JP5429624B2 - スーパールミネッセントダイオード、スーパールミネッセントダイオードの製造方法、画像表示装置用光源および画像表示装置 - Google Patents
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また、前記(b)の方法では、特別な吸収機構が無いと吸収による導波損失が小さいため、レーザ発振を十分に抑制するためには電流非注入領域を長くする必要がある。このため、素子サイズが大きくなるとともに、ウェハ1枚あたりから得られる素子数が少なくなる。さらに、高出力下では、吸収により発生したキャリアにより電流非注入領域は透明化し、導波損失が低下する。このため、高出力化でのレーザ発振抑制が困難となる場合がある。
また、非特許文献1に開示の構造では、出射ビーム形状が左右非対称となる。したがって、このSLDをプロジェクタ用光源として用いる場合には、前記出射ビーム形状の左右非対称を補正するために、煩雑な補正光学系が必要となる。
その一部に光導波路が形成された半導体結晶層を含み、
前記光導波路の一端面に、光を出射可能な光出射端面が形成され、
前記光出射端面と、前記半導体結晶層の前記光導波路部分における劈開可能な結晶面とが、一致しないことを特徴とする。
その一部に光導波路が形成された半導体結晶層を形成する半導体結晶層形成工程と、
前記光導波路の一端面に、光を出射可能な光出射端面を、前記半導体結晶層の前記光導波路部分における劈開可能な結晶面と一致しないように形成する光出射端面形成工程とを含むことを特徴とする。
前記本発明のスーパールミネッセントダイオードを含むことを特徴とする。
前記本発明の画像表示装置用光源を含むことを特徴とする。
図1の断面図に、本実施形態のスーパールミネッセントダイオード(SLD:Super Luminescent Diode)の構造を示す。同図は、前記SLDの光出射端面近傍部分を前記光出射端面に平行方向に切断して前記光出射端面に垂直方向から見た断面図である。前記SLDとは、光導波路構造を有し、かつ、共振器構造を有さない(すなわち、レーザ発振を抑制する構造を有する)端面発光型半導体発光素子である。図示のとおり、このSLDは、n型基板101、n型バッファ層102、n型クラッド層103、n型光閉じ込め層104、活性層105、キャップ層106、p型光閉じ込め層107、p型クラッド層108、p型コンタクト層109、絶縁層110、p型電極111、およびn型電極112から形成されている。n型基板101上には、n型バッファ層102、n型クラッド層103、n型光閉じ込め層104、活性層105、キャップ層106、p型光閉じ込め層107、p型クラッド層108が、この順に積層されている。p型クラッド層108は、中央付近が隆起したリッジ形状を有する。p型クラッド層108上面には、前記リッジ形状最上部の上面にp型コンタクト層109が形成され、それ以外の部分には絶縁層110が形成されている。p型コンタクト層109および絶縁層110の上面には、p型電極111が形成されている。n型基板101の下面には、n型電極112が形成されている。
本実施形態のSLDを構成する各半導体層は、半導体結晶層である。前記結晶層とは、単結晶構造または多結晶構造から形成された層をいい、結晶欠陥を含む場合と、含まない場合とがある。
また、本実施形態のSLDでは、設計が簡単で出射ビーム形状の対称性にも優れるため、前述のとおり、光導波路を光出射端面に対して垂直な直線形状としているが、本発明は、この例に限定されない。光導波路は、例えば、その一部もしくは全部が曲線形状であってもよいし、その一部若しくは全部が光出射端面に対して傾斜した形状であってもよい。
また、本実施形態のSLDでは、例えば、活性層の後端面側に電流非注入領域を形成してもよいし、形成しなくてもよい。
まず、前記半導体結晶層形成工程について説明する。本実施形態の素子構造の作製には、例えば、300hPaの減圧MOVPE装置を用いる。キャリアガスには水素と窒素の混合ガスを用いる。Ga、Al、Inソースには、それぞれトリメチルガリウム、トリメチルアルミニウム、トリメチルインジウムを用いる。n型不純物としてシラン、p型不純物としてビスシクロペンタジエニルマグネシウムを用いる。(11−22)面を主面とするn型GaN基板101を成長装置に投入後、アンモニアを供給しながら基板を昇温し、成長温度まで達した時点で成長を開始する。n型AlGaNバッファ層102、n型AlGaNクラッド層103、n型GaN光閉じ込め層104、InGaN井戸層とInGaN障壁層からなる多重量子井戸構造を有する活性層105、AlGaNキャップ層106、p型GaN光閉じ込め層107、p型AlGaN/GaN超格子クラッド層108、p型GaNコンタクト層109を形成する。成長温度は、例えば、活性層105は800℃、それ以外は1100℃とする。
さらに、エッチングしたp型クラッド層108の上面にSiO2膜を堆積し、通常のフォトリソグラフィー技術を用いて、所望の開口幅を有するSiO2絶縁層110を形成する。その後、p型コンタクト層109およびSiO2絶縁層110の上面にp型電極111を形成し、n型基板107の下面にn型電極112を形成する。
つぎに、前記光出射端面形成工程について説明する。通常のドライエッチング技術を用いて、前記光導波路の一端面に、前記光導波路における劈開可能な結晶面((11−20)面)と一致しないように、光出射端面である前端面203を形成する。本実施形態では、前端面203を(−1−123)面とする。これにより、前端面203を、原子オーダの平坦性を有さない粗面とすることができる。このようにして作製したSLDでは、前記光導波路の前記光出射端面近傍部分に対して、光出射端面が略垂直に形成される。ドライエッチングとしては、例えば、反応性イオンエッチング、イオンミリング等があげられる。反応性イオンエッチング等の通常のドライエッチング技術を、窒化物半導体発光素子の端面形成に用いる場合、窒化物半導体は非常に硬いため、エッチングには大きなエネルギーを加える必要がある。このため、イオンにより端面が荒らされることになる。この結果、窒化物半導体発光素子の端面には、例えば、20nm程度から100nm前後の凹凸が形成される。
なお、本実施形態のSLDでは、ドライエッチングにより前端面を形成しているが、本発明は、この例に限定されない。光導波路における光出射端面を粗面化できればよく、例えば、ウエットエッチング等により前端面を形成してもよい。ウエットエッチングは、従来公知の条件(エッチング温度、エッチング液等)により行うことができる。
102 n型バッファ層
103 n型クラッド層
104 n型光閉じ込め層
105 活性層
106 キャップ層
107 p型光閉じ込め層
108 p型クラッド層
109 p型コンタクト層
110 絶縁層
111 p型電極
112 n型電極
201 スーパールミネッセントダイオード(SLD)
202 光導波路
203 前端面
204 後端面
Claims (14)
- その一部に光導波路が形成された半導体結晶層を含み、
前記光導波路の一端面に、光を出射可能な光出射端面が形成され、
前記光出射端面と、前記半導体結晶層の前記光導波路部分における劈開可能な結晶面とが、一致せず、
前記劈開可能な結晶面は、(11−20)面であり、
前記光出射端面が、(−1−123)面であり、
前記光出射端面が、原子オーダの平坦性を有しない粗面であり、
前記粗面の二乗平均平方根粗さσが、20nm以上であり、かつ120nm以下であって、
前記光導波路の前記光出射端面近傍部分は、前記光出射端面に対して略垂直に形成されており、かつ、
前記光導波路における前記光出射端面とは反対側の端面が、前記光導波路に対して略垂直に設けられている、
ことを特徴とするスーパールミネッセントダイオード。 - 前記光出射端面の出射光反射率が、前記光導波路の劈開面における出射光反射率の1/2以下であることを特徴とする請求項1記載のスーパールミネッセントダイオード。
- 前記光導波路における前記光出射端面とは反対側の端面と、前記光導波路の劈開可能な結晶面とが一致することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載のスーパールミネッセントダイオード。
- 前記半導体結晶層が、基板を含み、
前記基板上に、前記光導波路が形成され、
前記基板は、その劈開可能な結晶面と垂直でない面を主面とし、
前記光出射端面が、前記基板主面に対して略垂直であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載のスーパールミネッセントダイオード。 - 前記半導体結晶層の前記光導波路が形成された部分は、六方晶構造を有する半導体結晶から形成され、前記六方晶構造の(0001)面と前記光出射端面とのなす角が、実質的に垂直でないことを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載のスーパールミネッセントダイオード。
- その一部に光導波路が形成された半導体結晶層を形成する半導体結晶層形成工程と、
前記光導波路の一端面に、光を出射可能な光出射端面を、前記半導体結晶層の前記光導波路部分における劈開可能な結晶面と一致しないように形成する光出射端面形成工程と、
前記光導波路における前記光出射端面とは反対側の端面を、前記光導波路に対して略垂直になるように形成する端面形成工程と、を含み、
前記光出射端面形成工程において、前記劈開可能な結晶面は、(11−20)面であり、前記光出射端面が(−1−123)面であり、前記光出射端面が原子オーダの平坦性を有しない粗面であり、前記粗面の二乗平均平方根粗さσが、20nm以上であり、かつ120nm以下であって、かつ、前記光出射端面が、前記光導波路の前記光出射端面近傍部分に対して略垂直となるように、前記光出射端面を形成することを特徴とするスーパールミネッセントダイオードの製造方法。 - 前記光出射端面形成工程において、前記光出射端面を、ドライエッチングまたはウエットエッチングにより形成することを特徴とする請求項7記載のスーパールミネッセントダイオードの製造方法。
- さらに、前記光出射端面を粗面にする粗面化工程を含むことを特徴とする請求項7または8記載のスーパールミネッセントダイオードの製造方法。
- さらに、前記端面形成工程において、前記光導波路における前記光出射端面とは反対側の端面を、前記光導波路を劈開して形成することを特徴とする請求項7から9のいずれか一項に記載のスーパールミネッセントダイオードの製造方法。
- 前記半導体結晶層形成工程において、その劈開可能な結晶面と垂直でない面を主面とする基板上に、前記半導体結晶層を形成し、
前記光出射端面形成工程において、前記基板主面に対して略垂直となるように前記光出射端面を形成することを特徴とする請求項7から10のいずれか一項に記載のスーパールミネッセントダイオードの製造方法。 - 前記積層体形成工程において、前記半導体結晶の前記光導波路が形成された部分を、六方晶構造を有する半導体結晶から形成し、
前記光出射端面形成工程において、前記六方晶構造の(0001)面と前記光出射端面とのなす角が実質的に垂直とならないように、前記光出射端面を形成することを特徴とする請求項7から11のいずれか一項に記載のスーパールミネッセントダイオードの製造方法。 - 請求項1から6のいずれか一項に記載のスーパールミネッセントダイオードを含むことを特徴とする画像表示装置用光源。
- 請求項13記載の画像表示装置用光源を含む事を特徴とする画像表示装置。
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