JP4525978B2 - 発電システム - Google Patents

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Description

本発明は、ガスタービンによる発電と他の発電(例えば、燃料電池を用いた発電)とを組み合わせた発電システムに関する。そして本発明は、好ましくは、固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型燃料電池であって、特に、中小規模の燃料電池による発電と、ガスタービン(例えば、マイクロ・ナノディスクタービン)による発電とを組み合わせた発電システムに関する。
発電システムとして、固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)といった、高温作動型燃料電池を利用する燃料電池システムは、炭化水素系燃料を改質して利用し、SOFCでは600〜1000℃以上、MCFCでは約500〜900℃以上の高温で作動させる。
そのような高温作動型燃料電池では、供給燃料の全てが電池内での発電に利用されることはなく、定格運転時でも60〜80%程度の燃料が発電に、残りの20〜40%程度は未反応燃料として電池外に排出される。未反応燃料はオフガス燃焼室等で燃焼し、その発生熱の一部は燃料電池システムの高温維持や供給燃料の改質などに利用される。また、燃料電池内においても、発電時に内部発熱が生じ、その熱によっても燃料電池システムは高温維持される。
上記のような高温作動により、これら燃料電池システムの排気ガスや、発電部分の冷却のために流通させたガスの温度は200℃〜500℃以上と極めて高いのが一般的である。
ここで、上記高温排気ガスの保有する熱エネルギーを排ガス熱交換器を介して水道水を加熱し、風呂や厨房などの給湯に利用することで電力と熱(湯)を同時に需要家に供給するコージェネレーションシステムとすることが一般的に行われている。
固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)などの高温作動型燃料電池から高温排気(ここでは、未だ酸素が残っている)に燃料を加えて燃焼させ、更に高温で、高エネルギーの燃焼ガスとして、その燃焼ガスをマイクロガスタービンに投入してタービンに直結の発電機を運転し、燃料電池側の発電と合わせて、総合発電効率が55〜60%という高効率なコンバインド発電設備(例えば、特許文献1参照)が知られている。
これまでの研究から、従来のマイクロガスタービンを活用する場合、上記コンバインド発電設備の最適な規模の組合せは、ガスタービン出力1に対し、燃料電池出力4〜5と報告されている。従って、現在普及している最小クラスのマイクロガスタービンの出力30kWを考えれば、これと組み合わせるべき燃料電池の出力は120〜150kW、即ち、総合出力が150〜180kW程度のコンバインド発電設備が将来技術として想定出来る。
尚、実験的には200kW以上のものが試験的に運転されている。又、200℃程度の低い温度で運転できるガスタービンでは、実用的な発電効率が未だ得られていないというのが実情である。
一方、太陽エネルギーを熱源とし、太陽熱で冷媒(フロン、アンモニア)を加熱して、沸騰させ、気化した冷媒でガスタービンを回し、100〜300℃の中温度領域でも運転が可能な発電システムとして、蓄熱した太陽熱によってフロン等の冷媒を過熱し、小規模且つ中温度差領域でも比較的高い効率で発電出来る粘性・衝動複合型(出力を低下させると、熱効率が悪くなるという欠点が補える)タービン発電機を利用するソーラーオーガニックランキンサイクルシステムが提案されている(例えば特許文献2参照)。このシステムでは、太陽電池(8%程度)の約2倍の熱効率が期待出来ると目されている。
更に、上述の2例とは別に、従来のタービンにおいて、100〜300℃程度でも運転が可能であって、特に小出力とした場合に熱効率が極端に低くなる上、形状が複雑で製造コストが高いという課題を解決する新たなタービンとして、極めて薄いエレメントとディスクを交互にずらせながら重ね合せる構造を基本とし、切欠き、エレメント、微小翼型をディスク上に積層・形成したマイクロ・ナノディスクタービンが提案されている(例えば特許文献3参照)。
このマイクロ・ナノディスクタービンは、小型で低コストにも拘らず、タービン効率が高いという特性を有し、上述のソーラーシステムにおけるタービン発電機として利用することも合わせて提案されている。
中小規模の高温作動型燃料電池では、排気の熱エネルギーを回収して給湯や蒸気として供給するコージェネレーションが広く検討されている。しかし電力需要の比率が大きく、熱需要の小さい事務所ビルや店舗などでは、給湯需要等、特に熱の有効利用という点で、その省エネ性や環境負荷の優位性を発揮し難い。
家庭や事務所、店舗では、一日における電力と熱(給湯)の需要が時間によって大きく変化する。図36及び図37は、一般家庭(図36)、及び、例えば中規模店舗(図37)の一日(0時〜24時まで)における電力需要(細い実線)と熱需要(細い破線)の変化と、その家庭又は店舗に導入されているコージェネシステムによる電力出力(太い実線)と給湯出力(太い点線)の変化を重ねて示したデータである。
図36によれば、一般家庭のコージェネシステムでは電力は夜間において(図36の符号Aで示した部分)不足している。一方、給湯は例えば入浴時に需要のピーク(図36の符号Bで示した部分)を迎えるが貯湯槽に蓄えた湯を用いることが出来、全体(24時間)としては余剰気味である。
図37によれば、中規模の店舗のコージェネシステムでは電力は始業・開店から終業・閉店に至る広範囲の時間帯で電力不足(図37の符号Cで示した部分)をきたしている。それに対して、給湯は昼夜を問わず、大幅に余剰(図37の符号Dで示した部分)となっている。
図36及び図37を見る限り、使い方の異なる夫々の需要変化に対応し、常に高い効率で、電力と熱(給湯)の需要の双方を最適に供給出来るエネルギー供給システムや、その運転方法が未だ提供されているとは言い難い。このような電力と熱の需給ミスマッチにより、電力を必要とする際に電力が不足する一方、余剰の熱が発生しているといった状況もあり、更なる省エネ性の改善が必要な場合がある。
前記技術(特許文献1)では、対照としているシステムが高温作動方燃料電池とマイクロガスタービンとのコンバインシステムであるため、システムの規模が大きい。
前述の通り、現在普及している最小規模のマイクロガスタービンを想定しても、150kW以上のシステムとなることが想定される。従って、1kW〜百kW未満の家庭用や中規模以下の業務用等、中小規模の需要家に対する電力供給システムとしては設備規模が大き過ぎ、導入が困難である。
又、中小規模の需要家に対応するため、ガスタービンを小型化することも可能だが、その場合は、前述の特許文献2に記載の如く、タービン効率が極端に低下する為、及び小さな3次元翼を作るのは難しく高コストとなる為、コンバインド化のメリットは極めて小さい。
前記技術(特許文献2)では、熱手段を備えているとはいえ、太陽熱をタービン駆動のエネルギー源としていることから、発電出力が天候に左右され易い。加えて得られる発電出力が需要家の電力需要の多くを賄う規模になり難い。1kW程度の家庭向け電力需要には対応し得ると考えられるが、それ以上の電力需要には対応できない。即ち、電気需要と熱需要とを満足するための太陽熱、太陽光を集めるのは困難である。
太陽熱を活用して電力と熱(給湯)を供給するコージェネレーションは可能であるが、双方を同時に、又は相当規模の出力で供給するには、太陽熱を蓄積するのに多大な時間を要する上に、設備も大規模とせざるを得ない。
前記技術(特許文献3)では、小規模且つ中温度量域の熱を利用する発電装置に最適なタービン(太陽光、或いは100℃〜300℃程度のガスを利用する)として提案されているが、その具体的な利用形態については、太陽熱利用に関するものとなっている。加えて、該タービンを利用する際の運転方法については言及されていない。
特に、電力と熱の需要が時間とともに変化する需要家に対して、熱電併給(コージェネレーション)と複合発電(コンバインド発電)、及びその双方をバランスさせて最適制御する(コンバインド・コージェネレーション運転)といった観点で提案されたタービンを活用する装置や運転方法については記述がない。
特開2004−111130号公報 特開2003−227315号公報 特開2004−278335号公報
本発明は上述した従来技術の問題点に鑑みて提案されたものであり、小出力でも高効率なガスタービンによる発電とその他の発電(例えば燃料電池による発電)、及び発電と排熱利用給湯暖房を選択利用可能とするコンバインド・コージェネレーションシステムであって、高い発電効率を得ることが出来、中小規模の施設により稼動することが出来て、しかも、電力需要及び熱需要の変動に柔軟に対応することが出来る発電システムの提供を目的としている。
本発明によれば、電気及び熱を発生する発電機器(1)と、該発電機器(1)の排気系統(Lh)を流過する排ガスが保有する熱量を熱媒閉鎖循環系(C1)を流れる熱媒に投入するための熱交換器(11)とを有する発電システムにおいて、前記熱媒閉鎖循環系(C1)は熱媒を循環させるための循環機器(Pd)と、前記熱交換器(11)で気化した熱媒により回転駆動されるタービン(21)とを有し、前記タービン(21)が介装された熱媒閉鎖循環系(C1)に熱媒を凝縮する熱媒凝縮器(13A)が介装され、該熱媒凝縮器(13A)には水供給系(Lw1)が接続されて該水供給系(Lw1)は熱凝縮器(13A)を経由して温水貯蔵手段(15)に連通しており、循環する熱媒が保有する熱量が水供給系(Lw1)を流れる水に投入されるようになっている。
また本発明によれば、電気及び熱を発生する発電機器(1)と、該発電機器(1)の排気系統(Lh)を流過する排ガスが保有する熱量を熱媒閉鎖循環系(C1)を流れる熱媒に投入するための熱交換器(11A)とを有する発電システムにおいて、前記熱媒閉鎖循環系(C1)は熱媒を循環させるための循環機器(Pd)と、前記熱交換器(11A)で気化した熱媒により回転駆動されるタービン(21)とを有し、前記発電機器(1)の排気系統(Lh1、Lh2、Lh)を流過する排ガスが保有する熱量を前記熱媒閉鎖循環系(Ld)を流れる熱媒に投入する熱交換器(11A)には水供給系(Lw3)が接続され、該水供給系(Lw3)は熱交換器(11A)を経由して温水貯蔵手段(15)に連通しており、排気系統(Lh)を流過する排ガスが保有する熱量が水供給系(Lw3)を流れる水にも投入されるようになっている。
本発明の実施に際して、前記発電機器としては、出力100kW未満の中小規模の高温作動型燃料電池(1)であって、固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型燃料電池(1)を用いることが好ましい。
但し、ガスエンジンその他の内燃機関と組み合わされた発電装置を使用することも可能である。
また本発明において、前記タービン(例えばマイクロ・ナノディスクタービン21)が介装されている熱媒閉鎖循環系(第1の熱媒閉鎖循環系C1)を循環する熱媒としては、フロン、代替フロン、アンモニア、二酸化炭素(CO2)等の低沸点媒体であるのが好ましい。
さらに本発明において、前記第2の熱媒閉鎖循環系(C2)を循環する熱媒としては、機械油、タービン油、ナフタリン等の高沸点媒体であるのが好ましい。
上述する構成を具備する本発明によれば、以下に列記する効果を奏することが出来る。
発電出力1〜数百kWの中小規模の燃料電池システムでも、コンバインド発電によって高い発電効率を実現出来る。
真夜中などで電力需要が低い場合には、燃料電池運転時に備蓄した排ガスの熱エネルギーを利用した小出力の発電が可能となるため、高い省エネ率の下で極めて少ない電力需要にも対応出来る。
需要家の電力と熱(給湯)の需要にあわせて、コンバインド発電とコージェネレーション運転を選択したり、両者を同時に、且つ熱電比を制御して運転できるコンバインド・コージェネレーション運転も可能である。
需要家の電力と熱(給湯)の需要情報と、発電出力、熱(給湯)出力、及び貯湯量を監視し、夫々の情報に基づいてシステムを最適に運転制御するため、省エネ性や環境負荷の面で非常に優れた熱電併用システムを実現出来る。
一般家庭や事務所、店舗などのように、季節や時間帯による電力と熱(給湯)の需要変化が大きく、且つ発電容量が1〜数百kWといった中小規模の需要家に対し、中規模の熱電併給システムで、且つ電力と熱の需要変化に対して的確に対応出来るため、特にそのような需要家に適した熱電併給システムが提供されることとなる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
先ず、図1を参照して第1実施形態を説明する。
図1の第1実施形態の発電システムは、例えば、固体酸化物燃料電池(SOFC)や溶融炭酸塩型燃料電池(MCFC)の様な高温作動型の燃料電池1と、該燃料電池1の電力出力(例えば、電流密度及び/又は燃料利用率)を制御する電力出力調整手段である、パワーコンディショナー3とを有している。
当該システムは、燃料電池1に燃料を供給する燃料供給ライン4と燃料電池1の酸化剤(例えば空気)を供給する酸化剤供給ライン6を備えており、燃料供給ライン4には燃料電池1に供給する燃料供給量を制御する燃料調整弁5が、一方、酸化剤供給ライン6には燃料電池1に供給する酸化剤(例えば、空気)供給量を制御する酸化剤調整弁7が介装されている。又、燃料電池1の発電モジュールには流量制御弁Vaを介装した冷却用空気供給ラインLaが連通し、そのラインLaを介して冷却用空気が供給される様に構成されている。
燃料電池のオフガス燃焼部1aにはオフガス燃焼部1aからの酸素が残留する燃料電池の高温排ガスを排出する第1の排気系Lh1が接続されている。又、燃料電池1の発電モジュールからは発電モジュールの抽気高温排ガスを排出する第2の排気系Lh2が接続されている。第1の排気系Lh1と第2の排気系Lh2とは合流点Gで排気管Lhに合流し、以降、排気管Lhの端部から排ガスを大気に開放する。
その排気系Lhは、閉回路であって、内部を、例えば代替フロン等の熱媒が循環する熱媒閉鎖循環系C1の熱媒循環ラインLdに介装され、熱媒閉鎖循環系C1を構成する熱交換器11を経由するように構成されている。その熱交換器11では、排気系Lhの高温熱エネルギーを、熱媒閉鎖循環系C1の熱媒に与える様に構成されている。
熱媒閉鎖循環系C1には、図示の例では、熱交換器11を起点に、時計回り順にマイクロ・ナノディスクタービン21によって発電機22が駆動する粘性・衝動複合型発電装置(以降、粘性・衝動複合型発電装置をナノディスクタービン発電機と言う)20と、冷却ファン13fを有し熱媒を凝縮させる熱媒凝縮器13と、熱媒を強制循環させるポンプPdと、冷媒の流量を調節する流量調整弁Vdとが配置され、これらのユニットが熱媒循環ラインLdでサーキット状に接続されている。熱媒は熱媒循環ラインLdを矢印方向に循環する。
尚、図1では、熱媒凝縮器13の冷却手段として冷却ファン13fを用いているが、冷却用流体を供給する機構でも良い。
前記第1の排気系Lh1には、燃料電池1の排ガス温度を計測する排ガス温度センサStが介装されている。また、燃料電池1にも直接燃料電池1内の各部の温度を計測するための燃料電池システム温度計測器2が設置されている。
燃料電池1の出力電力ラインLeは分電盤40を経由し、電力需要50及び系統電力に接続されている。その出力電力ラインLeには燃料電池1側から順に、電流密度及び/または燃料利用率の制御手段であるパワーコンディショナー3、D/Dコンバータ8、インバータ9が介装されている。
一方、熱媒循環路Ldに介装されたナノディスクタービン発電機20は出力電力ラインLe2によって前記分電盤40を経由して電力需要50に接続されており、マイクロタービン発電装置20で発電した電力も電力需要50に送られる。
前記第1の排気系Lh1には第1の流量調節弁Vh1が、一方、第2の排気系Lh2には第2の流量調節弁Vh2が介装され、各排気系Lh1、Lh2を流れる排ガスの流通及び流量の調節を行えるように構成されている。
ここで、熱媒循環ラインLdに介装された熱媒循環量調整弁Vdは、熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒の量(熱媒循環量)を適切に調節するために、設置されている。熱媒循環量調整弁Vdの開度調節の詳細については、その他の実施形態に関連して後述する。
又、第1実施形態及び後述する実施形態において、タービン発電機20を駆動する熱媒閉鎖循環系C1に用いる熱媒としては、フロン、アンモニア、CO2等の低沸点媒体が用いられる。
即ち、第1実施形態の発電システムでは、排気系Lh1を流過する発電モジュール抽気高温排ガスと排気系Lh2を流過する燃料電池高温排ガスが合流して排気系Lhへ流入し、排気系Lhに介装された熱交換器11で、排気系Lhを流れる高温の排ガスが保有する熱量を、熱媒閉鎖循環系C1を流れる熱媒に投入する。そして、その熱媒を蒸発せしめ、マイクロ・ナノディスクタービン21を回転させて発電装置22を稼働させ、交流電力を発生せしめ、所謂「粘性・衝動複合型タービン発電」を行う。
その結果、従来、主として熱需要のみにしか利用出来なかった燃料電池1の高温排ガスを、電力需要にも利用することが可能となる。
次に、図2を参照して第2実施形態を説明する。
図2の第2実施形態の発電システムは、図1の第1実施形態におけるシステムと同様な「熱媒閉鎖循環系(第1の熱媒閉鎖循環系)」C1に加えて、「第2の熱媒閉鎖循環系」C2を設けている。
即ち、燃料電池からの高温排ガスと直接的、間接的に熱交換を行う二つの熱交換器が、二つの異なる流路を流通し、夫々が流量制御可能な熱媒と熱交換可能となっており、一方の熱媒流路は断熱流路と断熱された熱媒貯蔵タンク、熱媒循環ポンプによる閉鎖循環系を構成し、他方の熱媒流路は、前記閉鎖系循環系を構成していることで、燃料電池を停止させた場合でも前者の熱媒循環で蓄熱した熱エネルギーを前記間接的な熱交換器を介して後者の熱媒に与えることで、他方の熱媒流路に介装したタービン発電機により発電出力を得ることの出来る実施形態である。
図2において、第2の熱媒閉鎖循環系C2は、蓄熱手段である蓄熱槽(熱媒タンク)14と、ポンプPcと、排気系Lhと直接連通する第1の熱交換器11と、第1の熱媒閉鎖循環系C1と連通する第2の熱交換器12と、流量調整弁Vcと、これ等を連通する第2の熱媒循環ラインLcで構成されている。
一方、第1の熱媒閉鎖循環系C1は、第1の実施形態と同様、冷媒ポンプPdと、流量制御弁Vdと、第2の熱媒閉鎖循環系C2と連通する第2の熱交換器12と、マイクロ・ナノディスクタービン21と、熱媒凝縮器13と、これ等を連通する第1の熱媒循環ラインLdで構成されている。
尚、第2実施形態における第1の熱媒循環ラインLdは、前述の第1実施形態における熱媒循環ラインLdと同じである。第2実施形態では特に第2の熱媒循環ラインLcと識別するために、名称を「第1の熱媒循環ライン」としている。
流量制御弁Vd、Vcは第1の熱媒閉鎖循環系C1及び第2の熱媒閉鎖循環系C2の各々における熱媒循環量を調節するための制御用の弁である。熱媒循環量の調節の詳細については、他の実施形態に関連して後述する。
図2の第2実施形態の発電システムは、燃料電池1の稼動時に発生した高温排ガスが保有する熱量は、第1の熱交換器11を介して第2の熱媒閉鎖循環系C2を流れる熱媒に投入され、蓄熱槽14内に貯蔵される。
第1の熱媒閉鎖循環系C1に介装されたポンプPdを駆動しなければ、第1の熱媒閉鎖循環系C1において熱媒は循環しない。従って、第2の熱媒閉鎖循環系C2の蓄熱槽14内に貯蔵された熱が、マイクロ・ナノディスクタービン21を駆動してしまうことはない。
燃料電池1の停止時は、第1の熱媒閉鎖循環系C1に介装された冷媒ポンプPd及び第2の熱媒閉鎖循環系C2に介装された冷媒ポンプPcを駆動する。すると、第2の熱媒閉鎖循環系C2の蓄熱槽14内に貯蔵された熱は、第2の熱媒閉鎖循環系C2を循環する熱媒によって第2の熱交換器12から第1の熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒へと伝達され、第2の熱交換器12で第1の熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒を蒸発せしめ、マイクロ・ナノディスクタービン21を回転させ、タービン発電機22を稼働して電力を得る。
第2実施形態の発電システムでは、第1の熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒として、代替フロンの他に、アンモニア、二酸化炭素などの低沸点媒体を使用出来る。また、第2の熱媒閉鎖循環系C2を循環する熱媒として、機械油、タービン油、ナフタリンなどの高沸点媒体を使用出来る。
ここで、燃料電池1の停止時に要求される電力需要としては、例えば、深夜における一般家庭の待機電力レベル(数100W程度)がある。
図2の第2実施形態によれば、「第2の熱媒閉鎖循環系C2の蓄熱槽14内に貯蔵された熱」という形態で燃料電池1の稼動時に貯えておくことにより、別途電池を設けること無く、結果として電力を貯えたのと同様な効果が得られる。即ち、電池を設けること無く、電力を貯えるのと同様な効果を奏することが出来る。
その他の構成及び作用効果については、図1の第1実施形態と同様である。
次に、図3を参照して第3実施形態の発電システムを説明する。図3の第3実施形態は、図1の第1実施形態の発電システムに制御系を組込んだシステムである。
図3において、当該発電システムは制御手段であるコントロールユニット10を有しており、コントロールユニット10は、燃料電池1の発電モジュールに設けた燃料電池システム温度計測器2と入力信号ラインLi1によって、排気系Lh1に介装された排ガス温度センサStと入力信号ラインLi2によって夫々接続され、燃料電池1の稼働状態や、排気温度を常に監視して、後述する各種制御に対する判断基準を得ている。
また、コントロールユニット10は、需要家(ユーザー)の電力監視手段としての例えば、ブレーカ等に付設された電力計50と入力信号ラインLi4によって、又、燃料電池1側の出力電力ラインLe1に介装された電力計60と入力信号ラインLi5によって、ナノディスクタービン発電機20側の出力電力ラインLe2に介装された電力計70と入力信号ラインLi6によって、夫々接続され、現時点での各々の発電出力や、電力需要に関する情報を得る様に構成されている。
また、コントロールユニット10は例えば図示しない入力用のリモコンから任意に電力需要や給湯需要、及び入浴時間等が入力可能になっており、それらの情報は入力信号ラインLixを経由して入力することも出来る。
コントロールユニット10は、燃料供給ライン4に介装された燃料調整弁5と制御信号ラインLo1と、酸化剤供給ライン6に介装された酸化剤調整弁7と制御信号ラインLo2によって夫々接続され、前記入力された信号に基づいて、各弁5,7は開度(流量)が制御されるように構成されている。また、コントロールユニット10は、パワーコンディショナー3と制御信号ラインLo3によって接続され、出力電力を制御している。
さらに、コントロールユニット10は、熱媒閉鎖循環系C1に介装された熱媒ポンプPd及び流量調節弁Vdと夫々制御信号ラインLo5,Lo4によって接続され、燃料電池1側の発電出力と、ナノディスクタービン発電機20側の発電出力の比を最適に制御できるように構成されている。
コントロールユニット10における「燃料電池1とナノディスクタービン発電機20の出力を最適に制御する」等、具体的な制御態様については、別の実施形態に関連して後述する。
図3の第3実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図1、図2の第1、第2実施形態と同様である。
次に図4及び図5を参照して第4実施形態の発電システムについて説明する。
図1の第1実施形態では、熱媒閉鎖循環系C1に介装された熱媒凝縮器13は冷却ファン13fを用いた空冷方式の凝縮器である。
これに対して、図4の第4実施形態の一実施例の構成では、係る熱媒凝縮機(熱媒閉鎖循環系に介装された熱媒凝縮器)13Aは、水道(水道水供給系)Lw1から供給される水道水により、熱媒が冷却される様に(換言すれば、水冷方式の凝縮器として)構成されている。
熱媒凝縮器13Aで熱媒を冷却して昇温した水道水は、当該システムに設けた貯湯槽15に貯蔵され、貯湯槽15に接続された給湯ラインLw2によって給湯手段を有する需要家に熱需要(或いは給湯需要)として与えられ、システムで発生する排熱の有効利用が図られている。
図4は、図1の第1実施形態を改良した一実施例であるが、図5の第4実施形態の他の実施例は、図2の第2実施形態を改良している。
即ち、図2における第1の熱媒閉鎖循環系C1に介装された冷却ファン13fを用いた空冷方式の熱媒凝縮器13が、図5の第4実施形態の他の実施例では水道(水道水供給系)Lw1から供給される水道水を用いた水冷方式の凝縮器13Aとして構成され、熱媒凝縮器13Aで熱媒を冷却して昇温した水道水は、貯湯槽15に貯蔵されて、熱需要(或いは給湯需要)に対して有効利用されるのである。
第4実施形態のその他の構成及び作用効果については、第1〜第3実施形態と同様である。
次に、図6を参照して第5実施形態について説明する。
図1の第1実施形態では、排気系と、熱媒閉鎖循環系C1とを連通させていた。それに対して、図6の第5実施形態の発電システムでは、熱交換器11Aには、排気系Lhと、熱媒閉鎖循環系C1との他に、水道水供給系統(貯湯槽15を増設し、その貯湯槽15に水道水供給系Lw3を連通させている)Lw3とが連通しており、排気系Lhを流れる高温排ガスの保有する熱量が、熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒と、貯湯槽15に連通する水道水(上水)との双方に投入可能に構成されている。
ここで、熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒に投入される熱量は電力需要に対応(概ね比例)しており、一方、貯湯槽15に連通する水道水に投入される熱量は熱需要(給湯需要)に対応させたい。給湯需要と電力需要との比率に対応して、熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒に投入される熱量と、貯湯槽15に連通する水道水に投入される熱量とを調整すれば、電力需要と熱需要とに対応して、燃料排ガスが保有する熱量の最適な利用が達成できる。
図6の第5実施形態のその他の構成及び作用効果については、第1〜第4実施形態と同様である。
次に、図7を参照して第6実施形態について説明する。
図7の第6実施形態は、熱媒凝縮器13Aを流通して得られた高温水(湯)が、更に前記熱交換器11Aを流通させて、燃料電池1からの排ガスによってより高温に昇温する実施形態である。
図6の第5実施形態における熱交換器11Aと同様に、図7の第6実施形態の熱交換器11Aは排気系Lhと、熱媒閉鎖循環系C1と、貯湯槽15に接続される水道水供給系統Lw4とが連通しており、排気系Lhを流れる高温排ガスの保有する熱量が、熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒と、貯湯槽15に連通する水道水との双方に投入可能に構成されている。
但し、図6(第5実施形態)では、水道水供給系Lw3が直接に熱交換器11Aへ連通しているのに対して、図7(第6実施形態)の熱交換器11Aに連通している水道水供給系Lw4は、熱媒閉鎖循環系C1に介装されている熱媒凝縮器13Aを冷却した後に熱交換器11Aに連通している。
即ち、図7の第6実施形態の水道水供給系Lw4は、水道側に直結し端部が熱媒凝縮機13Aに接続された第1の配管Lw41と、三方弁Vw3を介装し一端が熱媒凝縮器13Aに、他端が熱交換器11Aに接続された第2の配管Lw42と、熱交換器11Aと貯湯槽15とを接続する第3の配管Lw43とから構成されている。
図7の第6実施形態では、熱媒閉鎖循環系C1に介装されている熱媒凝縮器13Aで気相冷媒を凝縮して昇温された水道水が熱交換器11Aに連通して、再度、加熱されて昇温する。これにより、燃料電池1の排ガスが保有する熱量をより効率的に給湯需要に利用出来るようにしている。
すなわち、図7の第6実施形態では、貯湯槽15に供給される温水を2段階(熱媒凝縮器13Aと熱交換器11A)で加熱しているのである。
ここで、熱媒閉鎖循環系C1における熱媒凝縮器13Aと熱交換器11Aとの間の領域に介装された三方弁Vw3は、熱媒凝縮器13Aで昇温された水道水を排水できる様に構成されている。
後述する様に、熱需要或いは給湯需要に対する利用よりも、マイクロ・ナノディスクタービン21による発電の方を優先するべき場合には、熱交換器11Aに供給される水道水流量を減少し、場合によってはゼロにする必要が生じる。しかし、マイクロ・ナノディスクタービン21を回転するためには、熱媒閉鎖循環系C1に介装されている熱媒凝縮器13Aにより熱媒を凝縮することが必須であるため、当該熱媒凝縮器13Aに供給される水道水量は所定値以上の流量を維持する必要がある。
この様な場合には、三方弁Vw3で排水することにより、所定値以上の水道水が熱媒凝縮器に供給されることを確保しつつ、熱交換器11Aに供給される水道水流量を減少し、或いはゼロにすることが出来る。
図7の第6実施形態のその他の構成及び作用効果については、第1〜第5実施形態と同様である。
次に、図8〜図10を参照して第7実施形態について説明する。
図8〜図10の第7実施形態は、貯湯槽又は給湯手段から得られる給湯量或いは給湯温度が、需要に対応しきれない場合に、貯湯槽又は給湯手段に至るまでの流路上に設けた加熱手段により、熱需要に対応し得るように構成された実施形態である。
図8の第7実施形態の一実施例は、図7の第6実施形態に対して、貯湯槽15に加熱手段であるバックアップバーナ16を設け、貯湯槽15の蓄熱量が熱需要或いは給湯需要よりも少ない場合に、バックアップバーナ16で加熱する様に構成されている。
バックアップバーナ16には、流量制御弁Vfを介装したバックアップバーナ用燃料供給ラインLfが接続されている。そして、流量調整弁Vfを後述する制御方法によって制御し、貯湯槽15の湯の温度を加減・制御することで、燃料電池1の出力を変動すること無く、熱需要の増加に対応することが可能となる。
ここで、図8の実施例では、図7の第6実施形態と同様に、貯湯槽15に供給される温水を2段階、すなわち、熱媒凝縮器13Aと熱交換器11Aで加熱しているが、図9の第7実施形態の他の実施例(図8の第1変形例)で示す様に、貯湯槽15に供給される温水は、熱媒凝縮器13Aのみで加熱される様に構成しても良い。
また、図8、図9では、貯湯槽15内の温水はバックアップバーナ16で加熱されるが、図10(図8の第2変形例)で示す様に、貯湯槽15を電気ヒータ17で加熱しても良い。そして、電気ヒータ17を作動させる電力は、燃料電池1の直流出力(図10の実線Lb)を用いても良いし、系統電力(図10の2点鎖線Ljから実線Lbを経由)により電気ヒータ17を作動させても良い。
第7実施形態のその他の構成及び作用効果については、第1〜第6実施形態と同様である。
次に、図11を参照して第8実施形態について説明する。図11の第8実施形態は、図4の第4実施形態の構成に、以下の制御系を付加した実施形態である。
図11において、当該発電システムは制御手段であるコントロールユニット10を有しており、コントロールユニット10は、燃料電池1の発電モジュールに設けた燃料電池システム温度計測器2と入力信号ラインLi1によって、排気系Lh1に介装された排ガス温度センサStと入力信号ラインLi2によって、また、各種熱需要情報80及び貯湯槽15内に設置した温度センサ85や図示しない流量計によって得られる貯湯量情報と入力信号ラインLi3によって夫々接続され、燃料電池1の稼働状態や、排気温度を常に監視して、後述する各種制御に対する判断基準を得ている。
ここで、貯湯量情報とは、具体的には、貯湯槽15の出口(蛇口)の開度、及び湯の流量を計測することにより把握することが出来る。
また、コントロールユニット10は、需要家(ユーザー)の電力監視手段としての例えば、ブレーカ等に付設された電力計50と入力信号ラインLi4によって、又、燃料電池1側の出力電力ラインLe1に介装された電力計60と入力信号ラインLi5によって、ナノディスクタービン発電機20側の出力電力ラインLe2に介装された電力計70と入力信号ラインLi6によって、夫々接続され、現時点での発電出力や、電力需要に関する情報を得、その結果から、今後の電力需要動向が把握出来る様に構成されている。
更に、コントロールユニット10は、水道水供給ラインLw1に介装された流量調整弁Vwと入力信号ラインLi7で接続され、水道水の供給量の情報(温水供給量データ)が逐一コントロールユニット10に与えられている。ここで、温水供給量データは、お湯の供給量を監視したデータである。
また、コントロールユニット10は、例えば図示しない入力用のリモコンから任意に電力需要や給湯需要、及び入浴時間等が入力可能になっており、それらの情報は入力信号ラインLixを経由して入力される。
コントロールユニット10は、燃料供給ライン4に介装された燃料調整弁5と制御信号ラインLo1と、酸化剤供給ライン6に介装された酸化剤調整弁7と制御信号ラインLo2によって夫々接続され、前記入力された信号に基づいて、各弁5,7は開度(流量)が制御されるように構成されている。また、コントロールユニット10は、パワーコンディショナー3と制御信号ラインLo3によって接続され、出力電力を制御している。
また、コントロールユニット10は、熱媒閉鎖循環系C1に介装された熱媒ポンプPd及び流量調整弁Vdと夫々制御信号ラインLo5,Lo4によって接続され、燃料電池1側の発電出力と、ナノディスクタービン発電機20側の発電出力の比を最適に制御できるように構成されている。
図11の第8実施形態は、貯湯量情報及び温水供給量データを把握することにより、給湯需要との協調制御が可能となっている。以上説明したように、第8実施形態は、制御に必要な各種パラメータを明示したものである。
次に、図12及び図13を参照して第9実施形態について説明する。
図12及び図13の第9実施形態は、電力需要が燃料電池の発電出力よりも小さな場合に燃料電池の出力制御で対応し、電力需要が燃料電池の発電出力を超えた場合にタービン発電機も稼働させるように運転制御する実施形態である。
第9実施形態の発電システムの構成は、図12に示すように、前述の図3の第3実施形態に対して、排気系Lhに熱交換器11をバイパスするバイパス回路Lhbを設け、そのバイパス回路Lhbにバイパス弁Vhbを介装した実施形態である。即ち、図12の第9実施形態の発電システムでは、マイクロ・ナノディスクタービン21によるタービン発電(コンバインド発電)を行わない場合には、バイパス弁Vhbを開放して、燃料電池1の高温排ガスが熱交換器11をバイパスする様に構成した実施形態である。
尚、図3の第3実施形態では熱媒閉鎖循環系C1に介装された熱媒の流量調整弁Vdは、コントロールユニット10で制御されるタイプであったが、図12の第9実施形態では、非制御の流量弁Vdとしている。
図13の制御フローチャートに基づいて、第9実施形態の制御方法を説明する。
先ず、ステップS1において、電力需要(現在の電力使用量)50の情報及び、燃料電池1の発電量情報60,タービン発電機20の発電量情報70から電力需要と発電出力を計測、或いは予測して、電力需要が発電出力以上であるか否かを判断する(ステップS2)。
電力需要が発電出力以上である場合(ステップS2のYES)は、ステップS3に進み、電力需要が発電出力未満であれば(ステップS2のN0)、ステップS4に進む。
ステップS3では、バイパス弁Vhbを閉鎖し、タービン発電機20をも稼働して燃料電池1とタービン発電機20とによるコンバインド発電を行った後、ステップS5に進む。
一方、ステップS4では、バイパス弁Vhbを開放して、タービン発電機20を停止するとともに、熱媒循環ポンプPdを停止させ、燃料電池1のみで発電を行った後、ステップS5に進む。
ステップS5では、燃料電池1を停止させるか否かを判断して、停止するのであれば(ステップS5のYES)、そのまま制御を終える。一方、停止させないのであれば(ステップS5のNO)、ステップS1まで戻り、再びステップS1以降を繰り返す。
図12は、図1(或いは、図3)の排気系Lhに熱交換器11をバイパスするバイパスラインLhbを付加すると共に、制御に必要な手段、バイパス弁Vhb等を付加したものであるが、図2及び図3にバイパスラインLhb及び制御に必要なその他の手段を付加しても良い。
換言すれば、図12、及び図13の第9実施形態は、図1〜図3の各実施形態における具体的な制御に係る実施形態である。
第9実施形態のその他の構成及び作用効果については、図1〜図3の各実施形態と同様である。
次に、図14及び図15を参照して第10実施形態について説明する。
第10実施形態は、電力需要が燃料電池の省エネ運転に適する出力範囲を下回った場合に、燃料電池の運転を停止し、タービン発電だけで電力需要に応えようとする運転制御の実施形態である。
図14及び図15の第10実施形態は、図2の第2実施形態の具体的な制御に係る実施形態である。尚、制御系の構成において、図11の第8実施形態、及び図12の第9実施形態と同様な構成については説明を省略する。
図14において、第2の熱媒循環系C2に介装されたポンプPc及び流量制御弁Vcは制御信号ラインLo7、Lo8によって夫々コントロールユニット10に接続されている。
次に、図15の制御フローチャートに基づいて、第10実施形態の制御方法について説明する。
先ず、ステップS11において、電力需要(現在の電力使用量)50の情報及び、燃料電池1の発電量情報60,タービン発電機20の発電量情報70から電力需要と発電出力を計測、或いは予測して、電力需要が燃料電池1の出力許容下限値未満か否かを判断する(ステップS12)。
電力需要が出力許容下限値未満である場合(ステップS12のYES)は、ステップS13に進み、電力需要が出力許容下限値以上であれば(ステップS12のN0)、ステップS14に進む。
ステップS13では、燃料電池1を停止し、蓄熱槽14に蓄熱された熱を用いてタービン発電機20を駆動して発電し、ステップS15に進む。
一方、ステップS14では、燃料電池1の稼働を維持し、ステップS15に進む。
ステップS15では、当該発電システムの運転を終了させるか否かを判断して、終了するのであれば(ステップS15のYES)、そのまま制御を終える。一方、終了させないのであれば(ステップS15のNO)、ステップS11まで戻り、再びステップS11以降を繰り返す。
図14、図15の第10実施形態では、詳細には、燃料電池1の起動時には第1の熱媒閉鎖循環系C1のポンプPdを停止させ、流量調整弁Vdの開度を最小或いは開度ゼロにして、第1の熱媒閉鎖循環系C1における熱媒の循環を停止する。その結果、マイクロ・ナノディスクタービン21によるタービン発電は行われず、燃料電池1の高温排ガスが保有する熱量は、第2の熱媒閉鎖循環系C2に介装された蓄熱槽14に貯蔵される。
一方、燃料電池1の停止時であって、電力需要が存在する場合には、第1の熱媒閉鎖循環系C1のポンプPdと第2の熱媒閉鎖循環系C2のポンプPcを作動させ、流量調整弁Vd及びVcの開度を適宜調整する。その結果、第2の熱媒閉鎖循環系C2に介装された蓄熱槽14に貯蔵された熱量が、第2の熱媒閉鎖循環系C2から第2の熱交換器12へ、更に第2の熱交換器12から第1の熱媒閉鎖循環系C1と移動し、第2の熱交換器12において第1の熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒を蒸発せしめ、マイクロ・ナノディスクタービン21を回転してタービン発電を行う。
ここで、燃料電池1の停止時において、マイクロ・ナノディスクタービン21によるタービン発電のみで賄える電力需要としては、家庭の深夜の待機電力レベル(数100W程度)を想定している。
第10実施形態のその他の構成及び作用効果については、図2の第2実施形態と同様である。
次に、図16及び図17を参照して第11実施形態について説明する。
第11実施形態は、熱(給湯)需要が貯湯槽からの供給だけで対応しきれない場合、或いはそのような状況が予測される場合に、燃料電池の排ガスとの熱交換流路か熱媒凝縮器に、水、又は熱媒凝縮器通過後の高温水を熱需要に対応できるように制御して熱を供給したり、貯湯しておく実施形態である。
即ち、図16、図17の第11実施形態の発電システムは、貯湯槽における蓄熱量が不足している場合に、燃料電池の高温排ガスの利用用途を高温水製造のために優先する実施形態である。
具体的には、図16において、熱媒閉鎖循環系C1の熱媒循環量を最小に、或いはゼロにして、熱交換器11Aで燃料電池1の高温排ガスの熱量の殆どが水道水供給系統Lw3を流れる水道水に投入されるようにして、当該熱量が熱媒に投入されない様に制御する。
その結果、燃料電池1の発電量を増加させること無く、貯湯槽15に蓄熱される熱量を増加することが出来る。いわゆる「電主熱従」の優先順位を崩す必要がない。
図16に示すように、第11実施形態で新に付加された制御系の構成として、コントロールユニット10から制御信号ラインLo9を介して、水道水供給系Lw3に介装された流量調整弁Vwに制御信号が発信される。
図17に基づいて、第11実施形態の制御方法を説明する。
先ず、ステップS21において、熱需要の情報80及び、貯湯槽15内の蓄熱量の計測又は予測を行い、熱需要が蓄熱量を超えているか否かを判断する(ステップS22)。
熱需要が蓄熱量を超えている場合(ステップS22のYES)は、ステップS23に進み、熱需要が蓄熱量以下であれば(ステップS22のN0)、ステップS24に進む。
ステップS23では、熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒循環量をゼロ、或いは最小とし、合わせて、上水水供給系統Lw3の上水供給量を調整するべく流量制御弁Vwに制御信号を発信して、次のステップS25に進む。
ステップS24では、流量調整弁Vd、Vwを制御することで、熱媒循環量及び水道水供給量を適宜調整して、ステップS25に進む。
ステップS25では、制御を終了させるか否かを判断して、終了するのであれば(ステップS25のYES)、そのまま制御を終える。一方、終了させないのであれば(ステップS25のNO)、ステップS21まで戻り、再びステップS21以降を繰り返す。
図17では、図6の第5実施形態の具体的な制御の態様を示しているが、この第11実施形態は、図7〜図11の何れかの実施形態における制御の具体的態様とすることが出来る。
第11実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図7〜図11の各実施形態と同様である。
次に、図18、図19を参照して第12実施形態の発電システムを説明する。
第12実施形態は、熱(給湯)需要が貯湯槽からの熱供給だけで対応しきれない場合、或いはそのような状況が予測され、前述の第11実施形態でも対応しきれない場合に、加熱手段を利用することで、給湯量や給湯温度の需要に即時対応可能とする実施形態である。
また、図18、図19の第12実施形態は、図6〜図11の具体的な制御に係る実施形態でもある。
熱自立運転する極限状態でしか燃料電池1を運転しない場合には、図16、図17の第11実施形態に係る制御を行っても、蓄熱量は向上しない。 図18及び図19の第12実施形態は、係る場合において、熱需要に対して不足している熱量を、バックアップバーナその他の加熱手段により賄うようにした実施形態である。
換言すれば、図18、図19の第12実施形態は、図16、図17の第11実施形態に係る制御の実施を前提としている。
図18に示すように、第12実施形態で新に付加された制御系の構成として、水道水供給系統Lw4に介装された三方弁Vw3は制御信号ラインLo10によってコントロールユニット10と接続され、バックアップ用燃料供給ラインLfに介装した制御弁Vfは、制御信号ラインLo11によってコントロールユニット10と接続されている。
図19に基づいて、第11実施形態の制御方法を説明する。
先ず、ステップS31において、熱需要の情報80及び、貯湯槽15内の蓄熱量の計測又は予測を行い、熱需要が蓄熱量を超えているか否かを判断する(ステップS32)。
熱需要が蓄熱量を超えている場合(ステップS32のYES)は、ステップS33に進み、熱需要が蓄熱量以下であれば(ステップS32のN0)、ステップS34に進む。
ステップS33では、熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒循環量をゼロ、或いは最小とし、合わせて、熱需要に対応して水道水供給系Lw3の水道水供給量を調整するべく流量調整弁Vwに制御信号を発信して、更に、バックアップバーナ16を作動させるか、或いは、既にバックアップバーナ16が作動していれば、流量調整弁Vfを制御して、バックアップ用燃料供給量を増加させた後、次のステップS35に進む。
尚、ステップS33において、バックアップバーナ16を作動させる代わりに、電気ヒータ17を作動させても良い。
ステップS34では、流量調整弁Vd、Vw3を制御することで、熱媒循環量及び水道水供給量を適宜調整し、バックアップバーナ16を非作動とするか、或いは、燃料供給量を維持か、減少させた後、ステップS35に進む。
ステップS35では、制御を終了させるか否かを判断して、終了するのであれば(ステップS35のYES)、そのまま制御を終える。一方、終了させないのであれば(ステップS35のNO)、ステップS31まで戻り、再びステップS31以降を繰り返す。
ここで、熱需要に対して蓄熱量が不足しているか否かの判断は、給湯時に、温度計85等で貯湯槽15の温水温度を計測して、設定温度と比較することで判断可能である。
図18、図19の第12実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図8〜図10の各実施形態と同様である。
次に、図20〜図22を参照して第13実施形態の発電システムを説明する。
第13実施形態は、熱(給湯)需要が貯湯槽からの熱供給で十分、或いは余剰な場合、或いはそのような状況が予想される場合で、且つ、電力需要が燃料電池の発電出力を超える場合には、前記排ガスとの熱交換流路への水、又は高温水の供給停止し、電力需要に対応可能なようにコンバインド発電を行う実施形態である。
また、図20〜図22の第13実施形態は、図6〜図11の具体的な制御に係る実施形態でもある。
図20において、例えば、夕方で貯湯槽が満タンになっており(貯湯槽の限界の蓄熱量に到達している)、その後、電力需要が大幅にアップした場合に、燃料電池1の高温排ガスは、マイクロ・ナノディスクタービン21を回転してコンバインド発電を行う用途に全部使用される。
ここで、マイクロ・ナノディスクタービン21を回転してコンバインド発電を行うためには、図20の構成では、熱媒閉鎖循環系C1に介装された熱媒凝縮器13を水道水供給系Lw4の水道水で冷却する必要がある。しかし、貯湯槽15が満タンの状態である場合には、燃料電池1の排熱は全てコンバインド発電に用いる必要があるので、図20において、熱媒凝縮器13で加熱された水道水は三方弁Vwで全量を排水しなければならない。
燃料電池1の排熱を全てコンバインド発電に用いても電力需要に対処できない場合(コンバインド発電出力≦電力需要)には、不足分の電力を系統から受電する。
すなわち、電力需要が増加した場合の対応としては、先ず、燃料電池1の出力制御を行い、燃料電池1を最大出力で運転させても需要に対処できない場合には、コンバインド発電を行う。そして、コンバインド発電の最大出力でも電力需要に対処出来ない場合には、不足分を系統受電するのである。
以下、図21のフローチャートに基づいて、第13実施形態の制御方法を説明する。
先ず、ステップS41において、電力需要の情報50及び、熱需要80の計測又は予測を行うとともに、貯湯槽15内の蓄熱量の計測、或いは予測を行い、蓄熱量が熱需要以上であるか否かを判断する(ステップS42)。
蓄熱量が熱需要以上である場合(ステップS42のYES)は、ステップS43に進み、蓄熱量が熱需要未満であれば(ステップS42のN0)、ステップS48に進む。
ステップS43では、電力需要が燃料電池1の発電出力以上であるか否かを判断して、電力需要が燃料電池1の発電出力以上である場合(ステップS43のYES)、ステップS44に進む。一方、電力需要が燃料電池1の発電出力未満である場合(ステップS43のNO)、ステップS47に進んで燃料電池1の出力を低下させた後、ステップS48に進む。
ステップS44では、水道水供給系Lw4に介装した三方弁Vw3を制御することで、水道水の供給量をゼロ、或いは最小限まで絞る。そして、熱閉鎖循環系C1の流量制御弁Vdを開放して、或いは開度を上げて、熱媒循環量を最大、若しくは増加させることによってタービン21を作動させ、燃料電池1もそのまま稼働してコンバインド発電を行う。
次のステップS45では、コントロールユニット10は、コンバインド発電出力が電力需要以上であるか否かを判断して、コンバインド発電出力が電力需要以上である場合(ステップS45のYES)は、ステップS46に進む。
一方、コンバインド発電出力が電力需要未満である場合(ステップS45のNO)は、ステップS49に進み、そのまま所定時間が経過するまで待つ(ステップS50のループ)。ここで、コンバインド運転をしている時点で燃料電池は最大出力で運転しているので、それ以上燃料電池の出力を上昇することは出来ない。
ステップS50で所定時間が経過したら、再びステップS45に戻り、ステップS45以降を繰り返す。
前記ステップS48では、水道水供給量及び熱媒循環量を運転状態に対応させて制御し、ステップS46まで進む。
ステップS46では、制御を終了するか否かを判断しており、終了するのであれば、そのまま制御を終了させる。一方、制御を未だ続けるのであれば、ステップS41まで戻り、再びステップS41以降を繰り返す。
図22は、図11の第8実施形態について、第13実施形態を適用する場合の構成を示している。
図22の実施形態では、電力需要が燃料電池1の発電出力を上回り、且つ、貯湯槽15が満タンの場合には、熱媒閉鎖循環系C1の熱媒凝縮器13で加熱された水道水が貯湯槽15に供給されない様に、熱媒凝縮器13と貯湯槽15の間の領域に設けた三方弁Vw3から、熱媒凝縮器13で加熱された水道水を水道水供給系Lw1外に排出出来る様に構成されている。
第13実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図6〜図11の各実施形態と同様である。
次に、図23、図24を参照して第14実施形態の発電システムを説明する。
第14実施形態は、熱(給湯)需要が貯湯槽からの熱供給で十分、或いは余剰な場合、或いはそのような状況が予想される場合で、且つ、電力需要が燃料電池の発電出力を下回る場合には、水、又は高温水と、熱媒双方の排ガス熱交換を停止し、燃料電池の発電出力を電力需要に対応させようとする実施形態である。
図23、図24で示す第14実施形態は、図6〜図10の具体的な制御に係る実施形態でもある。
図23及び図24の第14実施形態では、電力需要が燃料電池1の発電出力を上回っておらず、且つ、貯湯槽15が満タンの場合には、電力需要に対応するため燃料電池1は稼動するが、マイクロ・ナノディスクタービン21を回転してタービン発電を行う必要が無いので、燃料電池1の高温排ガスで熱媒閉鎖循環系C1の熱媒を蒸発させる必要も無い。それと共に、水道水を加熱して貯湯槽15に供給することも行わない。
従って、
(A) バイパスラインLhbのバイパス弁Vhbを開放して、燃料電池1の高温排ガスが熱交換器11Aをバイパスする様にせしめ、
(B) 熱媒閉鎖循環系C1に介装されたポンプPdを停止すると共に、熱媒循環量調整弁Vdの開度をゼロにして、熱媒の循環量をゼロにし、
(C) 水道水供給ラインLw4に介装された三方弁Vw3を閉鎖して、水道水の供給を停止する。なお、この場合、熱媒の循環量をゼロとするので、熱媒閉鎖循環系C1に介装された熱媒凝縮器13に水道水を供給する必要も無い。
図24に基づいて、第14実施形態の制御方法を説明する。
先ず、ステップS51において、電力需要50及び熱需要80の計測或いは予測を行い、貯湯槽15内の蓄熱量の計測又は予測を行う。
次のステップS52では、コントロールユニット10は蓄熱量が熱需要以上であるか否かを判断して、蓄熱量が熱需要以上である場合(ステップS52のYES)は、次のステップS53に進む。一方、蓄熱量が熱需要未満であれば(ステップS52のNO)、ステップS56に進み、水道水供給量及び熱媒循環量を運転状態に対応して制御した後ステップS57に進む。
ステップS53では、コントロールユニット10は電力需要が燃料電池1の発電出力未満であるか否かを判断しており、電力需要が燃料電池1の発電出力未満である場合(ステップS53のYES)は、ステップS54に進んで、水道水の供給量をゼロか若しくは最小限とし、熱媒の循環量をゼロとし、タービン21を停止し、燃料電池1のみで発電する様に制御する。次のステップS55では、燃料電池1の発電量を電力需要に合わせて調整し、ステップS57に進む。
ステップS57では、制御を終了するか否かを判断しており、終了するのであれば(ステップS57のYES)、そのまま終了し、終了しないで運転を維持するのであれば(ステップS57のNO)、ステップS51まで戻り、再びステップS51以降を繰り返す。
第14実施形態におけるその他の構成及び作用効果は、図6〜図11の各実施形態と同様である。
次に、図25、図26を参照して第15実施形態の発電システムを説明する。
第15実施形態は、電力と熱(給湯)の需要対応が燃料電池排ガスの熱交換器に、水又は高温水と、熱媒の両方を、同時に、且つ夫々の熱交換量を最適制御する実施形態である。
熱媒閉鎖循環系C1における熱媒循環量は、熱媒循環量調整弁Vdの開度により決定される。そして、熱媒循環量調整弁Vdの開度は、電力需要情報50に対応して調節される。
貯湯槽15に供給される水道水量(温水量)は、水道水供給量調整弁(三方弁)Vw3の開度により決定される。そして、水道水供給量調整弁Vw3の開度は、熱需要情報80に対応して調節される。
図26に基づいて、第15実施形態の制御について説明する。
先ず、ステップS61において、電力需要50及び熱需要80の計測、或いは予測を行い、水道水供給量と熱媒循環量を設定する(ステップS62)。
次のステップS63では、コントロールユニット10は設定された水道水供給量と熱媒循環量より、システム全体の発電量と貯湯槽15内の蓄熱量とを演算して、発電量が電力需要以上であるか否かを判断する(ステップS64)。発電量が電力需要以上である場合(ステップS64のYES)は、ステップS65に進み、一方、発電量が電力需要未満である場合(ステップS64NO)は、ステップS67に進む。
ステップS65では、蓄熱量が熱需要以上であるか否かを判断して、蓄熱量が熱需要以上である場合(ステップS65のYES)、ステップS66に進み、一方、蓄熱量が熱需要未満であれば(ステップS65のNO)、ステップS67に進む。
ステップS67では、水道水の供給量と、熱媒循環量の設定値を変更可能か否かを判断して、変更可能であれば(ステップS67のYES)、他の制御ルーチンに進む。一方、変更が不可能であれば(ステップS67のNO)、ステップS62まで戻り、再びステップS62以降を繰り返す。
図26のフローチャートにおいて、熱媒循環量調整弁Vdの開度及び水道水供給量調整弁(三方弁)Vw3の開度は、電力需要及び熱需要に関する各種データから、公知の手法を用いて決定される。例えば、マップやテーブル或いは特性曲線を用いた制御、PID制御、その他のフィードフォワード制御が可能である。
第1実施形態〜第14実施形態では各種弁は基本的にはON―OFF制御だが、第15実施形態では各種弁は開度制御が為される。
次に、図27及び、図28を参照して第16実施形態の発電システムの制御方法を説明する。
図12〜図26の各実施形態で説明した制御を組み合わせた制御に係る実施形態が、図27及び図28のフローチャートで表現されている。尚、図27及び図28のフローチャートは、本来一つのフローで示すところ、紙面のスペース上2分割にしたものである。
以下、図27及び図28を簡単に説明する。
先ず、図27のステップS101で、電力利用量、利用スケジュール、給湯利用量、入浴時間等を図示しない入力手段、例えば、制御盤のリモコンによって入力する。
次のステップS102では、今までの電力・給湯需要・貯湯量の計測を行い、今後の発電量・給湯量・貯湯量の予測を行う。そして、電力需要が燃料電池1の発電出力以上か否かを判断し(ステップS103)、電力需要が燃料電池1の発電出力以上であれば(ステップS103のYES)、ステップS104に進み、電力需要が燃料電池1の発電出力未満であれば(ステップS103のNO)、図28のS200スタートに進む。
ステップS104では、燃料電池1とタービン発電機20によるコンバインドコージェネレーションを開始する。即ち、燃料電池1による発電と、燃料電池1の排ガスを利用してタービン発電機20を稼働するコンバインド発電を行うとともに、凝縮器13、或いは熱交換器11による給湯出力を開始することによって、コージェネレーション発電の出力制御を行う。
ステップS105では、コンバインド発電出力は電力需要を満たすか否かを判断して、満たしていれば、(ステップS105のYES)、ステップS106に進み、満たしていなければ(ステップS105のNO)、ステップS111に進む。
ステップS106では、給湯需要には貯湯槽15及び凝縮器13の給湯出力が不足していないかを監視しており、不足している場合(ステップS106のYES)に、燃料電池1の排ガス利用における熱電比制御のコンバインド発電の出力を落とし、燃料電池1の排ガスによる温水加熱、すなわちコージェネレーション運転も併せて開始する(ステップS107)。
次のステップS108では、給湯需要には燃料電池1の排ガスによる温水加熱でも不足するか否かを判断して、不足すれば(ステップS108のYES)、バックアップバーナ16、又は、電気ヒータ17による温水加熱を行う(ステップS109)。
次のステップS110では、当該発電システムは需要家の電力・給湯需要の双方に対応できているか判断し、対応できていればステップS101まで戻り、ステップS101以降を繰り返す。一方、対応できていなければ、ステップS102に戻り、ステップS102以降を繰り返す。
又、ステップS111では、コントロールユニット10はコンバインド発電出力は最大か否かを判断しており最大でなければ、ステップS104に戻り、最大であれば、ステップS112で不足電力を系統受電して、ステップS106に移る。
図28のステップS200のルーチンをスタートさせ、ステップS201では、燃料電池1の出力を制御する。次のステップS202では、コントロールユニット10は、燃料電池1は熱自立運転を維持することが出来るか否かを判断しており、維持出来れば(ステップS202のYES)、再び図27のステップS106に移る。
一方、熱自立運転を維持できなければ(ステップS202のNO)、ステップS203に進み、蓄熱タンク14の熱媒が蓄熱しているか否かを判断する。蓄熱タンク14の熱媒が蓄熱していれば(ステップS203のYES)、ステップS204に進む。一方、熱媒が蓄熱していなければ(ステップS203のNO)、ステップS206まで短絡する。
ステップS204では、熱媒循環によってタービン発電を行い、タービン発電が電力需要を満たしているか否かを判断する(ステップS205)。タービン発電が電力需要を満たしていれば(ステップS205のYES)、図27のステップS106に進む。一方、タービン発電が電力需要を満たしてなければ(ステップS205のNO)、燃料電池の運転を開始するか、不足電力を系統受電して(ステップS206)、その後、図27のステップS106に進む。
図27のステップS106以降は、前述している。
次に、図29及び図30を参照して第17実施形態の発電システムを説明する。
燃料電池は燃料の改質に水蒸気が必要な場合がある。すなわち、燃料改質用の水蒸気を生成させる蒸発器で水道水を蒸発させて、改質器へ供給している。従来、係る蒸発器で、水道水を蒸発させるのに、多大な熱エネルギーを投入している。
そこで、図29に示すように、第17実施形態の一実施例では、マイクロ・ナノディスクタービン発電20で用いる熱媒を凝縮する際に発生する熱で、燃料電池1の改質器19に供給される水を蒸発する際、改質器19側に設けられた改質器用蒸発器18において蒸発の予熱に用いる(改質に用いられる水の予熱)。そのように、予熱してやると、改質器19へ水蒸気を供給するための蒸発に係る熱エネルギーを獲得することが出来る。
換言すれば、図4で示すシステム(第4実施形態)では、熱媒閉鎖循環系C1に介装された熱媒凝縮器13で加熱された温水ラインLw1を介して給湯槽に供給しているが、図29の第17実施形態では、熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒が保有する熱量が、熱媒凝縮器13において水道水供給系Lw10の水道水に投入されることにより、燃料改質用の水蒸気を生成させる蒸発器18に供給される水道水を予熱している。
図30は、第17実施形態の変形例である。
図29では、熱媒閉鎖循環系C1に介装された熱媒凝縮器13に連通する水道水供給系統は1つ(Lw10)のみで、加熱(予熱)された温水は、全量が蒸発器18に供給されている。
これに対して、図30では、熱媒閉鎖循環系C1に介装された熱媒凝縮器13に連通する水道水供給系統は2系統(Lw1、Lw11)あり、一方の系統Lw1は加熱された水道水を貯湯槽15へ供給し、他方の系統Lw11は加熱(予熱)された温水を蒸発器18に供給している。
図30において、熱媒閉鎖循環系C1を循環する熱媒が保有する熱量は、蒸発器18に連通する系統Lw11を流れる水道水へ優先的に供給される。換言すれば、蒸発器18に供給される水道水の予熱は、貯湯槽15への蓄熱に優先する。
燃料電池1を破損させない意味からも、また、燃料電池の運転に係る付加的なエネルギーを削減するためにも、改質器19への水蒸気の供給を円滑に行うための予熱は優先されるべきである。また、既存の燃料電池において、改質用の水を蒸発するために多大な熱エネルギーを要しており、改質器用蒸発器18に供給される水道水の予熱により、係る付加的熱エネルギーを低減することが出来る。
図29及び図30の第17実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図4の第4実施形態と同様である。
次に、図31、図32を参照して第18実施形態の発電システムを説明する。
図29、図30の第17実施形態では、熱媒閉鎖循環系C1に介装された熱媒凝縮器13により、蒸発器18へ供給される水道水を加熱(予熱)している。
これに対して、図31及び図32(図32は図31の変形例)の第18実施形態では、熱交換器11Aにおいて、燃料電池1の高温排ガスが保有する熱量が、蒸発器18へ供給される水道水供給系Lw12中の水道水に投入されて加熱(予熱)される。
燃料電池1の高温排ガスが保有する熱量が多いので、蒸発器18へ供給される水道水が十分に予熱されて、蒸発器18における蒸発が容易となる。
図31では熱媒閉鎖循環系C1に介装された熱媒凝縮器13では水道水に熱媒が保有する熱量を投入してはいないが、第18実施形態の変形例である図32では、熱媒閉鎖循環系C1に介装された熱媒凝縮器13Aに水道水供給系統が連通しており、熱媒凝縮器13Aで水道水に投入された熱量が貯湯槽15で蓄熱される様に構成されている。
図31、図32の第18実施形態におけるその他の構成及び作用効果については、図6の第5実施形態と同様である。
次に、図33を参照して、第19実施形態の発電システムについて説明する。
図33の第19実施形態は、図31の第18実施形態に対して、熱媒凝縮器13側を通していた水道水供給系統Lw13は廃止し、その代わり、熱交換器11B内には、水道水供給系を2本(Lw12、Lw15)並列させて通し、その内の1本Lw12を蒸発器18専用とし、残る1本Lw15を貯湯槽15に給湯用の温水を蓄えるための専用としている。
図34、図35は、本発明の実施形態に係る発電システムを用いた場合の一般家庭(図34)及び店舗(図35)における電力出力及び、給湯出力を測定したデータである。
一般家庭の例(図34)では、従来例では、発電需要に対して発電出力が不足し、給湯出力は余剰となっていた(図36参照)。それに対して本発明の実施形態の発電システムでは、従来余剰であった熱(給湯)出力をタービン発電に回すことで、電力出力(図34の太い実線)は需要(図34の細い実線)電力消費のピーク時では及ばないものの、その他の時間帯では略需要を賄うことが出来、その上、従来余剰であった熱(給湯)出力の有効活用が図られている。図34の太い点線は電力に活用された後の熱出力を、又、細い破線は熱需要を示す。
店舗の例(図35)では、従来例では、発電需要に対して発電出力が大幅に不足し、給湯出力は大幅な余剰となっていた(図37参照)。それに対して本発明の実施形態の発電システムでは、従来余剰であった大幅に余剰であった熱(給湯)出力をタービン発電に回すことで、最大電力出力(図35の太い実線)を大幅に引き上げることが出来、需要(図35の細い実線)に近づけることが出来た。
その上、従来余剰であった熱(給湯)出力の有効活用が図られている。図35の太い点線は電力に活用された後の熱出力を、又、細い破線は熱需要を示す。
上述した、本発明の諸々の実施形態によれば、以下の効果を奏する。
(1) 燃料電池1が排出する高温の排気を、熱交換器11によって熱媒閉鎖循環系C1を流れる熱媒に投入し、その熱媒を蒸発せしめ、蒸発した熱媒で1タービン発電機20を稼働させ、交流電力を発生させ、所謂、コンバインド発電を行うことが出来る。その結果、従来主として熱需要のみにしか利用出来なかった燃料電池1の高温排ガスを電力需要にも対応させることが出来る。
(2)
電力需要が燃料電池1の発電出力より小さな場合には燃料電池1のみの出力制御で対応させ、電力需要が燃料電池の発電出力を超えた場合にタービン発電機20も稼働させるように構成・制御されている。したがって、個々の発電機(燃料電池1とタービン発電機20)は、1台のみの場合に対して小型化が図られ、運転経費も大幅に削減出来る。
(3) 電力需要が燃料電池1の省エネ運転に適する出力範囲を下回ったときには、燃料電池1の運転と停止させ、タービン発電だけで電力需要に応えることが出来、システム全体の省エネ性は飛躍的に向上する。
(4) 熱(給湯)需要が貯湯槽からの供給だけで対応しきれない場合、或いはそのような状況が予測される場合に、燃料電池1の排ガスとの熱交換流路か熱媒凝縮器13に、水、又は熱媒凝縮器通過後の高温水を熱需要に対応できるように制御して熱を供給したり、貯湯しておくことができる。
(5) 熱(給湯)需要が貯湯槽15からの熱供給だけで対応しきれない場合、或いはそのような状況が予測され、(4)でも対応しきれない場合に、加熱手段(例えばバックアップバーナ16や電気ヒータ17)を利用することで、給湯量や給湯温度の需要に即時対応することが可能である。
(6) 熱(給湯)需要が貯湯槽15からの熱供給で十分、或いは余剰な場合、或いはそのような状況が予想される場合で、且つ、電力需要が燃料電池1の発電出力を超える場合には、前記排ガスとの熱交換流路への水、又は高温水の供給停止し、電力需要に対応可能なようにコンバインド発電を行うことができる。
(7) 熱(給湯)需要が貯湯槽15からの熱供給で十分、或いは余剰な場合、或いはそのような状況が予想される場合で、且つ、電力需要が燃料電池1の発電出力を下回る場合には、水、又は高温水と、熱媒双方の排ガス熱交換を停止し、燃料電池1の発電出力を電力需要に対応させることができる。
(8) タービン発電機20で用いる熱媒を凝縮する際に発生する熱で、燃料電池1の改質器19に供給される水を蒸発する際、改質器19側に設けられた蒸発器18において蒸発の予熱に用いれば、改質器19へ水蒸気を供給するための蒸発に係る付加的な熱エネルギーが低減される。
(9) 発電出力1〜数百kWの中小規模の燃料電池システムでも、コンバインド発電によって高い発電効率を実現出来る。
(10) 真夜中などで電力需要が低い場合には、燃料電池運転時に備蓄した排ガスの熱エネルギーを利用した小出力の発電が可能となるため、高い省エネ率の下で極めて少ない電力需要にも対応出来る。
(11) 需要家の電力と熱(給湯)の需要にあわせて、コンバインド発電とコージェネレーション運転を選択したり、両者を同時に、且つ熱電比を制御して運転できるコンバインド・コージェネレーション運転も可能である。
(12) 需要家の電力と熱(給湯)の需要情報と、発電出力、熱(給湯)出力、及び貯湯量を監視し、夫々の情報に基づいてシステムを最適に運転制御するため、省エネ性や環境負荷の面で非常に優れた熱電併給システムを実現出来る。
(13) 一般家庭や事務所、店舗などのように、季節や時間帯による電力と熱(給湯)の需要変化が大きく、且つ発電容量が1〜数百kWといった中小規模の需要家に対し、中規模の熱電併給システムで、且つ電力と熱の需要変化に対して的確に対応出来るため、特にそのような需要家に適した熱電併給システムが提供される。
図示の実施形態はあくまでも例示であり、本発明の技術的範囲を限定する趣旨の記述ではない。
例えば、図示の実施形態では高温作動型燃料電池を備えた発電システムを示しているが、高温作動型燃料電池に代えて、ガスエンジン等の内燃機関を用いた発電装置を使用して、図示の各実施形態を実施することが可能である。
本発明の発電システムの第1実施形態の構成を示したブロック図。 本発明の発電システムの第2実施形態の構成を示したブロック図。 本発明の発電システムの第3実施形態の構成を示したブロック図。 本発明の発電システムの第4実施形態の一実施例の構成を示したブロック図。 本発明の発電システムの第4実施形態の他の実施例の構成を示したブロック図。 本発明の発電システムの第5実施形態の構成を示したブロック図。 本発明の発電システムの第6実施形態の構成を示したブロック図。 本発明の発電システムの第7実施形態の構成を示したブロック図。 第7実施形態の第1変形例を示すブロック図。 第7実施形態の第2変形例を示すブロック図。 本発明の発電システムの第8実施形態の構成を示したブロック図。 図1〜図3の各実施形態における具体的な制御に係る第9実施形態のブロック図。 図1〜図3の各実施形態における具体的な制御に係る第9実施形態のフローチャート。 図2の実施形態の具体的な制御に係る第10実施形態のブロック図。 図2の実施形態の具体的な制御に係る第10実施形態のフローチャート。 第11実施形態の発電システムの一例を示すブロック図。 第11実施形態のフローチャート。 図6〜図11の具体的な制御に係る第12実施形態のブロック図。 図6〜図11の具体的な制御に係る第12実施形態のフローチャート。 図6〜図11の具体的な制御に係る第13実施形態のブロック図。 図6〜図11の具体的な制御に係る第13実施形態のフローチャート。 第13実施形態を図8に適用する場合の構成を示すブロック図。 図6〜図11の具体的な制御に係る第14実施形態のブロック図。 図6〜図11の具体的な制御に係る第14実施形態のフローチャート。 第15実施形態の発電システムの構成を示すブロック図。 第15実施形態の制御フローチャート。 第16実施形態の制御フローチャートの2分割の一方。 第16実施形態の制御フローチャートの2分割の他方。 第17実施形態の発電システムの構成の一実施例を示すブロック図。 第17実施形態の発電システムの構成の他の実施例を示すブロック図。 第18実施形態の発電システムの構成の一実施例を示すブロック図。 第18実施形態の発電システムの構成の他の実施例を示すブロック図。 第19実施形態の構成を示すブロック図。 本発明の実施形態の発電システムを一般家庭が使用した時の、電力出力及び熱出力と、電力需要及び熱需要を対比して示した24時間データ。 本発明の実施形態の発電システムを店舗が使用した時の、電力出力及び熱出力と、電力需要及び熱需要を対比して示した24時間データ。 従来技術の発電システムを一般家庭が使用した時の、電力出力及び熱出力と、電力需要及び熱需要を対比して示した24時間データ。 従来技術の発電システムを店舗が使用した時の、電力出力及び熱出力と、電力需要及び熱需要を対比して示した24時間データ。
符号の説明
1・・・燃料電池
2・・・燃料電池システム温度計測器
3・・・パワーコンディショナー
4・・・燃料ガス供給配管
5・・・燃料調整弁
6・・・酸化剤供給配管
7・・・酸化剤調整弁
8・・・D/Dコンバータ
9・・・インバータ
10・・・コントロールユニット
11,11A・・・熱交換器/第1の熱交換器
12・・・第2の熱交換器
13,13A・・・熱媒凝縮器
14・・・蓄熱槽/熱媒タンク
15・・・貯湯槽
16・・・バックアップバーナ
17・・・電器ヒータ
20・・・タービン発電機
21・・・マイクロ・ナノディスクタービン
50・・・電力需要
60,70・・・電力計
80・・・熱需要/給湯需要
C1・・・熱媒閉鎖循環系/第1の熱媒閉鎖循環系
C2・・・第2の熱媒閉鎖循環系
Lc・・・第2の熱媒循環ライン
Ld・・・熱媒循環ライン/第1の熱媒循環ライン
Le1・・・燃料電池側の出力電力ライン
Le2・・・タービン発電機側の出力電力ライン
Lh・・・排気系
Lw1〜Lw15・・・水道水供給系
Pd・・・熱媒循環ポンプ
Vd・・・熱媒循環量調整弁

Claims (2)

  1. 電気及び熱を発生する発電機器と、該発電機器の排気系統を流過する排ガスが保有する熱量を熱媒閉鎖循環系を流れる熱媒に投入するための熱交換器とを有する発電システムにおいて、前記熱媒閉鎖循環系は熱媒を循環させるための循環機器と、前記熱交換器で気化した熱媒により回転駆動されるタービンとを有し、前記タービンが介装された熱媒閉鎖循環系に熱媒を凝縮する熱媒凝縮器が介装され、該熱媒凝縮器には水供給系が接続されて該水供給系は熱凝縮器を経由して温水貯蔵手段に連通しており、循環する熱媒が保有する熱量が水供給系を流れる水に投入されることを特徴とする発電システム。
  2. 電気及び熱を発生する発電機器と、該発電機器の排気系統を流過する排ガスが保有する熱量を熱媒閉鎖循環系を流れる熱媒に投入するための熱交換器とを有する発電システムにおいて、前記熱媒閉鎖循環系は熱媒を循環させるための循環機器と、前記熱交換器で気化した熱媒により回転駆動されるタービンとを有し、前記発電機器の排気系統を流過する排ガスが保有する熱量を前記熱媒閉鎖循環系を流れる熱媒に投入する熱交換器には水供給系が接続され、該水供給系は熱交換器を経由して温水貯蔵手段に連通しており、排気系統を流過する排ガスが保有する熱量が水供給系を流れる水にも投入されることを特徴とする発電システム。
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