる。
また、上記した本発明の熱電変換装置において、前記第2蒸気発生手段は、前記熱利用設備より排出されたドレンを貯蔵するドレン貯蔵手段を含み、前記ドレン貯蔵手段に貯蔵されたドレンから蒸気を発生させることが望ましい。この構成によれば、熱利用設備より排出されたドレンから安定して蒸気を発生させることができる。したがって、より安定的に電力を回収することができる。
さらに、前記ドレン貯蔵手段は、前記熱利用設備より排出されたドレンに加えて、前記第1熱電変換素子より排出されたドレンも貯蔵することが望ましい。この構成によれば、第1熱電変換素子によって十分な電力を回収可能であるときには、第1熱電変換素子より排出されたドレンをドレン貯蔵手段に貯蔵しておき、第1熱電変換素子から十分に電力が回収できなくなったときには、ドレン貯蔵手段に貯蔵されたドレンを蒸気に変換して、その変換された蒸気を第2熱電変換素子へ供給して電力を回収することができるため、より安定的に電力を回収することができる。
また、上記した本発明の熱電変換装置において、前記熱利用設備の稼働状況に応じて前記第1熱電変換素子への蒸気の供給状態を制御する手段をさらに備えることが望ましい。さらに、前記第2蒸気発生手段は、前記熱利用設備の稼働状況に応じて作動することが望ましい。この構成によれば、熱利用設備の稼働状況が変化しても、より安定的に電力を回収することができる。
また、上記した本発明の熱電変換装置において、前記第1熱電変換素子および前記第2熱電変換素子の放熱面の温度をそれぞれ調節する放熱面温度調節手段をさらに備えることが望ましい。この構成によれば、第1熱電変換素子および第2熱電変換素子の放熱面の温度も制御可能となり、第1熱電変換素子および第2熱電変換素子の発電効率をより高く保持することができる。
以上のように、本発明の熱電変換装置によれば、熱電変換素子の放熱面側の環境や熱利用設備の稼働状況に変動が生じたとしても、一定の電力を回収することが可能となる。
本発明の実施の形態1における熱電変換装置の説明図 本発明の実施の形態1における熱電変換装置の熱利用設備非稼働時の動作説明図 本発明の実施の形態1における熱電変換装置の熱利用設備稼働時の動作説明図 本発明の実施の形態2における熱電変換装置の説明図 特許文献1に記載された従来の熱電変換装置の説明図
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における熱電変換装置の説明図である。まず、図1を用いて、この実施の形態1における熱電変換装置の構成を説明する。
ボイラ101は、蒸気配管102aを介して熱利用設備103へと接続されている。ボイラ101は、熱利用設備103へ蒸気配管102aを介して蒸気を供給する。ここでは、ボイラ101が、熱利用設備に蒸気を供給するために設置された第1蒸気発生手段であり、蒸気配管102aが、第1蒸気発生手段(ここでは、ボイラ101)が発生させた蒸気の供給路である。
蒸気配管102aには、途中に電動バルブ104aが取り付けられている。また、蒸気配管102aからは蒸気配管102bが分岐している。蒸気配管102bは、ボイラ101と電動バルブ104aとの間から分岐している。ここでは、蒸気配管102bが、蒸気の供給路から分岐する分岐路である。
蒸気配管102bの末端は、第1熱電変換素子105の吸熱面付近まで延びている。第1熱電変換素子105は、蒸気配管102bより供給された蒸気の熱を電力に変換する。このように、この熱電変換装置は、ボイラ101から発生した蒸気が、熱利用設備103のみならず、蒸気配管102bを介して第1熱電変換素子105へも供給可能な構成となっている。
また蒸気配管102bには、途中に電動バルブ104bが取り付けられている。さらに蒸気配管102bには、電動バルブ104bと第1熱電変換素子105との間に、第1圧力調整弁106が取り付けられている。ここでは、第1圧力調整弁106が第1蒸気調整手段であり、第1圧力調整弁106は、第1熱電変換素子105へ供給される蒸気の圧力を調整して、その蒸気の温度を調整する。
熱利用設備103には、熱利用設備103で潜熱を奪われた蒸気から発生したドレンを回収するためのスチームトラップ107aが接続されており、スチームトラップ107aはフラッシュタンク108へと接続されている。一方、第1熱電変換素子105には、第1熱電変換素子105で潜熱を奪われた蒸気から発生したドレンを回収するためのスチームトラップ107bが接続されており、スチームトラップ107bはフラッシュタンク108へと接続されている。フラッシュタンク108は、熱利用設備103および第1熱電変換素子105より排出されたドレンを貯蔵する。ここでは、フラッシュタンク108がドレン貯蔵手段である。
フラッシュタンク108は、第2熱電変換素子109の吸熱面付近まで延びる蒸気配管102cに接続されている。蒸気配管102cには、途中に電動バルブ104cが取り付けられている。さらに蒸気配管102cには、電動バルブ104cと第2熱電変換素子109との間に、第2圧力調整弁110が取り付けられている。
ここでは、フラッシュタンク108と第2圧力調整弁110とにより第2蒸気発生手段が構成されており、第2圧力調整弁110の圧力調整によって、フラッシュタンク108に貯蔵されたドレンから蒸気が発生し、その発生した蒸気の熱を第2熱電変換素子109が電力に変換する。ここでは、第2圧力調整弁110は第2蒸気調整手段でもある。第2圧力調整弁110は、第2熱電変換素子109へ供給される蒸気の圧力を調整して、その蒸気の温度を調整する。
第1熱電変換素子105および第2熱電変換素子109には、第1電力計111および第2電力計112がそれぞれ取り付けられている。ここでは、第1電力計111と第2電力計112によって電力計測手段が構成されており、第1電力計111と第2電力計112が第1熱電変換素子105と第2熱電変換素子109によってそれぞれ変換された電力の値をそれぞれ計測する。
第1電力計111と第2電力計112で計測されたデータはコンピュータ113へ送信される。コンピュータ113は、熱利用設備103、電動バルブ104a、104b、104c、第1圧力調整弁106、第2圧力調整弁110を制御する。ここでは、コンピュータ113が制御手段であり、第1電力計111と第2電力計112で計測された電力値を基に、第1圧力調整弁106と第2圧力調整弁110を制御する。
続いて、熱利用設備103の非稼動時における熱電変換装置の動作について図2を用いて説明する。熱利用設備103が稼働していないとき、コンピュータ113からは熱利用設備103へ蒸気が供給されないように電動バルブ104aを閉じる制御信号が、また第1熱電変換素子105へ蒸気が供給されるように電動バルブ104bを開く制御信号が送られる。このように、電動バルブ104aと電動バルブ104bにより、熱利用設備103の稼働状況に応じて第1熱電変換素子105への蒸気の供給状態が制御される。
第1熱電変換素子105は、ボイラ101より供給された蒸気の熱を電力に変換する。したがって、ボイラ101より供給された蒸気から電力を回収できる。さらに、このとき、第1熱電変換素子105を加熱した蒸気から潜熱が奪われてドレンが発生し、このドレンがスチームトラップ107bで回収され、フラッシュタンク108に貯蔵される。
第1熱電変換素子105で回収された電力は第1電力計111によって計測され、その計測されたデータはコンピュータ113へと送信される。コンピュータ113からは、第1電力計111で計測される電力が一定となるように第1熱電変換素子105へ供給される蒸気の圧力を調整するための制御信号が第1圧力調整弁106へ送信される。これによって、第1電力計111で計測される電力が一定となるように、第1熱電変換素子105へ供給される蒸気の温度が調整される。
続いて、熱利用設備103の稼動時における熱電変換装置の動作について図3を用いて説明する。熱利用設備103の稼働が開始すると、コンピュータ113からは熱利用設備103へ蒸気が供給されるように電動バルブ104aを開く制御信号が、また第1熱電変換素子105へ蒸気が供給されないように電動バルブ104bを閉じる制御信号が送られる。このように、電動バルブ104aと電動バルブ104bにより、熱利用設備103の稼働状況に応じて第1熱電変換素子105への蒸気の供給状態が制御される。
熱利用設備103ではボイラ101から供給された蒸気の熱エネルギーが消費される。そして熱利用設備103が熱を消費したことにより潜熱を奪われた蒸気から発生したドレンはスチームトラップ107aで回収され、フラッシュタンク108へと貯蔵される。
これと同時にコンピュータ113から電動バルブ104cを開く制御信号を送られる。さらに、コンピュータ113からは、フラッシュタンク108内の圧力が減圧されるように第2圧力調整弁110を制御する制御信号が送られる。このように、第2蒸気発生手段を構成する第2圧力調整弁110は、熱利用設備103の稼働状況に応じて作動する。
例えばボイラ101から供給された蒸気の圧力が1.0MPaであったとすると、その圧力下での沸点すなわち飽和蒸気温度は180℃であり、この圧力下で潜熱を奪われ蒸気から水に状態変化したドレンの温度もまた180℃である。ここで圧力を0.1MPaまで減圧したとき、その圧力下での沸点すなわち飽和蒸気温度は100℃であるから、180℃のドレンは100℃まで温度低下するが、その際、余剰となった熱をドレンが蒸発潜熱として受け取り、ドレンの一部が再度蒸発して蒸気に変わる。このドレンから発生した蒸気の熱が第2熱電変換素子109により電力へ変換される。
このように、熱利用設備103および第1熱電変換素子105から排出されたドレンから蒸気を発生させ、そのドレンより発生した蒸気を第2熱電変換素子109へ供給して電力を回収できる。
第2熱電変換素子109で回収された電力は第2電力計112によって計測され、その計測されたデータはコンピュータ113へと送信される。コンピュータ113からは、第2電力計112で計測される電力が一定となるように第2熱電変換素子109へ供給される蒸気の圧力を調整するための制御信号が第2圧力調整弁110へ送信される。これにより、第2電力計112で計測される電力が一定となるように、第2熱電変換素子109へ供給される蒸気の温度が調整される。
熱利用設備103の稼働が再度停止したときには、この熱電変換装置は、コンピュータ113からの制御信号により図2で説明した動作状態に戻る。このように、この熱電変換装置は熱利用設備103の稼動状況に応じて動作状態が遷移する。
以上説明したように、この熱電変換装置は、熱利用設備103の非稼動時に余った蒸気を第1熱電変換素子105へ供給して電力を回収することができる。また、このとき、第1熱電変換素子105から排出されるドレンをフラッシュタンク108に貯蔵するので、熱利用設備103の稼働が開始して第1熱電変換素子105による電力の回収ができなくなっても、フラッシュタンク108に貯蔵しておいたドレンから発生した蒸気を第2熱電変換素子109へ供給して電力を回収することができる。
また、電力計111、112が測定したデータを基に第1圧力調整弁106および第2圧力調整弁110で蒸気圧力を調整することで、熱電変換素子の放熱面の温度変化などによって起こる回収電力の変動をなくして、一定の電力を回収できる。なお、飽和蒸気の場合、圧力は温度と一義的に対応するため、制御の容易性および制御の応答性の良さから蒸気圧力を調整することが望ましいが、蒸気温度を制御して回収電力を一定に保つようにしてもよい。
回収したドレンの熱を水の状態で利用するのではなく、減圧して蒸気に変えてから利用する理由は、既に述べたように蒸気の制御が容易で且つ応答性に優れていることに加え、蒸気の境膜熱伝達係数が温水の約5倍であり、また温水による加熱が熱伝達であるのに対し、蒸気による加熱は蒸気の状態変化による凝縮伝熱であり瞬時に大きな熱量を与えることができ、熱電変換素子を用いて一定の電力を回収しようという目的に対して好適だからである。
また、通常、減圧することでドレンから発生させる蒸気は、ボイラで発生した蒸気よりも低温となるため、その温度域で利用できる他の熱利用設備がないと有効に活用することができないが、この実施の形態における熱電変換装置によれば、熱電変換素子の種類を適切に選択することによって低温の蒸気からも電力を回収することができるので、排熱を有効活用できる。
(実施の形態2)
続いて、本発明の実施の形態2における熱電変換装置を説明する。図4は、本発明の実施の形態2における熱電変換装置の説明図である。但し、前述の実施の形態1で説明した要素と同じ要素には同じ符号を付して、その説明は省略する。
この実施の形態2における熱電変換装置では、図4に示すように、第1熱電変換素子105および第2熱電変換素子109の放熱面に第1チラー401および第2チラー402がそれぞれ接続されており、また第1チラー401および第2チラー402はコンピュータ113に接続されている。この熱電変換装置は、第1電力計111および第2電力計112の値が一定となるように、第1チラー401および第2チラー402から供給される冷却水の温度も制御可能であるように構成されている。
以上のように、この実施の形態2では、第1チラー401および第2チラー402により、第1熱電変換素子105および第2熱電変換素子109の放熱面の温度を調節する放熱面温度調節手段が構成されている。したがって、熱電変換素子の種類に応じて熱電変換素子の放熱面の温度を最適制御することにより、より高効率で電力を回収することができる。また万一、ドレンから発生する蒸気が不足して熱電変換素子の吸熱面の温度低下が発生しても、その分、熱電変換素子の放熱面の温度を低下させることによってより安定的に電力を回収できる。
本発明にかかる熱電変換装置は、熱利用設備の稼働状況や環境変化によらず一定の電力を回収でき、家庭や工場の生産設備等、蒸気を熱源とするあらゆる熱利用設備に適用できる。
101 ボイラ
102a 蒸気配管
102b 蒸気配管
102c 蒸気配管
103 熱利用設備
104a 電動バルブ
104b 電動バルブ
104c 電動バルブ
105 第1熱電変換素子
106 第1圧力調整弁
107a スチームトラップ
107b スチームトラップ
108 フラッシュタンク
109 第2熱電変換素子
110 第2圧力調整弁
111 第1電力計
112 第2電力計
113 コンピュータ
401 第1チラー
402 第2チラー
501 高温熱源
502a 蒸気発生装置
502b 蒸気発生装置
502c 蒸気発生装置
503a 熱電変換素子
503b 熱電変換素子
503c 熱電変換素子

Claims (6)

  1. 熱利用設備に蒸気を供給するために設置された第1蒸気発生手段が発生させた蒸気の供給路から分岐する分岐路と、
    前記分岐路より供給された蒸気の熱を電力に変換する第1熱電変換素子と、
    前記熱利用設備より排出されたドレンから蒸気を発生させる第2蒸気発生手段と、
    前記第2蒸気発生手段が発生させた蒸気の熱を電力に変換する第2熱電変換素子と、
    前記第1熱電変換素子へ供給される蒸気の圧力または温度を調整する第1蒸気調整手段と、
    前記第2熱電変換素子へ供給される蒸気の圧力または温度を調整する第2蒸気調整手段と、
    前記第1熱電変換素子および前記第2熱電変換素子によってそれぞれ変換された電力の値を計測する電力計測手段と、
    前記電力計測手段が計測した電力の値を基に前記第1蒸気調整手段および前記第2蒸気調整手段による蒸気の圧力または温度の調整を制御する制御手段と、
    を備えたことを特徴とする熱電変換装置。
  2. 前記第2蒸気発生手段は、前記熱利用設備より排出されたドレンを貯蔵するドレン貯蔵手段を含み、前記ドレン貯蔵手段に貯蔵されたドレンから蒸気を発生させることを特徴とする請求項1記載の熱電変換装置。
  3. 前記ドレン貯蔵手段は、前記熱利用設備より排出されたドレンに加えて、前記第1熱電変換素子より排出されたドレンも貯蔵することを特徴とする請求項2記載の熱電変換装置。
  4. 前記熱利用設備の稼働状況に応じて前記第1熱電変換素子への蒸気の供給状態を制御する手段をさらに備えることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の熱電変換装置。
  5. 前記第2蒸気発生手段は、前記熱利用設備の稼働状況に応じて作動することを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の熱電変換装置。
  6. 前記第1熱電変換素子および前記第2熱電変換素子の放熱面の温度をそれぞれ調節する放熱面温度調節手段をさらに備えたことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の熱電変換装置。


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